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リハビリ

この頁はヤマシロのリハビリ用頁です。
思いついたままの小話を気儘に書いていきます。
下らなかったり意味のないSSSばかりになると思います。

BBF

暇つぶし
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「ん・・・」
小さく身じろぎして海堂は身体を横にむけた。
もう一度意識を夢の中へ向けようとしたがどうやら身体は覚醒へと向かってるらしい。
取り合えず今は何時だと枕元にあるはずの時計を手探りで探す。
と、それより先に触れたのはプラスティックの硬さではなくむしろ正反対に柔らかく、暖かいもの。
「・・・?」
薄目を開けてなんだ?と確かめようとするのだが何かが自分のすぐ目の前にあって輪郭がぼやける。
あ?と頭の中で疑問符を浮かべ数回瞬きをして目の前の物体をじっくりと観察する。
「・・・・・」
段々慣れてきた目には見たことのある、けれどここにあるはずがないものがあった。
あった、というより、いた。
その物体はニカッと笑った。
「オッス!マムシ!」
「・・・・」
朝、いやきっとまだ明け方だろう。
自分の家に、ましてや自分の布団にの中に、
どうして桃城がいようか。
まだ夢を見てるんだと思った。
胸糞ワリィ夢だと海堂は寝返りをうった。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・チィッス」
「・・・・・」
反対側には越前がいた。
あまりにも性質の悪い夢に海堂は目を覚まそうと思った。
しかしながら目を覚ますってどうやりゃいいんだと眉を顰める。
起きろ、俺。
とりあえず呼びかけてみたが目前の越前は消えてくれない。
それどころか夢の中だというのに段々頭が冴えてきた気がする。
「海堂先輩の布団、広くていーっスね」
越前が言う。
「だよなー。俺もこんな広いベッドが欲しいぜ」
桃城が海堂を後ろから抱きしめるようにして言う。
ついでとばかりに海堂の背中に顔を埋めてスーとニオイをかいだ。
「おー海堂のニオイがするー」
一瞬で全身にゾワゾワと痺れが走る。
まるで無数の虫が自分の体を這い上がってきたような・・・・
「んがあああああ!!!!」
それらを振り払うように海堂は手足をばたつかせ布団から這いずり出た。
夢だ夢だと思えど自分が抜け出た布団に視線を向ければしっかりこんもりと2つのふくらみが。
「おい海堂、まだ朝なんだから近所迷惑だろ」
「そうっスよ」
そして平然と2人が出てくる。
パジャマ姿の海堂に対し2人は私服だ。
「な、な、な、」

「あら、薫起きたかしら?」

おっとりのんびり穂摘さん登場。
桃城と越前が起きましたーと声を揃えた。
「桃城君と越前君が今日は朝練習があるって迎えに来てくれたのよ。それなのに薫、まだ起きてこないんだもの」
は!?朝練習!?
部屋の時計を見た。
・・・5時をさすところだった。
聞いてない。こんな時間に朝練習があるなど一言も聞いていない。
「そしたら桃城君達が薫を起こしてくれるって言うから、お願いしたの。さ、あなた達、朝ご飯食べてってね。時間はまだ大丈夫なんでしょう?」
「「ウィース」」
穂摘は二コリと微笑んで出て行った。
後に残ったのはニヤニヤした桃城と越前だけで。
「どういうつもりだテメェ等・・・」
朝の弱い越前までもが早起きしてまで何を企んでいるのか。
「べっつにー。ただ昨日俺等寝てなくてさー。俺ん家誰も居なくて越前と英二先輩が泊まりに来てたんだよ。英二先輩はさっき帰ってったけど・・・なんか俺等テンション上がっちゃってー?暇だしマムシでもからかいに行こうかなーって」
「俺は先輩ん家のご飯が食いたかったっス」
つまりはただの悪戯、暇つぶし。そしてたかり。
海堂のこめかみに無数の血管が浮き出て眉間に無数の皺が刻まれるのも仕方のない事。
もちろん海堂がそうなる事も予想済みの桃城&越前はさっさと避難をきめる。
部屋から慌てて逃げ出しドアを場バタンと閉めてふぅと息を吐いた。
まるで猛獣を檻の中に閉じ込めたような気分だ。
「それにしても桃先輩」
「ん?」
「どさくさに紛れて海堂先輩に抱きつくなんて・・・やるね」
「なんの事だぁ〜?」
「フン、別にいいけど」
不適な笑みを浮かべて越前は自信満々に宣言する。
「あの人は俺がもらうっスよ」
ヒュ〜と桃城が口笛を鳴らす。
そして同じような不適な笑みを浮かべ
「そんな事はさせねぇなぁ、させねぇよ」
いつもの口癖で越前に視線を合わせ。2人は静かに火花を散らすのであった。



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