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タマムシ大附属学校

ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。

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[707] 演劇大会〜太陽のカケラ編(2)〜
日乃 水葉 - 2009年03月09日 (月) 22時55分

前回のお話・・・
ポケモンバトル騒動の一件から何故か仲良くなった彩都&ナユが暴走。
なんやかんやありまして『演劇大会』が開催されることに。
でも色々とあって開幕どころか準備も何も始まってないのだった・・・!


「Σ意味がわからねーってか駄目だろ!?」←クロス


まぁ時間の都合もあるのでさくっと続きに入りますか。
えっと、放課後の場面からだよね。






「じゃあ、僕弓道部のミーティングいってくるね」


「ん、わかった。・・・天海、俺たちは先行くか?」


H1Bの教室。
終礼のチャイムが鳴ったと同時に、響香はそう言って立ち上がる。
やや遅れてミオが立ち上がり、天海を呼ぶ。

そして3人一緒に教室を出る。
響香は弓道場へ、ミオと天海は中等部3-Aに向かおうとする。


そんな時、クロスが上から階段を降りてきた。
・・・ちなみに、高等部校舎の教室配置は高学年ほど上の階・・・というのは私が勝手に考えていることなのは別の話。
後、響香が向かった方向とは逆の位置の階段です(何)


「あ。クロッカス先生。」


すぐに気がついた天海は軽く会釈をする。
それから、そのまままっすぐ双子の教室へ行こうとしたが、クロスが引きとめる。


「あっ・・・そうだ!君たちの舞台の補佐することになったから、俺」


「え。・・・えっと、ですね。何でだ?」

意外な言葉に少し驚いた表情を見せつつもミオが尋ねた。
すると、どこか困ったような様子になってからクロスが呟く。


「あ、あぁ・・・彩都先生に頼まれて・・・まぁ色々あって・・・」


「・・・?」

「でも、クロッカス先生。他のこともあるんじゃ・・・」


その表情を不思議そうに首を傾げるミオ。
天海も僅かにそうしたが、不意にクロスにこう問いかける。


「・・・あーうん、少し用事済ませてからになるが・・・後から行くな。」


言いながら、クロスはひとまず職員室へと歩き出していた。
それをきっかけにしたのか、2人もまた目的地への歩みを再開したとか。




所変わって、弓道場。


1人の青年が弓を構えていた。

その男は桃色の髪と、水色の目を持っていた。

しばらく、的を眺めていたかと思うと、水色の目を一瞬眼鏡の奥で細めると、ためらうことなく矢を放つ。



ばしっ!!



彼の放った矢が寸分の狂いもなく中心に刺さるのと、響香と衣杏が弓道場に来たのはほぼ同時だった。


「すみません、話しながら来てたら遅くなってしまって・・・」

「えーっと、これで揃いましたか?」


遅れたことを謝罪する衣杏と、確認の言葉をかける響香。
その声に彼は振り向き、口を開く。


「気にするな。全員揃ったからな。・・・さて・・・」


彼の言ったとおり、周りには弓道部のメンバーが全員いた。

一匹狼(違う!)のハルキや、よく消える悠火。
それから悠火ほどではないがたまにいない衣杏。
・・・などなどがこの日に限って本当に揃っている(ぁ)

・・・・・・あぁ、今入った情報によるとハルキは真面目なんだけどこういう集まりで進んで発言することがないだけだそーです。


「えーっと何です?今日の集まりってー・・・ロゼ先輩。というか部長。」


とりあえずそう聞いたのはザンとかいう男子生徒だった。


「『とか』って何だ『とか』って!!」


まぁそれは置いておいて。
その言葉を聞いた瞬間、彼の眼鏡が光った・・・気がした。


「よく聞いた、ザン。・・・今回は他でもない。近々控えている、大会のメンバー決めだ」


「・・・なら、個人戦に出たいんだが。」


そう言うと、まず発言したのはハルキ。
やや驚きつつも、ロゼと呼ばれた男は呟く。


「・・・まだ全部言ってないんだが・・・アーティクノ先生、構わないですか?」


話しかけたのは彼の隣に立っていた女性。
アーティクノという彼女は、弓道部顧問であった。


「いいんじゃないかしら?・・・何よりも・・・本人がやりたがってるじゃない。」


「・・・そういう問題ですか?(汗)・・・まぁとりあえず中学男子個人にハルキっと・・・」


ロゼはそう言いながらも、手元の用紙にハルキの名前を書き込んでいた。


突然ですが、ここでキャラ紹介を。
弓道部部長:ロゼット・ユーノス。通称ロゼ。
現在大学4年の彼は、高校時代、全国大会を1年時に準優勝、その後2年・3年と連続で優勝しているほどの弓道の名手である。

