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[838] 本格RS《Dream Makers》 6日目 二つの塔の戦い
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 19時41分

初代ドリメ。

私の原点にして、傑作にして、何よりも忘れてしまいたい黒歴史。
しかし、いまこうして新しいドリメが完結に向かう前に、この話をまとめて、編集終了させるべきだと思いました。

ここまでの展開は由衣さんの編集の13章までの読んでください。(http://soyokazeiro.fc2web.com/ten_poke.html)

あの時の文章をできるだけそのまま使って、矛盾点と書き直したい場所だけ書き直しました。ちなみに台本形式の書き込みはプリンスマッシュさんの文章です。
分かりにくいと思われる部分はその時のあとがきを引用しました、当時のスレッドの様子の参考にしてください。また、それは本編と全く関係無いので飛ばしても結構です。
テストアップ板に載せることも考えましたが、文字数制限がゆるい、ここの小説板をお借りすることにいたします。

―――― ←の部分で投稿者が代わります。
**** ←の部分で場面のみが変わります。
++++ ←で囲った部分があとがきなどです。

[839] 登場人物紹介など
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 19時48分

○ 登場人物紹介 (空白のところは話が進むと増えます)
☆ 元人間
・悠(バシャーモ♂)…主人公。みんな自分のキャラしか動かさないので影が薄い、けれどそれもまた彼の特徴である。
・ガム(ブースター♂)…自分の正義を貫く完璧主義者。ヒーローとは生き様と語る熱い漢。アカリンとは相思相愛以上。
・アッシマー(ジュカイン♂)…片目を無くした兵器オタク、銃を使わない宣言をした。シスコン。現:フィッターRさん。
・ルカ☆(ヨーギラス♀)…アッシマーの妹でガンダムマニア(特にZZ系)、元気いっぱい。
・RX(バクフーン♂)…熱い男を目指すショタ、Mっ気のある無茶な行動が多く、自分の命を削り落とす攻撃をよくする、ダーク化されたことはまんざらでもない。
・仙崎澪亮(ゴースト♀)…最凶の姉御。と言うが、ただのひょうきんな自信家なだけで、みんながそんな風に持ち上げているだけだったりする。
・ひこ(モココ♀)…内気な常識人、主に突っ込み役として活躍。
・プリンス(ポワルン♂)…テンションが高めでマイペース。現:グラガーツさん。
・光(クラッシュ)(ギャロップ☆♀)…掲示板荒らしとして敵として登場したけど、味方になって瑞達と行動を共に戦うことになる。
・瑞(ブラッキー♀)…活発な女の子。ブラッキーの耐久を持つためか、恐れず果敢に敵に向かっていく戦いをする。
・由衣(グラエナ♀)…発言で場をリードする準主人公ポジション、には為れなかった。他の人が濃すぎた。
・223(フライゴン♂)…関西弁を使うコンビニマニア。最初は人間だったけど、途中からフライゴンになった。
・烈(バシャーモ♂)…影の薄い悠を救うために登場した、悠のお兄さん。でも出てくる意味はあまり無かったかも。
・あかつき!(マッスグマ♂)…太陽と比喩される元気な人。ファビオラの部下として登場したが、彼女の許しを受けて悠達の仲間になった。性格はMakotoさんと言えばだいたい合ってる。
・水無月琴美(サンドパン♂)…男性である。後半に登場してキャラ付けがうまく把握されない結果、周りの人に振り回されてばかりだった。
・神田泉子(ゴルダック♀)…ずっと前に死んだ後ゼロに騙されて精神世界の番人をやっていた元人間。影が薄いがかなり重要な役どころ。
・浅目童子(メタモン♀)…架空マンさんを少し凡人に近づけたような人。
・愛(サーナイト♂)…HNがコレだが愛に生きる人じゃない。未来予知にトレースに話に便利なエスパー属性。
・ワタッコHB体(オオスバメ☆♂)…強い。ジルベールという元DM幹部と融合したという良く分からない設定。
・ソアラ(アーマルド♂)…天才クリエイタ。軟禁中。

 ☆ ドリームメイカー
・ゴットフリート(メタグロス♂)…ドリームメイカーの現リーダー、苦労人。
・サリット(スターミー♀)…ゴットフリートの側近。秘書。
・ゼロ(ボーマンダ♂)…ドラゴン四天王統率者、鬼畜な快楽殺人者、密かにゴットフリートへの謀反を企む。黒幕。
・ハインツ(カイリュー♂)…ドラゴン四天王。死亡。ウェザーマスター。
・カール(キングドラ♂)…ドラゴン四天王。死亡。アクアファイター。
・ファビオラ(チリタリス♀)…ドラゴン四天王。死亡。死の歌姫、または慈しみの母鳥。
・リディア(フライゴン♀)…ドラゴン四天王。死亡。砂上の蜃気楼。
・イーナス(アブソル♀)…ファビオラの部下、あかつきの先輩。プライド高い。
・ロッキー(エビワラー♂)…カールの部下、「スピーダー?俺はそんなもの使ってない、高速移動なら使ったことを認めるが」byロッキー談
・アグル(ウィンディ♂)…リディア隊の赤い3連星の代表。後に悠たちと和解。
・オルティア(ウィンディ♂)…リディア隊の赤い3連星の一人。
・チップ(ウィンディ♂)…リディア隊の赤い3連星の一人。
・ホウオウ(♂)…鳳凰。ドリームメイカーの先代リーダー。お節介なただのご隠居。

・ジルベール(オオスバメ☆♂)…元DM幹部。だったが、登場するのはゼロの命令で作られたクローン体っぽい、だけどうまく行かなかったらしく感覚を失っている。
・ミヤビ(クロバット♂)…元DM幹部、ジルベールの同僚。
・アレクセイ(ストライク♂)…外科医師。ファビオラへ密かに片思いしていた、そのためかダーク化手術など色々なヤバいことにも手を染めた。
・ヒャクエ(ネイティオ♂)…漢方医師。アレクセイの友人。
・ステア(ユンゲラー♂)…空間加工術とか言う異世界間移動を可能にするテレポート使いで、タクシー代わりにされている。人間達をポケモン世界へと連れ込んだ張本人。
・クラスタ(キルリア♂)…ステアの弟子で師匠と共に異世界間トンネルを作った、人間達をこの世界に連れ込んでしまったことに責任を感じていた。
・グロス(ユレイドル♂)…ゼロの部下。しつこい戦いをモットーにする。
・ザキ(ゲンガー♂)…ゼロの部下。あの事件の犯人。
・ビヘクト(メタモン♂)…なりすましの掲示板荒らし。一応元人間のはず。
・ベル(ヌマクロー♂)…策士、ゼロの部下だったが、ビーストを倒すために人間達の指揮を取る。カールから破門されたり恋人を亡くしたりしたが、そんな過去を考える前に物語は終了した。

・ドリーフ(イーブイ♂)…ブイズを結成した渋いおっさん。強いらしいが、まあそれだけのキャラ。
・アカリン(ブースター♀)…子供っぽい口調で、甘党。トラウマゆえに危険な言葉を発していたが、ガムとの出会いで少しずつ変わっていく。
・ユーリ(シャワーズ♀)…リーダーシップを発揮するお姉キャラ。情報通で冷静で知的、諜報活動が得意。ベルの学友。
・リーディ(サンダース♀)…武闘派。プライドとテンションが高く努力家、ガムの心の師匠。
・ルエルス(エーフィ♀)…旧家の生まれ。セラピスト。生まれと育ちがいいのかお嬢様口調で優しく容姿も綺麗。親がフィの研究所に出資していたので研究所の管理をしてフィを見ていたらしい。
・ルレン(ブラッキー♂)…ルエルスの弟。怪しい光で人を操るなど搦め手を得意とする。イケメン。

☆ その他
・ラティオス(♂)…あのサナスペの彼。妹思い。
・ラティアス(♀)…あのサナスペの彼女。アッシマーは彼女が好き。もちろんゴスロリ。
・フィ(イーブイ♂)…怪しい研究所で作られた自由進化の力を持つ幼イーブイ、ガムとアカリンに出会い育てられる。RXさんの小説のキャラだったような気がするが、気にすることは無い。
・ディ(イーブイ♂)…フィの兄、フィを創るまでの失敗作で、弟に複雑な感情を抱いている。ダークポケモン。
・フォリア(ブラッキー♂)…気障で難しい理屈をかさねる詩人。肉体をこねくり返された、らしい。フィを気に掛けている。分身幻惑術のプロフェッショナル。
・マシュリ(ウィンディ♀)…アカリンの友達。ある事件で死亡。
・カレン(エネコロロ♀)…家族村の少女、烈のことが気になっていた。
・トゲ(マッスグマ☆♂)…あかつき!の友達、ファビオラ達に殺された。
・トキア(ジュベッタ♂)…あかつき!の負の感情から出来た存在。裏あかつき。
・フローレン(ガラガラ♀)…ファビオラの部下、あかつきの前任者、救護班で不殺主義。ある事件で死亡している。
・ベルカ(ポチエナ♀)…ビーストに家族を殺された少女、アッシマーと心を通わせて行動を共にする。
・ユーナ(???♀)…ベルの恋人、作中ではすでに故人。

・ビースト(ミュウツー♂)…破壊神。最強。現実世界の化身。夢を壊す野獣とかそういう意味。ポケモンなんてつまらないものは消えてしまえば良いという心が実体化した、らしい。
・アメジスト(ミュウ♀)…ビーストの対になる存在。またの名をグレイス、ビーストを止めるために現れた。人間世界を壊してポケモン世界を守るというビーストの対になる存在という設定は、無かったことにした。どこかで聞いた設定だね。

※イメージCV(作:アッシマーさん)
悠:日高のり子
烈:辻谷 耕史
澪亮:渡辺久美子
アッシマーMkU量産型:田中真弓
ルカ☆:宮村優子
ガム:櫻井孝宏
あかつき!:平田宏美
瑞:桑島法子
RXGHRAM改:進藤尚美
223:斎賀みつき
浅目童子:夏樹リオ
ひこ:大本眞基子
愛:中村千絵
由衣:小林沙苗
あきはばら博士:皆口裕子
ワタッコHB:関智一
小鷹 光:折笠富美子
神田泉子:浅野まゆみ
水無月 琴美:野島健児
プリンス・マッシュ:山口勝平
フィ:愛河里花子

ゴットフリート:檜山修之
ハインツ:小西克幸
カール:井上和彦
リディア:渡辺美佐
ファビオラ:兵藤まこ
ゼロ:長島雄一
ジルベール:関智一

アレクセイ:子安武人
イーナス:木内レイコ
フローレン:兵藤まこ
ベル:榊原良子
ドリーフ:大塚芳忠
ユーリ:荘真由美
リーディ:宍戸留美
アカリン:名塚佳織
ルエルス:林原めぐみ
ルレン:三瓶由布子
フォリア:石田彰
ディ:矢尾一樹

ビースト:山口祥行
グレイス:三石琴乃

ソアラ:保志総一朗
カレン:那須めぐみ
ナレーション:石塚運昇


○ 用語紹介
ポケモン世界……人間がポケモンを好きだと思う心からできた空間、基本的にポケモンしかいないことになった。好きだと思う心の想像する世界は人それぞれであるという解釈から、ポケ書のコンテンツ、銃器とのミックス、構想している小説のキャラなどがゲストで存在している。【ドリメ世界】は執筆者側の表現で、本文では基本使わない。

精神世界……ポケモン世界とは別の空間、死後の世界に似ているが違う、封神演義の封神台みたいな場所、ドリメの世界で死んだ魂はここに連れて込まれゼロのおもちゃになる。やってきた客人が死んでも魂だけは残しておけばなんとかなるためにゼロの行動をゴットフリートは黙認していたらしい、ゼロがいなくなってからは崩壊を始めて、その崩壊によってビーストが入り込んできた。エンディングの時点では消滅している。

記憶石……意思・感情・記憶を奪ったり、封じ込めたり、操作することができる不思議な石。本名などが思い出せない設定や、精神世界での便利な道具として登場した。よく分からないものは、分からないままにするのが一番。

フィのいた研究所……ある研究者夫婦が遺伝子実験をしていたが、自分達の受精卵を用いた5つ目の実験体まで作ったところで研究者夫婦が謎の失踪を遂げたため、現在の研究所はその時のスポンサーが管理していた。だが、6体目(F)の実験体が発見されたため、その夫婦は実験体Fに殺されたことになっている――。ディは4体目の実験体、フォリアはそこまでの実験体の生き残り、スポンサーはルエルス達の親、そのへんの裏話はRXさんの小説に書かれるはず……だった。当時RXさんが小学生だったために設定がしょっちゅう変わったことが書かれなかった原因だと思う。

[840] 本格リレー小説《Dream Makers》 6日目 (1)
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 19時55分

32階・・・。ここに元凶があるはず。ワタッコと悠は辺りを見回す。
するとそこには、自分たちよりもふた周りほど黒くてでかい何かのキューブのようなものがあった。
「よし、早速壊しに行くぞ!!」
悠がそういってワタッコが急降下をかけた瞬間、壁からサマヨールが出てきて「闇の真空」で2人を吸い込もうとする。
「このままでは体が持たん! 悠、ここからとび降りて、一人であれを壊してこい!!」
「うん、わかった! でも吸い込まれるなよ、絶対に!!」
「ああ、何とか「こらえ」ておくぜ。」
悠はそういうと、必死になって「闇の真空」を切り抜けながら、キューブに近づいた。
「「かわらわり」ぃぃぃーーーーーーーー!!」
渾身の「かわらわり」が決まった瞬間、そのキューブは真っ二つに割れていった。
すると今まで溢れかえっていたサマヨールが、忽然と姿を消し、また31階、32階の結界も消えていった。
「もう、ひやひやさせんなよ。」
「それはお互い様!!」
何気ない会話が2人の間につながる。2人は急いで31階へとかっばして行き、メンバーの安否を確かめに行った。
するとそのとき、なにやらどす黒い霧のよなモノが出てきて、黒光
り、どこかへ消えていった、悠たちが下へ降りたのを見計らっていたかのように。

「おぉーい、ガムさん、アッシマーさん!」
メンバー全員を見つけた瞬間2人は安堵した。
「こっちはみんな無事だよ。一時はどうなることかと思ったけどね。」
アッシマーが「心臓に悪かったよ」といわんばかりのような感じで答える。
「さぁアレクセイさん、あかつき!さんのことについて詳しく教えてください。」
悠が落ち着いてアレクセイに問う。
「話せば長いがいいか?」
倒れたあかつき!以外が静かにうなづき、アレクセイの話が始まる。

「こいつがこの建物に来たとき、どんな状況だったかは知るまい。
あかつき!はファビオラ様が滅ぼしに行ったその場所で拾われてきたのだ。
彼女の話だと「ポケモンアイコン」のページで「ほろびのうた」を歌い、屍の山になったところから見つけられたらしい。」
どうやらあかつき!には「ほろびのうた」がきかないようだ。
「その中で震えていたあいつを見てファビオラ様は
『私たちは今まで、こんなに尊い命を奪ってしまったいたのね・・・。』と私に言ったていた。
どうやらそいつは、その中で特に気に入っていたマッスグマの色違いに『トゲ』という名前をつけ、一緒に遊んでいたそうだ。
そのあまりのショックでこいつは感情を閉ざしてしまった。
そこで私はあるひとつの方法を考えた。」

「ま、まさか・・・。」

「察しのとおり、あかつき!のそれまでの記憶をそこから抹消するために、「記憶石」というものを用いた。
これは記憶や感情を吸い出し、そのまま保存できるというものだ。
だがこれは、「自分にとって害のあるモノ」だけしか吸い取ることしかできなかった。
記憶石はあかつき!から「負の感情」がすべて吸い取り、31階と32階に、ファビオラと二人で結界を貼って、「トゲ」の墓とともに封印しておいたのだ。
記憶石には対象者の心を守ろうとして、さらに負の感情を吸い取り続ける特性がある。
おそらく記憶石が吸い出した記憶と、今の感情が不安定になったからだろう。」

アレクセイの話は、その場に居合わせた全員が静かに納得して聞いていた。
今までの過去に興味がないことや、怨んだり、妬んだりするところを全員は見たことがなかったからだ。
「じゃあ、あのサマヨールの大群は何なんですか?」
「おそらく、あかつき!が今まで記憶石に溜め込んだ負の感情の一部がにじみ出たほんの少しだと思う。」
一同はゾッとしたそのとき、あかつき!が目を覚ます。しかしアレクセイの姿はもうそこにはなかった。

「おはよ〜! あれ、みんなどうしたの?」
脳天気なあかつき!の質問にみんなは、複雑な感情を抱いた。それが安堵なのか恐怖なのか、誰もわからない。
「あかつき!さん・・・、大丈夫ですか?」
「な〜に、あらたまってんの! さ〜て、次の階へ急ごう!
ドガ美ちゃん・・・あれ?」
アレクセイが安全な場所へ連れて行ったが、敢えてみんなはあかつき!に伝えようとしなかった・・・。

――――――――――――――――

4日目の朝が来た。
秋葉と琴美は二人、無人発電所の残骸を見ていた。
普通こういう建物は街の中枢を握っているので、どんな建物よりも頑丈に出来ているはずだが、それでさえも残骸になるのだから、ここで起きた戦いがどれほど のものなのか簡単に想像ができた。
少なくともカイリューとバンギラスがタイマンを張らない限りこの状況は作り出せない。
一応、瓦礫の中にだれかいるか探して見たものの、誰も居なかった。
ここはもう終わってしまった場所だ。
「これからどうしましょうか?」
琴美が聞いた。
「とりあえず…グレン島に行きましょう」
秋葉は答えた。

――――――――――――――――

ひこ、223、澪亮、由衣、プリンスは無人発電書に向かっていた。
由衣はプリンスに話しかける。
「そーいえば、プリンスさん」
「なんですかァ?」
「本当に、敵は1人なのか?」
「え?」
「だって、久しぶりにみんなで集まるってんなら複数形かなって・・」
「あぁぁ〜〜〜・・・。」
記憶の糸を手繰り寄せるプリンス、そこに澪亮が横槍を入れる。
「どうでもいいじゃん、5人だろうと、3000人だろうとかてばいいだろ」
「まぁそうですが・・」
「(・・・3000人には突っ込まへんのか?)」
「ソレもそうですね♪」
今はいいだろうがのちに後悔するだろう。そこでふと何かを思い出したのか、澪亮はプリンスに聞く。
「あ〜!そうだ!プリン!」
「・・ちがうって、でなに?」
「さっき‘センザキ’って聞こえたけどさ、なにそれ?」
「え?あぁ いや〜、アカリンがね「センザキってしってる?」って聞いて来たから。知らないっていっただけだよ」
「ふ〜ん(なんでセンザキなんだよ、澪亮って漢字よめねぇのか?)」
「どうかしたの?」
「べっつにィ〜」
「?」

――――――――――――――――

223「なんて言ってる間に着いてもうたやんけ」
澪亮「中に入るぞ。」
すると、そこには、
アカリン(超困り顔)「・・・・」
プリンス「・・・・??」
アカリン「あ、あなたたちは何なんですか?」
223「何なんですか?じゃねーよ!!おれらは、お前をやっつけにきたんやで!!さっさと、やっつけたろか!」
アカリン「えへっ☆」
223「・・・・!!(か、かわええぇー)」
ひこ「何をしたの・・・・?」
澪亮「メロメロだな。」
プリンス「あいつは、メロメロで、ぼく達をメロメロにさせるんだ。まあ、女だったら関係ないけど・・・。」
アカリン「ええと……」
ひこ「でも、この人、ブイズの中で、一番強いんでしょ?」
アカリン「ところで…… あなた達はどうして私がここにいることが、わかったのですか?」
プリンス「ユーリの携帯だよ。ぼくは、あいつのまねをしてお前と話してたんだよ。」
アカリン「・・・・・・!! だから、ユーリさんだけ来なかったんだ」
澪亮「ユーリだけって、他のやつらって・・・。」
アカリン「リーディさんとルレンスさんとルレンくん、 みんな入って来て!」
リーディ「よーし!! 私の出番ね、覚悟しなさい!!」
ルレンス「今度こそ死んでもらうわよ。」
ルレン「上に同じ」
そして、ユーリもやってきた。
ユーリ「ごめんなさい。アカリン。ちょっとトラブルがあって、」
アカリン(笑顔)「ええ、わかってます!!えへっ☆」
ユーリ「電話の話、こっそり聞かせてもらったわ。さあ、全員まとめて……!!」
アカリン(不適な笑み)「でも、これだとちょっと大変そう。だから、まずはバラバラにして」
すると、アカリンは、炎の渦を瞬時に発動させて激しい渦による突風が起こる。
一同「ぎゃー!!」
アカリン「えへっ☆」
そして

澪亮「一体ここは、」
由衣「澪亮さん、よかった、一緒で、」
ルレンス「どうやらあなたたちと私たちで」
ルレン「――バトルというわけだな」
澪亮と由衣「・・・・・・・!!」

ひこ「うーん、一体何が、ハッまさか!」
リーディ「フフフ、アタシとの一騎打ちに勝てるかしらね」
ひこ「無理っ!!」
リーディ「……アタシはね、最初から諦めてしまう人が、大嫌いよ」
ひこ「えっ じゃ、じゃ、さっきの発言無しで わ、わたしがんばるのでみのがしてくださ〜い」
リーディ「…………」

プリンス「そんなそんなそんなそんなそんなああぁ!!まさか、ユーリ様、いや、ユーリとバトルするのか?オー!ノー!」
ユーリ「フフフ、約束通り、消えてもらうわ。」
プリンス「こうなったら、やるっきゃないな!死ぬも生きるも、全て一緒。『死中に活を求めよ』か。」

223「もう、あんな技には、まどわされへんで。」
アカリン「えへっ☆」

こうして、
 由衣&澪亮VSルレンス&ルレン
 ひこVSリーディ
 プリンスVSユーリ
 223VSアカリン
     が、はじまった。

――――――――――――――――


「さぁ、覚悟を決めてアタシと勝負しなさい!! このもこもこ!!」
「もこもこなんて言わないでください・・・。確かに、そうですが・・・」
ひこはあまり戦いたくなかった。なぜなら、でんきタイプ同士、戦っても無意味だと思っていたからだ。むしろ、リーディが攻撃して疲れ果てたときに戦いたかった。
「さ、あんたも女なんだから、戦いなさい。男は愛嬌女は度胸!!」
逆だっつーの!!
「女は愛嬌がある方がモテますよ・・・」
「んなこたぁどうだっていい!戦いな!!このチキン野郎!」
その言葉を聞き、ひこのいかりのスイッチがONになる。
「私をチキン野郎と言うあなたの度胸に拍手します・・・。しかし、私にその言葉を言ってしまったら・・・」
ひこはここでいったん言葉を切り、ズズズズズズズズズズズズ・・・・・・、と前に出てくる。
リーディはビクッとして後ろにさがる。
「な、なんなのよ!!はっきり言いなさい!!」
「では言います。私にあの言葉を言ってしまったら・・・、おしまいなんですよぉ!」
そう言うのと同時に、ひこは、リーディに乗っかった。
「ギュウ〜」
リーディの体にひこの体全部の体重がかかる。
「ぐえ〜・・・・・」
リーディはしばらくすると、気絶してしまった。
「片付いたか・・・・。でもまだ油断できないわね・・・。他に誰か出てきたら危ないですから・・・」
ひこは、万が一のためを思って、リーディの横に座っていた。
しかし、座っていられたのは、たった5秒くらいだった。
リーディが、ひこが座ってすきができた瞬間、バッと起き上がり、ひこに飛びついてきた。
「きゃあっ!」
ひこは、さっきとは逆に、リーディの下敷きになっている。
「フフフ・・・ッ!油断したあんたが馬鹿ねぇ・・・。フフフフフ・・。アタシは気絶フリしていたのに、あんたは全く気づかなかった・・・」
リーディがぺちゃくちゃしゃべっている間に、ひこは、必死になってもがいていた。
「う〜ん、う〜ん・・・」
「くっくっくっく・・・・。今度はアタシの勝ちね!!さっさと降参しなさい!!その方がズバッとやれるわ!」
ひこは、そのとき、リーディが不適な笑みを浮かべたのに気がついた。
「や、やるって、な、何を・・・?」
「あんたを殺すこと。それ以外何があるって言うのよ」
ひこの顔が青ざめた。もうじき、自分は死ぬのでないかと・・・。
しかし、その考えとは裏腹に、リーディがなにでどうやって自分を殺すのかも気になっていた。
「あなた、私を何で殺すつもりなんですか・・・?」
「何だっていいじゃない」
リーディはひこの質問を無視して、ひこから離れると、数メートル歩き、しゃがんで、何かを取り出した。
そして、ひこのそばにやってくると、それがなんだかはっきりとわかった。弓矢だった。
「この弓矢であんたを殺す」
「あなた、弓矢が使えるんですか・・・?」
ひこが疑っていると、リーディが言った。
「じゃあ、やってみようじゃないの!!」
すると、ひこめがけて矢が飛んできた。
「きゃあ!」
ひこは間一髪で矢をかわしたが、ものすごく、ギリギリだった。
「アタシの弓矢をなめちゃ困るわ!覚悟!!」
リーディはひこめがけて弓矢を構える。
ひこは、走り出した。しかし、リーディは笑っている。
「アハハハハハハ!逃げられると思ってんのか!このアタシから逃げられると思わないでほしいわ!!覚悟しなさい!!」
リーディはそう言うと、矢を放った。
ひこめがけて矢が再び飛んでくる。
ひこは振り返らないが、ものすごく焦っていた。
「もうすぐ、私はリーディの矢にあたって、死ぬ運命なの・・・?」
ひこは、走りながらそうつぶやいた。
その数秒後、矢がひこの肩をかすめた。
「ふぅ・・。助かったぁ・・・」
「ふん。運のいい女ね。しかし、この後はないわよ!!」
リーディは、弓矢を構えた。
もう、でんき攻撃より、女の殴り合いみたいになっていた。

――――――――――――――――

グレン島に向かった二人は・・・・、正しく言うと、向かおうとした二人は、どうやっていくかを考えていた。
「どうやっていきましょうかね・・・?」
「船でしょう」
琴美の質問にあっさり答える秋葉。
「じゃあ、船を探しましょう。私は、地面タイプですから」
水が苦手な琴美は船を探すほかなかった。
澪亮や223が助けにきたとき、船を使ったのかと二人は思ったが、あのときは、愛のテレポート・・・ではなく、秋葉とひこ同様罠に引っかかってしまったか らだ。
しかし、運良く、あのときの船がそのまま残っていたので、二人はそれに乗ることにした。
「よかったですね。船があって」
「そうですね」
会話が広がらないおしゃべりをしながら二人は船に入った。
あのゴリーキーは当たり前だがいない。そのかわり、船の天井に、「???」のボタンがあった。
「なんでしょうか・・?」
「触らない方が身のためですよ。琴美さん」
秋葉がおさえるが、琴美は好奇心が押さえきれなくて、「?」のボタンを押してしまった。
その瞬間、船がものすごいスピードで動いた。
秋葉が後ろを見ると、ジェット噴射していた。
「そういう、仕掛けだったんですか・・・」

――――――――――――――――

ユーリ「あなたは、私の手下なのよ。手下のあなたが、私に勝て・・・あっ!消えた?」
プリンス「あいつはぜったいれいどを覚えてるんだよね。ちょっとしたミスが命とりなんだよね。」
ユーリ「そこにいたのね。」
プリンス「マイ、ガッ!」
ユーリ「逃がしは、しないわ。オーロラビーム!」
プリンスは、オーロラビームをかわしながら、逃げた。
ユーリ「オーロラビーム!!」
プリンス「あらよーっと。」
ユーリ「でんこうせっか!!」
プリンス「・・・・・・・・・・!!」
ドカッ
プリンス「オー!ノー!」
ユーリ「フフフフフ。」
プリンス(ハッ!あのスイッチは!)
ユーリ「もういちど、でんこうせっか!!」
プリンス「ぎゃっ!!」
プリンスは、一目散に、スイッチの場所まで、走った。
プリンス「ポチっとな。」
すると、ユーリの目の前に、大爆発だけ、覚えたマルマインが落下して、
ドッカアアアアァァーーーン
ユーリ「きゃあああああぁぁぁぁ!!」
プリンス「やったか?」
ユーリ「あいにくね。私はまだ、死なないわよ。」
プリンス「そんな・・・・・・。」
ユーリ「さっきは、よくもやってくれたわね。」
すると、ユーリは、あの吹き矢を取り出した。
ユーリ「死になさい。」
プリンスは、つばをのんだ。
プリンス「あんまり・・・ぼくを殺そう・・・・ていう気はあんまりおこさないほうがいいよ。」
ユーリ「あなたは、私達の裏切り者なのよ。あなたはもう、 ないの。」
プリンス「このままじゃあ、死んでしまう。この発電所の、しかけをうまく利用して倒すことが、出来たらいいのに・・・!!」
ユーリ「発射!!」
プリンスは、矢をギリギリでかわした。
プリンス「・・・・・・・・・!!」
ユーリ「あなたが、ここのことをよく知っているのは、わかっているわ。だけど、本当は、そんなものは、無意味なものなのよ。」
プリンス「それは、どうかな?さっきは、マルマインの爆発でやられたくせに!!」
ユーリ「調子にのるな!!もう、殺すわよ!!」

――――――――――――――――


223「はかい・・・。」
アカリン(ウインク)「えへっ☆」
223「ああー、だめだぁー!!」
223は、アカリンに、メロメロになった。
アカリン「シャドーボール!!」
しかし、アカリンのシャドーボールは、外れた。
アカリン「いっけなーい。」
223「・・・・・・・・・。」
アカリン(困り顔)「ほんと、私ってドジで、やんになっちゃう。」
223「ひいいいぃぃぃ!! 露骨なメロメロ攻撃かいな! こら、かわえぇぇ!!」
223は、さらに、メロメロになった。そして、アカリンは、さらなる追い討ちに出る。
アカリン「あなたとずっと一緒にいていたいのー!!」
223「ああー、あまえるかいな!!だめだ、力が・・。」
アカリン「えへっ☆」
有利のはずが、一気に不利へと、化した。

