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タマムシ大附属学校

ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。

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[156] アリスのナイトメア! (前編)
蒼海 水月 - 2006年11月19日 (日) 22時29分

0 『全ての始まりはやっぱり、水巫女。』



「水峰さん、後早素振りを500本!」


部長のダイスケの声が響き渡る。

だが、奈月にしてみれば何がなんだか分からない。

・・・生憎と「今日は」遅刻した覚えもなければ、サボったわけでも無いからだ。


「は・・・?今日遅刻もなんもしとらんやろ!?」

「何を寝ぼけているんですか?輝君と神無月君に負けましたよね?・・・さっきの連中試合。」

「う゛っ・・・・。」


− そうか、それが原因か −。

このほかにも、別に他の日なら思い当たる事は幾らでも有るのだが・・・。

この前は、お菓子の隠し場所を作るために、部室を改造して冷蔵庫を取り付けたし。

変なフェンシング部の奴や、ジュ・・・何とか、と言う奴が女子更衣室の近くをうろついてたから、痴漢撃退装置を窓際に置いた。

更に、5日前、部活中にあまりにもお腹が減りすぎて、途中で放りだして近所のパン屋で買い食いしまくり・・。

そういえば、2週間位前に他校生徒殴り合いの喧嘩した気もしなくはない。

最もその時は呪って、夢枕に立ってやったのだが(コラ。

因みに彼女がやらかしたことはこれだけではなかったりする。



「うっわぁ・・・部長さん厳しー(汗」

「んぁ?・・・・刀牙先輩よりマシじゃねーの?」

「そーかな?・・・帰り、遊びに行くから、お兄ちゃん・・♪」



琉水と颯紅が茶々を入れるが、ダイスケという部長はそんなものを気にしない。

因みに彼(彼女)は、剣道部が「唯一誇る美少年」として、カナ先生からお誘いが来て・・・えー、げふんごほん。

まぁ、それは置いておこう。

かなり、最後の方で余計な台詞が聞こえた気もするが、あえてそこは突っ込まない。

寧ろそれは、ダイスケの苛立ちを増長させただけのようだ。



「と・も・か・く!水峰さんはさっさと素振りしてから帰ってくださいね!鍵は天野川さんに預けますから。」



仕方なく奈月は仕事をキャンセルして素振りを終わらせてから帰る・・・・フリをした。

彼女は自宅に帰らず、何故か封真の家に向かう。

そして用事があったのは、何故か封真の部屋の隣の、「Alice」と書かれたプレートのかかっている部屋。






「有珠、・・・・・久しぶりに呪う相手が見付かったわよw」

「なっちゃん、ホント!?」

「不味くなかったら、夢も食べて良いわ。・・・・・・・・・・昇天しない程度にね。」


有珠は嬉々として目を輝かせる。

因みに此処で奈月語を訳すと「暫く復帰できない位に伸してやれ、あたしが許す!」と言う事になる。

部屋の中に置かれていた「つよいぬいぐるみ」達がかなり浮いたり、踊ったりしたのは強ち気のせいではない。

あ、そこの貴方。

間違ってもPKサンダーとか仕掛けたり、バットで殴ったりしないように。

あくまでこれは有珠が無邪気に喜んだのに反応して、九十九神が反応しただけで、ポルターガイストでもなんでもないので(ぇ




「ダイスケ先輩、日本最高の夢観術師の呪い、とくと御覧なさい・・・・・・・・・・・・・・うふふ♪」



− それは、ある日の夜のこと −

− 突如出現した台風と共に、ダイスケの悪夢が幕を開ける −











〜 アリスのナイトメア 〜
A nightmare of a fantasy again!