ちなみに血縁には保健室勤務のビスカが・・・


「それ以上言わなくていい。・・・他、希望あれば先言えよ?今なら優先的に入れれる。」


ふとロゼが周りを見渡すと、何故か悠火は床に座り込んでいる。
何故かと思ってよく見ると左足に包帯のようなものがあった。

悠火もその視線に気がついたのか、苦笑しながら反応した。


「あー・・・何日か前にちょっといろいろあって、切っちゃった・・・んです。」



そういえば、とふと響香は思いだす。
数日前、提出物を出しに職員室に行った時にクロス先生が「悠火が早退した」とか彩都先生に言っていた気がすると。

ちなみに人によって「クロッカス先生」とか「クロス先生」とか違うのは多分個人の呼び方もあるのだろう。(何)


それはともかく、そう言ってから悠火は付け加えるように言った。


「あ、でも大分治ってきたから今日ぐらいから練習復帰できるかと思います、・・・団体戦のメンバーにでも入れといて大丈夫ですよ?」


それを聞いてしばらく考え込んでいたロゼだったが、やがて口を開く。


「む・・・なるほど。わかった。・・・高校生の男子団体戦・・・他に意見ないなら響香とザンいれるぞ。いいのか?」


「Σ何故俺なんすかそこで!」


ロゼのこの発言に即座に反応したのはザン。
その速さ、0.000371秒。


「Σなんだその微妙すぎる数値!!」←やっぱりザン


それに関してはさらっとスルーしたロゼはぽつりと一言。


「それなりに実力あるし・・・それに、お前ならこいつらどうにかできるかもしれないだろ」


「・・・部長は俺に何をもとめてるんです?(滝汗)」


まぁ、確かに悠火と響香だと変なことになりかねんな(ぁ)
・・・・・・・それにお前ちょうど2人の中間な学年じゃん。中間管理職的にまとめてよ。


「いやいやいや!つまりは水葉さんが制御できなさそうだからって俺に押し付けただけじゃないか!?」




「アーティクノ先生。女子の方はお任せしてもいいですか?」


「えぇ構わないわ。・・・・・・でも、珍しいわね。」


やっぱりザンは軽く放置し(ぇ)、ロゼはアーティクノに声をかけた。
アーティクノは了承しつつも、少しだけ意外そうに呟く。

ロゼは基本的に一番真面目に部活に出ている。
部長の責任ということもあるだろうが、彼自身実は相当な努力家である。
ただ、それを表だって口には出すことはないに等しい。
ともかく・・・ロゼは体調不良などの理由がない限り顔を出しているということらしい。

