タマムシ大附属学校
ポケモンのオリトレ小説、学園パラレル企画掲示板。
要するに、オリトレ達のドタバタ学園コメディ(待て)。
物語がどう突き進むかは全く不明ですが、何はともあれ楽しみましょう。
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[434] 生徒会長と騒動 〜と思いきや、実は某ヘタレくんの不運物語〜 |
- 津波 - 2008年03月31日 (月) 01時07分
「んー……今日は何食おうかな」
パンばっかり食べるパンマニア……ではなく、パンに煩いシャーウは今日も購買部でパンを物色していた。 とはいえ、人気のパンは既に売り切れているので、偶然見つけたそのパンを買うことにした。
『焼きそヴぁ餡ぱん』というパンを――。
「ぐはっ!」
昼ごろ、シャーウ気絶。 手にはそのパンが握られていた。ちなみに目の前で食べてたアイスも、近くにいたムキル&ユウも驚いていない。 もうシャーウの哀れさは学園の日常茶飯事、通常装備になっているのであった。 結局シャーウが運ばれたのは、皆が食事を終えてからだった。 そしてシャーウが倒れたのと同時刻、保健室には珍しい人物が訪れていた。学園での有名な病弱ヒーローではなく―― 中等部一の天才であり美少年であり完璧な冷泉オルガであった。生徒会長でもある彼には苦労が付き纏うのだが……
「投薬するよりもちゃんと病院に行った方が良いわよ」
珍しく(酷)マトモな助言をするカナだが、オルガはその言葉に首を横に振った。会長でも奇妙な行動をする彼だが、多分この学園では珍しい常識人でもあった。 そして、そんな彼が影で頑張っているからこそこの騒動は「お気楽」で終わっている時もあるのだ。 そしてそんな彼は――
「俺が入院したら確実にこの学園、崩壊が進みますよ!? 内部ではなく、外見的な!」
「入院……しろって言われたのね」
「あ」
腹を押さえて顔を歪めるオルガ。 実は彼は、度重なる騒動と苦労の連続で医者に『胃潰瘍』と診断され、最初は薬を渡されていたものの、最近では入院を勧められていた。 本来ならオルガも学校のことなんか二の次三の次で自分も優先したいのだが、最近はそうもいかなくなった。 その原因の一つが、最近入学と言うか、編入してきた先輩が原因の一つだった。 『レン』と『クミ』というのか。 いや、正確には『クミ』である。あとは『ミカ』という人物も少しながらも関係していた。 古流(以下略)の事件や、あとは実はあまり知られていない事件などの危ない騒動も含め、オルガは苦労していた。 ストレスでもともと生まれつきながらも灰色の髪の毛だが最近白の度合いが多くなった気がする。 「……ミカさんのせいで……ぶつぶつ」
ミカの事件は知られていない裏の事件なのだが、オルガが何故知っているかが秘密である。ただ彼の情報網が凄まじかっただけだ。
「オルガくんって、頭掻く癖があるのね」
「あー……」
ストレスが溜まると頭を掻くのは実はアイスも一緒である。血の繋がりはないのにこーゆー部分は兄妹らしい二人だ。
「取り敢えず薬ありがとうございます」
「睡眠導入剤なんて、普通は生徒に渡さないわよ?」
「……分かってますよ」
扉をガチャと閉めた。 その直後にシャーウが運ばれてきたのだが、オルガのことが気になって、シャーウのことを無視していたのはここだけの話。
屋上でふけるオルガは、生徒会長らしい、優等生ではなかった。それもそのはず。彼は元々真面目ではないのだ。 彼は本来は不良のように屋上でタバコを吸ったりする人間なのだが、タバコは妹(アイス)の身体に悪いので吸わない。 会長として頑張るのは親に自分の弱さを見せない為。ただ家族に自分を見せない為に常にトップであり続けた。 でも、彼はまだ15歳の少年に過ぎない。 大人だってストレスが溜まるし、大人ならまだ我慢できるだろうが、彼はまだ子供なのだ。 しかもそのストレスを解消する方法を知らなかった。誰にも打ち明けられず、ただそのストレスをため続けた。
