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リハビリ

この頁はヤマシロのリハビリ用頁です。
思いついたままの小話を気儘に書いていきます。
下らなかったり意味のないSSSばかりになると思います。

BBF

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「どけ、チビ」

初対面の人間にこうのたまうのは素行が悪い生徒、すなわち不良と相場は決まっているのに。

今リョーマに向かって乱暴な言葉を発しているのは女子生徒。

黙っていれば美少女と云えよう容姿の女の子。

「聞こえなかったか?邪魔だ、どけチビ」

(チビチビって・・・・・あれ?この人)

ところが相手は初対面ではなかった。

喋った事はないが間接的に知っている。

「桃先輩の彼女」

「かっ・・・!?」

リョーマがポツリと漏らすと

その桃城武の彼女こと、海堂薫は途端に顔を真っ赤にし言葉を詰まらす。

なんで赤くなるのかとリョーマは思う。

桃城の彼女というのが恥ずかしいのだろうか。

だったら付き合わなければいいのに。


「とにかくどけっつってんだろ!チビ!」

「あのさぁ、チビチビって俺犬じゃないんだから・・」

帽子の唾を上げながら海堂を上目遣いで見る。

確かにリョーマは海堂よりも10cmは低い。

それでもリョーマだって一応気にしてる事なのだ。

そう歯に衣も着せずに直球で言うのはやめて欲しい。

それになんだか・・・この目の前の勇ましい彼女に見下されてるのが気に入らない。

らしくもなくムキになってしまう。

「それに、アンタより背は低くても力は俺の方が上だと思うよ」

「ああ?」

「ああ、それと」

「?」


「テニスもね」


「!!」

リョーマ独特の笑みを浮かべ海堂に視線を向ける。

相手は面白いように思った通りの反応をしギロリとリョーマをにらみ付ける。

「なんだとテメェ・・・・」

およそ女性とは思えない程の殺気を放つ目の前の美人にリョーマの口が益々上がる。

面白い、この人。

「それに桃先輩だって男としてはそんなにでかくないじゃん」

「っ・・・」

「乾先輩なんかから見たらチビなんじゃ」

「うるせぇっ!アイツはこれから伸びるんだよ!」

「俺もまだまだ成長期ですけど?」

「っっ・・・」

怒りの為に顔を赤くしたりはたまた恋人を庇う己の言葉に恥ずかしがり顔を赤くしたり

何も言い返せず、顔を赤くして。

そのうち血管が切れてしまうんじゃないかって程、彼女は真っ赤に染まってしまって。

これ以上、赤くはならないのだろうか、とふと思い。

「!?」



ダンッ



リョーマは目の前の人物の腕を掴み近くにあった壁に縫いとめる。

突然背中に走った痛みにしかし脳が現状を把握できない海堂。

それは見かけを裏切るほどの凄まじい力。

海堂はあっけなく動きを封じられ知らないままに脚の間にリョーマの片足を差し込まれ

より体が密着する。

リョーマの顔が丁度胸の辺りにありそこで上目遣いで見られるとなんとも視覚的にやばい。

まるで胸に顔を埋めているように見えてしまう。

そしてリョーマは先程よりもずっとずっと低い声で囁く。

「隙だらけっスよ・・・海堂先輩」

チュッ、と軽く、触れるか触れない程度に目の前の豊かな胸にキスを落とす。






海堂が我に返った頃には既にリョーマの姿はなく。

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

怒りやら恥ずかしいやら情けないやら。

年下のガキにからかわれた、というのがやはり一番大きく。

「あのクソチビめ〜〜〜〜!!!」

今度あったら絶対に仕返しをしてやろう、と固く心に誓う海堂だったが

具体的にどう仕返しをしていいかわからず。

今日あった出来事を嘘偽りなく桃城に相談などしてしまい、

こっぴどく叱られたと同時に越前には絶対に近づくなと

耳にたこが出来るくらい言われたのは言うまでもない。



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