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[1754] コンビニ業界は…… 投稿者:maoshu 投稿日:2008年09月08日 (月) 19時46分
掲示板に書き込むのは、お久しぶりです。
昨日の日記を拝見しました。
コンビニの本の扱いについて批判していましたが勘違いをされてるようなので、書き込ませてもらいました。
ちなみに私はコンビニのアルバイト経験者ですので、その視点から書くことを予めご了承ください。

まず、紐をつけない理由ですが、書店で紐をつけている漫画雑誌は、「電撃大王」とか「コミックガム」とか「電撃G'sマガジン」とか「コンプティーク」とかがそうです。
ちなみに、この雑誌はコンビニでは売っていません。どちらかというと、紐をつけているのは少しマニアックな本が多いようです。
コンビニもそういう本を出すよりは、売れる少年ジャンプや少年マガジンのほうを置いています。
だから、面倒くさがってるわけでも、金を掛けたくないわけでもなく、最初から置いてないから紐のかけようがないのです。
もし、その本が納品されていたら、そういう紐はちゃんと店舗にありますから、紐はかけて販売するはずです。

じゃあ、余計な手間はやらないのかということになりますが、コンビニに本が納品されるのは深夜です。深夜はまずお客さんはあまりいません。
その本の中には、付録と雑誌が別々になっているのがあって、それは輪ゴムで一つ一つ止めていかないといけないわけで、大変な手間になります。
もし、たくとさんの言うようにコンビニが余計な手間だったらそういうことは一切やらないことになりますが、上(本部)からそうやるように言われてる以上は、余計な手間であっても、やらないといけないことになっています。
お客さんは来ないので、いい暇つぶしにもなりますし。
あとエロ本にビニール本をかけているのもありますが、それは納品時に最初から入れているようです。

だから、楽して怠ける癖が最初から付いているわけでも、甘やかしすぎでもありませんということです。
そういう雑誌陳列専用のマニュアルがあるので、その通りに動いていることが、たくとさんから見て不快に感じたというだけのことだと思われます。
お金を掛けたくないだけだったら、一円の儲けが出ない切手を販売したり、宅急便を取り扱ったり、ネット注文を取り扱ったりしませんし。あと公共料金の支払いもそうですね。
それでも取り扱っているのは、ついでに店の商品を買わせることが目的ですので。

でも、立ち読みは注意しません。立ち読みが終わったら別の商品(缶ジュースとか弁当とか)を買っていきますので、追い出したりしたら儲けが……ということになります。店は顧客満足度を高めないといけない(気持ちよく店に入ってきて欲しい)ので、注意したくてもできない現状もあります。

それに、本の規制もやってることはやっています。ある店では、ホストの立ち読みが理由でエロ本を置かなくなったところもあるくらいですし。

コンビニは雑誌を『 客寄せ 』としか考えていないとありますが、確かにそういう面もあります。
コンビニは自社の製品でCMを作って客寄せを行っているということを言いたいわけですが、雑誌が客寄せになってる側面もあります。ただし、雑誌だけで客寄せは物理的に不可能なので、一部でということですね。
でも、コンビニは自社製品を売り込んで経営をしているのが多いです。

お客さんは漫画雑誌の立ち読みをしにコンビニに来ている人はあまりいませんでした。
ほとんどおにぎりとかサンドウィッチとかパンとかペットボトルを買っていく人のほうが遥かに多いです。
雑誌だけなら、キヨスクとかでも買えますし。雑誌でも売れるのは、ファッション雑誌が多いですね。
「雑誌が入ってこないシフトだからじゃないの?」と言われるかもしれませんが、雑誌が入ってくる曜日でも結果は同じでしたし、雑誌を直接買う人のほうが多かったです。

何が言いたいかと言うと、漫画雑誌が売れないのはコンビニの規制がないことだけが原因ではないということです。
元々廃刊するかもしれない雑誌は最初から置いていないので。

自分のバイト先では、怠けている人もいましたが、ちゃんと上からの指示通りにやっているバイトの人がほとんどなので、あまり自分のバイト先を悪く言われるのはちょっとというのがあります。

コンビニは売れない雑誌は発注しないで、売れる雑誌しか注文していませんから紐を掛けるようなマニアック系の雑誌は最初から発注しないということになります。それに特定の曜日が来たら返品することができますから、あまり経営上は痛くはないということです。

結局は、その店の体質ではないかと思います。
コンビニも、おでんにはほこりとか、お客さんのツバとか飛んでくるかもしれないのに、蓋をしないで平然と売っているのはおかしいとか言われているのと同じなわけです。
コンビニの経営は、トップダウンで動いていますから、上の体質が変わらないことにはどうにもならないということです。

