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33歳/女性/2回目
鈴木さま 先日は丁寧な夢解釈ありがとうごさいました。 また気になる夢を見たので甘えておじゃましました。 よろしくお願いします。
学校に居るようです。 自分が実際に卒業した学校ではないんですが、私はそこの生徒のようで新学期みたいです。 クラスの生徒の多くが新しい若い生徒に入れ替えったようでした。 そして委員などを決める話し合いになって私はやり過ごそうと押し黙っていると、私と同年輩の前からこのクラスにいるらしい女生徒が(私も古参の生徒みたいです)私を名指しで「○○は、自己中だから委員をやった方がいい!」と急にいいました。 私は驚いて「え?自己中?」「じゃあ、どうすればいいの?」と聞くと女生徒は「観察しなさい(周りをという意味だったと思います)」と言いました。 私は「ああ、それなら元々そうだから」というよくわからない会話をしたら、薄く目が覚めてそれの夢はそこまででした。
すぐにまた眠りに落ちて今度は家の中に居ました(実際の自分の家ではありませんが、一軒家で家族が住む家という佇まいでした)8歳くらいの男の子が2人、20代くらいの男性が1.2人居ました。 小さい男の子の1人は「未来」から時間旅行で来ているようです。 食物アレルギーがあるのか、身体に不自由があるようです。 何でも好きなように食べれないようで何か持参の美味しくなさそうなドライフーズを憂鬱そうに広げていました。 私は「添加物が無ければ食べれるなら、小麦100%のパスタは?バターに絡めるだけでも美味しいよ?」と言いましたが彼は「お母さん今居ないんでしょ?」と不服そうにいいました。 母(その家の母親なのか実際の私の母なのか曖昧です)は用事があり外に出て不在のようです。私は母じゃなくても変わらないじゃないかと思っています。 その後、私は20代の男性が見せてくれた作品(絵)をきれいにしようという親切心から何故か水拭きします。 2枚は大丈夫だったのですが、1番古い時期に描いた1枚がほとんど消えてしまいました。 日本画のような淡く上品な絵で蝶か、蝶の羽をつけた天女(顔はなく後ろ姿?)を描いてるようでした。 水拭きしたためきれいな色彩は消えて、薄い緑色だけの絵になってしまいました。 温厚な彼もさすがに怒り、もう触らないでくれと私に言いました。 目が覚めて夢で良かったとホッとしましたが、起きて数時間たってもまだモヤモヤしています。 現実の世界で私の甘えから責められることが続き(実際は小さなことなのですが、自分自身がダメだと思っているので)それが夢の中でも改めて形をとり警告しているようにも思えます。 母親から連想出来るのは「苦手」「受身」「依存的」「理性がない」などネガティブなものになってしまいます。 鈴木さまの解釈を是非お聞きしたいと思いまたおじゃましました。 どうぞよろしくお願いします。
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[93]2015年05月24日 (日) 12時24分
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投稿者:鈴木めいや
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☆ 夢解釈NO.975 ☆
ヌーン様「学校と家」
とても解釈の難しい夢ですね。 一般的に夢のなかの学校は、人生に必要な事柄や興味のある事柄などを学ぼうとするときの心境をあらわす場合が多く、そこは新学期であり、その多くが新しい若い生徒に入れ替えたようですので、基本的に新鮮な気持ちで新たに何かと向き合っているときの心境について表現されていると思われます。 ですがそんな心の環境に慣れていないのか、委員などを決める話し合いのなかでやり過ごそうと押し黙っています。
