[10] 小説「池袋ウエストゲートパーク」イカれたボーイズ。最高。 |
- やすみせりう - 2003年06月21日 (土) 23時00分
小説「池袋ウエストゲートパーク」 石田衣良:著作。 かなり前、TVドラマで見ていた頃から気になっていた小説だったんですが、やっと読みました。…すげぇ興奮。久々に小説で心臓を掴まれる衝撃。派手な文ではないけれどすごく読みやすいし、文体がセンス高し。そしてウイットでおシャレ。ベタなところがない。クールでドライで凶暴。だけど、お伽話みたいに優しい…。
主人公・真島誠「マコト」は高卒で、池袋に住んでいて母親の果物屋の店番を手伝う他は、いつも池袋西口公園でダラダラと過している。でも甘いくらい優しいクールな人情家で、この町のガキのトラブル解決屋。(望んだわけじゃないけどそうなった) で、その頭がきれるのに少々甘いマコトが、池袋のチーマーの憧れの的であるGボーイズのクールな王様「タカシ」の、好きな「マコト」だったりする。(きゃー♪ぼんのー入りまくりビジョン炸裂〜)
短編構成になっていて1篇ごとにキャラの魅力が増していくのだ!!それぞれのキャラが実によくて魅力的。クールなGボーイズの王様(キング)タカシはもうもう、文句なしにカッコイイ!!のだ!もうバカみたいにそれしかいいようがないのだ。いつも携帯電話は取り次ぎが何人もいて、ボディガード2人(ツインタワー1号2号)に守られているのだ。イカス。
原作の小説はドラマとは違っていたし、原作のマコトはシャープでクールで頭が切れてカッコイイ。(ドラマの長瀬くんはかなり近いのかもしれないけど、あれほど熱血でもない)キングのタカシも、原作の方がクール。(ドラマの窪塚くんのキングに惚れてた私は、あれはあれで素敵なキング。) 全然ドラマを見ていても、読めます。ネタはそれぞれ同じなのでイメージがどうしてもドラマを見ている場合は入ってしまうかもしれないけど、問題なし。是非お薦めな作品です。 爽快!&ドキドキ!そして、ボンノーでキマリ。でも、ちょっとせつない。それがまたいい。
|
|