タマムシ大附属学校
ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。
キャラクターの設定関係は↓で投稿してください。
設定投稿用掲示板
こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。 |
[672] 学園短編5〜そして彼は星となった〜 |
- 零崎夜識+六識 - 2009年01月30日 (金) 22時22分
「・・・お前が、最近学園で色々起きてる『騒動』の原因か?」
十六夜は、学園機密調査部の悠火からの情報を元に、とある男を探し出した。
「ふん。見つかるとはな。どうやらお前だけの力ではないな」
その男は、つまらなさそうに十六夜に話しかけた。
年齢は20代だろうか?スーツ姿で、サングラスをかけている。
「よければ情報提供者を言え・・・といっても言わないだろうな。で、お前は俺に何を望む?」
そう言って彼は名刺を十六夜に投げる。
『呪い提供屋 鬼灯 裏清(ホオズキ リズム)』
「呪い提供・・・か。生憎だが、俺は今回お前の情報収集、または討伐が目的だ。お前は暴れすぎた。」
十六夜はそう言って武器を構える。
「成る程。正義の味方か。だが、俺に一人で挑むのは、運が悪い・・・お前には、メビウスをやろう」
鬼灯は、一瞬で十六夜の背後に回ると、背中に一撃を与えた。
「がっ・・・!?」
「廻れ」
??日後
「・・・」
苧環十六夜は、つまらないように、教室でボー・・・としてた。
「(見つからない・・・どこに・・・)」
そう思いつつ、彼は『いつもとは違って』屋上へと向かう。
屋上
「・・・何で」
彼はこの日・・・いや、表現が間違ってました。
『この一週間のこの日この時間帯』初めて屋上についた。
「・・・まあ、何か変わるってことはないんだろうけどね。」
彼は呟く。そして更に呟いた。
「何だよ・・・何で俺は、この一週間を繰り返してるんだよ・・・っ!」
これは『3度目の2日目』である。
そう、彼は一週間を2度も繰り返したのだ。
「あの鬼灯って奴・・・俺に何をしたんだ・・・っ!」
彼は何度も鬼灯を探し回った。
だが、どこに行こうとも・・・彼が居た場所に行こうとも、遭えなかった。
「にゃあ?」
彼の後ろから声がした。振り向いてみた。
「春風 凪ちゃん・・・?」
そこには、耳の尻尾と耳が生えた小学一年生がいた。
「せんぱい?にゃんかあったのかにゃ?」
「(っつか、何でここに小学生がいるんだ!?)」
あえて言おう、迷ったと(ぇ)
「い、いや・・・それよりも、凪ちゃん。何でここに?」
「まよったのにゃ・・・」
「・・・ここにかよ」
十六夜はそう言って飼い主(表現ちがってるようですが合ってます)の零を探すことにした。
それが、彼が呪いから抜け出す手段とは知らずに。
『凪ー!?凪ー!?どこいったー!?』
零は凪を探していた。
『(まーた迷子になってるっ!何でああも迷うんだ!?)』
そして零が中学校へ探しに向かい
十六夜さん(凪装備)と出会った。
「あー!ごしゅじんさまー!」
凪は零に(跳んで)抱きついた!