それが聞こえたのかロゼはそっけなく反応した。


「・・・大学の課題をやらないといけないんで。しばらく出れないかもしれませんので。」


「それならしょうがないわね。・・・それじゃあ、女の子たち!決めるわよ?」


こうしてアーティクノが弓道部女子部員を集めて話し合いを始める中、ロゼはふぅ、とため息をつく。


「(夏期休暇中の課題とはいえ・・・そろそろ始めないと流石にな・・・)」


そんなことを思っていると、響香と衣杏が話していることが耳に入ってきた。



「ところで・・・台本とかどうする?」

「うーん。そもそも僕たちで書けるのっているっけ・・・?」

「え、どうだろ・・・?」



「(台本・・・?)・・・・・・・・・何の話だ?」


気づけば、ロゼは思っていたことを口に出していた。
その声に気づいた衣杏は説明する。


「えーっと・・・実は・・・」


演劇大会のこと、自分たちが選ばれていること。
そして今日この後話し合いをすること。・・・そのあたりを簡単に説明した。

しばらく考え込んでいたロゼだったが、不意に口を開く。



「・・・台本・・・それなら、俺がやるか?」



「「え?」」



二人は一瞬耳を疑った。
確か、先程ロゼは大学の課題があると言っていた。
それなのに、どうして・・・?と。


「あぁ・・・実は・・・」


その疑問に答えようとしたロゼだったが、その声は1人の声に遮られる。


「ロゼ、今大丈夫か?頼みたいことが・・・」


「・・・クロス?」


弓道場にやってきたのはクロス。その横には何故かミオもいた。

響香と衣杏もそれに気づき不思議そうな表情を浮かべつつも近寄った。



「・・・でも、いいんですか?クロッカス先生。」


「ん?あぁ大丈夫・・・だとは思う。」


ミオの呟きにあいまいな答えをこぼしつつ、クロスは改めてロゼを見た。


「ロゼ。実は・・・」


クロスが用件を言おうとしたとき、遮るようにして先にロゼが口を開く。


「お前が言いたいのは演劇大会のことか?」

「・・・え、あぁ・・・そうだけど・・・」


ロゼが自分が言いだそうとしたことを口にしたのを少し意外に思いつつもクロスはそう返す。
すると、ほんの僅かにロゼは笑んだ。


「やってやるよ。」


「え・・・いい、のか?」


きょとんとしている、という表現がはまるであろうクロス、そして、響香と衣杏、同じく関係者のミオに対して先程言いかけた理由を説明する。



「俺にはやらなければいけない課題がある。・・・その課題というのが、『演劇用の脚本を1本作る』。」



その言葉に、納得したようにミオが口元に笑みを浮かべた。


「そうか・・・俺たちの舞台の脚本を作ることで、自分の課題を同時に進めることができるってことか・・・?」


「そういうことだ。ところで・・・さっきから誰かの電話が鳴ってるような気がするんだが・・・?」


ぼそっと漏らしたロゼは、ちらりとクロスに視線を向ける。

それと同時に、わずかに何か音が聞こえた・・・気がした。


しばらくすると、それが聞き違いではなかったとわかった。



「・・・あ、俺の携帯か・・・・・・ん?」



すぐに着信者名を見たクロスは、一瞬出るのを躊躇った。
かけてくる理由に、大体察しがついているからだ。

しかし、諦めたのか、20秒ほどたってから出た。
しばらく何か話していたようだが、どこか疲れたような表情に次第になっていく。


「というか・・・貴方がどうにかするって気はないんですか!?スターチスさん!!」


半分叫ぶようにして、クロスは電話の相手へ問いかける。
するとどこか苦笑いのようなものを含んだ声でこう言われたとか。


『・・・『カースダスト』でボイスネタだけでも封印しようと思ったんだが・・・封印効果が発動しなくてな・・・』


「Σって貴方もボイスネタ使ってんじゃないすか!?」


いつの間にか話し合いを終えたのであろう他の弓道部のメンバーも何人かクロスの周りに集まってきた。
そして、いち早く近くにきたと思われるカレンは呟いた。


「・・・スターチスさん・・・ってヒスイの先生だったよね?」


「そういえば・・・クロッカス先生のお姉さんがヒスイの先生だって話きいたことあるんだよ」


そんなカレンにジョカが話しかける。
そうしている間にも電話越しの話が続く。



「・・・とりあえず、状況は?」


『いつも通り、だ。・・・え?綺咲ちゃんとメフィンちゃん?・・・あぁ、その二人ならそっちへ行ったと思う。・・・HR終わった直後にあの二人がいつものようになったはずだからな』


そんなスターチスの回答に明らかに呆れるようにクロスは続けた。


「はずって・・・まぁいいや。場所は?」


『校庭だ、高等部の・・・『電話の相手クロッカス先生だろ?ちょっと貸してくれるか?』


スターチスがすべてを言い終わらないうちにとある少女の声が電話越しに聞こえてきた。
そして、彼女はさらりとこう言い放った。


「クロッカス先生・・・なんだったらサイアスは殺してもいいですよ?本気で。」



「そういう物騒なこと普通に言わない!というか、先生とつけないか?たとえ嫌いだとしても・・・」


その言葉を聞いた周囲の人々は、悟った。
電話に介入してきた少女が何者であるか。


とにかく、クロスはどうにかするべきだと思い電話を切って走り出す。

走りだそうとするが、ロゼに引きとめられる。


「・・・何?」


「・・・お前はいつも大変だな。俺はこいつらと一緒にいるから、片付いたらすぐ戻ってこい」


ロゼの表情から、わざと言っているわけではなく本気で言っていることは分かったクロスは苦笑してから今度こそ、ヒスイへと向かう。


ここで、ヒスイで何があったかを説明する前に。
弓道部のミーティングと同じ頃・・・剣術部(長いので私はこう呼ぶ)では・・・?





