[675] DualSchool予告編? 続きはWebで!(これもWebです) |
- アット - 2009年02月02日 (月) 02時12分
外から、のんびりしたおっさん声の歌が響いてくる。 そこに奏でられるは、誰もが知る定番のメロディ。
“い〜しや〜き豆〜♪ 焼き豆〜♪”
「って、何故に豆?」
タマ大附属校のお昼休み。 不審すぎる歌にびびったのは、中等部一年C組の窓際族、香野詩空(コウノ シクー)。
「ただ席が窓際なだけじゃないかっ!」
「石焼き豆……節分が近いし、イモから乗り換えたんじゃないかしら?」
「そんな適当な事でいいのかよ……」
シクーの問いに答えたのは、同じクラスメートの2人。 竜山景子(タツヤマ ケイコ)、そして、上谷想人(カミヤ ソウト)であった。
「いや、答えになってない思う(汗)」
ちなみに、生徒の名前の漢字表記を逐一出すのは結構手間がかかります。 なので実際に書く時、漢字表記を出すか否かは気分次第であり、とりあえず今作ではこの3人だけで止めます(ぇ)。
「剥者が一番、テキトーな気がする」
そんな、一見平和な時が流れる、当校昼過ぎの光景。 今日もいつも通り、変わらぬ日常を送る事になるのだろうと、誰もが想像していた。
「…………。いつも通りの日常なら、何か起きるんじゃないかしら。この学園の場合」
「え゛」
この、当たって欲しくもないケイコの推測は、間もなく現実のものとなる。
「おーい、シクー達。新聞部の最新号、読んだか?」
そんな声と共にやって来たのは、同じタマ大附属校の同級生、カイリとカズハ。 クラス設定には何も書いてないので、同じクラスであるかどうかは知りません。←
「カイリ。それ、また新しいのが出たんだ?」
「あぁ。今回の一面記事は、『デュアルスクール・プロジェクト』らしいぞ」
「…………。何それ(汗)」
「さー?」
カイリはいい加減に声を返すだけ。 しょうがないので、隣にいたカズハが代弁をする。
「直訳すると、『二重学校計画』なんだって♪」
「結局よく分からないんだけど……」
「ぶっちゃけて言うと、HIROさんが書いた『月の恵編』の一番最後に、学園編第二部が始まるとかって書いてあっただろ。それに対応しての事らしいぞ」
と、やっぱりカイリが述べていた。
「そう、それよ。未来編と現在編が一緒になったから、学園編そのものが新しく組み換わるんだって」
↓月の恵編(続編) <http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=Tamamushi&mode=res&log=204>
「……2人とも、ぶっちゃけ過ぎ……(小説の登場人物としての自覚を感じられない(汗))」
むしろ筆者的に、キャラクター視点での説明会話を考えるのが面倒だった!
「買_メだ、この作者」
「んで? その、『デュアルスクール』プランって一体、どんな事が企画されてるんだよ」
「あ。ソウト君、気になる?」
いつもの明るい声色のカズハが、新聞を手に取り要点を読み上げる。
「まずは、温水プール専用の棟を、学園敷地内に増設」
「狽「きなり大規模」
なんか、どこぞの金持ち学校的な設備である(謎)。
「屋外プールも残るけど、何しろ冬は使えないじゃない? そこで、屋内プールを用意してしまえば、気温や天候を気にする事なく、吹雪の日でも泳げるって算段よ」
なお、この屋内プールは、タマ大附属校とヒスイ女子学園の共用施設になるんだとか。
「……意味がよく分からないんだけど(汗)、何で吹雪の日に泳がなきゃいけないのさ。っていうか、水泳部ってそこまで優遇されてるの?」
「聞いた話によると、女の子の水着姿を一年中拝めるようにする目的の施設らしいから、水泳とか二の次なんじゃないかなー? 貝殻水着の常時販売も同時に始まるらしいし」
「狽ヤ」
根本的に、目的が間違っているらしかった。
「色気は正義、ね」
「なんだそりゃ(汗)」
「あたしに聞かないでよ……」
と、なんかよく分からない結論を出すケイコ。
「ねぇ、カイリ。そのプロジェクトって、誰が主体で進めてるの?」
「俺の聞いた話だと、『悪戯の翼』に全て一任されているらしいな」
「蝿齡ヤ任せちゃいけないトコな気がするんだけど……」
一応、このシクーの読みは正しい。 何しろ、丁度このタイミングで、明らかにそれを立証する全校放送が流れたのだから。
“こんにちは、『悪戯の翼』です”
「……え?」
“突然ですが、これより『デュアルスクール・プロジェクト』の記念イベントを行いたいと思います”
そして、シクーとソウトが耳を疑う内容が告知される。
“ルールは単純。昼休み中に中等部一年生、シクーとソウトを倒してください”
「は?(汗)」
何しろ、意味が分からない(ぁ)。
“倒した人には、賞金5万円が贈られまーす♪ by.シシー=アドバンス”
「ちょっ!!?」
「5万円……って、そんな額どこが出してくれるのかしらね」
「疑問を持つべきは、そこじゃなーい!!」
ケイコの平和的疑問に対し、シクーとソウトの叫びはハモったという。
「そもそも『倒す』って何されるの、僕ら!?」
「俺だって知るか(汗)」
かくして、『デュアルスクール・プロジェクト』の初日。 戦いはいきなり、強制的に、その火ぶたを切って落とされるのであった。
とりあえず、今日の公開はここまで。←
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