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タマムシ大附属学校

ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。

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[140] ピクニック
HIRO´´ - 2006年10月19日 (木) 13時12分



穏やかな春の日。天気は晴れ。今日は絶好のピクニック日和だ。
鳥のせせらぎが聞こえ、川の流れる音がして、ピクニックに訪れる物を癒してくれる。



「・・・でもこれって、ピクニックじゃなくて、ハイキングじぇねか?」

「いいじゃない、フアル!ハイキングは健康にいいのよ?」

一番先頭を行くフアルは少し息を切らしながら、言った。確かにフアルの言う通り、ピクニックと言うよりは山登りだ。
でも、その次を行くエリーはのんきに受けていた。

「ハイキングもピクニックも根本的には変わりません」

「・・・」

エリーのすぐ後ろにいるのは、このメンバーの中で一番年長のチロルだ。その隣ではサクリが黙々と歩いていた。

「ハイキングとピクニックは違うぞ!名前が違うじゃねえか!」

「意味は同じだって言ってんだ!馬鹿フアル!」

「なんだと!?マレン!」

フアルはマレンの胸倉を掴んだ。

「フアルくん!やめてよ(ください)!」

楽しくお喋りをしていたナミネとセリンがケンカするのと同時に止めに入った。

「こんなに楽しいのにケンカするのはだめだよ」

「もっと仲良くしましょう」

フアルはフンと言ってマレンから手を離した。

「さっきから気になっていたんだけど、それ何?」

「わかった♪彼女を見るための双眼鏡でしょ?」

「違うよ!(と言うか、こんなでかい双眼鏡ないと思うんだけど・・・)天体望遠鏡だよ」

でもってさらに後ろではアズサとアキラがリュウの荷物について話していた。

「でも、日帰りだから望遠鏡は必要ないんじゃない?」

「あ」

リュウはしまったという顔をした。

「リュウくん失敗したね〜♪」

アキラは口を抑えて笑っている。

「それにしても、天体望遠鏡なんてどこで買ったのよ?」

「購買部で売ってたよ」

「あの購買部ってなんでも売ってるよね・・・」

アズサは苦笑した。

「というか、アキラ!お前のその服装はなんだよ!?」

ふとマレンが突っ込んだ。それもそのはず。
スカートにブラウスと完全に服装が女の子そのものだった。
まったく、彼の服装はどうにかならないものだろうか?

「どう?似合うでしょ♪」

そう言って、くるりと一回まわる。
マレンはあきれて何も言えなかった。相手にするだけ疲れが溜まると言いたげだ。

「ねー・・・そろそろ交代じゃないの?」

「もう・・・疲れた・・・」

そして、最後尾にいるのは親友同士のコウとネスカだ。

「え?そんな説明していいの?親友って(汗)」(コ)

いいの!いいの!困るのは雪さんだけだし!
そんなことはともかく(ェ)コウとネスカは重い荷物を抱えていた。荷物とは、弁当12人分だ。
一応2つに分けてはあるが、6人分でも10キロぐらいはあった。
チロルが張り切って作ったらしい。

「それじゃ、そろそろ交代ね。じゃんけんしましょう!」

チロルが仕切ると、男の子を集めた。

「行くわよ!最初はグー・・・」

「って!待った!アキラ!お前もだろ!」

フアルがアキラを引っ張る。

「あ、ごめん!うっかりしてた!」

「チロル先輩・・・しっかりしてください・・・」(コ)

