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タマムシ大附属学校

ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。

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[438] シリーズ第3弾「ドラッグパニック〜2日目(と書いて”知らぬうちに振りかかってしまった災害者たちの狂想曲”と読む)〜」
HIRO´´ - 2008年04月02日 (水) 11時30分

 ここはとある喫茶店。
 ヒスイ女子学園の3年生の朝生 夕納(アソウ ユウナ)は大好きな熱いブラックコーヒーを飲みながら彼が来るのを待っていた。
 ユウナは女性にしては身長は174センチと大きい。
 肩までの長さの髪の毛は、所々ハネていて、凛とした大人っぽい魅力とアクティブさが際立つ。
 スタイルもDカップと程よい。(てか、スタイルいい奴等が多すぎて目立たない点もあると思う)
 それらの点から街の男どもは彼女に目を奪われるが、彼女の醸し出す雰囲気が男どもを寄せ付けなかっt(バキ)

「そんなことよりあなた、勝手に人のカップサイズをばらさないでくれる?」

 ・・・っ!!
 殴るなよ!どうせ、設定資料に書いてあるんだからいーじゃん!
 真面目にナレーションしてるのに殴るなよ!
 突っこむのも一行遅い!

「こうやって本文でバラされるのと、設定資料で知られるのでは大違いよ。いいわ。今日のところは許してあげる。次から気をつけなさい」

 ・・・・・・そんなこと言われてもなぁ・・・・・・。

「ユウナ姉さん!待った?」

 ようやく、ユウナの目の前に一人の少年の姿が現れた。
 彼の名前は城田 裕人(シロタ ユウト)。
 ユウナを慕う少年の一人だ。

「そんなに待っていないわ。早速だけど、今日の事件の内容・・・まとめた?」

「バッチリですよ?」

 と、ユウトは今日の事件のノートをユウナに渡した。

 すでに時間は20時を回っていた・・・。

 ユウトがまとめた事件の内容とは、その時間から14時間ほど遡る・・・・・・・・・










 ドラッグパニック〜2日目〜










 ☆DP1日目”恋人たちのケンカは後悔してからでは遅い”のあらすじ

 サラは寝ていた。(たぶん重要)
 アイカは”ハナ”や”タネ”という言葉で変わるするという設定を少々忘れられていた。(あはは・・・)
 アルガは”フラグ・ブレイカー”を手に入れた。(本当かなぁ?)
 カズキは”(タイチ+イクム÷2)+2分の1セレナ”を手に入れたような気がした。(適当だな?)
 ヒカルは”コトロの逆襲”を返却した。(意外と重要かも?)
 メディアは未来予知のレベルを1上げた。(特に意味ないと思う)
 ドルは”負け運”になった。(パワプロ風・・・)
 奏とシブキは???をしようとしていた。(何だろう?)
 カレンは兄のトキオを”最後の切り札”で吹っ飛ばした。(カレンちゃん強い!)
 ヒロトは”光”を失った。(重要と思わせといて意外に・・・?)
 ファイアは???だった。(適当)
 アイスとシズルは”男子泣かせ”の称号を手にしようとしていた。(必然だな)
 シャーウは???になった。(適当?)
 タイチはレオンに”タラ”というニックネームをつけられた。(決定事項)
 キットはヒーローだった。(いろんな意味で)
 テティスは???を読んだ。(秘密♪)
 蒼夜は???に???をした。(わからないって)
 悠火はニイナのために”ピザ”を買いに行った。(普通だな)
 ミカンとコトハは同じボイスだった。(ボイスイメージ参照)
 コトハはヒカリを撃った。(事実)
 ヒカリは倒れた。(事実)
 潤は”エッチィの嫌いです”を覚えた。(ボイス的っぽい)
 マヤ先生は眠ってしまった。(夜だし)
 ???は???を手に入れた。(・・・?)





ネス「って、なんか色々と変なの混ざっているよね!?」

 ん?気のせいだよ?

ネス「それに、感想つけているのは何!?」

 よし、2日目のあらすじの時もやろう。

ネス「狽ヲー!?それに僕のツッコミは無視!?」

 それでは2日目始まります。










 7


「く・・・つぅ・・・」

 校庭の草むらのにおい。
 瑞々しい匂いがした。
 徐々に目を開いていき、ここがどこだか確認しようとする。

「っ・・・痛い・・・」

 痛いのが頭だと気付いて、頭をおさえた。
 しかし、頭が痛い原因がわからない。
 どこかで頭を打ったのだろうか?

「うぅ・・・」

 ゆっくりと身体を起こして辺りを見回す。

「ここは・・・学校の近くの空き地か?」

 場所は把握できて安心したけど、頭痛がそれを許さない。

「俺は・・・一体なんでここに・・・?」

 ちょうど日の出の時間で太陽が目にしみる。
 それにしても、ここに来た経緯がつかめないらしい。

「早く学校に行かないと・・・・・・あれ?」

 立ち上がったとき、違和感を感じた。

「(足がスースーする?)」

 それもそのはず。
 ふと、下を見るといつも着用している学生服ではなかったのだから・・・。

「!?」

 そして、何を着ているか確認できた時、慌てた。

「(なんでスカート何か履いているんだ!?)」

 いや、スカートだけではなかった。
 よく見たら、いつも着用している学生服ではなく、タマムシ学園の中等部のセーラー服だったのである。
 ・・・あれ?制服って中等部と高等部で同じなのかな?・・・いいや、同じとして進めよう(オイ)

「(どうして、スカートなんか・・・・・・・・・ん?)」

 しかし、気付いたのはそれだけではなかった。
 それは自分の胸に手を当てたときだった。
 なんだか柔らかい感触が掌に伝わる。
 それと同時に、もまれた感触が自分自身にも伝わっている事を理解した。

「(!?)」

 同時に自分の”大事な部分”を触ってみた。
 そして、愕然とした。

「(・・・・・・・・・無い)」

 膝をついた。

「(無いはずの物が有って・・・有るはずの物が無い・・・)」

 これは夢なのだと最初は思い、頬をつねった。
 しかし、この痛みは本物で、今起こっていることは紛れもない現実だった。

「(何で俺・・・女になってんだ?思い出せ・・・昨日を思い出せ・・・)」

 必死に記憶を辿る。
 しかし、ひとつの事しか思い出せない。

「(くっ・・・ムッキーから、社会のノートを貸してもらったシーンしか思い浮かばない・・・)」

 何でそのシーンだけ!?しかも、ムッキーって誰だ!?

「(とりあえず、これからどうする・・・?)」

 彼(・・・いや、彼女と言うべき?)は思案を練っていた。
 しかし、コレも次の10秒だけだった。

「うわっ!」

 突然後ろから抱き上げられたのである。
 当然彼・・・いや、彼女は暴れようとしたが、ほとんど無意味。
 そのまま彼、いや、彼女はさらわれてしまったのであった。

 え・・・?これが誰かって?
 えーと、それはツナ嬢のみ知ることです(待て)










 8


「・・・・・・おはよう。ヒカルくん・・・ヒカリさん・・・」

「この声はダイスケ・・・・・・くん?」

 いつもと声の高さが違うなと思いつつ、ヒカルは振り返って彼を見た。
 そして、ヒカルとヒカリはとても驚いた。

「どうしたの!?ダイスケ君!?」

「・・・何がですか?」

 ヒカルとヒカリが驚くのも当然だった。
 そう、なぜなら、ダイスケは某探偵少年の如く体が縮んでしまっていたからだ。
 大体、6〜7歳くらいの身長になっていた。

「そう言えば、なんだかヒカルくんたちが大きいような気がした・・・」

「今頃気付いたの!?」

 そんな鈍感さに突っ込む友人H。
 なお、HはヒカルのHですので誤解のなきよう。

「他に何か意味があるの!?」

「でも、ダイスケ君・・・何でこうなっちゃたの・・・?」

「・・・・・・」

 ダイスケはわからないと首を横に振る。
 するとそこに、あいつが現れた。

「ハァーッハッハッハ!」

「その笑い声は!」

 そう、奴1人しかいない。

「今日こそ、ヒカリさんをもらっていくぞ!ダイスケ=キシ=サンタウン!ヒカル=ケン=イーブイタウン!」

「「ナシェン!」」

 同時にヒカリを隠すようにダイスケとヒカルは一歩前へと踏み出す。
 ナシェンとは、そう・・・・・・えーと、誰?
 ナ刃のイメージしかないからなぁ・・・・・・もういいや、勝手に調べてくれ。

「この強く、賢く、美しく、正しい僕の事を知らない奴なんているのか!?いや、いやしない!!そして、ダイスケ!貴様を今度こそ平伏してやる!!」

 ご愛嬌の(?)レイピアを振り上げて、ダイスケとヒカルに襲い掛かる。
 ヒカルはかわし、ダイスケはそこら辺にあった木の棒を拾って、レイピアを受け流そうとした。

「そんなもので、受けきれるか!!」

「・・・!!」

 しかし、得物の耐久性は脆かった。
 そして何よりはダイスケ自身の肉体だった。
 子供の姿になった今じゃ、攻撃を受け流す事も容易ではなかった。

「「ダイスケ君!?」」

 攻撃を受けて転がるダイスケ。

「フハハハッ!たいした事ないな!やっぱりその姿じゃ僕にはかなわないか!?」

「ナシェン!何でダイスケ君がこんなことになったのか知っているのか!?」

「それを僕が教えるとでも?」

「力づくで聞き出す!」

 ヒカルは木刀を取り出して、ナシェンに挑む。
 一応、『凡骨剣士(笑)』の称号をもっている。
 はたして、ヒカルはヒカリを守り、ナシェンを倒し、ダイスケを元の姿に戻す事ができるのか!?