――――――――――――――――

「ちょっと待って下さぁい!!」
矢が打たれようとしたまさにそのとき、ひこがリディアを制した。
「へぇ〜命乞い?まぁアタシの手下になって未来永劫ずぅ〜っと裏切らないなら命だけは助けてもいいよ。」
リディアが答える。さっきからすごく興奮しているのか干草のにおい漂う辺りでは電気による火花が飛び散っている。
「ええと、そうじゃないんです。あの一応ポケモン同士の戦いですし、一対一ですし、大体あなたから一騎打ちを申し込んできたのですし、武器を使うのもどうかと思うんですが・・・」
こんなときまで微妙に真面目なひこだった。
が、意外とリディアはプライドが傷つけられたのか真顔に戻り、
「確かに弓矢はフェアではないか・・・いいだろうラム肉一つ裁くのくらいこの牙で十分。一気に止めをさしてあげるわ。」
そうして弓矢を下ろす。次の瞬間リディアは攻撃態勢に転化した。
『噛み付く!』
130群の素早さは伊達じゃない、それこそ流星のような速さでリディアは突っ込んできた。
「わわわっ!」
ひこはかろうじてよけたが、素早さでリディアにかなうはずは無い。再びリディアは体勢を直すと向かってきた。
「ひぃっ」
妙に自分の悲鳴が間延びして聞こえるようにひこは感じた。瞬間瞬間がスローモーションのようにゆっくりそしてはっきり見える。「あぁ私は死ぬのかな」そうひこが思いかけたとき、不意にある考えが脳裏にひらめいた。
「ふっな〜んてねっ。本当は、このときを待っていたの。」
「何っ!!!」
リディアは思わず(というか素直すぎ)足を止めてしまった。
「さっきから、あなたの静電気が飛び散っていたから、ほらっ!」
よくみると綿のある部分だけが2倍に膨らんでいる。そう、ふかふかの たいもうは でんきを ためやすい(図鑑抜粋)のである。
「何をいう。アタシの特性を忘れたのかい!」
「『蓄電』・・・ですよね。分かっています。でも狙うのはあなたじゃないです。」
そういって少し含みのある微笑を見せる。
『雷!!』
ひこが叫ぶと周りにものすごい量の雷が落ちた。そのものすごい轟音にリディアは怯んだ。
「今だ!えいっ!!」
怯んだところにもう一度のしかかる。リディアは麻痺した。
「ぐっ・・・くそがぁぁ〜」
叫んでみるが、ひこの下から動くことも出来ない。
「ふぅ。一段落ですね。」
ひこはほっと息をつく。

これでひことリディアの対戦は終わったかに見えた。が・・・。
「・・・?、なんか良い匂いというか香ばしい何かが燃えてる匂いがするような・・・・・・・・・!?」
ひこが驚いたのも無理は無い。なぜならひこたちはいつの間にか炎に囲まれていたからだ。さっき雷を使ったときにどうやら辺りにあった干草に引火したらしい。炎はますます勢いを増してくる。リディアは動けずひこも下手に動くことが出来ない。二人ともが命の危機に陥ってしまった。

――――――――――――――――


「まぁともかくだ、あいつらをぶったおせばいいんだな?」
「簡単に言えばそうですね」
「…………」
「…………」
「じゃ、ちゃっちゃと終わらせようぜ、由衣!まずはあのエーフィをミンチにしてやろう」
「(ミ、ミンチ?)は、はい」
そういって、澪亮と由衣はルエルスに向かって突っ込んでいった。ゴーストタイプの澪亮と悪タイプの由衣にとってエスパータイプのルエルスを先に潰すのは適策だった、しかし同時に必然であったことが災いした。すぐに攻撃をしてくるということが見え見えになっていた。
ルレンとルエルスは同時に攻撃の体勢に入り。まずルエルスのサイコシネシスが澪亮にヒットし、その間に由衣はルエルスへかみくだくを使おうと懐に入ろうとする。
そこでルレンとルエルスは位置をすばやく入れかれて、ギリギリまで引き付けて。攻撃のカウンターを叩き返した。
攻撃は由衣の急所を突いて、そのまま発電所の壁に叩きつけられた。壁に叩きつけられるにはこれで二回目だったりする。
体が言うこと聞かない、なんだか最初の一撃で瀕死寸前までダメージを受けたような気がした。
澪亮はやせ我慢がどうかは分からないが、平気な顔を保っていた。
「……お前があのセンザキだな」
ルレンが口を開いた。
「ああそうだ、確かに俺は仙崎だが……なんでセンザキなんだよ、澪亮って漢字読めねぇって言うのかぁ?」
澪亮は顔をしかめて答えた。
「(そりゃ、読めませんよ)」
由衣は無言で突っ込む。
「別に読めないわけでもありませんの、でも名前で呼ぶのが礼儀だと思いませんこと?」
ルエルスはそう言い終えて、瞑想を始めた。
「澪亮さん! 瞑想が終わらないうちに早く倒さないと…!」
「分かってるって」
「そうはさせない」
突如、澪亮の後ろにルレンが現れて床に叩き(?)つけた。
――だましうちだった。
「仙崎、お前だけはここで始末する必要があるんだ、覚悟しろ!」
「ちょっと待て! やたら俺を目の敵にするけど、この俺が何かヤバイことしたと言うのかよ?!」
絶対、している と由衣は陰で思っていた。

――――――――――――――――

炎に囲まれたひことリーディは、しばらく事の状況が飲み込めず、呆然としていた。
しかし、ひこがはっと気がつくと、さっきより炎は大きくなっていた。
ひこはリーディの方を見たが、当然、彼女は麻痺しているのでぐったりしている。
リーディと協力しなければ、この炎は消えない。そうひこは思った。
しかし、このハイテンション暗殺者とどう協力すればいいのだろう?
無理に決まっている。絶対麻痺状態から解放されたら自分を殺すに決まっている・・・。ひこはもう、確信していた。
と、そのとき、リーディの体が少し動く。
「ア、アタシのゆ、弓矢に何かついてい・・・ない?」
リーディがつぶやく。
ひこはリーディの弓矢をとりにいった。そこはあまり炎には包まれていなかった。
しかし、弓矢は木でできてるので、ちょっとでも触れると、燃えそうだった。
ひこは、火をつけないように、慎重に弓矢をとった。そして、リーディのもとに走る。しかし、ひこは、やけどを負ってしまった。
「持ってきたわ。どうすればいいの?」
やけどのことをリーディに隠しながらひこが言う。
「そこに、[なんでもなおし]があるでしょ?それで、あんたのやけどを直しなさい・・・」
ひこは驚いた。隠していたやけどのことをいとも簡単に見破られてしまったからだ。
「な、なんでわかったんですか!?」
「簡単よ。あんたがやけどなんか負っていなかったらわざとらしく手(足?)を隠すはずないでしょ。凍った訳でもないし、麻痺した訳でもないなら、やけどでしょ。本当は、アタシの麻痺を治すことにしてたけど・・・。あんたに譲るわ。早くつけて・・・」
ひこは、少し考えた。本当に使っていいのか・・・。
やけどなんて、日常茶飯事・・・。どうしたらいいのか・・。
「早くつけて!炎が回っちゃう!
そのとき、二人の周りに大きな炎がきた。
ひこは急いで、なんでもなおしをやけどしたところにつける。やけどはなおった。
「さ、早く逃げなさい!!アタシはほっといて!!」
リーディが思いっきり叫んだ。しかし、ひこは逃げない。そのかわり、リーディの弓矢を持ち、リーディを背負う。
リーディは驚いた表情を見せ、ひこの背中の中で言った。
「な、なんで・・・。アタシを助けるの・・・?」
「決まってるじゃないですか!!このままだとあなた死にますよ!?」
ひこはそう言うと、走り出した。さっきリーディの弓矢をとった場所に向かって。そこは、さっきと同様、火があまり回っていなかった。
そして、ありあまる力すべてを出して、炎の中から抜け出した。
そこから100mくらいすすんで、リーディを背中からおろす。
「はあ、はあ、あんた、なんであのままアタシを見殺しにしなかったのよ?アタシは敵よ?ドリームメーカーの仲間よ?」
ひこはゼエ、ゼエ息を切らしながら言った。
「だって、見ていたら、ほっとけないじゃないですか・・・。同じ命なのに・・」
それからしばらくして、雨が降ってきたので、炎は消えた・・・。
「あんたには、大きなかりができたわ・・・」
そうリーディは言うと、草むらに(もちろん燃えていない)寝転んだ。
ひこも同じ行動をする。そして、二人で大きく空気を吸う。

――――――――――――――――

しばらくして、ひこが起き上がった。
「仲間のところに行くの?」
リーディの問いにひこは黙ってうなずく
「それはやめて、今はみんな一騎打ちの最中なの、そんな卑怯な行動をしないで」
リーディの問いかけに、ひこは少し黙ってから答えた。
「でも……仲間を見捨てて逃げるなんてもっと卑怯ですよ」





ひこが走り去っていくのを見届けて、リーディは自分が情けなくなるぐらい大声で号泣した。
いままでつらい訓練、そして難しい仕事を繰り返して、能無しの上司の下でひたむきに頑張ってきた。
弓矢もなかなかうまく使えずに、ユーリから何度も転向を進められたのも断って、ようやく使えるようになった。
そして、あの能無し上司が去って、今回は自分の手だけで手柄を立てるチャンスだったが……
しかしこのザマ、結局敵に情けを売られて敗北だった。
麻痺したことはリーディにとってたいしたことでは無かった。素早さが65になるだけ、それに電気タイプとして麻痺くらい根性で治せた。
たった13kgの敵にのしかかれて動けなかったことは訳があった。ひこはあの最初ののしかかりの時に《綿胞子》をリーディに掛けていた。
電気が溜まるほどどんどん大きくなって相手の動きを封じてしまう呪いの様な綿胞子。
特性《静電気》のひこはわざと接触技を仕掛けて相手の綿を大きくして、リーディの自慢の素早さをそぎ落としていた。
興奮していたリーディがそのカラクリに気付いたの時は炎に囲まれたとき、そのとき既にほとんど動く事ができなくなっていた。
ただし、体の周りの綿が焼けてしまえば自由、リーディはむしろ炎に飲まれて体の枷を燃やして自力で脱出したかった。もちろんその後、ひこを追うつもりなどない、完敗した相手を未練がましく追うのは暗殺者のプライドが許さない。
しかし、ひこはリーディを助けた。「このままだとあなた死にますよ!?」と情けをかけられた。
立場上、自分が死ぬことなど常に予測している、死線は自力で切り抜けると決めていた。ひこの行動は奇しくも彼女のプライドを大きく傷付けていた。
実は敵に助けられたのは今日で二回目だったりする。

「さて…これからどうしようか……」
散々泣き通したリーディは起き上がった。麻痺も消え、あの綿胞子ももう無い。
リーディは何も言わずに走り出した。

・試合終了
○ひこ(中学二年生)VSリーディ(独身女性)× 

――――――――――――――――

ひこは、仲間を探し求めてかれこれ1kmは歩いただろうか・・・。
見渡す限りあたりは草がぼうぼうとはえている。建物など全くない。
「どうしよう・・・。皆さんが見つからない・・・・」
ひこはとにかく歩いた。どうにかなるのではないかと。第一、方角が分からないので、あてずっぽうで歩くほかなかったのだ。
そして、10分くらい歩いただろうか・・・。目の前に何かが見えた。
「あれは・・・、何かしら?」
近寄ってみて見ると、弓矢だった。
「弓矢・・・?おかしいな・・・。リーディの弓矢はさっきいた場所にあったはず・・・。なんで?誰のかしら?」
ひこは何がなんだかわからないので、その弓矢は近くに放り出して、走っていった。

そのころ、リーディは走っていた・・・。
なぜ走っていたのだろう・・・・。それは、リーディにしかわからない・・・。
ひことの出来事を上官に報告するため?いいや、おそらく違う・・・。
仲間を捜しに行くため?そして、勝負に加勢するため?いいや、それを卑怯と言った彼女はそんなことはしない・・。
じゃあ、何のために彼女は走っているのだろう・・・。
リーディは無言で走っていると、さっきひこが弓矢を見つけた場所に来ていた。
そして、その弓矢を拾い上げる・・・。そして、つぶやいた。
「これは、アタシの弓矢じゃない・・・。アタシの弓矢はこんなきれいな模様は入っていないもの・・・」
その弓矢には、細かくポケモンが描かれていた。リーディが目をこらしてみると、ブースター、シャワーズ、エーフィ、ブラッキー。そして・・・。リーディではなく、サンダース・・・。
と、そのとき、ガサリと音がした。
リーディは反射的に音がした方を見る。
「だ、誰!?」
すると、草むらの陰から、低い声がする・・・。
「くっくっくっくっく・・・。リーディ。俺を忘れたか・・・」
リーディはその声を聞くと、はっと気がついた表情になる。
「ま、まさか・・・・・!あんたは・・・、ドーリフ・・・?」
「くっくっくっく・・・。そうだ・・・・。貴様は、敵に命を救われた。まあ、お前としては自力で助かるつもりでいたんがよぉ」
リーディはすこしたじろいた・・・・。

――――――――――――――――

「もう〜ほんまにぃ!気持ち悪いなあ!ええい!くそぉ!もぉ〜!」
223はイライラしている。
アカリン「えへっ!」
「ええいくそお、破壊光線や!」
223が破壊光線を発射しようとした。
「キャ〜!酷い!」
アカリンが叫ぶ。
「酷いもくそもあれへん!お前をなあ、倒すためにやっとるんや!」
「酷いわ!」
またもやアカリンが叫ぶ。
「やかましいわ!もっかい破壊光線や!」
223はこう言って破壊光線を発射した。
ドカーン!
破壊光線がアカリンにヒットした。

――――――――――――――――

ドーリフの声を聞き、リーディは攻撃の準備に取りかかった。
そして、ついに、ドーリフがでてきた・・・。
出てきたのはかわいらしいイーブイ。
そう・・・。ドーリフはイーブイなのだ。
かつてイーブイだったリーディやアカリンたちに進化の道具をあたえ、適材適所につけたドーリフは、リーディよりも可愛い姿だが、レベルはかなり高いイーブイだった。
「相変わらずね。ドーリフ」
リーディが、吐き捨てるように言った。
「くっくっくっく・・・。リーディ。言葉をつつしめ。まぁいい。さぁ、君はこの仕事に向いていなかったようだな・・・。あの頃のお前は、人殺しを何とも思わなかった残酷な奴だったが、いつこんなリーディになったのだ?」
リーディはその質問に答えたくなかったようだが、上司、恩人と言えるドーリフの質問を無視できないのだ。
「ア、アタシは・・・。ユーリや仲間と一緒に弓矢の練習をしてるときに・・・」
「しているときになんだ?」
リーディはそれ以上言いたくなかったようだ。
思い詰めてリーディは走り出した。ドーリフはそれを止めない。意味もなく、
「くっくっくっくっくっく・・・。すべてお勝負が終わったとき、殺し合いが始まるのさ・・・。くっくっくっくっくっく・・・・」

――――――――――――――――

「あれ、どうしたの?みんな?」
能天気に問いかけるあかつき!の質問に足を止めていたCチームのみんなが口ごもった顔をしていた・・・
そしてワタッコHBがあかつき!にこう言った
「あかつき!さん・・・君をCチームメンバーから外す。先にこの塔を降りて脱出をしてくれ・・・これはリーダー命令だ」
「!?」
あかつき!にはその言葉が当然信じられない。
これまで苦楽を共にして来たのに、急にそんなことを言い出すなんて・・・
「嘘でしょ・・・?嘘だよね!?オイラだってまだ戦えるんだよ!!」
しかしあかつき!のその意見を全く無視するかのように悠とガムはあかつき!に言い放った
「悪いけど・・・」
「君じゃこの先、僕達の足手まといにしかならない・・・」
「そんな・・・そんな!!」
あかつき!が今にも泣きそうになおも訴えかけると
「この先で倒れるぐらいならいっそここで・・・!」
なんと!アッシマーが銃口をあかつき!に向けた
「う・・・うわぁぁぁ!!」
あかつき!は動揺と困惑が隠せない状態で30階へ逃げるように去っていった・・・
「カチッ・・・」
「これでよかったんですか・・・?ガムさん・・・?」
弾が入っていないライフルをひくと、アッシマーがガムに話しかけた。
「うん・・・」
ガムは浮かない顔をしながら静かに答えた。全てはあかつき!が目覚めるまでのガムの案による芝居だったのだ。
「さっきの大勢のサマヨールの数・・・アレクセイの話が本当だとするなら、あかつき!さんが僕達のメンバーである限りCチームは爆弾をかかえて戦っているのと同じ・・・この先の戦いがあかつき!さんの記憶に関わることも・・・」
「ほろびのうたがきかない所も気になるし、最悪の場合ダーク化が暴走したRXさん以上の脅威にならないとも言い切れなかったんです・・・」
「でも!あんな方法で追い出すなんて!!」
悠が反論するが
「わかっている!でも、あかつき!さんの性格上、生半可な説得では絶対についてきたと思うし・・・それに『知らない』と言う事が今のあかつき!さんにとっても重要なことなんです・・・!」
あかつき!がいなくなったCチームは沈黙を続けていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あかつき!はこらえきれない涙をぬぐいながら29階まで駆け降りていた。
「みんな・・・みんながオイラを足手まといだなんて・・・」
言いようのない悲しみを感じながら
「オイラ、これからどうすればいいの・・・?」
うなだれているあかつき!。そこにはもう仲間と呼べる者がいない。
強烈な孤独感が容赦なく彼を襲った。
「(何を迷っているのです?)」
「・・・誰!?」
その時、あかつき!の心に語りかける者がいた。
「あなたは・・・ファビオラ様!」
その姿はまぎれもないあかつき!の育ての親、『慈しみの母鳥』のファビオラだ!どうして今またここに?
「ファビオラ様・・・オイラ、これからどうすれば・・・」
「いっそファビオラのいる所へ行きたい・・・」といわんばかりのあかつき!の初めて見る弱気な表情を見て、ファビオラは厳しい表情をとって
「(あかつき!・・・私(わたくし)はお前をそんな弱い子に育てた覚えはありません・・・)」
と言った
「!」
あかつき!がその言葉に驚くと、ファビオラは
「(本当にガムさん達があなたのことを邪魔に思って追い出したと思っているのですか?)」
ファビオラはそのほんのわずかの言葉を残すと、やがてあかつき!の目の前から姿を消していった・・・
「待って!ファビオラ様・・・!」
・・・しばらくたたずんでいたあかつき!だったが
「うん、そうだ・・・そうだよね!」
元の元気な笑顔を取り戻し、上に引き返していった!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、あかつき!を除くCチームは33階へ到着していた
まだあかつき!の過去の事実とそのために彼をチームから外した喪失感を忘れることができず、足取りも重い・・・
「・・・ここにはなにもないようですね」
悠が周囲を見わたしてつぶやいた
「いや待って!・・・あそこに何かある!」
そこには、チイラのみ、リュガのみ、カムラのみ等の珍しいきのみと、あかいグミ、だいだいグミ、しろいグミ等のポケモンには目がない好物がたくさん置いてあった。
「なんでこんな所に・・・」
これは敵のワナか・・・と思ったCチームの目の前に奇妙なものを発見した。
「壁に何か彫られている・・・」
ガムが気づいて読もうとするが見たことがないような文字で読むことができない・・・その時!
「ハァハァ・・・やっと追いついた!みなさん!!」
「あ・・・あかつき!さん!?君は安全な場所に避難したんじゃ!?」
「オイラに『さん』付けはいらないよ!ガムさん!!」
「!」
ガムは自分の言葉に「ハッ」とした!今、思わず言った『君は安全な場所に避難したんじゃ!?』であかつき!に先ほどの芝居がバレてしまったからだ。
「ガムさん・・・オイラだけが安全にしているなんてたえられないよ・・・!オイラ、絶対にみんなの足手まといなんかにならない!だから・・・」
・・・ガムは以前にも増したそのあかつき!の透明のように澄んだ瞳を見て
「あかつき!さん・・・一時的とはいえ君をメンバーから外そうとしたことを許してくれ・・・そして、これからも地獄まで共に一緒に戦ってくれますか?」
あかつき!がその問いに「もちろん!」と快く答えたことは言うまでもない。悠達も結束がさらに強くなったCチームに元の活気が戻ったことを喜ばずにはいられなかった!
そんな中、あかつき!の目の中にさきほどの壁文字がうつった
「・・・!これはファビオラ様の文字!」
「!・・・なんだって!?」
どうやらこの文字はファビオラとイーナスとあかつき!だけがわかる暗証番号のようなもので、他の者には読めないように書かれていた。
「読んでみるね」
あかつき!がその壁文字をゆっくり読み始めた
『みんな この世界を たのみましたよ ファビオラ』
あかつき!は思い出した
「みんな・・・この33階は昔、ファビオラ様が守護されていた階だったんだよ」
29階であかつき!の前に現れたファビオラの姿はこの想いからだったのかもしれない
ガムがつぶやいていた
「『3』・・・『ティガ』・・・インドネシア語で聖なる数字」
この階からは何か特別な神聖な空気を感じた。
しかもこの壁文字が、かなり新しいもであった所からファビオラがアッシマーの治療のため、アレクセイを呼びにきた時に残していったことがうかがえる。
「ファビオラ様は死ぬ直前までオイラ達のことを・・・」
貴重なきのみ、大好物のグミ・・・最後まであかつき!を・・・いや、チーム全員を我が子のように想っていた『慈しみの母鳥』のファビオラ。
「なんだろう・・・」
「涙が・・・」
「とめどなく・・・」
「あふれてくる・・・」
悠たちはその遺言を目の前にして静かに涙を流していた。
「ファビオラ様・・・オイラ、この命にかえても約束まもってみせるよ!」
Cチーム達は安全な33階でグミやきのみで回復&腹ごしらえを終えると、悠はチイラのみ、ワタッコHBはカムラのみを所持した。
「必ず生きてみんなの所へ帰ろう!」
「ああ!!」
固い絆で結ばれたCチームにもう一片の迷いや疑惑はない。全員は力強い足取りで次の階へとむかって行った!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・一方、精神世界では愛が霊魂の神田から[トレース]した管理者能力で必死に空間の崩壊を阻止していた
「ハァハァ・・・」
「愛さん・・・だ、大丈夫ですの?」
「だ・・・大丈夫・・・」
ファビオラにはとてもそうには見えない。何せよ四天王の頂点にあたるゼロが支配し、ゴルダックの神田が管理していたこの世界をサーナイトの愛1人で食い止めるにはものすごい体力と精神力を消耗しているからだ。
「私も手伝うわ」
ゼロ戦での傷も癒えた精神世界チームの中から、浅目が[へんしん]でサーナイトになり、同じく[トレース]で愛を手助けした。
「2人でがんばれば楽でしょ?」
「浅目さん・・・ありがとう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「見ていることしかできないなんて・・・」
瑞が歯がゆそうな顔をして見ていた。
あれからかなりたつが、精神世界の修復がスズメの涙ほどしかすすんでいないからだ。
「もしかしてと思うのですが・・・」
ファビオラがこの状況を冷静に見つめてRX達に言った
「みなさん、これは私(わたくし)がまだ『死の歌姫』だった頃の話なのですが・・・ゼロがこの世界、つまり『精神世界』の支配に向かった時、なぜかゼロが傷だらけになって帰ってきたことがありましたの」
瑞は「えぇ!?」という表情をして言った
「それってどういうこと?ゼロが元々からこの世界を蹂躙(じゅうりん)したって事じゃないの?」
・・・ファビオラが考えながら言った
「これは私(わたくし)の推測なのですが・・・
なぜゼロだけが現実世界と精神世界を自由に行き来できたのでしょう?」
「・・・」
「それはこの世界と現実世界の境目にゼロが『空間の穴』のようなものをあけたからなのではないでしょうか・・・?」
みんなはゼロ戦の時のファビオラとの会話を再び思い出していた
―(生と死の境を作る事がどんなに恐ろしいことなのか本当にわかっているのですか・・・?)―
―(生の世界には死者であふれ、死の世界では生のあるものがひきずりこまれていくのですよ!)―
「ファビオラさんの言っていることに間違いはないわ」
空間の修復をおこないながら愛が言った
「私がここに来たとき、威力を最大におさえた[ゆめくい]で霊魂の神田さんの心を読ませてもらったんだけど、この世界のどこかにその『穴』があるみたいなの」
全員はファビオラと愛のその言葉を疑わなかった。
ファビオラは『死の歌姫』だった頃の記憶、愛は言葉が聞けない『無』となった霊魂の神田の記憶をサーナイトの愛にしかできない方法で聞いたのだから間違いない。それだけ愛の言葉にはいつも真実性があるのだ。
「それじゃあ、俺達がその『穴』をふさげばこの世界の修復もすんなりいくってことじゃん!」
RXが意気揚揚と穴の所へ行こう!と呼びかけるが瑞が[でんこうせっか]でつかまえた
「ちょっとまって!でも『生と死の境』まで行くってことは、現実世界で死んだ人やまだ見ない敵がいるかもしれないんだよ!」
RXが反論する
「でもこのままじゃ精神世界の安定どころか、現実世界で死霊があふれて、生きている人がこの世界に迷い込む可能性だってあるんだぜ!」
しかし、ファビオラが言った
「RXさんの言う通り、ここは危険でも賭けにでてみるべきですわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しばらく話し合っていたが、RX&瑞&ファビオラが死と生の『境の穴』まで行きふさぐ役割を、愛と浅目はその間この『精神世界』の崩壊を食い止める役割を担うことになった。
「神田さん、お願いします!」
RXは霊魂の神田に頼むと神田は生と死の境まで3人を誘導した
「気をつけて!絶対『無』にならないで帰ってきてーー!!」
愛と浅目はその姿を見送りながら叫んでいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここは生でも死でもないその中間にあたる空間。
【闇空間】とでも呼ぶべきか・・・
「ここって・・・ものすごくおぞましいところだな・・・」
「うん・・・下手をして迷うと、二度とここから出られなくなるような、なんだかブラックホールのような・・・」
RXと瑞はあたり一面真っ白な周囲を見つめながら神田の誘導に従い移動していた
「そうですね・・・」
「!?」
「どうしたんですか?ファビオラさん!」
瑞はファビオラに呼びかけた
「・・・みなさん、ちょっと気になることがありますの。先に行っていてくださいな」
RXと瑞は「えぇ!?」と言うところだったが、いつになく真剣なファビオラの表情と、空間の修復のために体力を酷使している愛と浅目が力尽きないかを心配して
「わかりました・・・先にいってますよ!」
瑞はそう言ってRXと一緒に『穴』へと向かって行った
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・さあ、これこの場はで私(わたくし)とあなただけ。いいかげん姿をあらわしなさい!」
するとそこからはRXと瑞がいたときに全気配を感じさせなかった所から1匹のジュペッタが姿をあらわした!
「!・・・あなたは!!」
「そう、ファビオラさん、僕だよ・・・あかつき!だよ」
種族の違いはある上一人称が「僕」であったが、その顔はまぎれもないあかつき!だった
「ただし・・・あなたに殺された『ポケモンアイコン』のページのね・・・!!」
そのジュペッタの顔がじわじわと、この世のものとは思えないほどの憎悪の表情へと豹変すると有無をいわずファビオラに襲い掛かった!!
「くっ!!」
「僕の本当の名前はジュペッタの【トキア】!あなたが殺した『ポケモンアイコン』のあかつき!の『負』の分身さ・・・!」
ファビオラへの攻撃を続けるトキア、それを必死に回避するファビオラ
「あれは・・・あれは仕方がなかったことなのです・・・心を閉ざしたあかつき!の笑顔をとりもどすためには・・・!」
トキアの感情はなおも激情へと高まっていく
「仕方がなかった?笑わせるな!あなたにとって、僕は足手まといの余計なお荷物でしかなかった・・・自分の良心を満足させるためだけのね・・・!」
トキアはファビオラに[おにび]をしかけた!
「きゃぁぁっ!!」
そして[やけど]状態になったファビオラに詰め寄り言い放った
「『慈しみの母鳥』だって?僕に言わせればあなたは血も涙もない殺戮者であり[記憶石]を作り、自らの罪を覆い隠そうとする『死の歌姫』だ!!」
トキアは泣き叫びながらさらに激しい攻撃態勢に入った!
「あの時・・・あなたが『ポケモンアイコン』のみんなを殺したあのときに僕も一緒に【トゲ】と殺していてくれた方が・・・!どれだけ幸せだっただろう!!」
ファビオラへの激しい憎しみと怒りを[シャドーボール]にこめて放った!
「・・・ファビオラがいない!」
[シャドーボール]を回避し、[リフレッシュ]で[やけど]を回復したファビオラが意を決したようにトキアにこう言った
「いいでしょう・・・あの子(あかつき!)の友達を殺したことが私の罪なら、あなたをここまで苦しめたのも私(わたくし)の罪・・・私(わたくし)がここであなたを食い止めます!」
ファビオラは[ほろびのうた]の体勢に入ったが
「その攻撃が僕の友達を!!」
トキアは激しい[うらみ]をファビオラに向かって放った!
「きゃぁ!!」
ファビオラの[ほろびのうた]のPPがいきなり「0」に・・・