改めてじゃんけんをしたのだが、結局アキラは選ばれなかった。荷物を運ぶことになったのはサクリとリュウだった。

「・・・負けたからには仕方ない・・・」

サクリは潔くリュックを背負って進むのだが・・・

「ちょっと待って!僕の望遠鏡はどうしよう!?」

「両方持てばいいだろ?」

フアルは無茶苦茶言う。

「リュウくん。私が望遠鏡を持つよ」

「ナミネ・・・。でも・・・」

「そんなに心配しないでよ!いつもリュウくんばっかりに運んでもらっちゃってわるいもの・・・。だから、私も手伝うよ」

そう言って、ナミネは望遠鏡が入ったリュックを背負って歩き出した。

「アツイわね!」

「そこだけ夏なんじゃない?」

「「・・・//////」」

アズサとエリーが茶化す。リュウとナミネは顔を赤くした。

「さてと、軽くなったことだし、コウ!頂上まで競争しよう!」

そういいつつ、ネスカは軽く準備運動をしている。

「うん!いいよ!」

コウもその場で足踏みをして足の筋肉をほぐした。

「その競争乗ったぜ!」

「俺もやる!勝った奴が4人分の弁当独占な!」

マレンとフアルも参加する。
こうして、頂上へのレースが始まったのだった。










ピクニック♪



☆前回のあらすじ
ナミネはリュウをデートに誘いたかった。丁度同じ頃、セリンもコウと一緒にどこかに行きたかったらしく、ダブルデートをしようとしていた。
それで3人で話し合った結果、ハイキングをしようと言う事になり、セリンがリュウを誘ったのだが、ネスカもついてくることになってしまった。
そして、芋蔓式で、ネスカがチロルを呼び、エリーが噂を聞きつけアズサに伝える。
さらにマレンもどこからか沸いてきて、参加を企てる。
アズサはサクリを誘い、さらにアキラまで言ったことにより、フアルにまで伝わり、結局12人という人数でデートを・・・いや、ハイキングを行なうことになった次第である。

「Σ前回なんてなかったぞ!」(ネ)










「う〜ん!いい気持ちだ!」

一番乗りをした天然ちぢれ頭が息を整えながら頂上で伸びをしていた。

「Σって、その説明は止めてよ!」(ネ)

「はぁ、はぁ・・・今回はネスカの勝ちか・・・」

2番目に来たのはコウ。知っているとは思うが、ネスカとコウは陸上部で初等部の中ではエース級の実力を持っている。
そして、実力はそれほどかわらなかった。
ネスカが勝ったのは、たんに今回の勝負が長距離走だったからだ。
コウはどちらかと言うと短距離走を得意種目としている。
ネスカは逆に長距離走を得意としていた。
こういう結果になったのはごく普通のことだった。

「「あー!俺の弁当がー!!」」

フアルとマレンが到着してバカみたいにでかい声で叫んだ。そして、がっくりとうなだれた。

「いや、僕はそんな賭けにのっていないんだけどな・・・」

「本当か?それならよかった♪」

ずうずうしくもフアルは言ったのだった。

「くそ!ネスめ!それでいい人ぶったつもりか!次こそ勝負で勝ってやる!」

「・・・(汗)」

マレンは何かとネスカにいちゃもんをつける。その理由は後々明らかにしよう。
そんなこんなでしていると、全員が到着した。
荷物を全ておろして、最初に何をしようかと相談したとき、アズサが言った。

「ボールを持ってきたからバレーボールしよう!」

その一言で、バレーボールになった。
バレーボールというのは、手を使ってボールを打ち上げて、落さない様に続けるスポーツのことである。
そう、落さなければ何をしてもよいのだ。なにをしても。うん、なにをしても・・・ふふふ。

「何なの??その無気味な笑いは??」(エ)

「行くわよ!ネスカ!」

アズサは軽くボールをトスするとネスカへ山なりにボールがわた・・・らなかった。
アズサはボールをトスして上からから思いっきりサーブを決めた。

「Σって、いきなり!?」

そういいつつも、オーバーハンドでトスをして、上に打ち上げた。

「コウ!」

「うん!」

ネスカと同じようにコウも軽く、トスをする。

「チロル先輩!」

と、正確なコントロールで渡す。チロルはアンダーで打ち上げた。

「アキラくん!」

次に回したのは、スカートをはいたアキラだ。ところがチロルのレシーブは少し力が強かったらしく、アキラは少し後ろに下がった。

「コウくん♪私の愛のレシーブ、受けとって!!」

高く上がったことをいいことに、女の子顔負け、カッコに似合わない強力なスパイクを放つ。当たり前だけど、アキラは男です。

「また僕!?」

ボールの軌道は少し胸より下辺りだった。コウは少し下がって打ち上げた。そして、ふらふらとゆっくりとした速度で飛んでいった。

「ごめん!マレン!」

「ったく!ちゃんと返せよ!」

マレンはスライディングをすると、ボールを打ち上げた。サッカーをやっているだけあってキックのコントロールは優れている様だ。

「打ち上げたら、撃つ!」

そんなノリをしている男が一人いた。アキラ同様、スパイクを狙っている様だ。そしてジャンプをしておもいっきり打った。

「おわ!」

顔に向かっていたそのスパイクをなんとかネスカは撃ち返した。

「フアル!危ないじゃないか!」

先ほどの強力な返球にネスカが文句を言う。野球をやっているだけに、運動神経はいいらしい。
そして、いい角度にセリンの上に落ちて行った。

「えいッ!」

次も簡単につづくとおもったのだが、それは裏切られた。

(スカッ!)(ガン!!)