 つづく!

「そんな中途半端に終わるなーッ!!」










 9


「(珍しいな・・・ヒカルたちがこの時間帯にこないなんて・・・)」

 2時間目の授業の準備を終えて、ノートに何かを書いていた川端 栄(カワバタ エイ)は未だこないヒカルたちに気がついた。

「(ヒカルだけならともかく、ダイスケやヒカリまでこないのは・・・やっぱり何かあったのかな?)」

 ふと、今度はあたりを見回してみる。

「(あれ・・・?よく見たら、他にもコトハ、タクロウ、ユウトにミオもいない?)」

「エイ君?どうしたの?」

 おっとりとした口調でエイに話し掛けるのは田辺 深美(タナベ ミミ)。
 野球部のマネージャーで1年B組の美女四天王の一人である。(ェ)

「いや・・・今日はいつもより人がいないなと思って・・・。そう思わない?」

「言われてみれば・・・ラグナ君やアイカさんもどこかに行っちゃったみたいだし・・・」

「え?その2人も?」

「うん。でも戻ってくるよね」

「そうだね(ラグナはわからないけど)」

 確かに。ラグナはわからない(ぁ)

「エイ君・・・そのノートは?」

 ふと、ミミは手元にあるノートについて聞いた。

「実は出版社の方から、短期集中で作品を書いてくれって言われて、その内容を整理していたんだ」

 実は、エイを出そうとしてキャラ設定を改めて確認するまで気がつかなかったけど、野球スキルのほかにも文学スキルがあったんですよね。(汗)

「そうなんだ」

「昨日、ヒカルに『コトロの逆襲』と言う本を見せてもらって、それが結構参考になったんだ」

「(エイ君・・・忙しいんだね。野球に仕事に・・・)」

 ちょっと、ミミは寂しそうな表情をした。エイには気付かないように。
 でも、すぐにそんな表情は引っ込めて笑顔になった。

「あ、そうだ。エイ君・・・でね・・・」



 こんな風に喋っていると、エイとミミは理想のカップルに見えるだろう。



「ほら・・・アルガもあんな風に仲良く喋りたいだろ?」

 ずっとそんな二人のやりとりを見ていたのは、1パートの時と同じく、カズキとアルガである。

「駄目もとで使ってみろよ?な?」

「俺は・・・・・・やましい事をしたいがためにサラを見ていたんじゃない!」

「別にやましくなくても、使えばいいじゃないか」

「・・・・・・」

「とりあえず、それはお前にやるから!」

 そう言って、カズキは席についた。

「(確かにサラにもっと近づきたい・・・。だけど、こんな薬で無理矢理付き合わすのは・・・。だけど・・・でも・・・)」

 激しくアルガは葛藤する。
 そして、それを勧めたカズキはニヤニヤ笑っていた。

「(実はその薬・・・偽者なんだよ・・・)」

 オイオイ・・・

「(一昨日、フレンドリーショップ(購買部)で買ったただの風邪薬さ)」

 もしかして、カズキ・・・単にアルガが嫌われるのを見たいだけ?
 はっ!?もしかして、カズキの奴、サラを狙っているとか!?

「(どうすんのかな?アルガの奴・・・)」

 やがて、アルガは立ち上がり、サラの席へと近寄っていった。
 そして、寝ているサラに何かを話している。
 サラはボーっとした顔で頷いた。
 アルガはそのおしゃべりが終わると、ほっとした顔で席についた。

「何を喋ったんだ?」

 再びカズキはアルガに尋ねる。

「今日は学校の食堂で食べないか?って誘っただけだ」

「へぇー。それで、どうだったんだ?」

「もちろん、『いい』って言うに決まってるだろ?」

 女友達と食べるかもしれないから、『もちろん』と確実に思うのもおかしいと思うけど?

「よかったな」

 その報告を聞いて、カズキは楽しそうだ。
 次の彼の楽しみは、昼休みということに・・・。



「ケホッ、ケホッ・・・」

「ミミ?大丈夫?」

 咳き込むのを見てエイが心配する。

「大丈夫・・・ちょっと、喉が痛いだけだから・・・」

「風邪かな・・・?あまり無理するなよ?」

 ミミは頷いたところで丁度、チャイムが鳴った。
 2時間目の授業は英語。
 それにしても、エイの言うとおり、今日の生徒の人数はいつもよりも3分の1ほど少なかったようだ。










 10


 時間は昼休み。
 ここは初等部、中等部、高等部、大学部、さらにはヒスイの生徒まで食べに来ると言う学園の食堂である。
 しかし、基本的に値段が一般的な学食よりも2倍くらいすることで有名である。
 だが、おいしさと量はとメニューは恵姉弟(特にジュキ)お勧めである。

 まぁ、それにしても購買部のお弁当やら、ウチからのお弁当やら、学区内の食堂やら、近くの喫茶店やら、色々腹を満たす方法は一杯あるなぁ・・・(ぁ)



 アルガとサラは2人でその学区内の食堂、略して学食へやってきた。

 アルガはハンバーグランチを頼み、サラはスパゲッティセットを頼んだ。
 少々アルガは冗談を交えながら喋り、サラはほんわかと微笑みながらそれを聞いていた。

「ちょっと、席をはずすね」

 サラは席を立ってどこかへ行ってしまった。
 どこへ行ったかは、あえて言わないことにしておきます。

 さぁ、アルガ・・・チャンスは今だ!

 今なら、カズキのそんな声が聞こえてきそう(ぁ)
 アルガはあたりを見回すと、ふと一学年上の先輩たちが喋っているのが見えた。





「何か今日は休みが多いよね」

「せやな〜」

「・・・・・・」

「え?でも私のクラスはそれほど欠席者はいないわよ?」

 そこには野球部の少年S。
 コガネ弁の少女S。
 魂が抜けたT。
 さらに彼らの一期上の少女Sの姿があった。
 わーい!Tだけ仲間外れだー

「・・・・・・」

「トキオ?昨日からずっと元気がないで?」

「実は・・・妹に嫌われたんだ・・・」

「それはあんたがしつこくしているのが悪いと思うんやけど?」

「そんなこと言ったって、シホ!」

 バンッと叩いて立ち上がるトキオ。

「俺は”あいつ”が嫌いなんだ!」

「でも、トキオ君の妹さんは、”彼”の事が好きなんでしょ?」

 保健委員を勤めている、スイレンは冷静に言った。

「そうだけど・・・」

「じゃあ、あきらめたほうがいいんじゃない?」

 駄目押しで、野球少年Sのショウが言った。

「(諦める・・・ね・・・)」

 ショウがそんなことを言うと、スイレンは少しうつむいた。

「(私はショウを諦めたくないんだけど・・・・・・)」

「トビショウ!?お前までそんなこと言うのか!?」

「とにかく、トキオ君。落ち着いたらどうや!?」

 シホになだめられて、ようやくトキオは着席した。

「最近風邪が流行っているのかな?昨日いたレンやクミも休みだったし」

 ショウが話題を戻す。
 そうしないと、トキオがいつまでもヒートアップするから(ぁ)

 え?ところで昨日、その2人はいたの?てか、その2人は風邪引かないだろ。絶対(苦笑)

「ヒロトとショウもいないんだ・・・。だから今日はつまんないんだ・・・」

 トキオもレモンティを飲みながら、ぶつぶつとそうこぼしていた。
 トキオたち3人はいつもなら、屋上やらベランダやらいろんな場所で弁当を食べたりしていた。
 しかし、2人がいなく、元気がなさそうにしていた所をシホがショウ(翔)と一緒に誘ったようだ。
 また、スイレンがこのグループに加わったのは成行きと言っておこう(ェ)





 さて、話を戻そう(ェ)

 アルガがその4人が食事に夢中になってこちらを見ないことを確認した。
 そして、悪魔(カズキ?)の囁きに耳を貸したか、ついにアルガはその薬をさらさらっとサラのオレンジジュースの中へ入れてしまった。

「ごめーん。アルガー待った?」

「う、ううん・・・い、いや・・・大丈夫だよ」

 そして、サラが座ってそのオレンジジュースを飲む。

 ゴクッ

 でも一気に飲もうとはしない。
 味を楽しむようにゆっくりと彼女は飲んでいく。
 その様子をアルガは罪悪感に苛まれながら、ドキドキと見ていた。

「(・・・アルガの奴・・・どうすんだ?)」

 やはり気になったのか、隠れてその様子を見守るカズキ。
 やがて彼女はオレンジジュースを飲み終えたのだった。










 ところで同時刻。

「ルーカスさん!」

 フレンドリーショップに足を運んでいるのは、ブレザー姿で髪を片方にまとめた少女、ヴェル=ピーター。
 化学部の『レインボープロジェクト』の一員だということは、0パートで出たのでわかると思うけど・・・・・・あ、やっぱり覚えてないですよね?(苦笑)

「一昨日アクアさんが送った”あの薬”を返品してほしいんですけどー」

「あの薬って、アクアが持ってきた”あれ”の事?ちょっと待っててね」

 ルーカスは客の対応をガンちゃんに任せて、急いで薬品方面を探した。
 そして、ルーカスは気がついた。

「ヴェルちゃん。ごめん!一つ、風邪薬と間違えて売っちゃったみたいなの」

「えぇ!?アレをですか!?」

「本当なら、もうちょっと後でセールで高く売ろうとしていたのに・・・」

「(・・・・・・風邪薬と間違えてって・・・・・・。アレを風邪薬と間違えて飲んじゃったら大変なことに・・・)」

 ヴェルは慌てる。

「(風邪ひいてない人が飲めば、何とか大丈夫でしょうけど・・・。だって、あれは・・・・・・)」










 10分後。教室にて。

「・・・・・・カズキ・・・・・・あの薬、偽物だろ?」

「アルガ!?何でわかった!?」

 1年B組の教室でそんな話をしている彼らの姿があった。
 さて、サラは昼寝の時間に突入していた。

「ラグナと聞いた症状が違うからだ」

「くっ!?ラグナから聞いていたのか!もうちょっとで騙せると思ったのに!」

「よくも騙したなー!」

 そして、ドガドカと、楽しげなケンカが始まる。

 さて、この薬がなんだったのか・・・この事実は後に明らかになる・・・・・・と思う?










