●過去記事検索
(キーワードを記入してください。)
 

GIST患者のための情報ページ
 
GISTERS.netのご案内 

その他の情報
 
   
 
 
[12826] アジュバント療法の意味について教えていただけないでしょうか。 まりもb - 2025/05/19(月) 16:06 - MAIL

胃のGISTに罹患し手術をしました。高リスクだったため、3年間イマチニブを服用をするように言われました。しかしイマチニブは腫瘍の増殖や成長を抑制するものであって、消失させるものではないと理解しています。もし手術で100%腫瘍をとることができたのなら、もしくは転移がまったくなければ再発はしないでしょうし、そうでなければ3年(最近は6年という考えもあるようですが)のイマチニブの服用期間が過ぎれば遅かれ早かれ再発することになると思います。アジュバント療法をするのと、手術後に再発してからイマチニブの服用を始めるのとでは何が違うのでしょうか。教えていただければ幸いです。

[12829] 二次変異、転移の可能性を抑える Sunny北加 - 2025/05/20(火) 09:31 -

まりもbさん、

再発後のイマチニブ効果は良くないとの記憶確認と、フランスの治験結果サイトを検索中に、最近のAIを試しました。「GIST再発後のイマチニブ効果は低下するか?」との質問の日本語Google AIの答です。良い答えだと思います。手間省きとそれらをコぺしました。
------
GISTの再発後にイマチニブ(グリベック)の効果が低下するかどうかですが、一般的に、GISTの再発後にイマチニブを再開した場合、以前と同じ効果が得られないことが多く、耐性が発達している可能性が高いです。ただし、再発時のイマチニブの有効性や耐性については、個々の患者の状況や再発の種類によって異なります。

イマチニブの再発時の効果と耐性について

耐性の発達:
GISTの再発後にイマチニブを再開した場合、以前と同じ効果が得られないことが多く、耐性が発達している可能性が高いです。これは、イマチニブに耐性を持つGIST細胞が増殖したためと考えられます。

耐性のメカニズム:
GISTの耐性は、主にイマチニブの標的である分子(KITやPDGFR)の変異、または他の分子の活性化によるもので、これらのメカニズムによってイマチニブの標的分子が阻害されなくなったり、別の経路が活性化されてGIST細胞が成長を続けたためだと考えられています。

再発時のイマチニブの有効性:
再発時にイマチニブを再開した場合、以前と同じ効果が得られないことが多く、耐性が見られることがあります。しかし、再発の種類やGIST細胞の状態によっては、イマチニブによる効果が得られる場合もあります。

ーーーーー

まだ続きますが、Google AIを試し、詳細を読んでください。AIが参照したサイトも出てきます。

私のコメントですが、GISTも含め、がん細胞の増殖は不安定で、増殖中のクローニングエラーの可能性が高く、二次変異がおこりえます。イマチニブで増殖を抑えることにより、二次、三次変異を起こさないとの利点になります。二次、三次変異が起これば、副作用のキツイ、また高価な薬に切り替えは必須になり、効果期間も短く、高価になるでしょう。イマチニブ服用にて他の臓器への転移も抑えられるでしょう。

イマチニブ1日400r服用は重篤なGIST患者さん対象の治験で決められたものです。アジュヴァントイマチニブも多分400rで始まるでしょうが、残留GIST細胞数は術前に比べると極小ですから、薬のTumor loads, 腫瘍負荷が小いですから、減薬し、副作用を軽くし、人生を楽しむことが大切だと考える一人です。私は再発GISTがCT/MRIで視られなくなってもう10年以上1日200r服用をしています。