「…………畜生」
何が彼を追い込んでいるのか。この役職か? なら彼は既にその役職を他の先輩に明け渡すだろう。 違う。ただ彼は親に負けたくなく――――その心を誰にも開かないだけなのだ。その為に病気に成ろうとも。 「あはははははは…………」
――ゴクン
飲み込んだ薬は先ほどの睡眠導入剤。 睡眠薬なら大量に飲めば死ねるが、彼は死ぬつもりなどない。死ぬのは敗者の選択だと思っているからか。
「…………寝てや、いてっ!?」
「オルガくん」
頭にチョップを食らわせたのは、なんと飛向翔。アイスの恋人でもある人物だった。 確か彼は今は数学の時間のはずだったが……
「今何を飲んだの!? 吐きなさい!」
「んな、むちゃな……ぎゃ、ぎゃ、ぎゃっ!?」
ショウはぶんぶんとオルガを振る。決してブンブーンでは無い。
シャーウ(分かりにくいネタを……)←異次元ツッコミ
「ショウ先輩!?」
「薬に頼るなんてダメだ!」
その真剣な瞳、
アイスが惚れた理由が分かった気がした。
「ふわぁ……眠い……のです」
オルガの恋人なのかなんなのか微妙な位置に居るジリーは、今日も眠たそうにしていた。 彼女、一応中学二年生なのだが、どの授業に出ているのか不明。授業に出ていない筈なのに何故か出席扱いになっている上、テストでは結構な順位を誇っている謎の人物だった。
「あ、オルガさま! 欠伸しておりますわ。まぁオルガさまにはあんな授業簡単すぎますものね!」
※実はオルガは特進クラスのレベルなのに『面倒』を理由に断っています(ぁ)。
「あ、こっくりさんが憑依してますわ(ようするに寝かけている)! 可愛いですわ〜……♬♫」
双眼鏡と弁当を持参してオルガを覗くジリーは、すでにストーカー並の怖さだったが、それに気付く者は居ない。 ジリーは幸せそうである。 それだけなら普通の少女らしいのに、行動は恐ろしい。
「この前のバレンタインにあげたチョコ、媚薬入れ忘れたのはわたくしの一世一代のミスですわね……!」
怖ぇー……(ガタガタブルブル)
「あ、授業が終わってしまいますわ! 帰らないと!!」
――ガチャ
「…………Σえ?」
――ガチャガチャガチャ
「……え?」
――――ガタンガタンガチャガチャ!!
「嘘ぉぉぉぉぉっ!?」
なんと、ジリーは屋上に閉じ込められたのであった!
ジリーはどうする?(RPG風)
「そんな悠長なこと言ってる場合じゃありませんわ〜〜〜〜〜!!」
――――――バラバラバラバラッ
――――――バンバンバンバンッ
「何の音?」
「多分……あの子≠ナしょ」
「ですよねー」
え、あの子じゃわからない? じゃぁ教えてあげよう。 赤頭巾ルック。それが『あの子』を表現するのに一番お似合いである。もっと知りたい人は『ヴァンパイアセイヴァー』を参照(ぁ) カクゲーから飛び出したような赤頭巾美少女。
ヴァレッタ=チップ=スター
「おはようございます」
見た目美少女。 超美少女。 物腰柔らかな美少女だが、唯一の欠点と言えば――――
【二重人格】
である。
「ヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁ――――ヴァレッタ先輩っ!!?」
「あら。お久し振りですわね? シャーウくん」
「なな、なんでいまさらココに!?」
「あら酷い♪ わたしもここの生徒でしてよ? いて、何か可笑しいですか?」
「いや、先輩、退学になったんじゃ!?」
「停学≠ナす」
そこは譲らない。 さて、この美少女とシャーウに何の関係が? との前に、シャーウ、美少女との関係多くないか? 羨ましい、とは言わないよ? 全員、曰くつきだし。 さすが『運の無いヘタレ』だな。