 11


 さて、お昼休み終了のチャイムが鳴り、授業は再開される。
 昨日の丁度今頃、2年B組では、Wiiを片付けられず、そのまま数学のエド先生に見つかってしまっていた。
 しかし、エド先生は、持ち前のいい加減さで数学の授業をそっちのけにスマブラ大会をはじめてしまったのである。
 その戦いはトーナメント、そして、1対1のガチンコ勝負で行われた。
 勝負の行方は最終的に竜川 渋樹(タツカワ シブキ)と東條 奏(トウジョウ カナデ)の一騎打ちになった。





 ところで、今から話すお話は、このスマブラの大会とはまったく関係ありません。
 そんなわけで、この話はここまでと(オイ)










 3年B組では彩都先生の古文の授業が行われていた。
 さすがにお昼の後であって、眠っている者が続出である。





 あはれなることは、おりおはしましける夜は、

 藤壺のうへの御つぼねの小戸より出でさせたまひけるに、

 有明の月のいみじくあかかりければ、

 「顕証にこそありけれ。いかがすべからむ。」

 とおほせられけるを、

 「さりとて、とまらせたまふべきやうはべらず。神爾・宝剣わたりたまひぬるには。」

 と粟田殿のさわがし申したまひけるは、

 ・・・・・・・・・・・・





 完璧だった。
 もとより、空月蒼夜(ソラツキ ソウヤ)の国語の成績は彩都先生お墨付きである。
 今回読む様にいわれたこの文も、つっかえもせずに朗読してしまった。

 え?この文ってなんだって?
 そんなの僕に聞かないで下さいよ。
 だって、僕、古文成績悪かったんですから。(オイ)

 彩都は蒼夜を座らせて、この文を単語ごとに区切りながら、解説をし始めた。
 他の生徒も彩都の解説を聞いて、頷いたり、メモをしたりしてた。

 しかし、蒼夜だけは違っていた。
 読み終えてからずっと窓の外の空をぼんやりと眺めていた。

「(翌菜・・・どうしたんだろう・・・)」

 彼はずっとガールフレンドの心配をしていた。
 今日学校に来て、彼女のいる隣りのクラスへ行ってみたが、スイレンに今日は来ていないと言われるだけだった。

「(こんなこと・・・なかったんだけどな・・・)」

 ふと大切な恋人を思い浮かべる。

 思い浮かぶのは学園祭の時のミニスカメイド姿・・・

 運動着のブルマー姿・・・

 そして・・・

「(いや待て!そんな想像してねえぞ!第一、そんなシーンなかっただろ!)」
 
 すごい・・・心の中で突っ込むか?

「(真面目にナレーションしてくれ)」

 わかった。
 コホン。

 彼に思い出されるのはプール開きの時のビキニ姿・・・

 そして、誕生日の時のセクシーな深紅のドレス姿・・・

「(人の頭を勝手に覗くな!)」

 あ、これらは否定しないんだ(ぁ)

 まーとりあえず、蒼夜は翌菜のことしか考えてなかった。と、ナレーションをしておけば問題ないだろう。

 今、テティスが彩都に指されて、文の訳をやっている。
 授業もようやく半分に差し掛かったそのときだった。

 ガラガラッ!

 突如、教室のドアが開き、何者かが入ってきた。
 もちろん、全員がその人物に釘付けになったのは言うまでも無い。

「はぁはぁ・・・」

 その子は赤い髪をポニーテールのようにまとめているが、不自然に蝶だか鳥だかの羽根の形をした飛べそうな頭をしていた。
 ・・・って、こんな髪型、表現できるかーッ!!(オイ)

「翌菜ちゃん?どうしたんだい?君の教室は・・・」

 いきなり現れた、彼女を前に彩都は先生らしく、教室に戻るように指示をしようとした。
 しかし、それは途中で中断する羽目になった。

「翌菜ちゃん!?」

 彩都に抱きつくように翌菜は倒れたのである。
 そして、教室は騒然とした。

「翌菜!!」

 蒼夜は慌てて立ち上がり、翌菜の元へ急いだ。

「・・・・・・蒼夜君、わかっていますね?彼女を保健室に運びなさい」

「当たり前じゃないですか!この役は誰にも譲れるわけがない!」

 翌菜をおんぶして、蒼夜は保健室へと向かう。
 それにしても、美女をおんぶするのって羨ましいよなぁ。
 だって、背中が胸に(バキッ)

「言うな!これでも意識しないようにしてんだからな!」

 いやいや、今日の僕はノリがいいんだ?もしかしたら、HTに突入しちゃうかもよ?

「(・・・・・・)」

 無視された・・・。










 翌菜を背負いながら何とか蒼夜は保健室へたどり着いた。
 しかしながら、翌菜の症状は頬は火照って、息もあがっていた。
 そして、頼みのカナ先生はこの場にはいなかった。

 そう言えば、カナ先生はたまに暇つぶしとかで校内を見回ったりしていて何かと忙しい身分。
 保健医の仕事なんて、恐らく彼女の仕事の本の一部に過ぎないのだろう。

「(仕方が無い・・・ベッドに寝かせよう)」

 保健室にベッドは3組ある。
 組み立てればもっとあるのだろうけど、今はそれだけだ。
 保健室が大きいのも、恐らく、神たる・・・いや、カナたるゆえんなのだろう。

「翌菜・・・俺は行くから、大人しくしているんだぞ。下校時間になったら迎えに来るから」

 と、蒼夜は保健室を後にしようとするが、ふと手をつかまれる。
 やけに熱い手だった。

「蒼・・・夜・・・いかない・・・で・・・。私と・・・一緒に・・・いて」

「翌菜・・・」

 潤んだ瞳で見つめられて、この場を離れるわけには行かなくなってしまった。
 そんな彼女の雰囲気にドキドキとする蒼夜。
 なにせ、この場には彼女と2人っきり。
 そして、場所は保健室。
 意識しないわけには行かなくなってしまう。

「ねぇ・・・蒼夜・・・」

「ん?」

「・・・・・・」

「(聞こえない・・・)」

 か細い声で、翌菜が喋るので、蒼夜はどうしても耳を近づけさせなければならない。
 そして、近づいた次の瞬間だった。

「!?」

 彼女の腕が首に腕を回されて、動けなくなった所を唇をふさがれた。
 そう、彼女の唇によって。
 こんな突然で大胆な出来事に蒼夜は一瞬、思考を停止してしまう。
 椅子に座っていたが、バランスを崩されてベッドに手をついた。
 彼がはっと気がついてみれば、翌菜の上に自分がいることを認識した。
 少しでも、気を抜けば、翌菜と自分の体に乗ることになる。
 そう思った蒼夜は必死に身体を支えた。

「あ、翌菜・・・・・・?」

 顔色をうかがうと、とても色っぽく、自分からキスをしたい衝動に駆られる。
 だけど、そんなわけには行かない。
 自分からしたら、歯止めが効かなくなる。

「翌菜!放してくれ!!」

 しかし、依然と彼女は手を蒼夜の首に回したまま、放さない。

「いや・・・。もう・・・私・・・我慢出来ないの・・・。ねえ?いいでしょ・・・?・・・蒼夜?」

「(まずい・・・・・・翌菜・・・理性がトンでいるみたいだ・・・かといってこのまま俺は動けないし・・・誰か助けてくれー!!)」

 さて、問題です。
 蒼夜はこの体制で一体どのくらい耐えられるでしょう?

  1:10秒
  2:1分
  3:どうせヘタレだろ?何とかなるんじゃね?
  4:さすが蒼夜!漢だねぇ!

「(そんな問題いらねえー!!)」

 ちなみに僕は4を選ぶかなぁ?

「(うわぁ・・・腕が・・・)」

 バスケットで鍛えられているとはいえ、さすがにこの体勢でずっといるのは辛い模様。
 このまま行くと、本気でHTに入っちゃいそうなので、そろそろ話を進展させます。(ェ)

 ガラガラッ!