[12830] 返信ありがとうございます まりもb - 2025/05/20(火) 12:44 - MAIL

Sunny北加様返信ありがとうございます。
再発したGISTには耐性ができている可能性があってイマチニブが効きにくので、再発前の残留GIST細胞の時に成長や増殖を阻害するのが有効ということですね。勉強になります。
3年間残留GIST細胞の成長を阻害し続けることで、最後はGIST細胞の寿命が尽き消失することを想定しているのなら、アジュバント療法に期限を設けている理由も分かります。でもGIST細胞は抗がん剤で消失するとはどこにも書いていないようです。でもそもそも消失しないものであるならその期限にも意味はないということで、Sunny北加さんのようにイマチニブを服用し続けないといつか残留GIST細胞はGISTになってしまい、二次変異、三次変異を起こしイマチニブが効かなくなってしまうということですね。イマチニブの服用期間が終わるのを心待ちにしていましたが、私も3年経ったら減薬してでも長くイマチニブの服用を続けたほうがいいような気がしてきました。

[12831] 若干の齟齬があるように思います。 奥G - 2025/05/21(水) 05:36 -

横からすみません。
読んでいて、少し噛み合っていない部分があると感じられましたので、いくつか確認させてください。
最初のまりもbさんのご質問は、術後にアジュバント治療を受けた場合と、受けなかった場合を想定したもので、@術後に予防的にイマチニブを服用する。A術後は何もせずに、再発したらイマチニブ服用を開始する。の2つの違いについて聞いておられます。

これに対してのAIの回答ですが、「再発後にイマチニブを再開」「以前と同じ効果」などの言葉が入っていることから、術後にアジュバントでイマチニブを服用し、ある一定期間服用した後に中止しているケースを指していると思われます。
ですので、先の@については半分回答している形ですが、Aについての回答にはなっておらず、読んでいて少し違和感を感じました。

また、一定期間アジュバントを続けていた方が中断し、再発後に再服用した場合、奏効率はそれほど悪くなかったように記憶していますが、「以前と同じ効果が得られないことが多く」となっていましたので、これにも少し違和感を感じました。AIは間違いもあるのは周知の事実かと思いますが、ここはもしかすると読者の理解の齟齬につながると思いましたので、ぜひ再発後、再服用した場合の奏効率について、資料などをお示しいただけると助かります。
私の方でも探してみます。

アジュバント治療の期間についてですが、すでに再発されて服用している場合と、完全に切除され、見える範囲に残存していない場合とでは、条件も変わってくると思います。
まさにケース・バイ・ケースですので、服用期間については専門医とよくご相談されることが肝要かとも思います。

横からすみません。私感です。


[12832] イマチニブの中断は推奨されない - 治験フォローアップ結果 Sunny北加 - 2025/05/22(木) 03:41 -

奥Gさん、

コメントありがとうございます。

手間省きとAIにたよりました。指摘された「若干の齟齬」ですが、まりもbさんの質問趣旨への答には大差なしと思います。Aの延期アジュヴァントイマチニブの有効性を比較し実証する治験は存在しないでしょう。アジュヴァントイマチニブが奨められたことは統計的に残留GIST細胞の可能性が非常に高く、再発状態になっていることを示唆していると言ってよいでしょう。ただ現在の医療機器技術ではその存在確認が不可能なのが現実でしょう。CT/MRIで確認できるGISTなどのサーコマは1p以上です。私の再発食道GISTをイマチニブに賭けましたが、縮小途中2pほどでぼやけてもう腫瘍の確認ができなくなりました。

私のGIST再発後のイマチニブ服用でCT/MRIから影が消えるのに10年掛かりました。ちなみに私の原発食道GISTは3.4p、Mitotic rateはゼロでしたからアジュヴァントイマチニブの対象にならないですが、いやイマチニブ登場の5年前でしたから不可能でした。私のGISTは再発率の高いExon11, MK557-558欠失の変異でしたが、幸いに増殖率が低く、またイマチニブ効果が高い変異だったので縮小に成功したのでしょう。ちなみに、私のが実証したように、イマチニブはGIST細胞を殺しますが、10−12%ほどはC-Kitでなく、別の増殖信号伝達経路を使い増殖するとGIST治療研究医から個人会話で聞きました。またGISTの先駆細胞なるGISTステムセルにはイマチニブは効きません。これらはアジュヴァントイマチニブ続行に関係し、別話になりますから又にします。

