[2] 映画「8 Mile」ラップバトルってノリの問題? |
- やすみせりう - 2003年05月18日 (日) 23時21分
白人ラッパー「エミネム」の半自伝的な映画。と言われても実は私、エミネムを知りませんでした。 (ファンの方、ごめんなさい。有名な人らしいのに。世間知らずな私) この映画との出会いはUSJにあった大きな映画看板。なんとなく写真が気になって。そして「LAコンフィデンシャル」の監督だと知り、観たいなぁとぼんやりと思っていました。 偶然にも新聞で試写会のお知らせ。最近めっきり試写会も当たってなかったが、数の多さと会場を見て、もしやと葉書を出したら当選!ラッキー。運命かもしれない?
果たして見た感想は「私はラップがわからない。」苦笑。 映画をみてそこで初めて「リリック」(歌詞)と「ライム」(韻を踏む)というものがラップの基礎? だと知り、言葉遊びなら字幕では英語のできない私には不可解で当然…と自分で慰めました。とほほ。 主人公がラップバトル(ライブハウスのようなところでラップ対決。お客のノリの良さで勝ち負けを決める)に出場するまでのサクセス・ストーリーなのだが、お互い口汚くののしってるだけで、勝ち負けはよく判らん。役者はそれぞれ、個性的でよかったけど。あのキム・ベイシンガーが、よれよれのバカ母なのにどこか退廃的に美しい。エンドロールと共に最後にアカデミー賞主題歌賞受賞の「ルーズ・ユアセルフ」がかかり、訳詩が字幕に現れてから、なんと急に、私は揺さぶられたのでした。
映画内では言葉少なく、心情もよく判らない、何を特に主張するでもない主人公の書き綴った思いの独白がそこにあり、歌詞は夢を本気で実行するならどうしたらいいか、叶えたその先は、ということを歌っているのですが、映画の主人公のそこから脱出したい、という思いが強くクロスし、これは人が生き続ける方法のリリックでもある、と思ったのでした。 夢はあきらめなければ叶うなんていう、お決まりのことじゃなく、映画をみたことによって、もっと切実なものが伝わる気がします。 お金の為に夢を叶えてビックになるなら、心もまた生き続けなければならないのです。そこに必要なものは何なのか。 本当に「もの」を創ろうとする人間には、きっとその意味がわかるのじゃないかというような気がします。
映画だけでも音楽だけでもダメな、「エイトマイル」。道に迷ったときには観たいかも。大きな夢は、私にはもうないけど。 ラップって流れるような言葉のリズムがいいよね♪なんとサントラ、借りるあてがありました。意外に周りにいるもんですね〜エミネムファンって。
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