「カナ先生!!」

 蒼夜の理性が切れ掛かった頃、保健室に入ってきた少年の姿があった。
 よく見ると、彼も誰かを背負っているようだ。

「・・・誰もいないのか?」

 背負ってきた女の子を椅子に座らせて、そっとベッドの方を覗いた。
 すると、彼の目には今にもベッドに寝ている女の子を襲いかかろうとしていた先輩の姿があった。

「・・・・・・あ」

 少年はその光景になんてコメントしていいかわからない。

「待て・・・違うぞ?俺は決して”ソンナコト”をしようとしているわけじゃ・・・」

「蒼夜・・・来て・・・」

 ・・・・・・(苦笑)

「・・・・・・お邪魔ですよね」

「待て!助けろー!!」

 とまー、少年に誤解を受けたとさ。










 5分後・・・・・・










「せっかく面白い所だったのにw」

 と、保健医カナは言う(ェ)

「・・・ふぅ・・・エイが来なかったら大変なことになっていた・・・・・・」

 蒼夜は、突如保健室にやってきた少年・・・エイに礼を言った。

「僕はたいした事なんてしていませんよ。それより、カナ先生・・・」

 ベッドに横たわっている彼女(翌菜ではない)を見て、エイは尋ねる。

「ミミは大丈夫なんですか?」

 実は、似たような展開が1年B組でも起こっていた。
 違う点は、ミミは単純に風邪を悪化させて倒れただけなのだが。
 それで、エイがミミをここまでおぶって来たようだ。

「ふふっ♪私を誰だと思っているの?私に任せなさいっw」

 やや楽しそうなノリで蒼夜とエイの不安を一掃させようとするカナ。
 いや、その笑顔が何より怖いと思うんですがー。(汗)

「とにかく、エイ君と蒼夜君は教室に戻りなさい!そして、放課後に迎えに来なさい。その頃には二人とも元気になっているわw」

「「は、はい・・・」」

 心配だが、2人ともカナ先生の提案を蹴るわけには(逆らうわけには?)いかず、各々、教室へと戻っていった。
 そして、カナはそれを見送った後、楽しそうに何かを取り出した。

「(コレよね?コレ♪アクアちゃんの実験も兼ねて使ってみたかったのよね)」

 その取り出したものは、bVとラベルが貼られた試験管だった。

「(この薬は睡眠薬の効果を発揮してその後、惚れ薬の効力をもつと言う面白いもの。コレをミミちゃんに飲ませて、エイ君に会わせれば、きっと・・・・・・)」

 うーん、やっぱカナさん・・・。遊んでます(ぁ)

「(ところで気になるのは・・・・・・)」

 ミミの向かい側に寝ている翌菜を見た。
 今は鎮静剤が効いている為に落ち着いているが、それまでは本当に蒼夜を襲わんばかりの勢いだった。

「(いつもの彼女じゃなかったわね・・・。様子から見て、媚薬でも飲まされたのかしら?展開的には、私の好みだったけどw)」

 とか何とか考えながらも、ミミにbVの薬を飲ませてしまった。

「さて、後は2人を寝かせといて、散歩でもしてこよっ♪」

 こうして、カナ先生は再び漫遊の旅に出てしまったのである(ぁ)





 そして、事態はカナ先生の思わぬ展開に・・・・・・





 全ての授業が終わった後の保健室。
 まだ、ミミと翌菜は眠ったままだった。
 そこへ保健室へ足を踏み入れたものがいた。

「くそっ・・・・・・あいつら・・・手加減と言う者をしらねぇな・・・」

 何やら全身の至る所がボロボロのケガを負っている彼。

「なんだよ・・・誰もいねぇのかよ!」
 
 中を見回すけど、カナ先生もスイレンも不在だった。
 一応何となく、ベッドに誰かいるか確認しようとした。
 それが、今後の彼の展開を変えることになるとは露知らず。

「・・・・・・翌菜とミミ・・・・・・・どっちも寝てんのか」

 ふと、その時、ミミの目が覚めた。
 ボーっとして、彼を見る。

「(・・・・・・やべっ!)わりぃ。起こしちまったか?」

 気持ち良さそうに、寝ていたミミを起こしてしまった罪悪感(彼にそんなのあるだろうか?)があって一応謝る。
 やや寝ぼけているようだが、やがてミミは彼を認識し始める。

「おい?大丈夫か?」

 ガラガラ・・・

「ええと、今日の予定は・・・・・・あれ?誰か寝てるのかしら?」

 丁度、入ってきたのはスイレンだった。
 ベッドから物音を聞いて、覗いてみる。
 そして、彼女は驚くべき光景を目の当たりにした。

「え!?」

 彼女は声を失う。

「・・・・・・お、おい?どうしたんだ!?ミミ?」

「・・・・・・私・・・ラグナ君が・・・・・・好き・・・・・・」

 そう、スイレンが見たのは、ミミがあの不良少年・・・ラグナに抱きついている瞬間だった。

「ラグナ君?これ、どういうこと!?」

「知るかっ!!」

 つづく。

「ってオイィ!!」










 12


 さて、放課後。
 テスト前ながらも、活動している部活があった。

「てやっ!」

「えいっ!」

「ふっ!」

「てりゃっ!」

 ・・・それがこの部活である。

「わ、わかんないよ!!」

 じゃあ、彼のコレを見ればわかるかな?」

「いい?パルテナアローはこうやって構えるんです」

 副部長の彼・・・響香は弓を構えて、放す。
 すると、まるで、矢が自分の意志を持つように自在に曲がるではないか!

「ち、違うでしょ!」

 うーん、ツッコミ10代目エレキはまだまだツッコミのキレが足りないな。
 そんなんじゃ、大空と謳われた初代のヒヨコや英雄と言われた4代目ラーメンパーマのような立派なツッコミリストになれないぞ?

「だ、だから僕はツッコミキャラになるつもりは無いってば!!」

 さて、エレキを弄るのはこのくらいにして、話を進めましょうかね。

 ズドンッ!

 矢が的の中心を大きく外れる。
 いや、中心どころか的に当たりさえもしなかった。
 つづいて、一本、二本と放つが、まったく掠りさえもしなかった。

「・・・・・・」

 彼女・・・カレンはその場から離れて、誰もいない場所に座った。

「調子、悪いみたいだね。ボクも隣に座っていい?」

 一応確認をしながらも、その有無を聞かず隣に腰掛けるのは戸際 恕花(トギワ ジョカ)。
 演劇部、陸上部、弓道部を掛け持ちする忙しい女の子だ。

「何か悩み事でもあるの?よかったらボクが相談に乗るよ?」

「・・・・・・」

 だけど、カレンは喋ろうとはしなかった。
 多分、ジョカに話した所で解決できるような問題ではないと思ったからだろう。

「カレンちゃん?ジョカちゃん?こんな所で休憩?」

「あ、悠火先輩」

 ジョカが後ろからの声に反応して、彼の名前を呼んだ。

「実は、カレン先輩が悩んでいるみたいなんだよ!」

「悩みか・・・。それってハルキ君のことじゃない?」

「!」

 はっと、悠火を見るカレン。

「(図星のようだね)」

 その当のハルキは、黙々と矢を放ち続けていた。
 そう、まるで何かに取り付かれているかのごとく。

「そうなの。最近になって、ハルキ・・・私にあまり近づかなくなったのよ・・・。何でかわからないけど・・・。
 それは中等部に進級してからだったわ。私から話し掛けても、必要以上のことを話さなくなったの。
 もしかして・・・・・・ハルキ・・・・・・私の事、嫌いになったのかな・・・・・・?」

 俯いて話すカレンはとても寂しそうだった。
 今にも泣き出しそうな彼女を前に、悠火とジョカはう〜んと、頷いていた。

「僕は経験ないけど、ある小説に書いてあったことだけどね」

 悠火が口を開いた。

「ある魔女の少女が13歳になって旅立ちを迎えたとき、ずっと一緒で大好きだった幼馴染の男の子と一緒に旅に出ようとしたんだ」

「・・・?」

「でも幼馴染の男の子は彼女の申し出を断わったんだ。
 そして、旅立ちの前日、彼は彼女の前から姿を消した。
 彼も彼女のことが好きだったにもかかわらずにね」

「え?なんで?」

「ボクも気になる!!」

 ジョカとカレンは乗り出すようにその話を聞く。

「一つは彼女の旅立ちの邪魔をしたくなかったらしい。でももう一つの明確な理由は、自分がまだ彼女に見合うほどの力を身につけてないからという気持ちかららしい」

「要するに、自分に自信が持ていないから・・・ということ?」

「そうみたいだね」

「えーなんで?」

 ジョカは不満そうに、頬を膨らませる。

「自分に自信がなくてもやっていく事なんていくらでもできるのに!愛する力があれば全てを乗り越えられるって、よく言うよ!」

「それを僕にいわれても困るんだけど・・・。あくまで小説の話だからね」

「それなんていう話なの?ボク読んでみたい!」

「なんて言ったかな・・・。随分前の話だったからな・・・大まかな内容はその少女の名前がセリナって言って、少年の名前が・・・うーん・・・」

 悠火は思い出そうとする。

「でも、それと私って何の関係があるんですか?」

 カレンがそう言うと、悠火は努めて明るくいった。

「要するに、思春期の男の子には色々有るってことさ」

「「(曖昧にまとめちゃったよ・・・)」」

 カレンとジョカは同時に思ったという(ぁ)