すると、女生徒が名指しで「自己中だから委員をやった方がいい!」と言います。 どうやらあなたの無意識は、新しい何かを学ぼうとする姿勢を持つことを要請してきているようですが、あなたは「ああ、それなら元々そうだから」と言います。
その学ぶべき何かとは、あなたは古参の生徒なので、ある意味では昔からよく知っているものなのですが、ある意味では全く新しい何か、というニュアンスがあるのだと思います。 それは、このHPでの夢解釈と関係しているのかも知れませんが、それ以外の何かかも知れません。
次の夢では一軒家におり、そこには未来から来たという男の子もいます。彼は食物アレルギーなのか、身体が不自由のようです。 この夢の場合にも当てはまるかは分かりませんが、一般的に夢のなかの子どもは、愛情を持って育てるべき何らかの心の可能性を象徴する場合が多く、それは今はまだ社会的には未熟ではあるけど今後どのような大物になるか分からないといった、あなた自身が持っている幼い何らかの性格の要素をあらわします。
今回の夢のその男の子は、健全なら無邪気で腕白でもおかしくないはずの男の子であるにもかかわらず、憂鬱そうでありどこか弱々しく心身ともに繊細な印象がありますね。
母親から連想出来るのは「苦手」「受身」「依存的」「理性がない」などネガティブなものになってしまいます。 とのことですが、男の子が食べ物に制限があってどこか繊細な理由は(もし間違えていたら申し訳ありませんが)あなたの無意識下の男性的な性格の要素の、まだ幼い育てるべき何らかの可能性は、本来なら母親から与えてもらうべき心の栄養素が不十分(母との関係性が不十分)という意味合いがあるのかも知れませんね。
ですがあなたは「添加物が無ければ食べれるなら、小麦100%のパスタは?バターに絡めるだけでも美味しいよ」と言って、男の子に栄養や愛情のようなものを与えようとしており、良い関係にあるようです。
このことは、前の夢で「自己中」と言われていた側面を補う働きがあるのかも知れませんね。
また、その男の子は、未来から旅行で来ているだけなので、彼は近いうちに未来に帰ることを匂わせています。彼はどうやら、差し迫って今すぐ育てるべき男性的な可能性ではなく、いつかあなたが育てることになるかも知れない、何らかの可能性のようです。 この男の子という心像は「これからどうなるんだろう」とか「昔はこうだったけど」というような、無意識の思考(あるいは感情を伴う連想の演繹)における時間軸に大きく関わっていると言えそうです。
その後、20代の男性が見せてくれた作品(絵)を親切心からきれいに水拭きをします。 夢のなかの彼は、あなた自身の無意識下の男性的な性格の要素(主に知的な判断力や自立性、決断力、発言力、論理性、忍耐力、合理性、創造性、客観性、意識性など)が表現された心像と思われ、それは既に成人しています。
夢や昔話などに登場する「蝶」は、人間の魂のイメージを伴う場合があり、天女もまた、男性から見たときはアニマといって「魂」のイメージと関係しております。
つまりこの絵は、心全体の活動の糧となっているような「魂のイメージ」を表現したものと言えるので、その20代の男性にとってはとても大切なものなのですが、あなたの親切心が裏目に出てしまい、薄い緑色になってしまいます。
絵は表現しようとする彼の意思と関係あり、緑は自然の色ですので、彼のせっかくの高度な技術による人工的な魂の意思(絵)は、自然のありのままの状態に戻ってしまった、という意味合いがあるのかも知れません。
この夢は、 「無意識から、何かを学ぼうとする姿勢を持つことの要請を受ける」 すると↓ 「母親との関係性の問題から生じる栄養不足の少年と会う」 すると↓ 「心全体の活動の糧となっているような魂のイメージに触れる」 という文脈を持っていると考えられます。 いかが思いますでしょうか?
