The LRG の science coordinator Jerry Callさんからグリーベック(Gleevec)の術後治療 (adjuvant therapy) 治験が終わり結果が出たとメールが届きました。
この治験は2002年に始まり3cm以上のGIST腫瘍を完全摘出した600人の患者が参加し、その結果が4月12日に公開された。一日400mgグリーベック組とプラシボ(偽薬)組と無分別に二分し一年服用した結果が出た。
具体的な数値は
http://www.pharmalive.com/News/index.cfm?articleid=431692&categoryid=40 で見つけました。
初期分析によるとGleevecを一年服用した97%の患者からGISTの再発が認められなかった。しかし偽薬を服用した83%の患者から腫瘍再発が認められなかった――と。
(この数値の裏を読むと、Gleevecを一年服用した3%の患者にはGISTの再発か未発表の何かが認められた。しかし偽薬を服用した17%の患者からGIST腫瘍再発か何かが認めらた。この差ー5.7倍ーは大変大きいと思います。)
Jerry Callさんは手術後Gleevec服用でGIST再発までの時間を伸ばせることが実証されたと書いています。
Novartis社のヤング医はこの治験新情報でGleevecのGISTアジュバント治療の公的承認に向かって働くと書かれていました。(米国では医師の処方箋を得れば、殆どの保険がききますが、日本の様に公的認証がなければ自費となる国では、非常に重要な事だと思います。)