「ねぇ、カレン先輩はハルキ先輩の事が好きなんだよね?」

「え?・・・・・・えぇ・・・」

「それなら、直に告白したらどう?」

「えぇ!?でも・・・・・・」

「好きなんでしょ!?その気持ちを伝えればいいんだよ!ボク、応援しているよ?」

 ジョカが笑顔で言う。

「悠火先輩!カレンちゃん!ジョカちゃん!休憩しすぎですよ!?」

「あ、響香に見つかったな・・・そろそろ行くか・・・」

「そうだね」

 と、ジョカと悠火は、そそくさと弓道場へ戻った。

「(告白か・・・・・・)」

 カレンは、やや曇っている空を見上げて、その決意を固めようと思ったのだった。





 ジョカと悠火が弓道場へ戻ってくると、響香、ケイコ、そしてサラが弓を構えていた。

 響香は的のど真ん中にズドンと命中させる。
 さすが副部長というべきか。

 ケイコの弓は途中までまっすぐ行くのだが、その後グイーンっと曲がる。
 やっぱり、性格が表れるんだなぁ。

「悪かったわね!!(怒)」

 そして、サラは・・・・・・

「サラ先輩・・・調子悪いみたいね?」

 ジョカが見てもわかるとおり、サラの調子はよくなかった。
 首をかしげて彼女は下がる。

「(いけない・・・なんで私・・・今こんな事を考えているのでしょう・・・?)」

 正座して心を落ち着かせようとするサラ。
 しかし、どうしてもある男の子の顔が思い浮かぶ。

「(どうしよう・・・今、部活中なのに・・・アルガに会いたい・・・。この気持ちを伝えたい)」

 そう思うと、彼女は止まらなかった。

「え?サラさん?どこへ行くんですか?」

 響香の静止も聞かず、飛び出していった。
 彼女の耳にはもはや何も聞こえていない。

「サラ先輩・・・行っちゃったね?」

「ああ・・・」

 悠火とジョカは走り去るサラを見送った。
 ・・・あれ?2人は止めないの?(汗)

「・・・そういえば・・・」

 ジョカがふと首をかしげる。
 でも、その疑問はさらに関してでは無いらしい。
 弓道部全体を見回していた。

「ヒカリ先輩がいないみたいだよ?どうしたんだろう?」

「ほんとだね」

 さて、ヒカリが何故来ていないのか?
 ・・・それは、かなり前を見ればわかる事でしょう(ェ)





「えぇ!?あの薬を友達にあげて、その意中の女の子に飲ませたですってー!?」

 とある木の下で、ヴェルはカズキを締め上げていた。(ェ)

「それならよかった」

「良かったのかよ!?てか、締め上げんなよ!お前、後輩だろ!?」

「そんなの関係ないわよ!!私に逆らうと後が怖いわよ!!」

 とか言って、どこから持ってきたのか、先端がマジックハンドの形をした差し棒を振りかざして、その人差し指でカズキの頭をつつく。
 彼女は見た目は単純でかわいいのだが、怒らせると暴走するので、あまり怒らせないほうがいいです。いや、マジで。

「で、それで?飲ませたって女の子はどこにいるの?」

「それは・・・あ」

 ふと、カズキが目に入ったのはアルガが歩いていて、そこへサラが近づく瞬間だった。





「アルガ・・・」

「え?サラ?」

 突如袴姿で現れたサラ。
 いつものセーラー服姿とは違い、新鮮に見える彼女の姿を目の当たりにし、惚れ直す(ぁ)

 ・・・・・・あれ?弓道部とか剣道部って袴に着替えてますよね?
 ・・・・・・待てよ?剣道部じゃなくて、古流剣術部か。(汗)
 ・・・・・・服装とかどうしてんだろう?
 ・・・・・・ま、いいや、とりあえず今回は袴(あれ袴だよなぁ?)ということで。(苦笑)

「実は、アルガに伝えたい事があるの・・・・・・」

「え?」

「私・・・アルガのこと・・・・・・」

 まさか?とアルガは思った。

「(あのカズキが持ってきた薬って言うのは、偽物じゃなかったのか!?)」

 内心ドキドキと荒れ狂う心臓を抑えながら、アルガは彼女の言葉を待つ。

「アルガのこと・・・・・・」

 サラは言う。










 とっても大切な友達だと思っているから・・・・・・










「・・・・・・え?」

 サラは気持ちを伝えると、すっきりとした表情になった。

「じゃあ、アルガ。また明日・・・ね?」

「え・・・?ああ、また明日・・・・・・」

 そそくさと彼女は行ってしまった。

―――「とっても大切な友達だと思っているから・・・・・・」―――

 アルガの頭の中で彼女の言葉が流れる。

「(そんな簡単に上手くいくもんじゃないよな)」

 苦笑いをしながら思う。

「(でも、俺を友達と思ってくれているなら俺も嬉しい。だけど、いつかは・・・・・・)」

 そう、いつかは・・・・・・

 そんな日がくる事を僕も応援していますよ。
 ただ、そんな日が来るかは雪さんのみぞ知ることですけどね。





「・・・・・・って、あの薬なんだったの?惚れ薬じゃなかったのか!?」

 カズキがヴェルに突っ込む。

「あのね!そう簡単にほいほい惚れ薬だの媚薬だの私たち化学部が作った薬を売るはずないじゃないの!!」

 ・・・・・・あれ?
 以前、アクアがミーナに何か売っていませんでしt(ゲシ)

「今の薬は好感度を上げる薬よ!飲んでからすぐに見た人の印象が良くなるように見える薬なの!
 ただ、風邪ひいた人が飲むと熱を発して媚薬作用を引き起こしてしまう副作用があるのよ!
 ちなみに、効果は長時間続き、副作用は1日くらいで消えるけどね」

 ヴェルはスカートを翻して、カズキに背を向けた。

「まーいい実験になったわ。さて、私は部活へ行かないとねー(あの七つの薬を実験しないとねー)」

「・・・・・・」

 とまぁ、こんな具合で、アルガ&カズキのドキドキシュチュエーションは終了です。

「俺の出番終わりなのかよ!?」

 です。(ぁ)










 13


 ここは毎度おなじみ”SKY PLACE”。

 マスターのカツトシとバイトの相川兄妹がバイトし、カズミが居候するコーヒーショップである。

 だけど、最近ではコーヒーショップというよりも喫茶店色の方が強くなっているような気がしないでもない。

 しかし、ここは誰がなんと言おうと、コーヒーショップ。

 ここでは、コーヒーを飲みたい人やおしゃべりしたい人が集まる憩いの場なのである。

 その中で、たまにカップルが来る場合も無きにしも非ず。

 だけど、まさか、奴が彼女を連れてくるなんて恐らく誰も思いもしなかっただろう。





「あれ・・・・・・ラグナ先輩ですよね?」

「・・・・・・ああ、ラグナ先輩だな」

 今日から野球部は休み。
 そんなこともあって、蕪射=念狐栗鼠(ブイ=エーフィ)は弟の進=悪狐栗鼠(レボ=ブラッキー)を連れてこのコーヒーショップへやってきた。
 ブイはコーヒー牛乳。レボはオレンジジュースを頼んで、マスターやカズミとおしゃべりを楽しんでいた。
 そこへ入ってきたのは、その不良風の少年、ラグナだった。
 だけど、ただラグナがここへ来るくらいなら、カツトシもカズミも驚きはしない。
 その場にいた全員が驚いたのは、ラグナの腕にしがみつくように引っ付いていた女の子の存在があったからだ。
 何より、その女の子が、同じクラスでエイと恋仲だと噂されていたミミだったからでもある。

 ラグナとミミはボックスではなく、カウンターの席に座った。
 ちなみに、レボとブイも彼らとちょっと離れたカウンターの席に座っている。

「ラグナ君。どうしたんだい?ミミちゃんと一緒なんて。何があったのかい?」

 その場でまず第一の発言をしたのはやはりマスターのカツトシ。

「何かあっただって?見ればわかんだろうが!俺はミミと付き合うことに決めたぜ」

「何だって!?ラグナ、お前、何を言っているのかわかっているのか!?」

 水道の奥から出てきたのは、今日バイトに入っているトキオ。
 ちなみに、どうでもいいことだと思うけど、トキオが1日目にバイトの交換日を指定した日は明日らしい。
 つまり、明日もトキオはここでバイトらしい。

「彼女と付き合うと言うことは、覗きをやめるってことだぞ!?」

「何でそうなんだよ?」

 ラグナはムッとトキオに言う。

「ミミと付き合うからって、覗きをやめる理由がどこにある!?」

「正論だけど・・・」

 トキオは口を濁す。
 ・・・・・・てか、正論なのか?

「なぁ、ミミちゃんは本当にこんな奴の事が好きなのか!?無理矢理つき合わされているんじゃないのか!?」

 トキオはミミの顔をじっと見る。
 この時、トキオはやっぱり彼女はかわいくて胸が大きいなと思ったらしい。

「余計なナレーション入れるな!」

 そのミミはカツトシからモーモーミルクを受け取り、それを飲んでいた。

「違うよ?私が・・・ラグナ君と一緒にいるのは・・・無理矢理じゃないよ・・・?ラグナ君が・・・ラグナ君のことが好きだから・・・・・・一緒にいたいと思ったんだよ・・・・・・」

 おっとりと、しかし、どこか恥じらいを加えながらも言葉にするミミ。

「(・・・・・・マジかよ・・・・・・)」

 トキオの女を見る目はある。
 ミミの目を見て、彼女が本気かどうかなんて彼に見分けるのは容易い事だった。

 ・・・・・・なのにもかかわらず、トキオが女の子に嫌われやすいのは何故だろうか?
 恐らく、タマムシ七不思議のひとつに加えてもらっても何の遜色もないだろう。

「そんな不思議、やめろ」

「だめだよ!」

 ふと、ミミとラグナの間にわって入った女の子がいた。
 カズミである。

「ラグナおじちゃんはわたしとけっこんするんだよ!だから、だれにもわたさない」

 あれ?カズミってそんなにラグナのことが好きだっけ?

