[11] 小説「少年計数機」池袋ウエストゲートパーク2 |
- やすみせりう - 2003年06月21日 (土) 23時49分
「少年計数機」石田衣良:著作。 池袋ウエストゲートパーク2。 ますます、トラブルシューターとして活躍のマコトの短編集。 でも今回の本、というか作品たちは、かなり切ない。涙が出るシーンも結構あったし、締めつけられるような痛みと哀しさもある。 各作品に出てくるキャラがまた今回もすごくいい。出会う数を計数機でカウントしながら生きている少年「ヒロキ」、もと軍人の老人「喜代治」、猟犬みたいなフリーランスの荒事師「ミナガワ」(今回マコトのボディーガードとして活躍。男前ならボンノー対象決定だったのに…)、そして男を惑わす?超美少年「アツシ」など。 特に「ヒロキ」と「ミナガワ」がすごくいい!!紙一重だが「アツシ」は愛憎だったりする。マコトも美少年に惑ったりするとこがちょっとチェックなのだ。(ボンノー対象決定でも可でしょう)
全部好きな作品だったけど、中でも「少年計数機」は良かったし、「水の中の目」は、衝撃的で切ない。ハードボイルドな、お伽話みたい。あんまり切なくて2度ほど最後の所、読み直しました。 石田衣良かー。はじめて読みましたが、ますます気になる作家さんです。ちょっと他の作品もチャレンジ中です。 そうそう「骨音」(池袋ウエストゲートパーク3)も、多分そのうち読むこと間違いなし。外伝で「赤黒(ルージュ・ノアール)」もあるそうな。 ああ早く文庫にしてくれ。電車でハードカバー読むのは辛いんだぜベイベー。
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