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リハビリ

この頁はヤマシロのリハビリ用頁です。
思いついたままの小話を気儘に書いていきます。
下らなかったり意味のないSSSばかりになると思います。

BBF

第一回!サラサラヘア大会ー!
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「え、不二じゃない?」
菊丸がチュッパチャップスを頬の中で転がしながら言う。
だってサラサラしてるじゃん。
「いや、ああ見えて不二先輩の毛って結構痛んでるっスよ」
越前が片眉を上げて言う。
「へぇ・・・そう、よく見てるね越前」
当の不二が二コリと言う。
越前は平然と焼けてるんスよ、と答える。
確かに炎天下の下、帽子もかぶらずましてや髪の毛に日焼け止めをぬれるわけも無い。
「でも不二の毛って細いよね。色素薄いし」
やっぱり不二じゃないかな、と河村が言う。
「いや、俺は案外大石じゃないかと思う」
乾がノートを片手に眼鏡を光らせる。
大石〜?と菊丸がなぜか笑い出す。
「髪の毛は短いが伸ばしたら綺麗なストレートになる確立89%だ」
のばしたら!と菊丸が繰り返し更に腹を抱えて笑う。不二もつられて笑っていた。
そこへ当の大石が入ってきたものだから部内は暫し爆笑の渦と化す。

「まったく・・・ホラ、早く着替えないと部長様が来て走らされるぞ」
自分が笑われていたのが恥ずかしいのかうっすらと顔を赤らめて注意する。
ほーい、と元気よく返事をする菊丸の顔はまだ笑っていたが。
「タカさんと乾の毛質って似てるよね」
また髪の毛の話題に戻る。不二が着替えながらふったのだ。
「ああ、俺たちは結構固くて太いんだ」
「乾のはささりそうだにゃ」
「英二はくせっ毛だよね。越前も・・・手塚もかな?」
そういえば3人の髪型、髪質はどこか似ている気もするなと大石も話題に入ってきた。
「俺は朝ちゃんとワックスつけてきてるもーん!わざとだもん!」
無造作ヘアだ!と言う菊丸に乾がじゃあ手塚も越前も無造作ヘアなだ、と言い菊丸にタックルされる。
「一緒にするなー!手塚とオチビのはあんなの寝癖だ!」
「越前はともかく・・・手塚は寝癖じゃないだろう・・・あの横ワケは」
大石が真面目な顔をして言う。
「チュース!」
そこへ桃城が入ってくる。
「桃城も剛毛だな」
「へ?」
突然乾にわけのわからない事を言われ混乱する桃城。
「髪の毛の量多いよね〜桃って」
「うん、多いね。でも意外とそういうタイプが将来ハゲるんだよ」
クスクス笑う不二に桃城が何スかそれー!と声を上げる。
「俺はハゲないっスよ!親父もじいちゃんもハゲてないし!第一一番ヤバいのって部長じゃないっスか?あの分け目からどんどん・・・こう・・・後退してって・・・」
「俺がどうした、桃城」
「げっ!」
ぬっと現れた手塚の姿に桃城が顔を青くしその他のメンバーがまた爆笑する。
わけがわからないと眉をピクリと動かす手塚。
早くコートに出ろ、と少しだけ声を張り上げると皆慌てて用意をする。
「てゆうか、誰か忘れてるにゃ」
「そうっスね」
「ああ、小骨が喉にささったようにスッキリしないな」
「なんの話だ?」
「うん・・・髪の毛サラサラと言えば・・・」
「先輩達、だから何の話してたんスか?」
「フフフ・・・」
「ああ、そうか、そういえば」

かちゃ。

「っス・・・」
小さく礼をしながら外の光を背負い入ってくる。
その髪の毛は爽やかな風に揺れ一本一本が繊細な糸のように綺麗だ。
色は迷いのない漆黒。
キューティクルもバッチリ。
普段バンダナをしているため髪の毛が焼けているなんて事もない。

「ああ、そうか、海堂だ」
大石が頷く。
「一月に一回美容室に行って毛先も整えられているしな」
乾のノートが語る。
「焼けてないっスね」
越前が口の端を上げて言う。
「サラサラしてるよね」
「真っ黒で天使の輪っかができてるし!」
河村と菊丸がニコニコしながら言う。
「羨ましいな、海堂」
不二の笑みは果たして純粋な笑みなのか。
「何のはなしだ?」
未だ状況が読めない手塚に
「髪の毛の話しらしいんスけど」
ハゲについてじゃなかったのか、と桃城。
まぁとにかく第一回サラサラヘア大会、勝者は・・・

「「「「海堂(先輩)」」」」

に決まりなのであった。
「・・・ああ?」
困惑気に眉を顰める海堂をよそにどこかスッキリしたようなメンバーは各自さっさとコートに出て行くのであった。



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