「いや、何で設定忘れてんだよ」←トキオ

「あーわかったわかった」

 と、カズミの頭をナデナデとラグナ。

「コーラやるから、あっち行ってろ」

「ありがとう♪」

 自分が飲んでいたコーラをカズミに上げると、喜んで奥へと引っ込んでいった。
 まだまだ、子供である(ェ)

「ところで、ミミちゃんはラグナのどんなところを気にいったんだい?」

 カツトシはトキオにもう一方の客(レボ&ブイ)に追加注文を聞くように頼みながら言った。

「それはね・・・・・・」

 ガランガラン〜

 ミミが喋ろうとした時、彼が駆けつけた。
 そう。エイ君である。

「ミミ!!大丈夫か!?」

「エイ君・・・・・・」

「よぉ!エイ!」

 軽く手を挙げるラグナ。
 そのラグナをエイは軽く睨みつける。

「ラグナ・・・・・・これはどういうつもりだ?」

「・・・・・・どういうつもりだって?別に。ミミが俺の事が好きで付き合って欲しいって言われたから、俺はそれに答えただけだぜ?断わる理由もないしな。第一・・・」

 ややぎこちなくミミの肩を抱き寄せながら言う。

「こんな可愛い子から告白されて、NOなんていうほど俺はヘタレじゃねぇ!」

 いや、充分”フラグ・ブレーカー”でヘタレぶりを発揮していたじゃないか。

「そこ、黙れ!」





「普通に考えてエイが黙っているはずないよな」

 トキオが騒がしい方を見ながら、レボとブイに注文をとる。

「それにしてもおかしくないですか?いきなりミミ先輩がラグナ先輩の事を好きになるなんて・・・」

 付け足して、ブイはコーヒー牛乳のおかわりを頼んだ。

「絶対裏がありそうだな」

 レボはオーダーストップした。
 ところでこの回は、裏(事情)は先にネタバレはしてますけどね。アルガの話とは逆に(ぁ)





「てか、実際の所、てめぇはミミと付き合ってなかったそうじゃねぇか!そんな奴がでしゃばる権利なんてないぜ!」

「だけど、僕は・・・・・・ラグナとミミが付き合うなんて納得できない!!」

「(どうしよう・・・エイ君のことも好きだけど・・・・・・わたしは・・・・・・)」

 騒動は白熱する。

「(まいったなぁ・・・・・・おしゃべりならここでやってもいいけど、ケンカなら外でやって欲しいんだよな・・・)」

 顔には出さずとも密かにカツトシはそう思っていた。
 されど、睨みあうエイとラグナ。

「やめて!」

 ミミが割って入る。

「ケンカしないで・・・・・・」

「「ミミ・・・・・・」」

 彼女の願いとあっては2人とも落ち着くしかない。





 さて、どうしたものか・・・

「いや、そのあとの展開考えてないのか!?」←トキオ

 一応あるよ?選択肢の中から選んで。

 1:ポケモンバトル
 2:スマブラバトル
 3:バッティング勝負
 4:決闘(西部風)
 5:決闘(ネタの応酬)

「3以外は一度やったやつだろ!!」

 いや、意外に1もやっていない。でも、1だと、ラグナが速攻で負けるよ?エイはポケモンマスターだし(笑)

「それは本編の話だろ!どの選択肢にしても、バトルかよ!バトルで片付ける事しかできないのか!?」

 何を言う。バトルこそが1番手っ取り早い方法じゃないのか?

「わかった・・・要するにネタ切れなんだな?」

 ・・・・・・そう思われるのも嫌だな(汗)
 わかったよ。他の方法で進めるよ!

「あるのかよ」





 チリリーン

 エイとラグナのケンカがミミの仲裁で収まると、一人の女性が中に入ってきた。
 カツトシはいらっしゃーいと声をかけると、そのままラグナとエイの前を横切ってカウンターの席へと座った。

「カツトシさん。今日はアップルティをお願いします」

 彼女はカツトシに注文を入れた後、ラグナを見た。

「今日はどうしました?ラグナ様・・・」

「・・・・・・この状況見てわかんねぇのかよ!てめぇは!」

「わたくし、今来た所ですから」

 彼女の名前は夢野 心(ユメノ ココロ)。
 翡翠さんのキャラにユメノというキャラが出てきて、名字を変えようかな?と思ったキャラです。(ぁ)

「カツトシさん。一体何があったのですか?」

「ああ・・・実はね・・・」

 カクカク

 シカジカ

「なるほど、そう言うことでしたか」

 とまーそんな感じでカツトシが説明すると、ココロは立ち上がった。

「わたくしが占ってしんぜましょう」

「占いで解決させるんですか?」

「インチキくさいな・・・」

 ココロの言葉にそれぞれブイとレボは反応する。

「そう捨てた物じゃないよ?ブイ君」

 カツトシがレボの言葉を聞いて、洗ったコーヒーカップを乾いた付近で水気を取りながら言う。

「保健医のカナさんや化学部のマヤ先生・・・・・・占いに精通する人は学園内にいるし、それにココロちゃんの占いはなかなか当たるよ?もちろん、100%というわけじゃないけどね」

「・・・・・確かにカナ先生のタロット占いは有名ですよね」

 レボが思い出したように呟く。

「それでは・・・・・・」

 ココロは肩にかけていた手提げの荷物の中から水晶玉を取り出した。

「・・・・・・いつもそんな大きい物持ち歩いているんですか?」

 と、レボは突っ込み、ココロはええ。と頷いた。

「質問を出します。エイさんとラグナ様、お2人でお答えください」

「え?2人でなの?」

 コクンと頷き、ココロは質問を始めた。



 
 1:ハルキさんと蒼夜さんの共通点はなんでしょう?

 2:ゴウスターさんが召還するツッコミキャラとは誰でしょう?

 3:以前、中等部の壊したプールを直したのは誰でしょう?

 4:ブルーさん、ジュキさん、オルガさん・・・・・・1番年下なのは誰でしょう?

 5:シズクさん、シズマさん、シズネさん、シズルさん、シオリさん、シブキさん・・・・・・本来有るべき世界で生まれた順に答えてください。



 ・・・・・・・・・

「「それ質問じゃなくて、問題じゃないですか(ねぇか)!!」」

 そして、エイとラグナは思わず突っ込む。

「いいえ。これがわたくしの質問です。・・・・・・気に入りませんでした?」

「もっと真面目にやれよ!」

「ちゃんと、ラグナとミミの相性がいいかを占ってください」

 えーやんないと駄目なの?

「てめぇ(書き手)がやりたくねぇのかよ!!」

 わかったよー。ココロさん、お願いします。

「では、エイさんとラグナ様・・・お2人のミミさんとの相性を調べればいいのですね?」

「え・・・?僕も・・・?」

「お2人とも・・・お目を閉じ下さい」

 仕方がなくエイもラグナと一緒に言われるままに目を閉じた。
 そして、ココロは水晶玉をかざしてその場をジーっとしている。
 他のみんなも、ジーっとしていた。





 ジーっとしていた。





 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




 ジーっとしていた。




「・・・これ、いつまで続くんですか?」

 痺れを切らしたトキオが欠伸をしながらカツトシに尋ねる。
 すでにレボに追加として出したコーヒー牛乳は空になっていた。

「そろそろじゃないかな?」

 カツトシが言うと、ココロが目をぱちりと開けた。

「見えました。お目を開けてください」

 ラグナとエイも気になっているが、ミミも気になるはずだ。

「まずエイさんから。エイさんとミミさんは結ばれて、沢山の子宝に恵まれる事でしょう」

「た、沢山の子宝?」

「そう、それも3〜4人では効かないことでしょう」

「・・・!!」

 エイは驚いてミミを見る。なんか、ミミも恥ずかしそうに俯いていた。

「ちっ、何だ。結局、フラグ・ブレーカーの時と同じかよ」

「そして、ラグナ様・・・。ラグナ様とミミさんは沢山の困難に苛まれながらも、最終的には幸せを獲得する事ができるでしょう」

「あ゛?」

「え・・・?それどういうこと?」

「要するに、ミミさんがどちらと結ばれても幸せになれるということです」

「・・・・・・」

「・・・ってことはなんだ?これじゃ、やった意味がねぇってことじゃねえか!」

 いや、要するにミミがラグナのことが好きって言うんだから、それでいいんじゃないのかな?

「あ、そっか。エイ、そう言うことらしいぞ」

「そうか・・・・・・。ミミ」

「エイ君?」

「ラグナが変な真似をしようとしたら、絶対逃げるんだよ?」

「大丈夫だよ!ラグナ君はそんなことしないって信じてるもん!」

 ミミがそう言うと、エイは寂しくなって、SKY PLACEを後にした。
 やけに彼の背中が小さく見えたのはきっと気のせいではないだろう。

「さて・・・・・・あら?」

「ん?どうしたんだい?ココロちゃん?」

「水晶玉が・・・・・・」

 ココロに指摘されて、カツトシ及びトキオやブイたちも覗くが・・・

「何にも映ってないですよ?」

 レボがそういうと、他の人も同じ様に頷いた。

「・・・・・・これは・・・・・・明日・・・・・・大変なことになってしまう・・・・・・」

「明日?」

「わたくしが助けないと・・・・・・」

 すると、ココロは水晶玉をバッグに閉まって、店を後にしてしまった。

「あ・・・・・・アップルティの代金・・・・・・」

 会計を忘れて。

「トキオ君。ココロちゃんなら大丈夫だよ。彼女はよく来るからね」

 と、カツトシはトキオの肩をポンッと叩いたとさ。

 さて、ここにラグナ×ミミ・・・成立か?










