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[596] 新GIST治療法また新薬開発の良法 SunnySoCal - 2005/12/05(月) 07:30 -


多いに希望できる、Gleevec, Sutent, AMN107等と次元が異なる非常に重要な新GIST治療法また新薬開発とみて、未熟ですが要約また翻訳しました。詳細は
http://www.liferaftgroup.org/Newsletters/Nov05nwsltr_final.pdf で読んで下さい。

最近のThe LRG Newsletter 11月号のトップ記事“新抑制剤−Gleevec耐性GISTを克服か ― 若い研究者GIST腫瘍増殖ドライバーの根絶法開発”と11月19−21日のCTOS(Connective Tissue Oncology Society)Meetingでのグリベック効果の後退理由と新薬開発成果が Dr. Sebastian Bauerにより発表されたとThe LRGの科学コーオデイネーターJerry Callが報告しました。

Dr. BauerはCTOSでGleevec耐性GIST克服方法研究の若い研究者賞を贈られました。発表されたのはWomen’s Hospital in Boston, MassでDr. Jonathan Fletcher の研究室で働いている間の研究結果です。彼は現在西ドイツの癌センターの腫瘍研究学者です。

彼のレポートによるとグリベックの効果後退はKITプロテイン(たん白質)の二次的なDNA mutation ― DNA突然変異によりグリベックが付着する部分の形状変化(付着する凸凹の形の変化)によりグリベックの付着効率が低下する結果だと研究でわかった。今、臨床テスト中の (Amgen社の) AMN107はグリベックより多くの二次突然変異した数種のKITプロテインと付着する能力があるが、付着可能な二次変異KITプロテインの種類数に限度がある。同じGIST腫瘍内で複数種のKITプロテインの突然変異が発生することもある。原型また二次的KITプロテインと数多く、同時に付着する広い能力を得る為にGleevecとAMN107のcombination - 平行服用も試されている。

しかしこの様な薬のcombinationsで一般的に好効果を得られると断言出来ない。CTOSでDr. Bauer等は別の治療戦略の研究結果を発表した。KITプロテインに直接付着し腫瘍増殖信号伝達を妨げる薬でなく、彼等はKITプロテインを安定させるHSP90 (heat shock protein 90)に標的−ターゲットを変えた。このHSP90はGIST腫瘍内で突然変異しないと知られていて、KITプロテインの様に動く(変わる)標的ではない。

HSP90とは?
HSP90は“chaperone”−付添い―プロテインfamilyのひとつで1)帯状のプロテインが立方的に正しく折りたたむのを援助する、2)がん発育に関するものも含めた多数のプロテインを安定化する、3)これ等のプロテインが劣化しないように守る―機能を持っている。ごく最近の臨床前研究でHSP90の機能を中断することによってKITもふくめたプロテインの突然変異を事実上妨げられることがわかった。これらの病気は、GIST のほかに、白血病, 肺癌また通常Gleevecが効かない良性に近い皮膚細胞(マスト細胞病)のようなガンも含まれる。

新しいGIST治療戦略?
これらの結果に基づいて、Dr. Bauerと彼の同僚はHSP90の抑制剤17-Allylamino-17-demethoxy-geldanamycin (17-AAG)を4系統のGIST細胞にテストした。−詳細中略− Dr. Bauerは17-AAG を使いKITの保護者HSP90を追い出すこによりKIT機能を完全に妨げられる事がわかった。しかし、17-AAG はKIT表現を失ったGIST細胞系(約10〜20%のGleevec耐性GIST患者)にはごく僅かな影響しか見だせなかった。

Dr. BauerはまとめとしてGleevec耐性GISTの新治療戦略―GleevecやSutentのようにKITプロテインに付着し直接抑制するのでなく、HSP90を抑制して間接的にKIT陽性GISTを治療する―で原型また突然変異した全ての活性化したKITプロテインを抑制しGISTに打ち勝てると考えている。

副作用?
HSP90はKITの他に100以上の他の「クライアント」顧客プロテインを保護することが知られている。これらの「クライアント」プロテインの多くは、通常細胞機能のために重要である。中略― 複数のPhase Iテストの結果では副作用はむしろマイルド、軽かった。中略― HSP90抑制剤の通常細胞への影響を最小限に抑えガン細胞への影響を多く及ぼす「治療ウインドウ」があるはずだ。

