タマムシ大附属学校
ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。
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[597] シリーズ第4弾「月の恵フェスティバル(中編)」 |
- HIRO´´ - 2008年11月30日 (日) 00時00分
※重大なお知らせ
前回の月の恵フェスティバル(次編)の簡易未来編設定に大きな間違いがありました。
『月島 乙(つきしま おと)。タマムシの高等部の3年生。担当フルート。』となっておりますが、正確には、
『月島 乙(つきしま おと)。タマムシの高等部の1年生。担当フルート。』です。
関係者には深くお詫びを申し上げたいと思います。 というか、誰か気づいた人いるの?いるなら、言ってよ!!(泣)
「……そんなこと言われても、普通気付かないでヤンスよ(汗)」←トラン
まー良くあることなので、別に気にしていません(オイ)
では、月の恵フェスティバル(中編)をお楽しみください。
10(未来編)
「うん。ミキ。もうちょっと声を出してみないかい?」
オトは口からフルートを放して、隣で歌っている少女に話しかける。
「あ……はい。わかりました」
笑顔で頷いて、ミキはオトの旋律に歌詞を乗せる。 ミキのふんわりとした声は、現在貸しきっているライブハウスに染み渡っていく。 癒し系……彼女の声はそんな声質をしていた。
「ホープはここをこうしてみて」
「……あ、はい」
オトがフルートで一度音を出してみると、ホープも同じように音を真似てみる。
「ちょっと違うよ。こう、音に艶を持たせてみて」
「……は、はい……」
そして、2度目を弾いてみる。 彼女の綺麗な指先から奏でられるハープは至福の安らぎを与えてくれる。
「だけどさ。バンドなのにハープって合わなくないか?」
そんな発言をするのは、オトの兄貴分かつカズミの妹分(パシリとも呼ぶ)のキトキだった。 オト、ミキ、ホープと少し離れた場所で、彼はドラムの調整をしていた。
「何を言っているんだ」
すると、別の方向から反論が聞こえてきた。 腰ほどまで長い水色のボサボサな髪で紅い目をした少年だった。 一応キトキよりは年下に見える。 そして、やや女の子っぽい顔立ちをしているような気がする。
「ギターとかキーボードとか荒い音の中に、美しい音色が響くことによってバンドはより輝くんだ。例えるなら、荒野に咲く一輪の花。何もない空にただ一つ輝く一番星。外が野蛮な猛獣で籠の中にいるお姫様……」
とか何とか、いろんな例を挙げていく少年。
「というか、誰だよ。お前、月の恵のメンバーじゃないだろ」
キトキがなんかずれつつある少年に突っ込む。
「シズトだな?」
ふとキーボードから手を離して、タケノリが答える。
「シズトってあの海原兄弟のか……」
海原兄弟とは……現在編参照(オイ)
「そして、ホープのことが好きなんだよな?(黒笑)」
「……そ、それは……(赤面)」
俯いて顔を赤くするシズト。 その様子を見てニヤけるタケノリ。 勝負は火を見るより明らかだ。
「いや、勝負してないだろ」←キトキ
そして、話題の中心になっているホープは、現在オトとミキの3人で組んで練習をしている。 それにしても、オトとホープが喋っていると微妙に恋人に見えなくもない。
「もしかして、オト先輩が羨ましいとか?」
「そ、そんな事ないよ!タケノリ先輩」
狼狽するシズト!
「それより、タケノリ先輩こそ、あの光景を見て羨ましいんじゃないの?」
反撃のシズト!
「別に」
「「え?」」
意外な反応にシズトどころかキトキもタケノリを見る。 ちょうどそのときだった。
「あっ!! イタッ!!」
ゴロゴロゴロッ……
え?なんか転がってきた……
「うわっ!」
ドシャッ!
しかも転がってきた物体(?)は見事にキトキのドラムにクラッシュした。
「……なんだ……?って女の子?」
見るとやや制服の着方を崩している女の子だということがわかった。 そして、その子は涙を浮かべてキトキを見つめてきた。
「みんなに作ったお弁当がダメになっちゃったぁ〜……続く……」
「っっ!!」
そして、キトキは一歩後退させる。 彼の目に映ったのは、バスケットを投げてしまい、お弁当が台無しになり、しかも、微妙にキトキから見て、スカートの中が見えたり、ブラウスのボタンボタンの間からちらりと胸の谷間が見えたりと、色っぽい〜というか萌え〜というか、そんな感じの女の子だった。
キトキはそんな彼女を見て、耐えかねて逃げ出す。 あまりの可愛さに(ェ)
「って、どこ行くのよ!キトキ!!」
そして、追いかけていくのは、ギターを出入り口で練習していたカズミである。 ギターを置いて、追いかけていった。
「タケちゃ〜ん(泣)」
「ヒトミ……大丈夫か?」
ドラムがバラバラになっているところへタケノリが手を差し伸べる。
「まさか、その女の子がタケノリ先輩の彼女!?」
「まーそういうところかな?」
ヒトミを片手で抱きしめて勝ち誇った声で、シズトに言う。 シズトは悔しい(ぁ)
ゴチンッ!!
「いっ!!」
しかし、タケノリの頭に不意に痛みが走った。 ぶっちゃけ、誰かの拳骨らしい。
「タケノリ、真面目に練習しなさいよ!」
と言うのはカズミ。 彼女の片手には襟首を引っ張られて気絶しているキトキの姿があった(ぁ)
「キーボードは難しいのよ?」
「カズミ先輩、大丈夫だよ。こんなもの、ヒトミを鳴かせるより簡単ですから(しれっ)」
「あ。そうなの」
「狽モぇ!?」
さらりとタケノリ。 同じノリでカズミ。 その2人のノリに驚くヒトミ。
「じゃあ、ヒトミを鳴かせるようにキーボードもがんばってちょうだい」
そういって、カズミは自分のギターの練習に戻っていった。 そして、タケノリは散らばってしまったお弁当に手を伸ばす。
「タケちゃん……ゴメン……」
「うん。おいしい。今日は上手くできてるよ」
「本当?」
頷くタケノリ。
「後でご褒美を上げるよ」
と、ヒトミの耳元で彼女に聞こえるように囁くと、ヒトミは真っ赤な顔をしたのだった。
「……つ、続く!?(赤面)」
いや、まだ、この場面は続くけどね(汗)
あ。それと裏へは続かない(ぁ)
「(恋人かぁ……)」
タケノリとヒトミの仲睦まじい光景を眺めながら、彼女はそう思っていた。
「ミキ先輩……?」
「ミキ?どうしたんだい?」
「あ、え?」
オトとホープが彼女に声をかける。 2人は心から心配しているようだ。 その証拠に2人はすぐにミキの額に手を当てていた。
「……だ、大丈夫だよ!?」
そして、オトとホープの息があっているなぁ、とミキは思うのでした(ェ)
「……でも、ボーっとしてたよ?」
「本当に大丈夫かい?」
「大丈夫よ。ミキはいつもこんな感じだから」
「アスさん!?いつの間に!?」
今の間にです(ェ)
そんなわけで、いきなりミキの後ろから現れたミキより背の高いアスと呼ばれている女の子は、アスメストという。 ミキと同じタマムシ高等部の1年生で同じクラスで、同じクラスの男子からトップクラスの人気を持つ女の子なのだ! しかし、そんなアスには彼氏がいない。 それが、キトキにとっては不思議で仕方がなく思っていた。
「(こんなに可愛いのに……)って、僕はそんな事思ってないから!」
嘘付け!
