◎順位予想
セ・リーグ
1位…ヤクルトスワローズ
2位…中日ドラゴンズ
3位…読売ジャイアンツ
4位…横浜ベイスターズ
5位…阪神タイガース
6位…広島東洋カープ
セは基本的には横浜と広島以外に優勝のチャンスはあると思う。しかしまず阪神は戦力的には決して弱いとは言えないが、第三者から見て岡田監督の現在でも今だに星野前監督の影響力が非常に強い印象を受けており、岡田監督のやりにくさや独自性の薄さなどが露呈している感がある。それに加えて井川投手のメジャー移籍発言もあり、グランド外で野球をしてしまっているようにも思えてしまう。そういうゴタゴタの状態でチームに一体感が出るかどうかはやや疑問。巨人も戦力は豊富だが、首脳陣と選手との距離感を感じる所があり不安は大きい。意思の疎通と投手陣の再生が3年ぶりのV奪回のカギである。監督の人心掌握や首脳陣に対しての選手の理解など実力の野球界といえども人間関係が成績に大いに影響する事がある。その点で考えたらヤクルトと中日は選手各人が首脳陣の目指す野球や方向性を理解しており、今年も上位の可能性は高い。ただ中日はコーチ陣が昨年に比べて随分変わった。その変化がチームにどう影響を与えるのか？ ただ朝倉や野口などの去年はほとんど戦力にならなかった実績組がある程度復活すれば、ウッズも加わった事も考えて
優勝の可能性は充分ある。ヤクルトは戦力は際立っている訳ではないがその割に成績は4年連続Aクラスと安定している。しかもその間に川崎 石井一 ペタジーニ 高津といったチームの大黒柱が抜けながらこの成績である。戦術や発展途上人間の飛躍が出来る環境など他球団よりも目に見えない戦力が長けているのが強み。横浜は若手選手の成長次第でさらに上に行ける無限の可能性を秘めている。ただ問題はその成長する段階で首脳陣と選手が成績が振るわない時期でもどこまで互いに我慢出来るかがポイント。横浜の今年のテーマは忍耐であろう。広島は投手を含めた守りとスタミナが課題である事はここ数年間ずっと共通している。戦力が充分でないだけにどうしてもやや偏りが出てしまい、よその球団みたいにFAなどの大型補強が出来ない厳しい環境だけに広島の生命線であるドラフトでの選手補強の方向性を改めて見つめ直して欲しいと思う。ドラフトでよそと同じような補強をしていたのでは追いつかない…
パ・リーグ
1位…ソフトバンクホークス
2位…西武ライオンズ
3位…千葉ロッテマリーンズ
4位…北海道日本ハムファイターズ
5位…オリックスバファローズ
6位…東北楽天ゴールデンイーグルス
パはセに比べて素人評論家の立場から見ても比較的見分けがつきやすい。ダイエーからソフトバンクに経営母体が変わったホークスは小久保の無償放出のような経営的な理不尽な面が排除されて野球に100%集中できる環境が整った。現有戦力はもとより若手育成、ファンの支援も万全だけにここの球団の充実ぶりは12球団でナンバー１と言って良いだろう。その対抗馬の一番手がやはり西武。松坂以外の投手の安定性と一番打者の固定が連覇の課題と言えよう。その他の4球団は上記の2球団と比較してもまだ差がある気がする。しかしパ・リーグはプレーオフがある。5割ラインをキープすれば優勝のチャンスがあるだけにレギャラーシーズンでは連勝よりも連敗をいかに防ぐかが重要であろう。そういう意味で言うとロッテは2・3年に1度くらいはとんでもない連敗地獄を喫する事があるだけに不安は多分にあるが、今年から導入された低反発ボールの影響で間違いなく去年より投手力が重視される。接戦が予想される日本ハムの投手と比較したら、明らかにロッテの方が上である。しかし、日本ハムの場合はSHINJYO、小笠原とい
うロッテにはないビックスターの存在が理屈を通り越す爆発力を発揮する事があるだけにロッテにはやはり脅威である。合併球団のオリックスバファローズは投手陣が整備されれば案外面白い存在になるかもしれない。谷、村松、平野のリードオフマンに北川、大西、塩谷の中距離打者も揃っている。仰木マジックが生きるか生きないかは外国人選手の活躍に掛かっているだろう。楽天はベテラン中心のメンバーがどういう形になって表われるか注目だが、若手育成の面が他球団と比べて著しく遅れてるのを見るとベテランがダウンしたら、かなり深刻な状況になってしまう。目先の勝利の為に実力のある人間を使う事はもちろん大事だが、それと平行して若手育成を遂行しないとチームの土台が固まらない…

2005年03月25日 (金) 08時57分