『・・・だから、貴様ナユの教育受けるでないと・・・』
零は押しつぶされながら呟いた。っつか貴様て(汗)
「えーと・・・とりあえず、運んだぜ?後は頼む。」
十六夜はそう言って人形と猫娘を背に
『待て。お前・・・何か呪い受けてないか?』
して、そう聞かれた。
「呪い部・・・最近出来たって聞いたけど、まさか本当に呪いを扱ってたなんて」
十六夜は放課後、零と凪と菘の部室へ来た。
ちなみにだが、零と菘は人形、凪は猫小学生。かなりシュールな光景である。
『菘。どうだ?』
零は呪い部の一人に十六夜の状態について聞く。
『えーと・・・時間が一定で繰り返す呪いかなあ?精神だけ・・・記憶だけ一週間を繰り返していて、体力とかはリセットされてる感じかと』
零の元服従させられた菘は、十六夜にかけられた呪いについて分析した。
「ああ。鬼灯 裏清って名前の奴にやられたんだが」
『・・・何?』
その瞬間 十六夜の 背中が ブルリと寒くなった。
『待て・・・今、鬼灯と言ったか?』
零は十六夜を睨み付けながら言った。
「あ、ああ・・・」
『鬼灯・・・ちっ。厄介な名前d・・・がぶほっ!?』
ドン
ドアが倒れ、零は下敷きになった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そして、ドアを倒したのは・・・
「な、ナズナ・・・?」
十六夜の1個年下のナズナだった。
「鬼灯・・・裏清」
彼女は、その名前を呟き、零を掴み挙げた。
「・・・あいつが、学園にいるの?」
零はボロボロで答えられない!十六夜は汗をかきながら言った。
「ナズナが思ってる人と同一人物かどうか知らないけどな、あいつはそう名乗ってたぜ?」
「・・・」
ナズナはその言葉を聞くと
「詳細を言って」
と、呪い部に座り込んだ
さて、これからは長くなるからナレーターがここ2回の十六夜の一週間を簡潔に言うね。
時系列は鬼灯と出会った翌日からの一週間 一週間で起こった事は全て何回も繰り返している。 十六夜が変えようとしても、殆どは違う形で起こったりしてる 鬼灯は相変わらず見つからない。 その間、彼は何度か零やナズナと出会ったが、こうなったのは始めてである。
ま、とりあえずこんな感じで。
「・・・私が、探す。あいつを・・・倒すのは私の役目」
ナズナは、武装を整えると、十六夜にそう言った。
「いいけどよ・・・。とりあえず俺のこの呪いは鬼灯に解いて貰うから一緒に行っていいか?」
「・・・ドリアードとお兄ちゃんに言えば大丈夫」
「へっ?」
ナズナは、そう短く言うと、部屋を出た。
『・・・あいつらなら、何とかしてくれるだろうな、確かに』
零は体を起こして、携帯電話を取り出す。
その翌日、土曜なので休み 十六夜は3度目の3日目を過ごしている。
だが、今回の日曜日は彼が過ごしてきたのとは違った。 衣杏の誘いを断り、零・菘・凪・タイム・ドリアード・ナズナと一緒に呪い部にいた。
「時間を繰り返す、ね」
タイムは十六夜の言葉を聞くと、苦々しげに言葉を吐いた。
「確かにそれは私とタイムさんで何とか出来ますけど・・・」
ドリアードは、体を小さくしながら言う。
「(ハルちゃん、ところで鬼灯は?)」
タイムは精霊に心の中で質問をする。タイムと零と菘にしか聞こえない声がした。
『彼なら、結界を張って学園のスオウ研究所にいるよ。』
「鬼灯なら、スオウ研究所にいるとの情報があるけど、皆で探さないと見つからないと思う。ナズナ、一緒に行こう?」
タイムはナズナに話しかける。妹が暴走しないように。
「・・・(こくっ)」
そして、タイムは十六夜にも話しかけた。
「十六夜さん。君の呪いは彼にも解けないのだと思う。僕とドリアードなら君の呪いを解除出来る。だけど、それにはまず鬼灯と君の呪いのリンクを切る必要があるんだ。」
タイムは「つまりね」とホワイトボードを取り出し、図を描いた。
「呪いってのは人と人の間のリンクがある限り、消える事はない。」
2人の人間を書き、2人を包むように瓢箪を横にしたような線を書いた。
「君の呪いを解いても、リンクがある限りまた掛かってしまう。鬼灯を倒して、君とのリンクを斬ってから、解く事にするよ」
タイムはそこで言葉を止めた。少々説明が不足してるが、それはナズナが今にも出て行きそうな雰囲気だからだ。
「僕と零とナズナが鬼灯を倒す。ドリアードと十六夜さんと菘と凪は学園で待機してて。」
タイムはそう言うと、ナズナと零とハルカと一緒に研究所へと向かった。