近い将来に臨床試験?
HSP90抑制剤17-AAGの臨床開発は順調に進展しつつある。今はIV−注射投与で可溶性に多少問題があり、特有の副作用のある非理想的な薬だが臨床テストPhase IIに入りつつある。−詳細中略−しかし、HSP90抑制剤開発は急前進中で、水溶性の経口薬も近い将来発表されるであろう。例えばInfinity Pharmaceuticals、Cambridge, Mass.のIPI-504(修正された17-AAG)は静脈注射薬である。

Dr. Bauer とDr. FletcherはIPI-504の臨床前評価をNational Cancer Institute-American Association of Cancer Researchers - European Organization for Research and Treatment of Cancer の共同会議で11月14−18日に発表した。そして、IPI-504が17-AAGと同様に効果的でGleevec耐性GISTをシャットダウンすると発表しました。このデータに基づいて、GISTのためのIPI-504の臨床テストは、Dr. George Demetriによって展開されて、ボストンのDana-Farber Cancer Instituteで治験委員会承認を待っている。このPhase IテストはGleevec耐性GIST患者のためです。

Dr. BauerとDana-Farberチームは、HSP90抑制で間接的にKITを目標とするこの新方法が広いGleevec耐性GIST治療できると用心深く楽観的です。

未熟な翻訳で不正確な所が見つかったらお知らせ下さい。私の治療医Dr.GlaspyもこのCTOS会議に出席したと思います。その時期にUCLAにいなかったですから。彼にも聞いて見ます。

[597] 新GIST治療法また新薬開発の良報 SunnySoCal - 2005/12/05(月) 07:37 -

いそぎ漢字転換間違いました。743を良報と直してください。

[598] 興味深いですね NISHIDA - 2005/12/06(火) 22:30 - MAIL HOME

非常に興味深いですね。今後もHSP90抑制剤17-AAGに注目したいと思います。

[600] 17-AAG検索 SunnySoCal - 2005/12/09(金) 14:44 -

新しいGIST治療戦略 [743] に書き込み、17-AAGと検索しました。多量の研究またClinical Trial テストの進展情報に驚いています。Jerry CallのThe LRG Newsletter 11月号の記事はDr. Bauerの研究結果を主に書かれていましたが、動きはグリーベックの様な平行的な展開経歴になりそうです。すなわち17-AAGの慢性骨髄性白血病(CML)その他の抗がん効果テストが先行し、GISTの効果はこれからのようです。すでに2004年十月に米国FDAはKosan Biosciences Incorporated社に17-AAGのCMLオーファン(孤児)薬扱いを許可しました。
http://www.docguide.com/news/content.nsf/news/8525697700573E1885256F39004C463F

[743]に書きましたがDr. George Demetri等にによってInfinity Pharmaceuticals, Inc. のIPI-504(17-AAGのアナログ)のGleevec耐性GIST患者対象にPhase Iテストが展開されてつつあります。( Infinity社にAmgenまたNorvatice社等が高額の投資をしています。)

17-AAGと検索して先に出てきた関連情報を抜擢しました。まだ先は長いようですが相当広い展開がみられます。早い前進を期待したいと思います。

17AAG to Treat Kidney Tumorsin von Hippel-Lindau Disease(腎臓癌)
http://www.clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00088374  Sponsored by: National Cancer Institute (NCI)

Phase 1 pharmacokinetic and pharmacodynamic trial of docetaxel and 17AAG
http://meeting.jco.org/cgi/content/abstract/22/14_suppl/3032

Thyroid cancer trial will test promising new drug called 17AAG (甲状腺のガン)
http://mednewsarchive.wustl.edu/medadmin/PAnews.nsf/0/DD7B9F4450252F6D8625705200747DED

Phase I Pharmacokinetic-Pharmacodynamic Study of 17AAG in Patients with Refractory Advanced Cancers (抵抗性進行がん)
http://clincancerres.aacrjournals.org/cgi/content/abstract/11/9/3385

Population pharmacokinetic analysis of 17AAG in adult patients with advanced malignancies. (進行したがん)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=15503027&dopt=Citation

Study of 17AAG for Recurrent Platinum Resistant Ovarian Cancer (子宮ガン) Phase: II
http://clinicaltrials.mayo.edu/clinicaltrialdetails.cfm?trial_id=100210




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