「あ」

全員唖然とした。オーバーハンドの構えをしていたのに、手と手の間を突きぬけて、顔面に命中した。
セリンは顔を抑えた。

「だ、大丈夫・・・?」

「セリン?」

ネスカとコウが掛けつける。

「だ、大丈夫ですよ」

セリンの額にはボールの後がくっきりと残っていた。

「ドンマイ!セリン!次は頼むよ!」

うんとうなずいて、再び始める。
セリンは下からトスをした。今度はふらふらとナミネのほうに飛んでいった。

「(あれ?本当はコウくんに飛ばしたはずなのに・・・ナミネさんのほうに飛んじゃった・・・)」

ナミネはアンダーハンドからトスした。

「リュウくん!」

とナミネはパスしたのだが、飛んでいったのはアキラの方向だ。ふらふらと浮かんでアキラの上にボールが行った。

「コウくん♪私の愛のレシーブ、受けとって!!」

「って!また同じ展開かよ!」

そうツッコミながらもなんとか返した。そして、マレンの方向へ。

「今度はうまくコントロールしたみたいだな。くらえ!ネス!」

全力でマレンはオーバーハンドで打つ。

「Σ狙っているでしょ!?」

そのスパイクを、なんとか打ち上げた。

「やっと私に来たわね!!行くわよ!!フアル!」

「え?俺!?」

エリーはなんか鬱憤が溜まっていた様にその一撃に全てをこめた!
打った瞬間、なんとボールが分身した。

「Σって!待て!」

案の定、フアルに命中してたおれた。エリーはテニスをやっていいるだけあって、すさまじい威力を持っていたようだ。

「大丈夫か??フアル??」

サクリは近寄って揺さぶってみる。だめだ、返事がない。ただの屍の様だ。

「Σまて!俺はしなねーぞ!!」

「あ、生きかえったか」(マ)

「ごめーん!フアルくんお願い!」

「え?」

フアルが顔面でボールを受け止めた後、ボールはアズサ、チロルと周った。しかし、チロルがうまく返球できず、ライナーでフアルにボールが返ってきた。

「ぶはっ!!」

2連続でフアルは顔面レシーブをした。そして、また倒れた。
先ほどはエリーが渡すことを知っていたが、今度は突然の不意打ちでやられたためにダメージは倍増していた。
だが、そこでラリーは終わらない。同じくライナーでマレンに飛んでいく。

「ぶっ!」

ニ連続ヒット!!パチンコのようにフアル、マレンと連続で顔に命中し、ボールはふわふわと浮かび上がった。そして、スパイクをしようとしているのはまたあいつ・・・。

「コウくん♪私の愛のレシーブ、受けとって!!」

「Σお前、いいかげんに他の人にパスしろ!!」

強力なスパイクを難なくトスする辺り、コウもさすがと言うべきだろうか。
そして、飛んでいったのは再びセリンだ。

「えいッ!」

今度はしっかりとオーバーハンドで飛ばすことが出来た。が、

「あれは取れないね・・・」

リュウが冷静にそういう。セリンの打球は打ち上げるとセリンの後ろへと飛んでいってしまったのだ。

「セリン・・・お前・・・運動音痴?」

「コウくん!そんなことないですよ!たまたまですよ!」

「よし!次、行くわよ!次!」

アズサがボールを拾ってきてさっさと促す。が、

「アズサちゃん待ってください。2人がまだ気絶してます・・・」

「マレンもフアルも情けないわね!」

「やるわよ!さっさと立ちなさい!」

エリーもアズサも蹴って起こそうとする。
結局、このバレーボールはなぜかマレンとフアルが滅多打ちにされ、アズサとエリーが本気を出し、アキラはコウにばかりわたして、セリンで終わると言うラリーが続いたのであった。

「さて!運動したし!いっぱい食うぞ!!」

さて楽しみのお昼の時間。フアルが団積みのお弁当に手を伸ばす。しかし、その手はピシャッと叩かれた。

「まずは手を洗いましょうね」

「チロル先輩・・・弁当奉行?」

「実はそうなんだよ・・・」

サクリとリュウがしみじみと言う。
そんなこんなで、手を洗い、いただきますという挨拶をするまで、ずっとフアルはお預けされることとなった。

「Σって!何この量!?」

コウが驚く。

「チロルさん・・・作りすぎだよ・・・」

「リュウくん、いっぱい食べてね」

リュウは後頭部に汗を掻いていた。それもそのはず。量は購買部で売っている、DXスマッシュ弁当(定価750円)の2倍の量を誇っているのだ。
ただでさえリュウは食べないのにこれは少し多すぎた。

