| [59] 過去から来た人たちとの再会。切なく…痛い。 |
- やすみせりう - 2006年02月19日 (日) 21時43分
去年末に会社の最寄駅で偶然あった前の会社の
工事課部長。
年始に連絡を取って、飲みにいった。
参加者は4人。
工事部長は今も仕事上でつきあいがある
当時工事課の男の子N君を誘って。
私は当時事務員で今も友達付き合いがあるKちゃんを誘って。
前にいた会社は、倒産に近い解散だった。
私は倒産する一年程前にリストラされて、職場を去った組。
彼ら3人は最後まで残った組だった。
その当時、社員が少しずつ辞めさせられ、
残る人間と去る人間、職場はぎこちなくなり
人間関係と心が荒んだ。
（私はその前の会社でも同じような経験があり、
あの時の社員の一体感とバラバラ感、そして
会社に対する不信感はなんとも表現しがたい）
そんなことがあったけど、
また会えた偶然に、4人は乾杯した。
8年だか9年だかぶりに久々に会って、
懐かしくて懐かしくて昔話で盛り上がり、
楽しくて、しゃべりまくった。
6時半から始めて11時半頃まで呑み・食い・話しエンドレス。
工事部長は愛した製品の元会社が無くなり、
辛くはあったものの、その時の管理職なわけで、
就職はその後も何とかなり、今は倒産した会社の製品のメンテナンスをひとりでやっていくため、
新会社を3年前に設立したそうな。
今はとても充実して、やりたいことができて、幸せなのだそうだ。
N君も仕事はできる方だったので、倒産後、
関係会社に就職し、何かと居辛い立場にありながらも
子供も二人もしたし、辛いことも多かったようだが
頑張って、その後、他の会社に就職したそうな。
ふと。
気がつくと、N君が酔い潰れてしまっていた。
立てないほどに泥酔。意識モウロウかなりヤバイ状態。
（店に迷惑もかけたことは…割愛）
思い返しても過去、人を介抱することはあっても
決して酔いつぶれる側ではなかったN君。
（私も特にKちゃんは介抱された過去あり…）
向かいに座っていたKちゃんいわく、
かなり酒のピッチが早かったし、あまり食べてないみたいだったと。
工事部長は、最近も仕事後で飲んだりするが、
彼がこんなことになったのは初めてだと当惑気味。
なんとか立たせて、Kちゃんと私で両脇から抱えて店を出、
エレベータを降り、階段を降り、外にでた。
（工事部長はもち支払いで。ごちです現社長！！）
彼は小さな声で何度も「ごめんな…ごめんな」といい、
「…嬉しい 嬉しかった」といった。
…また、会えて、嬉しい、なのか？と思う。
（それとも両手に花だから♪オバ花でも…？）
彼は私よりも２つほど若い。
彼が最後のお別れ会の時、『皆が辞めていって、すごく寂しいよ…寂しくないの？』と
私に言って涙ぐんだことを思い出した。だから私はなんとも切なくなって、
彼の頭をくしゃくしゃと乱暴に掻きまわした。
（私に母性愛があったなんて！歳くったせいかの）
でもKちゃんなんかに合わせて飲んでるからよ〜などと誤魔化す。（いやぁー日本酒を良く飲むのだ彼女）
工事部長がチケットもたせてタクに乗せたが、ちゃんと帰れただろうか……奥さん怒るだろうな。アーメン。
そして工事部長は振り返り、
「…二人は…大丈夫だよね？」と言った。
まぁ。今二人で抱えてたの、見てませんでしたか？
多分。女の方が、昔を忘れて前向きになることは得意だ。
勿論経験した辛さの度合いが違うのかもしれないけれど。
また会って、飲もうね。と思う。
気にするなと言っといたけど、男だから気にするかなぁ。
でも今度はきっと潰れないだろう。
なんとも切なくはなった日だったが、家に帰っても
私の涙は出なかった。
（むしろ涙よりもちょっと胃のモノが出た…てへ）
次の日、大の男を支えた腕と脇が
…痛かった。（←オチ）
（コレくらいで筋肉痛…！！駄目だ私。）
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