[370] 奏の日記〜部長としての権限がまったくもってない気がする今日このごろ、だけど・・・〜 |
- 日乃 水葉 - 2008年01月17日 (木) 00時09分
*これは、演劇部部長・東條奏の日記より抜粋したものである。 ( )は大まかな時間軸。(何っ)
6月△日(「ドルと愉快なクラスメイト」あたり)
俺が応募していたドラマのオーディションの結果が来た。 と彩都先生がわざわざ中等部まで書類を持って来てくれた。 ・・・よっしゃ!書類審査通った!
これから、2次審査(演技テスト)までの間、 部室で彩都先生に指導してもらうことにするか。
6月×日(数日後)
今日も、部室で指導を受けた。 審査までもう少し!! 絶対、受かってやるっ!! ・・・そういえば、受かったら受かったでどうするのかとリリスに訊かれた。 そりゃあ、俺は部長だししっかり部活にも行かなくちゃいけない。 ドラマの仕事との両立は難しそうだけど、やっぱり俺はこの演劇部が好きだから頑張ってみようかと思う。 なーんて、彩都先生に言ったらどう反応するだろうかな? ・・・って、まず受からないことには何も始まらないか(苦笑)
6月○日(オーディション前日)
いよいよ、明日が本番!! 出来る限りのことはやったから、後は俺しだい・・・だな。 一応、これも部活だから公欠になるんだろうか? そのこと、彩都先生とか担任から聞きそびれてたな(汗) ま、いいか。明日精一杯やりゃあいいんだよ!
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オーディション当日。
「・・・・審査員・・・って・・・」
奏は、単身オーディション会場へ来ていた。 彩都は来ようとしていたのだが、昨日急に出張が入ったとかで来ていない。(ぁ) いや・・・今日は来れなくて正解だったのかもしれない。 何故なら・・・・・・
{審査員}監督、脚本、出演俳優2名他関係者数人(ぇ)
「・・・憧れの人が目の前にいるってのも緊張するな(汗)」
そう、その俳優の1人というのが、奏の演劇部加入のきっかけで あり、尊敬している俳優・・・・・・つまりは彩都の父親である、久遠庵(クドウ イオリ)だったのである。
・・・余談だが、『庵』ってのは今決めた名前です(爆)
いや、まぁ、彩都は息子だってこと隠してもいないしいいんだろうけど、ほら周りの他の参加者がびっくりするだろうし・・・、それに、色々とややこしいことになるでしょ、いたら(苦笑)
ちなみに、今更ながらこのオーディションの説明をしよう(ぇ) 書類審査を突破した16人(*今ぱっと思いついた人数です)が、 メインスタッフの前で演技して1人が合格するということになっています。
ちなみに、演技審査の相手となるのは庵氏ではない。 主役(=オーディション合格者の相手役)の花丘紫陽(ハナオカ シヨウ)君(俳優:多分彩都と同い年(ぇ)がじきじきにやってくださいます(謎)
えー、ちなみに、紫陽さんは先に名前はありました(ぇ) 庵氏の方が重要なのにどうしてなんだろうかっ!!(ぁ)
「知らねーよっ!っていうか集中させろっ!!」
・・・えー、では一気にはしょって奏君の順番に参ります。
「次・・・××番の・・・東條奏君、準備してくれるかな?」
「あ、はいっ!!(やっべ、今更緊張してきた!)」
順番をスタッフから告げられ、奏は演技する場所へ入る。
「・・・えっと、奏君だね?タマ大付の演劇部の。」
正面に立っている、紫陽はにっこり笑いながら奏に話しかけた。
「・・・はい・・・部長です! よ、よろしくお願いします!」
「よろしくね。・・・・・・・・準備はいいかい?」 「・・・・・・・・・・・・・・はい。」
「じゃあ、カウント始めます! 5・・・4・・・」
「(大丈夫だ、いけるっ!!)」
審査に入るカウントダウンに入った途端、奏の表情が僅かに変化した。それはそれは僅かなものだったが、俳優の2人にはすぐに気付かれる。
「・・・1・・・始めてください!」
「・・・『え!?ちょっ・・・何で泣くんだ!?』」
その言葉を聞いた瞬間、一瞬奏は口元に笑みを見せて、こう締めくくる。
「『何でって?・・・・・・お前が、心配だからに決まってんだろ、バカっ・・・!』」
「・・・まさか、彼・・・この展開を最初から!?」
すべての参加者の審査が終った後、スタッフ内で合格者を選定している時である。 奏の演技を改めて見た紫陽からは思わずそんな声が漏れた。
「・・・・・・・・・もしかして、引っ張られたのかい?」
そんな反応を見た庵氏はぽつりと紫陽に問いかける。
「はい・・・。・・・・・・・流れをもってかれちゃいました。」
「・・・そうか・・・(彩都、凄い逸材を見つけたみたいだな)」
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7月1日
今日、庵さんが学校にやってきた。 そういえばそろそろ結果を発表されてもいいのに・・・って思っていた頃だった。
「・・・え、あの、学校まで来て・・・何でしょうか?」
「奏君。・・・合格だ、君がね。」
一瞬、きょとんとした顔を浮かべた奏だったが、すぐに笑顔になった。
「あ・・・ありがとうございますっ!!」
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9月△日
今日、文化祭だった。 まだドラマの撮影も終ってなかったし、正直大変だったけど・・・俺がどっちも両立するって言ったんだしな(汗)
明日は、また仕事だ。 ・・・・・・・・・・・・庵さん、最後まで見ておいて下さい!
そーの後。
「先生・・・これ・・・」
奏は、固まっていた。 ドラマの仕事がひと段落したと思ったら、部活の次の奴が待っていた。・・・いや、そこはいい。
彩都の手には
『タマ大付 RPG編』
・・・の台本があったとか(ぇ)
-------------------------------------------------- <後書き> 思いつきから一気に書きました! 奏君の話でしたが・・・・・・大変そうね(人事) 庵さんはそのうちちゃんと設定イラストかきたいキャラです(何) ・・・詳しくはまたいづれ!(ぉぃ)
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