 14


 さてさて、ここまでヒカルのピンチやら、アルガとカズキの偽フラグ・ブレイカー騒動だの、蒼夜のピンチシーンなどいろいろ有りましたが、このシーンは学校の中ではありません。
 ちょっと、趣向を変えて誰かの家に突撃晩御飯!見たいなノリで突入したいと思います。

「カイリく〜ん」

 というわけで、本日は水靭 海里(ミズシナ カイリ)君の家にやってまいりました。
 彼はお気楽で大雑把な性格で運動神経抜群だが、頭が悪いという。
 バカは風邪を引かないという。
 しかし、頭悪い=バカという連想は安易だと思うのは、カイリが本日、風邪をこじらして休んでいるということからわかる。
 ゆえに、バカというのは、何度言っても同じ過ちを繰り返すことであり、決して、知識がないからとか、常識がないからといいバカというわけではない。
 よく言いますよね?バカと天才は紙一重だと。

「・・・・・・そんなことより、いつまでナレーションしているのよ?いい加減にしないと、打っ飛ばすわよ?」

 と、水靭家の玄関から笑顔で言うのは、水靭 沙羅菜(ミズシナ サラナ)。
 ・・・って、打っ飛ばすとか言わないでよ!今、バカと天才の定義を説明しているんだから!

 ズドン!

 へ?ズドン?

「早く話を進めなさいといっているの。わかった?」

「・・・・・・(汗)」

 ・・・・・・バズーカを放ってから言わないでください(滝汗)
 わかったよ!進めればいいんでしょ!

 早い話、風邪を引いたカイリの御見舞いに仲良しの笹神 和葉(ササガミ カズハ)が水靭家を訪ねてきたということです。

「ところで、その右手にあるものは何?」

「え?これですか?」

 玄関からリビングに移動するまでにサラナはカズハが某ドーナッツ屋の箱ような、和菓子屋のケーキのような箱を持っていたことに気がついた。

「カイリ君、甘いものが好きでしょ?だから、御見舞いに買ってきたの!」

「おいしそうじゃない?それじゃ、みんなで食べましょう?」

「そ、そうですね・・・」

 サラナの提案に頷いたが、カズハの当初の予定は、カイリに全部食べてもらおうと思っていた。
 カズハは実はクリームなどの甘いものが苦手な珍しい女の子なのである。

 多分、この設定は雪さんも忘れていると思います(何)

 しかし、カイリとサラナが食べるとなると、どうしても一つ余ってしまう。
 カイリとサラナがケンカになってしまうと。
 恐らくどちらも甘いものが大好きだと思われるから。

 しかし、リビングに入った時、カズハの想定しなかった別問題が生じてしまった。

「サラナ!ここ教えてよ!」

「待ちくたびれましたよ(ズズッ)」

 なんか先客、居たぁー。

「”なんか”って何よ!あ、カズハじゃない!」

「ティシア先輩!?」

 先客の1人とは織澤(オリサワ)ティシア。
 サラナと同級生であり、一緒にいることがある1人である。
 また、カズハのアイドル部の先輩でもある。

「カズハ、サラナと知り合いだったの?」

「ええ・・・」

「ティシアちゃん。正確には弟のカイリ君の友達だと思いますよ」

 ズズッと、湯飲み茶碗を持ち、笑顔でのほほんとしている彼女は恵8姉弟の3女のハナ(華)。
 彼女もティシアとサラと同じクラスであり、よく喋る組合せなのである。

「で、何?どの問題?」

「ココよ!ココ!」

 ティシアはテキストを持って、サラナにわからないところを聞く。
 そのテキストにはでっかい水槽の中にたっぷり入っている水へ試験管を入れて、別のフラスコに化学反応で空気を発生させて、管を通して水の中の試験管に発生した空気を入れる頭が書いてあった。

「これ・・・確か”水上置換”よね」

「そうそう、水上置換」

「でも、この発生している空気がわかりません・・・」

「石灰石を塩酸で溶かしているんだから、二酸化炭素でしょ!」

「あ、そうですね」

 納得のハナとティシア。
 どうやら、2人はサラナから化学を教えてもらっているらしい。

「次は私の英語を教えてよね」

「わかってますよ」

「当然よ」

 一方でハナとティシアはサラナに英語を教えている。
 上手くこれで得意科目と不得意科目をカバーしあっているようだ。
 実際、この三人の学力はランク5。
 可も無く不可も無い。
 ゆえに得意科目と不得意科目はカバーしあえるのである。

「・・・あ」

 サラナがカズハの存在を思い出した。

「ハナ、ティシア!カズハちゃんがお菓子を買って来てくれたの!食べましょう!」

「え?本当!?」

「丁度菓子受けが欲しいところでした」

 ティシアとハナは喜んでカズハの右手にあるその箱を見る。

「あ、え、でも、これは・・・」

 戸惑うカズハ。

「早くちょうだい?」

「いいわね?カズハ?」

「頂きますよ」

 三人とも笑顔でお菓子をおねだりする。
 てか、笑顔だけど、目が笑ってないです。(汗)

「いっただきー!」

「あっ!」

 サラナがカズハの右手の箱を掻っ攫ってしまった。

「さて、どれを・・・・・・!?」

 サラナが箱を開いてティシアとハナが見ると3人は目を点にした。

「これだけなの?」

「シュークリームが」

「3つだけですね・・・」

 どうやら、3人はたくさん入っていると思ったらしい。

「ちょっと待って!」

 ティシアとハナが手を出しかけたところで、カズハが止めた。

「これは、カイリ君のために買ってきたの!全部食べないで!」

「・・・あ、そういえばそうよね」

「ということは、カイリ君の分を1つ除いて、後2つですね」

「4分の2?」

「・・・・・・あ、私はクリーム嫌いだから・・・あとはみんなで分けて食べて・・・・・・って(汗)」

 カズハの話は誰も聞いていなかった。
 サラナ、ティシア、ハナは火花を散らしていた。

「・・・・・・これはアタシがもらうよ!」

「お茶にはお菓子が必要です」

「みんなのものは私のもの、私のものは私のものなのよ!!」

 あーなんか大変なことになる予感がしてきたぁ(汗)

「えーと、あのー・・・失礼しますー」

 カズハは身の危険を察して、その場から逃げ出した。
 その判断はきっと正しい。
 この場にいたら、恐らく大変なことになっているだろう。
 しかし、そんな中で、ちゃっかりシュークリームを一個取ったのは、凄い(ェ)

「カイリ君・・・大丈夫かな?」

 シュークリーム争奪戦の3人を放っといて、カイリの部屋へとカズハは歩いていった。

「カイリく〜ん!!」

 カイリ君のお部屋。
 まぁ、男の子の部屋=性格というものは意外に反映される。
 彼はお気楽で大雑把な性格。つまり、部屋も大雑把で散らかっているに違いない!

 ・・・と、思うのだが、意外と今日は綺麗になっているみたい。
 ・・・いつもはどうか知らないけど。

 ・・・あ、ちなみに僕の部屋はそれなりに綺麗だと思いますよ?(聞いてない)

「甘いシュークリーム買って来たよ!」

 カズハの声にカイリは反応しない。
 カイリはベッドに横になっていた。
 そして、すやすやと眠っている。

「あ・・・・・・」

 大きな声で部屋に入ってきた自分に反省して、静かに入った。
 起こさないように忍び寄り、近くの椅子に腰をかける。

「(カイリ君・・・可愛い〜w!)」

 その寝ている顔はカズハにとって赤ちゃんのように可愛く見えたらしい。

「(前にユズキ君がカイリ君の小さい頃の写真を見せてくれたなぁ。そのときみたいに可愛い)」

 そうやって、じっとカイリの顔を見ていた・・・・・・





 どれだけの時間が経っただろう?

「あ・・・」

 カズハはいつの間にか眠っていた。

「(いけない・・・・・・)」

 部屋にある時計を見て、時間を確認する。
 もうすでに18時を回っていた。

「もう帰らなくちゃ・・・」

 そう言った時、パチッとカイリは目を覚ました。

「あ、カイリ君?ごめん!起こしちゃった?」

「・・・・・・」

 カイリはボーとカズハを見る。





 おっと、一つ断っておきますけどー蒼夜&翌菜と同じパターンで、カイリがカズハを襲うことなんて、しませんからね!!(何)





「カイリ君・・・?」

 自分をずっと見つめているカイリを見て首を傾げる。
 そして、カイリはカズハに向かってある言葉を言った。










「サラナ先輩!」

 カズハは急いで、リビングでシュークリーム聖戦を繰り広げているはずのリビングへ向かった。
 しかしそこは・・・・・・

「・・・・・・これ、何があったんですか?」

 リビングと呼ばれるものがそこに無かった。





 1時間前・・・





「吹っ飛びなさい!!」

 サラナがマシンガンをぶっ放す!