++++++++++++++
本編とは関係無いけど、展開の補足として、この書き込みのガムさんの後書きを引用。
・Cチームの展開はあかつき!さんの壮絶な過去と[ほろびのうた]がきかない特異点、そして自分の意に反して味方をピンチに追いやってしまったことがそれまでのメンバーがさすがに彼に何か不信感をいだくのではないかと思い、一時的にチームから孤立するシナリオを考えました。
その元ネタは横山光輝原作←(愛さんに勧めたい)「六神合体ゴッドマーズ」の主人公タケルに異常な超能力があり、なおかつ地球人ではなかったことと地球を爆破する起爆装置でもあったことで仲間から孤立するシナリオとも似ていると思い、モチーフにしています。(リレー小説本編ではあかつき!さんとの反目のみで書いたことは違うことを強く断っておきます!)
・精神世界のお話ではなぜ、ゼロだけが精神世界と現実世界を自由に行き来できたのか?どうしてガム&悠が生きながら精神世界へ引きずり込まれたのか?を考えていると「ゼロが生と死の境界線を壊した」という以前のセリフが浮かび、RX&瑞はその境界線の『穴』をふさぐために危険を承知の上で【闇空間(仮)】へ突入、その間、愛&浅目は元の精神世界の崩壊を食い止める、という活躍をさせるとおもしろくなると思い、多少複雑でも続きをいじらせていただきました(幽遊白書の仙水編に近い)
・ジュペッタのトキアはあかつき!さんの「負」の人格がやがて1つになるという設定が非常に考察しにくく、ファビオラが『死の歌姫』だった頃の記憶から記憶石に蓄積されていた負=マイナスエネルギーが具現化した姿(ウルトラマン80より)で自分の友達を殺したファビオラへの憎悪と哀しみの念で襲い掛かってくるという設定にアレンジを加えさせていただきました。
そのモチーフはズバリ「聖闘士星矢」アスガルド篇のミーメです。
彼の両親を殺した育ての親を(本当は愛されていたことを知らずに)殺害してしまい、それでもその憎悪がおさまることがなく育ての親の想いを知るまで哀しみのままに戦うキャラでかなりのお気に入りだったのですが、本編ではファビオラが『死の歌姫』だった頃の「ポケモンアイコン」での大量殺戮の贖罪のために戦う・・・といったファビオラ個人の戦いといった方向性にさせていただいています(ファビオラが倒れ、トキアがRX&瑞の追撃に行くか、ファビオラが見事に食い止めるか)
・かなりストーリーをいじる展開が多かったのでつなげにくい所は、引き継いでいただける方の持ち味風につなげていただきたい所ですが、あまりにつなげにくい部分があればそこは無視していただいてもかまいません!
○(あかつきさんへ)
あかつき!さんの設定をかなり無視し、自分の書きやすいようにアレンジを加える結果にしてしまいごめんなさい・・・
ファビオラVSトキアの戦いの展開に進めてしまったことがそうとう気になるのですが、もし気を悪くされていなければ、この戦いにイーナスかトゲ(設定が気になります・・・)のどちらかをさりげなく出現させてみてもいいでしょうか?
もちろん、あかつき!さんが「NO!」と言われるか、あかつき!さんの方でストーリーを考察されていればそちらを優先&却下します!
余談ですが、リレー小説内のあかつき!さんが「ふぁいとの暁」の東野暁に見えていた途中、そのシナリオから「るろうに剣心」の瀬田宗次郎に見えてきました ←(大殴)
念のために今回も削除ワードの「spirits」を残していきます。
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リーディが走り出し、リーディは再び、意味もなく走り続けることになった・・・。
「ドーリフ・・・。なぜ、今になって出てくるの・・・!?」
そう言うと、リーディは地面に倒れ込んだ。
そして、自分の心の片隅にしまい込んだ、遠い記憶がドーリフの出現によって、蘇ってきた。
それは、ポケ書の仲間がやってくるずっと前・・・。リーディや、ブイズの仲間がまだ幼いイーブイだった頃、ドーリフがすべてをリーディに覚えさせてくれた。そして、上司の命令にはいやでも必ず従えと言われた。
そのときのリーディは、殺人(殺ポケ?)を何とも思わなかった冷酷なサンダースだった。しかし、その後、武器を持たされるとき、弓矢を選び、仲間と練習をしているとき・・・・。
何者かが、毒を食事に漏らしたらしく、リーディの兄が死んだ・・・。
そのとき、リーディは思った・・・。大切な人を失うのは誰でも同じ。暗殺者である自分が、兄を殺した何者かと同等の立場にいることを、今はっきり自覚したのだ。
それを思うと、今自分がやっていることがばからしく思ってきた・・。
そんなこんなで、無人発電所のときは、暗殺者という事を口だけで言って、由衣や223を殺す気は全くなかった・・・。
そして・・・、今思うと、ドーリフが憎らしく思えてきた。
自分をこんな立場に追い込んだドーリフを・・・、ドーリフをなんとかして殺したいと・・・。
そして、リーディは立ち上がった。
仲間に、自分が今思っていることをすべて伝えようと・・・・・。
リーディは何も言わずに再び走り出した・・・。

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[841] 本格リレー小説《Dream Makers》 6日目 (2)
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 19時58分

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秋葉と琴美は船の上で海を見ていた。敵襲に備えてか綺麗だから見ているかは分からないが。
「秋葉さん…本当に私たちだけで大丈夫でしょうか」
琴美が気が付いたように切り出した。
「琴美さんのドラゴン四天王はカール残して全滅した話が本当なら、とりあえず厄介な敵はステアとカールと直属部隊の方々だけですし」
秋葉が問いに答える。
「いや…なぜそんなことが言い切れるんだか…」
「敵が何故戦っているか分かれば、戦いを回避して進むことは可能です、もしくは相手の死角を通るとか。例えばファビオラはフリートへの陶酔だからフリートの魅力を無くせばいいし、自己満足のために戦うゼロは賄賂でも贈ればいい、ジルベールはほっといても多分何もやってこない
ただ、ステアは戦っている土俵が違うし、カールはフリートへの忠誠と言った分打ち崩すのは困難、直属部隊は闇に包まれて良く分かりませんので対策が取れない。
まあ、海の上とはカールにとって絶好のチャンスですし、このまま船の上で何も仕掛けてこなかったら、カールも倒されたと考えて良いでしょうね」
それが、言うほど簡単に出来れば誰も苦労しないだろうと琴美は思う。
「なるほど……戦いたくないオーラが丸出しですね」
秋葉は苦笑いをしながら語る。
「……まあ私だって戦う時は戦います、結局は直属部隊の面々と何度も顔を合わせる事になると思いますし。まあ、そりゃあ戦いたくもありませんよ戦えば戦うほど魂がポケモンのものに変貌して二度と人間に戻れないし、死んだら元も子もない」
琴美は、戦えば戦うほど人間に戻れなくなり、DMはそれを狙って戦いを仕掛けてくるとか、そんなことは全く無いのじゃないかと思っていた。それはもう一週間以上も滞在して戦っている澪亮を見ていれば良く分かる、仮にそれならば、彼女にはよく分かる変化があらわれているだろう。
たぶんそれこそ、秋葉は誰かにそういうことを吹聴されて騙されているのじゃないかと思われる。厄介な敵には戦いに参加して欲しくないから……。
「確かにここは私にとって桃源郷ですし、本音としてはずっとここに住み続けたいものですが、ただ一つ問題が……」
「ここには【家族】がいない、ですか?」
「そうです、ここで【友達】は作れても【家族】は無理、海外移民の自殺者が多いように望郷の念は大きくて、人間がすべてが違うこんな世界に住み続けるのは精神的に無理でしょう
だからこそ、そういう望郷の念を消し去るために魂をポケモンのものに変貌させるのでしょうから、行き着いてしまえばそんな取っ掛かりも消えて何の悩みもなく暮らすことが出来る…
…でも、それではあまりにも寂しすぎるじゃないですか…。 だから私はパソコンとこの世界をつないで休みのときに、好きなときにでもここに来たいと思っているんです。
多分ゴッドフリートはポケモンに飽きてしまって二度と来ないことを杞憂して、こんな結構な呪いを用意したと思いますが。私は見捨てません、ポケショのみなさまだってそのはずです。とりあえず、今回はゴッドフリートにこのことを話すべくグレン島地下に向かうわけですが……何か質問はありますか?」
「いや……なんでそんな重要なことを今までみんなに黙っていたんですか?」
「言いたかったのですが、止められていたんです。本当は澪亮さんとつるんでいた時に予想がついたのですが、そのあとステアに時機が来るまで何も言うなと口止めされて、そろそろいいかな?と思って澪亮さんたちをグレン島に送ろう思ったらジルベールに殺されかけるし、
今度こそとふたご島〜グレン島地下通路を通ってゴッドフリートに会おうと思ったらステアに空間加工されて無人発電所で幽閉されるし、いっそ一緒に幽閉されていたひこさんにこれを伝えようとも思ったのですが、私のかわりに散々戦ってくれたひこさんにこれを伝えるのは怖かったので、
とうとう今になったわけです…その《とうとう今》というのはあの《時機》なのでお話し板の人の中でもう人間に戻れない人もいると思います」
なんだかすごく嫌な予感がして琴美は秋葉にさらに質問を投げかける。
「な、なるほど……あと話に出てきたステアって何者ですか?」
「ステアですか…本人曰く《空間加工術師》要するにテレポート遣いですね、私達を空間を越えて連れてきた実行犯は彼です、私たちの事を監視しているのもおそらくは彼です、ゴッドフリートに仕えているタイプじゃなく戦闘能力は皆無ですね、明るく誠実そうで紳士ですが内面がエグい、ちょうど澪亮さんと正反対ですね」
図星じゃねえか! と琴美は心の中で叫んだ。連れて来た張本人に言われたならばそれは信じたいところだけど、それが性悪だったならば話は別だろう。
しかし、今の秋葉に間違っていると言っても、聞く耳を持たないだろうし焼け石に水だろうと察していたため、そのことには触れないでおいた。
「ならむしろ、直属部隊の方が脅威になるわけですか……秋葉さん、あなた強いですよね」
「強いですよ。ガムさんをクイーン、澪亮さんをナイト、ヒメヤ(※秋葉は名前変えた事を知らない)さんはビショップ、琴美さんをルークと例えるなら、私はポーンです。」
「…ポーンは最弱の駒ですけど…」
「ポーンが相手陣地の一番奥に到達するとクイーンに変わる、プロモーションと言うんです。さて、相手がクイーン、ビショップを追っている時に、無視されたポーンはあと一手で一番奥ですね」

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プリンス「うわー、まずぅ。」
ユーリ「死ね。」
吹き矢が飛んできた。
プリンス「ひえええええぇぇ(汗)」
しゅば!!
プリンス「ギャーーーーーーーース!!」
かすったが、傷が出来ていた。
ユーリ「私に逆らうから、こうなるのです。」
プリンス「ちくしょう!」
すると、プリンスは、あることに気がついた。
プリンス「ハッ!電気タンクに、あの吹き矢が刺さっている!!」
そこから、電気がもれていた。
プリンス「だったら、あれだ!」
ユーリ「何を考えているの?」
プリンス「ウェザーボール!!」
プリンスは、電気タンクに、ウェザーボールをぶつけた。
ユーリ「???」
すると、タイルが破損し、放電した。
バリバリバリバリバリバリ!!!
ユーリ「きゃあああああああああああああああああああああ!!」
プリンス「ぎゃあああああああ!!」
プリンスも、まきこまれたが、相性により、プリンスの方が、ダメージが少なかった。
ユーリ「もう・・ダメ。」
ユーリは、倒れた。
プリンス「ハァ、ハァ、とりあえず、これでいいか。」


そのころ、223は、
アカリン「やん!」
223「やった!」
アカリン「残念。あまえるによって、あなたの攻撃力が、がくっと下げられ、たいしたダメージを受けないの。」
223「そうやった・・。」
アカリン「さて、今度はこっちの番よ。」
223「何や・・・。」
アカリン「ほのおのうず!!」
223「うわあああああぁぁぁ!!」
アカリン「えへへ☆」
そういうと、アカリンは、うずの中に、飛び込んだ。
223「なにをするつもりや、」
アカリン「私の、もらいびで、ほのおの威力を上げていくの。」
223「そうわさせるか!」
すると、アカリンはウインクをして、
アカリン「メロメロ☆」
223「うわあああああ、攻撃できひん。」
223は、またメロメロになった。
うずがやむと、
アカリン「またまた、ほのおのうずです!」
すると、さっきよりも大きなうずが、223をおそう。
223「もらいびのせいや。そうや!」
すると、ふきとばしをした。
アカリン「あれだけ、おおきなうずを吹き飛ばすなんてできっこないです。」
223「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
アカリン「エッ・・・・・(汗)」
223「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そして、見事に、ほのおのうずは、ふっとんだ。
アカリン「そ、そんなああああああ・・・・。」
223「さっきはよくもやってくれたな(超怒)」
アカリン「いやあーん、怒っちゃダメぇー。」
アカリン「シャドーボール!!」
ゴツン
223「いてっ、なんちゅうことを、」
223の目は、涙でうるんでいて、綺麗である。
アカリン「目は、いつもキラキラしてないといけないですよ。」
223「もうキレタ。もうキレタぜーーーー!!」
223は、灼熱のほのおに包まれていた。それとは、対照的なアカリンは、
アカリン「花びらを散らしてみました。」
223「ええええええ、背景が花びらだらけ、ほのおタイプのくせに趣味悪ー!!」
アカリン「いいじゃなーい、別に、」
223「・・・・・・」
アカリン「あーーーーー、キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ!!」
223「なんや!今度は、何やあーーーーー!!」
アカリン「こーなったら、二人でラブラブ作戦よーーーーーーー!!」
223「ひえーーーー!!コイツ頭壊れたーーーーーーーー!!」

少々お待ちください。

アカリン「あら、私ったらバトルのことを忘れてましたぁ。」
アカリンはわれにかえった。
223「仕切りなおしやな。」
223「はかいこうせん!!」
アカリン「シャドーボール!!」
すると、はかいこうせんと、シャドーボールがぶつかって、爆発した。
223「なかなかやるな。」
アカリン「では、こっちは、プラスパワーを使います。」
アカリンは、攻撃力が上がった。
アカリン「えへっ☆」
223は、はんどうで動けない。
アカリン「それでは、いきますよ。アイアン・・・テール・・・。」
223「うおお!?」
アカリンが223をおそう。
223「やばい!!」
223は、攻撃をかわした。
アカリンは、そのまま直進し、壁にぶつかった。
ドッカーーーン
223「すげぇ勢いや・・・。もし当たってたら・・・。」
ほこりが飛び散り、それが晴れると、
アカリン「いったーい☆」
223(『ドッカーン、いったーい』ってなんなんや?コイツ?)
アカリン「はあ、またやっちゃったあ。ほんと、どじでやだぁ。」
アカリンのメロメロ攻撃が発動。
それどころか、223は、威力の高い攻撃技に、恐怖を覚えるばかりで、そんなことはどうでもよくなっていた。
アカリン「アイアン・・・テール・・・。」
223「はかいこうせん!!」
223のはかいこうせんは、アカリンにヒット
しかし、アカリンも負けじと、はかいこうせんをつらぬいて、223に突撃した。
アカリン「いやあああああああああ!!」
223「ぐああああああああああああ!!」
アカリン「てへっ☆」
223(なんで・・・あいつは・・・この状況で・・・笑ってられるんや?)

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34階に上がったCチーム。
「特に何もいないようですね。」
悠が言った。
Cチーム一同は胸を撫で下ろし、先へと進んだ。

 * * *

「うわぁ・・・・・・」
「凄い・・・」
驚く一同。
目の前には、一番上の本を脚立を使わなければならないほど高い本棚がいくつかある。
それだけではない。そこは結構大きな図書館のようにも見えるのに、それらの本のジャンルはすべて『ポケモン』なのだ。
「どうやらここは図書室のようですね。」
アッシマーがつぶやいた。
「こっちに赤、緑の攻略本なんかある!」
「こっちのはポケスペ第1章が載ってる小学6年生だ・・・ウソみたい。」
「なんだこの本・・・英語で書いてあるぞ?」
あかつき!、悠、ガムは、あちこちから本を引っ張り出して開いては、その内容に驚いている。
「凄いなぁ・・・ポケモンの本ってこんなにたくさんあったんだ!
・・・ん?」
悠は読書用のテーブルの上に、どこか他の本と違う本を見つけた。
「『DIARY』・・・日記帳?名前は・・・『Gottfried』?
なんて読むんだろう・・・」
「え、ちょっと見せてみて!」
悠の声を聞きつけたアッシマーが、悠の許に駆け寄った。
彼は他人の話に割り込むのが得意中の得意なのである。
「これはゴットフリートって・・・ゴットフリート!?
まさかこれは・・・」
「ゴットフリートの・・・日記?」
2人は驚きの顔を隠せなかった。
「・・・みんな、ちょっと来てください!」
しばらく沈黙した後、悠が皆を呼んだ。
「どうしたんですか?」
「ゴットフリートの日記帳を見つけたんです!
これを読めば・・・ゴットフリートが何を考えているかわかるかもしれない!」
悠は適当に日記帳のページをめくった。

10月27日
ソアラをやっとこの世界に連れ込む事に成功。
これで手はずは整った。後日、彼のサイトであるポケ書の『なんでもお話板』を徴集用仕様にする予定。
ポケモン界の危機を救う救世主は訪れるのだろうか・・・

10月28日
作戦の前にここまでの来訪者を確認しておこう。HNはあかつき!、神田泉子、あきはばら博士、仙崎澪亮、ワタッコHB、ルカ☆。
神田は戦死、あかつき!はファビオラに保護されている、あきはばら博士と仙崎澪亮はドラゴン四天王等と交戦中という情報しか無いが存命らしい、ルカ☆も同様、ワタッコHBに関しては何故かそれから報告なし。

10月29日
立てたスレッドより、来訪者が10人到達。HNは悠、ヒメヤMkU量産型、ガム、RXGHRAM、ひこ、瑞、223、浅目童子、愛、由衣。
全員が集結したため、テレポートで全員を引き離す。

10月30日
RXGHRAM進化。一同も戦いに慣れてきたようだ。
ファビオラが寝返ったとの報告あり。

10月31日
ビヘクト、及びクラッシュなる者が到達。我々の仲間になったものの夜に戦死。
ハインツ戦死。惜しい人物を失った。
RXをダークポケモン化するが、夜にリライブ。

11月1日
浅目童子、RXGHRAM、瑞、ファビオラが立て続けに戦死。
ヒメヤも負傷したようだ。いよいよ本部へ向かってくるらしい。
彼らがこの世界の実態を聞かされたら、一体何を思うのだろうか・・・

悠は何か違和感を覚えたが、つぶやく。
「僕達の行動、筒抜けになってたんですね。」
「ああ、奴はこの世界の事なら何でも分かるからな・・・」
悠の声に、ワタッコHBが答えた。
「この世界の危機を救う救世主・・・この世界の実態?
それからこの世界を守るため、ゴットフリートは僕達を呼んだのか・・・?」
ガムが静かにつぶやいた。
「じゃあ、もうちょっと前の日付のを見てみましょう。」
悠は日記帳のページをめくった。

10月12日
どうやら『現実世界の化身』という存在がこの世界にも侵攻してきているらしい。
ゼロに命令を下し、遠征軍を派遣。

10月13日
遠征軍が全滅したという報告が入った。
何という強さだ・・・
はじめて『現実世界の化身』の姿を見た。
何の変哲もない、ただの黒い球体。それが送り込んだ軍を次々と壊滅させていた。
この世界も破壊しつくされてしまうのか・・・

10月14日
『現実世界の化身』の討伐計画を発動。同時に精神世界を利用して足止めをさせる。
徴集用スレッドを立てるインターネット上の掲示板の討議をした。
『ポケモンだいすきクラブ』を私は提案したが、それでは対象の年齢が小さすぎ、また現実世界でもパニックが起こりかねないとして、議決の結果却下された。
他にふさわしいところはないのだろうか・・・

10月15日
『ポケ書』というサイトを見つけた。ここが使えそうだ。
議決の結果、そこからポケモンを愛する人間たちを連れてくる事になった。
彼らの力で、『現実世界の化身』を食い止める事ができる事を祈ろう。

「『現実世界の化身』?」
悠は首を傾げた。
「ドリームメイカーは、こいつと戦って・・・」
ガムがそう言ったときだった。

「そう。それが君達がここへ来た、本当の役目なんだ。」
後ろから声がした。
一同は振り向く。そこには、アーマルドとメタグロスの姿が。
「あなた達は・・・」
悠が尋ねる。
「お会いするのははじめまして、『ポケ書』の管理人のソアラです。」
「私はゴットフリート。ドリームメイカーのリーダーだ。」
アーマルドとメタグロスは、そうとだけ答えた。

――――――――――――――――

それからアカリンと223の二人はお互いに激しい攻防戦を繰り広げていた
既に周りの壁はボロボロ、いまにも崩れそうだった。
「な、なんやこいつは…」
《嫌な音》を使えばアカリンに大ダメージを与えることも出来ると思うが、音楽好きの彼にはそういう雑音は気に食わなくて、打てずにいた。
対するアカリンもさすがに余裕がなくなってきたのか、ふざけるのもやめて、今は肩で息をしている
「えへっ☆」
「ああ!もう、その声ほんまに気持ち悪くてあかん!」
223は龍の息吹を撃つがアカリンはそれをシャドーボールで相殺した。
「えっと…にぃ兄さん、って言ったよね」
「ちゃう、わいの名前は223や!」
「驚いたよ、こんなに強いなんて…にぃ兄さんならこの技を受けてくれるかな?」
「まあ、褒められるっちゅうのは嬉しいものだが……こら待て、だからわいの名は223や」
「受けてくれるの…?まあいいか、 《T・T・C》…行きます!」
突如、223とアカリンそれぞれに炎の渦が作られた。ただし、223の方は時計回りの風で激しい下降風、アカリンの方は反時計回りの風で激しい上昇風が吹 いていた。
二人はその炎の渦にそれぞれ囲まれていた。
「な、なんやねんコレ!」
223は急いで渦を吹き飛ばそうと思ったが、内側からではビクともせず、風は全て下に流れていった。
その直後223は重力が倍になったような感じがして、ふらふらと地面に墜ちてしまった。
アカリンはその上昇風の風に乗って炎の渦を駆け上がって行った、そして天井に着地して…223の炎の渦の目に向かって全力で飛び降りた。
「ツイン、トルネード…」
アカリンは空中でアイアンテールの体勢をとって、重力+渦の下降エネルギーで鋼の尻尾を223へ目掛けて叩き落した。
「クラッシュ!!」
「ぎゃ〜〜〜〜〜!!」

灼熱の炎の渦が止んだ時、一匹のブースターがフライゴンの上に立っていた。
「ふぅ…強かったですよ、にぃ兄さん、まさかこれを使うことになるなんてね……この技を使うのはこれで…え〜と何人目だっけ?まぁいっか 私も疲れたから 少し休もうかな?」
えへっ☆

試合終了
×223(多種マニア)VSアカリン(モエる朱色)○

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そのころ、『闇空間』のRXと瑞は・・・
「暗いしなんにもないな・・・」
「これのどこが穴で、どこをどう塞げばいいんだろう・・・」
RXと瑞が言う。
「ん、あれがそうじゃないのか?」
そこには、青白いオーラのようなものが周りを包む。やはり黒い円形のものだった。
「言ってみましょう!」
瑞がその穴に駆け寄った。

「ホントにこれ、穴なのかな・・・」
瑞はそう言って、前足を穴に近づけた。
その時!

「きゃっ!!」
急に、何か熱いものに触れたような痛みが、瑞の指先に走った。
慌てて手を引っ込める瑞。
「どうしたんですか!」
RXがそう言った時だった。
「・・・・・・貴様らか。この世界に連れて来られた愚かな人間は・・・・・・」
ニュースでよく聞く、ボイスチェンジャーをかけたような低く機械的な声が球体から聞こえてきた。
「貴様らのような夢想家はこの社会に必要ない。死ね。」
その球体はそう言うと、突然青白い光線を放った!
「うわっ!なんだいきなり!」
瑞とRXはそれを間一髪かわす。
「これでも喰らえ!火炎放射!」
RXは火炎放射を球体目掛けて放つ!
しかし、球体は突如4つに分裂し、火炎放射は難なくかわされてしまった!
球体は再び1つ戻る。
「我が名は『現実世界の化身』。この世界を破壊するために来た。」
「何だって!」
RXの声が響いた。

――――――――――――――――

澪亮「だから、おれは何もしてないってば!!」
ルエンス「うそをつくな!!あんたのせいで・・あんたのせいで・・」
由衣(一体、何をしていたのかしら。)
ルレン「すべてアカリンさんから聞きましたよ。」
澪亮「何だよ。言ってみろよ。」
ルエンス「アカリンには、悲しい過去があったのです。」

それは、2年前のことだった。
アカリンには、その時すでにブースターでいた。
そして、彼女には、マシュリ(種族は、ウインディ)という友達がいた。
彼女達は、ポケモンタワーにいた。その時のことである。
アカリン「ここでは、かつてさまざまな人たちが、呪い殺されているといいます。」
マシュリ「でも、心霊スポットってなんだかワクワクするわね。」
アカリン「そんなぁ、とんでもないです。ここには、不死身の亡霊が存在するというのですよ。」
マシュリ「とりあえず上に進んでみましょう。」
アカリン「えへ・・えへへ。」
2Fへ行くと、
アカリン「まだ、何もないようですね。」
マシュリ「そうね、一般人もいるし、ここは、あまり危険ではなさそうね。」
アカリン「3Fにつながる階段が・・・。」
すると、アカリンは、あることに気がついた。
立ち入り禁止の紙がはっており、注意書き書かれていた。

「ここから先は、絶対に入ってはいけません。かつて、そこではた くさんの人が呪い殺され、
 また、一度入ると、二度と戻れなくなるといいます。」

マシュリ「さあ、3Fに行くわよ。」
マシュリは、注意書きを無視した。
アカリン「ち、ちょっと待って。」
アカリンは、ついうっかり3Fに行ってしまった。
そして、アカリンと、マシュリが見たものは、
たくさんのポケモンが呪い殺されてる光景だった。
アカリン「もう、帰ろうよ。」
マシュリ「あんなのただの芝居よ、さあ上にいきましょう。」
そして、二人が階段を登った瞬間、
???「ヒキカエセ・・・・ヒキカエセ・・・・サア・・ヒキカエセ」
アカリン「こ、こわい・・・。」
マシュリは、すでに上に登っていった。
アカリンも仕方なく、上に登った。
すると、アカリンが見たものは、
マシュリ「た、たすけてぇーー!!」
アカリン「マシュリ!!」
マシュリはたくさんのおん霊にとりつかれていた。
マシュリ「逃げて!!」
アカリン「そんな、逃げろといわれても・・・。」
マシュリ「いいから早く!!」
アカリン「あ、あれは!」
おん霊「アレハ、シルフスコープ・・・。」
アカリン「これさえあれば!!」
おん霊「サセルカ!!」
なんとか、走っておん霊よりも先に、シルフスコープを手に入れた。
アカリン「えへっ☆」
マシュリ「はやく・・・・・・それを・・・・・・。」
アカリン「ハイッ」
アカリンは、シルフスコープを使った。
???「くそっ!!正体がばれちまった。ならば名乗ってやるぜ!!俺は…ザキ……!くそううっかりそこにシルフスコープが落ちってあったことを忘れてたぜ。」
ゴース達は逃げ出した。
アカリン「マシュリ・・・。」
マシュリ「ごめんね・・アカリン、勝手なことをしてしまって・・」
アカリン「マシュリ、そんなことないです。しっかり気を持って!!」
アカリンは、涙ぐんでいた。
マシュリ「私は、もうダメ。」
アカリン「・・・・・・!!」
その後、アカリンは思いっきり泣いた。
そして、ドリームメーカーとなり、澪亮を殺す決意をした。

由衣「そうだったの・・・・。」
澪亮「・・・・・・??」
澪亮は黙り込んでいた。
由衣「あんたみたいな人と、一緒にいるんじゃなかったわ。」
澪亮「ちがう、ちがうんだ。」
ルレン「おやおや、仲間割れですか。」
ルエンス「2対1となっては、どうにもなりませんね。」
澪亮「・・・・・・・・!!」

――――――――――――――――

「ゴッドフリートに・・・、ソアラさん・・・!?」
悠たちは突然現れた2体のポケモンを見て、この言葉を言わざるを得なかった。
それは当然のこと、まだ建物の半分も過ぎていないところだったからだ。
「日記を読んだのか・・・。ならば話は早い。今までの行いはポケモンとしての戦いに君たちを慣れさせるための狂言だ。
こうでもしなければ、君たちは必死に戦うことすらしなかっただろう。君たちの力が必要なのだ。」
ゴッドフリートの言葉に反発するようにガム血相を変えてが答える。
「じゃあどうして!どうして瑞さんたちを倒す必要があるんですか!?大切な生命をどうして奪おうとする!!俺には貴様がやっていることがわからない!!」
感情が高ぶり、一人称が変化するガム。だがゴッドフリートは冷ややかな態度で平然と答える。
「どうしてだと・・・。そんなの決まっているではないか。ここへ飛ばされし者全員に資格があるはずなど思ってはいるまいな!
つまり私は個性ある才能を持っている者をここへ集め、さらに選別し、自軍につけようと思っているのだ。
形は違えど、貴様らの世界で言う「ゆとり教育」というのを我等も実践したのみ!
所詮ダメなヤツはダメなのだ!!」
「ちっくしょー!」
ガムがゴッドフリートにわれを忘れて飛び掛ろうとした。その高ぶった感情をみなが必死になって止めようとした。
しかしその時2人の影はだんだん消えていった。どうやら幻だったらしい。

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しばらく時がたって、ガムの興奮がおさまり、夜になっていたことに気が付く。
「今日はここで休みますか?」
アッシマーが「くたくただよ」と言わんばかりの表情を浮かべながら言う。
ここへ来てからというもの、死に物狂いでこの建物を上ってきた一同。一睡もしていないのは無理もないことだ。
「交代で見張れば、仮眠くらいはできそうだな。」
ワタッコもとりあえず賛成する。メンバーのことを考えると、今は敵の見えないフロアで休息を取ることが最良の選択と考えたからだ。
「オイラはいつの間にか寝てたから見張り一番手するね!!」
「僕も見張っておくよ。他の方は寝ていてください。」
31階で気を失ったあかつき!と、一人じゃ心もとないと思ったガムが見張り役を引き受ける。
「でも無理はしないでください。僕たちもいるんですから、いつでも交代は引き受けますよ。」
悠の言葉を2人はうなずきながら聞き入れ、悠を含む3人は仮眠していった・・・。