「え?恋人がいない理由?そんなの決まっているじゃない。あたしが恋人を作ったら、ミキが不憫で仕方がないじゃない」
「あ。そんな理由なんだ」
冷静に頷くオト。 ちなみに、キトキだったら突っ込んでいたに違いないだろうけど、可愛い女の子をまともに直視出来ないキトキはツッコミもままならなかった(ぁ)
「だけど、ミキならばすぐに素敵な恋人が見つかるんじゃないか……? ホープもそう思わないかい?」
「……あ、ハイ……」
「……確かにミキ先輩はモテそうだけどな」
ホープが頷く中、その間に割って入るようにシズトが口を挟む。 むしろ、シズトはオトとホープの間に割って入っていた(ェ)
「そ、そうかな……」
ちょっと照れるミキ。
「恋人なんて作っちゃダメよ」
「えぇ?アスさん、なんで?」
「きっとミキは彼氏を作ったら、いいように男に従えられて、命令されて、あーんなことやこーんなことをさせられるのよ!」
「……あーんなことやこーんなこと?」
ホープはキョトンと首をかしげている。 そして、アスの発言に対して、何を想像したか、シズトとミキはちょっと顔を赤くしていた。 ちなみに、オトは腕を組んで「なるほど」と言いたげに冷静に頷いている(ェ)
「……シズト君?ミキ先輩?顔が赤いですよ?どうかしました?」
「やだなぁ〜。2人して何いやらしい想像を巡らしているの?」
「そ、そんな事……(汗)」
「べ、別に考えていないよ!?(赤面)」
「(といいつつ、シズト、隣のホープをボーっと見てたわね)」
と、少し遠くからカズミが眺めていたのだった。
「……ところで、タケノリ……」
「なんですか?」
「……弾(ひ)くよりも弾(はじ)くのほうが得意そうだから、あたしと楽器を交換しよう?」
「そうですね」
カズミとタケノリの楽器交換が決まった。 つまり、カズミがキーボードでタケノリがギターらしい。
「そんなに簡単に交換していいのかよ!?(汗)」
「だって、キトキ。弾(はじ)く=弄ると考えれば、タケノリにとってこっちが適性でしょ?」
「そういうもんか!? …………だけど、カズミ先輩のいうことは納得できるな」
「買^ケノリ、騙されるな!!」
「……タケちゃん〜(泣)」
すると、ヒトミがタケノリにせがんで見せてもらっている楽譜を持って泣きながら近づいてきた。
「どうしたんだ!?」
「この歌詞なんて読むの……?」
「『終焉の道標の大乱闘』? これは“えくすとれーむのだいらんとう”と呼ぶんだ」
「“イクスと……クリームの大……乱交”?」
「蝿痰、から!イクスとクリームって誰!?」
ツッコミのタケノリ。 さすがツッコミ属性の血を持つ者(ェ)
「とりあえず、始めるわよ。練習!」
カズミがヒトミから楽譜を取り上げて、タケノリにギターとセットで渡した。
「そんなに恥ずかしがることないわよ」
と、アスはシズトの頭を軽く撫でる。 シズトは子ども扱いされて不満そうだ。
「とりあえず、ミキを従えて、あーんなことやこーんなことを命令するのはあたしだけよ!」
「ちょ!?何で!?」
「つまり、ミキには恋人なんて必要ないの!」
ズバッとミキに指差すアス。 か、カッコイイ……
「単なるカミングアウトじゃないか(汗)」
と、シズト。
「自分をさらけ出せない人が恋人を作れると思う?だから、シズトはいつまで経ってもホープに……」
「狽っ!!それ以上は(赤面)」
「……うぅ……それより、私ってこの先ずっとアスさんに従えられちゃうのかなぁ……(泣)」
なんだか、騒がしくなってきたなぁ。
「タケちゃん〜……上から清掃員の人にバケツを落とされてびしょぬれになっちゃった〜……続く〜(泣)」
「だぁっ!!何やってんだよ!!」
「っ!!やばっ……ヒトミの服が透けて……」
キトキはヒトミを見て、鼻を押さえていた。なんか、赤いものがタラリと(ぁ)
「ちょっと!!みんな、真面目に練習しなさいよ!!折角ライブハウスを借りたのに!!」
そして、カズミがみんなを注意するが、この場は混沌に陥った。
「……お、オトさん?……どうしましょう?」
不安な顔でオトを見るホープ。 そして、オトはリーダーとして次の行動を選択肢から選ぶことにした。
>みんな落ち着くんだ! (寛容力+1) >取るに足らないゴミ共め、勝手にしろ。 (勇気5以上必要) →>次へ
>ヒトミ、顔に似合わずいやらしい格好だね。 (勇気4以上必要) >大丈夫だよ、ミキ。アスだけじゃなくて僕も従えてあげるから。 (伝達力4以上必要) →>次へ
→>楽しくなりそうだ。そっとしておこう…………。 >シズトにホープは渡さないよ? (勇気3以上必要) >戻る
オトはフルートに口をつけて、某主人公並のクールさで練習していたという。
「……お、オトさん(汗)」
ホープは仕方がなく、オトと一緒にこの事態を練習しながら静観したという。
月の恵フェスティバル(中編)
☆前回のあらすじ
コールは三刀流だった。(ちなみにマヨラー13でもある) アンリはアストラル王国の戦士である。(ちなみに大丈夫が口癖のポケモントレーナーでもある) エースは冷静に2人の決闘を見ていた。(本編では出番はない) ライトは風紀委員でありながら2人の決闘を見ていた。(同じくない) ネフライトは野球部員でありながら女の子と付き合っていた。(あれ?いいんだっけ?) マリンはラブラブしながら決闘を見ようとしたが、どっかに飛ばされた。(続きは書くつもりないので翡翠さんお願いします(待て)) ルイは特にバトルボイスを考えてなかった……(思いつきませんでした) フィルは石化してしまった。(いつの間に?)