1 『眠ってしまえば、誰でも赤ずきんちゃん(ぇ』



− 季節外れの嵐だ・・・。 ―

そう思ってトタンの扉を閉めて、電気を消したダイスケは考えた。

割と最近転校してきた2年の少女の異名が『10ダースの台風』だった気がしなくもないが、それはそれで今は考えない事にした。

それにしてもあの転校生達の噂はあまりいい物ではなかった。

そもそもこの学校に転校してきた理由が『暴力沙汰(濡れ衣』で、その前にも色々とやらかしているらしい。

図書委員長の神波羅楼蘭や、危ない帰宅部の神宮寺暁紀。

後輩の少年(何か違う)や剣道部における女王達と元から知り合いなだけでも怪しい。

挙句の果てにこの前のマラソン大会は、奈月が「台風来ないかなー・・・。」といってる側から台風が来た。

合宿をしようと思えば、数メートル先が見えないような濃霧が、智里の「視界が利かなければ・・」と言う発言の直後に濃霧警報発令。

奈月をナンパしようとした大馬鹿者の生徒を、瞬殺した封真という少年。

赤い野球帽にバットを背負った、どこかで見たことがあるような少年達。

緑色の瞳が特徴的な武術の達人、藍月。

くすくすっと笑ういつの間にかテニス部のマネにちゃっかり納まっていた冴原。

縫いぐるみを抱えた、梨佳と、「不思議の国の有珠」の2人組み。



なんだか奇妙な連中だが、話がそれだけですまないから恐ろしい。



そんな事を考えてるうちにダイスケは珍しく、夢の世界に落ちてしまった。

だが、これが史上最悪の命取りだった。


「夢」を「観た」ことによって、「呪われた」のだから。









― サマ姉のお仕事潰した罪は重たいんだから、・・・・・・・・・・クスクスっw ―

 ― ヴェルノちゃんにお仕置きしてもらおうか? ―

― ・・・・・・・Light light love from Kyoto Sta. ―







「・・・・・・・・・・・・・・・ケ君・・・・・・・ダイスケ君!」

「あれ・・・・?ヒカリさん・・・・・・・・?」

「意識レベル正常、脈、血圧共に異常無し!」←医者モード


何故か桃色のセーラー服(それもスカートがかなり短い)に身を包んだヒカリが。

そして、言っては難だが、少々似合わないダボダボの学ランを着たヒカル。

更に、ヒカリと同じ制服を着たアイカが。

ダイスケも、学ランを着ていた。


「ヒカル君に・・・・・・・・・・アイカさんですか。」

「・・・・・・・・・うるさい。」

「気がついたらボクもヒカリもここに居たんだ、アイカもね。」

「へぇ・・・・。」


「・・・・・・・ダイスケ、床。」


― 床? ―

アイカの何気ない一言で、ダイスケは顔面血行障害を、非常に不本意ながら起す羽目になった。

床      =ガラス張り

あたり一面=ガラス張り


「・・・・・・ここ、何処ですか。」


所謂ロボット口調で(つまり感情の無い声で)、ダイスケは固まりながらヒカルに聞いた。


「それが解れば僕も苦労してないよ。・・・・ただ、スズの塔みたいな場所が見えるんだ。・・・ほら!」

「・・・・・・・・・・・・確かに、スズの塔みたい・・・ですね。」

「僕の記憶が正しかったら、だけどエンジュにこんな場所・・・・無かったよね?」

「エンジュは基本的に、20m以上の建築物は建てられないはずですからね。・・・ここが本当にエンジュなら、ですけど。」

「それに、まるで駅みたいだ・・・。バス位なら許せるけど、こんなにコンクリートたっぷりの道なんて・・・。」


― 何でも良いからさっさとこの360度見渡す限りガラス張りの此処を抜け出したい ―。


だが、ダイスケの切なる願いが聞届けられることは無かった。