「「・・・あんた(お前)か」」




剣術部の道場の一角で、2人の少年が竹刀を構え、睨み合っていた。
どうしてこんな状況になっているかというと・・・カイリ、説明して。


「何で俺なんだよ・・・えーっと、今は部員同士で1対1の模擬試合をやってるところでだな」


ふんふん、それで?


「(ちょっまだ続けるのか!?) ・・・それで、ユキヤ先輩とシキ先輩が当たったんだけど・・・」


「お互いに、タイミングを見計らってる感じ、かな?」


Σお前いつの間に・・・?


「あ、カザト先輩。終わったんですか?」


突然自分の近くにやってきたカザトに、カイリは話しかけていた。
確か、カザトは少し前に試合を始めていたはずだった。

そんなカイリの疑問に気がついたのか、カザトは少し苦笑いしながら呟く。


「・・・イクムが、自滅してね」


「え、そうなんですか・・・?(汗)」


対応に微妙に困ったカイリの背後から、カザトとは別の声が聞こえてきた。


「イクムは単純馬鹿だから、ああいう単純なミスをしただけですから気にしないでいいですよ」


さらりと言い切ったこの少女は説明するまでもなく、シグレである。
一応イクムの彼女とは情報があるが、対応を見ると怪しいところではあったが(ぇ)
それでも先日完結した本編の方ではわりといちゃついt


「・・・くらいますか?サンダースコール」


・・・うーん、それは遠慮するなぁ。
とりあえず、外伝本編終了おめでとうございました!!


「あ、あのっ!真面目にナレーションやりませんか・・・?それに、今本編の話持ち出す必要あったんですか・・・?」


シグレの後ろからやや困っているような響きの声で別の少女が口を開く。
カイリとカザトも気がつくが、彼女は剣術部の人間ではなかったはずだろ?と一瞬思う。

しかし、すぐ察しがついたようなカザトは、少女にある方向を示す。

そこには、無言で睨み合っている2人の少年。
少女は、そのうちの1人に対し声援を送る。


「シキ君っ!頑張ってください!!」


その声にシキ、と呼ばれた少年はちらりとその声のした方向へ視線を向ける。
そして微かに口元を緩ませていた(ぇ)


そんな様子を怪訝そうに見つめるのは、当然対戦相手の少年・・・ユキヤなわけで・・・。


「・・・試合中によそ見とは、余裕だな」


それが聞こえたのか、小さな声で、しかしはっきりと聞こえる声で彼は反論する。


「イオに声かけられたら見るのは当然だ(しれっ)」


その瞬間。
カイリ、カザトなどといった現在試合をしていないほぼすべての者は思った。

『堂々と惚気るな!!』

・・・と。


ちなみにイオはというと。

「し、シキ君!?(///)」

と、顔を赤くして軽く動揺していた(ぇ)




「・・・そろそろ、行かせてもらう・・・!」


その様子に呆れたのか痺れを切らしたのかは定かではないが、ともかくユキヤが攻撃のため駆け出した。
僅かな距離を一気に詰め、竹刀を振り下ろし一閃を狙う。
・・・が


「そう簡単には・・・当たらない」


ばしっ!!


シキの反応速度も速く、ユキヤの放った一撃を竹刀を横に構え受け止める。
そして、ユキヤの竹刀を撥ね退けると同時に、斬撃を繰り出す。
こちらもまた、ユキヤが上手くかわして決定打にはならない。


「そのセリフ、そのまま返させてもらう。しかし・・・」


何かを言いかけたユキヤだったが、その言葉を言うよりも早くシキが呟く。


「このままだと、決着がつかない・・・か。」


ばしっ! ぱん! ぱん!