「Σいや、その説明ではわからないから!」(ネ)

DXスマッシュ弁当のこと?これは購買部で発売されている大盛り弁当のことだよ。毎日必ず5つは売れているよ!
毎日欠かさず買っているのは確か・・・ダイチとバックスとエンとリュウイチだったかな・・・??後一人・・・忘れた。
・・・要するに量が多いという事をわかってくれればよしッ!

「そういえば、チロルさん・・・エプロンつけると人が変わるんだよね・・・」

「どんな風に?」

ネスカの話にコウが恐る恐る耳を傾ける。

「材料がなくなるまで料理を続けるんだ・・・。その間は誰にも止められない」

「それって怖い話なの!?」

「そして、全て食べるまで帰さない。残した物には制裁が待っている・・・」

「・・・(冷汗)」

コウは慌てて、食べ始めた。すると、マッハの如く一気に半分をたいらげる。

「でも、今はエプロンをつけてないから大丈夫だよ」

「Σ!!」

コウの目はネスカにそれを早く言えよ!と言いたげだ。
そんな楽しいお昼もすぐにすぎてしまいました。
そして、午後になってマレンが言った。

「ドッジボールやろうぜ!」

「別にいいけど・・・」

そう言うと、リュウはある方向を見た。

「僕も別にいいけどね」

ネスカもリュウ同様、同じ方向を見た。彼らの目線の先には女の子達が。

「そうよ!わかっているじゃない!リュウ、ネスカ!か弱い私をぶつける気!?」(エ)

「まったく!あんた、ほんとに男なの?」(アズ)

マレンに非難するエリーとアズサ。

「「(別にエリーの事は心配していないんだけどな)」」(ネ&リ)

「どう見ても2人はか弱そうにはみえねーけど」(フ)

「大丈夫だ!エリーは俺が守る!!」(マ)

二人の言葉にカチンと来て、エリーとアズサは同時にその2人を蹴り飛ばした。その速さ、瞬歩の如く。

「ったく・・・」

「あんたに守られるくらいなら、ネスの方がいいわよ!」

「うん・・・Σって、ええ!?」

エリーの発言にネスカは戸惑い気味だ。

「何よ!文句あるの!?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありません」

「その間は何!?」

「(畜生・・・なんでエリーは俺よりあんなとぼけたネスの方がいいんだ?こうなったらこのドッジボールでなんとしてもネスをぼこぼこにしてやる!)」

マレンがネスカを目の敵にする理由・・・。要するにヤキモチらしい。

「私はコウくんに守ってもらうわ♪」

「アキラは自分で守ってくれ!(汗)」

そんで結局、ドッジボールをやることになってしまった。チームわけは、

Aチーム(ワクワクキャッツ):ネスカ、コウ、リュウ、ナミネ、アキラ、セリン
Bチーム(ドラゴンライダーズ):アズサ、マレン、エリー、フアル、チロル、サクリ

「・・・あっちの方が強くない?」

「僕もそう思う」

ネスカとコウが言うのは、無理もない。
先ほどおもいっきり活躍した強暴少女タッグ、アズサ&エリー。
サッカー部の暴れん坊、マレン。
年上のチロル。
何をしだすかわからない、”バカ”フアルだ。

「Σなんでバカを強調するんだ!」

「一方こっちは・・・」

「コウくん!ネスカくん!なんで私を見るのですか!?」

先ほど、ミスをし放題のセリンにスポーツに余り向かないナミネ。
アキラにリュウと不利だと感じていた。

「あっちにはサクリもいるんだよね」

「そう言えば、今思い出したけど、バレーボールでは一度も触っていないよね?サクリは強いの?」

「見ればわかるよ」

「ところで、あのドラゴンライダーズって」

「うん、絶対、マレンとフアルの趣味だね」

そう言って、アズサからのボールで始まった。

「コウ!大丈夫だよ!こっちには強力なスパイクを打ったアキラがいるだろ!?」

「そうだね!」

(バキ)

