1年と3年ののアジュバント イマチニブの効果は過去に報告されているが、一年以下のものは報告されていない と 日本人92人のGIST患者対象の治験結果です。ASCO2013 の概要をなお更要約しました。原文は
http://www.asco.org/ASCOv2/Meetings/Abstracts?&vmview=abst_detail_view&confID=133&abstractID=105920
で読めます。廣田、西田両氏も著者の最後に入っています。
92人の中から高リスクGIST患者が2つのグループに分けられた第II相試験結果です。アジュバントのイマチニブ400mg /日を6ヶ月と12ヶ月服用とランダム化2分された。治験の主要エンドポイントは無再発生存期間(RFS-Recurrence-Free Survival)であった。6カ月群(45人)と12カ月群(47人)に分けられた治験は2007年12月から2011年8月の間に執行された。80% の6カ月群と 70% の12カ月群の患者が治験補助治療を完了した。
最初の中間解析は2012年9月に実施された。追跡期間の中央値は33ヵ月経過だった。
アジュバントイマチニブ6カ月群の無再発生存期間(RFS)の1年は82%、2年は65%だった。
アジュバントイマチニブ12カ月群の無再発生存期間(RFS)の1年は96%、2年は86%だった。
結論:6カ月間補助イマチニブは、RFS観点から12カ月間有効性に劣っていた。アジュバントのイマチニブ期間の短縮は中または高リスクGISTの患者には勧められない。
“Recurrence-Free Survival” (RFS)は再発ない期間ですから、死ではありません。摘出手術後GIST再発の戦いの初まりでは。