(転載させていただきました。・・管理人)12月上旬に肝臓の手術(小腸からの転移で5カ所)をうけて3ヶ月たちました。手術で確認できる腫瘍は全部とったので、現在は予防のためにグリベッグを300mg服用してます。副作用は下痢や身体が攣るなどの軽いものはありますが、以前のように白血球の減少などは出ず、順調です。そこで、皆さんにお聞きしたいのですが、ジストの転移はどこに表れる可能性が高いのですか?またどのくらいの間隔でどのような検査をしてありますか?私はCTの造影剤にアレルギーがあるため、MRI検査を肝臓にしぼって3ヶ月おきにする予定です。肝臓以外の所に転移がないかちょっぴり不安です。今度主治医に相談しようと思うので、皆さんのアドバイスをお聞かせ下さい
私の場合、ベルギーでのCT検査は、造影のみで5mmスパイラルで肺から下腹部までで、3ヶ月毎でした。時々所見では肺に転移無しとありました。シンガポールでは、やはり造影のみ、5mmスパイラルで、肺下部から下腹部まででした。(スーテントの治験時)昨年10月に手術をして、腫瘍を取りましたが、現在グリベック400mgを服用し、日本で単純、造影を10mmスパイラルで肺下部から下腹部まで術後2ヶ月を2回、今後3ヶ月毎となりました。腫瘍の転移先は判らないようです。
GISTは再発病巣の再切除で予後が改善する事も多いそうです。今回きれいに切除されたようですから、また必ず再発するとは限りません。その上でのお話ですが、GISTの再発時の特徴として、遠隔転移があります。ですから、肝臓以外に再発する可能性もあります。それに対する対応がどうなのか、主治医に確認する事は必要ですね。
Nepia様、英文サイトで検索しました。参考にして下さい。Update on the Biology and Therapy of Gastrointestinal Stromal Tumors - Cancer Control Jan/Feb 2005 http://www.moffitt.usf.edu/pubs/ccj/v12n1/pdf/44.pdf (page 5/13 ) Surgical Resection によると:GIST転移はおもに肝臓と(intra-abdominal dissemination)腹腔内で起こる。例外は直腸GISTで肺にしばしば転移する。GISTはリンパ節にめったに転移しない。だからリンパ節摘出また生検は通常行はれない。 http://www.roswellpark.org/files/1_2_1/patients and advocates/GIST NCCN/Kane.pdf (slide 7/53)には:GISTは「一般的に肝臓、腹膜に転移し、稀に肺、骨、肋膜、Soft tissue (軟部組織?)に、そして非常に稀にリンパ節 にあらわれる」とスライドに出ています。
転移について、以前主治医が説明してくれました。@腹腔内私の場合(小腸管外・20cm)のように腫瘍が大きくなりすぎると中心部が壊死を起こし液状化し、これを「カプセル」と呼ぶらしいのですが、これが壊れて腫瘍細胞が腹腔内に散らばることによって播種が発生するケースが多いようです。私も数箇所播種があり、切除可能なものはすべて除去し腹腔内洗浄を行ったとのことですが、100%除去できたとは言い切れないとのことでした。A肝臓特に小腸GISTの場合は、腸から吸収した栄養分を運ぶ門脈の流れに乗って腫瘍細胞が肝臓に運ばれるため肝臓への転移が多いのではないかとの見解でした。私は手術1ヵ月後の検査で肝臓に2〜3cmの腫瘍が見つかりましたが、グリベック服用後1年半経過で大きさは変わっていません。上記の腹腔内の腫瘍はCTで発見しにくいため、この肝臓の腫瘍をマーカーとして判断しています。肝臓腫瘍が成長していなければ「グリベックが効いている」、つまり、「腹腔内に腫瘍が再発・または取りきれず残っていても大丈夫」ということだそうです。B大腸(直腸付近)からの血液は肝臓ではなく肺に環流するため、その場合は肺転移も警戒する必要があるとのことでした。私の場合は小腸(十二指腸に近い空腸)なので、可能性は低いのではとの見解でした。あくまでも「傾向」らしいですが、私のような素人にもわかりやすい説明でした。