それはどの業界でも言えることではあります。
長文失礼しました。これもコンビニ業界の目線から見た戯言だと思って軽く受け流してください。
■[1755] 主語が抜けていたようですたくと@管理人(2008年09月08日 (月) 23時06分)
今回の『 朝日新聞 』で取り上げられていた記事ですが
取り上げられていた雑誌名を記すと以下の通りになります

『 小学館 ヤングサンデー 』 『 集英社 週間少年ジャンプ 』
『 講談社 週間少年マガジン 』『 小学館 週間少年サンデー 』等等

これらの週刊漫画誌が売れなくなった理由として
個人的に感じていた事を記したのです。
コンビ二が台頭してきた頃、書店での販売部数が激減した事実を元に
感じた事です。

コンビ二ができる以前は、担当していた書店での販売部数は、
ジャンプで130冊・サンデー・マガジンで60冊
それが、近所にコンビニが乱立するにつれ、最終的にはジャンプ30冊・マガジン・サンデー10〜20冊という変化がありました。
書店だけで週間漫画雑誌を売る分には、レジ前で『 立ち読みを規制 』できていたのですが、コンビニが早い時間から雑誌を売ることと、立ち読みを規制する策を講じなかった事で書店が大打撃を受けたと考えます。
書店にとって、週間漫画雑誌、それも大手の物はお客を定期的に受け入れる格好のアイテムで、立ち読みを規制する事でも販売数に協力できていたのは事実です。
が、コンビニの数の多さで、一店舗での販売数がたいして裁けなくても、全国分を纏めればそれなりの数になるという『 数字の落とし穴 』で、出版社や問屋が自分たちの首を絞め始めたのは事実だと考えています。

コンビニで、『 週間少年雑誌に立ち読み規制を入れなかった 』のも、販売部数の減少に加担しているのは事実だと今でも考えております。
事実、それこそ『 客寄せパンダ 』だと認めている文章を書いていらっしゃいますね。

もう一度、今回の話題の中心にした雑誌名を挙げておきます。

『 小学館 ヤングサンデー 』 『 集英社 週間少年ジャンプ 』
『 講談社 週間少年マガジン 』『 小学館 週間少年サンデー 』等等

これを踏まえてもう一度御一考いただけたら、ご理解を得られるかな?
まぁ軽く読み飛ばして貰えると良いのですけど……
■[1756] それは確かに言えてるかも……maoshu(2008年09月09日 (火) 00時28分)
コンビニで本に紐をかけなかったり、立ち読みを規制しないのは、顧客満足度を高めるためと上層部が作ったマニュアルに原因があるのであって、バイトしている人が怠けていたり、コンビニが甘えているのではないというのを言いたくて書いたのですが。

それはいいとして、こんなデータがあると月刊誌ではなく、週刊誌のほうが売れないのはコンビニにも要因があるのに加えて、コンビニに卸した業者にも要因があるとは……
納得しながら読んでいました。

実際、現在はどうなっているのかわかりませんけど、月間少年ジャンプは休刊したのは事実ですし(今は復活?)、一時期の「ドラゴンボール」のブームのときと比べると週刊誌の売り上げは落ちているというのはよく聞きます。

それは立ち読みだけに原因があるのか、それとも漫画が面白くないから売れていないのかといえば、どちらでもないと個人的には思います。
実際、ジャンプだと「ドラゴンボール」の連載が終了したと同時に、ジャンプの売上げが落ちた時期がありましたし、マガジンのほうも生き残りをかけてライバルのサンデーと手を組んで、金田一とコナンの雑誌を出しましたし。
一方で、コンビニの立ち読み規制をしないのは原因があるのは納得できます。ビニールで覆わなかったりするのは、バイトの怠慢ではなく本部からの命令ですので、ここを勘違いして欲しくないのですが、小さい本屋だと立ち読みできないようにしているのはよく見かけます。

だから、両方に原因があるという意味で、どちらでもないということです。

今はコンビニの真似?でTSUTAYAでもこういう立ち読みを規制しない売り方もしていますし、路上や古本屋で100円で売ってるジャンプとかありますからね。
普通に250円払うくらいだったらそっちのほうがよかったり、立ち読みで済ませたりします。

売れなかった雑誌は出版社に返本していますから、在庫は山のように来ているだろうなぁと想像することはあります。
それでも、コンビニに週刊誌があるのは当たり前ですし、それで売上げが落ちて返本されたら、書店はもちろん出版社にとっても大打撃ですし、かといって発注を少なめにするわけにもいかないですし、とそういうジレンマで悩んでいそうだと思ってしまいます。

別の見方をすれば……生き残るための別の戦略を考えない出版社にも問題がありますし、それをコンビニのせいにするのは責任転嫁のような気がしないでもないですが、資本主義の世の中では売れないのは潰れるのが当たり前ですので、こんなことはどうでもいいことなので、ここから先は自主規制します。
こんな理由で親しんできた雑誌が休刊に追い込まれるのは寂しすぎますしね。
先に書いた金田一とコナンの雑誌もこの弊害を受けての戦略でしょうし。