「そういえば改めてこの世界で2人で会話したことって初めてだね!」
「そうですね。いろいろ「星矢」について語りましたし、掲示板マナーについても教わりましたね。」
「い〜やいや、オイラなんてガムに教わってばかりだよ〜。」
2者の間に笑い声が広がる。こんなカタチで常連たちとOFF会できるなんて、普段なら夢か幻に決まっているからだ。
「そうだ、少し見回りに行ってくるよ。この辺ももしかしたら誰かいるかもしれないから。」
ガムがそういうと、あかつき!は「いってらっしゃ〜い!」と笑顔で見送る。

しばらくしてから・・・、あかつき!は寝ないように歌のイメージトレーニングをしたり、漢方についておさらいしたりと、ガムが帰りを待っていた。
すると、1体のブースターが機嫌よさそうに帰ってくる。
「ただいま、あかつき!さん。」
「おっかえ・・・って誰!? ガムさんじゃな・・い・・・。」
あかつき!は、あるブースターの「かみつく」を食らいながら途絶える意識の中、そいつがガムではないことだけはわかった。
「チッ!こいつ、まさかオレの「へんしん」を「かぎわける」とはな。
さぁ寝ている間にこの連中も今のうちに始末もつけておくか・・・。」
ガムの姿をした何者かが一同に近づき、「スモッグ」を放っとうとした瞬間、見回りに行っていたガムが帰ってきた。
「はっ! みんな!!」
「でんこうせっか」で駆け寄るガム。しかしガムのニセモノは同じ技で交わす。
「ぼ、僕が2人・・・!正体を現せ!このニセモノ!!」
ガムはニセモノを「にらみつける」と、彼の姿がブースターから変化していった。そう、彼は浅目ではないメタモンであった。
「まさかこんなにも誤算が続くとはな。」
「お前は誰なんだ!!ゴッドフリートの手先なのか!?」
メタモンに言いつめるガム。しかし予想もしていなかった答えが彼を無慈悲に襲う。
「オレの名前はビヘクト。以前お前になりすまし、ポケ書では3回、他でも何回か荒らしてやったのをお忘れかな。」
「!!」
ガムにとって思い出したくない過去の事件。その張本人が今目の前にいる。
「き・・・きさま〜!!!」
感情が激昂するガム。しかしビヘクトは切り札を持っているかのように不敵な笑みを浮かべていた。

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また本編じゃないけど、上を書いたあかつきさんのあとがき。

・今回この建物で行われているのは、ゴッドフリートに一同の行動が筒抜けであったことから、彼が一同をテストさせていた、という感じにしてみました。「ゆとり教育」の真相は知っている方もいらっしゃるとは思いますが、いわば今の時代に聞こえの悪い「エリート教育」をまわりくどく表現したものだそうです。ゴッドフリートが欲しがっている人材(?)は、必ずしもここへ飛ばされた全員なはずがないことから、試験的な内容をみなに課し、生き残ったものだけを自群に加えようとするようにするのではないか、とも思いました。あと、ここで取っ組み合いでも(後の階と省略できて、これはこれで)いいと思いましたが、ここでRPGなどでもダンジョン途中でシナリオが切れることがなかなかないので、突破するよう首尾一貫してみることはどうか、と思いました。もし、この展開にあきはばらさんの考えていらっしゃる展開とがそぐわない場合、ぼく、または誰かが前半部を書き直すか、アッシマーさんの展開の前にぼくの後半のシナリオを持ってきて、階数を変更すればつじつまが合うようにできると思います。

・夜を迎えてさせてみました。最近暮れてませんよね?後半部は「↑が書いたことを↓が必死に否定するスレ 遂に10!!の引き継ぎ5」のガムさん宛に一度書きましたが、苦い思い出に手を出してみました。これに登場する「ビヘクト」はガムさんのなりすましとして、ここで3回荒らした方という設定で、迷い込んだ方にするか、実は仮想敵ポケモン(アッシマーさん参照)であったりと、その辺のところは続きを書く方にお任せします。元ネタは「ロックマンEXE5」に出てくる「コスモマン」が、チームのニセモノを使って内乱に持ち込み、お互いに信頼できないようにする作戦を取ったからです。「なりすまし」は他者の姿で騙そうとするので、「へんしん」の使えるメタモンにしてみました。
・このシナリオを書くにあたって、「ガムさんが、たとえなりすましに苦しめられようと、それを乗り越える精神力を持っている、みんなはちゃんと見ている」ということを、いちばん伝えたいことだということだけはおわかりください。苦しんでいるからこそ、この展開と自分自身を見つめ、強くなっていただきたいです。出すぎた真似をしてしまい、申し訳ありません。
ちなみに誰が書かれても構いません。でもこの展開じゃ描ける方は限られますよね・・・。また押し付け紛いになることをお許しください・・・。
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ここでこのポケモン世界とは一体何なのか? といことに関してのそれぞれの脳内設定が書かれていたので引用。
以下あきはばら博士の考察。

ゴットフリートは激しいメディアミックス化などの影響で最近のポケモン作品の秩序が崩壊しているのを見て、この状況を打破するための良い策を思案していた。
一方ゼロは「それは悪い虫たちがいるからだ、そいつらを殺せば何とかなる」と言って四天王をけしかけてサナスペのポケモンたちを迫害していた。
ゴットフリートはいつまでもこんな事をしていても解決できない考えて、結局思いついたことは、人間の世界から有能な人材を引き抜いて彼らにこの世界の経営の手伝いをさせようとのことだった。
ゴットフリートはポケモンを愛してやまない(方向性はともかく)ポケショのなんでもお話し板のみなさんに目をつけて、この世界に送る際に記憶石の力で彼らの本名を奪い、さらに彼らの年齢住所家族やらを忘れさせることで人間としての自分を崩壊させて、元の世界との未練を完全に断ち切ろうとした。
ただし、それだけでは完全にこの世界に取り込むには足らず、ポケモンとしての存在意義であるバトルをさせることでポケモンとしてのアイデンティティを確立(これは記憶ではないので記憶石では無理)させて、体も心もポケモンへ変貌させる必要もあった。
(なぜこんなに回りくどいことをしたかと言うと、人間のころのポケモンを愛していた記憶が無ければこの世界の経営の手伝いもできないわけで、だからと言ってせっかくの獲物を逃がすわけにはいかないのでこういう手段になったから)

作戦開始。ゴットフリートはソアラをこの世界に引きづりこませて、なんでもお話し板のみなさまを少しづつ連れ込むように細工をさせた。
ゴットフリートの友人のジルベールは作戦を円滑に進めるために、《身代わり》をワタッコHBと接触させて、彼をたぶらかして同化した。
この時点でジルベール(本物)とジルベール(ワタッコHB・偽者)ができる。よって、ワタッコHBさんが言っていた事はほとんどウソの情報。
また、鳳凰の存在もワタッコHBの意識を眠らせている間に二人の《身代わり》で協力して作りだした幻となる。

また、今回の戦いで死者が出ることは免れないと考えたゴットフリートはゼロに「死者は敵味方構わずすべて精神世界に送ってくれ、お前の事だから多少のちょっかいは目をつぶるが、絶対殺してはいけない」と言っておいた。
ゴットフリートは死者たちを戦いの後にでも蘇生や転生させようと考えていたかは分からないが。事実、ゼロはRXたちにほとんど仕掛けてこなかった。
ゴットフリートは四天王たちにはあえて本当のことを話さずに「彼らは有害なものをばら撒く者」という嘘を教えて、懲らしめて来いと命じた。もちろん、「殺すな」とも言っておいたが…
その後ドリームメイカーの指揮をゼロに任せてしまったので、瑞とファビオラが死ぬ事になってしまった。
肝心の戦いは、ジルベールの助言やテレポートで悠たちの行動を巧みに操って、手のひらの上のさいを転がす様に、すべてはゴットフリートのもくろみ通りに動いていた。

ちなみにファビオラの裏切り時には多分こんな会話が交わせれたと思います。
ファビオラ「ゴットフリート様、何度も言いますが貴方のやりかたは間違ってますわ!」
フリート「間違っている、か…お前もすべてを知ればこの行動が合っているか分かるだろうな」
ファビオラ「すべてってなんですの?今こそ教えてください」
フリート「ダメだ、自分の力で知れ。分かるまであいつらの元にいてもいい、私は決してそれを背信とは思わん。ただし…すべてが分かったらここに帰って来い」
ファビオラ「………分かりましたわ、それでは私はあかつき!たちのもとに行きます。ごきげんよう!」
ゼロ「ふん、ファビオラめ、前からやたら俺の事に言いがかりをつけた上に今度は裏切りか、ゴットフリートが許しても俺が許さねぇ、今度ここ来たら裏切り者として始末してやろう、どうせ俺の精神世界に送られるだけだからな」
そして翌日ファビオラが殺されることになる

質問点、矛盾点がありましたら言ってください。
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それに対してのあかつき!さんの返信
☆あきはばらさん
なるほど、ゴットフリートは迷い込んだ人への殺意はないのですね。ではぼくの書いた前半部は間違った捕らえ方をしてしまったことになります。「ゆとり教育」ではなく、むしろ「教育機会均等法」派なんですね(難しいよ。ただここまで来たという褒美(?)に一部狂言を混ぜ、本当のことを言いたかったという感じだと、挑発にもなり、戦う原動力にもなる、とすれば誤差はわずかになりそうです。ただし、その後のゴットフリートに関する感情の描写がないと、読み手には誤解を受けさせてしまうので、「ソアラ」との会話でそれを明確に表したほうが良さそうですね。という訳で↓を最後に入れておきますね。
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「ウソついちゃって、ホントにいいのですか?
せっかく心の内を暴露させるチャンスなのに・・・。」
複雑な顔をしたソアラが、ゴットフリートに半ば呆れながら問い詰める。
「いいのだ。まだ全ての真実を伝える時ではない・・・。
そう、まだ期は熟しておらんのだ!」
ゴットフリートはその言葉をつぶやき、なにか追い詰めた顔をしていた・・・。
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しかし、そうすると、「RX」はともかく「浅目」はゴットフリートに倒された描写が書かれています。これはゼロ率いる影武者のゴットフリートという感じになるのですか?それとも何か他に殺さずにはいられない事情が彼にあったのでしょうか?
記憶石が上手い具合に使われていてビックリしました!! そういえば記憶を抜き取る方法はまだ発案されていませんでしたね。ということはアカデミー賞モn (つのドリル でも強引に進めすぎたのはかわりないので、叱るべきところはたくさんありますね。これからはもっと自身をコントロールできるようにします。
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アッシマーさんのこの世界に関しての脳内設定
僕の脳内設定を解説します。
『ドリームメイカー』はポケモン世界の治安組織であり、この世界を守る仕事をしていました。
ところがある日、『現実世界の化身』がこの世界に侵攻を開始。
『現実世界の化身』とは、その名の通りといえばそのままですが、『人間が夢ばかり見ていては生きていけない』現代社会の化身なのです。
『現実世界の化身』は、人間に夢想を抱かせるのをやめさせ、ひたすらに現実だけを見つめさせるため、あちこちの仮想世界を破壊してきたという設定です。
『ただひたすらに現実を見て生きていく事が人間にとっての幸せ、なぜなら夢想を抱かず現実だけを見ていれば、見果てぬ夢にあこがれる事もなくすべての人間がが今の自分に満足して生き、人生に満足しながら死んでいけるから。』というのが彼の考えです。
彼は猛烈な勢いでこの世界を侵略し、ドリームメイカーすら乗っとろうとました。
急迫した事態に、ドリームメイカーは人間界から有能な戦士を募り、『現実世界の化身』と戦うことにしました。
しかし、『現実世界の化身』の侵攻は早く、ドラゴン四天王を洗脳してポケモン世界を内部から自壊させようとします。
(ファビオラ、リディア、カール、ハインツに命令したのはゼロと考えております。ゴットフリートはメタグロスだったので。)
ゴットフリートは洗脳されたゼロに圧迫され、ファビオラ達は自らの仲間をひたすら殺し続けました。
しかしゴットフリートは、この世界を救う真の勇士が現れる事を信じ、頭の最上階で人間たちを待っていました・・・
以上です。
ちなみに、『現実世界の化身』は、体を自由に変形させたり、分裂させたり出来るという設定です。
思いっきりウルトラマンマックスの『魔デウス』のパクリですね。
それでは!

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「なにがちがうのよ!」
由衣は澪亮から離れた
「・・・・・・・・・。
そんなことは、あったかな・・・。」
澪亮は思い出していた、この世界に来てすぐの事を

「いってぇ〜、ここどこだよ・・。」
家に帰り、宿題を終えいつも楽しんでいるパソコンを開き
お気に入りからポケショをクリックそしていつものように掲示板に行く・・だけだったのだが・・。
「すいこまれたんだよなァ・・。」
ディスプレイにすいこまれこの世界に来てしまった
俺はそのまま歩き出した、ってか浮いてたな・・。
湖に映った自分を見てやっと気づいた、ポケモンになった事を
「ってエェェェェェェェェェ!まじですかァァァァァァ!
・・でもゴースだから良いや♪」
そのまま俺はその辺の弱っちいポケモンを倒し経験値を上げた。
それで、観光気分でたまたまポケモンタワーに行き、なぜかそこのボスになった(成行き上で)
本当はもうその時に進化できたんだが、ゴース自体が好きだったので進化キャンセルをつかっていた
そこまでは、本当だけど、ブースターとウィンディとかそういうポケモンと戦った覚えはない、秋葉さんと一緒にいろいろとやっていたから、正直記憶があいまいになっているからとは言え、俺は誰かを殺すとか嫌だったからそんなことはしてないと思う。
けどな。
はっきりと覚えてないから、やってないとは言い切れないんだよなぁ。

***

「そう、なにも違わないのよ・・」
「彼方はマシュリを殺した」
「…………」
否定はできねぇな
どうせ言ったって信じねぇだろ?なぁ、由衣さん?
「ひどい・・・最低・・」
「なんとでも言いな」
少し笑っているようにも見えた
「あなたとはもう戦えません」
由衣はルレン立ちの方へといった
「どうぞどうぞ?3VS1でもいいさ、相手になってやるよ?
負ける気は無いよ、全力でどうぞ?殺す気でおいで・・。」
やはり笑ってはいるがいつもの澪亮ではなかった
彼女は死を覚悟して、3人と戦う決意をした
覚悟の目だった。

――――――――――――――――

そのころ、アカリンは、
アカリン(急遽予定変更ね。私、ポケモンタワーに墓参りに、)「待ってて、マシュリ!」
そうして、アカリンは、ポケモンタワーへ入った。
アカリン「4Fね。」
そして、マシュリの墓の前に言った。
アカリン「えへっ☆ここに来るのは久しぶりね。」
アカリンは、ずっとそこに立っていた。
アカリン「賢者の石でもあったらなあ、生き返らせてたかもしれないのに・・・。ほんっと、あなたがあそこにいかなければ、死んでなかったのにね・・・。」
そして、こう続けた。
アカリン「私は、あなたとずっと一緒に、いたかったですぅ。まあ、仕方ないわね。私達ポケモンは不完全な生き物。いつ死ぬかわからないんだもの。」
アカリンは、他のブイズの事を思い出した。
アカリン「きーっと、今頃、ルエンス、ルレン、そしてリーディとユーリがあいつらをやっつけてくれてるはずですよね。」
アカリン「こうして、ここで一人でブツブツいってるなんて私だけ、えへへ☆」
すると、あるものを発見した。
アカリン「手紙・・・?やだぁ、気付かなかったぁ☆」
そして、いろんな妄想をしながら、
アカリン「もしかしてファンレター?それとも・・・それとも・・・なーんてね。えへへ☆」
アカリンが手紙を取り出すと。
アカリン「さあてと、誰からかしら?・・・・・・・・・!!」
すると、彼女はおどろいて
アカリン「ド、ド、ド・・・・ドーリフ・・・・・・!!?」
アカリン「え、ええええぇーーーーーーーーー!?」

そのころ、澪亮は、
ルエンス「サイケこうせん!!」
ルレン「だましうち!」
由衣「ごめんなさい・・・澪亮さん。かみくだく!!」
澪亮「くっそおおーー!!」
澪亮は3人の総攻撃を受けた。
すべて、弱点をついたので、かなりのダメージだ。
澪亮「こうなったら、おん霊となってお前らを呪いころしてやる!!」
ルレン「無駄なことは、よしなさい。私達は、あなたを倒すためにアカリン様から、シルフスコープをわたされてます・・・・。」
ルエンス「あさのひざし!!」
ルレン「あれをするつもりだな。」
ルエンス「もちろんです。ダークエンド!」
澪亮「ぐああああああ!!
くっそおおおお!!」
ルエンス「もういいでしょう。いずれ、マシュリという人物と同じところへ送られます。」
ルレン「最後に言い残す言葉は・・・・・・。」
そのときだった。

――――――――――――――――

・・・・話はビヘクトがCチームに攻撃を仕掛けるずっと前にさかのぼる)
男は暗闇の中をさまよっていた。
「なんだここは・・・?確か俺はポケ書の掲示板を開いたはず・・・」
その男は人間世界ではあらゆるキャラになりすまし、不和の種まきをしてきた。そんなやつである。
この日も投稿者の名を借り、悪影響の書き込みを行おうとしていた所だ。
「?・・・誰だ!貴様は!?」
男は目の前に一体のポケモンがいることに気がついた。巨大なメタグロスだ。
「我が名は【ゴットフリート】。お前をこの世界に呼んだのはこの私だ」
「何様のつもりだ!?俺を早くこの世界から出せ!!」
メタグロスはその男の言葉を無視するように言った
「まあ待て、私は知っている。お前は人間世界で多数の人間になりすまし、行動をとっていただろう?」
「!・・・なぜそれを!?」
メタグロスは男の心理を見透かすように言った
「とくに【ガム】という男・・・あの男がそんなにうとましいか?」
男は即答で
「ああ!!あの男には嫌気がさしてるんだよ!1度この俺の手で・・・」
「そう言うと思って・・・自分の姿を見てみろ」
男はメタグロスの言葉で自分の姿を確認した
「この姿は・・・メタモン?」
「いいことを教えてやろう。ガムはこの世界へ来ている。その姿で死を見舞ってやるがいい」
男はその現状をすぐに飲み込むと
「よっしゃあ!これであいつをなぶり殺しにできるぜ!!」
「まて!」
闇の世界から出て行こうとする男をメタグロスがひきとめた
「お前、なりすましを繰り返して肝心の自分の名前がないだろう?」
「そういえば・・・」
「私が名づけてやろう・・・お前の名前は【ビヘクト】!!別名は『心の狩人』だ!!」
「お、いいなそれ!気に入ったぜ!!」
フリートに【ビヘクト】と名づけられたメタモンは闇の外へと出て行った
「・・・」
それを見送ったメタグロスの表情が一変した
「この戦いがあの者達(悠達)の試練となればいいのだが・・・」
その表情はビヘクトと対話していた時とは違う別のものだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・そして現在にいたる。
Cチーム内ではあかつき!がブースターに[へんしん]したビヘクトの[かみつく]にやられ、ガムが応戦していた。
「お前はそうやって何度、僕のふりをすれば気がすむんだ!?」
ガムがビヘクトに叫んだ。しかし、その声にビヘクトも同じぐらいの勢いで叫び返した!
「お前のその正義づらが気に食わないんだよ!俺は掲示板上でいつかお前をこの手で殺してやりたいと思っていた!!あの時(なんでも板の書き込み)の時だってそうだ!!」
ビヘクトが攻撃の手を一時止めると
「あの時、お前の指摘でどれだけ俺が苦しんだか・・・」
ビヘクトがうつむきながらキッとなり
「きさまに!きさまなんかに・・・!!わかられてたまるかよ!!」
ビヘクトは再びブースターに[へんしん]し、猛然と飛びかかった!
「でも・・・だからといって・・・それがきっかけだからといって他人になりすますなんて・・・どこか間違ってる!」
ガムも負けじと[でんこうせっか]でとびかかった!
2人は取っ組み合いのような形になり、互いに[かみつく]の応酬をくりかえした!!
技はほぼ互角で2人の戦いは長期戦になると思えた。しかしビヘクトが後ろに飛ぶと
「ククク・・・まさか『力は同じ』だと思っていないだろうな?俺にはまだお前が使えないワザが2つもあるんだぜ!」
そういうとビヘクトは何やらくろいかたまりを出現させた。
「まさか・・・あのワザ・・・は?ガ・・・ム避けて・・・!」
[かみつく]のダメージが思ったより深く、朦朧とした意識の中あかつき!はそのビヘクトの使うワザに危険を感じ、ガムに伝えようとしたがガムには聞こえていない!
「くらいな![シャドーボール]!!」
「[シャドーボール]!?」
シャドーボールはまだガムが覚えていないワザだ
「ぐああっ!!」
当然そんな不意打ちにも近いワザをガムはまともにうけてしまった!そして体勢を大きく崩した。[とくぼう]がさがったのだ。
「ハーッハッハ!!これはおもしろい!このまま[シャドーボール]でいたぶってやるとしよう!!」
ブースターの姿をしたビヘクトは、なおも、くろいかたまり([シャドーボール])をガムに連続で投げ続けた!
「(ええっと・・・ここをこうやって・・・)ぎゃぁっ!!」
イーブイ系の中ではトップクラスの[こうげき]をほこるブースターの[シャドーボール]・・・何発もくらったら[ひんし]は確実なのだが・・・ガムはなぜかその攻撃を避けようとしない。どうして?
「さっきから、なにをブツブツつぶやいていやがる!?」
ビヘクトはなおも[シャドーボール]をガムにしかけた
その時!
「見えた!」
ガムがその攻撃を今、やっと避けると
「今度はそっちがくらう番だ!!」
ガムもまた、くろいかたまりを出し、ビヘクトに投げつけた!
「いっけぇ![シャドーボール]!!」
なんと!ガムがビヘクトの[シャドーボール]を避けなかったのはワザマシンもないこの状況でこのワザを体で覚えるためだったのだ!・・・が
「ククク・・・しょせんは付け焼刃よ」
ビヘクトめがけてとんでいった[シャドーボール]は軌道をそれ、見当違いな方向へいってしまった・・・
「(やっぱりダメなのか・・・)」
「遊びはこれまでだ!観念するんだな!!」
ビヘクトは[かみつく]をガムの[きゅうしょ]にめがけて突撃してきた
「ぎゃぁぁ!!」
「(やった・・・ガムをこの手で殺せたぜ!!)」
ビヘクトは勝利を確信したが
「待っていたんだ!この時を・・・」
「!?」
ガムはそういうとそのままビヘクトをがっちりつかみ、自分の体に[ほのうず]を放った![B・R・C]の体勢だ!!
「ブースターローリグ・・・」
しかし、今度はビヘクトがその攻撃に抵抗せず
「残念だったな![B・R・C]は同じ[もらいび]の俺には全く効かないぜ!!」
そう言うと[シャドーボール]でガムを吹っ飛ばした!
「ぎゃぁ!!」
「ククク・・・最後の[わるあがき]か?」
ビヘクトはそれでもなお[B・R・C]を仕掛けようとするガムに対してせせら笑った。
「ブ・・・ブースターローリング・・・」
ガムは馬鹿の1つ覚えのように自分へ[ほのおのうず]を仕掛け、[もらいび]で炎の威力を増幅すると、またビヘクトへ向かって突撃していきビヘクトをがっちりつかんだ。
当然、同じ[もらいび]を持つブースターに[へんしん]しているビヘクトには全く効果が無いどころか、敵に塩をおくるようなものだ。ビヘクトもその攻撃を避けるまでもないと無抵抗・・・しかし!
「うおおぉ・・・!?こ・・・これは!?」
ガムはビヘクトをがっちりつかむとそのまま[でんこうせっか]で勢いをつけて真横に飛んだ!
「[B・R・C]にはこういう使い方もあるんだーー!!」
ガムはそのままビヘクトをつかんだ状態で自分ごとビヘクトを壁にたたきつけた!!
「[ブースターローリングクラーーッシュ]!!」
ビヘクトがガムと叩きつけられると同時に[もらいび]の炎が周囲に逃げていった!炎のダメージはなくとも壁激突で強打したダメージがものすごいのだ!
「ハァハァ・・・こ・・・これでとどめだ!」
ガムがかろうじて立ち上がるとビヘクトに対して[シャドーボール]の体勢に入った!
「ま・・・待てガム!これが誰だかわかるか!?」
ビヘクトはブースターの[へんしん]を解除してメタモンに戻るとあるポケモンへと[へんしん]をした
「お・・・お前、いや、きみは・・・ラティアス・・・!!」
ビヘクトは『サナスペ』のゴスロリのラティアスに[へんしん]した。そしてガムにこう言ってきた。
「ガムさん・・・なんで私をいじめるの・・・?」
「やめろ・・・!ラティアスのマネをするなーー!!」
ガムは偽者のラティアスに対して[こうかばつぐん]のシャドーボールを撃とうとした!
「やめて!ガムさん!こわいよぉぉぉ!!」
「言うなーー!!」
・・・ガムは技の体勢をやめてしまった・・・
「できない・・・僕にはできないよ・・・たとえ偽者でもラティアスをこの手にかけるなんて・・・」
ガムが泣き崩れて戦意喪失してしまった・・・
「ありがとう・・・ガムさんお礼に私の」
そのビヘクトが[へんしん]したラティアスの顔が豹変していく
「[ミストボール]で楽に死なせてあげる!!」
「ぎゃぁぁぁ!!」
ガムは先ほどとは嘘のように無抵抗に吹き飛ばされ立ち上がれなくなった・・・
「ガム!しっかりして!!・・・くっそーー!!」
それを見ていたあかつき!がヨロヨロと立ち上がると、倒れたガムにとどめをさそうとしているビヘクトにに対して[しんそく]を発動した!
・・・が!
「おやめなさい!あかつき!あなたはこの私(わたくし)を・・・この『慈しみの母鳥』のファビオラを倒そうとするのですか!?」
「う・・・あぁ・・・」
あかつき!もまた、今度は『ドラゴン四天王』のファビオラに[へんしん]したビヘクトに対して攻撃できなくなった。
「フフ・・・それでこそ私(わたくし)の子です・・・さあ!あなたも私(わたくし)の[りゅうのいぶき]で安らかな眠りにつかせてあげますわよ!!」
「うわぁぁぁーー!!」
あかつき!も驚くほどあっけなく、ビヘクトに倒されてしまった・・・

ビヘクトは笑いながら言った
「ククク・・・誰しも心の中で1番神聖な最愛の者には手が出せないもの・・・例えそれが偽者であったとしてもな」
勝ち誇った表情のビヘクトが眠っている悠達三人も手にかけようとしたが、
「・・・?おかしい・・・ワタッコの姿がいない」
・・・ビヘクトが気づいたその時!
「[つばさでうつ]!!」」
「ぐわぁっ!・・・ワ、ワタッコ!いつの間に!?」
ここまで派手な戦闘をしていたのだ。警戒をおこたらないリーダーのワタッコHBだけが目を覚ましていた!
そうするとワタッコHBは[そらをとぶ]で姿を消した。
「ちくしょう!どこにいる!ワタッコ!?・・・姿を消すとは卑怯な!!」
ワタッコは上空から言い返した
「相手の心を惑わし、汚い勝利を収めるお前が『卑怯』とは笑止千番・・・」
ワタッコHBはそのまま[そらをとぶ]の急降下でビヘクトに追撃をくらわせた!
「ぎぎゃっ!!」
ワタッコHBがビヘクトに接近しながらこう言った
「ビヘクト・・・俺はお前のような他人の心を弄ぶタイプが1番許せん・・・ガムのラティアスを想う一途な気持ち・・・あかつき!のファビオラを想う清らかな心を汚した罪はその命で償ってもらうぞ!!」
「ぬ、ぬかせ・・・」
ビヘクトは[へんしん]を使おうとするが
「[つばめがえし]!!」
「ぐぎゃっ・・・な、なにぃ!?」
その隙さえあたえず間髪いれずワタッコHBの[つばめがえし]がヒットした!ワタッコHBはいつかの[カムラのみ]を使用しているのだ!
そのため「目にもとまらぬ速さが」今、「目にも映らぬ速さ」と化している!!
「これでとどめだ!!」
ワタッコが2発目の[つばめがえし]をくりだそうとした時!
「ま・・・待て!ワタッコ!こいつがどうなってもいいのか!?」
ビヘクトは足元に倒れていたガムの首をつかまえてワタッコHBにワザを解くよう脅迫した
「ワ・・・ワタッコさん・・・僕のことは気にせず、早くこいつにとどめを・・・」
ガムが、かすれる声でワタッコHBに言った。が、
「くっ・・・」
ワタッコHBがワザを解いてしまった・・・
ビヘクトはガムから手をはなし、「しめた!」と言わんばかりに[へんしん]をはじめた!そしてピンクの髪の少女になると
「ひっく・・・ワタッコさん、もうやめてぇ・・・うち、あんたとは戦いとうないんや・・・」
ビヘクトはコガネジムリーダーのアカネに[へんしん]するとその言葉とは裏腹に眠っているアッシマーのライフルを拾い、発砲を仕掛けてきた!
「くすん・・・ワタッコさん、かんにんな・・・ホンマにかんにんな・・・」
ワタッコHBはその攻撃を間一髪避けると
「なるほど・・・お前は相手の最愛の存在を姿形だけでなく、内面まで完璧に同一にできるというわけか。道理でガムやあかつき!が簡単に倒されてしまったわけだ・・・」
ビヘクトが心の中でせせら笑い「その通りだ」という表情で豹変すると
「ほな、いてこましたるでぇ!!」
ワタッコHBに向けて銃口を向けた!
「・・・[スピードスター]!!」
「きゃぁっ!!」
なんと!ワタッコHBは何の躊躇もなしにアカネに[へんしん]したビヘクトへいかく攻撃をしかけた!
その衝撃でメタモンの姿に戻ったビヘクトへ対し
「[ゴッドバード]!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ビヘクトの[きゅうしょ]を串刺しにした!
「な・・・なぜお前は最愛のキャラに攻撃ができた!?お前は人でなしか・・・?」
その様子を見ていたガムがビヘクトの[へんしん]していたアカネの特徴の盲点に気がついた
「思い出した・・・お前の[へんしん]したアカネは目がつりあがっていたポケスペのアカネだ・・・ワタッコさんにポケスペのアカネは通じないんだ」
「く・・・くそ・・・」
ビヘクトはそういい残すと倒れた・・・
ワタッコHBは重傷のガムとあかつき!を起こし
「2人ともこっぴどくやられたな」
アッシマーの持っていた回復用のアイテムを使いながら言った
ガムはビヘクトの死骸を見ながら思っていた
「(こんなやつまでこの世界に送り込んでくるなんて・・・ゴットフリートは一体何を考えているんだ・・・?)」

++++++++++++
あとがきを含めてドリメなんだと判断して、上の展開を書いたガムさんの後書きを引用。裏話が嫌いであれば読み飛ばしてください。

○(あとがき)ビヘクトの設定はクラッシュと同じく迷い込んできた所を(ガム達を戦わせるための)ゴットフリートの命により、人間世界の頃から「なりすまし」となって個人的に恨みを抱いていたガム抹殺のためにCチームに攻撃を仕掛けるという展開にしました。
・本編でビヘクトが「過去に掲示板で受けたガムの指摘で苦しんでいた」という部分は客観的に考えてそうなんじゃないか・・・と自己反省で思ったオリジナル設定ですが、
読む・書く上でこのシナリオは本当にあった事件だったので、正直、複雑な気分でした・・・ 「架空」ではない「実在の」荒らし・なりすましはどんな形であっても相手にしないことが最良の手段ですからね・・・(--;
ストーリーがおもしろいので(実在するなりすましの方の反応が心配ですが)このまま進めさせていただきました。うまく引き継いでいただけると幸いです。

・後編でビヘクトが各キャラの最愛の人へ[へんしん]し、精神的動揺を誘う展開はメタモンが敵だと考えられる戦法として使わせて頂いていますが元ネタはモロに(別名まで)「聖闘士星矢」ポセイドン篇のリュムナデスのカーサを引用しています(汗)
・現状のあかつき!さんは【トゲ】の存在も気になりますが過去の記憶が無い現状でファビオラが最愛の人だという設定での精神的動揺を誘い、
ワタッコさんに対しては(以前聞いたことがあることで)アカネちゃんはアカネちゃんでもポケスペのアカネちゃんに[へんしん]したことが誤算で逆転&倒された結末をむかえさせています。それでも仲間を救うためでとポケスペとはいえ、偽者のアカネちゃんを攻撃させた展開にワタッコさんご本人がお怒りになられないか心配です・・・
・今回、個人の意見として発言していない所もあるので、あえて削除ワードは残さず後にします。意見やお話の食い違いなどはチェックするのでお願いします!

