[359]還暦前のウォーミングアップで疲れました(その3) - 投稿者：戸根　孝義

ヨッピ橋に到着する頃辺りから下半身が少しずつ重くなるが、まだまだ大丈夫。予定していた順路から少しﾌﾟﾗｽαで東電小屋まで足を延ばす。それまで尾瀬に入って煙草は吸えないエリアだと覚悟して禁煙していたが、何と東電小屋の入口には灰皿が置いてあるではないか!　おにぎりも美味しかったけれど、尾瀬の景色を眺めながら吸う煙草はまた格別。この間、沼田君はさすがに暑くなったのか、服を脱いで半袖姿に変身。売店でビールも売っていたけど、最後の200mの登り坂を考えると、持ってきたペットボトルのお茶で我慢、我慢。

再び、ヨッピ橋に戻り、行きのコースとは違うコースで牛首分岐へ。山の鼻からは平坦なコースが続くのだが普段の精進が足りないのか、二人とも足が一層重くなってくる。途中我々と同じような世代の夫婦に追い抜かれる。きっと彼らは普段から山歩きをしているのだろうなぁ、と思いながらも、彼らのペースに暫く付いて行くのだが、ふと後ろを振り返ると、沼田君のペースが…。「俺のことは気にせんでいいから」と自分のペースを維持。ひょっとして彼も最後の試練の登り坂を考え、調整に入ったか？

12時を過ぎて牛首分岐にたどり着くと、比較的空いていた往路とは違い大勢の人がいるではないか。よくよく見ると体操服を着た中学生の集団が尾瀬沼方向へ。この若い集団に「こんにちは」と声をかけながら、帰路に重い足を進める。

来た来たぁ、最後のあの坂だ!　残雪も解け出し、周りはぬかるみに。景色を観る余裕もなく、鳥の声も聞こえず、ただ足元を見つめながら、はぁはぁと息を弾ませ登って行くものの、途中、これはアカンと休憩。後を登ってくる沼田君を待つ。これを繰り返しながら、やっとの思いで出発地点の鳩待峠にたどり着
く。全行程約19Km、所要時間6時間、お疲れさん。これから明後日あたりにピークとなって迎える筋肉痛が…。

後は戸倉に車を停めた駐車場近くの温泉につかり、10分100円のマッサージチェアで200円払って硬直した筋肉をほぐし、帰路につく。

以上、還暦前の野郎二人の尾瀬ウォーミングアップ報告でした。

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