そしてこの後お互いに数発打ち込み合うが、そのすべてが受け止められるかかわされるかに終わる。


これを最初から見ているカザトは内心思う。

「(・・・攻撃の質が酷似している・・・。だからお互いに決定打となる一撃を与えられずにいるってところかな?)」

カザトのこの推測も間違ってはいない。
このシーンを書くために調査した際にこんな証言を得ているからだ。


「「ユキヤ(シキ)は素早さと攻撃の威力が高め」」

と。


「ちょっと待った、それをわざわざここで書く必要はあるのかよ!?」←特にツッコミがいなかったのでカイリ(ぇ)


それはともかく(おい)、ユキヤとシキはお互いやや息が乱れ始めてきている。
ちなみにこの時点で開始してから6分ほど経過していた、と今言っておこう(ぁ)

距離を取り、しばらく考える素振りになっていたかと思うと、やがてユキヤが口を開く。


「このままでは無駄に長引くだけだ。・・・だから・・・シキ先輩。」

「何だ?」

シキが一瞬だけ怪訝そうな顔をしていたように見えた。
そこで一息つくと、一瞬だけ逡巡してからユキヤはある提案をした。


「次の攻撃はお互いの全力で行く、というのはどうだ?」


おそらく、これをマサシあたりが聞いていたら少し意外に思うだろう。
わざわざ敵に対してある種の賭けを持ちかけるようなことを言っているのだから。
・・・もちろんこれは私の考えであり、クロムさんに言わせると違うのかもしれないが今はいい。少し気にはなるが。

「だから、書かなくていいことも書くなって・・・(汗)」←やっぱりカイリ


シキは、それに対する返事をしなかった。
しかし、拒否する様子もない。
何故なら、彼は無言ではあるが竹刀を構え直していたからだ。

そんなシキを見てユキヤは微笑し、呟く。
まぁ笑っているとなんとなく気づいたのは近くにいるシキぐらいだろう。


「決まりだな。・・・だが、俺は負けない」


それだけ言うとユキヤもまたシキ同様、竹刀を握り直す。


そして、同時に間合いを詰め・・・振りかざす!!


ばしぃ!!


時間にして、僅か数秒。
だが・・・決着はすでについていた。

立っていたのは1人だけだった。



「シキ君っ!!大丈夫ですか!?」



そういうや否や、イオはうずくまっている少年に駆け寄ろうとしたが、その時だった。
立っていた方の少年が左肩をおさえながらしゃがみこんだのだ。



「・・・今の、どっちが勝ったんだ?」


カイリがそう口にした時には、近くにいた2人(イオはすでにシキのところへ行ったため)が推察していた。


「おそらく・・・相討ちです」


「・・・シグレに同じだよ。・・・一応当事者に話を聞いた方がいいだろうけど・・・ね」


それだけ言うと、カザトはゆっくりと今まで戦っていた後輩2人のもとへ歩んでいく。
ちょうどカザトが近くまで来たとき、シキがイオの手を借りて立ち上がっているところだった。


「えっと、シキ君・・・」


「大丈夫だ。負けてはないからな。」


「???・・・どういうことなんです?」


イオは、シキの言った意味がよくわからないようだった。
詳しく説明しようとシキが口を開きかけた時、別の者の声が聞こえる。


「有効打は・・・同時・・・だ・・・」


それは、先程までシキの戦っていたユキヤの声だった。
気づいてカザトが彼を見ると、左肩に攻撃を受けたであろう、赤い痕があった。


「・・・有効打が同時・・・ということは・・・」


ユキヤの言葉でどういうことか確信したカザトであったが、相変わらずイオは首をかしげている。
その仕草はかわいらしく、シキが思わず破顔するのもわかる(ぇ)
それはともかくシキが再び口を開いたのはこの時だった。


「そうだ。負けてはいないが・・・勝ってもいない・・・」


・・・・・・・・・あれ?
シキさーん、何言いながらさらりとイオを抱き寄せてるんですかー?(滝汗)


ユキヤはあえてそれには触れず(面倒だからってのもあるだろうが)、シキを見ずに言う。


「あの体制から当ててくるとは思っていなかった・・・」


実はさっき・・・
ユキヤは真横からの横薙ぎで倒そうとしていた。
が、シキは寸前で僅かに姿勢を変え体が傾く力を利用して竹刀を振り下ろしてきたのであった。

もちろん、「全力の勝負」を持ちかけた以上どのような攻撃がこようと受けきるつもりでユキヤはいた。
しかしそれでも完全にいなすことはできなかった・・・故にこのような結果になったのだという。



「・・・(大丈夫だとは思うが一応保健室で見てもらうか・・・)」


そしてそれだけを言うと構っていられない、といった様子でユキヤは少しの間道場から姿を消したという。


そんなところで次回へ続け!!(ぁ)