「・・・いいのかよ?あの鬼灯っての、危険じゃないのか?」
「大丈夫です。タイム兄さんがおられますし」
ドリアードが十六夜さんの言葉に優しく答える。
「さて、それじゃ俺らはトランプでもして遊んでおこうか」
「にゃー♪」
こうして彼らは遊んで時間を潰していった・・・
「・・・ねえ、ナズナ。ハルちゃんの事、覚えてる?」
研究所へ向かう途中、タイムはナズナに質問した。
「(こくっ)・・・命の恩人」
ナズナは短く答える。
「つまらないな。所詮ガキはこの程度か」
「がはっ・・・!」
ワーグルとナユがシキ達を追っていた時。研究所が爆破される前。ナズナは鬼灯が集めた不良達にリンチされていた。 理由はただ通りかかっただけ。
そんな理由で、彼女はリンチにされたのだ。
「名前はナズナ・・・か。」
鬼灯は不良達が奪った生徒手帳を見て、ナズナの名前を呟いた。
一方ナズナは最初は抵抗したものの、最後には無抵抗となっていた。
「何をやってるの!」
そこに、ハルカが現れた。
「ふん。女か。おい、お前ら。俺はそろそろ去る。後は自由にしていいぞ」
その言葉に、男達はにやりと下卑た笑みを浮かべた。
だが、彼らはその直後、ハルカによって全員両腕骨折という重症を負った。
鬼灯の名前はハルカが不良達から聞いたのをナズナが聞いたのである。
この日以来、ナズナは暫く誰にも心を開かず、自分の部屋に閉じこもっていた。
特に男性は近寄るだけで暴れた。
ワーグルやナユが戻ってもそうで。
一度、遂に暴走し例のモードとなって大暴れしたことがあった。
そんな彼女が学園に復帰したきっかけは
彼女が珍しく部屋のベランダから外を見上げてた時
がくん
と、音がしてベランダが崩れ落ち
ナズナも一緒に落ちた。
彼女の特性からして考えられない現象
彼女の強運では決して起こらない現象
だが、彼女は一瞬驚いたものの、すぐに静かに眼を閉じた。
どさっ
そして彼女は、
コウの上に落ちた(ぇ゛)
「ぎゃっ!?」
とコウは叫んだ。
「・・・?」
最初、ナズナはその声が分からなかった。
そして、下を見て、男性が下敷きになってるのを見た。
一瞬でパニックになった。
「・・・っ!っ!〜〜〜〜〜〜!!!」
すぐにどいて、真っ青な顔で這いながら逃げようとするも、中々スピードが出ない。
「ご、ごめんっ!」
そこで、コウは復活し(早)、ナズナに謝った。
「・・・?」
「そ、その・・・大丈夫?」
ちなみにだが、ナズナは下半身がコウの後頭部の所に当たって落ちていた、コウはナズナがその当時から既に小さく、自分より年下だと思っていた事を記述しておく(ぇ)
「・・・・」
ナズナは、顔が熱を持つのを感じた。 自分が落ち、彼を下敷きにした。彼に悪いところはないにも関わらず、しかも逃げようとした自分に謝る彼・・・
ナズナの初恋だった
この翌日からナズナは学園に復帰したが、1ヶ月は自分の変化に戸惑ってたという。
『命の恩人、か。遅かったし、その後何も出来なかったんだけどね・・・』
ハルカは悲しそうに呟いた。
「そんなことない。私は、ハルカ姉に助けられたの」
そして、ナズナは自然と昔の口調で話した。
「そっか・・・」
タイムもまた悲しそうに言った。
タイムハルカ作者「『・・・ん?』」
『ナズナよ、お前はハルカの姿見えるのか?』
零が質問をした。
「・・・見える。亡霊となったハルカ姉が」
『だから僕ぁ精霊さんなの!って、いいや。ええ!?』
「・・・言わなかったっけ?」
いや、言わなかったぞ(汗)
スオウ研究所
「・・・そこ」
ガルルルルルルルル
ナズナは、着くやいきなりガトリングガンでとある所を撃った。
『いや、ナズナちゃん?不意打ちは・・・」
「・・・殺す」
ジャキッ
ガトリングガン、バズーカ、ミサイルコンテナ、ツインバスターキャノン、ツインサテライトキャノン、ビームライフル、ビームサーベル、ヒートナギナタ、ドラグーン、ファンネル・・・
『・・・どうやってそれらを構えてる』
うん、それは俺も思う。
「・・・そうか、お前はあの時のか。成る程、随分と変わってない・・・いや、変わったな」
鬼灯は、攻撃を受けたにも関わらず、傷一つ負わずに現れた。
彼の手には何やら機械が。
「その機械・・・攻撃を遮断する機械ですか?」
タイムが鬼灯が使用したと見られる機械を指差した。
「ああ。この研究所で開発されたものだ。偶然完成出来たものだがな。」
「・・・鬼灯。あなたを許さない」
ナズナは一斉攻撃を開始した!