○あかつき!さん、【闇空間】のファビオラVSトキア戦を考察していたのですがイーナスの登場の所まで頭の中でまとめていたらトキア=過去のジグザグマのあかつき!さん、がネガティブなキャラになってしまいました・・・
まだ頭の中で設定しているだけなので「それはやめてほしい」(またはあかつき!さんや他の方でもう続きを考えられている)と言われれば即却下します!

○(アッシマーさん)「ウルトラマンマックス」の第22話「胡蝶の夢」は僕も一応観ました!
「Dream Makers」本編の最大の敵となりうる(?)「現実世界の化身」その目的はなんとなくわかった気がしますが、その正体なども気になりますね。
RXさん達が遭遇した球体の能力についてわかると、とても読みやすいです(もしポケモンではない、全くオリジナルの「ありえない敵」として書かれていなければ・・・)

○(あきはばらさん)その通り![B・R・C]は暴走RXさんとの戦いで投げ技として初披露させました!(ワタッコさんに持ち上げられ、きりもみしながら落下する所まで!・・・汗)
[B・R・C]はその後、[でんこうせっか]的な突撃技として多用させていますが、原型版はこれなんです(^-^;
・あと、主人公として活躍させたいため、悠にスポットを当てるために関連性の強い新キャラを短編話あつかいで登場させようかと考察しているのですが、かまわないでしょうか・・・?
(個人的な意見ですが)悠だけがゴットフリートに何か特別な意味で呼ばれたとしてあつかうとグッと主人公としてのキャラクター性も上がると思っています!(後継者・・・3代目リーダーとして選ばれた・・・とか!)

真相を突くストーリーは我ながら情けないほど理解力がなく、介入してはいけないと思い、キャラ&バトルに極力重点を置き書かせ頂いていますが今の現状がわかるとありがたいです。

++++++++++++++

――――――――――――――――

「現実世界の化身。。。?」
瑞とRXは実体のない敵と向き合っていた。
彼らの目の前に移る黒い球体がそうだった。
「貴様らには用はない。この場で消してやりたいところだが、わざわざそんなことをしなくてもここを消せば邪魔者はすべて消えるからな。」
「!?どういうことだ!!」
RXが叫ぶ。
「この穴を広げれば現実世界とこの精神世界の境目がなくなり、体のないお前らは消える。向こうにいるやつらはこの空間に飲み込まれ、消えてしまうのだから な。」
「何故そんなことを…!?」
「俺の名は現実世界の化身・またの名をBeast of the Dreams……」
つまり夢の中の獣、すべての人間の夢を破壊するのが役目なのだろうか?
「夢を破壊することになんの意味があるんだ!?お前の使命は、罪のない者の惨殺か!?」
RXは激しい怒りがこみ上げてきた。ひと思いに叫ぶと、現実世界の化身は冷たく放った。
「すべてのものには表と裏があるのだ。このポケモンの世界にも、現実世界と精神世界があるように。仮想世界と現実世界があるように。
夢を創造するもの・破壊するものの両方がいないと世界も成り立たない。その創造と破壊の役割は生まれたときにそれぞれ持っているんだ。俺はたまたま破壊の 役割を生まれ持っていたこと。ただひたすらにその使命を果たすのみだ。」
「くっ…。」
RXは考えをめぐらせていた。だが、どんなに考えていても仮想世界の破壊者を倒すのは不可能だった。
「一つだけ聞かせて。」
「なんだ?」
瑞はその者に質問を投げかけた。
「現実世界の破壊者は誰?」

――――――――――――――――

「現実世界の破壊者は誰?」
その問いに『Beast of the Dreams』は皮肉にも聞こえる声で答えた。
「そんなものは知らないな、言ったはずだ私は使命を果たすのみだ。 さてそろそろ良いかな?私には時間が無いのでな」
「待て!!」
RXが叫んだ。
「お前はこの俺がなんとしてでも止めてやる!」

***

その話を遠くから聞いていた一人の女がいた。
「確かにあの《災いの暗黒星》とか言う奴の予言通りだな……私だけが何故あの結界を越えることができたかは
おそらくあいつの仕業だとは思うが………ふん、『現実世界の化身』ね……、よく分からないな。 言っちゃ悪いが作り話がが見え見えなんだよな、つくならもっとマシな嘘をつけって」

彼女は昔から「ポケモンを子供の物扱いにする奴」が嫌いだった。
小学生一年の頃にポケモンに出会って、それが今の時点まで続いていた。
中学生にもなってポケモンか?と友達に言われようとも、自分の自己形成の一部であったそれを手放すことをしなかった。
なのに何故…。最近のポケモンはもっぱら子供向けになっているのだろうか?
アニメにしても、主人公サトシが技を組み合わせて《水素爆発》でポケモンを救っていたかつても無く、番組の低レベル化が進んでいた。
これではそれを手放せない自分がどんどん惨めで哀れで虚しくて幼稚な者に思えて仕方ない、そこで彼女はこう思うようになった。
「違う、私が好きなポケモンというものはこんなものではない、技の組み合わせ次第で無限の可能性を持つ、もっとすごいものなんだ」
理科が好きな事もこの延長線にあるかもしれないが、そう思うことで彼女の心が満たさせるわけではなかった。
だからと言って、その不満をゲームやアニメにぶつける事も出来なかった。その不満の矛先は…そう、掲示板だった。
はっきり言って不良少女の八つ当たりだった、中学生反抗期真っ盛りの感情に任せてあらゆるポケモンのサイトを荒らしまくっていた。
そんなある日突然、ここにやってきた。あとは知っての通り…

彼女は馴れ合いの道具であるHMを持っていない、ここで名乗ったクラッシュも単なる壊し屋の呼び名でHMでは決して無かった。
唯一HMと呼べそうなものは一つ、光

――――――――――――――――

ユーリとのバトルを終えたプリンスは、みんなを探してた。
プリンス「みんな、どこにもいないのかな?
かといって大声出すと見つかっちゃうし、
とりあえず、外で待ってるのが一番いいのかなぁ?」
とりあえず、プリンスは外へ出た。
プリンス「あ、ひこさん、こんなところに?」
ひこ「あ、プリンスさん?」
プリンス「なーんだ、こんなとこへ先に来てたのか。」
ひこ「私もみなさんを探してたところです。」
プリンス「あとは、223、澪亮、由衣の3人だけど、みんな無事なのか?」
ひこ「多分、みんなじゃないかもしれない。そうだ、2人でちょっと様子見ない?」
プリンス「まあ、いいけどくれぐれもアカリンだけには見つからない方がいいかもしれナイ。」
ひこ「とりあえず、2人で中に入りましょう。」
プリンス「う、うん。」
???「ちょっと待って!」
ひこ「誰ですか?」
リーディ「アタシもいくよ。さっきのお礼として、」
ドーリフとひこ「・・・・・・・・!!」
プリンス「ドリーフさんとリーディ・・・
それにさっきのお礼って何の話ですか?」

***

プリンス「なるほど、そういうことがあったんですね。」
ドーリフ「じゃあ、ここでのこっておるぞ。」
リーディ「くっくっくっくっく、なんかワクワクするね。」
ひこ「じゃあ、入りますよ。」
そういうと、ひこ達は、再び発電所の中に入った。
プリンス「なんか、改めて見ると、ずいぶん荒れてるなあ。」

***

一方、アカリンは、
アカリン「誰かが、何かを探しているような感じですね。折角休めると、思ってたけど。
まあ、狙いはどうせ、このにぃ兄さんでしょ。」
223は、いつの間にか、オリに閉じ込められていた。
223「おい!はよ出さんか!一体どうするつもりや!」
アカリン「大丈夫!にぃ兄さんを殺すだなんてみじんもおもってないですよ。
えへっ☆」
223「じゃあ、どうするつもりや。」
アカリン「じゃあ、何も考えずにこのポロックを食べて下さい!」
223「何も考えずにってところがめっちゃあやしいで。」
アカリン「そう、言わないで・・さあ!」
223「わかったよ。食えばええんやろ。」
そして223は、そのポロックを食べてしまった。
アカリン「ついに飲んでしまったのですね。そのポロックはあなたを洗脳しちゃうんです!」
223「何やて!もういっか・・・。」
223はポロックによって洗脳されていった。
223「ワーハッハッハッハッハッハ!!俺はアカリン様の手下だーー!!」
アカリン「お上手 お上手。そのポロックに洗脳されたらもれなく・・。」
223「もれなく・・?」
アカリン「ダークポケモンになれまーす!!」
223「イイネェーーー!! って、そんなことあるわけないやんけ! そう簡単にダーク化できれば苦労せんわ!」
アカリン「あはははは」
223「それはわかったからはよ、ここから出せよ!」
アカリン「いけない、いけない」
アカリンはあわててオリの鍵を開けて、
アカリン「これで、いいでしょ?」
223「よーっし!!ウズウズしてきたでー!!この勢いで、あいつらぶっとばしたるわー!!ワーッハッハッハッハ!!」

***

ひこ「ん?なんか聞こえたような?」
プリンス「それは、気のせいじゃないの?」
リーディ「それよりもさぁ、なんかアタシでもいやな予感がしてきたよ。」
???「悪いけど、その予感、的中ね。」
プリンス「誰・・・!?」
一同が振り向くと、
そこには、洗脳された223と、アカリンがいた。
アカリン「えへっ☆」
リーディ「アカリン様・・・・。」
アカリン「リーディさん、何でそこにいるんですか?」
223「俺は、今とってもウズウズしている!!誰か、楽しませてくれるやつはいないのか!!」
ひこ「223さん・・・・。一体何があったのですか?」
プリンス「これってかなりヤバイよ・・・・。」

――――――――――――――――

「ほぅ・・・お前がこの私を倒す・・・
やって見せてみろ。お前にできるものならな・・・」
『Beast of the Dreams』はRXをあざ笑うかのように言った。
「ああやってやるさ!そんな奴、修正してやる!!」
Zガ○ダ○のカ○ーユのセリフを一部引用し、RXは『かえんぐるま』を『Beast of the Dreams』目掛けて放った!
「無駄だ。」
再び『Beast of the Dreams』は4つに分裂してRXの攻撃をかわした。
「さて・・・本気を出すとしようか。」
『Beast of the Dreams』は分裂したままでバラバラに動きながら、RXと瑞目掛け光線を放ってきた!
「きゃあっ!」
完全なオールレンジ攻撃。かわすだけで精一杯だ。
「これじゃまるでフィン・ファンネルだ!」
「何ですかそのフィン・ファンネルって!」
「フィン・ファンネルって言うのはRX-93νガンダムに搭載された、アムロ・レイ考案のファンネルで・・・って説明してる場合じゃない!」
RXと瑞はどうしようもなく、ただ『Beast of the Dreams』の攻撃に翻弄されていた。

 * * *

「へぇ・・・そんな事が・・・」
悠が言った。
ビヘクトとの激戦が繰り広げられていたせいで、流石に悠とアッシマーも目覚めてしまっていた。
「何だか僕、ゴットフリートが何を考えてるのか・・・わからなくなってきましたよ・・・」
「オイラも・・・」
ガムとあかつき!が沈んだ声で言った。
「僕の左目をつぶした奴だって、正真正銘ドリームメイカーだ・・・
あいつら・・・本当に僕達を味方にしたいって思ってるんでしょうか・・・」
アッシマーもまた、浮かない表情で言った。
「でも・・・みんな!」
突然、悠が口を切った。
「あの日記でも見たように、この世界は『現実世界の化身』とかいう何者かに襲われて、滅びかけているんですよ!
このまま放っておけば、ポケモンという作品そのものが消滅して、僕達のようなポケモンファンを悲しませる事になるかもしれません・・・
ポケモンファンの1人として、そんなの放っておけないです!
だから、絶対に最上階まで上がって、そして、『現実世界の化身』を倒しましょうよ!
そうすれば、死んでしまったRXさんや瑞さんやファビオラも、きっと喜んでくれます!」
悠は熱弁を振るう。
ただただ、自分の意見を聞いて欲しかった。ただそれだけの事だった。
「・・・そうだね。」
あかつき!が答える。
「このまま放っておいたら、ポケモンだけじゃない、他のたくさんの作品の世界も破壊しつくされてしまうかもしれない。
そして、人間の想像の産物という産物が、根絶やしにされてしまうかもしれない・・・」
ワタッコがそう言う
「ゾイドとか・・・ガンダムとか・・・」
「仮面ライダーとか・・・ウルトラマンも・・・」
「ロックマンとか聖矢とかも・・・みんな消えちゃうのかな・・・?」
アッシマー、ガム、あかつき!がつぶやく
「今僕達がやらなければ、ポケモンだけじゃない、日本・・・いや、世界中の人間たちから、夢という夢が消えてしまうかもしれない・・・
そんなこと、僕は絶対に許せません!
だから皆さん・・・僕と一緒に・・・最上階を目指してくれませんか?」
悠はもう一度、彼らに問いかけてみた。
「・・・もちろんだよ!」
まずあかつき!が答えた。
「僕もです!」
続いてガム。
「いまさら『イヤです!』なんて、言いませんよ。」
そしてアッシマー。
「・・・安心してくれ。俺もみんなと同じ意見だ。」
最後に、ワタッコが答えた。
「みんな・・・ありがとうございます!」
悠は満面の笑顔で答える。
「いいよそんなこと・・・じゃ、もう遅いし、朝までここで休もう!」
あかつき!が悠以上の笑顔で答えた。
5人の絆は、また一段と深まったのであった。

――――――――――――――――

「もういいでしょう。いずれ、マシュリと同じところへ送られます。」
「最後に言い残す言葉は・・・・・・。」
澪亮は皮肉たっぷりに舌を出して言った。
「地獄で会おう」
「そうですか」
「では」
ルレルスとルレンはお互いがお互いを手助けする体勢に入った。そして
「サイコキネシス!」
「サイコキネシス!」
二人のサイコキネシスは一つとなって澪亮に襲い掛かった。そしてその衝撃の余韻が消えた頃にはさっきまでいたはずの澪亮の姿は無かった。
「終わったようですね」
「そうだね」
突然、発電所が揺れた。アカリンVS223戦でぼろぼろになっていた発電所がさっきにサイコキネシスの衝撃でいよいよ倒壊寸前だった。
「さて、僕達はここから出ようと思うけど、君はどうする?」
「なにやってんの、さっさと逃げるわよ」
ルレンは由衣に向かって尋ねた。
「そうですね、私には戻るところもないし、あなたたちについて行きます」
それを聞いたルレンはちょっと笑った。
「そうですか」
かくして、かつてRXを操っていたあの《妖しい光》によって操られている由衣は、ルレルスとルレンと共に、倒壊した発電所を後にした。

試合終了
×澪亮(成仏)VSルレルス(姉様)&ルレン(弟君)&由衣(被傀儡)○

「おいちょっと待て、俺はまだ死んでもないし負けてないぞ」
ええっ?なんで貴方がそこに…?
「あの時、《守る》で攻撃を防いで、すぐに姿を消したのさ、あいつら見事に騙されていたしHAHAHA。
俺が本気を出せばあんな奴等イチコロだったんだが相手には由衣がいたからな……本気出せばあいつを殺しかねない」
……なるほど、ご都合主義と負け惜しみか
「あ゛ぁ? 何か言ったか?」
いえ、言ってません言ってません。
「そういえば、あいつら2年前って言っていたよな…おかしいな、あの事件は一週間前の事なのにな」
タワーに行って見たら?
「そうするか」
ふう、死ぬかと思った…

改めて試合終了
△澪亮(最凶)VSルレルス(姉)&ルレン(弟)&由衣(被傀儡)△

***

澪亮は懐かしいとも呼べるポケモンタワーを上っていた。かつて立て札を立っていたという場所はその面影も無くなっていた。
「あいつらの言ってたこと、本当だったら謝らないとな」
そんなことを考えながら澪亮は4Fにたどり着いた。
「ん? あれはブースターか?…プリン君はブースターのアカリン様とか言っていたよな…なるほど」
澪亮はアカリンの後ろ姿を見つけた。

――――――――――――――――

「オールレンジ攻撃とは・・・つなわち全方位一斉攻撃・・・そしてそれを打ち破る方法がない訳じゃない!ビームシールドまたはIフィールドなどで無効に出 来る!ビーム対策コーティングをはって4秒以上のエネルギーに耐えれれば良いんだぁ!!!!」
RXは色々良いながら逃げている
「・・・・」
なんだか呆れながらも瑞はこうげきを避けている
「つまり!この全方位こうげきを避けるにはズバリ!元を叩くか...それとも「トリック」を暴くかのみ!」
避けながら意味不明な理論を展開する
「は?どうす...」
RXに喋りかけようとするが避けるのが精一杯だ
「こいつは移動しない!つまり多数の物を動かすのに効率の良い円運動なんかはしていない・・・操られていないなら全部が本体!更に粉々にして消滅させれば よいこと!」
そう言うと立ち止まる
が・・・光線が当たる
「グギャー!」
理論を展開したところで意味がない
「クソ!ならば逃げるまでのこと!長距離狙撃でぇい!ブラッキーは...(ブツブツ)」
RXはタブー(禁句)を口にする
「お前・・・ブラッキーを馬鹿にしやがったな?」
バーサーカーとかしたブラッキー瑞に強力の強力な攻撃で
RXは光線の射程外に移る
RXは足を大地(?)につけて火炎放射を連発する
そして命中する
すると球体がドンドン分裂していく
10・・・・・・・20・・・・・・・30
だが瑞しか狙わない(因みに瑞はバーサーカーとかしこうげきを避けている)
「やっぱり・・・・・・だとしたらこいつは「本物じゃない」
そう「いくら現実世界の化身」であろうが何であろうが
「増殖すれば小さくなるはずである」
が・・・分裂している大きさから小さくならない
つまり「本物とすり替わっているか増えているって訳だ」
「本物はこの空間のどこかにいるわけだ・・・さっきアイツはいった「全ての物には裏と表がある」つまり・・・それは自分自身!やつは攻撃されるたびに俺か 瑞さんの裏と交代または裏の心の力を吸い取っいたって訳か・・・だったら・・・勝ち目ねぇじゃねぇか!俺たちの裏と表は無限にあるんだから奴は倒せな い・・・と言うことは・・・俺たちが全滅すれば奴が消える訳か・・・で・・・裏の意識は自己的に自分を消滅させようとしているか表を無くして支配しようと しているかだな・・・・・・」
そんな事を真面目に考えているうちに瑞は疲れ果ててしまう
「!!!!!ヤバイ!」
ふたたび光線の中に入る
「きゃあっ!!!!!」
瑞は既にダメージ大
それを何とか体当たりで化身の射程内から外す
「こいつは一番近い敵をねらって攻撃&吸収&すり替わるわけだから・・・次のターゲットは俺か・・・これで傷つけばこいつが更に強力になっちまう・・・」
なんとか避けながら考えるが数発やはり当たる
「やっぱり・・・この空間を消すしかないのか?」

――――――――――――――――

澪亮「とりあえず、今はそっとしておくか。」
アカリン「えへっ☆」
澪亮「もしかして、バレタ・・・・?」
すると、アカリンは澪亮の方へ向いた。
澪亮「くそっ!こんな時に・・・。だめだ、このままでは・・。」
アカリン「えへへ、無残な姿ね。先崎。」
澪亮「殺すつもりなのか・・・?」
アカリン「ハイッ!!
でもね、ここで殺すと、つまんないからドーリフさんに殺してもらいます!!
ルエンスさんと、ルレンくんにも感謝しないとね。」
澪亮「クソ・・・・。そうは、いくか・・・。」
とか言ってる間に、縄でしばられた。
そして、アカリンは、携帯を取り出し、
プルルルルルルル
ルエンス「はい、ルエンスです。」
アカリン「ルエンスさん。そこらへんに、フライゴンを縄でしばったやつがあるから、さっき、
あなたたちがいた場所にもってきて。」
ルエンス「かしこまりました。アカリン様。」
アカリン「ルレンくんにもよろしくね。」
ピッ
澪亮「すでに223さんも犠牲になってたのか。」
アカリン「ハイッ!!」

***

一方ルエンス達は
ルエンス「あった。フライゴン。」
ルレン「彼をアカリンさんのところに運べば、いいわけですね。」
由衣「223・・・・・・。」
ルエンス「なんか言った?」
由衣「いや・・・・別に・・・・。」
ルレン「結構、重いな。」
ルエンス「仕方ないでしょ。アカリンさんの命令なんだから。
ちょっと!あんたも手伝いなさいよ!」
由衣「え・・・?私ですか?わ、わかりました。」

――――――――――――――――

「クソ!勝てないじゃないかよぉ!!!反則だろおい!☆□※△」
RXはもう言葉とは言えない
そんな時化身が喋った
「貴様らをここで消そうが消すまいが・・・いま戦っている奴らは人間に戻ることは選択できないがな・・・」
化身は良く意味のわからないことを言った
「はぁ〜〜〜〜?????」
RXがそれを聞くとなんとか避けながら言える言葉で反応する
「解るか?奴らは「ポケモン」となっている奴らの精神がインターネットの中に入り込んだのだ・・・肉体は生きているが死んでいるのと同じだ植物状態と言うべきか・・・そして奴らは戻るところが一時的に閉ざせれているため「自分達の名前も解らないまぁこの世界にくれば肉体が少し解放されてくるから名前ぐらいは解るがな」そして奴らは「元々自分がポケモンだったと思いこみこの世界に永住することになる・・・つまりは「奴らの未来は死」と言うわけだ」
化身はどうやって喋っているのか解らないが長い台詞を喋る
「あーーーー.....ご免良く解らない」
避けながらなのでかなりいい加減な反応しかできない
「・・・・・」
攻撃が激しくなったようなきがする
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
RXは体に激痛が走る
体が動かない・・・
そう彼は何発もの光線に当たり
射程外へ出たのだ
そして分裂していた化身は元に戻る
それは元の2、3倍のでかさだ
「・・・・穴を広げるとするか」
化身は穴を広げ始める
「・・・・・・・クソ・・・・・何も出来ずに終わりか・・・・・・って・・・・そんな事できるかバカヤローが!クリスマスケーキを食べ終わるまで死ねねぇんだよ!!!!」
意味不明なことを言いながらフラフラと立ち上がる
「・・・・ブラッキー・・・・・ブラッキーってそんなに速くくたばるんだな!ブラッキーって雑魚だなぁ!!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・」
瑞が立ち(?)あがる
「貴様・・・ブラッキーを馬鹿にしたな?・・・・**テめぇ!!!!!!!!!!!!!!!」
瑞の目はかなり怖い
「さぁて・・・ここまで怒れば十分だな」
フラフラしながら口からかなり弱火の火炎放射をだす
「・・・・・死ね」
巨大な化身から放たれた光線で瑞とRXは一瞬にしてダウンする
「・・・・・・・・」
更に一発光線を放つ
それはRXに直撃し
RXは黒こげになり
もろくも崩れ落ちる
「・・・・!?」
RXの所まで瑞くまでたどりつこうとする
すると「金色の粉が降ってくる」
「????」
上を見てみてそこにいたのは鳳凰である
「我が名は・・・・鳳凰・・・」
粉が降りかかったRXの形が元に戻る
「ホウオウ?何者だ・・・?」
化身が問う
「・・・私はそこにいるバクフーンに用がある・・・近づかないで貰おう」
せいなるほのうが命中すると
化身は奥まで吹っ飛ぶ
「・・・・・・・・・・・私がコイツにこだわる理由・・・・それを教えてやろう」
金色の粉が降りかかって体力が回復している瑞は立ち上がった
「?何故」
瑞が問う
「教えてやろう・・・コイツがこの世界にたどり着いたとき私と衝突してしまった・・・・そして奴は私の金色の粉と羽そして炎の一部を飲み込んでしまったのだ・・・その3つは今もこいつの体にある・・・私の聖なる力のためコイツは「ダーク化しても途中で正気になったのだ・・・」そして私は今・・・コイツの体の中にある3つを消滅させる」
そう言うとRXの体は光り
すぐ光りは消えた
「では・・・さらばだ」
鳳凰はとびたっていった
「ん・・・?俺どうなってたっけ?」
RXは起きあがる
その体のたてがみは金色に光り
目は澄んだ赤になっている
「アレ?オレどうなってるの?」
起きている状況が理解できない
「実は....................................」
瑞は理由を話す
「ホーホーホー・・・・」
そんな間に化身が戻ってくる
「?????・・・・ホウオウとか言う奴の力か」
とにかく化身は強力な光線を放った
「!!!!!!!反則でしょうに・・・」
だがRXに攻撃は当たらなかったバリアーの様な物に阻まれたのだ
「おぉ・・・すげぇこれぞ無敵の鳳凰パワーなのかぁ〜」
RXが驚く顔で言う
「・・・・・」
化身は何十にも増殖し攻撃する
だが全く当たらない
「ゲハハハハ!いつでもバクバクでファイヤーな明日が俺にはまっている!」
意味不明なことを言い出す
「とにかくこのわざでどうでぇい!ガムさんの技をベースにした・・・名付けて「F・D・S!」
FDS「ファイヤーデススペシャル」
化身にまず鳳凰の力を持ったせいなるほのうを放つ(火炎放射でも可)
そして火炎で化身を覆う
するとそしてその後爆裂パンチでとどめを刺す
だがやはり化身は勝てない
「あ・・・そうだったね」
更に分裂した攻撃が炸裂する(バリアーごしで)
だが残念なことにいきなり体から光りが消え
ダメージをうける
「ギャー!!!!」
RXが叫ぶ
「どうやら・・・それは時間制限があるようだな・・・次に使えるまで何分かかるか・・・・」

――――――――――――――――

「あ〜、つかまっちゃったYO!どうしYO!」
あんまり慌てているようには見えない
「えへへ!先崎はここで死ぬんだよ?バイバーイv」
「アカリンちゃーん、僕は先崎じゃなくて仙崎でぇーすv
それと、俺が死ぬとかそんな事決まってまっせーん」
皮肉(悪口?)を言い合う二人(仙崎キモス)
澪亮にはそんな余裕ぶっこいているばあいではないのに
強がっているのか歌を歌っている始末。
「幻想とじゃれあって〜♪時にきづつくのを〜♪」
「よゆうそうだね、でももうだめだよ
にぃ兄さんがきてきみをあの世へおくるんだよ?えへへv」
あと30分くらいかな?そしたらくるよ・・。
アカリンが呟く
一方澪亮はどうかというと
「(さ〜てと、いつ逃げようか?)」
そんな事を考えていた
「あ、君はもう逃げられないよ?縄でしばってるからね?」
縄を持ち上げて見せるアカリン
「へいへ〜い(その考え方が甘いんだよ・・・)」
俺は仮にもゴーストタイプ、縄ぐらいぬけられるだろ?
でもなァ〜、抜けたられたとして、そのあとをどうするかだよ・・・。
「(つーわけでタイミングを待ってます)」
アカリンはマシューの墓をじっと眺めていた
「ねぇ 仙崎 澪亮」
振り返り、縄を引く
「わざわざ、苗字つけなくても良いだろ?
で?ナンデツカ?」
ぐいぐい引っ張られて、マシューの墓前へ来た
「なんであのときマシュリをころしたの?」
幼稚園児が保母さんに質問するような様子で言った。
澪亮は話を合わせることにする。
「いろいろワケアリさ
ま、マシューでなくとも殺してたよ」
目をそらす、だってみてらんねえもん
「・・・・・。」
黙ってしまったアカリン。マシュリの墓前に座り込んだ
その姿をただ見ているしかなかった
ふと、ある疑問を思い出した
「あのォ〜、お取り込み中すいません
ききたいことが俺もあるのですが?よろしいですかィ?」
「なに?答えられる事なら答えてあげるよ」
作り物の笑顔で返される
「俺がマシューさんだっけ?
そいつを殺したのが2年前なんだよな?」
「うんそうだよ?いまも鮮明に残ってるよ、あとマシューじゃなくてマシュリね?」
「そうか・・・。」

――――――――――――――――

結界を越えたクラッシュもとい光は精神世界を歩き続けていた。
ずっと後ろの方で戦っていたRX達の姿は闇の所為かもう見えない。
「私は戦いすぎたな・・・」
光は独り言を言う。
この影響を受けやすいの魂の状態でもあんなバトルをしたのだ。
イーナスの言うとおりならば多分・・・もう心が離れすぎている。

どっちにしても向こうの世界に帰る場所は無い。・・・ならせめて、こちら側の良くも悪くもポケモンの思いから生まれた世界で、
(生き延びてやる・・・!)
光は歩みを止めた・・・。

光はゼロの世界の中核にたどり着いていた。
暗い紫色のコアがある。
光はそれを調べ始めた。
(Beast、ヤツを見た瞬間にあれに自分と同じ陰のエネルギーがあると直感した。口では軽く言ってみたがあれは相当危険だ。ヤツは一体・・・ゴットフリートが前に呟いていた事の本意は・・・・・・。今こそ・・・全てを知るべき時だ。ゴットフリートに・・・)
コアはゼロの影響はもう消えているがエネルギーは沢山あるようだった。光は呟きながら必死にコアをいじくる。
「・・・ここならばきっと、・・・かつては奴もゴットフリートの部下だったんだ。きっと、ゴットフリートにもつながる。」
イメージする、ゴットフリートのことを・・・
聞かなくては、この世界のこと、現実世界の化身のこと、自分の使命、そして、世界の鍵を握る鳳凰のことを・・・!


