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[1771] 耐性について教えてください。 KM - 2007/06/04(月) 22:00 -

 再発後グリベックを飲み続けている者です。もう2年になります。耐性が心配なので、お伺い致したいのですが、グリベックを飲み続け2〜3年が経過し、今存在する腫瘍が大きくもならず、再発/転移もなく、ということなら、一生耐性の腫瘍が現れない確率は高いと考えられるのでしょうか?もしくは、いつかは、必ず耐性を持った腫瘍が現れるのでしょうか?このままであれば、グリベックを飲み続けることを除いては、通常人と何ら違いはなく、安心できるのですが。

[1779] 耐性について Sumito - 2007/06/06(水) 01:12 - MAIL HOME

KMさんこんにちは。

>一生耐性の腫瘍が現れない確率は高いと考えられるのでしょうか?
>いつかは、必ず耐性を持った腫瘍が現れるのでしょうか?

残念ながら2年以上腫瘍をコントロールできたので、一生耐性が現れないとは、必ずしも言えませんし、確立が高いということもありません。そして必ず耐性が現れるかというとその結論もまだ出ていません。海外の治験により5年以上グリベックの効果が持続することがあると証明されていますが、それがいつまで続くかは現段階では解かっていませんし、当然個人差もあります。

ですから、今治療がうまくいっている事を良しとして、一日一日を楽しく過ごしていけば良いのではないかと思います。グリベック耐性のGISTに対しても新薬の開発が進んでいますし、スーテントは承認申請中です。本当に耐性が出ない可能性もあるわけですから。

[1781] 新薬に期待 北斗星 - 2007/06/06(水) 01:48 -

 服用初心者ですが、自分にとってはこの先2年から4年は大丈夫なんだと思い、日々を大切にと思っています。月末にCTを撮って腫瘍の進行状況を見る予定です。これからKMさんの後を追うような事になりますが、患者の少ないこの病気に対して多くの研究者が研究を継続しており新薬も数種類検討、試験中です。将来に期待しましょう。

[1785] 今週末のASCOの医学界で発表ni SunnySoCal - 2007/06/06(水) 15:06 -

KMさん、私もこの十月でグリベック服用三年になり、同じ心配があります。
[1913]下の [1946] 「グリーベックがGIST二次的突然変異を抑えているのでは」の最後に“今は「グリーベック服用がGIST腫瘍の増殖を抑え、また縮小させて腫瘍内での二次的突然変異の可能性を抑えている」ーーと確信したいです。”と書きました。

単行本「GIST 100 Q&A」の質問79“どうして腫瘍が分子標的治療 (Gleevec)の耐性になるのか”に
分子標的治療は一般的に次の様に効果がなくなる可能性がある:
•腫瘍内の薬濃度の低下。薬を腫瘍細胞外に押し出す或るプロテインが腫瘍細胞内で増えて薬の効果が低下するか、腫瘍細胞増殖で薬の濃度低下。(耐性が出て800mgに切り替え腫瘍縮小または安定化をえている患者が多い。)
•薬が腫瘍の分子標的プロテインに付着しなくなる。これは私が[1946]で書いた腫瘍の二次的突然変異が原因だと思います。
•初期に薬が効いていても、腫瘍細胞内で増殖を起す信号を別の方法、例えば裏口、を見つける。

しかし[1946]で書いたように、 Dr. Michael Heinrichのリポートの“ 2)KIT突然変異の状態とGIST病理学的悪性度との関係は (まだ詳しく) 判っていない。”が現実だと思います。GIST病の原因のKITとPDGFRA、染色体4内の突然変異した遺伝子の組み合わせの数は大変幅が広く単純な病気ではないようです。

[1852] 「グリーベック術後治療の治験結果」で書いたグリーベック術後治療 (adjuvant therapy) 治験結果の詳細が今週末のASCOの医学界で発表される事になっています。この発表で、私も含め、多くのGIST患者さんが耐性関係の新情報を多いに期待していると思います。

[1786] ありがとうございます。 KM - 2007/06/06(水) 22:26 -

 皆様、わかりやすく説明して頂きまして、ありがとうございます。

 色々考えると、再発・転移した場合、その後の耐性を考えると、切除できるなら行う。切除できるようにするためには、グリベックの飲用もあり。また、その後の予防のためにも飲用し続ける。切除が不可能な場合にも、グリベックを飲用し続けるが、将来的には、グリベック増量やスーテント他に頼ることになる可能性もある、という理解でよいのでしょうか?

[1787] 耐性が出る前に手術 カメ - 2007/06/07(木) 11:19 - MAIL HOME

 グリペック服用2ヶ月余り。今の所、比較的軽度の副作用だけで本当に信じられない程、食欲も有り、週末だけアルコールを飲むという様な普通の生活をし、仕事もしております。グリペックのお陰です。 
 副作用の下痢については、アドソルビンとタンニン酸アルブミンの混合粉薬を処方して頂き、下痢の酷い時に飲んでいます。血便には注意しています。
 月1回の血液検査の数値は許容範囲内との事で4錠服用を続けております。
 7/2に3ヶ月毎のCT検査を受けますが、結果次第で薬の効果が出ていて、腫瘍播腫が小さくなっておれば、耐性が出る前に年内手術をして、其の後、再びグリペック服用続行でやってみようという話しがありました。
 例が少なく、本人の承諾の下での手術となります。腫瘍のリスク(小腸腫瘍10cm以上でした)が大きければ、耐性が出てくるのも速いような事も話しておられました。
 取り敢えずはCT検査待ちの状態です。
一度中断してから再度グリペック服用は、本当に効果が有り、延命に繋がるのか、そのまま薬の耐性が出るまで飲みつづけた方が延命出来るのか分かりません。今は、質の良い生活が維持出来ている事に日々感謝しています。
 次の薬、スーテントの保険使用承認が一日も早く出る事を望んでいます。




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