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[580] バスミッション9-1「最後の幻想」後半
バス民 - 2003年10月24日 (金) 23時53分

バスミッション19「最後の幻想」

・指令内容
 ヴァルボー地方の調査に
 向かってもらう。
 アロイス(Alois)大臣から、
 詳しい話を伺うように。



以下、奇跡の塩入手後。




<ラバオ>

Dancing Wolf : あ、ああ、
 奇跡の塩を持ってきて
 くれたのですね。

Dancing Wolf : しかし、
 よく見るとやはり似ている……。


(グンパとアイアンイーターが駆けつける)


Iron Eater : どうしたのだ?
 何と似ていると……?

Gumbah : 何かあったの?

Dancing Wolf : 実はですね……
 この奇跡の塩の情報を調べていて、
 あるガルカの少年に出会ったのです。

Dancing Wolf : 奇跡の塩らしき物を
 手に握り、さまよっていたところを
 冒険者に発見されたと……。

Dancing Wolf : その少年は記憶を失っており、
 転生の旅からの帰りではないかと……。

Dancing Wolf : あ、あの少年ですよ。

Gumbah : ま、まさか……。

Iron Eater : どうした? グンパ……。

Gumbah : そ、そんなはずは……。
 転生の旅から帰ってくるには
 もっと時間を要するはずだし、
 あんなに成長してるなんて……。

Gumbah : でも……あの姿は……
 200年前の姿と同じ……
 そう、一緒に遊んだ姿……

Gumbah : ウェライ!!

Iron Eater : なんだと!?

??? : ウェライ?
 今ボクのこと、そう呼んだの?
 なんか思わず振り向いちゃったけど……。
  
??? : 悪い名前じゃないね。
 ちなみに、おにいちゃんの名前は?

Gumbah : グンパ……。

??? : グンパ……。
 ふうん、変な名前。

Gumbah : おまえ……覚えて、ない……。

??? : 言ってる意味がわかんないよ。

??? : ボクね、冒険者さんたちの
 キャラバンにつれられて、ここに来たんだ。
 で、もうすぐ出発するんだ。

??? : なんかわくわくするよ。
 いいよね、同じ場所にずっといたりしないで、
 自由に旅するって。ボクもそんな風に
 生きたいって思うんだ。

??? : じゃあね、おにいちゃん。
 呼んでもらった名前、気にいったよ。
 ワライ、だっけ?

Gumbah : ウェライ……。

??? : そうそう、それそれ。
 なんかしっくりくるんだよね。

??? : じゃあ、そろそろ行くよ。
 おにいちゃん、また会えるといいね。

??? : おにいちゃんもそんな
 難しい顔しないで、楽しく笑ってた
 方がいいと思うよ。じゃあね!

Iron Eater : グンパ……
 これはいったい……。

Gumbah : ばっかやろう……。
 人の気も知らないで勝手なことばかり
 言いやがって……。

Gumbah : でも、しょうがないよな。
 ボクが自分の記憶を封じ込めて、
 勝手気ままに生きてきたから、おまえが
 苦労したんだものな……。

Iron Eater : 本当に……
 ウェライ、なのか……?

Gumbah : わかんないよ、
 そんなこと……。

Gumbah : 奇跡の塩の奇跡が、
 こんな形であらわれたのか、とか、
 予想できることはあるだろう……。

Gumbah : 逆に、こんなことは
 ありえない。他人の空似だろう、って
 ことも考えられる……。

Gumbah : でも、もういいじゃないか。
 転生なんて、語り部に残らない記憶だよ。
 それを追うなんて冒涜なのかもしれない。

Gumbah : 難しく考えないで、
 残しておいてもいいんじゃないかな、
 そう、最後の幻想として……。

Iron Eater : グンパ……・

Gumbah : ウェライと
 名乗るガルカが1人また生を受け
 これから新しい人生を歩む……。

Gumbah : それだけで
 十分じゃないか、それだけで……。



Iron Eater : よくやってくれた。
 もともとの目的はともかく、
 おかげで貴重な出会いがあった……。

Iron Eater : 奇跡の塩は
 後で大臣のところに届けておいてくれ。
 このミッションはまだ終わってない。
 グンパの狙いどおりならな……。


<大工房 大臣の部屋> 


Alois : おお、ダンシングウルフから
 話は聞いておるぞ。持ってきたのだな。

Alois : これで私の健康も……
 いやいや、共和国民の食生活もだな……。

(ルシウスとアイアンイーターが部屋に入ってくる)

Lucius : それは楽しみですな……。

Alois : な、なんだ、
 プレジデントにくっついてる若造か。
 ふん、何の用だ……?

Lucius : 是非その奇跡の塩を
 利用して共和国民の食生活の改善に
 努めていただきたいものです。

Lucius : もしそうでない場合は……
 大臣の所有する商会の方に費用の
 請求書を送らせていただきますので……。

Alois : ん? どういうことだ?

Lucius : このミッションにかけた
 予算と今後の研究開発費は国から
 大臣の商会に貸し出しただけです。

Lucius : その成果によっては
 返済の必要はなくなりますが……
 当然無駄だった場合利子をつけて
 返済してもらいます。

Lucius : ご存知ありませんでしたか?
 国が民間の研究開発にも援助しようと制度を……
 ああ、会議中は眠っていらっしゃいましたか。

Alois : 貴様……私に
 そのような口を……。

Lucius : 査定の役人に圧力を
 かけても無駄ですよ。責任者は、私ですから。

Lucius : そうそう、
 健康のためには、トカゲの卵の
 食べ過ぎも注意した方が身のためですよ。

Alois : ぐ……。

Iron Eater : ……と、言うことだ。
 しかし、グンパはどうしてこんな情報を……?

Iron Eater : まあいい。
 何はともあれ、よくやってくれた。
 これでミッションは完了だ。
 またよろしく頼むぞ……。

Iron Eater : それと、おそらく
 そのうちミッションで
 北の地に再び向かってもらうことに
 なりそうな気配だ。

Iron Eater : 何やら調査に行かせた
 冒険者が襲われたらしいのだ……。
 心の準備はしておいてくれ。



・ミッションコンプリート



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