「・・・甘いな、ナズナ。俺にそんな攻撃は当たらないと知ってるだろ」
鬼灯はナズナの背後に回った。
「・・・倒す」
ナズナはビームサーベルを抜くと、鬼灯に切りかかった。
「ふん。温いな。」
だが、その攻撃も彼は避ける。
「そして・・・弱い。」
ドスッ
鬼灯はナズナの腹に一撃を与えた。
「お前には蜂をやろう」
その直後、ナズナは強い怠惰感を覚えた。体が熱く感じた。関節が痛くなった。
まるで風邪を引いたように―――
まるで蜂に刺されたように―――
「っ!?」
そしてナズナはその場に倒れこんだ。
「・・・中々だ。さて、お前等はどうする?」
鬼灯は零とタイムとハルカを見た。
「中には幽霊みたいなのがいるようだが」
『僕ぁ精霊さんなの!・・・鬼灯さん、お久しぶりだね』
「ん?・・・ああ、お前はあの時のか」
鬼灯は面倒臭そうに言った。
「(零、鬼灯の技・・・)」
『・・・思い込みを利用した具現化の技だな。』
タイムと零はヒソヒソと会話をし始めた。
「(思い込み?)」
『一瞬言葉を聞いて思い浮かべる現象を実際に起こす技だと思うといい。』
零は一歩足を踏み出すと鬼灯に聞いた。
『十六夜という少年・・・今より3日ほど前にお主に会った少年を覚えてるか?』
「十六夜?・・・ああ。メビウスをあげた奴か」
メビウス。永遠に続く。
十六夜は一瞬、『メビウス―永遠に廻る』と考えてしまった。
よって彼は永遠に一週間を廻る運命に出会ってしまった。
ナズナの場合は、蜂。毒。熱。
蜂に刺された時の症状を彼女は思い浮かべ、具現化してしまった。
『思い浮かべた現象を実際に現す能力か・・・ある意味自業自得とも言えるな。』
「ふん。たった2回でそこまで分かるとは。」
ザッ・・・
タイムは、零より先に出た。
彼は一つだけ疑問があって行動を起こさなかったが、先程の言葉で確信した。
こいつが、全ての元凶だと。
「・・・僕の妹や、僕の学園での人を傷つけた。あなたは・・・敵ですね。」
「何を今更。そして、それが分かった所でどうする。」
「あなたを・・・斬ります」
タイムは・・・そして叫ぶ。
「ソウルゲイン・・・フルドライブ!」
狽ヲ!?ここでボイスネタ!?