ところで、一つだけ疑問に感じたことがあります。
今では書店で普通に立ち読みができるのが当たり前になっていますが、もし、立ち読みできないように紐をかけたりすると店の印象が悪くなったりしないんでしょうか。
マニアックな雑誌なら紐をかけても大丈夫とは思いますが、有名なジャンプとかマガジンとかだと印象は悪くなると思います。

私だったら、二度とその店には行かずに、別の書店で買います。コミケのようにパラパラとめくってみて、中身を見て面白そうだったら買うかどうか決めるのが多いからです。書店にとっては立ち読み規制ですが、立ち読みが当たり前のジャンプまでビニールで覆われてしまうと客の目から見ると感じ悪い店というイメージを持たれると思います。それは自分だけかもしれませんが。
だから、たくとさんも書店で働いていた頃は、そういうジレンマに悩んでいたのではないかと疑問に感じました。

たくとさんのその日記で取り上げたことは、時代の流れなのか、それともコンビニの戦略の弊害なのかとても考えさせられるものでした。
書店には書店だけの悩みがあるというのを改めて感じました。

何かとても生意気なことを書き込んでしまったと今は少し後悔しています。もし、気に障るようなことを書いているようでしたら申し訳ありません。
■[1757] 『朝日新聞 』の記事ありき……たくと@管理人(2008年09月09日 (火) 17時58分)
いえいえ、気に障るとかそういった感想は無いですよ。
ただ、日記にも記したのですけど、
まずは『 朝日新聞の記事 』があっての話なのです。

朝日新聞の記事から
とある評論家の説として、
『 不況や小子化、娯楽の多様化に伴い、漫画にかける時間とお金が減った 』とありました。
その反論として、自分なりの説でコンビ二業界を持ち出した訳です。

ほかの理由として、
漫画誌の細分化が進みすぎて、購入者層も細分化されてしまった
そんな様なことも書かれていました。

そして、別の枠では
販売部数の減少が編集者と作者の関係に関わっているとあり、
編集者・出版社の言動等が漫画家を追い詰めだしている等
立場の弱い物を軽く見る傾向が出ているようです。

もともと、この傾向は本屋等でもありました。
出版社や取次ぎは、大型の書店ばかり可愛がり、
いくら頑張っていても小さな書店には目もくれない
『 資本主義 』というより『 利益主義 』
コンビニもこの話に引っかかってきます。
小さな書店がいくら努力しても、
人気のジャンプコミックス新刊は数冊ほどしかまわしてくれません。
しかし、小さなコンビニに行けば、小さな書店以上の新刊本が並んでいる。
それは『 コンビニ 』と言う名前でのトータル販売数を稼ぎだし、
結果、小さな書店を淘汰してきたのでは?

TUTAYA等の大型書店では、
週間漫画誌を『 客寄せ 』としては使っていません。
大型書店は『 大型 』と言うことで集客します。
売り場の面積があるので、『 品揃え 』で勝負しているから、
立ち読みを注意する必要が無いわけですね。
しかし、出店した店の全てが本で利益を稼いでいるわけでは無いから
『 レンタル 』や『 CD販売 』等『 多角経営 』をしているのではないですか?
そういう意味では、逆にTUTAYA等では週間漫画雑誌の入荷数は
かなり低いですよ。ただし、お店の立地条件も関わっていると思いますけど。


話題を変えましょう。
立ち読み防止策として『 紐がけ 』『 袋入れ 』等の他に
『 レジの後ろに積んでおく 』と言うものがあります。
が、この場合、お客さんが選ぶ事が出来ないのがネックになりますね。
でも、それで『 綺麗な物を選んで販売する 』と、好印象に繋がりますよね。
もう一つ、書店では『 レジ前での陳列 』が主流でした。
レジに人が居て、声を掛けることで立ち読みを防止できます。
そして、そういう販売方法が『 当たり前 』だったら、
また状況が変わってきますよね?

もう一つ、雑誌を作る行程では、
作業の中で『 袋とじ 』状態になります。
その状態で書店やコンビニで販売すれば、
自然と『 立ち読み防止 』になりますよね。
この場合は出版社なら出来る策ですけど……。

今では辞めてしまった職場の問題ですけど、
やはりそれなりに勤めていたため、
他にも、好きな週刊誌があるので、思わず熱く語ってしまったと言うか、
色々と複雑な思いが絡まっているから余計に語ってしまった部分もあったり(汗)
なんにしても、週間漫画雑誌が休刊に追い込まれない事と、
それぞれのお店が共存できる社会を望むばかりです。
資本主義で潰しあいなんて、ちょっと寂しい限りです。


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