[303] a terre(ア・テール) |
- さちお - 2010年10月16日 (土) 18時25分
フィットネスさんのコメント ア・テール (a terre):「床に、地面に」の意味で、足(かかとまたはつま先)がフロアに付いている状態のことです。初心者の私からすると、「ジャンプしない限り、それって普通じゃないの!?」とか思ってしまうのですが =============
フィットネスさん、「ザン・レール」についての僕からの挨拶抜きのぶしつけなコメントを謙虚に受け止めてくださるばかりか、さっそく用語集にも組み込んでくださいまして、光栄です。
さて、a terre(ア・テール)というのは、僕の理解では、「つま先またはかかとを床につけて」という意味ではなく、「つま先とかかととの両方を床につけて」という意味です。つまり、足の裏と床の表面との関係については、次の三種類の概念(用語)があると僕は思います。
(1) a terre(ア・テール): 「床に着いている、床に接触している」という意味の副詞句。英語に直訳すると "on the floor" あるいは "in contact with the floor" ということだと思います。「足の裏の全体を床に接触させている」ということであり、言い換えると「つま先とかかととの両方を床に接触させている」ということです。
(2) releve(ルルヴェ、ただし、最後の e には、フランス語特有のアクセント記号がついています) フランス語で「上げられた」という意味の過去分詞。この releve は、つま先だけを床につけて、かかとは宙に浮かせている状態。
(3) pointe(ポワント):これは、「先端、先」という意味の名詞。この名詞を使って "sur les pointes" という副詞句がありますが、これは英語に直訳すると "on the points" ということですが、「つま先で立っている」という状態ですね。
======== 僕のこのようなコメントがわずらわしかったら、どうぞそのように仰ってください。もしご迷惑でなかったら、このようなコメントを、これからも折に触れて書き送っていきたいと思います。
なお、僕は、「アラ還」の男性であり、ほんの数年前にバレエを始めたばかりの下手丸出しのバレエ生徒です。ただ、もともと英語やフランス語を初めとするいろんな言語に親しんでおりましたので、フランス語やロシア語や英語によるバレエ用語にも、さほど戸惑わずに習得できました。僕のような者でもお役に立てるとしたら、光栄でございます。
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