ソウカはバスケ一筋だった。(ところで何でイムシが好きなんだっけ?) コトハは蒼夜と翌菜が別れることを願った。(その願いは恐らく叶わないと思う……) オトハはやっぱり天然だった。(これから、月の恵に何人天然が入るんだか……) 蒼夜は「悪いことしたかな」と罪悪感を持っていて欲しい。(願望?) 翌菜はそんな蒼夜を叱って欲しい。(ェ) タイチはティシアがいるのに他の女にはなびかないで欲しい。(でも、ティシアとは別れた) ファイアはリーフとは別れないで欲しい。(…………)
マコトはオチた。(いろんな意味で) ナツキは押し倒した。(いろんな意味で) カケルは突っ込んだ。(ダイチの五月蝿さに) ダイチは大声だ。(事実)
トランはただのツッコミキャラではない。トランペットが弾ける。(何) ジュキはただの頭いいキャラではない。影が薄い。(で?) テンはただの国語が得意なキャラではない。生徒会員である。(だから?) 青乃はただの国語が得意なキャラではない。自然に相手を恋にオトす。(奏限定) トキはただの国語教師でない。すっごいドSなキャラだと思う。(そうでしょ、クレッチ?)
モトキは教師人気ランキングベスト10に入っていると思う。(1位は誰だろう?) バロンは教師人気ランキングは圧倒的にワーストである。(乱暴だし) エドは教師人気ランキングは中堅くらいだと思う。(特に意味はない) ユウトは情報収集ランキングは2位だと思う。一位はユウナだと思う。(オイ、ユウナを贔屓しすぎ) 莉徒は流されつつ、月の恵に入った。(事実)
カズミは約15年の時を経て、色っぽい健全な女子大生に成長した。(でも、好きな人はやっぱりラグナ?) キトキは女の子に惚れやすい。(ちなみに本命は次回登場?) オトは冷静で、リーダー資質がある。(ペル○ナ4風味?)
ミキは健気な女の子ってイメージがある。(イメージカラーはグリーン?) ホープは純粋な女の子ってイメージがある。(イメージカラーはライトイエロー?) タケノリは腹黒で真っ黒なイメージがある。(イメージカラーはダークブルー?)
「もう突っ込まないよ……」←シクー
そのほうが懸命だね。 というか、やめて欲しければ、君の作者に言いなさい。(ぁ)
11(過去編)
「ど……どうするでヤンス……?」
1月の冬の寒き日。 果てし無き争いのど真ん中でトランが呟く。
「オイラにはどうすることもできないでヤンス……誰か……助けてでヤンス……!!」
トランはヒスイ女子学園の校庭のど真ん中で仰向けに倒れていた。 しかも、校庭ではどたばたとペルソナの一斉攻撃みたいにどたばたと乱闘の煙が巻き起こっていて、すごいことになっていた。
「その説明は……ペルソナをやっていない人には……伝わらないで……ヤンス……ガフッ」
そして、トランは倒れた!(ぁ)
しょうがないので、10分前に振り返る。
「シシーちゅわん!!」
「あぁ!!**!!」
バキッ!!
彼……いや、彼女の名前は東シシー。 一人称が“俺”の男勝りの女の子である。
彼女はヒスイ女子学園の生徒で高等部の一年生。 おそらく、そのボーイッシュな発言や行動から、クラスメイト(つまり女子から)モテモテだろう。
ところが、そんな彼女に付きまとう存在が居たり。 それが、そこで地面に埋もれている佐久間サイアスこと、サイアスなのである。
彼は教師なのだが、一日中シシーに付きまとうほどのシシー信者であり、どんな授業にもシシーのために出没するという。 周りからはロリコンとか変態とか罵られているが、そんなのは彼にとっては関係ない。 彼はシシーのことを愛しているから。
だけど、見てのとおり、シシーはサイアスのことをただのウザい男と思っているようだ。
シシーとサイアスの関係については、今後のツナ嬢の話をご覧くださいね?
「あぁ……本当になんでいつもいつもいつも……追っかけてくるんだよ。行くぞ!リロ!」
「リロじゃないもんね。リロートだもんね、あっち」
シシーと一緒にいるのは、同じクラスの仲良しの葉山リロート。 リロートという名前なのだが、長いために大体の人がリロと読んでいる。 でも、彼女はリロと呼ばれるのが嫌かわからないが、「リロートだもんね」といい直す。
そんな彼女はシシーに付きまとうサイアスのことが大嫌いだった。 今も、サイアスに見向きもせず、シシーについて行った。
「そういえば、シシーは部活に入らないの?」
「ん〜……考え中……」
そして、話題は部活に移ったようだった。
「あの子なんてドラムに良さそうじゃない?」
「女の子がドラムでヤンスか?」
「トラン、それって偏見じゃない?女の子でもドラムは出来るでしょ!?ねぇ、ナツキ?」
「……zzz……」
「柏Qてるでヤンス!?」
「寝ちゃダメよ!!」
慌ててコトハはナツキをたたき起こす。
「……ふぁあ……おはようございます……」
「今は夕方よ?」
そう。今は放課後である。 月の恵のメンバーであるトラン、コトハ、そしてナツキの3人はヒスイ女子学園の校庭に来ていた。 そこで、一人の男勝りの女の子に注目していた。
ちなみに、男勝りの女の子って、一応3人確認できるよね?(何)
「ところで……何でオイラたちはこうやって隠れているでヤンス?」
トランがいうのももっとも。 コトハは頭に葉っぱをつけて両手に木の枝を持っているし、トランはどこぞの忍者みたいに保護色になるような布を持っていた。
でも、他人から見たらバレバレだよ?
「ほら、作者もそういっているでヤンスよ!?」
「だって、一応私たちは他校生のわけだし」
「でも、タマムシとヒスイは姉妹校だからいいんじゃないでヤンス?」
「え?タマムシとヒスイって姉妹校だっけ?」
……あれ?タマムシとヒスイって姉妹校でいいんだよね?
「剥者!ちゃんと調べて欲しいでヤンス!」
あ。え?わかった。
…………。(検索中)
…………。(検索中)
…………。(検索中)
…………。(検索中)
あ。見つけた。 “お隣さん”としか書いていない(汗)
という訳で、この二つの学校は幼馴染みたいに仲が良かった。
「どういうわけでヤンスか?(汗)」
「トラン先輩、コトハ先輩」
ふと、2人が振り向くと、そこにはウサギがいた。
「買Eサギじゃないでヤンス!?」
「狽ニいうか、その格好何!?」
「え……?2人とも、姿を隠すようなことをしているものだから、私もした方がいいと思い、周りの風景にあわせて動物の格好をしてきました」
どうやら、2人が僕に構っている間に着替えたらしい。
そんな彼女の格好は、長い耳をつけて、脚には網タイツ、そして、ワンピースの水着のようなコスチュームだった。
「狽からさまに目立つ!」
「狽サれ以前になんでバニースーツでヤンスか!?」
「カナ先生が、余裕があったらこの服を着てみるようにと言われていたもので……」
そんなわけで、中学1年生にしては充分すぎるお色気を出しているナツキ。 さすが、マコトを落としただけのことはあるなぁ。
「でも、思ったでヤンスけど、ナツキはこの学校の生徒だから隠れる必要はなかったでヤンスよ?」
「あ。確かに」
「忘れてました」
オイ!