天敵であるアイカが、ダイスケの弱点を知っていたから・・・かどうかは知らないが、アイカとヒカリがそれにストップを掛けた。


「・・・・・下、何か居る。動かない方がいい。」

「・・・・・気のせいかもしれない・・・・・けど・・・・・・シクー君と・・・なつきちゃん・・・・、えっと、ヒスイ中学のほうのナツキちゃんの・・気配がするの。」

「シクー君とナツキちゃんも居るの!?」



「・・・・・・それと・・・・その・・・・お兄ちゃん、ここにね、もう一人も・・・居る・・・みたい・・・なの。」



ヒカリの口からとんでもない一言が聞こえた気がする。

― モウヒトリモイル? ―


「それから・・・・剣道部の神無月君と、霧原さん・・・あ、智里ちゃん・・・だと思う。」


― 如何にもトラブル起しそうな連中ばっかりじゃないか! ―

そんなダイスケの心の叫びを知ってか知らずか、ヒカリは更におまけを付け足した。

この前ヒカリに向かって奈月が要らない魔術を掛けていたから、先ず心の中を読まれることは無い。


「・・・・・なつきちゃん・・・、剣術部のほうの奈月ちゃんの気配がね、1つ・・・じゃない。」

「1つじゃない?ヒカリ、それってどういう事?」

「・・・人間って、一卵双生児の場合だけ、DNA配列が一緒でしょ?」

「・・・そうだね。」

「・・・・気配が、2つあるの。」

「水峰さんの気配が、ですか?」


辛うじて意識を保ちながら、ダイスケは念を押す。

ヒカリも、オドオドしながらではあるが、答えた。


「うん・・・。多分、だけど。」

「水峰さんの気配が2つ・・・・っていうかさ、ダイスケ君。」

「?」

「・・今日、何で水峰さんに早素振りさせたの?」

「・・・・・・ヒカル君、道場を思い出してください。」

「道場?・・・って、剣術場?」

「えぇ。・・・・・・新しくなった物、2つばかり有りますよね?」


「新しくなった物・・・・?・・・・・・・・・・・・まさか!!?」


「多分、そのまさかです。」

「・・・・・若しかして、団旗?」

「・・・・・そういえば・・・・、道場・・・藍染の匂いが・・・してた・・・。」

「・・・・・・・・・・窓ガラス、3枚位新しくなってた。」

「・・・・アイカさんも正解です。」


そういえば4日ばかり前、いきなり部活が中止になった。

その時に工事業者が立ち入りしていたような気がしたが、それの原因は奈月だったのか。








2 『意外なところで、人は怨みを買うもの。』



「ここに僕達を飛ばした原因が仮に水峰さんだとしても・・・・あの人の別名は、「10ダースの台風」でしょう?」

「・・・・脈絡は・・・ない・・・でも・・・・・・・・・。はうっ・・・。」

「?どうしたの、ヒカリ。」

「ここは・・・・・・・・多分、過去の世界・・・・。水は・・・月。・・・月は夜・・・。」

「・・・・・・・・・・ヒカリ・・・。」

「月の力が・・・あるなら、術師さえ・・・・いれば・・・・。」

「術師?」

「・・・・・・・冴原さんみたいな・・・黒魔女・・・じゃなくて、術師。それも「夢観術師」・・・夢を操れる人が居れば・・・・。」


ヒカリはやっぱりオドオドしながら、3人に伝える。


「・・・・・・・・私、知ってる。」

「アイカさん?」

「・・・・・・・・夢を操れそうな奴、奈月の知り合いに居る。」

「そりゃあの面子だもの。居そうなものだけど・・・。」


確かに、奈月と智里の時点で信じがたい物がある。

付け加えるなら、水愛と琉水、そして、黒魔女・・・げふんごほん、憂も居る。


「・・・・・・・ダイスケとヒカルが、1番知ってる。」

「「え???」」

「・・・・・・・・・アリス。」

「アリス?ってあの不思議の国のアリス?」


アイカのつねる攻撃!!!