現在のAIの信頼性ですが、日本語Google AIと英語Google AIの返答に相当差を感じています。日本語版AIが参照したのはアクセス容易な日経メディカル、がんを学ぶ、 m3.comらと日本語記事らしいと感じました。英文Google AIの参照文献は原文医療リポート、論文が多いと観察しています。もしかしたら、日本の専門誌は公開性が低く、将来的にAIや一般人には覗けられない密閉情報になっているのかなーと日本医療関係に関してのAIの信頼性を危惧する一人です。

また、AI返答の最後に「これは情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。AI の回答には間違いが含まれている場合があります。」と’但し書き’があります。

私は最初、英語で“Does imatinib's efficacy decrease after GIST recurrence?”と尋ねました。その英文AIの答えのGoogle翻訳を下にコペしました。

「Yes、GIST再発後、イマチニブの有効性は低下する可能性がありますが、完全に効果が失われるわけではありません。イマチニブの再導入は、初回治療よりも進行率が高くなる可能性がありますが、特に術後または術前補助療法後のGIST再発に対しては、依然として貴重な選択肢です。

より詳細な説明は以下の通りです。

初期反応:イマチニブはGIST、特に進行性または転移性GISTの治療に非常に効果的で、奏効率は約85%です。

再発と耐性:初期反応があったにもかかわらず、多くのGISTは最終的に再発し、中にはイマチニブ耐性を獲得するものもあります。この耐性は、KITやPDGFRAなどの遺伝子の変異に起因する可能性があります。

イマチニブの再導入:GIST再発後でも、イマチニブの再導入は有益ですが、初回治療ほど良好な結果が得られない可能性があります。研究では初回治療後に病状が進行した場合でもイマチニブの再投与によって病勢進行を遅らせ、生存率を改善できることが示されています。」

また下は、私の記憶確認と「がん治療の基本は、変異の変化による早期発見ですか?」の
英語Google AIの答の翻訳です。

「Yes、早期発見はがん治療の基本原則であり、がんの発症における変異の役割を理解することが、その推進力となることがよくあります。遺伝子変異は、がんの特徴である制御不能な細胞増殖を引き起こす可能性があります。これらの変異を早期に検出することで、臨床医はがんが進行する前に特定し、治療することができます。」

――――――

元に戻りますが、アジュバントイマチニブを奨められたことは残留ガンが小さいうちに治療するとの基本に沿ったものでしょう。

最後に私が探していたフランスの治験結果をみつけましたが、その治験結果のFollow-upリポートが去年発表されたと見つけました。しかし要約だけです。全文は購入しなくてはなりません。

Discontinuation versus continuation of imatinib in patients with advanced gastrointestinal stromal tumours (BFR14): exploratory long-term follow-up of an open-label, multicentre, randomised, phase 3 trial
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39127063/
「進行性GIST(BFR14)患者におけるイマチニブの中止と継続:オープンラベル多施設ランダム化第3相試験の探索的長期追跡調査」

結論にあたる、InterpretationのGoogle翻訳をコペしました。
解釈:病勢進行のないGIST患者のイマチニブの中断は推奨されない。非進行性GIST患者におけるイマチニブの中断は、イマチニブ投与開始後3年および5年経過後のイマチニブ継続投与のGIST患者と比較して、長期追跡調査において急速な病勢進行、イマチニブ耐性の早期化、および全生存期間の短縮と関連していた。

これは奥Gさんが求めている情報、そのものずばりでしょう。統計的な数値詳細も要約に書かれています。

[12838] アジュバント服用の期間 奥G - 2025/05/26(月) 17:52 -

Sunny北加さん、ご提示ありがとうございます。丁寧な解説もつけていただき、とても良く理解できました。

「進行性GIST(BFR14)患者におけるイマチニブの中止と継続:オープンラベル多施設ランダム化第3相試験の探索的長期追跡調査」の結果はまさにおっしゃる通り欲しかった情報です。
BFR14は進行性GIST、つまり再発などによる、手術不能または転移性の進行GISTを対象としており、術後の補助療法(アジュバント療法)を評価するものではなく、進行GIST患者さんに対するイマチニブ治療が効果を示した後、その治療を継続するべきか、中断しても良いのかを比較検討したものではありますが、非常に参考になる最新のデータかと思います。