「あっ、先輩!それよりも、あれを見てください」
「とりあえず、ナツキは制服に着替えてきてね(汗)」
「オイラたちが見張っているでヤンスから」
そうして、2人がシシーたちを見ると、登場人物が一人増えていた。
「シシー!プリント忘れてるよ!」
彼女の名前は空月 綺咲(そらつき きさき)。 蒼の髪を一まとめにポニーテールにした女の子だった。 そして、シシーのクラスメイトらしい。
「あ。悪い、綺咲。あのサイアスのせいで忘れるところだった」
「……また、ストーキングされていたのね(汗)」
シシーに同情する綺咲。
「グアアァァァァァァ!!!!」
「え!?」
「何!?」
「いったい……?」
シシー、リロート、綺咲の前で巻き起こる凄まじい咆哮。 それを発していたのは、なんと先ほどまで地面に埋もれていたサイアスだった。
「……ししー……俺ハオ前ガ欲シイ……ナントシテモ……オ前ヲ手ニ入レル!!!!」
「っ!!」
ビュンッとまるで虎のように本能剥き出して襲ってくるサイアス。
「うわっ!!」
「「シシー!?」」
あくまでサイアスの狙いはシシー。 綺咲とリロートには目もくれず、サイアスはシシーを追い続ける。
しかし、獣と化しているサイアスから逃げ切ることは不可能に近かった。
「ぐっ!!」
シシーはサイアスに見事に押さえつけられてしまった。 シシー、ピンチ!!
「ヨウヤク、俺ノ物ニナルンダナ……ししー……」
押さえつけたシシーに手を伸ばす。
…………が?
バキッ!!
「ぐっ!?」
シシーは自力でサイアスを跳ね除けた。
「シシー?大丈夫?」
綺咲が心配してシシーに手を伸ばすが、バチッと手を跳ね除けられる。
「ウザい……。ウザい。ウザい。ウザい。ウザい。ウザい。ウザい!!!!」
「シシー!?」
リロートも明らかにいつものシシーと違う様子に気付いて、呆然とする。
さっ!!ドスッ!!
そして、シシーの猛攻は凄まじかった。 サイアスにアッパーをかまして上空へ打ち上げると、飛び上がって空中でサマーソルト。 さらに肘撃ちと追い討ちをかける。
「俺が……壊してやる……こんな奴!!」
「シシー!!」
ドガバキドゴ! ドガバキドゴ! ドガバキドゴ! ドガバキドゴ!
…………うわぁ…………滅多打ち(汗)
「シシー!!いくらなんでもそれ以上はサイアス先生が死んじゃうわよ!!」
「嫌いだからといってもやりすぎ……」
綺咲とリロートは止めようと足を踏み入れる。 だが、シシーは止められない。
2人ともシシーに近づいた途端に吹っ飛ばされるのだ。
「いったい何……?」
「これは……狂気なの……?まさか、狂気に支配されているの? 駄目……こんなのあたしじゃ止められない……」
狂気……気が狂っていること。また、常軌を逸した心。(国語辞典より) シシーが狂気に支配されたのは、きっと鬼神が復活したからなのだろう。
「秤スを勝手な推測をしているでヤンスか!?」
いいところで突っ込むなよ。
「どこがでヤンスか?!」
そんなわけで、ここにいるメンバーではシシーを止められる奴はいなかった。
「そんな……誰か……シシーを止めて……」
綺咲は願いを込めて祈った。
そして、願いは叶う!?
「ふぁ〜?」
一人のあくびをした少年が現れた。
「綺咲。こんなの僕に任せてくれれば楽勝だよ」
「君は……」
そう。彼の名は……
「だれ?」
うん。そうだよね。彼の名前を知るはずがないよね。まだ、本編に出てないもん(ェ)
「とりあえず、綺咲。行くぞ!『モード忍者刀』!!」
「え!?」
すると、綺咲が少年の言うとおり、短い忍者が使うような短剣に変化した。
ガキンッ!!
「お前は誰だ!?」
シシーとサイアスの間に少年は割ってはいる。
「俺様の名前はケイ☆スター!神を越える男だぜ!」
ドンッ!!
そして、シシーを押し返す。
「ケイ☆スター……? 本当に誰だ? 何者だ!?」
「トラン、知ってる?」
「オイラもわからないでヤンス。見る限り、初等部の生徒でヤンスかね?」
オイオイ。本当に誰も知らないの?(汗) 仕方がない、私が説明しましょう。
彼の名前は恵比寿 敬(エビス ケイ)。 初等部5年生ののんびりかつトリッキーな少年。 いわゆる、オトハみたいな存在かも。
ちなみに、テールデュでは彼がDOCのバン並の活躍をする予定。
「狽cOCのバンって1話程度しか出てないでヤンスよ!?」
あれ?そうだっけ? まーいいや。とりあえず、今売り出し中の少年(知るか)
「俺様にひざまづけ!!ひゃっほう!!」
「!!」
掛け声を上げると、ケイは凄まじい速度でシシーの周りを走ってかく乱した。 さながら、ポケモンの技で言う影分身のようだ。
「その程度が本気か?」
「何?」
すると、シシーは靴を脱いで裸足になった。 よし。もっと脱g(蹴)
シュバ、シュバッ!!
「なっ!?」
シシーがケイの視界から姿を消した。
「こっちだ」
「なっ、速い!?もう後ろに!?」
ケイを上回るスピードでシシーは動いていたのである。
「そして……コレが俺の必殺技だ」
バキッ!!
シシーは姿を消したと思うと、次の瞬間には前方宙返りもどきをしてケイの顔にドロップキックを決めていた。
「ぐふっ……く、くそっ……」
「コレが俺の必殺技……『T・O・S・VR・改(テイク・オフ・スピード・ブイアール・かい)』だ!」
「薄セらかに技の使い方を間違っているでヤンス!」
実際、この技は前方宙返りをして捕手を飛び越す技である。 決して攻撃技には使用しないでください(ぁ)
「仕方がない……これだけは使いたくなかったんだ……行くぜ、綺咲。『妖刀モード』」
「狽ヲぇ?そんなこと言われても……」
しかし、綺咲の意思に反して、忍者刀から妖刀に変化した。
「狽ヌうなってるのー!?あたしの身体ー!?」
もはやこの場は、飛び級の頭脳を持っている綺咲でさえ、理解の範疇を超えていた。
「コトハ、まずいでヤンスよ!誰か呼んでくるでヤンス!」
「そ、そうね。さすがに止めないとヤバそうね!誰か呼んでくる!!」
そうして、コトハはとりあえず、ヒスイ女子学園の外へと助けを呼びにいく。
「ナツキも呼んでくるヤンスよ!!」
バニースーツから制服(ブレザー)に着替えたはずのナツキに呼びかけるトラン。 しかし……?
「ナツキ……?」
「…………」
なんだか、ナツキの様子がおかしかった。
「どうしたでヤンス?って、わっ!?」
ナツキは何も言わずにケイとシシーに向かって行った。
「どうしたでヤンス!?」
「…………正義の……剣閃…………貫きます…………」
「ちょっ!?ナツキ!?」
そして、どこから取り出したのか、彼女の手には天使剣ロージアが握られていた。
「『ガデンツァ』!!」
「「!!」」
シュバッ!! ズバッ!! ドゥバッ!! ドガッ!! ドガガッ!!