この夢を詳しく解釈するためには、やはり私生活での心境や心理学的な性格類型などの情報を必要とします。
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[98]2015年05月24日 (日) 18時55分
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鈴木さま
想像だにしなかった豊かなご解釈ありがとうございます。 何度か読ませて頂いてだんだんわかって来たというか腑に落ちて来ました。 とくに結末の夢の文脈は、日頃抱いてる自己分析と照らし合わせるとしっくりくるところがありました。
前回の感想でも書かせて頂いたように、わたしは自分の軸というものが常にズレるというか、相反する性質の間で葛藤するという悩みがあります。それは思考や理性(男性性でしょうか?)と感覚や感情(女性性?)です。自己認識としては女性性の方が強いタイプでそれを生かすことが健やかで居られる秘訣と思っています。が、学校の夢で学ぶべきものは、よく知っている(と同時に全く新しいものでもある)とあり、最近は疎かにしているけど、ある時期まで(14〜20歳)とても強かったのは男性性(思考、自立心、主体性など)なので、もう一度学ぶべきと言われているのかなと思いました。 それから「母親との関係からくる栄養不足の少年」ですが、私の母は、女性性が非常に強く同時に男性性を殆ど感じられないタイプで、母から女性の中の「男性性(思考力や自立心)」を学ぶことが出来ないことに不満があり、自分でゼロから作っていったという感覚がありました。(父は逆に男性性ばかりのタイプなので「男性の中の男性性」を真似たという状態でもあったかもしれません) ラストの「心全体の活動の糧となっているような魂のイメージに触れる」も、上記のように私の中では男性性と女性性がどちらもバランスよく活動するという経験がまだなく、どちらか一方ばかりが活動して来たということなので、「心全体の糧(男性性も女性性も含めての)」に触れても、見当違いな行為で無為にしてしまうということがおこったこかなと思いました。「緑は自然の色ですので、彼のせっかくの高度な技術による人工的な魂の意思(絵)は、自然のありのままの状態に戻ってしまった」というのも、男性性と共存する発想がない女性性が台無しにしてしまったのではないかと解釈出来ました。それから、彼が見せてくれた絵の他の2枚は、もっと自由で素朴な絵で(原始的な力強さのある)女性性の強いものとも言えるもので(女性性が)水拭きしても消えなかったのかなとも思いました。3枚の絵の1番初期に描いた消えてしまった蝶か天女の絵が1番理性的な絵でした。これを踏まえてまた最初の「知ってるけど同時に全く新しい学び」というのは、女性性と男性性の共存という意味あいがあるのかな…と感じました。心理学の女性性、男性性の知識はほぼ皆無で自分の便宜上の分け方でしかないので、だいぶおかしな解釈になってるかもしれません。ただ今回鈴木様の解釈を経て、ずっと自分の中で考えて来たこと「思考(男性性)」「感覚(女性性)」のどちらが本当の自分なのか?という考えから、「どちらも同時に使うことが心全体の糧になる」という全く新しい示唆を得られました。まだどのようにそれをやるのか見当が尽きませんが、心許なさが減り、腹が少し据わるような落ち着きを感じています。ずっと脇に追いやっていた男性性を再び迎い入れたからかもしれません。 夢の世界に光を当てるというのは、こんな効果があるのですね。 誠にありがとうございました。
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[99]2015年05月25日 (月) 01時57分
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解釈を参考にした自己解釈の返信を頂きまして、誠にありがとうございます。 下記は、フォンフランツ博士の言葉です。
夢の世界は、夢と対話すると同時に、現実世界に踏みとどまっている場合にのみ、有益で癒す力を持っています。 夢の世界は現実に生きている生活とのいきいきとしたバランスの取れた対話の中にある時のみ、建設的なのです。
夢に興味を持つ人はたくさんいますが、この言葉のように、現実の生活とバランスの取れた対話ができている人というのは、そう多くはないと思います。ですがあなたは、それが出来る方なのかも知れないですね。 この掲示板では情報量に限りがあるので、たいした解釈は出来ませんが、メールでなら、もっと詳しい解釈ができそうですね。
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[101]2015年05月25日 (月) 18時34分
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鈴木さま、フォンフランツ博士の言葉をありがとうございます。 元々の気質も現在の状況も現実世界より無意識の世界に向かいやすく、ちょっとバランス的には危ういなと改めて思いました。 この言葉を読ませて頂いてすぐに軌道修正する意識が働きました。 ありがとうございます。 現実での世界に乾きを覚えましたら、またおじゃまさせて頂きます。 ありがとうございました。
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[104]2015年05月26日 (火) 11時03分
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