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[5487] イマチニブの術後補助療法、3年投与でOSも改善 石川 明 - 2011/07/16(土) 02:50 - MAIL HOME

米国ASCOで発表された内容です。

 今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、GIST患者に対するイマチニブの術後補助
療法(アジュバント)に関する演題が、プレナリー・セッションの5演題のうちの
トップバッターに選ばれました。この演題が、ASCOの発表演題の中でとても重要だ
と学会に評価されたわけです。

 術後高リスクのGIST 患者に対するイマチニブの3年投与が、1年投与よりも無再発
生存期間(RFS)を改善するかどうかを検討したSSGX VIII /AIO 試験の結果で、
イマチニブの3年投与は1年投与よりもRFS、さらに全生存期間(OS)をも有意に延長
することが明らかになりました。

 それでは、なぜこの演題がプレナリーの1番に選ばれたのか。ここからはあくまで
私の私見ですが、イマチニブは殺細胞性ではなく、腫瘍細胞の増殖を抑えるサイト
スタティックな分子標的薬です。にも関わらず、無再発生存期間(RFS)の改善だけ
でなく、全生存期間(OS)の改善も示せたという点が大きかったのだと思います。
固形癌に対しサイトスタティックな薬剤でOSの改善が示せたのは、この試験が恐ら
く初めてでしょう。


 大阪警察病院副院長の西田俊朗氏による消化管間質腫瘍(GIST)の最新動向を
まとめた記事の詳細はこちらをご覧ください。

エリアレビュー・消化管間質腫瘍(GIST)
イマチニブの術後補助療法、3年投与でOSも改善【ASCO2011】
大阪警察病院副院長 西田俊朗氏
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/asco2011/201107/520699.html

[5488] アジュバント療法の確立 Sumito - 2011/07/16(土) 08:24 - MAIL

石川さん
ご無沙汰しています。2007年以前アジュバントに関しては、様々な憶測で服用したりしなかったりという状態でした。
現在は高リスクの患者さんは積極的な服用を勧められていますが、期間に関してはまちまちというのが現状でしたので、今回の発表で3年以上の服用というスタンダードが確立されたことも大きいと思います。さらに長期間の効果と安全性の発表を待ちたいと思います。




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