凄まじい連続攻撃がシシーとケイに襲い掛かる。 かくして、この一撃を境に大乱闘が始まった。
「まさか……ナツキもこの狂気とかに支配されて……?」
と、トランは思ってナツキをよく見た。
「あれ?」
そう。よく見てみた。
「…………」
そして彼は気がついた。
「……zzz……『セクレタリア』……」
今度は聖キリエの書と呼ばれる本を持って、聖なる魔法攻撃を繰り出しているナツキ。
「柏Qながら戦ってるでヤンス!?」
しかも、それでシシーとケイと互角に戦っているのだから、すごい(ェ)
「とりあえず、止めるでヤンス!!」
だが……
「邪魔だ!!」
シシーに白打と鬼道を練り合わせた拳で殴られ……
「『地震』発動!!」
ケイの敵クリーチャーを全滅させる某カードゲームの攻撃を食らい……
「……『ライアットエッジ』……」
ナツキの剣の一撃を(しかも寝言)を受けて……
「ヤンスッ!!」
トランは校庭のど真ん中に倒れた。
「ど……どうするでヤンス……? オイラにはどうすることもできないでヤンス……誰か……助けてでヤンス……!!」
そして、現在に至る。(ぁ)
もはや、この戦いは永遠に続くと思われていた。
「ど、どうするのこれ……」
リロートも突っ込めず、ただ呆然と乱闘を見ているだけだった。
だが、そのときだった。
「これで終わりだよ」
「へ?」
トランが最後に見たのは、2対の短剣を持った水色の髪の少年だった。 その隣にはコトハの姿が。
「狽サの前に“最後に見たのは”ってナレーションは何でヤンス!?」
そして、刃は下ろされた。
「『トライエース』!!」
チュド――――――――ンッ!!!!!!!!
…………。
こうして、ヒスイ女子学園高等部の校庭は陥没した。(オイ)
30秒後。
「綺咲、大丈夫?」
「天海……君……?」
そう。コトハが連れてきた人物とは久遠 天海(くどう あまみ)。 そんな彼は綺咲に手を差し伸べていた。 綺咲はしっかりと天海の手を確認して掴む。
ちなみに、綺咲は妖刀から元の姿に戻っている。
「あ、ありがとう……」
「あ……うん」
そして……2人の間に沈黙が……
「「あの(さ)っ……!!」」
2人同時に喋ったらわからないぞ(汗)
「な、なに?天海君?」
「よかったら、一緒に帰らないかな……って」
「う、うん。いいよ!!」
その問いに綺咲は元気に頷いたという。 そして、天海は嬉しそうな顔をしていたと言う。
「っ……いったいどうなってんだ!?」
気絶から復活したのはシシーだ。
「大丈夫?」
「リロ……俺はいったい……?」
「もう少しでサイアスを殺すところだったんだよ?」
「サイアス?そういえばあいつは!?」
慌てて、左右前後を見渡す。 だが……
「シシーちゃーん!!」
ズモッ!!
なんと地面の下から現れた。
「お前はモグラかっ!!」
すぐさま、シシーはサイアスの脳天をもぐら叩きのように踵落としを決めたという。
「あれ?ケイがいない?」
一方、この状況を冷静に見ていたのはコトハだった。 3人で乱闘を行っていたのにケイの姿だけが見当たらない。
「コトハ先輩。アレを見てください」
「ナツキ?……って、今度は起きているわね?」
さっきの爆発で目を覚ましたらしい、ナツキ(苦笑) そして、コトハが見たのは、ケイの姿だった。 いや、だが、これはケイではない。
「人形?」
「噂で聞いたことがあるのですが、ケイくんは魔導師の人形(マジシャンズドール)の異名を持つそうです」
「つまり、これは分身だったというわけね!道理でおかしいと思ったわ」
うん、そうだね。 ケイはもっとのんびりとしたオトハみたいな天然キャラだし。
「そういう…問題で…ヤンス…か…!?ぐふっ……」
「「トラン先輩!?」」
そして、トランは全治一ヶ月のケガを負ったという。
シシーたちが校庭で暴れていたその頃、屋上で不穏(?)な影が動いていた。
「ねー。シシー先輩とケイとナツキちゃんは狂気に支配されていたの?」
元気だけがとりえっぽい青いバンダナの少女が、だいぶ歳の離れた高校生の少年に疑問を投げかける。
「シシーちゃんは少なくともそうかもしれないけど、2人は違うんじゃないかな」
冷静にその少年は分析する。
「どんな風に?」
「ケイくんは普通にボイスネタに支配されていたといっても間違いないね。偽者だったみたいだけど。ナツキちゃんはボイスネタというよりも眠気に支配されていたと考えた方が正しいかも」
「悠火先輩の言う事に納得かも……」
バンダナガールは苦笑する。
「とりあえず、これはいい情報になりそうだね」
「そうだね。じゃあ、ユウちゃん。この情報をユウトくんに届けようか」
そして、2人はヒスイ女子学園を後にした。
後日、ユウトの作った新聞にこの騒動を大げさに載せていたとか。 しかも、何故か一面は綺咲と天海が一緒に帰っていたことだったとか…………
12(過去編)
そして、時は流れて2月の終わり。 この日、月の恵のメンバーが一堂に集まっていた。
場所は視聴覚室。
「♪よ〜し、みんなで一曲歌うぞ〜!」
「剥。日は歌うために集まったじゃないでヤンスよ!!」
慌てて、トランはモトキの暴走を止めようとする。
「え?折角、私、フルートを練習してきたのに……」
オトハはがっかりと肩を落とす。
「ナツキちゃん。“かんぺき”という字は“完壁”じゃなくて“完璧”ですよ?」
「同じ読みなら、どちらでもいいと思うのですけど……」
こちらはテン&ナツキ。どうやら勉強中のようだ。
「先輩。今日は何のために集まったんですか?」
ふと、緑色のショートカットに銀色の瞳でボーイシュな格好をした生徒が手を挙げて聞いてきた。
「え〜と……君誰だっけ〜?」
「そういえば、初めて見ますよね?」
と返すのはモトキ&ナツキのボケコンビ。
「……モトキ先輩。ミズキ先輩ですよ。自分で誘っといて忘れたんですか?」
少しはモトキのペースに慣れたらしく、冷静に受け答えする莉徒。
「だけど〜ミズキがかにゅ〜(加入)した時のことって〜思い出せないんだよなぁ〜〜なんでだろ〜?」
「そういえば、どうしてでしょう?」
モトキと一緒にオトハも首を傾げて考える。
「だって、ミズキ先輩が入ったとき、何も騒動起こらなかったじゃない(汗)」
コトハの言うのももっともである。
せいぜいミズキが加入した時にあったことといえば、ナユ先生が零神を滅してミズキに月の恵に入ることを進めたくらいである。 また、その加入した日というのが、破壊シリーズの平行上にあったようななかったような……な時期だったので、よくわからないのである。 つまり、ミズキが正式に入った日というのはよくわかっていない(オイ)
「そうなんだ……(汗)」
「というか、手抜きじゃないか!?」
……手抜き? ミズキ君。本当に僕が手抜きなんてすると思うのか!?