『この世界は光と闇で出来ている。』
『俺達は闇になるのさ。』
かつて向こうの世界でこんな台詞を聞いたことがあった・・・。もうずっと昔の事のようだ。
「クリスマス・・・だったかな?」
コアがゆっくりと赤く光り始めた。精神世界を越えてつながろうとしている。
不滅の闇は光の扉がが封じることができた・・・。
もし、ヤツが現実世界の闇ならば此処に呼ばれた私達はその対極の光に立ち得る。

「"鳳凰"の加護があれば・・・悠お前と一緒に戦う日も来るかもしれないな・・・。」
真っ直ぐな瞳をしていたおそらく少年であったであろうバシャーモを思い出して光はクツクツと笑う。
自分はかつて光と闇とそれぞれの存在になった。これからこの世界を照らす光になるか、この世界全てを壊す闇になるか、全ては此処の真実にかかっている。

コアから一閃の光が精神世界を貫いた。

――――――――――――――――

[842] 本格リレー小説《Dream Makers》 6日目 (3)
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 20時02分

――――――――――――――――

「そうか…。じゃあ……俺がここの世界に来たのは10日前だってこと知っているのか?」
「知ってるよ、二年前にマシュリを殺したのは貴方じゃないこともね☆。でも貴方にはマシュリを殺した記憶があるんでしょ、それだけで充分。私はね…あのときマシュリを守れなかった私を清算させたいの、そのために全力をもってあなたを倒すわ」
「やつあたりかよ」
「…………」
そこで会話が止まった、泣きそうな顔をされてしまうと、さすがの澪亮も言い返せなかった。

***

「RXさん!!」
瑞はRXの胸倉を掴んだ
「あなたさっきの話を聞いていたんですか?!鳳凰は貴方の体にある3つの物をすべて取り去ったんですよ! RXさんの今の炎は鳳凰の炎じゃない、いわばRXさんの魂を燃やして出しているんですよ!」
「…………」
「そんな使い方をしたら…したら、あなたは魂ごと消滅してしまうんですよ!」
「……いいじゃないか、どうせ俺たちはほっといてもこいつに殺されてしまうんだから…いや、もっとも俺たちは既に死んでいるし。
男にとしてこの世に産まれたからには、人生に一度くらいは自分の魂を完全燃焼させて、真っ白な灰になるまで闘うもの。
俺はこの命を引き換えてもあの…え〜と、ビーストオブザドリームの野望を打ち砕く」
RXは言った。
しかし、RXGHRAM改…12歳にして人生を悟るのはやめてくれ。

***

「アカリンさん、フライゴンを連れて来まし…!、お前は仙崎!死んでいなかったのか!?」
「うん、ルレンくん、これからマシュリの弔い合戦をしようと思ってね」
「うわ〜これまたゾロゾロと…223は操られているとして、ん? 由衣!お前もか!」
澪亮のブルータスの洒落も普通に流して、ルレンは言う
「そうだね、このフライゴンはアカリンに洗脳されているみたいだけど、由衣さんは彼女自らの意思で僕達についてきているよ」
「澪亮さん、この人たちは悪くはありません、むしろあなたの方が悪人なんですよ」
「おい、ウソつけ! 声が死んでいるぞ、操られているじゃねぇか!」
「ぎくっ」
「さてと役者もそろいましたし、アカリンさん始めましょうか」
「そうね」
アカリンは澪亮の縄を解いた。
「敵はアカリンとエフィブラ、そして由衣と223で5人か…」
澪亮は頭を掻いていたが、少し考えた後、何かに気付き、地面に親指を突きつけて言った。
「俺に喧嘩を売るにしちゃ九十九万九千九百九十五人ほど頭数が足りねぇようだけど…まあいいか、みんなまとめてかかって来い、この千裂零亮(誤字)が相手してやる」
「たいした余裕ね、じゃあ一人200000人分の活躍をすればよろしい?」
「どうぞどうぞ、ただしそっから俺に勝つためにはさらに九千九百万人必要だけどな」
前と違って強気な澪亮、彼女こうさせているのはここがポケモンタワーの中だからか、それとももうすぐ真夜中だからか?それとも……実力か?

試合開始!
仙崎澪亮(最凶) VS アカリン(モエる朱色)&223(多種マニア)&ルレルス(姉)&ルレン(弟)&由衣(被傀儡)

――――――――――――――――

その自信は、いったい何所からわいてくるんですかね?仙崎澪亮」
見下しているかのように見ているルレルス、しかし澪亮もはったりじゃない
「は〜い、喋ってる暇があるなら戦おうね〜
ってなわけで【あやしいひかり】」
あやしいひかりはルレルスとなぜかアカリンに直撃
二人は混乱した
「ッ!お前よくもお姉様を!」
「は〜い、ターゲットはきみじゃな〜い
もっかい【あやしいひかり】」
今度は由衣に命中
混乱した3体は仲間や自分達を傷つけあっている
「おまえ!いい気になって・・!」
完全に切れたルレンは澪亮にかみついた
「・・・ッ!いってぇなぁ
そんなシスコンのキミには 【破壊光線】」
澪亮は二本の指をルレンに向け破壊光線を発射(元ネタわかりますか?)
もちろん当たった
「っぐぅぅ!
ってよくかんがえたら223!なにしてる!」
さっきからなにもしていない223はというと
「 ZZzzz〜」
寝てた(ありえねぇ)
「ッチ!今起こしますよ
かみつく!」
「ッギャ!」
ルレンにかみつかれた223は起きた
このとき澪亮は破壊光線の影響で1ターンやすんでいた(あ〜あ〜、せっかくのチャンスをby秋葉)
「ハッハッハ〜!どうした?
やっぱりそのメンバーで俺に勝つのは70億年はやいね」
一つの惑星生まれてますよ
「・・・・ぅ・・
それでも!私達は彼方に勝たなければならないのです!【かみつく】」
「シャアァァァ!」
「え!わぁ!」
「ハイ残念、【おどろかす】でした〜」
完全に挑発モードに入った奴は
さらに調子に乗ってしまった
「何故・・!
まぁいい、どうせお前は一人、HPも残りわずか・・
勝ち目は無いだろう?」
ルレンが倒されていくうちにルレルス、アカリン、由衣の混乱がとけた
「澪亮さん、覚悟してください・・・」
由衣が言う
「ヤだね」
「ッ!澪亮さん!彼方は自分が何をしてるかわってるんですか!」
「由衣さん、おめぇこそ自分が何してるか解ってんの?」
「・・・!」
言い返せない・・・・。
「あとさ〜、実はね、俺一人じゃないんだよ〜ん」
「急に何を言い出すかと思えば・・
そんなはったりききませんわよ?」
ルレンスが睨む、しかし彼女には効かない
「うそじゃないも〜ん
・・・・・・・あと5分・・・」
呟く声は誰にも聞こえなかった
「どうでもいいよ、君の仲間が何人きても・・ま、どうせ来ないだろうけど
えへへ☆、私達の勝ち決定ね」
「・・・・・・・・・あと4分・・・・」
アカリンのはなしを全く聞いていなかった(オィ

――――――――――――――――

プリンスとひこは合流していた。
プリンス「残りの3人は何してるのかなぁ?」
ひこ「ちょっと、みんなを探さない?」
プリンス「まあ、別にいいけどアカリンとかに見つかったら大変だよ。」
ひこ「こっそり、探しましょう。」
プリンス「わかった。でも、もしものために2人1グループで探した方が…。」
プリンスはちょっと心配だった。
ひことプリンスは、他のみんなを探すことになった。

――――――――――――――――

この精神世界の中核にあたるコアから一直線に光が放たれた。
「さてと・・・」
クラッシュ・・・もとい、ギャロップの光はコアを後にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・一方、RXと瑞は『現実世界の化身』と名のる得体の知れない黒い球体に対してなおも攻撃を仕掛けていた。
「確かに俺の身体からはもうホウオウの加護(力)はもうなくなった・・・でも、ここで俺達が退いたら精神・・・いや、この世界そのものが崩壊しちまう!」
RXの身をを案じ、必死に止めようとしていた瑞はその言葉を聞いてRXの胸倉を離した
「そですね・・・ホウオウの力はなくなってもまだダークエネルギーは健在のはず。私達がくいとめなきゃ・・・!」
RXは分離した球体の後ろへ、瑞は正面にまわりこんだ!
「くらえ![ダークエンド]!!」
「いくわよ![ダークブレイク]!!」
ダークエネルギーが見事に調和を保った2人の攻撃は見事に球体の全てにヒット!
「これでとどめだ![かえんほうしゃ]!!」
(ここで断っておこう。先ほどRXが身体からホウオウの3つのアイテムを取り除かれたことにより、[せいなるほのお]をうてなくなったという瑞の指摘&静止が、瑞の勘違いであったことを。
そして、今放っている[かえんほうしゃ]がより[せいなるほのお]に近いものであることに2人は気付いていない・・・)
RXは球体に対して[F・D・S]の体勢だ!・・・だが球体は命中率50の[ばくれつパンチ]を余裕で避けようとしている。
「く・・・それなら[ダークミスト]!!」
[かえんほうしゃ]で相手を覆い、[ダークミスト]で回避率を下げ、より完成された[F・D・S]だ!!そして・・・
「[ばくれつパーーンチ]!!」
必殺技も見事にビーストに命中!そのすさまじい攻撃にRXは勝ったと思った。が
「ハァハァ・・・おかしい・・・なんでこの球体は無傷なんだ?・・・それになんだかこいつに攻撃すればするほどこっちの身体が言う事をきかなくなってくる・・・」
RXがその敵の異常さに気がついた時
「うぅ・・・」
「!?・・・瑞さん!」
瑞はまるで自分で自分を攻撃したような錯覚におちいり、倒れてしまった。
「言ったろう・・・お前達に私は倒せないと・・・」
球体は不気味なほどに大きくなると回避不能と思うほどの拡散した光線を放ってきた!
「(くそ!このまま何もできずにやられるのかよ・・・!!)」
バクフーンのRXは瑞をかかえながらそう心の中でつぶやいた。
そして光線は2人を直撃した!
「・・・?」
しかしRX達は無事だ
「よかった!間に合って!」
RXと瑞は見覚えのある馬の背中にかかえられていた。そのギャロップの首には悠達が見た[記憶石]と全く同じ色をした石のかけらがさげられている。
「お、お前はクラッシュ・・・?この世界で悠さんに倒されたお前がなんで俺達を助けた!?」
RXのその問いにそのクラッシュは言い返した
「俺だって本当はこんなことしたくない・・・が、ビーストはお前らの敵であると同時に俺達[ドリームメイカー]の敵でもあるんでね!」
「こざかしい・・・たかが1匹増えたところで我が勝利はかわらぬ」
球体はクラッシュに向かって光線を発射しようとするが
「[こうそくいどう]!!」
クラッシュはとても2匹のポケモンをかかえている状態とは思えないほどのはやい動きで回避するとそのまま[とびはねる]でビーストのいる領域を離脱した。
「お前ら、あのままじゃビーストにやられてたぞ。あいつには攻撃しても、攻撃されてもアウトだ・・・」
クラッシュは自分の持つ[記憶石]のかけらをながめながら言っていたが
「・・・聞いてないな」
RXもまたさきほどの激しい戦闘で疲れ、気を失っていた
「とりあえず、こいつらもコア(精神世界の中核)へ連れて行くとするか・・・」
クラッシュはそうつぶやきながら、心の中でこう思っていた
「(イーナス・・・そっちはどうしてる?・・・これでよかったんだよな?)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・一方、ファビオラはトキアとの対決を続けていた。
しかしファビオラ必殺の[ほろびのうた]のPPはトキアの激しい[うらみ]により、いきなり「0」にされてしまった・・・
「憎い・・・」
トキアがじわじわとつぶやく
「アレクセイ・・・ファビオラ・・・ゴットフリート・・・そしてあかつき!やその仲間達までもが!!」
「僕にあんなに優しくしてくれた【トゲ】を・・・ファビオラ!特にあんただけはこの僕の手で『無』になる以上の苦しみで[のろい]殺してやる!!」
トキアはファビオラに対し怨恨の[のろい]をかけようとした!
「確かに、私(わたくし)がしたことはトキア・・・あなたや今のあかつき!から私(わたくし)自身を偽るための偽善行為かもしれません・・・」
「でもここであなたを止めなくては・・・今こそ『負』のあなたも救ってあげなくては!」
ファビオラは[りゅうのまい]ですばやさを上げ、トキアの[のろい]を回避するが
「ふ・・・ざ・・・け・・・る・・・な・・・それが『偽善』だというんだ!!」
「きゃっ!!」
トキアはすぐさま[のろい]の体勢を解き、ファビオラの[りゅうのまい]を[よこどり]した![こうげき]と[すばやさ]の上昇を奪い、自分のものにしたのだ!
トキアがファビオラににじみよる
「『慈しみの母鳥』などという顔じゃなく・・・いい加減本当の『死の歌姫』の顔を出したらどうなんだ・・・!」
トキアにはあくまで『慈しみの母鳥』で戦おうとするファビオラのその姿こそが「『偽善』にしか見えない」と言わんばかりの表情で憎悪を増した一言を言い放った
「僕が・・・お前の全てを否定してやる・・・!!」
・・・ファビオラはこのままでは、『慈しみの母鳥』の顔ではトキアを静めることができないどころか、なお、トキアのその『憎しみ』と『哀しみ』のエネルギーを増幅させることにしかならない事を感じると、トキアから後ろへさがり
「私(わたくし)はもう、二度とこの姿にならないと決めていました。あの子(あかつき!)のためにも・・・
しかし、トキア。あなたの『憎しみ』『哀しみ』を解き放つためには封じていたこの姿になるしかないようですね・・・」
ファビオラはためらいながらも、その表情を変えていきあかつき!の親友のトゲを殺したドラゴン四天王『死の歌姫』のファビオラへと戻っていった。
「さぁ!いきますわよ!!」
『死の歌姫』へと戻ったファビオラはトキアに対して[めざめるパワー]を放った!
「その顔・・・その顔が僕の【トゲ】を殺したまぎれもない『死の歌姫』・・・き・・・さ・・・まーー!!」
トキアの表情も[うらみ]から[おんねん]へ変わるほど恐ろしい形相へうつると、ファビオラの[めざめるパワー]に対して[シャドーボール]で対抗した!
ぶつかりあう2人のワザとワザ!勝負は互角に見えたが
「きゃぁぁぁぁ!!」
ファビオラの方がわずかにせりまけた!先ほどトキアが[よこどり]した[りゅうのまい]で[こうげき]がわずかにファビオラより上回ったのだ!
「そのまま動くな・・・」
トキアはファビオラに[かなしばり]を仕掛けると、怒りと哀しみの入り混じった表情でこう言った
「この世界のものはみんなくさいんだよ・・・ポケモン、人間、現実、精神みんなくさい『嘘』で塗り固められている・・・」
「中でも特に嫌なのが友情と愛情だ。友だとか子だとか、そんなもの信じて何になる?・・・信じるから、僕のように裏切られるものが出てくるんだ・・・」
しかし、ファビオラがトキアの[かなりばり]にあいながらも答えた
「うぅ・・・あなたの攻撃を受けることはこのファビオラとって当然の償い・・・だけど・・・あなたが心の奥底から本当にこの戦いを望んでいるとは私(わたくし)にはとても思えません・・・」
「何?」
「私(わたくし)への憎悪と【トゲ】への想いだけではない。何か特別な・・・」
「黙れ!!」
「きゃぁっ!」
トキアは[かなしばり]の勢いを強めてファビオラを押さえつけると、今度こそ回避不能な状態で[のろい]をかけようとした!
「く・・・[くろいきり]![しろいきり]!」
ファビオラがそう叫ぶと周囲をおおう2つのきりによって完全にファビオラの気配が消えた!そして
「つばめがえし!」
「その戦法は塔の9階のムゲンとコゲンでお見通しだ!」
トキアにはこの戦法さえ通用せず[みやぶる]を使い、きりを無効化すると間髪をいれずファビオラに[ナイトヘッド]を放った!
「きゃぁぁっ!」
ファビオラはトキアに1発もダメージを与えられず、ダウンしてしまった・・・『死の歌姫』に戻っても罪の意識をかかえているファビオラにこの戦いは酷なものがあったからなのか・・・
「これで最後だ・・・」
トキアはファビオラの頭をつかみ、くろいかたまり(シャドーボール)を直にぶつけようとする。
・・・その時!!

バッシュ――――――――――――ン!!!!!!

「!・・・何だ!?あの光は!?」
その方角はちょうどクラッシュがいたコアからの方向だ。
一直線の光がトキアの真上を通過していった。そして・・・
「クラッシュ・・・ちゃんとやってくれたようね・・・」
[かまいたち]のような空圧の中から1匹の♀のアブソルが姿を現した。その姿は勇ましく、とても力強い。
「誰だ!お前は!?」
トキアの問にそのポケモンは答えた
「元ファビオラ軍副隊長イーナス。またの名を『災いの暗黒星』・・・」
そう言うとイーナスはファビオラの元へと駆け寄り
「申し訳ございません、ファビオラ様・・・このイーナス。遅れながらこの世界に到着いたしました」
その姿を見てトキアは言った
「なるほど、お前がファビオラに最も忠誠心が厚いポケモンのイーナスか・・・だが、無益なことをしたな・・・余計な手出しをしなければ隊長を楽に死なせたものを・・・」
「なんだと・・・!」
イーナスはキッとなってトキアを[にらみつけ]た。
その後ろでファビオラはイーナスに言う
「イーナス、トキアには何の罪もありません!絶対に殺してはなりません!」
「わかっています。ファビオラ様はそのままお休みになっていてください」
トキアと戦おうとするイーナスの首にも、クラッシュと同じく[記憶石]に似たの石かけらがさげられていた。

++++++++++++
恒例のガムさんのあとがき&意見。
○(あとがき)・RXさんの開発された必殺技[F・D・S(ファイヤーデススペシャル)]を考察していたのですが、決め手の[ばくれつパンチ]の命中率が低い点をフォローするために炎系のワザのつなぎに回避率をさげるダークワザ[ダークミスト]をしかけてさらに完成度を上げた技としてRXさんに使わせて頂きました!(どうでしょうか?)
・(RXさんの解説より)殺すこと=自分の精神崩壊 自分が消える=化身の力を失う という能力上で攻撃も×。防御も×、な、つかみどころのない強敵らしい強さを持つ『現実世界の化身(ビースト オブザ ドリーム)』攻略法の、僕の案ではファビオラ達が結界と共に作った「記憶石」にヒントがあると思い、ビーストの邪魔な要素(記憶)を封印すれば、攻撃できるかも・・・と思いクラッシュとイーナスに首飾りとして装着させました。
でももし、この法則が成立したらトキアの死=あかつき!さんの精神崩壊になる可能性もあるのでイーナスは上手く[記憶石]を使って攻撃するか、トキアをあかつき!さんと一体にさせるか・・・など展開が複雑になる危険性も否めないので、[記憶石]の首飾り設定が難しい場合は「ただの首飾り」として無視していただきたく、また、別の攻略法をすでに考えられていればそちらを優先&却下をお願いします!

・ファビオラに最も忠誠心厚きポケモン、アブソルのイーナスが現れた過程はクラッシュに関係なく、自分の中でファビオラとの再開&トキアと対峙の展開として前々から考察していました。
トゲは本編でまだ出せていないですが←(殴)続きの展開はみなさんにお任せしたいと思いながら、再び考察を始めています!

※精神世界のコアについて、全くオリジナルの敵についてなど改めて自分の観察力のいたらなさを(自分の展開も含めて)痛感しつつも、書きつなげさせていただきました。
矛盾点などがあった場合&すすめにくい展開は無視していただきたく、もし、本作の支障になるようなキャラ設定間違いがあったらご意見お願いします。
+++++++++++++
――――――――――――――――

「さっきから全く人の話を聞いてないみたいですね!
そのまま消えてください!【かみくだく】」
「あたるか!ヂョジャ〜〜!」
「わゎあ!」
またもや驚かすを使う
「(コレでなるべくHPをのこしとかないとな・・
・・・・・・・・・・・・・あと2分30秒・・)」
ちょっとずつ後ろへ下がっていく、カウントダウンをしながら・・。
「マシュリの敵だよ!えぃ!【炎の渦】」
「ぎゃ!
マシューを殺ったのは俺だが、俺は絶対生きる!【シャドーボウル】×5」
現在調子に乗って絶好調の奴はありえないだろうシャドーボウル5連発(無理だって)
「フン!そんなに一気にやればPPも早く減るのよ?
【サイコキネシス】」
「・・・【ダークエンド】」
223とルレルスが一緒に攻撃した
「・・ッ!
・・・・・・フフ・・後20秒・・・・・」
自分がやられていくのに笑っている
「お前・・とうとう頭までいかれたのですか?」
ルレンが近づく
最後の一発をかましてやろうと
だが、近づいたのが仇となった。
「・・5・・4・・3・・2・・1・・!
アハハハハハ!もぅてめぇらに勝ち目はねぇなぁ」
「何をいきなり・・・・・・・!
まさか・・!お前・・・!」
ルレンがみた物・・それは・・・!

――――――――――――――――

ここは35階。だが悠たちはサクッと敵をやつけ、進んでいく。
「手応えの無いやつらだなぁ。上に行くほど強くなるって言う法則は、この塔では通用しないってか!?」
ワタッコの言葉に一同は笑い声をあげる。たしかにこの建物に配置された敵の強さはランダムと言うべきこそ相応しい。
あまりの余裕についアッシマーがあかつき!に問う。
「そういえば、31階あたりで「トゲ」といってましたけど、ホントに記憶が無いんですか?」
「うん、ないよ。というか「トゲ」ってなぁに?」
言った張本人であるあかつき!がこんな状況だと、「まぁ、いいや」としかいえない。
36階に上り終わる。するとそこにはルナトーンとソルロック、そしてネイティオが佇んでいた。
なぜかこの組み合わせは、不思議と絵になって怖い(笑)。
「あなた方が来るのを待っていました。」
「どういう意味だ!」
悠がゆう・・・、じゃなくてネイティオの言葉に反応し、問い詰める。
「もうすぐ失われし記憶が戻ってくる。それを告げるために私はここにいる。」
どうやら襲ってくる気配は無いようだ・・・。しかし「失われし記憶」というのが何のことかあかつき!だけにはわからなかった。
「知っているか。この世には光と闇がある。つまり片方だけでは全ては育まれはしない。
日の光だけでは草木は育たず、雨だけでもまた然り・・・。
つまりルナトーンとソルロックがいるように、常にこころも光と闇とが一体であるはずなのだ。」
「これって何の話ですかぁ???」
難しい言葉にアッシマーが混乱する。するとあかつき!が得意げに答える。
「これはねぇ、陰陽五行説っていうんだ!
簡単に言えば、万物の原理を文字通り、陽と陰、そして木火土金水の要素から成り立っている、という考え方だよ!
これはオイラの勉強している漢方にも応用されているんだ!!」
「う〜ん、わかった様な、わかからない様な・・・。」
さらに混乱するアッシマー。その時悠が彼らに質問する。
「あなた方は一体何者なんですか?」
すると彼らのうち、ネイティオだけが答える。
「私は「ヒャクエ」、こちらは「ユフ(ソルロック)」と「フウチ(ルナトーン)」だ。
あかつき!、もうすぐ君の過去の記憶が蘇る瞬間が来てしまう。私はそのサポートをしようと思っている。」


一方精神世界では両者のにらみ合いが続く中、イーナスはボソリとあることを呟いた。
「あの時と同じ・・・。」
「何!?」
「あの時と同じ、って言ったのよ。まさかあなたとこんなカタチで再戦するなんて夢にも思わなかったわ。
でも今回は違う!!あなたから全力でファビオラ様を、いいえ、あなたも護ってみせる!!」
「お前までも「偽善」を・・・!!」
決意表明したイーナスにトキアは容赦なく「シャドーボール」を急所を狙って撃ち続ける。
「りゅうのまい」であがった攻撃力で、あれだけの数が当たれば勝利は確実だ。
煙が晴れてきた。だがそこには彼女の姿は・・・無い!
「どこだ!」
「フッ、憎しみの塊でも、あなたはあなた。結局変わらないのね!!」
慌てふためくトキアの頭上にイーナスの「アイアンテール」が炸裂する!
「どうし・・てだ。どうしてそんなに強い!!」
「どうして?もしかして私がなんの準備もなしに飛び込んで来たと思ってるの?だとしたらとんでもない勘違いね。」
そう、イーナスはファビオラのもとへ駆けつけたとき、トキアに気付かれないよう「じこあんじ」をしていたのであった。
「だいたい何が僕まで「護る」だ!「救う」だ!そんなこと言って、結局は嘘なんだろ!!
わかってるさ!嘘・偽り・欺瞞・偽善。世界の全てがそうに決まってる!!」
自暴自棄になるトキア。彼は「もう元には戻れない」といわんばかりに涙を出しながら拒絶する。

「全て存在を否定し、「うらみ」を無理やり増殖して楽しいのか!?」

その時、イーナスの叫び声にトキアは凍りついた。
「私がこんなこというのあんまり好きではない・・・。でも少なくとも私はあなた(あかつき!)から、たくさんのこと教わった!!
だから今度は、私があなたを救いたい!!」

「私(わたくし)も同じ気持ちですわ・・・。」

瀕死のファビオラが「慈しみの母鳥」として発言した。
「私もたくさんのポケモンたちを殺してきて、あなたと出会って、やっとわかったの。
尊い命を奪ってきた自分の罪の意識に!だからわたしも「慈しみの母鳥」としてあなたを護りたい!!」
「だ、だ・・ま・れ・・・!【トゲ】を殺しておいて、いまさら何が「わかった」だ!」

「もうやめて!!」

するとかん高い声で誰かが悲しみの叫びを上げた声が聞こえた。
「もうやめて・・・。前のあなたはそうじゃなかった。
なんでも興味を持って、なんでも首を突っ込んで、悲しい時は泣き、楽しい時は笑って、いつでもみんなの太陽だったはず!
お願い、もう自分を追い込むのはやめて・・・。」
そういって近づき、トキアを強く抱きしめる色違いのマッスグマ。そう彼女こそが【トゲ】なのだ。
「おね・・えちゃん・・・?」
信じられないトキアの顔に、驚きと喜びという感情が出てきた。
「でも・・・、「うらみ」を晴らすまで、もう僕は元に戻れないんだ・・・!だから、放せ!!」
「嫌!!絶対に放さない!あなたがこの無益な戦いをやめるまで、絶対に放さない!!」
「放せ・・・、放してくれよ・・・。お姉ちゃん・・・。」
トゲの必死の態度に、トキアは涙を流さずに入られなかった・・・。
どうやら彼は今まで押さえつけていた孤独感から解放されたように思えた・・・。
そしてしばらくしてトキアが何かの決意をした。
「ファビオラ、イーナス、お願いがある・・・。
僕とお姉ちゃんを記憶石に封印して、あかつき!のこころに転送してくれ!たのむ!!」
「もとよりそのつもりだ。」
するとイーナスは自分の持っている記憶石を使い、二人のこころを封印した。
「ありがと・・・。」
トゲもトキアも満面の笑顔でファビオラたちに礼を言った。
二人のこころは次第に記憶石となっていき、一筋の光となって消えていった・・・。