「はあああああ・・・」
彼は両手から青い炎を鬼灯へと投げた。
「ふん。この程度・・・
「ではない!」
鬼灯は機械でガード出来る程度と判断し、タイムの背後へと回った。
だが、タイムはありえない事に、鬼灯の背後へと回った。
「・・・っ!?」
「でやぁ!はぁ!とりゃぁ!」
タイムは背後から拳を何度も鬼灯に当てる。
「コード、麒麟!」
そして・・・両腕から刃が現れた。
「この一撃で極める・・・!」
タイムは彼の必殺の一撃を決めた。
「でぃぃやああ!」
「ぐはっ・・・!」
鬼灯は流石にこの攻撃をかわすことも防ぐことも出来ず、まともに食らってしまった。
片膝を付く。
「くっ・・・今のは・・・一体?」
「言いません。鬼灯さん、十六夜さんの呪いを解いてください。」
タイムは鬼灯を見下しながら言った。
「ふん。甘いな。俺はまだ戦える。そうだな・・・お前には」
タイムは鬼灯と目が合った。
「鏡をやろう」
鏡――写す。自分の姿が写る。
「がはっ・・・!?」
途端、タイムは体中に痛みを感じた。彼の能力は目を合わすだけでも可能だった。
「ふん。・・・俺の痛みを写した。これで俺は動ける、か」
鬼灯はそう言って立ち上がった。
『・・・厄介だな。この相手は』
「人形に悪霊。お前らはどうする?」
『だから僕ぁ精霊さん!・・・僕は、何も出来ないよ。零さんは?』
ハルカはそう言って唯一彼に対抗出来るであろう人形に聞く。
『・・・我が何をしようが、先程のように落とされるな。』
「ふん。つまらん。もう少し抵抗したほうが面白いんだがな」
『・・・最後の一手、打たせて貰ったよ』
ハルカは呟いた。
「何―――がっ!?」
どがん、べき、と音がした。
ハルカが呟いた直後、鬼灯の背後の壁が崩れ、シンオウ セッカ(清桜 雪花)が現れ、鬼灯を蹴り飛ばした。
「到着」
彼女は、そう感情の無い声で言った。
「ぐっ・・・。お前にも、鏡をやろう」
鬼灯は再び痛みを相手に与える技を出す。
「・・・?何をしましたか?」
だが、セッカは何も表情を変えない、鬼灯は相変わらず苦しんでいる。
「・・・!なっ・・・!」
『君、鬼灯 裏清の能力は反射による考えを利用したものだよね?セッカは・・・プログラムで動いてる。言葉を聞いてその内容を一瞬ロードするけど、人間みたいに・・・リンクした現象はすぐに出ない。あなたの天敵だよ』
ハルカは不敵そうに笑った。
『ハルカ。だがどうやって接触した?お前らは互いに会わないようにしてた筈だろ?』
零はハルカに聞いた。だが、ハルカは答えない。
「鬼灯 裏清・・・データ確認。この研究所の創設者の一人。」
セッカはハルカの言葉からデータを出す。
『―――!』
ハルカは息を呑んだ。
「ふん。成る程。そうだ。俺はここの創設者の一人だ。とあるじじいに頼まれて作った。中々の結果を出せたとの報告あったが、数年前爆破と来た。そして最近、そこの学園でこの研究所の結果であるサンプルが数名学生・教師としてやっていると聞いて来たが、そうか。お前らがそうだったか。」
鬼灯は、笑った。ナズナが息を切らしながら聞く。
「あなたは・・・わたしを・・・」
「ん?お前か、お前のことはすっかり忘れてた。そうだな、あれは偶然とはいえ俺が悪かった。深く詫びよう」
鬼灯は突然態度を変えた。
『・・・ほれ。お前らの呪い程度なら我でも何とかなる。・・・どうした、先程とは随分と態度が違うな』
零はタイムとナズナの呪いを解きながら聞く。鬼灯は相変わらずつまらなさそうに言った。
「俺の天敵がいるなら降参だ。呪いを解く奴に、素早さが効かない奴、そして呪いが効かない奴。こうなったら俺は手も足も出ない。十六夜と言ったか、あいつも数名連れてくれば俺も降参してただろう。あいつは行動は正しかった。」
「・・・信じられない。それも嘘でしょう」
ナズナは銃を向けながら復活した。
