| [171] 呟き｢叔父、逝く。桜散る風景に……｣ |
- やすみせりう - 2014年04月05日 (土) 21時37分
さぁ、四月からプーだし、少しゆっくりするぞ！ と思っていたら、
小さい頃から遊んで貰っていた叔父が４月１日に亡くなりまして。
でもエイプリルフールじゃなかった。６９歳、肺がんでした。
ホスピスに入った一週間後でした。
おっちゃん、おっちゃんと呼んでいた、坊主のＳおっちゃん。
小さい頃は、よくプロレスの技をかけられた。
道で出会うと、「こずかい、やろか〜」とポケットにある小銭をくれた。
当時、毎月２４日にはお寺でお経が読まれていて、二時になると、
始まり合図で鐘をカーン、カーン、カン、カンカン……と袈裟姿で鳴らしてた。
私はその音が好きでした。
お式は､その鐘の音で始まりました。
私の母方実家はお寺でございまして。
立派な３メートル以上ほどのお地蔵さんがおられます。
地蔵というと辻地蔵とか小さな感じかと思うかもしれませんが、
大変立派なお地蔵さんです。
葬儀はお寺で行い、４日にお式が終わり、やっと一息つきました。
手伝いも何もするわけでもないけど、４日間通ってたのでちょっと疲れました。
なんともお坊さんが１５人ほど来られまして。大層なお式でね。
坊ズだらけでいるとこがなかったよ。。。
通夜のあとには、坊さんズの翌日の式のリハーサルとか見たりして。（笑）
貴重な体験。
でも15人ほどで読むお経はとても圧巻で、気持ちいいものでした。
ちーん、とかドーン、とか、ぱーん（シンバルみたいなの）とかね。
お経の響きは好きなんですよね、私。全然わかんないんだけど。
そして開け放たれた外には、境内の満開の桜でね。。。
山面にも桜がとっても沢山で、非常に見ごたえがあるのです。
天気も崩れることなく晴れていて。
なんと坊主と桜って絵になるのよねぇ。。。和風だから？
（坊さんはじーちゃん多かったけど袈裟がね、イイ感じ。
身分によって袈裟がそれぞれ違うからね）
お経の合唱にあわせて桜の花びらが、ぶあっとたくさん舞ってね。
物凄く美しい構図を私は多分、式の最中にひとり愉しんでいました。
写真がとれなくて残念。
切り取られた幻想的な絵でした。
ほんとうに、うつくしかったのです。
それで涙がでました。この上なく美しかった。。。
これも良いお式と言うのかもしれないです。
桜のシーズン、桜のあるところでお葬式をして貰って、
いっぱいの僧侶に拝んで貰って、お寺のお地蔵さんに見守られて。
おっちゃんは幸せな最後よな思います。
二、三年ほど前にも、私が小さい頃に遊んでくれた
大好きだったＳＲおっちゃんが亡くなりました。
ＳおっちゃんとＳＲおっちゃんはまるで兄弟のようだった。
ＳＲおっちゃんが呼んだんかなぁ、呼ぶには早いでと皆、言いました。
もうお寺の２４日盆に行っても、あの二人の姿はみれない。
私のいる場所も、どんどん無くなるなと思ったり。
いろんな人が、逝っちゃってまわりが寂しくなるんだけど、
いつになるかわからないけど、あの世で待っててくれたらなと思います。
でもおっちゃんズ、そんなに早くは呼ばないでね。
|
|
