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[12857] イマチニブ増量について 子だくさん - 2025/07/02(水) 17:46 -

・十二指腸原発Exon13型で13p径
・2019年9月 原発腫瘍及び腹膜播種の一部摘出
・2022年6月 グリベック耐性→スーテント開始
・2023年4月 スーテント拒絶反応→スチバーガ開始
・2023年10月 スチバーガ耐性→ジェセリ開始
・2024年1月 ジェセリ耐性→再グリベック開始
・2024年10月 再グリベック耐性→再スチバーガ開始

現在標準治療薬全てに耐性発症し、再スチバーガ投与中ですが抑制効果が薄れてきたようで、次の治療を主治医と相談中です。
今までで試してないのはグリベック(イマチニブ)増量なんですが、現行のGIST保険適用は400rまでとなっていてGISTでの増量は保険適用外となっているようです。
過去の掲示板などを遡ってみると耐性発症後に増量投与されていたようなのですが、現在は無理なのでしょうか?
ご存じの方がいらっしゃいましたらご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

[12872] 少数の参照リポートですが、イマチニブ効果の可能性がありそうです。 Sunny北加 - 2025/07/07(月) 00:13 -

子だくさん,
知らないので、最近発達しつつある英語Google AIに尋ねました。日本語Google AIはまだこれからのようです。

“Is an increased dosage of imatinib effective for GIST exon 13 mutation?”
「GIST エクソン 13 変異に対してイマチニブの投与量を増やすことは効果的ですか?」と。
Google AIの参照文献は信用できると思われる医学論文などでしたが、ちょっと古く、Exon13のケースが少なく、統計的な信頼性は判りませんが、イマチニブの増量投与が効く可能性がありそうです。下はそのAI概要のGoogle 翻訳です。

AI概要
KITエクソン13変異を伴うGISTの場合、状況によっては(コドン642の変異p.K642Eなど)でイマチニブの増量を検討できますが普遍的に推奨される治療法ではありません。
―――――
一般的にGIST Exon13の変異にはスーテントが良く効くと書かれていますが、拒絶反応の詳細は解りかねますが、ちょっと子だくさんへのレスポンスに消極的になりました。

しかし、Google AIによるとExon13 変異にp.K642Eの例外もあるとのことでちょっと追求しました。
子だくさんの2020/09/04のポストを読み、変異はExon 13 p.Lys642Gluと知りました。

調べた結果、Exon 13 p.Lys642Glu は p.K642E と同じ変異を示すものと知りました。下はGoogle AIの答の翻訳に私が多少追加したものです。

p.K642E の解説は次のとおりです。
p.: これは、ヒトゲノム変異協会(HGVS)の命名ガイドラインに従ったタンパク質変異の記述であることを示します。
K: これは元のアミノ酸であるリジンを表します。 [リジンはLysine, 英語発音はライシン。]  HGVSは、分かりやすさのために3文字のアミノ酸コードの使用を推奨しています。
642: これは、タンパク質配列におけるアミノ酸のコドンの位置を示す番号です。
E: これは変異し、置換えられたアミノ酸であるグルタミン酸、Glutamineを表します。

したがって、「p.K642E」は、コドン642番のアミノ酸は通常リジンなのがグルタミン酸に置換されたタンパク質変異体を表します。

それで、確認とGoogle AIにそのものずばりと尋ねました。

Is imatinib effective on GISTs with the c-kit exon 13 K642E mutation?
「イマチニブは c-kit エクソン 13 K642E 変異を伴う GIST に効果がありますか?」と。
返事は:
はい、イマチニブはc-kitエクソン13のK642E変異を有するGISTに一般的に有効です。この特定の変異はイマチニブ治療に反応することが示されています。

Google AIが参照したリポートは複数ありました。

Unlucky number 13? Differential effects of KIT exon 13 mutation in gastrointestinal stromal tumors
Mol Oncol. 2008 May 10;2(2):161–163. doi: 10.1016/j.molonc.2008.05.002
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5527764/
「不吉な数字13?消化管間質腫瘍におけるKITエクソン13変異の異なる影響」
このリポートは2008年のものですが、その結論は:
In conclusion, this GIST patient harboring kit exon 13 mutation K642E benefited from imatinib.
結論として、キットエクソン13変異K642Eを有するこのGIST患者はイマチニブの恩恵を受けた。
と書かれています。
“This GIST patient”と単数ですからケースリポートでしょう。

Diagnosis, prognosis and treatment of patients with gastrointestinal stromal tumour (GIST) and germline mutation of KIT exon 13
European Journal of Cancer July 2013, Pages 2531-2541
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0959804913003079
「GIST KIT Exon13の生殖細胞系列変異を有する患者の診断、予後および治療」

このリポートの結果の一文章です。
Imatinib was efficient in GISTs with p.K642E mutation with a disease control rate superior to 90% whatever the sporadic or inherited origin of the tumour.
イマチニブは p.K642E 変異を伴う GIST には腫瘍の起源が散発性か遺伝性かに関係なく、疾患制御率は 90% を超えた効果があった。
これはKITエクソン13生殖細胞系列変異を有する3つの異なる家系における指標患者を特定した。GIST家系については、腫瘍遺伝学コンサルテーションにおいて家系図を評価し、診療記録を精査した。KITエクソン13を有するGISTにおけるイマチニブの有効性を評価し、公表データと比較した。

このリポートは遺伝性のp.K642E 変異を伴う複数の GIST患者さんのイマチニブ治療結果ですが、結論には「腫瘍の起源が散発性か遺伝性かに関係なく、疾患制御率は 90% を超えた効果があった」と書かれています。散発性変異による統計的な詳細を探しましたが、見つかりませんでした。

子だくさん, 長くなりましたが、これらリポートの結論によるとExon 13 p.Lys642Glu変異のGISTにイマチニブ増量が効く可能性はありそうです。これらリポートを治療医に見せて、よく検討してもらってください。

[12875] イマチニブ増量について 義男 - 2025/07/08(火) 21:51 -

こんばんは。
確かにおっしゃる通り、過去記事では増量された方のご報告もあり、一つの選択肢であった事がうかがえます。
私も治療歴が長いのですが、やはりスニチニブが承認される前は不安があり、主治医やGISTERSのSumitoさんにもGISTに対するグリベック増量について相談したことがあります。

結論としては、保険適用がGISTでは400mg/日(CMLでは800mg/日)までなので、600mg/日や800mg/日として処方する事はできないのですが、例えば2か月分や3か月分を一度に処方してもらい、その中で600mgや800mgを試していたようだという情報が一つ。あるいは、Sunny北加さんが書かれているような遺伝子型などから、病院の倫理審査で増量に合理性があると認められたり、研究として実施するなどの方法で処方を受ける方法があるようです。もちろん専門的知識があり、GIST研究に関わる医師がいて成立する方法ではあるのですが、全く不可能という事はなかったようです。

専門医のセカンドを受ける、あるいは主治医から専門医へ問い合わせていただくなどして、合理性があるのかどうか、そのあたりの確認が必要になるかもしれません。




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