「さぁ、私たちも闇空間に急ぎましょう!!」
「えぇっ! (あかつき!・・・、今のあなたなら全てを受け入れてくれると信じてるわ・・・。)」

36階。先ほどの悠たちとヒャクエは問答していた。
「来る!」
だが突然、ヒャクエが未来を感知した。そして突然あかつき!を何の説明もしないまま、フウチの前に連れて行く。
「さぁ眠れ しばし現(うつつ)にお別れだ・・・。」
そういいながら、あかつき!にルナトーンは「さいみんじゅつ」を放つ。
 ・
 ・
 ・
「ここは・・・どこ?」
「君の夢の中だ。だが、ただの夢ではなく精神世界に近い場所だろう。」
ヒャクエはそういうと、すぐさま天を仰ぎ、一筋の光りをその羽の中に入れた。
「オイラ、記憶がなかったなんて・・・。どんな記憶だろ。怖いのかな、楽しいのかな。」
内心ドキドキしながらも不安になるあかつき!。記憶がもし絶望を運んできたのなら、心配にもなるのは当然だ。
「先に言っておく。記憶が戻っても今のままでいられないかもしれない。記憶を欲する欲しないの選択は自由だ。」
だがあかつき!はすぐ様答えた。
「オイラやる!!どんな記憶でも取り戻して、ホントの姿でみんなといたいんだ!!」
「・・・よく言った・・・。」
そうしてあかつき!はその石を抱きしめた。そこへヒャクエが「サイケこうせん」を撃ち、記憶石と融合させる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ただいま〜!って、あれ? 誰もいない???
あ、そっか!!お母さんハリー(犬の名前)の散歩行ってるのかな。じゃあ、さっそく・・・」
パソコンを立ち上げ、GBAにスイッチを入れ、ロックマンEXE5をする。
「いっけぇ〜!トマホークエアレイド!!よ〜し1ターンリベレートだぁ!」
大学生にあるまじき発言である。いや、もうそんな時代はもう古いかもしれない。
立ち上がりが遅いのもあって、EXEに夢中な彼。どうやらゲームのトマホークマンをこよなく愛しているようだ・・・。
彼は最近、ポケ書というところの何でもお話板の参加に楽しみを抱いて入ってくる。
サイトの設立当初からの常連であったが、雑談を交わすことを嫌い、つい最近までは素通りであった。
だがその時、「ゴットフリート」と書かれた内容の無い記事に注意しようと返信ボタンを押した瞬間!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「これはオイラがここに来る時の記憶!?」
その他にも迷い絶望の日々、トゲとの出会いや「死の歌姫」のファビオラの姿、トキアの存在といろんな悲しい記憶が舞い込んで来る。
全ての記憶が戻り、ブルブル震えるあかつき!。その時ヒャクエが言った。

「目覚めの時間だ。」

気が付くとソルロックの「ソーラービーム」を浴びていた。
「あかつき!さん!!」
残りのCチームがあかつき!に駆け寄る。
「オイラ、わかんなくなっちゃた・・・。今まで自分が「笑顔」でいたのが・・・。」
そういって急に泣き出すあかつき!。深い記憶を紐解くのは容易ではない。
「だってそうでしょ!!トゲのこと、ファビオラ様のこと・・・。みんな忘れてた・・・。
そんなオイラ、存在する意味無いよ!!」
するとその時あかつき!の頬をだれかが「はた」いた。あかつき!の目の前にいたのは逆光を浴びたアッシマーだった。
「あかつき!さん、さっき僕に教えてくれましたよね、陰陽五行説を。
僕はよく知らないからはっきりとはいえませんが、「太陽」だけじゃ成長しないことはわかりました。
もしあかつき!さんが今「月」を取り戻したなら、それは僕たちにとっても、とても嬉しいことなんですよ。
だから、あかつき!さんが悲しむこと無いです。それより、これからはもっと強い笑顔で僕たちを照らしてくださいね!!」
そういわれ、次第に明るさを取り戻していくあかつき!。
彼が最後に紐解いたのは、トキアとトゲが仲良く、あかつき!の記憶に戻ろうとする強い信念、それに・・・

こころあたたかな気持ちであった。

+++++++++++++++
あかつきさんの≪あとがき≫

個人的にガムさんの書かれたトキアは憎しみが出ていて、むしろこちらが助かったくらいです(^-^;。キャラ設定も申し分なく、ぼくが書いても、こうはいかなかった、と思うくらい見事だったと思います。最期はトゲと共にあかつき!の記憶となる方向を決意し、記憶石になり、あかつき!のこころに飛んで行ったと言う感じになります。つまりあそこでネイティオがいなければ、それこそなんの準備もしないまま、突然の悲劇を迎えていたと言うわけで、それだけは避けたくて、今の状況を持ってきました。

今回登場したヒャクエとユフ、フウチとは、陰陽五行説を語っていたこともあり、ツボの名前から取りました(百会、愈(「したごころ」抜き)府、風池)。ヒャクエ自体のモデルは「ポケダン」のネイティオのまんまですwが、「さいみんじゅつ」を使えないという欠点に気付き、急遽太陽と月に参加してもらいました(殆どこじつけ(汗。彼がしゃべっていた言葉は「夢喰見聞」というマンガのヒルコ(漢字忘れた)という獏が悪夢に苦しめられている人を眠らす(起こす)ために使っていた言葉です(こういうとヒルコが善者に聞こえますが、そういうわけではありません)。陰陽五行説というのは、作中でも説明されていましたが、陽と陰、木火土金水で全ての万物を成り立たせている、という考え方です。

そうしてこのレスの最終章。今回であかつき!に関する記憶のお話に終止符を打ちました。ガムさん、あきはばらさん、アッシマーさん、その他参加者のみなさん、大変ご迷惑をおかけしました。今後Cチームを書く機会がありましたら、今までどおり、もしくは今より強い「スマイル」で書いてください。
++++++++++++

――――――――――――――――

そして悠達は36階へと上がる。
「あれ?」
そこにはなぜかK1で見るようなリングがある。
「なんでこんな所にリングが?」
完全に一同はちんぷんかんぷんだ。
「お、来たな・・・敵さんよぉ・・・」
突然、誰かの声が後ろから聞こえた。
「誰だ!」
あかつき!が叫ぶ。
「おっと、駄目だなぁ・・・こんなもん持ってきちゃよぉ!」
「ぐっ!?」
突然、アッシマーは何者かに突き倒されたように前のめりになり、左腕に痛みを感じた。
「アッシマーさん!?」
ガムがアッシマーのほうを振り返る。すると、そこにはアッシマーが彼の後ろに立ったエビワラーに関節技をかけられている光景が広がっていた。
「子供のおもちゃにしては物騒すぎるぞ!」
エビワラーはそういうとアッシマーのライフルを奪い取り、窓からそれを投げた!
「・・・さて、リングに入ってもらおうか。俺を倒さねば、ここは通れないぞ。
かまわんぞ?4対1でも、5対1でも・・・」
エビワラーは振り返り、そして『するどいめ』でこちらを見つめた。
「・・・分かりました。勝負です!」
悠が勇ましく答える。
「今のオイラたちのスマイルパワーで、あんな敵やっつけてやる!」
あかつき!もやる気満々である。

そして、一同はリングの中に入った。
「俺の名はロッキー。ドリームメイカーカール軍の中隊長さ。
俺は卑怯な真似は嫌いだ。正々堂々とバトルをしようじゃないか!!」
彼の瞳は純粋な『ポケモンバトル』を求めるかのように燃えていた。
「くらえっ!『しんそく』!」
あかつき!が真っ先にロッキー目掛け突っ込む!
「・・・無駄だ!『マッハパンチ』!!」

信じられない光景が目の前に広がった。
素早さで負けるはずがないあかつき!が、ロッキーのマッハパンチを『しんそく』を当てる前に当てられたのだ。
「あかつき!さん!!」
効果抜群な格闘技の前にはなす術もなく、あかつき!は一撃でノックアウトされた。
「ならば俺が!『つばめがえし』!」
「僕も助太刀します!『スカイアッパー』!」
次に向かったのはワタッコと悠、だが・・・
「何!?」
ワタッコと悠の攻撃は空を切った!
「俺は『みきり』が使えるのさ。くらえ!『れいとうパンチ』『かみなりパンチ』!!」
ロッキーは右手でれいとうパンチ、左手でかみなりパンチを発動し、れいとうパンチをワタッコに、かみなりパンチを悠にそれぞれ叩き込んだ!
「うわああっ!」
2体はリングの端にたたきつけられた。
ワタッコは凍らされ、悠はまひしてまともに動けない。
「こうなったら・・・くらえ!B・R・C!!」
ガムがブスーターローリングクラッシュを発動しようとする、だが・・・
「忘れたのかい、エビワラーはブースターより素早さが高いんだぜ!!」
その隙目掛け、ロッキーがガムに踊りかかった!
「しまった・・っ!!」
ガムもまた、ばくれつパンチをもろに受けてしまった。
「・・・ぎんがぁ〜のかなたぁ〜やってきたのさぁ〜
ぼくらのあすをみぃ〜ちぃ〜びくぅ〜たぁ〜めぇ〜♪」
ガムはこんらん状態になってしまい、歌まで歌いだしている。
「・・・・・・なるほど、強いじゃないですか。
さっきの自信はそのせいですか?」
残ったアッシマーが言った。
「まぁな、さて、銃を持たないお前の腕を見せてみろ!!」
「上等です!!」
アッシマーは『でんこうせっか』で先制攻撃に出ようとする!
「無駄だっ!『マッハパンチ』!」
「!!」
マッハパンチはアッシマーを直撃した!
「わあっ!」
アッシマーは弾き飛ばされ、リングのポールにたたきつけられた。
(おかしい・・・なぜだ?
先制攻撃できる技同士がぶつかり合ったときは、素早さが高い方先に攻撃する・・・
あかつき!さんのことと言い・・・なぜ素早さに勝っているはずの僕らが先に技を当てられない?)
アッシマーは思案をめぐらせる
「どうした?やはりお前は銃がなければ戦えない卑怯者か?」
ロッキーがアッシマーに言う。
(なにか・・・なにか裏があるはずだ・・・素早さを上げるなにかが・・・!!)
アッシマーの頭の中をなにかが走った。
「ならばお前も倒すまで!くらえ、『メガトンパンチ』!」
ロッキーがアッシマーに踊りかかる!
「わあっ!」

メガトンパンチはアッシマーを直撃した。
「・・・あっけない奴だな。」
アッシマーは倒れた!

「・・・!?」
いや違う。
攻撃をあてたはずのアッシマーが、光になって消えたのだ!
「引っ掛かったね!」
アッシマーの声が後ろから聞こえた。
「まさか、これは『みがわり』・・・」
「その通り!」
アッシマーはリングに手を当てる!
「『がんせきふうじ』!!」
そのとたん、リングから岩が盛り上がり、ロッキーを捕らえた!
「くそ・・・」
「分かったんだ。君が『スピーダー』を使って素早さを上げてた事がね・・・
だから、『がんせきふうじ』で素早さを下げさせてもらったよ。」
アッシマーは真剣な顔で言う。
「・・・あと、あなたは僕を『お前は銃がなければ戦えない卑怯者か?』と言いましたよね・・・
僕もそう思ってたんですよ。僕は今まで武器に頼りすぎてたって・・・
だから、僕はもう銃は使わない!!」
アッシマーがロッキーに突撃する!!
「さあ・・・僕の考えた必殺技を受けて見ろっ!!」
アッシマーはロッキーをと岩を『リーフブレード』で切り裂いた!
「ぐわっ!!」
そのままロッキーは弾き飛ばされ、岩は真っ二つに裂ける。
ヒメヤが跳び上がった。彼の両手に電光が走る!
「行けえっ!『シュタイン・ブラット・ウント・ブリッツ』!!」
アッシマーは岩に『かみなりパンチ』を叩き込む。岩はいくつかに砕け、そしてロッキーに襲いかかった!
「ぐわあっ!!」
ロッキーは電気を帯びた岩の雨を無数に浴びた!
そしてロッキーは倒れた。この階での戦いは終わったのだ。

「はぁ、はぁ・・・」
アッシマーはリングの上で荒い息をしていた。久しぶりに体を思い切り動かしたからだろうか。
「せ〜ぃいっぱい未来をいまめぇ〜ざぁ・・・はっ!」
ガムが我に返った。
「アッシマーさん!ロッキーは?」
ガムはいの一番にアッシマーに問いかける。
「・・・僕が・・・倒しましたよ!」
アッシマーは笑顔で答えた。
「あっ!それにアッシマーさん!」
「え?」
突然ガムが発した言葉に、アッシマーは少し戸惑った。
しかし、それは彼にもすぐ解った。
ガムが前より小さく見えるのだ。
アッシマーは両手を顔の前にかざす。
そこには3本の指と、左右2枚づつの葉が生えた腕があった。

おめでとう!アッシマーはジュカインにしんかした!

――――――――――――――――

[843] 本格リレー小説《Dream Makers》 6日目 (4)
あきはばら博士 - 2010年08月23日 (月) 20時17分

――――――――――――――――


「澪亮さん…あんなに大言壮語したんだから一人でやってくださいよ」
「お前、なんでここにいるんだ!」
「HAHAHA、愛の成せる技ってことで」
「愛じゃないですよ。やめて下さい、だいたいここに来た事も単なる偶然ですよ。グレンに乗る船が自動操縦だった所為で、いつのまにか元いた場所に戻ってしまったことにさっき気がついて、
ああそういえばと、ふと澪亮さんならここにいるだろうと思って、琴美さんに内緒で抜け出して来たんですから。」
「必然だろ、俺がここに来ると言った。だから必然だ」
「必然ねぇ……五人の敵ならば私の手を借りずとも澪亮の『影分身』で20人ほどに分身して、袋叩きにすれば良いと思いますが」
「馬鹿野郎、相手には『騙し討ち』を使える奴が二人もいるんだぜ、そんな手は通じねえ。それに、俺は主人公として出番の無い脇役に活躍の場を与える義務もある」
「(澪亮さんが20人………)」
由衣はその場面をリアルに想像したが、恐ろしい寒気に襲われたのでやめた。
「出番の無い脇役……ですか」
そう言って、ライチュウ――あきはばら博士は前に出た。
頭には見切りハチマキ、顔には見通し眼鏡、首にはあしらいスカーフ、体には黄色いコートを着て、戦いへのやる気の無さが見える。
「一人が二人に増えようが大して変わりませんよ、お喋りの時間は終わりましたか?あいにく私(わたくし)たちには時間がございませんので…」
ルエルスとルレンは223を手助けする体勢に入った。そして、
「破壊光線!!」
あきはばらは223の『破壊光線』を『高速移動』で避けて、素早くルエルスの後ろに回りこんだ。
そして、ルエルスに向かって瞬間電圧100万Vの高電圧を流し込んだ
「ぐ………」
要するにスタンガン、ルエルスは体を大きく震わして失神してしまった。
「ね、姉さんっ!! 《B・R・A(ブラッキー・リピート・アタック)》!!」
ルレンはすかさず標的に向かって突進していったが、あきはばらはそれをあしらいスカーフで流し、《B・R・A》は姉のルエルスに炸裂した、効果は抜群だ!
由衣も飛び掛ったが、あきはばらの『アイアンテール』に弾き飛ばされた。
「さてと、次は…」
「《B・R・A(ブラッキー・リピート・アタック)》!!」
そう必殺技を叫んで攻撃をしてきたのは、ルレンだった。
ルレンの《B・R・A》に対して、あわてずにあきはばら見切って避けようとしたが、うまく避けきることができず、ギリギリででんこうせっかはかすめる。
それから一方的なルレンの攻撃が続く。
「ぐぐっ……」
「コレで、僕の勝ちだ」
仰向けに倒れたあきはばらの上に、ルレンが馬乗りになり、得意げに勝利を宣言した。
「そ、そうも行きません、から!」
あきはばらは体を捩り至近距離からの起■回生をルレンにヒットさせて、じたばたしてルレンを振り払い、おそらくあやしいひかりか何かがされて調子を狂わされているのだと判断して自分で自分の頬を叩く。
そして、続けて繰り出されたルレンの突進を見切り、あしらいスカーフをなんとか発動させて、彼をその攻撃の延長線上にいる由衣に
「え?うわ〜〜!!」
流した。
悪ポケ二人はもつれ合いながらそのままタワーの壁に激突した。
「すごいね、強いんだね、今度は私が相手だよ。にぃ兄さん、先崎は私が後でとどめを刺すから閉じ込めといて」
「合点や!」
「とどめ…って、おい何をする、ヤメロ」
澪亮は223の砂地獄に囚われてしまった。特性の影響でダメージは受けないものの、身動きが取れない。
「えへっ☆ さて…はじめましてあきはばら君、私はアカリンって呼んでね」
「はじめまして」
突然、アカリンとあきはばらの場所に炎の渦が作られた。
「さすがにこの中じゃ、みきりやあしらいは使えないでしょ☆ では、《T・T・C》行きま〜す」
アカリンは自分の炎の渦を駆け上がって行った。
「これは炎の渦……しかも下向きに風が吹いている……」
そんなことを考えているあきはばらに向かって、アカリンはアイアンテールの体勢をとった。
「ツイン、トルネード、クラッシュ!!」
あきはばらは『守る』で攻撃を防いだはずだったが、完全に防ぎきれずHPの半分くらいのダメージを食らってしまった。
上からの攻撃は一番守りにくく、しかもあれほどの威力は一撃必殺に近い、だからといって渦のせいで上から下へGが掛かり避けることも不可能な《T・T・C》は正に完璧だった。
「ぐぅ……」
「うわっ、すごい!堪えたんだ! でもね☆ これで終わりだよ!」
アカリンは距離をとり、再び二つの炎の渦を作り出して駆け上がった。
但し今度は、まもるもうまく使えない、これでカウンターの攻撃も無謀、正に絶望的だった。
「ツイン、トルネ…」
その瞬間、一閃の『雷』が渦の中心を突き刺した。
激しい電子の振動は燃焼反応を妨害して、炎の渦は崩れてしまった。
上からの『雷』を受けたアカリンは受身も取れずに地面に墜ちた。
「炎の渦の中心は空気が乾燥して、雷の絶好の花道になるんですよ」
あきはばらは気を失ったアカリンにむけて言った。
「一度出した必殺技は私には効きませんよ」

――――――――――――――――

ココは精神世界のコア

「・・・・・・・・・・・・・・?」
RXは目を覚ました
既に瑞は起きているよう
「・・・・!」
体に激痛が走る
なんとか立ち上がるので精一杯だ
「!起きたか」
クラッシュがRXに言う
「あーーーーーー・・・・・痛てーーーーーー」
かなり寝ぼけている


「あーーーー・・・・・って・・・・そうか!そういえばあいつはどうなったんだ?」
RXはやっと目を覚ましたようだ
「・・・順調に穴が広がってやがるんだよ!!!」
RXにクラッシュは怒鳴りつける
「とにかく・・・その「記憶石」とか言うのを使ってあのBeastofDreamとか言う奴の記憶を封じ込めて攻撃すれば勝てるかも知れないんですね?」
瑞がクラッシュに問いかける
「可能性はないとは言えないな」
クラッシュはそう言い終えると自分の記憶石のかけらを見つめ始める
「え・・・?どういう事?」
RXに瑞が事情を話し始める


「フムフム・・・つまり記憶封じ込めてぶっ潰せば良いわけだ」
RXはなんとか理解したようだ
「・・・・もう時間がない・・・とにかく俺の背中に乗れ!」
クラッシュが言うとコアに運び込まれたときのようにクラッシュの背中にもたれるようにする
「高速移動!」
クラッシュはとてつもないはやさで移動を開始する

「・・・・・・・もうすぐこの穴も・・・・」
化身がそう言い放った


――――――――――――――――

ひさびさに参加〜  仙崎澪亮    
じゃあ澪亮&秋葉のつづきでも・・・・

「秋葉さ〜ん、ものっそいカッコよかったんでたすけてくださ〜い」
砂地獄の中から澪亮がさけぶ
「えぇ?いやですよ
だって助けた後にぃ兄さんと戦わなきゃいけないじゃないですか」
「そこをなんとか、兄やんは俺が何とかしますので!」
「全く、しょうがないですね
じゃあその言葉、しっかり覚えておいてくださいよ」
「ハ〜イ」
秋葉はさっきまでゴースを縛っていたロープを砂地獄に垂らす
「コレで大丈夫なのか?」
「大丈夫でしょう・・・・たぶん」
「たぶんかヨ」
澪亮がロープをにぎるとそれを秋葉が引っ張った
砂地獄から脱出成功
「なにしてんのや、にげたらアカンやろ?」
フライゴン・・・223がおそってきた
「ほら、きましたよ
じゃあ澪亮さん たのみましたよ」
「うぃ〜っす!」
なかばやけくそだ
「はよおわらしたろか・・・【破壊光線】」
直撃・・・はしたが・・・
「ギャアァァァァ・・・・・・ってきくわけねぇだろ馬鹿野郎!
そんな兄やんには、必殺!【破壊光線】返し!」
残念ながらゴーストタイプの奴に破壊光線は無効だった
逆に攻撃されてしまった
「ッギャフ!」
223は弾き飛び、壁にぶつかりあたりどころが悪かったのかそのまま気絶
「なんかむちゃくちゃな展開ですね」
そのまま秋葉は223の上に座り込む(だめじゃん)
「まぁ気にするな。そこは突っ込んじゃイケねえっすよ」
何かを引きづりながら彼女はちかづいてきた
「で、これとかどうする?」
奴が引きずってていたものはなんと由衣だった
「こらこら、おきちゃいますよそんな事したら(あとで迷惑ですしね)
うーん ほっとけば良いんじゃないですか?」
「それでいいのか?」
「いいんですよ♪
裏切り者には■を・・!っていうじゃないですか♪」
「そうだな!そうだよな!」
そして二人はポケモンタワーを後にした。

***

ユーリは深夜の町でふらふらと他のブイズを探し回っていた。
「どこに行ったんだろう?あと探していないところと言ったら……そうだ、タワーか!」
ふと、マシュリのことを思い出してポケモンタワーに上った。
そこには、ボロボロになったアカリンとルレルスとルレン、そして由衣と223の姿があった…。
「ぇ、きゃーーー!! なによ!これ!」
ユーリの悲鳴にアカリンが起き上がった。
「ぁ……ユーリさん、ゴメン…私…、負けちゃったみたい…ガク」
「が、ガクって…ちょっと!待ちなさい! しっかりして!」
慌ててユーリはすぐにステアに電話をかけた。
「いる!? よかった!今!ポケモンタワー!すぐに私たちを送って!早く!」
『………………えーと…その声はブイズのユーリさんでしょうか? 数時間ほどお早い目覚ましをありがとうございます。
どんなに慌てていても、用件はきちんと伝えているところがあなたらしいですね、送り先は本部地下でいいでしょうか?』
「…ああ、ごめんね。…じゃあ、私とアカリンとルレルスとルレンをそっちに送って」
「由衣さんと223さんはいいのですね、了解。では…」
「待って!」
突然アカリンが起き上がって、言った。
「アカリン?」
『?』
「ごめん、私はここに居させて、ちょっと考えたいことがあって…」
「マシュリのことね…分かったわ。依頼変更、私とルエルス姉弟を送って下さい」
『はい、分かりました。では行きます』
その瞬間、3人の姿が消えて、3人の姿が残った。

***

そのころ、澪亮と秋葉はそれぞれ情報交換をしていた。
「はぁなるほど、ガムさんにそんなことが……」
「ああ、しかしさ、そんなことをしたゼロってなにもんなんだろうな?一度会ってみてぇ」
「やめたほうがいいですよ、いろんな意味で止めたほうがいい、会っても挑発なんてしないで下さい」
「するかもしれねぇな(笑)」
「知りませんよ、ところでアカリンさんでしたっけ…彼女のことはどうするのですか?」
「ん?そんなもの知るかよ、一応あいつの目的(俺とのリベンジ)は達成したんだろ?俺を逆恨みする理由もないだろうし、
一人で■んだ友達の件は解決するだろう思うぞ。あいつの目を見ていて分かったんだが、多分あいつはああ見えてしっかりしているだろうしな」
「なるほど、澪亮さんらしい意見ですね。ではもう遅いですし、私は水無月さんの所に帰りますよ」
「ウン、そうだな、じゃあな〜」
「ところで、澪亮さんはこれからどうするんですか?」
「前なら予想がついているんじゃねぇのか?」
「そうですね、じゃあまた一緒に戦いましょう」
こうしてビースト侵攻の前夜、二人は分かれた。
秋葉は琴美の元に戻って、朝に着くようすぐにグレン島へと2人で移動するために、
澪亮はプリンスやひこ達と合流するために……。

――――――――――――――――

・塔の37階で見事、強敵ロッキーを[S・B・U・B(シュタイン・ブラット・ウント・ブリッツ)]撃破した上に進化までしたアッシマー!
「す、すごいや!アッシマーさん!ついに進化できたんですね!それに[S・B・U・B]っていう必殺技!!僕、見とれちゃいましたよ!」
ヒーロー好きであると同時に必殺技マニアでもあるガムは目をキラキラ輝かせながら自分よりひとまわり大きくなったアッシマーを見上げてぴょんぴょんジャンプしながらはしゃいでいた
「うん・・・でもまだ自分がジュカインに進化できたって実感がわからないんですよ。それに僕の必殺技でそんなにはしゃがないでくださいよ!てれちゃうなあ・・・」
ジュカインに進化したアッシマーは、この世界に来て初めて見るガムの子供のようなはしゃぎように少し驚いていた
後からワタッコHBとあかつき!もロッキーから受けたダメージが次第にうすれ、少しずつ目を覚ました
「いてて・・・あかつき!大丈夫か?一度にあれだけのことがあってかなり無茶してるように見えるが・・・」
リーダーのワタッコHBは36階であれだけの記憶を取り戻す試練を耐え抜いたあかつき!の事と、この戦いのダメージを心配していた
「オイラのことならダイジョーブ!トゲのことやトキアのことがオイラの力になってむしろこれからっ!てところだよ!」
常に気丈なあかつき!のその言葉からはこれからの戦いの困難も乗り越えられそうな力強さがあった
「あれ・・・?」
ガムがまわりを見渡した。
「どうしたんですか?ガムさん?」
「悠さんが・・・いない」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・悠は1人、塔の40階へ向かう階段を上っていた、いや、彼の独断ではない。誰かに呼ばれたような気がしたのだ。
心の中で悠を呼ぶ声が聞こえてくる。
(悠・・・会いたい・・・会って話がしたい)
(誰なんだ!お前は?どうして僕にだけお前の声が聞こえるんだ?)
悠にだけその声が37階にのあたりから次第に聞こえてきていた。
(場所は40階の大広間・・・)
(40階の大広間!?・・・そこにお前がいるというのか?)
不可解に思って他のみんなに話さなかったのだが、だんだんその声が大きくなっていき、気がつけば、とうとう1人でこの階まで駆け上がっていた
「ここが40階・・・」
ここに来ると声の主に合える・・・
悠は謎の声の警戒を感じつつあたりを見回していた。
「来たか・・・」
「!」
悠は目の前にいる敵に目を疑った!その姿はバシャーモだが声が悠とそっくりなのだ!
「悠!いくぞ!!」
「うゎ!?」
そして突然、悠に襲いかかってきた!
そのバシャーモからはダークポケモンと思われる黒いオーラをたちこめつつ、首に[記憶石]のかけらをさげていた。
「く・・・[火の玉スカイアッパー]!!」
悠は[ほのおのうず]を拳に集中させ、[火の玉スカイアッパー]をくりだした!
「甘い!」
悠と声がそっくりなバシャーモは、たった手のひらだけでその技を防いでしまった!
「く・・・それなら、これならどうだ!!」
悠は地面に数十発の[ばくれつパンチ]を放ち、飛び散った岩に[スカイアッパー]をかけた!
「くらえ![いわなだれ]!!」
「そんな技、隙だらけだ!」
だが悠が技を当てる前にバシャーモも[スカイアッパー]を岩にぶつけ、いとも簡単に技を返した!
「うわぁぁぁっ!!」
悠は自ら放った[いわなだれ]を自分自身で受け、倒れた・・・
「(このバシャーモ・・・強い!!今まで戦ってきた敵とは強さが段ちだ)」
しかし、悠には自分と声がそっくりなそのバシャーモが気になって仕方がなかった
「このバシャーモにはなぜか他の敵のような『殺意』を感じない・・・それにどうしてダークポケモンなのにダーク技をつかってこないんだ?まるで攻撃を通して何かを伝えようとしているようだ・・・」
「ぼやぼやするな!悠!」
「こ・・・この技は!?」
相手のバシャーモもまた[火の玉スカイアッパー]をくりだしてきた!どうして悠の技をこのバシャーモが!?
「お前もこの技の使い手なら、避けて見せろ!!」
「く・・・うわぁぁ!!」
悠もまた[火の玉スカイアッパー]で応戦した!双方の火の玉が大きくはじけ、周りに[ひのこ]がふりそそいだ!
「ハァハァ・・・バ、バシャーモは!?」
・・・悠の目の前にバシャーモがいない!
「!?」
「悠!後ろをとったぞ!」
相手のバシャーモがこの隙に悠の背後へ回り込んでいた!
「そんな腕でゴットフリートや現実世界の化身が倒せるか!!」
悠とバシャーモはやや密着する状態になった!
「(本当にやつが声の主なのか?)」
どう考えても殺意を感じないバシャーモに対して悠が疑問に思うと、相手のバシャーモは聞き取れるかどうかの小さな声で語りかけてきた
「(俺の名は【烈】・・・)」
「!?」
「たあっ!!」
その言葉とは裏腹にバシャーモの烈は[ブレイズキック]を放ってきた!
「悠!そんなことで俺が倒せるか!」
「お前・・・お前は一体、何者なんだ!?」
悠の問いかけに烈は一瞬、自分の背後を気にしていたが、やがてこう答えた

