私は1997年に食道GISTを胸部内視鏡で摘出手術をうけ2004年初めに軽い呑込み苦を感じ始めました。刺吸引生検で腫瘍組織はCD117(c-kit) 陽性でGIST再発を確認し、UCLA のDr. Rosen教授に強く要請し2004年10月からグリーベック400mgを毎日服用しています。最初のPETスキャンで腫瘍に薄い明るさが見とめられ, グリーベックを服用三ヶ月後のPETスキャンにはもう特有の“ひかり”が見へなくなりました。服用六ヶ月後のCTスキャンには腫瘍の縮小が認められそれ以後二度のCTスキャンでは腫瘍の大きさに変化がみられません。グリーベックの副作用は最初の半年位は案外軽く便が柔らかくなり排便の回数が増え不規則になりました。しかしその後指筋肉が時々つっぱるようになり市売の炭酸カルシウムTUMsをDr. Rosenの指示で服用し症状が軽くなりました。血球,特に赤血球数が減ってきていますが貧血症の症状はありません。医師にも心配なしと言われました。しかし今年の6月位から両腕の上部、胸、腹部の皮膚に鳥肌のようにブツブツができ始め大きくなり拡がり気になり始めました。また肝臓に小さな影がCT Scanに映ると言われました。三週間位前に国際NHK TV-Japanの「きょうの健康」番組で食品サプリメントが取り上げられ、ある医学教授が“アガリクス茸は医学的な臨床テストがされていなくその抗癌効果は不定である。特にアガリクスは皮膚発疹また肝炎などの副作用が報告されている”と聞き即時に一日二錠 ( アガリクス900mg, まいたけ100mg /一錠) の服用をやめました。(アガリクスの薬剤性肝炎の死亡報告も日本インターネットでみつけました。)アガリクス服用をやめてもう三週間になり徐々に皮膚の鳥肌のようなブツブツは小さくなり今日は殆んど普通の肌に戻りつつあります。CT Scanに写る肝臓の小さな影もアガリクスが原因ではと思っています。すこしでも抗癌作用があればと思いアガリクスを服用していましたが軽視できない副作用を体験しその恐ろしさを実感しました。副作用は錠剤の製作法また体質の個人差があると思いますがアガリクスを服用している方々、またしようと考えている方々、とくにグリーベックと併用することはよく々気をつけてください。
アガリクスなど、腫瘍の効果があるとされる食品を摂る場合、あくまで自己責任において・・という事を肝に銘じなければいけませんね。ただ、私の家内も一時期飲んでいましたが、これは、効果を期待するというよりも、あくまで気分的なものでしたので、そういう意味で自己責任で飲まれるのは自由です。それから、最近「私はこの治療法で、あるいはこれを飲んで、病気が治りました。ぜひこちらのホームページでも、宣伝して下さい。」というメールを多くいただきますが、臨床試験などできちんと、腫瘍の、どの部分にどんな効果がある、またそれがきちんと証明されている、というものでなければ、残念ですがサイト内でお勧めする事はできません。中には本当にそれで治る方もいるのかもしれませんが、Sunnyさんのように副作用と思われる症状が出る方もいらっしゃるということです。Sunnyさん、貴重な体験記をありがとうございます。
術後、間もないころで多少不安な時期でもありましたので、担当医に報告した上で、アガリクスを飲んでいました。その医師も、患者の気持ちが楽になるなら良いのではないか、ということでした。実際には安心感をお金で買っているようなものなのかもしれませんね。