■後書き(2)■

響香「って本題から逸れまくってるじゃないか!?」

衣杏「いや、それ以前に今回のメイン何!?」

あーもううるさいなぁ。
しょーがないじゃん。書いてるうちに15kb超えたんだもん。
後書きは除いて17kbだよ!?(後書きは投稿前にやるから)

んで、今回のメインは・・・あれだ。

剣 術 部 ☆


クロス「狽サこなのか!?」

いや、だってここは(比較的)真面目に書いてたしー。
ただ・・・・・・ごめんなさい。
正直ユキヤとシキの書き分けできてるかわかりません。
似てなかったらすいません、真剣に(平謝り)


「「「その真面目さを本題で発揮しろよ(しようよ)!!」」」


・・・・・・後、は・・・あれだ。
シキが途中から制御できなくなりました(汗)

あまり本題が進展してないのはきっときのせいですy(蹴殴





[708]
零崎夜識+六識 - 2009年03月09日 (月) 23時31分

ザン「・・・orz」

た、大変だったみたいだな、ザン(汗)

ザン「信頼されてるのは嬉しいけど、大変なのはこれからの気がする・・・何となく(汗)」

あははははー(汗)

ザン「まあ、本家とは違ってちゃんとした出番があるから嬉しいです」

ぎくっ・・・さ、さーて、シキとイオパートにうつるか

ザン「・・・」




シキ「・・・大丈夫だ。ちゃんと書かれている」

ですね、うん。何気にイオを抱きしめたりしてるし

イオ「・・・(真っ赤)」

シキ「やはり・・・まだ、修行を積むべきだな。」

あ、うーん。ノーコメでいい?(何)

イオ「でも、シキ君。あんまり怪我しないで下さいね?」

シキ「ああ・・・」

・・・(抱き合ってイチャイチャする2人を見て口から砂糖が出ている)

イオ「で、そ、その・・・怪我してますし、治療を行いたいんで・・・あの・・・」

シキ「もう少しだけ、いいだろ?」

イオ「ひゃうっ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(溶け始めている)

[709]
ガルダ - 2009年03月09日 (月) 23時47分

本題がさっぱり進展してn(ry
しかしこのペースのまま進めばこの先も15KB越えを起こしそうだな、この話((

レン「…(汗」

そして古流剣術部の方じゃ似た物(?)同士の試合か…クロスカウンターで終わってるけどn(刺 ぐはっ!?

ミカ「…どうでもいいわよそんな事…」

ぐふっ……ま、まあなんだ、続きを待とうじゃないか……((

[719] 演目ってなんだろう?
HIRO´´ - 2009年03月21日 (土) 09時41分

 とりあえず、ユキヤとシキが互角だったことについて。

 原因は、ユキヤが“武蔵の竹刀”を装備していたからですね。

ネス「だから、それって何!?シリーズ4の時から言ってたよね!?」

 そういえば、説明していなかったなぁ。
 武蔵の竹刀とは、バトル終了時に装備しているキャラの経験地を1.5倍上昇させる為のアイテムなのだよ。
 ただし、武器の威力としてはオトの初期装備のゴルフグラブと同じだよ。

ネス「オトとユキヤって同じボイスでしょ!?分ける必要あるの!?」

 いや、だって、オトのモデルはペルソナ4の主人公君で、ユキヤは多分ブリーチのウルキオラ・シファーだもん。
 そう言うわけ。

ネス「……意味あるのかなぁ」

 そんなこと言ったら、ティシアや奏だってそうじゃないか。
 ティシアに『ゴミを木に変える力』を使わせたら、微妙におかしいじゃない?
 これが、奏だったらいいんだよ。

ネス「単にそのボイスが男か女かの違いでしょ?」

 まーそう言うこと。

ユウナ「話の進展としては、ロゼットが演劇の脚本をすることになったことくらいかしら」

 ミーちゃんの言うとおり、あまり進んでないようで。
 とりあえず、シキ×イオは一度書いてみると面白そうですね。CP的タイプで言うと、ハルキ×カレンに似ているかな?それとも、ネフライト×シトリンかな?あわせた感じかも。

ネス「思ったんだけど、全然太陽系のキャラには触れてないね?」

 普通に零ちゃんのキャラばかりに目がついたから、自然と(苦笑)

ユウナ「忘れる所だったわ。WWSの劇もよければ見てね。アドレスは<http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=Tamamushi&mode=res&log=220>よ」

 宣伝ありがとう。

ネス「いや、宣伝する意味あるの?」



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