「ここまでの話を見れば、一目でわかるでヤンスよ」
「うん。僕もそう思うね」
ぐっ……なんか、ツッコミ属性が増えたなぁ。月の恵に(汗)
「とりあえず、今日集まったのはなんなんですか?」
莉徒が真面目に質問したので、オトハがコホンと咳払いした。
「実はね、月の恵の初めての校内ライブを開くことを決定したのですよ」
「イエ〜イッ!!」
ジャジャンッと、モトキはギターを掻き鳴らして大暴れする。
「あれ?」←莉徒
「初めての……でヤンスか?」←トラン
「校内コンサート……いいですね」←ナツキ
「月の恵のコンサートって去年のプール開きの時もやってなかったか?」←ミズキ
「うん。確かにやっていましたね」←テン
ちなみに、ミズキは去年と言っていますが、その説明は次回で(謎)
「あ。もしかして、メンバーが確定しての初めてのコンサートって意味!?」
「コトハ〜せ〜かい♪」
ジャジャーンッ!と盛大にモトキはギターを鳴らす。
「そ〜ゆ〜訳できょ〜は〜〜メンバーの担当楽器を決めて〜〜曲を考えて行きたいと思ってるぜ〜〜」
モトキのギターがヒートアップ!
それに呼応するかのように一部のメンバーは盛り上がる。
「テン先輩は作詞担当でしたよね」←一部の例外
「そうですよ。だから、楽器のことはノータッチのつもりです」←一部の例外2
「とりあえず、莉徒はキーボードで決まっているからいいよね。私なんかマラカスなんて勝手に決められるところだったのよ(汗)」←一部の例外3
と、莉徒とテンとコトハ。
「そ〜ゆ〜わけで〜〜楽器は決めてあるぜ〜〜」
「曝bし合いで決めるんじゃないのかよ!!」←ミズキ
まぁ、とりあえず、モトキの楽器のリストを見ることになった。
俺……ギター&ボーカル トラン……トランペット&アクロバット飛行 オトハ……フルート&月の舞 ミズキ……ドラム&ブレイクダンス コトハ……ボーカル&マラカス&ギロ テン……トライアングル&シンバル 莉徒……キーボード&リコーダー ナツキ……ボーカル&バイオリン カズハ……特別アドバイザー
「「「「「無理だ(よ)ッ!!!!」」」」」
ミズキを中心とする常識派5人が一斉にツッコミを入れた。
まぁ、当然といっちゃ、当然だよね(汗)
「え?フルートを演奏しながら月の舞ならいつもやってますけど?」
さらりとオトハ。
「歌いながらバイオリン……練習すれば何とかできると思います」
同じくナツキ。 無理無理と、他の5人がナツキに向かって一斉に手を横に振る。
「私は作詞だけと言われたから協力することにしたのですけど」←テン
「ドラム打ちながら回れってのか!?」←ミズキ
「だから、何で私はマラカスとギロなのよ!!」←コトハ
「キーボードで両手ふさがっているのにリコーダーをどう吹けというのですか?」←莉徒
とそれぞれ文句言う中、
「オイラなんて、何で“アクロバット飛行”でヤンスか!?オイラは飛べないでヤンスよ!?」
「え〜?トランは飛べるだろ〜?」
「無理でヤンスよ!!」
ちなみに、本編なら飛べます。飛行ポケモンだし(何)
「これで〜完璧だと思ったのにな〜」
本気でそう思っていたらしい、モトキ(汗)
「あれ?モトキ先輩。このカズハという名前は……?」
ミズキが気になって尋ねる。
「もしかして、笹神 和葉(ささがみ かずは)ちゃんのこと?」
莉徒もようやく気付いたようだ。 みんな、自分の楽器にばっかり目が行っていたようで。
「そういえば、マコトがいないでヤンスよ?」
「マコト先輩は、野球の部活で忙しいので無理だそうです」←ナツキ
「残念ですね」←テン
すると、ガラガラッと誰かが入ってきた。 その顔に一番最初に気付いたのはミズキだった。
「月野先生?」
「みんな、集まっていますね」
優しそうな淑女の女性だった。 彼女の名前は月野 和葉(つきの かずは)と言った。 国語(主に古文)担当の教員で、しかも、高等部2学年の学年主任をしている教員なのである。
「そ〜さ。月野先生さ〜」
「どうして、先生が?」
「私が学生だった頃、実は私がリーダーで月の恵というバンドで活動していたの」
ざわめくメンバー達。
「じゃあ、モトキ先輩とオトハ先輩は知っていてこの名前にしたってこと!?」
「違いますよ?月の恵は私の苗字の“月”と……」
「俺の〜苗字の〜“恵”を取っただけだぜぃ〜?」
「なるほど……それで“月の恵”という訳ですね」
テンが納得したように頷く。
「それじゃ……月野先生がアドバイザーと言うのは……?」
「モトキとオト姉ェが変な方向にずれないようにと私が頼んだのよ」
と。コトハ。
「もうすでに楽器でズレているみたいですけどね。(汗) でも、これからよりよい準備をして、春先のライブを成功させましょう!」
オオッ!! と、月の恵の全員がまとまった瞬間だった。
ミズキがいつの間にか月の恵に加入していました。
カズハ(月野先生)が月の恵に特別加入しました。
みんなの間にほのかな絆の芽生えを感じる!
月の恵のコミュランクが8になった!
「狽チて、いきなりRank8でヤンスか!?」
過去編……終わり
13(現在編)
さて、ここからが月の恵編の本番です!!
「今までの話はいったいなんだったんだ?」←コトキ(ェ)
ここはタマムシの高等部の校舎裏。 普段人目に付かない場所である。 そのため、この場所は告白やカツアゲ(多分ないけど)に使われることで請合いなのである。
そこに一人の男がいた。 やや学ランを着崩した不良っぽい男は、校舎の壁にもたれて、待っていた。
「…………」
男はやや困ったような、悩んだような顔をしていた。 何が彼をそうさせるのかは本人に聞いてみないとわからない。
とにかく、いつも自由気ままに振舞っている彼の姿はどこにもなかった。
「見つけた〜!ラグナく〜ん」
柔らかく健気な声が男……ラグナの耳に届く。 でも、ラグナは目を瞑って、反応せずに俯いていた。
「話って何?ラグナくん?」
彼女の名前は田辺 深衣(たなべ みい)。 田辺 深美(たなべ みみ)の実の妹だそうだ。
だいぶ前の話で、ミイはマヤの新薬を飲まされて、ラグナと付き合う羽目になってしまった。 しかし、ミイはそれでもよかったようで、そのまま自分の正体を明かしてラグナと付き合うことになったのである。
詳しくは<http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=Tamamushi&mode=res&log=150>を参照(ぁ)
「こんなところに呼び出すなんてどうかしたの?」
そんなの決まっているじゃないか。 こんな人気のないところに呼び出して、することなんて一つしかない!
