投稿者:バーディー
最近、ゴルフの若い人達の利用が目立って増えています。 因みに、近所のゴルフ練習場でも、土日の午後のコアタイムには、(コロナ対策が実施されている影響もありますが)、受付まで行列ができる程です(待ち時間も45分からひどい混雑時には1時間半です)。
去年までは、その練習場の利用者は、所謂中高年が大半で、若い世代は、私の実感では、全体の1〜2割程度でしたが、最近は、3〜4割くらいのイメージです。 中高年の来場者の多くは、我流とはいえ、慣れた手つき?でかなり個性的なスイングでゴルフクラブを振っています。 一方、若い人達の中には上級者もいますが、大半は、クラブの振り方もややぎこちない方が多いので、多分、最近ゴルフを嗜む様になったのでしょう?(但し、彼らの打ったボールは、初心者故、まっすぐ飛ばず大体右に流れますが、そのボールのスピードは羨ましい程、ハイスピード且つパワフルです) この様なニューカマーの増加は、本番のゴルフコースでも見受けられ、自分がラウンドしている前後の組が若い人達という場面も増えました。
コロナ禍前までは、ゴルフの競技人口は、バブルを頂点に減り続け、今では700万人とバブル期の半分以下まで減少しています。 マスコミによく「2025年問題」(同年には、75歳以上の人口が日本人の4人に1人となり、介護・年金問題が深刻化する)という高齢化の大きな課題が報道されますが、ゴルフ界でも例外ではなく、競技人口の巨大な塊を構成する所謂「団塊の世代」が同年には、全員、後期高齢者となり、大量にゴルフから引退していくのではないかとの懸念です。
今までゴルフ界は、この世代の利用が一代潮流となって、バブル期には全国各地にゴルフ場が新設され、街の中にはゴルフ練習場が次々と設置されました。また、ゴルフ用具やゴルフ・レッスン業界でも、この世代が需要を創出し、ゴルフ業界の隆盛を支えてきました。
特にゴルフ用品では、各メーカーが発表する、例えば、ドライバー(最も飛距離の出るクラブ)などは、毎年飛距離が数ヤードずつ伸びるとの宣伝で新商品が発売されていますが、団塊の世代が50歳代60歳代と年を取って行くに従い、ゴルフクラブの重量を軽くし、フレックス(柔軟性)も柔らかくなって行きました。要は、団塊の世代がプレーし易いように改良を重ね新製品を投入していった訳です。
そして、この大潮流を作った団塊の世代が75歳以上になり、体力的な衰えやゴルフ場への移動手段である自動車免許を返上すること等で引退すれば、ゴルフ界としては一大事です。
そのような中、コロナ禍によって「3密」とは殆ど無縁?のゴルフが若い人達に注目され、ニューカマーが増えているという僥倖に巡り合った訳です。
この傾向が、(テニス業界でも同様だそうですが)、コロナ禍の一過性のものではなく、できるだけ長く続き、一つの大きなコアな顧客層となって欲しいと、一人のゴルフファンとして、心から望んでいます。
2020年11月12日 (木) 18時06分
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