「そんな人事みたいに!」
人事だし(ぁ) ちなみに、これは『じんじ』じゃなくて『ひとごと』と読むように(笑)
「不服だわ。ちょっっっとシャーウくんにちょっかい出しただけで停学なんて」
「いや、先輩、銃乱射したじゃん!!」
「射撃部は撃っていいのにわたしは駄目なんて可笑しいわ」
「射撃部は人に向けては撃ちません!!(多分)」
さてこんな会話じゃシャーウと彼女の間に何があったのかわからないだろう。 というわけで、話はシャーウとアイスがタマムシ(以下略)に編入した直後に移る――。
4月某日
桜は散るときこそ美しいと昔の廃人、じゃなくて俳人が詠っていたような気がする(曖昧だな)。 そんな光景を髣髴させる、実際に風で桜の花が散っていたとき、シャーウは見た。 赤頭巾を被り みつあみの髪の毛が見えて 遠くからでも美少女と分かる人
が
銃を持って桜の木をぶっ放そうとしている光景を。
「Σ何やってるんですかぁぁぁっ!?」
「見て分からない?」
「桜の木に銃をぶっ放そうとしている……?」
「わかってるじゃない♪」
一般常識その1〜♪ いい子も悪い子も桜の木の枝を追っちゃダメだよ? 銃でぶっ放すなんてもってのほか!!
「わたしはね、桜アレルギぃなのよ!」
「そんな自分主義な考えで桜に銃はだめですー!!」
――むにゅ
「え?」
――むにゅむにゅ
「……(妙に触り心地のいい銃だな。ってんなわけない)!」
「い――いやぁぁぁっ!!」
「ひっ! ごごごごめんなさいっ!」
殺されるっ! と思ったが、その銃はシャーウに向けられることはなくて
『責任とって貰います……』という台詞が聞こえたとか。
「こうなったら、貴方に結婚、してもらうしかありませんわ」
「え……えええええっ!?」
今でもだが、当時のシャーウはアイスに惚れているので、損なことを言われても困るだけで。
「お断りします」
「…………」
無言が、沈黙が、痛い。 そして顔を上げた彼女は
「わたしはヴァレッタ=チップ=スター。高等部1年ですわ」
「は……はぁ……?」
「今から、貴方を、振り向くまで、追いかけます♪」
と宣言した。 そしてシャーウは実際に一ヶ月ほどストーカーされたのだが、その時にヴァレッタが銃を乱射して、生徒指導の教師に捕まった。 不運な少年にとっての唯一に近い幸運だったと言える。
「停学は長かったです、でも、もう終了です。この意味が――――わかるよな馬鹿学生ィ=v
やばっ。
ヴァレッタ=チップ=スターの、もう一つの人格が出てきた。 ということは……やっぱり、銃に触れている。
このヴァレッタ。 銃に触れると性格が変わるため、射撃部に所属することも出来ない。でも銃と離れることも出来ない少女なのだった。
「うひゃひゃひゃ! 手に入らないならぁ〜強制的に手に入れるだけぇ〜!!=v
――ガチャ
気付いた時には既に遅い。 銃はシャーウに向けられていた。
「さぁ選べよ? わたしを選ぶか、死ぬか=v
その時浮かんだのはアイスの笑顔。 アイスならなんて答えるだろうか? 『私にはショウ先輩が居るから♪』という答えしか思い浮かばないのは……結構ショックだな。
「お断りします」
一年前と同じ答え。 だが、後悔はしない。
「じゃぁ、し――=v
――――コツン
「あン?=v
ヴァレッタに投げられたのは小石。 だが、その方向には
容姿端麗・運動神経抜群・成績優秀・学園一の苦労人生徒会長オルガの姿があった。
「ヴァレッタ先輩。十時シャーウから離れてください。今なら不問にすることも可能です。退学になりたいんですか?」
武器なし 手ぶらで彼女を諌めるのだが――
「言うこと聞くとでも?=v
「聞かないならこっちにも手があります。そう――――これを見てください」