「いや、これは本当だ。何なら土下座でも何でもしよう。俺はお手上げだ。降伏する。十六夜の呪いも解こう。」
鬼灯は両手を上げながら答える。
「いえ、解き方はこちらで出来ます。あなたは十六夜さんへのエネルギーを止めるだけでいいです」
タイムもまた、刀を構えながら言った。
「ふん。呪いについて詳しいな。いいだろう。今あいつへの呪いを止めた。後は自由に解くといい。」
鬼灯はそう言った。
「・・・あなたはこれからどうするの」
ナズナは聞く。
「そうだな。いい加減学生から金を貰うのも止めて、どこか遠くへ行くか。どうせ近くにいたらお前らが来て今度こそ殺されるしな。」
鬼灯は、そうして、
立ち上がるとどこかへと消えていった。
菘・凪・ドリアードと十六夜は一方大富豪をやっていた(ぇ)
「(僕はあと4枚。だけどこれは・・・♪凪ちゃん、頑張ってねー)」
菘は何かたくらんでいるが、顔には出さない。
ところで、彼らはドリアード→凪→菘→十六夜の順番でやっている。
「にゃー♪ここでキング2枚にゃー!」
凪はそう言って一番で勝利した。
「うっ・・・凪ちゃん、相変わらず強いです・・・」
「運の強さ、異常じゃねーか?」
「(流石だねー、そして私も・・・)」
勿論今は中盤、後は手札にあるのは強力なカードだらけ・・・
十六夜とドリアードはこれからだ、とそれ以上カードを出さない。菘のターン
「んじゃ、私2ばーん♪」
「「へ?」」
十六夜とドリアードは菘が出したカードを見た。
ハートの「10」
スペードの「10」
ダイヤの「10」
クローバーの「10」
よって・・・
「革命で終わらせるんじゃねええええええ!」
「ああぁぁぁ・・・・」
「・・・何、オフ会で起こったことリアル再現してるの」
タイム達が帰ってきた(何)
「お!でどうなった?」
十六夜は彼らにどうなったのか聞いた。ゲームは終了。
「何とかなったよ。後は君の呪いを解くだけ。」
「そっか!」
タイムは「それじゃ」と言って
「いきなりだけど、始めるね。」
凪が、十六夜の首をチョップした。
「・・・ハルちゃん」
『分かってる。「8日目」になるまでの事はナユ先生にお願いしておくから』
タイムとハルカは殆ど何も言わずして全てを分かっていた。
「タイム。衣杏については私が」
セッカもまたタイムに言われずともするべき事を言った。
「うん。お願いだよ」
タイムはそう言って、十六夜を抱えて消えた。
『時間超越。自由自在に未来・過去へと飛べる。しかもその当時の自分に入る事も、その当時の自分とは別に居ることも出来る、か』
零は呟いた。
『そう。だけど、とても辛い能力だよね』
ハルカは答えた。
日付は「4日目」になっていた。
4日後・・・朝
「うーん・・・」
十六夜は、ベッドから起き上がった。そして
「!そうだ今は・・・」
DSを開き、今日の日付を見た。
「・・・今日は、○月・・・×日」
8日目になっていた。
十六夜はあの出来事が夢だったのか未だに分からないという。
タイム達に聞こうか考えたらしいが、結局その日の放課後まで聞けなかった。
ま、その放課後呪い部に行くことになる訳だけど。
え?理由?
「・・・十六夜」
放課後、シキが十六夜に話しかけた。
「あ、シキさんにシキの恋人さん」
「はう・・・」
しゅう、と顔を真っ赤にしてイオは小さくなった。シキはイオの手を握りながら言った。
「3日間零が呪い部試験してたと聞いてたが」
「・・・(そうなってたんだ)」
十六夜は「まあ、勝手にさせられてたんだけどね」と言葉を合わせる。
「何でも、合格で本日6時までに断らないと強引に呪い部参加らしいが」
「秤スでだよ!普通逆じゃないのか!?」
ちなみに現在5時半。
「急いだほうがいいんじゃないか?」
「ああ、ありがとな!」
十六夜は走り始めた。
十六夜はナズナフラグが立った!
