三浦綾子といえば
[2649]まゆみ
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2005年02月07日 (月) 23時19分
海岸さん、poohさん、私塩狩峠も氷点も昔どちらも読んだことありますよ〜
それで今から12・3年前の事なんですが、今ではこんな元気な私でも人生の中で、一時とっても落ち込んじゃったことがあってその時にたまたま読んだ本が三浦綾子さんのエッセイ集だったんです。
その中にたしか「希望は失望に終わらない」という言葉があって その言葉が何故か心にズシ〜ンと響いたんです。
それからしばらくして主人と二人、気分転換に北海道に行こうということになって、一週間位行ったんですが、あの時は行き当たりばったりの旅で、どこをどう回ったか覚えてないんだけど、三浦綾子さんの住む旭川を通ったので、近くの郵便局で電話帳で調べて三浦綾子さんの家に電話したんです。会ってもらえませんかって。 今から思えばすっごい大胆なことをしたなぁと思うんだけど、「来客中なので玄関先でよければ」と言われてお邪魔させてもらったんです。
ご夫婦で出てこられて、その時は私も三浦綾子さんのことを、数冊本読んだことあるだけでそんなによく知らなかったし、本の写真で見たのはずっと若い頃だったようで、出てこられた姿は難病を患っておられてゆっくりゆっくりの足取りでした。
口早に私の近況を話して本に感銘したことを話すと、私の手を取って「大変でしたね」と言って下さって。私はキョトンとしていました。主人なんかもっとひどいですよ。三浦綾子さんという存在すら知らなかったのですから。帰ってから本の写真見てビックリしていました。
私もよく知らなかったとはいえ、悪かったなぁと思ってしまいました。だって私の手には読んだエッセイ集とサインペンを持ってたんです・・・。おまけに主人はカメラを手に・・・。思わず隠そうと思ったけど「サインですか?」と言われて申し訳なさそうに差し出すと、ゆっくりゆっくりサインして下さって、おまけにご主人の光世さんが奥から「太陽はいつも雲の上に」という単行本を持ってこられてそれを下さったんです。
あとからその本の表紙を開けると、なんとサインと共に「希望は失望に終わらない」って書いてあったんです。この偶然にはもうびっくりしましたよ。私はクリスチャンではないけれど、神様ってほんとに存在するのかなって思ってしまいました。 図々しくも秘書の方に4人で写真まで撮ってもらったのでした。 この出来事は私の人生の中でもかなり大きな出来事です。
残念ながら数年前に綾子さんは亡くなられてしまいましたが、光世さんとは今も年賀状の交換をしているんです。
昨年、旭川に行った時、私は動物園よりも記念館の方に行きたかったんですが、残念ながら行けなかったので心残りです。
12・3年前の行き当たりばったりの旅は、何日か後の夜、根室に着いたんです。宿も取ってなかったので雑誌でみつけた民宿に空いてますかって電話かけまくったんです。そしたら一軒キャンセルの出た宿があってよかった〜と思っていったんです。そして花咲き蟹をた〜くさん食べさせてもらったんですが、 料理は私達に作った物ではないのでって食事代は、取られないんです。私達は十分に満足しているのだから取って下さいと言っても。 北海道の人ってなんでみんなこんなにあったかいのかなぁって思ってしまいましたよ。 ちょっと長い身の上話になってしまいました。
三浦綾子という名前を見て思わず昔を思い出したもので。
poohさん、この機会に色々な本読むのもいいかもしれませんよ。
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