「……ミイ……」
ラグナはようやく顔を上げて、ミイを真っ直ぐと見据える。 そして、一歩、また一歩とミイに近づいていった。
「(え……?ラグナくん?)」
彼が一歩近づくたびに、彼女は胸が高鳴って行くのを感じていた。
「(駄目だよ……ラグナくん……ここは学校よ?誰かが見ているかもしれないのよ……?)」
言葉は思いつくのだが、それを口に出すことは出来なかった。 なぜなら、彼女がこの状況を受けて入れてしまっているのだから……
「ミイ」
ピタッと、ラグナは足を止めた。
「ハイ?」
「ミイ……やっぱ俺たちは無理だ。別れてくれねぇか?」
「え……?」
目をパチクリとさせる。
「ラグナくん……今なんて?」
「もう終わりにしようぜ。俺たちの関係。最初はこれでいいと思っていたけど、やっぱ無理だ」
目を逸らすようにラグナはボソボソと呟く。
「どうして?」
「…………」
ラグナは理由を話さず、彼女の目を見ようとはしていなかった。
「……もしかして……私よりもミミの方がいいって思っているの?」
かすかにラグナはぴくっと体を震わせた。 それをミイは見逃さなかった。
「そうなんでしょ?」
ミイは強く言って、答えを求める。 ラグナは数秒黙った後、静かに縦に首を振った。
「そうなの……。でも、私は駄目。納得できないよ。ミミと私……違いなんてないのに……」
「そんなのわかっている。だけど、俺はミミの方がいいんだ。ミミの方が好きだった。ミミの代わりにミイと付き合うなんて安易な考えなんか早めに捨てればよかった」
「…………」
「もしミミが俺のことを嫌いだったとしても、もう俺はお前と付き合おうとはしない。わかったな?」
「……でも、ラグナくん……」
「……今まで悪かった……」
呼び止めようとするミイに構わず、ラグナは歩き出して行ってしまう。 その後ろ姿にミイは呟く。
「……私のこの気持ちは……ラグナくんが好きな気持ちはどうすればいいの……?」
彼女の声は、すすり泣きとともに、儚く消えていったのだった。
境編予告
ジェード「俺は俺だ!お前なんか俺じゃねえ!!」
ユキヤ「……なんだアレは……?」
ジェードが叫んだ時、ユキヤが見たものは……?
カエデ「ほら、可愛いチセが助けを求めているよ?」
タクロウ「チセーッ!!」
カエデに単身立ち向かうタクロウだが……?
莉徒「僕は、オトハ先輩のために戦う!」
オトハ「……え?」
莉徒の衝撃的告白!? その真意は!?
次回は衝撃的展開が目白押し!多分、予告は関係しない!以上!
「本当にこの予告、意味あるのか?」←蒼夜(何)
つづく
未来編簡易キャラ設定
月島 乙(つきしま おと)。タマムシの高等部の1年生。担当フルート。 温和で優しくみんなに慕われるリーダー。 勇気:4 知識:2 寛容力:4 根気:2 伝達力:4
桜井 和実(さくらい かずみ)。女子大生。担当キーボード。 明るく活発なムードメーカー。 勇気:3 知識:1 寛容力:1 根気:1 伝達力:2
桜井 来時(さくらい きとき)。タマムシの高等部3年生。担当ドラム。 その場のノリとテンションの気分屋。 勇気:1 知識:2 寛容力:2 根気:3 伝達力:2
川端 深希(かわばた みき)。タマムシ大付属高等部1年生。担当ボーカル。 ひかえめでチームのしっかり者のお姉さん。 勇気:2 知識:3 寛容力:3 根気:3 伝達力:2
ホープ=イリー=トキワグローブ。ヒスイ女子学園中等部2年生。担当ハープ。 天然で大人しい癒し系少女。 勇気:1 知識:3 寛容力:4 根気:3 伝達力:2
紅月 武玄(あかつき たけのり)。タマムシの中等部3年生。担当ボーカル&ベース。 騒がしくツッコミ属性の腹に何か抱えていそうな抜け目なき策士。 勇気:4 知識:2 寛容力:2 根気:2 伝達力:2
堂山 瞳(どうやま ひとみ)。タマムシの中等部2年生。 元気だけが撮り得のおバカちゃん。タケノリの恋人。 勇気:1 知識:1 寛容力:3 根気:1 伝達力:1
海原 静斗(うなばら しずと)。タマムシの中等部1年生。 熱血で心が熱い少年。ホープのことが気になる様子。 勇気:2 知識:4 寛容力:2 根気:3 伝達力:3
アメシスト(通称:アス)。タマムシ大付属高等部1年生。 自分の欲に正直そうな女の子。ミキと仲良しで一緒にいることが多く、よくミキを弄っては楽しんでいる? 勇気:3 知識:2 寛容力:1 根気:1 伝達力:2
勇気は3以上あれば人前でも告白できたり、突拍子もないことを言える。 知識は2で人並み。4以上で博士級。 寛容力は3以上で人望がある?1の人は気が短い? 根気は4以上あれば寝ないで練習することができる。 伝達力は3以上あれば、告白できたり、みんなに納得できる説明をすることができる。
5段階評価です。
ちなみに、オト、カズミ、キトキ以外のパラメータは自分が勝手に想像しました(ェ)
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[598] |
- アット - 2008年11月30日 (日) 02時13分
アスメストじゃないのです。アメシストです。 今回は間違い気付いたので、言ってみました。
前回は気づいてないです。 むしろ今回読んで、「へーそうだったんだ?」ぐらいの勢いです(ぇ)。
ナツキ「なんだか今回、ものすごく運動をした気がしますわ……寝ていただけのはずですのに」
シクー「(寝ながら暴れてたから)」
ところで、1つ思う事がある。
シクー「え?」
いや、本編と学園のカップルの組み合わせが違う事がある、って話だけどさ……。 あれ、考えてみると何気に……面倒くさいね(ぁ)。
シクー「剥。更!!?」
ソウトに対するマドカとスミレみたいに、元から本編でも関係ある組み合わせならいいんだけど、そうでないと順応性の高さが求められるなぁと思ったし(謎)。
でも、ラグナとミイは比較的考え易い方だったかも。 どっちも特に組み合わせ決まってないから(ぁ)。
シクー「別れちゃったけど……(汗)」
と言う訳で、今後CPをどうシンプルに持っていくか考えようと思う。 でも、それすら面倒になったら考えません(蹴)。
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[599] |
- クロム - 2008年11月30日 (日) 10時06分
何ていうか、今回凄い事が起こってたよね。
アヤ「ええ。何か高等部の校庭が大変な事になってたわ。陥没してたし(ぇ)」
マサシ「…つか、本当に何があったんだ(汗)」
フィル「狽「や、それ以前に他に突っ込むところあるでしょ!?『終焉の道標<エクストレーム>の大乱闘』って、一体何!?」
もしかして、とは思うけど…。 本編の『終焉の道標<エクストレーム>』のキャラが学園篇に(ry)。
マサシ「狽サんな事になったら、馬鹿にならない被害が出るぞ!?」
フィル「狽「や、それ以前にさっきの言葉は歌詞に入ってただけみたいだし、本当に出るとは限らないと思うけど!?」
え〜、だって月序篇の最後の『アルバイト募集(違)』のところにヒマザの名前出てたし…。 完全に出ないとは言い切れなくなってきたんだよなぁ…。
フィル「あっそ…(汗)」
とりあえず、このシリーズもまだ続くようなので楽しみにしてます。
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[600] |
- 零崎夜識+六識 - 2008年11月30日 (日) 15時12分
うむ。ミズキの参加騒動はやはりそんなに大きくなかったから載ってないね
ミズキ「・・・あの、さ。本っっっっっ当ーーーーーーに、何で俺がいないのに決定させられてんだ?」
さあ?ところでドラムでブレイクダンスは出来るぞ?