「!!そ、それは……!=v
オルガの手にあるのは、購買部が販売し、シャーウが今困っている問題の一つである
『焼きそヴぁ餡ぱん』だった。
「ジュキ先輩これはー?」
「ソレは左の棚の三段目右から45°曲がった先の隠しスペースの中じゃなくて右の棚」
「……最初から右の棚と言って欲しかったです」
「でも、ジュキ先輩が働いてる姿を久し振りに見ましたよオレっち」
「……オルガが仕事をやってくれてたからね」
「で、オルガ先輩は……?」
「――――多分――――」
「お兄ちゃ、ぶべらぼべっ!」
「オルガさまぁぁぁっ!」
アイスを吹き飛ばしたのは、どうやって屋上から脱出したのやら、ジリーであった。
「オルガさまぁ! こんなに変わられてぇ! 原型もないじゃないですかぁぁっ!」
号泣するジリー。
「あの、ジリー……さん? それ、違う人だから。マンガでも使わないネタを素でやらないように」
「あぁオルガさま! いつもと変わらない様子……あ、パジャマ? ……ヤベェモエルンデスケド」
「ジリー、今何言った」
入院患者を増やしかねない騒動を起こしながら、ジリーは再びオルガに抱きつく。 「で、お兄ちゃん……どんぐら、ぶべっ!」
「どれくらい入院するんですの!?」
再びアイスを吹き飛ばす。
「あー……意外と軽かったらしく、三日ぐらいで大丈夫だって。むしろアイスの方が重症に感じるんだけど(汗)」
今にも血反吐を吐きそうな様子である。
「じゃぁ、わたくしはオルガさまが平和に学園に戻れるように、悪を根絶やしに」
「いや、お前だとその能力で学生全員皆殺ししそうなのでやめてくださいマジで」
「わかりました。では退院をお待ちしてますわ!」
隼のように去るジリー。
ちなみにアイスはこの後に看護婦さんに発見されました(ぁ)。
おまけ
「そのパンはわたしがずっと捜していたパン!」
「これが欲しいならシャーウを諦めてくれないか?」
「う……」
「それに、欲しいならシャーウが100個も持ってるらしいぞ」
「100個!?」
「あげますあげますからおねがいだからきえてください」
「わかりましたわ。その条件、飲みましょう」
哀れ。 パンより価値の低いシャーウ。
おわり
アトガキ
シャーウ「結局オレ弄りだったの!?」
津波「とーぜん♪」
シャーウ「Σ」
津波「というわけで、オルガは入院。三日後には退院して元気に生徒会業務に追われる日々に戻ります」
シャーウ「Σ再発しちゃうよ!?」
津波「だいじょうぶ。人間、そう簡単には死なないさ」
シャーウ「Σ答えになってない」
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[456] ジュキが登場したのでこの二人を久々に起用(何) |
- HIRO´´ - 2008年05月06日 (火) 15時53分
くっ!ツナ嬢まで使ってきたか!更新法!(笑)
ホタネ「別に他の人がその方法使おうが作者は作者でしょ?」
そーだけどね(何)
カエデ「『焼きそヴぁ餡ぱん』ねぇ。ランに『焼きそヴぁ餡ぱん』を100個あげれば、ムキルのこと諦めてくれるかな?」
絶対それはない(キッパリ)
カエデ「ひどぉーい!私もコトハ先輩がヒロト先輩を諦めないように、ムキル君を諦めないんだから!」
普通に諦めてくれよ。
カエデ「第一、何で本編でオトハとヒロトがくっつくのを応援してくる人はいるのに、私を応援してくる人はいないの?不公平だよ!」
そんなこといわれてもなぁ……(汗)
ホタネ「オイラはカエデ姉ちゃんの心配よりも、アイス先輩のケガの方が心配だよ……」
カエデ「なんでよ!」
ホタネ「ぎゃぁー!お姉ちゃんが苛めるー!」
ケンカは外でやってね?(汗)
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