「いひゃひゃひゃひゃ(汗」

「・・・・・・アリス・・・・。もしかして、神無月君の妹の!?」

「・・・・・・・・アリス、梨佳と話してた。夢、食べたいって。」


「「「ひゅふぇふぉふぁふぇふぁひ?(夢を食べたい?)」」」


アイカに頬をつねられたままのヒカル。

ダイスケと話していた(のか?)ヒカリ、全員が口を揃えて聞き返す。

そこへ、スカイラウンジを揺らしながら?少年少女が駆けて来る。



???「ダイスケ君!」

???「皆様も居られましたのね!」


どうやら、シクーとナツキらしい。

ナツキはナツキでも、「アイドル部のナツキ」である。(しつこい

やっぱり、ナツキは桃色のセーラー服に、シクーは少々ダボダボの学ランを着ていた。

そして今の振動のせいで、ダイスケの目が点になりそうだ。

こういう不安定な場所は、相当な事が無い限り走り抜けないほうが良い、と言うのはお約束である。



「あれ?・・・・・・・シクー君、ナツキちゃん。会って早々悪いけど、一つ聞いて良いかい?」

「何?」


「・・・・・・君たちさ、剣術部の水峰さんの恨み買うようなことした?」


ヒカルが真面目な顔で聞いた。

現状から言って、奈月の恨みを買ったのなら、シクー達が此処に居るのも頷ける。

だが、理由が信用できなければ・・・・。


「水峰さん・・・・・?あぁ、あの背の高い茶髪の方ですわね?」

「うん。」

「怨みを買うようなこと・・・?僕、あんまり話さないから知らないよ?」

「絶対に・・・何か、ある・・・筈なんです。私達も・・・それで、ここに飛ばされた・・・んです。」


「・・・・・・・・まって?水峰さんだよね。・・・・・・・・・・・あ!!!」


シクーは大声を上げて、何かを思い出した。


「・・・・・・、シクー、何処で怨み買った?」

「・・・5日位前に、購買でお弁当とナツキちゃんが紅茶飲みたいっていったから買ったんだけど・・・。」

「それが?」


「僕がその2つ買った後でね、水峰さん来たんだけど・・・・飲み物、食べ物共に僕ので最後だったんだ。」


「!・・・・・・5日前ってさ、水峰さんが『お腹空いた〜〜〜!!』って叫んで面と篭手と竹刀放りだして近所のパン屋さんに駆け込んだ日じゃ・・・・(汗」

「・・・・・・5日前のはそれで納得が行きましたよ・・。シクー君達が飛ばされた原因も・・・。」

「それでね、僕達「近鉄乗り場」とかっていう場所に飛ばされて・・・・。とりあえず、何処なのかわからなかったから、上に上ってきたら・・・。」

「皆様が居たわけですわ。それから、地図がありましたから1枚貰ってきたんです。」


今回は、ナツキのお手柄である。

「京都フルマップ」と書かれたA3の地図を、全員で覗き込む。

ナツキの情報から言って、ここは「キョウトエキ」と言う場所なのだろう。

目の前に見えるのはスズの塔・・・じゃなかった、「五重塔」と言うらしい。


「・・・・それにしても・・・・ここ、本当にカントーですか?」

「・・・この碁盤状の目といい・・・どっちかって言うと、本当にエンジュだよね。」

「・・・・・・・・・・・・スズの塔、お寺、全部同じ。」


アイカの断定的なこの一言。

そして、背後からのこんな一言。








???「・・・・・ゴメンナサイね、アタシの姉妹の三娘がご迷惑お掛けして。」



ヒカルの持っていたアナログ時計が「3:02」をさした時、太陽の光を浴びた、白い死神装束に身を包んだ悪魔が、空に浮かんでいた。

太陽を思い浮かばせるような、シャム色の瞳の、地面に立てば床に着きそうな茶色の長髪の、誰かと瓜二つの悪魔が。



???「・・・・・・此処に居るのは三娘だけじゃなくて・・・本当は、一娘も・・・・・姉さんも居るんだけど、見つかる前に、早く動きなさいな。」


― 逢魔が時の、獣の数字を向かえる前に ―



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