「ごめ〜ん!コウくん!当たっちゃった♪テヘッ!」

「「Σオイ!!しかも”テヘッ”じゃないだろ!!」」

ネスカとコウは同時に突っ込んだ。アズサの投げたボールで早くもアキラがアウトになった。
そして、ボールはナミネが取った。

「えいッ!!」

おもいっきりボールを投げるけれども、山なりに飛んでいって、エリーが簡単にキャッチした。

「それじゃ!行くわよ!!」

と、振りかぶって投げる。

「キャッ!」

しかし、セリンは頭を抱えてかわす。

「セリンは避けるのだけはうまいんだな」

「Σ”だけ”は余計です!」

「次は僕が!」

コウがサイドスローからボールを放つ。変化のつけたボールにアズサは捕らえられず、右手をヒットした。

「コウ・・・やるわね!」

「次は俺だ!くらえ!!ネスッ!!」

あからさまに狙っているこの男、マレン。だが、狙いは見当違いの方向へ。その方向にはセリンが・・・。

「!!」

でも、またかわす。かわしたのはよかったが・・・。

「キャッ!」

「え?イタッ!」

セリンの避けた方向にナミネがいてナミネが当たったのに反射してセリンまでアウト。一気にワクワクキャッツは3人に減ってしまった。
ドラゴンライダーズはアズサがアウトしただけなのにもかかわらず。

「どうだ参ったか!?これが猫と竜の違いだ!」

「ナミネたちに当てといて何をいってんのよ!!」

エリーがマレンの足を踏みつけた。
マレンは苦痛を浮かべて飛び跳ねる。

「あ!今だ!」

ネスカが隙を狙って投げる。マレンは即アウト。

「不意打ちなんて卑怯だぞ!!」

「そんなこと言われても(汗)」

そして、何分か膠着状態が続いた。なかなか勝負は決まらない。
だが、ここで試合が動いた。

「ネス!くらいなさい!!」

エリーが本気でボールを投げる。威力としては並の男の子と変わらない速球だ。
ネスカは体で受け止めようとするが、威力に負けて、ボールに触れた後後ろに逸らしてしまった。

「くっ!」

でも、後ろでコウが捕球した。

「サンキュウ!コウ!」

ドッジボールは当たってもそのままノーバウンドで捕球すればセーフである。そして、すかさずカウンターでエリーを狙った。

「しまった!」

エリーがコウのサイドスローの変化についていけず、左手をかすってしまった。

「大丈夫です!私が・・・!」

そして、チロルがノーバウンドで捕球しようとしたが、さらにボールは曲がってチロルもヒットした。

「よし!これで逆転だ!」

「まだ喜ぶのは早いよ!」

コウが言う。
そして、ボールを取ったのはサクリだ。

「・・・今日、初めてボールに触れる事が出来たな・・・」

と言いながらも、サクリはボールを投げた!
その先にはネスカ!

「ん?曲がった?Σって!ええ!?」

ジグザグにボールは曲がった。そして、ネスカの肩に当たってボールは地面に落ちた。

「・・・『卍シュート』・・・」(サ)

「オイオイ!あんなのありかいッ」(ネ)

「でも、サクリの実力はまだまだこんなものじゃない!!」(ネ)

とりあえず、ネスカはボールととってサクリに向かって投げる。
しかし、サクリは余裕でボールを取って、再びボールと投げる。
だが、ボールが止まって見える・・・?

「しまった!?『飛竜』か!?」

止まっている様に見えるが、実は高速でボールが向かってきているらしい。コウは見切れずアウトになった。

「だめだ、僕たちの負けだ・・・」

「まだわからないよ!」

「え?」

ネスカは自信がありそうに言う。

「やっぱすげーよ!サクリ!後は俺に任せろ!来い!リュウ!!」

フアルがそう言ってはやし立てる。残ったのはリュウのみ。

「そう言えば、僕も今日ボールに触れるの始めてだね」

そう言ってリュウはボールを投げる。だが、ボールはフアルの頭を掠めて上へと上がって行った。

「リュウ!どこに投げてんだよ!」

「(まさか・・・!)フアル!後ろ!」

「後ろって?なんだよエリー!・・・ぐはっ!!」

ボールはヒットした。

「今のはヒロト先輩がよくテニスで使う得意技・・・『白鯨』!!しかも、ブーメランみたいに戻ってくるなんて・・・」」

「それじゃ、どんどん行くよ!この風がやまないうちに・・・」

「ッてオイ!やっぱりそうなるのかよ!」(コ)

「・・・やるな・・・リュウ」

「じゃあ、僕も本気だそうかな?」

そして、死闘は始まった!

