●過去記事検索
(キーワードを記入してください。)
 

GIST患者のための情報ページ
 
GISTERS.netのご案内 

その他の情報
 
   
 
 
[12925] イマチニブ副作用の味覚障害について Ru - 2025/10/31(金) 20:07 -

ハイリスクのGISTとの診断でイマチニブを内服しています。4錠で開始しましたが口内炎や皮膚炎等、副作用が強く3錠へ減量しています。ただ、いずれにしても味覚障害が強く出ています。お料理も味がわからず家族に作ることも苦痛でお惣菜を購入しますが味はわからず、食べ物も偏り限界があります。
再発や転移を受け入れ内服を諦めることも考えました。
味覚障害がみられた患者さんもいらっしゃる様子だったので成功体験を教えていただきたいです。

[12926] カフェイン絶ちを試してみてください。 Sunny北加 - 2025/11/01(土) 03:34 -

Ruさん、味覚障害はつらいですね。もう20年前になりますが、私もグリベック服用数週間後から味が変になり、甘味は感じましたが、水はメタリックに感じつらかった日々を思いだします。ネットで調べ、カフェインもイマチニブと同じCYP450系エンザイムで肝臓で代謝されると知りました。非常につらかったですが、全てのカフェインを絶ち、ゆっくりと味がもどりました。

下は2015年11月に古いGnetに「カフェインはGIST治療薬の代謝をそうとう邪魔するのでは?」との ポストを多少編集したものです。

―――――

私もグリベックで味覚異常が起こりカフェインを絶ち、副作用緩和体験をしていますから、興味以上にちょっと調べました。カフェイン摂取は緑茶からコーヒー、さらにコーラなど一般的な食習慣です。調べてその摂取量が以外に多いことに驚いています。Wikiの色々の飲み物のカフェイン含有量表を見て下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3
コーヒも煎れ方により随分と1カップのカフェイン含有量の幅が広いです。

薬の大半、特に抗癌剤はシトクロムP450系のエンザイムで肝臓で代謝されます。シトクロムP450系エンザイムは多くの種類があります。グリベック、スーテント、スチーバーガもシトクロムP450系のエンザイム、特にCYP3A4が立ち会い、代謝されています。

カフェインも同じシトクロムP450系の多くのエンザイムにより肝臓で代謝されます。カフェインは主にCYP1A2で代謝されると書かれていますが、GIST抗癌剤と同じCYP3A4でも代謝され、メインではありませんがイマチニブもCYP1A2でも代謝されると示されています。(これらを描写した図を見つけ、部分的に日本語を追加し、カフェインとイマテイニブを同ページに載せたのを添付しましたが、掲示板ではできません。)

それで、じゃどれほどGIST抗癌剤とカフェインがこれらエンザイムの取り合い競争をするか?を簡単なExcel計算をしました。(その結果を添付しました。掲示板では無理)。基本情報は薬会社のものです。カフェインの情報はWikipediaからです。主な計算は毎日のGIST抗癌剤に比べてカフェイン の分子数値は如何に?です。これは毎日服用量(mg)を薬のモル質量(g/mol)で割ると薬の分子数 (mmole) が出てきます。その結果は驚く数値です。一日ドリップコーヒー2杯でカフェインの分子数が薬の分子数の数倍になります!

Wikiの説明によるとそれらエンザイムの存在は限定されていて瞬時には発生できないようです。薬とカフェインを同時に服用すると限定されたエンザイムの取り合い競争になるでしょう。カフェイン分子は速くエンザイムと合体し、抗癌剤の代謝は遅れ抗癌剤の蓄積に繋がり、副作用が酷くなるでしょう。

Excel計算の結果によると一日ドリップコーヒー2杯でカフェイン分子数がグリベック400 mg 服用による薬の分子数の2.2倍になります。スーテント50r服用はカフェイン分子数がスーテント分子数の11.9倍になります! スチバーガ160r服用ではカフェイン分子数がスチバーガ分子数の4.51倍になります! 血中濃度を比較すべきですが、これらのカフェイン:薬比はカフェイン摂取直後は尚更高いと想像しています。

コーヒー、お茶、コーラらなどを無意識に飲んでいるかも知れませんがこれらのカフェイン含有量は思ったより多く、小さな分子なのでその分子数は多く、予想したよりGIST抗癌剤の代謝の邪魔をするのではとこの計算で確認しました。副作用の強い人ら、特にスーテント服用者はカフェイン摂取に気をつけて下さい。 それにスーテントは緑茶のエピガロカテイキンと結合し、薬効果が顕著に下がる可能性があるとのリポートを読んでいます。

カフェインの血中内濃度半減時間は3-7時間と比較的に短い。グリベックのピーク時間は2-4時間、半減時間は12-20時間です。だから数時間ずらしてコーヒーを楽しめばエンザイム取り合い正面衝突はさけられるでしょう。しかし、スチバーガ、またそれ以上にスーテントの半減時間は40-60時間と長いので 服用中は毎日薬が蓄積され血中濃度が上がり続きますから、薬の蓄積になり、カフェインとの衝突は副作用に相当影響するでしょう。

ちなみにグレープフルーツとザクロはシトクロムP450系のエンザイムの取り合いではなくこれらエンザイムの発生を抑制すると読みました。

カフェインは水温度が80度ほど以上でないと緑茶から抽出されないと読んでいます。私はぬるま湯を茶瓶にいれ、コーヒーワーマー上において、ぬるま湯で飲んでいます。緑茶特有のエピガロカテキンは低温で抽出されますから、カフェインなしの、あまり苦みのないお茶を楽しんでいます。

[12927] ありがとうございます Ru - 2025/11/01(土) 08:00 -

Sunny北加様
体験談と詳細な説明、ありがとうございました。

イマチニブは忘れないように朝、内服しています。そして、その時間に朝のコーヒーを飲んでいました。知らなかったとはいえ、タイミング的に一番よくないタイミングだったんですね。
突然コーヒーを絶つことができるか不安ですが、他の物への代用も含め、チャレンジしようと思います。味覚障害が少しでも改善できることを期待して頑張ります。

貴重な体験談、詳細な情報ありがとうございました。 

[12928] 味覚障害について ナース - 2025/11/01(土) 08:06 -

胃GISTで、闘病18年目になりました。16年近くグリベックを服用中です。
私の場合は、甘口の麻婆豆腐が砂の味だったような感じでした。
具体的な味覚変化を医師に話、採血で亜鉛の数値を測定して貰いました。低いので、プロマックの粉薬を処方して貰いました。現在は、粒薬を服用しています。

[12929] ナースさんありがとうございます Ru - 2025/11/02(日) 08:09 -

亜鉛の情報ありがとうございます。
私も気になっており、先日医師へ話をしたところでした。

みなさんの体験を教えていただき、まだチャレンジ出来る所が見えてきて嬉しいです。
ありがとうございました。




このレスは↑上記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

投 稿 欄
お名前(必須)
題名(必須)
内容(必須)
メール
URL
削除キー(推奨) 項目の保存
Number
Pass
管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板