「でりゃっ!!」

 ティシアがかわしながら蹴りで応戦する。

「水素と酸素の中に火をつけたらどうなるのでしょう?」

 2人がそんなある意味常人離れをした(?)ケンカをしていると、ハナは笑顔のまま、2人の前に割って入った。
 そして、その行動を実践する。

 ズドーンッ!!





「そんなことがあったのよ」

「折角のシュークリームがイチゴお姉さんの卵焼きみたいになってしまいました」

 いや、それは違うでしょ。ボイスネタでしょ(汗)

「全く、無駄なケンカだった!」

 サラナ、ティシア、ハナが反省していた。

 そう、この3人には実は一つの共通点がある。
 サラナは優しそうな顔をして、時に脅すという怖い一面を持つ。
 ティシアは顔立ちが美人なのだが、蹴りで男を打っ飛ばすことがある。
 ハナは終始笑顔なのだが、そのままの顔でとんでもないことを言い出し、実行するという黒属性持ち。

 そう、この3人は外見良し、内面危険な3人組みなのだ。
 ”すばこ”の歌にもあったなぁ。

 ♪見た目じゃなく、見る目でしょ!

 ってさ。

 とりあえず、3人はこのケンカを通して、また一つ成長したという。

「そんなことより大変なんです!!」

 え?このリビングの状態よりも大変なの?

「カイリ君が・・・・・・カイリ君が・・・・・・記憶喪失なんです!!」

「・・・それ本当なの!?」

 と驚くサラナを尻目に、次回へ続きます。
 ・・・・・・たぶん。(オイ)






























「タマムシ、ヒスイの3分の1の生徒が学校を欠席・・・・・・」

「でも、それって最近風邪が流行っているからじゃないのですか?」

 話は元に戻ります。
 とある喫茶店でユウナとユウトが話を進めていた。

「最近、人攫い集団『トビウオライダーズ』というのが」

「ユウナ姉さん、それどこの漫画のネタですか?」

 とりあえず、ユウトは突っ込んだ。

「そうだったわね。何とかという人攫い集団が、学生を攫っているという噂ね」

「(人攫い集団には変わりないのか・・・・)そんな噂・・・初めて聞きましたよ」

 ユウナは冷めたコーヒーを下げてもらい、新しいコーヒーをウェイトレスに注文した。

「だけど、一番の珍事がやっぱりラグナとミミの騒動ですかね」

「それは、また ゴウスターの”フラグ・ブレイカー”の仕業じゃないの?そう理由付けるのが一番だと思うけど?」

「いいや、何か、症状が微妙に違うって聞きました」

「うーん・・・。私はダイスケの幼児化の話も気になるわね・・・」

 ユウナが別のナシェン襲撃の話題に変えた。

「ヒカル君もやられて、ヒカリちゃんが攫われた・・・」

 てか、知ってて何故助けない?
 ・・・自分で振っといて、ごめん。それが次回の話に繋がるから。(ぁ)

「この話も気になると思いませんか?」

 ユウトとユウナはふと新しく来た男を見た。
 弓道部を終えてきた悠火である。

「新しい情報かしら?」

「カナ先生から翌菜の襲撃未遂事件・・・そして、ココに来る途中でカイリの記憶喪失事件について耳に挟みました」

「・・・・・・一体何が原因かしら?」

「そういえば、小耳に挟んだんだけど」

 ユウトの話に耳を傾けるユウナと悠火。

「マヤ先生が新たに『レインボープロジェクト』とか言う新しい薬を開発しているのを聞いた。それのせいじゃないか?」

「レインボー・・・つまり7色ということですね」

「7種類の薬・・・・・・。もしこれがマヤ先生の薬が原因なら厄介ね」

 ユウナは立ち上がった。 

「とりあえず、明日、マヤ先生に話を聞いてみましょう。行動はそれからよ」

「そうですね!ユウナ姉さん!腕が鳴るぜ!」

「情報サークル・・・『Yネット』の始動ですね」

 さて、ユウナとユウトと悠火。
 この3人が織り成す情報サークル『Yネット』とは!?

 次回、この3人が大活躍!





 ・・・と行きたいところだけど、実際に一番活躍するのは、他のキャラだったりする(爆)





 解決編・・・〜3日目〜へつづく!!










 次回予告座談会


 あー今回はめんどくさいから・・・ネス、予告だけ頼む。

ネス「・・・じゃあ、これ意味ないじゃないか!わかったけどさ・・・」



 ついに動き出した謎のサークル『Yネット』。

 先輩達はこの事件の謎を解き明かすことができるかなぁ・・・?

 そして、この事件の犯人は・・・とても意外な人物だということを知る!?

 次回のサブタイトルは・・・・・・

 1:ヒカル先輩の本領発揮?
 2:ヒロト先輩のCPが決定?
 3:最終決戦!
 4:『コトロの逆襲』の謎に迫る?

 をお送りするみたいです。



ネス「あまり、ノリが変わってない(汗)」

 いや、もうバテました(オイ)
 アトガキに続く・・・

ネス「全略はダメだからね!!」










 アトガキ


 前略。
 ははっ!今回も全略すると思ったか!?(蹴)

 そんな訳で1日目の答え合わせ。

 1:シズマ
 2:コウ&ネス(カ)
 3:フェイ&ジン
 4:ユウキ
 5:アイス
 6:翼架
 7:カイリ
 8:シオリ
 9:オトハ
 10:タクロウ

 これ・・・全部答えられた人は相当やりますね。(ェ)
 なかなか、問題考えるの面白かったですよ。
 次回も考えとこ(オイ)

 あ、ちなみに2日目の作中に問題が一応あります。
 それもできる人はどうぞ。
 ・・・多分、こっちの方が簡単だよなぁ(苦笑)

 ちなみに、11は問題ではないです。

 さて、3日目(最終日)もがんばりますか。
 でも、他のも書きたいなぁ。

[439] では2日目の感想です
日乃 水葉 - 2008年04月05日 (土) 11時36分

まずは、回答から。

1:ボイス
2:陸上部の方向音痴コンビの片割れことコウw(ぁ)
3:シャーウ・・・だっけ?
4:オルガ?
5:シブキ、シオリ、シズマ、シズル、シズク、シズネの順で


・・・・・・さて、回答はここまでにして感想いきましょうかね。


・シブキ対奏はどっちが勝ったんだろうか、スマブラ勝負(ぇ)
・弓道部のコント(爆)は楽しかったです。
・つか、真面目に部活してると思ったら・・・やっぱり悠火は悠火か(ぇ)
・果たしてあの3人は何をしでかしてくれるのか(何)
・っていうか学園で何が!?

・・・ここまでは多くの感想の中の1つに過ぎません。
今回一番注目したのは・・・・・・・・・・・
蒼翌でした(ぁ)


あっはっはっは、蒼夜は見ててあきねーなーw


蒼夜「・・・おい、そこのアホ。」


・・・ん?なんだいw?


蒼夜「ふざけんじゃねーっ!! 桜華狂咲(おうかきょうしょう)、 ソニックレイヴ、メテオレイン 、超究武神覇斬(ちょうきゅうぶしんはざん)エクセリオンっ!!(怒)」


Σぐはっ!!(屍)


悠火「・・・あれ?最後だけ違うんだけど、作品が。」

響香「ってそこ気にするんですか?(汗)・・・あ、作者のメモ発見。」


『最後はBLACK CATのジェノスで、残りはFF VIIのクラウドより。
ちなみに、FF VII(っていうかFFシリーズ)はやったことがないので某大型情報サイトWで調べたんだよなーーー・・・』


悠火「Σそれだけのためにメモ残したのか!?」

響香「・・・よっぽどヒマだったんですかね・・・?」

悠火「それもそうだ。・・・ってこれ・・・保志さんボイスキャラ(たち)と同じ展開じゃないのか!?」

響香「あ。・・・よく見たら、裏にまだ何か書いてあった・・・・。」


『HIROさん、他のも書いてもいいけど、その前にこれ完結させてくださいねー♪ それにしても蒼夜は(ry/自主規制)』


悠火「・・・・・・また、蒼夜の怒りを買うような発言だな。(滝汗)」

響香「・・・まったくですね(苦笑) ところで・・・僕たち、ネタがなくなってきたような・・・」

悠火「そうだね。じゃ終ろうか。」



[440]
アット - 2008年04月05日 (土) 19時31分

1:どちらも斬魄刀は『詫助』

2:紅月君

3:ムキル

4:カラミティガンダムのパイロット

5:ブキオリズマズルズクズネ



シクー「Σもうちょっと答え方を考えようよ!!」

ムキル「むしろ3番、俺だっけ!!?」

 守る王になれなかったって、嘆いてたじゃないか(ぇ)。

ムキル「あれボイスネタだろ!!」

 真面目に答えるなら。
 3番は、バンデーン艦をも一瞬で消滅させてしまう白き閃光の一撃、『イセリアル・ブラスト』を放ったレボです。

シクー「そっか……それで、真面目な回答なんだね(汗)」

 そしてシャーウが投影して元に戻すも、シクーとラグナによって再び破壊されました(爆)。

ソウト「ラグナって言えば、今回ミミとくっついた展開は意外だったな」

シクー「……あれはくっついたのかなぁ。だって、1日で効果消えるって言ってたよ?」

 ……確かに。
 HIROさんは、どうするつもりなのだろう(ぇ)。



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