「『ブラックレイ』」

「『波動球』!!」

「『ジャイロボール』」

「『螺旋丸』!!」

「『ソルド・ザケルガ』」

「『無無明亦無』!!」

「『月牙天衝』」

「『横一文字』!!」

「『三千世界』」

「世界の一撃!!レイヴェルト!!」

そして、2人は技に耐えて、息を乱しながらも剣を握り締めて、対峙する。

「「Σちょっと待てーー!なんでいつの間にか決闘になってんだよ!!」」(ネ&コ)

「・・・これが最後の一撃だ・・・『ギガストラッシュ』」

「全部出し尽くすぞ!!『天翔龍閃』!!」

激突!!・・・爆発した・・・!!
そして、2人とも倒れた。結局、死闘の末に、体力を使い果たして2人は仰向けになっていた。

「・・・リュウ・・・お前の勝ちだ・・・」

「いや・・・サクリのほうが上だったよ・・・」

二人は立ちあがってよろよろになりながらも握手をして互いの実力を認め合ったのだった。おしまい♪

「そんな終わり方あってたまるかっ!!」(ネ)

「それにピクニックはどうなったんだよっ!!」(コ)





アトガキ♪

あーたのしかった♪やれるだけやったしホントに。でも、ピクニックと言えるかどうか疑問が上がりそう・・・(汗)
にしても、やっぱり他人のキャラを使うのは本当に難しいです。
フアルとアキラをフルに使ってみたかったというのが今回の本音。もう1つはDDが始まった際に、DDのメンバーがどんなキャラか見てほしかったと言うのがあります。
最後はもう、だいすさんが卍解ネタをやっていたあたりからやりたかったネタだし。これで思い残すこトはありません!
最後のドッジボールの結末はこれだけ激しかったということがわかってもらえればOKです。と言うかわかりませんねこれじゃ。(蹴)
次の学園小説は、やっぱり”あの”裏側を書きたいですね!お楽しみに!

追伸・・・感想、プレゼント待ってます。メタグロスでもガン・レイズ・ザケルでもなんでもこいや!!(ェ)



[142] 感想かんそうかんそー!(何だそのテンション)
雪 - 2006年10月19日 (木) 23時24分

コウ「……ピクニックだった筈なのに……ピクニックだった筈なのに……」

セリン「い、いきなり暗くならないで下さい(汗)」

それにしても……サクリにはあんな技があったのか……。

サクリ「そうか……俺にはこんな力があったのか……」

コウ「Σキャラが違うよ! 第一、最初の方もろミス○ルじゃん!」

フアル「お、復活した」

アキラ「コウ君、伏字あまり意味無いと思うけど……」

コウ「いや、それは僕も思ったけど……っていうかアキラ! 『愛のレシーブ』って何だよ!?」

アキラ「言葉通りの意味w」

コウ「…………(つ、疲れる……(汗))」

それにしても……ネタが……ミスフル、テニプリ、ナルト、マンキン、ワンピぐらいしか解らない……(汗)。

コウ「Σさっき僕が伏字したの意味無いじゃん!」

それにしても……けんさんやHIROさんみたいな人達がいると……ギャグが書き辛いなぁ……(ぇ)。

アズサ「練習すれば良いじゃない。それにしても……よくも当ててくれたわね、コウ」

コウ「Σドッジで当てたの根に持ってる!?」

サクリ「……収集つかなくなってきたな」

フアル「いつもの事だろ(汗)」

グサッ! ……バタッ(倒)。

コウ「……あ、死んだ」

Σ死んでないよ!
まぁ、とにかく本格的に収集つかなくなりそうなので終了。
……プレゼント? この愛の篭った感想を……

コウ「Σいろいろツッコミ所あるけどまずこれは感想じゃないだろっ」

[149]
アット - 2006年11月05日 (日) 19時00分

シグレ「ジガディラス・ウル・ザケルガ!!」

イクム「Σ最強呪文!?」

シグレ「…………。あそこで、リュウとサクリが戦ってたから、どさくさに紛れてみましたけど……何だったんでしょうね?」

イクム「しかも、理由もなくかよ(汗)」

 激突!!・・・爆発した・・・!!
 ……の時に、シグレの攻撃も加わっていたという(待て)。

シグレ「さて、そろそろ帰りましょうか。ピクニックというのも、なかなか楽しいものでしたね」

イクム「(こんなピクニックは嫌だ……)」



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