一方で、手術後再発なくアジュバント療法を3年もしくは5年間服用してみて、その後どうしようかと考えるためのデータも欲しいと思っていました。

そこで私もAIを使い、ある程度納得できる回答を待ってみました。待った・・というのは何回か質問を精査しながら繰り返してみて、同じ回答が出てくるかも見ながら、おこなったという事です。
以下がその結果です。

****************************------
質問:(要約)
GIST治療で、術後のアジュバント服用を中止して、再発後に再開した場合、奏効率は依然と比べてどうか?

回答:
GIST(消化管間質腫瘍)の術後補助療法を中止した後に再発し、治療を再開した場合の奏効率ですね。

一般的に、術後補助療法(通常はイマチニブなど)を一定期間行い、計画的に休薬した後に再発した場合、イマチニブを再開すると多くの場合で再び効果が期待できるとされています。これは、休薬期間中の再発であれば、薬剤耐性が獲得されているわけではないと考えられるためです。

いくつかの臨床試験や実臨床データでは、このような状況でイマチニブを再開した際の奏効率は良好であると報告されています。以前の治療と同様の効果が得られることも少なくありません。

ただし、これは一般的な傾向であり、個々の患者さんの状況(再発の部位やタイミング、GISTの遺伝子変異型など)によって異なります。詳細については、必ず担当の医師にご相談ください。
*********************---

との事です。

さらに・・

*****************************-----
質問:(要約)
より詳しい情報や最新の研究データについて教えてください

回答:
はい、GISTの術後補助療法を中止し、再発後に治療を再開した場合の有効性に関するより詳しい情報と最新の研究データですね。

この点について、いくつかの重要な臨床試験や研究報告があります。一般的に、イマチニブなどの薬剤に対する感受性が保たれていれば、再治療でも効果が期待できるとされています。

より具体的な情報や最新のデータを検索してお伝えします。

GISTの術後補助療法としてイマチニブを服用し、一度中止した後に再発した場合のイマチニブ再開時の効果に関する詳しい情報ですね。
複数の研究で、イマチニブを再開することの有効性が示唆されています。

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3825279/
https://www.annalsofoncology.org/article/S0923-7534(19)38024-X/fulltext
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3212843/

ただし、いくつかの留意点があります。

〇奏効の質: イマチニブ再開によって臨床的なメリットが得られるものの、腫瘍の反応の質は初回治療時と異なる可能性があるという報告があります
https://www.annalsofoncology.org/article/S0923-7534(19)38024-X/fulltext

〇耐性の出現と進行: イマチニブによる治療を中断すると、病状が急速に進行したり、イマチニブに対する耐性がより早く出現したり、全生存期間が短縮したりするリスクが関連しているという報告もあります
https://journals.lww.com/amjclinicaloncology/abstract/2014/08000/under
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1470204524003188

〇アジュバント療法の期間: アジュバント療法としてのイマチニブの適切な投与期間も重要です。一般的に、高リスクGIST患者さんに対しては、3年以上のイマチニブ投与が再発抑制効果や全生存期間の改善に寄与するとされています
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0923753424039243
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/1105116
https://ascopost.com/issues/june-10-2021/adjuvant-imatinib-therapy-offers-/

最近の研究では、6年間のアジュバント療法が3年間の治療と比較して無再発生存期間を改善したという報告もあります
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0923753424039243

これらの情報は一般的な研究結果であり、個々の患者さんの状態やGISTの特性によって最適な治療法は異なります。詳細な情報や治療方針については、必ず主治医にご相談いただくことが重要です。

******************************------

という結果でした。

こちらは再発なくアジュバントを一定期間終えた患者さんの選択肢を考えるための資料として欲しかったものです。

AIを活用して両方の資料を得られました。まだまだ先と思っていましたが、使い方次第では私達のような年配者の助けになってくれるかもしれませんね。




このレスは↑上記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください

投 稿 欄
お名前(必須)
題名(必須)
内容(必須)
メール
URL
削除キー(推奨) 項目の保存
Number
Pass
管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板