No.363 「下町ロケット」感想　　3話まで 投稿者:てんこ   投稿日:2011年09月09日 (金) 18時51分 [返信]

てんこです。

感想が長くなりそうなので、BBSの方に書きます。
（少々ネタばれあり、かもです。要注意）


”後ろ姿が語りかけてくる”


佃社長も財前部長も
それぞれが厳しい立場にたたされて…、
家族の事でも悩み事があるし…、
二人の後ろ姿が折々でてくるけれど、
その後ろ姿が
二人の抱えている悩みやつらさを語っているよう。
小説では心理描写として書かれるのかもしれない
その気持ちや感情をただ後ろ姿で見せる映像ならではの表現。
家族や社員や自分の夢やプライドや責任のために
大変でもなんとか耐えて
前に進まなければいけないつらい状況での
人間の弱さと強さがにじみでているような背中。
いいなぁ。

財前部長は原作より
”いい人さ”が強くなっているような…。
3話の途中まではもっと上から目線の超エリートでも
よかったような気がするけれど
あの奥さんといる時の財前さん、嫌いじゃないです。

いよいよ佳境に入ってきた「下町ロケット」。
裁判はどうなる？
神谷弁護士はどう巻き返すのか？
部品供給テストはうまくいくのか？
予告でちらりと出てきたシーン−復帰への誘いはどうするのか？
つくだ製作所のバルブでロケットは飛ぶのか？
さあ、どうなっていくのか？どうするのか？
（原作を読んでしまったのでストーリーはわかっているけれど）
実に楽しみです。
（原作も実に面白かった！！それで、池井戸潤さんの他の本も何冊か買いました！）

達者な役者さんたちが演じる
魅力あるそれぞれのキャストのそれぞれの思いがからまりあって、
さぐりあって、激突して、反発して、共感して…、
実に面白い。
内容が濃いので、いろいろな事が同時進行しながらからみあっていくけれど、
スピード感がありながら、それらがごちゃごちゃにならずに
すっきりとわかるドラマになっている。
CMなしの1時間が緊張感を保ちながら、あっという間に過ぎていく。

HPのインタビューで三上さんが言っていたように
”風にのるように”みることにしましょう。
最後にはさわやかな風が吹き抜けていくのでしょうね。