「お前は俺の弟・・・」
「俺達は双子の兄弟だ!!」

「!!!!」
「な・・・なんだって?」
当然悠にはその言葉が信じられるはずもない。この世界にきてから人間世界での記憶もうすれ、自分の肉親のことさえも思い出そうとしても何も出てこないのに・・・
敵の心理作戦か・・・いや、それにしてはバシャーモの烈の攻撃が全ていかく攻撃で悠に致命傷を与えていない。
「いくぞ!悠」
気が動転する悠になおもバシャーモの烈は襲い掛かってきた!
「さあ・・・戦え!戦うんだ!!」
「お前の言ってることがもし、本当なら・・・兄弟だったらなぜ?」
「戦っている間だけ、生きていられる!!」
烈のその追いつめられた表情に何かあると感じた悠はひたすら攻撃を避け続けた、そして烈の身体にもう2度と見たくない文字を目にした
『DARK BOX』
「(そういうことだったのか・・・)」
悠が気付く前に烈は
「悠!これでとどめだ!」」
烈は[ほのおのうず]を自らの足に放ち、集中させるとそのまま[ブレイズキック]をうってきた!
「くらえ![火の玉キック]!!」
「ひ、[火の玉キック]!?」
おそらく、通常の[ブレイズキック]の倍以上はあるかと思うほどの迫力だ!
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
悠は大きく弾き飛ばされるとそのまま倒れてしまった・・・
「・・・悠」
烈は倒れた悠に対してただ見つめていた。どうしてとどめをささないのか?
「・・・」
そうすると41階への階段口から1匹のバルビートが姿をあらわした!
「ええい!何をやっている烈!!はやくとどめをささないか!さもなくば、お前に仕込んである『ダークボックス』のスイッチを押すぞ!」
「(・・・そういうことだったのか・・・)」
悠はさきほどのダウンが芝居だったかのように立ち上がると[でんこうせっか]でふところに入り込み、[火の玉スカイアッパー]の体勢に入った!しかし
「う!」
悠の身体が思うように動かなくなってしまった!
「ハハハ!どうだ?苦しいだろう?[でんじは]を仕掛けたのさ!」
バルビートは悠に言ってきた
「私の名はバルビートの【カタン】!ゴットフリート様の命によりお前と烈の抹殺に来た暗殺部隊の1人だ!」
「さあ、烈、こんどこそ悠を殺せ!」
烈は黙って倒れている悠に[きりさく]の体勢をとった
「(悠・・・聞こえているか?悠!)」
「(・・・烈?)」
[きりさく]の体勢で、心の中で烈が語りかける。
「(さっきの[火の玉キック]だ!お前ならできる!俺とカタンにめがけてうってくれ!)」
「(うぅ・・・僕にはあんなすごい技・・・無理だよ・・・)」
「(そんなことはない!お前なら、俺以上の技をうてるはずだ!!)」
悠はしばらく倒れこんだままだった
「(早くしてくれ、このままでは俺はお前を・・・)」
「(!!)」
烈の[きりさく]が地面をえぐった!
「やったか?」
カタンがその場を確認するが・・・悠の姿がない!
その時!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!」
ものすごい叫び声と共に[きあいだめ]を使った悠が自らに[ほのおのうず]を仕掛けた!!
「なにを・・・させるか!」
カタンはそうはさせまいと[シグナルビーム]をうったが、[ほののうず]のすさまじい勢いにかき消されてしまった!悠は33階で手に入れたチイラのみを使っているのだ!
悠は[ほのおのうず]の気流に乗りながら回転ジャンプした!
しかも!驚いたことに[ほのおのうず]から出てきた悠の姿がバシャーモに進化している!!
「(そうだ!悠、その進化、その技だ!!)」
烈が心の声で語りかけた
悠は[きあいだめ]の勢い、[ほのおのうず]の回転ジャンプ、そのまま、きりもみしながら[ブレイズキック]を烈とカタンに打ち下ろした!!
「[スーパー・・・火の玉キ―――ック!!]」
「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
カタンは烈もろとも、いっしょにバシャーモに進化した悠の[スーパー火の玉キック]に吹っ飛ばされた!!
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ」
カタンはダウンして戦闘不能・・・
しかし烈はボロボロになりながらも立ち上がってきた
「烈・・・」
悠には烈を攻撃する気にはれなかった・・・これまでの戦いとカタンの言葉で、烈が敵でないことがはっきりしたからだ。
烈はカタンが倒れたことを確認すると、今度は本心から語り始めた。
「許してくれ・・・悠。ああするしか、お前にこの技を伝授する方法はなかった」
「烈・・・さっきお前は、いや、あなたは僕があなたの弟だと・・・?」
「信じられないもの無理はない・・・人間世界の記憶の大半はゴットフリートに抜き取られているのだから・・・」
そう言うと烈は首に下げていた[記憶石]のかけらを悠に渡した
悠は黙ってそのかけらをにぎりしめた。この時、悠は大切な何かを思い出したような、そんな気がした・・・
「現実世界の化身を倒すことができるのはその石にかかっている」
そう言うと烈は40階の壁に[ばくれつパンチ]をしかけ、穴をあけると、そのまま飛び降りようとした
「どこへ?」
「俺の身体の中には[ダークボックス]が仕掛けられている・・・それにいつダークエネルギーにやられるかわからない・・・役割も終えた今、ここから去ろうと思う」
「最後にお前にあえて本当に良かった・・・」
「兄さん!?」
悠自身はその言葉に正直実感がなく、まだ烈が自分の兄だと信じることができなかったが、そう呼ばずにはいられなかった・・・
その時!
「ハァハァ・・・やっと追いついた!」
「・・・悠さん?」
「いつの間にバシャーモに進化できたんだ!?」
37階にいたワタッコ達が悠のいる階に追いついた!
「ワタッコさん!それにみんな!」
「この階で何があったのか教えてよ!さっきのものすごい音にバシャーモに進化したその姿!」
「実は・・・」
悠は烈のことを説明しようとしたが・・・
その時すでにそこにバシャーモの烈の姿はなかった。

+++++++++++++++++
ガムさんのあとがき&設定&意見タイム。

ストーリー展開上、このお話ははたしてわかりやすいかどうか、設定上無茶があるかなど、それでも創作意欲が満々でした・・・(でも、唐突すぎるのではないか・・・)
○(あとがき)悠の双子の兄を自称する烈については2つの案を考察していました。
@人間世界での悠の実の兄で彼もまた、ゴットフリートにこの世界へ呼ばれたが、人間の頃の記憶をどうしても引き抜くことができずダーク改造しても理性を失うことがなかった。そのため、悠の試練としてゴットフリートが40階へ差し向けた。などなど・・・
(または)
Aゴットフリートが悠への試練として作り出した仮想敵ポケモンで、その目的は単純に悠をバシャーモへ進化させ、3つめの必殺技[スーパー火の玉キック]と[記憶石]のかけらを授けることのみだった(兄という証言は悠をその気にさせるための虚言だった)
(のどちらか)
・結果のみで語ると「悠はバシャーモに進化した!」「3つめの超必殺技、[スーパー火の玉キック]を習得した!」「[記憶石のかけら]を手に入れた!」の3点ですが、
・烈に関しての「その後」は、同じ「いじれるキャラ」としてオリジナル設定を加えて再登場させても「その後、彼の姿を見たものは誰もいない・・・」あつかいで何事もなかったかのように無視されてもまた、それ以外の設定でもかまわず、後の方へ自由にお任せしたいです!
※悠を主人公として(タカヤノリコ風に)活躍させる関連性が強い反面、滅茶苦茶だと改めて読み直して思い、これまでのストーリーがかなりとんでいるかもしれず、観察力不足の矛盾点が多いとも思います・・・(初期の悠の設定を理解しきれていない&妄想の暴走かもしれず・・・)
「そこはさすがにおかしい!」と判断された場合の後の方が続きを書かれる場合、このストーリーは無視で36階(37階?)からのスタートで進めても、ストーリー進行上、最悪の場合削除ということも覚悟はしっかりできています!厳しい目で見てくださいm(_ _)m

(悠の3つめの超必殺技)
・[スーパー火の玉キック]
原理は
[きあいだめ]+[ほのおのうず]×回転ジャンプ→急降下[ブレイズキック]!
ものすごい叫び声で気合いを入れた悠が自らにかけた[ほののうず]の火力と回転力をつけてジャンプして、そのままきりもみしながら相手に何倍も強烈な[ブレイズキック]をあびせる。技名がタカヤノリコ風に似ている!とツッコんではいけない(モチーフになってて、すごく似てるけど)

○(余談)烈の「双子の兄」という真実と、爆弾(ダークボックス)を仕掛けられている状態での制限された戦い、というシナリオは「六神合体ゴッドマーズ」のタケル(マーズ)の兄、マーグから引用しています(アニメ、原作問わず、やっぱり愛さんにお勧めしたい)
ttp://www.tms-e.com/library/tokushu/godmars/
悠の心の中に語りかける、という部分は彼がタケルの身を案じ、マーグがテレパシーを送りつづける、というシーンをそのまま使っていました。

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「兄さん・・・」
「どうしたの、悠さん?」
アッシマーが悠に不思議そうに訊ねる。悠自身もバシャーモに進化できたことが信じられないようだ。
「理由などは後でいい。今は「進化した」、その事実だけで十分だ。」
そうワタッコが言うと、みんな同意見だったのか、いつもどおりの会話をしながら次の階へ急ごうとする。とその時、
「見つけたでござる、侵入者ども!!お前たちに恨みなど無いが■い!!」
烈が割った横穴から1体の色違いのクロバットが突然入ってき、いきなり「エアカッター」を放なってきた。ワタッコだけは何とか回避したが、不意を撃つかれた一同は急所に当たってしい、深い傷を負ってしまった。
「お前は何者だ!ま、まさか・・・!?」
「拙者は「ミヤビ」と申す者。以前鳳凰様に仕えていた者なり。」
ワタッコがそう聞くと、その桃色のクロバットは潔く名のった。しかしそれもつかの間、すぐ後に、ミヤビは自分の目の前にブラックホールを作り、そこからズバットとゴルバットの大群を呼び出し、ワタッコを除くCチームに襲い掛からせた。
「あれは「漆黒の翼」・・・。みんなーーー!!」
叫ぶワタッコ。大量の蝙蝠ポケモンを払い除けようとする瀕■のアッシマーたちを次第に包み込んでいく。
「残念だが、これは普通のズバットたちではない。拙者が冥府から呼び寄せた闇のポケモンなり。払い除ける方法を知りたくば、拙者を倒してみよ!!」
「なるほど、俺とサシでやろおってのか・・・。上等じゃねーかッ!!」
そういうと2体は瓦解した穴から出て行き、空中戦を繰り広げようとした。いや、そうしないと包み込まれた仲間に被害が及ぶと思ったからだ。
「(今の時間はおそらく早朝前・・・。俺の方が有利なことには違いない。)」
しかしこの言葉とは裏腹に、彼には勝ち戦のような気がしなかった。それは何故だかわからない。ただそんな予感がしただけだったのかもしれない・・・。

「くらえ、「スピードスター」!!」
「そんなもの、効かぬ!」
確実に当てに行こうと広範囲を攻撃できる技で仕掛けたが、ミヤビは「つばさでう」ち、星を全て軽く打ち落とした。
「その程度でござるか・・・。リーダーという情報を耳に入れ、少しは期待したのだが・・・。」
ミヤビは幻滅したかのように呟き、静かに怒りダークオーラを顕にした。すると圧倒的な力の違いを示そうとせんばかりに「くろいきり」を使う。
「ミヤビの姿が!!どこへ行った!!」
「くろいきり」に紛れて、ミヤビは自分の姿を隠した。するとワタッコの背後から「どくどくのキバ」で噛みついてきた。苦しみに悶え、悲鳴を上げるワタッコ。彼も渾身の「つばめがえし」を撃つが、姿を眩ましたミヤビにはあたることがなかった。
「弱い・・・、弱すぎる!そんなに弱いおぬしなど、リーダーになる資格など皆無!!ここで葬ってくれるわ!!」
ボロボロのワタッコに「おいうち」を放つミヤビ、すると、その時を狙っていたとばかりにワタッコが「ゴッドバード」を仕掛ける。もう最期の賭け、攻撃はたしかに急所を貫いた感触があった。
「それがどうした?そんな太刀筋の攻撃で拙者が倒せるとでも思ったか!?」
なんとミヤビはそう来ることも予想していたのか、ワッタコの攻撃を「まも」り、「ちょうおんぱ」と「はかいこうせん」の連結技、「破壊の言霊」をワタッコめがけて容赦なく放った。猛毒に加え、羽ばたくのにやっとの瀕■の状態の彼に当たれば、確実に命を奪えるだろう。しかし、ワタッコは何を思ったのか回避しようとせず、全てをまともに受けたのだった。
「かわそうとしなかっただと!? おぬし、正気でござるか!?」
「ヘッ、正・・・気?そんなわ・け・・ねぇな。だが今・・確かな勝機が・・見えたの・・・さ!!」
瀕■の状態で咬ますただのハッタリかと思った。しかし、彼の状況からはとてもそれを感じさせない。
「(そうか・・・、この状況でも、まだ敵に背を向けないというのか・・・。どうやらとんでもない思い違いをしていたのかも知れぬ・・・。) ならばこのミヤビ、全力を持っておぬしを迎え撃つとしよう!!」
そう言ってミヤビはもう一度「破壊の言霊」を放とうとしたその瞬間、ワタッコが間合いを詰めてきた。
「「破壊の言霊」!!」
ワタッコは攻撃をなんとか「こらえ」、怯むことなく突っ込み、不敵の笑みを浮かべながらこう言った。
「くらえ、必殺「飛翔侍村正」!!くらえ、これが俺の「こんじょう」だぁ〜〜〜!!」
ものすごい勢いでミヤビと激突する、とだれもがそう思った。が、しかしミヤビは紙一重で攻撃をかわしていた。渾身の攻撃をもかわされ、もう戦う気力が無く、次第に落下していくワタッコ。このままではもう戻れないだけでなく、地面に激突してしまう。そんな時ワタッコは自身の身体を黒い何かが包むのを微かに感じた・・・。

「・・・ッコさん、ワタッコさん。」
気が付くとそこにはバシャーモの悠の顔が、視界にアップで入ってきた。驚くワタッコ。
「ワタッコって、リーダーだけどそんな顔もするんだね♪」
「お前ら、大丈夫なのか・・・!?」
「ええ・・・、お話はミヤビさんから伺いました。あなたを試していただけですって。」
とりあえず心配をすることを言ってはいるものの、あかつき!とガムの言うことに耳を方向けることすら忘れて、ミヤビを探すワタッコ。
「上だ、上。まったくジルベール殿がこやつを選んだわけがわかった気がしたが、そういう態度を取られると、不本意にも思い違われても無理も無いぞ。・・・でも、おぬしの心、しかと見せてもらったぞ。はじめからこの展開に持っていくために、わざわざ「リュガのみ」で防御力をあげてまで、準備しておったとは、見上げた「こんじょう」だったでござるぞ。」
「(気付かれていたか・・・。)」
「おぬしが合体したのは記憶石のジルベール・・・。おそらくコピーと思われているのが本物であろう。これは拙者からの願いだが、もしこの先ジルベールがそなたたちと合間見えることがあるのなら、あいつを偽りの記憶から解放させてやってはくれまいか?」
さっきまでとは違う友人を心配するかのミヤビにワタッコは「いいえ」とは答えられなかった。
「ありがとう。そなたにこれを渡そう・・・。」
そういってミヤビはワタッコの頭上へ一つの宝珠を落とす。
「それは「ワープだま」という不思議な宝珠だ。拙者が45階に飛ばしてしんぜよう。」
「あの・・・、どうして45階までしかいけないんですか?」
ふと疑問に思ったアッシマーがミヤビに訊ねる。
「・・・。この玉しこめられた力では45階まで行けば上等でござる。さぁ、もう準備はできたか?」
そういうと、Cチームのみんなはそわそわしながら急いで心の準備をし、心なしか不安を抱えてワープの時を待った。
「行方知らぬ風たちよ、我が声に集え 天空への門を開かん!」
と何かの魔法を詠唱するように言葉を連ねるミヤビ。すると悠たちの体はみるみるうちに光の玉となり、45階へ舞い上がっていった・・・。

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あかつき!さんのあとがき&意見&返信。

さてさて今回は、ジルベールについての秘密に着手してみました。ミヤビとジルベールとは同期みたいな感じで、一緒に鳳凰に仕えていた、という設定の下で進めてみました。それでジルベール(偽者)が最近になって本物説浮上ということもあり、記憶を抜き取られ、別人として今は使われている、という感じにしてみました。その事実を知ったミヤビは、本物の記憶を持ったワタッコにアプローチし、力試しも兼ねて彼の心の中にジルベールの記憶があるか探りを入れていた、という感じです。ですから、はじめに「ま、まさか・・・」といっていたり、技名を知っていたのはのは、ジルベールの記憶がミヤビのことを知っていた、という風に考えたからです。ちなみに、「解放」と書いていますが、他の方がジルベールとの戦闘シーンを書きたい場合、生■は問いませんし、各自自由に自分の想像を張り巡らせて結構です。ちなみにミヤビのキャラ設定はEXEのシャドーマンで、色違いです。

「ワープだま」とは「ポケダン」のアイテムで、使うとそのフロアのどこかに飛ばされてしまうというアイテムですが、それを自由に使いこなせれば、このくらいの力があるのではないかと思っいました。もちろんキャラによって光の玉の色が違いますw(悠:橙 ワタッコ:青 ガム:赤 アッシマー:緑 あかつき!:黄)。何故このような移動方法にしたかというと、階段をひたすら上っている現在、一回でも特殊な移動法があればマンネリ化を避けれるのではないか、と考えましたが、逆に結構な階を飛ばないことにはワープというイメージがわきにくいのではないか、と考えたからです。その間の階でなにか語呂合わせやいわく付きな数字を当てられていた場合、各自「40〜45階」までの間に好きに変更し、後書きもしくは前書きにに補足ととして書いていただけると、嬉しいです。

◎ ワタッコの必殺技
「飛翔侍村正(ひしょうざむらいむらまさ)」・・・「きあいだめ」+「がむしゃら」+「カウンター」の連結技。言わば「肉を斬らせて骨を断つ」。言わせてみたかった言葉です(^-^;。「がむしゃら」を「カウンター」とあわせることにより、冷静に敵の急所を観察し、心を落ち着かせて急所を貫こうとする技。ただし飛べる(=翼で骨を絶つ)ことと、特性「こんじょう」が無いと使えません。名前に「村正」と入っているのは、EXEのバトルチップに「ムラマサ(ブレード)」というものがあるからです。効果が「がむしゃら」と同じなので、ネーミングにも使ってみました!!
◎ ミヤビの必殺技
「漆黒の翼」・・・「あやしいひかり」+「くろいまなざし」+「くろいきり」で、ズバットとゴルバットの幻を作り出し相手を襲わせる技。大量の軍勢にもミヤビ一人で勝ち戦にしてしまうほどの恐ろしい技です。
「破壊の言霊」・・・「ちょうおんぱ」+「はかいこうせん」の連結技。放射状に広がる破壊音波。威力は「はかいこうせん」と同等で、相違点は回避不可能攻撃で反動が無いということ。だが、特性「ぼうおん」には効果が無いのが欠点。本当は「ワタッコ」ように考えたものを没にしたので、いい機会に出してみました。

☆ガムさん、ぼくは@が展開としては大好きです(^▽^)!ぜひ@にしたいほどです。ぼくの見解としては、悠は誰でもないわけですし、兄がいたって不思議じゃないと思います。ただそうすると、逆に試練を与える、という意味で成立しなくなるわけなので、伏線を貼る必要がありますね。(あきはばらさん、アッシマーさん必見)ところで思ったのですが、アレクセイは自らの手でダークポケモンを元のポケモンに戻す技術はあるのでしょうか?それによって、鳳凰のお世話になるかアレクセイのお世話になるか、もしくはそのままか考える必要があると思うのですが、どうでしょう。
とりあえずぼくの方から先に「ワタッコ」の必殺技を出してみました。没技の中でのネーミングは当初「ワイルド・ワイド・ウィング(W・W・W)」と狙ったこともありました(^v^)が、「漢字がいい」との書き込みを見て、「それいいかも!」と思ってたくさんの没技を作って、最終決定が「飛翔侍村正」になりました。「あかつき!」の「M・R・S」がすでに試作段階と聞いてビックリしました!!まだまだ先の話ですが、個人的には協力技がいいと思います。単体で使う場合は水と地面だけでそれ以外は協力、という形で進めていきたいと思っています。
残留思念については、あきはばらさんのところにも書きましたが、それだといろいろ辻褄があっていいと思います!!転写についてはそうですよね。あの参考サイトにも書いてましたが、やっぱりゲームをプレイしないとわかりづらいですよね。ガムさんのコメントを見たとき、ドラクエ6があったことを考えると、たしかに似ているところもあって驚きました。理屈としてはそんな感じで、その抜き取る作用を持ったのが石である違いです。今のうちにいろいろ改良していく方がいいでしょう。本当にありがとうございます。
ヒャクエについてはそんな感じでいいですよ!!むしろ使える機会があれば、使ってやってください。「テレポート」は40階以降使えないようにしましたが、どちらも翼(特性「ふゆう」)が在るので、そういうところでも大丈夫なはずです。

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それに対してのガムさんの返信

◇(あかつき!さん)
○(ジルベール設定について)ワタッコさんが同化した記憶(経験)のジルベールが実はコピー(記憶)でコピーと思われていたジルベールが実は本物・・・という証言には驚かされました・・・!
そうなると以前の「心や感情はない命じられるままに動く機械・・・」という推測は外れだったということになりますが、それまで考えていた自分のワタッコ=ジルベール設定が即変更できて「記憶(感情)を失った者がとる行動は・・・」という新たな考察が生まれ、ジルベールのとる行動やワタッコさんとの因縁の対決という展開がかなり先の展開として(?)7割がた完成しつつあります!
ただ、ジルベールの記憶はあかつき!さん=トキアとは違い、元々ワタッコさん自身の記憶とは何のつながりもなく、もし記憶(経験)がジルベールに戻ったら四天王にも匹敵するリーダーとしてワタッコさんの経験値もなくなるわけだから・・・と、かなりの激戦の後、ジルベールは殺してしまう(しかもかなりズバっとした形で)ラストの一案が思い浮かんでしまいました(大汗)
これまでのCチームの戦いを一変させてワタッコVSジルベール戦では「勝利の栄光」とは程遠い戦い方&勝ち方を考察しています。
○(ワープだま)「テレポート」はこの先も自由に使えるんですよね?作品中とあとがきで別々の事がありましたが・・・(汗) 44階(■■)が最高に縁起でもない数字として少しだけ考えていました。でも「○○階だから」という展開は自分の中では33階で打ち止めなので僕はこれでいいと思います。
○(ダーク化改造)(僕個人の見解ですが)アレクセイが改造したダークポケモンはホウオウの加護でリライブ(元に戻す事は)できてもアレクセイ自身では元に戻せないと見ています。
ダーク改造を某特撮の「改造手術」や某アニメの「強化人間」に例えると改造された者が再改造でさらに強化、不安定にされたことはあっても「再生改造」みたいなものがなかったことや、リライブ(あるいは暴走後、我に戻る)と同時に爆■するように埋め込まれていた「ダークボックス」の存在もアレクセイ(またはゴットフリート)が信用できない敵に対してのみダーク改造した際に埋め込んだものと考えるとわかりやすいと思うのです。(だから、ガムは激闘の最中、RXに吐き出させ、また、純粋にドリームメイカー軍のダークポケモンであったルレンやルエルスなどには初めから埋め込まれていなかった・・・と)
普通にダークポケモンとして考えた場合は、この物語では[たんじょうのしま]にのみ存在した[せいなるほこら](「コロシアム)」)や、または、ダーク化していない仲間達による[リライブホール](「XD」)的なゲームになぞったリライブで元に戻す事が本来の戻し方なので、「ダークボックス」さえなければ元に戻すことは普通に仲間たちだけでも可能でしょう。
○(マニアの目で見た辛口必殺技見解)
・ワタッコさんの必殺技「飛翔侍村正(ひしょうざむらいむらまさ)」は、これは強そうです・・・! でも、使うには「カウンター」などのダメージが伴う一かばちかの「決め技」的なイメージがありますね(からぶることが■角につながる事も・・・)
「るろうに剣心」の左之助の「二重の極み」か斎藤一の「牙突(零式)」のつもりで使わせて頂きたいですが、改良版としてバリエーションを増やすかもしれないです・・・!(たぶんジルベール戦)
・残念ながら(?)あかつき!さんの改良版「M・R・S」は個人技よりになる可能性が大きいです(汗) 旋風系の技と一体になるという華麗さ=■角をフォローした上で某ヒーローと某聖闘士の技をモチーフにした奥義的な技になりそうですが(技自体は完成間近!)あかつき!さんがその奥義を体得するまではなかなか成功せず、手をいためる・・・などのシナリオをいじわるにも考察しています。そうでないとおもしろくないから←(殴)
※(個人的なこだわりで)ガムの必殺技[B・R・C]はバリエーションや使い方がたくさん増えても、新しい技ができることはないという方向で考察を進めています(完成度を上げる形)
(悠は例外として)1人の必殺技が増えすぎるとそのキャラ(ポケモン)の本来のワザが忘れられてしまうのではないか・・・と反省するようになりました・・・(汗)

烈の人間界でのおおまかな自分の設定も少し書き込ませて頂きます!

人間界で烈と悠は2人で1つの共有していたPCから書き込みをしており、烈は掲示板への書き込みはよくしていたけど、ポケ書(ポケモン)への関心はそこそこだった。
ある日、弟(悠)が席を外した、つけっぱなしのPCの電源をかわりに切ろうとした時「なんでもお話し板」の荒らし(?)に気付くと同時にこの世界へ悠と間違えて飛ばされてしまいワカシャモの姿を与えられた。
間違えられた上にポケ書への関心も悠ほどではなかったので、人間世界での記憶を抜き取られることがなければ、ゴットフリートに取り入られることもなかった(そこがやがて、ゴットフリートにとって邪魔な存在に見られることとなる)
望みもしない四天王の攻撃など・・・散々な思いをしてさまよい、その後ポケ書のコンテンツで落ち着く。やがて悠も後からこの世界へやってきたという情報を風の便りで聞き、助けたい一心でどうにかして悠に会おうとする・・・

烈は40階でいきなり登場させてしまったキャラなので、次回の書き込みの際、烈のこの世界に来て悠に合うまでのいきさつを「追憶編」、「一方、その頃こうだった編」として書き込ませて頂くつもりでいます!(でも、かなり暗いです・・・)
それでも他の人から見てかわりにくかった場合、Aの「ゴットフリートが悠への試練として作り出した仮想敵ポケモン」案を使いたい(使ってほしい)です。
○(ビーストが精神世界の壁を突き破ろうとしている影響)
小鷹さんのお言葉で、僕も少しだけ考えていました。
ビーストは姿が変わる「架空の敵」としてあつかっていい(はず)ので現実世界のどのへんに出すかまだ具体的に考えていないですが、下手をすると「ウルトラマンガイア」的な展開から「トップをねらえ」的な戦いになるかもしれません・・・ダブルバ○ターコレダーなど←(半分嘘です・・・汗)
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さらに、それに対してのあかつき!さんの返事。

☆ガムさん、ごめんなさい、ワープ可能の変更点を修正し忘れました(^◇^;。
>ダーク化改造&烈
ではガムさんの意見のみですが、今のところはそういう感じで話を考察することにします。またアッシマーさんの意見を聞き次第、正式に決定しようかと思っています。
あと烈についてですが、記憶を抜き取れなかった、ということは人間の時の記憶も全て残っている、ということでしょうか? 烈については今は少しイメージが湧きにくく、ダークボックスが発動することや、精神世界での活躍するのか、などその後のどう動くか考察しにくいところがあります(ぼくだけかもしれません(汗。もう少し具体的に後のことについての説明していただければ、それなりに沿ったシナリオや悠の心境などを書き加えようと思いますが、お願いできますか?
>ワタッコ&ジルベール
たしかに「心や感情はない命じられるままに動く機械・・・」のことも、「ゴットフリートが、その力をもったいなくて・・・」というところに、記憶石を持ってくることはできまいか、と考えた結果そうして見ました。感情を抜き取られれば機械の如く動く、というより、「自分が誰なのか」や自分の存在意味を調べるられるという口実にゴットフリートが加担させている、という風にも考察できると思います。など思えば「デジモン02」のB.ウォーグレイモンと似ているところがあるなぁ、と感じました(^-^;。たぶんガムさんはまったく別の考察をされているわけなので、鵜呑みにしないように・・・(汗。
たしかにあかつき!=トキアのときとは違い、記憶が戻ってしまえば、記憶と経験値が戻ることにより、「ワタッコ」が弱体化してしまうということも考察していました。なので、VSジルベールでの、バトルシーンを書きたい場合の想像を限定させたくなくて、あえて暈してみました。ってこれある意味「続く」的展開じゃんっ!!(正直ビックリ!! 「ズバっとした形」でもいいので、自由に想像してください。ぼくはここまでで限界(滝汗。
>「飛翔侍村正」
少し訂正で、「ムラマサ(ブレード)」=「がむしゃら」と表記しましたが、間違いがありました。「ムラマサ(ブレード)」は「がむしゃら」とは違い、「自分のダメージ=攻撃力」なので、そうでないと「肉斬骨断」という表現に当てはまりませんね。改良版はどうぞ出しても構いませんが、「村正」はダメージに比例して威力を大きくしてもらえれば、と思います。また「村正」の部分を変え、別の刀の名前にして別の効果にするのもOKですよ!!
>「M・R・S」
個人技より・・・ですね。わかりました!!いじわるい「手などを痛めるシーン」など、そういう考察、今までのキャラになかったので、ぜひぜひ第一号になりたいです!!(そっちかい!

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