「・・・何故、彼がいなくなってからそれを言う?」
え?いたら断るじゃん。
「・・・普通に却下されると思うが?」
うーん・・・んじゃ、衣杏さんにドリアードフラグがたった!もつけよう!
「もっと却下されるだろ・・・しかも何故なのか」
駄目か・・・
「・・・どうだろうか」
ちなみにだが、シキは突っ込みキャラではないのであしからず(ぇ)
あ、イオは最後まで顔を真っ赤にしてシキの後ろで小さくなってました。
『鬼灯って苗字は、鬼の灯り(あかり)と書く。その一族は数百年前から奇怪な能力を持ったという。』
「にゃあ・・・?どうしてなの?」
呪い部。彼らは現在昨日起こった事の反省会&報告会を行っている。
『名前に鬼が入っているからな。名は体を現す。人から恐れられ、その思いはいつしか具現され、一族に変化を来たした。』
「にゅう・・・むずかしいはなしー」
『・・・お前はもう少し教育を厳しく受けるべきだな』
零が苦笑いしたその時。
「零さん!これはどういうことですか!」
『そうとも!』
『・・・何を張り合ってるんだ。しかも名指しは俺だぞ、菘。』
十六夜が現れた!5:35分
「はあ・・・はあ・・・お、俺は既に2つの部活に入ってるからこれ以上は!」
『まあ待て。とりあえずお前がそれより気にしてることから答えよう(それに、ナユには逆らえない)』
零はそう言って、剣を回した。
『お前にとって昨日、だが実際には4日前の事だ。』
どきん。
十六夜は、心臓がはねた。
『しかし、本当にタイムはあの能力持ってるとはな。まあ、いい。今のお前についてだが、もうあのような現象はない。安心しろ。』
零は十六夜に「そして」と続く。
『お前に願いがある。鬼灯の被害者を探してくれ。』
「いいけどよ・・・。俺は呪い部には入らないぞ?」
『何を言っている。もう6時過ぎたぞ。』
「は?いやだってさっき・・・」
十六夜はそう言って時計を見た。
長針と短針は正反対を向いていた。
呪い部の部室から悲鳴があがった。
屋上ではナユがタイムにお小遣いを渡していたとか。タイムにインタビュー。
「ごめんなさい・・・今月、サイフの中身がピンチだったんです・・・そんな時にお母さんからのボーナスは・・・」
こうして、十六夜さんは3つの部活に参加したとか。

|
|
[715] あれ?感想になっていない? |
- HIRO´´ - 2009年03月20日 (金) 10時56分
とりあえず、話の要旨をまとめると……
1.十六夜が呪いによって、時間の螺旋に囚われた。
2.ナユやナズナたちが鬼灯という男を倒す。
3.一件落着と思いきや、十六夜が呪い部に引き込まれる。
……こんな感じ?
あと、コウとナズナのエピソードも掲載されていますね。
大体、零ちゃんのキャラがつかめてきたかなぁ。といっても、ワーグル、ナユ、ミズキ、ナズナ、シキ、イオ、ソナレ、タチバナくらいかな。
最近思ったのは、ポケモンのキャラを入れるのは、失敗だったかなと。多分、ポケモンキャラは、活躍していたり、喋るキャラだったり、すごく特徴があるキャラじゃないと他の人に使われにくいかも。
というわけで、ザク、ガブ、ターボ、ミニを消そうかな……
ザク「Σえー!!ちょっと待ってよ」
だって、君の場合、ツッコミならネスやトランがいるもん。
ガブ「なかったことにするの!?」
ガブの口調、忘れた(蹴)
ミニ「……私、まだ一度も出てないわ」
悲しいことにね。(オイ)
ターボ「どうでもいい二」
ターボもこういっているしね。
ザク「反論してよ、ターボ(汗)」
|
|