ミズキ「・・・あ?」
ダンスだろ?ドラム打つタイミングに合わせて踊れば・・・
ミズキ「やってみろよ!?出来たら見せてみろ!」
はっはー。機嫌がいいなあミズキっち。なんかいいことでもあったのかい?
ミズキ「・・・ナズナ呼ぶぞ」
えーと、とりあえず面白かったです。後キャラの性格・言語などは寧ろ自分以上だったのでGJです
ミズキ「(逃げたな・・・)」
さて、と・・・あーそっかミズキの髪と目ってそうだったのか
ミズキ「貴様、また忘れたな?」
しかたないじゃーん。俺だし。つか寧ろこっちで設定書いてそれを本家に載せてるって感じだしー?
ミズキ「(ナズナを呼んでいる)」
・・・ま、待ってくれ。だってその方が楽だし本家で変えても学園では違う・・・ぎゃああああああ!!!(ツインバスターキャノン+ツインサテライトキャノン)
ミズキ「・・・ふう。とりあえず、今回はありがとうございました。これからも楽しみにしてます。」
あ、それと実際の演奏時はドレスで・・・がくっ
ミズキ「柏カきてたのか!?」
勿論。我は神。おーる・はいーる・ぶるたにぃぃぃぃああああああであr
(ナズナのだしも召喚、作者完全沈没により強制終了)
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[601] |
- 日乃 水葉 - 2008年11月30日 (日) 23時56分
うちのリトっちは、キラじゃなくても世界を壊せるんだな。そういえば。
リト「Σいや、何で!?」
だって君、デストラクトコードだし。
リト「えぇ!?」
綺咲「え〜と、作者は確かジフニール?で迷ってるのよね。………カメラ回転させすぎて方向が…」
言うな(汗) どーせ今日買ってやりはじめたとこだよ!? アニメは見てたが(何)。
リト「それより、感想は!?というか、漢字変換してください、あるんですから。」
めんどk(蹴)
「「駄目だ(だわ)…」」
天海「あの、『トライエース』って確か2回目…」
だよね。 ………あ、天海。GJ!
天海「………ふーん、どうやら作者は先にやられたいみたいだね?(にこっ)」
む、何のこと?(ぁ)
リト「………大丈夫。天海先輩が倒す必要はないです。………………だって、既に…食べたし?」
何!?………ぐっ、まさかさっき食べたサラダか!?
リト「………『どくキノコサラダ』………どうです?」
そ、それはお前の攻撃スキル…だった…な…(毒により瀕死)
綺咲「最初から最後までWDネタなの!?………あれ、足元に何か落ちてる…?メモ?」
『ツッコミどころがありすぎて自分のキャラだけに関して。できるだけネタにしたつもりです。 あぁ、そうそう!次回も楽しみにしてます♪』
綺咲「………作者かしら、これ(汗)」
ちなみに。 後日………タマ大附・H1Bが半壊したそうだ。 響香によれば、「ユウトに天海が『トライエース』を放ったから」…だということらしいが真偽は不明。
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[602] |
- ガルダ - 2008年12月01日 (月) 17時26分
よく考えればこのシリーズに感想(になってないが)を入れるのはコレが最初か。 あまりにカオスなんで突っ込みたいところだが正直俺では元のネタが分からない物の方が多くてな……
ミカ「…ノリでどうにかしてるでしょ。」
それ以外俺にどうしろと!? と言うか、もはや一々突っ込んでいては思考回路が停止しそうになるから止めとく。
ちなみにどうでも良さそうな小ネタを一つ。 普通なら二つある学園の片方に所属しているが、ミカはそれと関係無く、両方の学園内を徘徊している事の方が多い。 ただし大抵は屋上にいるが。 とは言え、見かけても話掛けるやつはまず少数だな。何故なら雰囲気的に話かけつr(刺 げふっ!
ミカ「…」
ぐふっ…まあ、そんな訳で(謎)、ミカが(学園内では)単独行動の方が圧倒的に多いのだ。
さて、んじゃ次回を楽しみに待とうじゃないか。…多分カオス度合いが上がるのは簡単に予測が付くが… ついでに、俺もたまにはまともなのを投下したいところだ…
ミカ「…無理がありそうだけど。」
無理そうだが、たまにはやるしかあるまい。 …まあ、今途中で止めてある奴は場違いだが、以前やるといった奴だから何れ投下する。 その時は……
(以下機密事項の為強制終了)
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[603] 今気付いた(ぇ) |
- クロム - 2008年12月02日 (火) 14時36分
今見て気付いた。 前回のあらすじの所で、『フィルは石化してしまった』って書いてあった(爆)。
マサシ「ま、時折流し読みする作者だから気付かなかっただけの話だな」
しかし、何時の間にフィルは石化したのやら…。 ………あ、もしかして『あの時』か。 次篇の時、前回のあらすじの後に石化したキャラ。 あれがフィルだったんだ(爆)。
マサシ「作者が序篇の感想でフィルの石化に関して色々書いたのが悪いんだろっ!!」
まあ、そうなんだけど(爆蹴)。 マサシはツッコミ属性にしては、不純物が色々と混ざりすぎてるので、ツッコミキャラ専用石化能力は通用しないので悪しからず。
マサシ「蝿モ味不明なこと言うな!!」
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[605] |
- 津波 - 2008年12月03日 (水) 21時11分
シシーは「俺」じゃなくて「オレ」です。こだわりなんです!(ぇ)
と、シシーが狂化した理由とかは判りませんが(ボイスネタは通じません)、私よりもサイアスを変人として書けてるんでは!? ……ショックをうけt
全体を通して「かなり」楽しめました。
さて、シズトのホープへの想いは通じるんでしょうか? こっちとしては通じなくていい(待)
中篇らしいので、次回を待ってます。
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