投稿者:社長。
今から10数年前に、お世話になっている旧知の方からロータリークラブに勧誘されましたが、時間を取られそうなので断り続けていました。
最後にその大先輩から頭を下げられて恐縮し、入会することとしました。そして「入るからには、できるだけの出席努力をします」と申し上げました。
以来このクラブ活動を通してご交誼を戴く方は年々増え続け、現在では多くの方と仕事で助け合う間柄ともなり、またオフの活動もより充実してきています。
ロータリーの主目的の一つは社会奉仕ですが、当然ビジネスパーソンの集まりですから、仕事も大きな交流要因となります。 ただそれを剥き出しにして接していっても、人は受け付けないものです。
ビジネスでも懇親でも、相手との信頼関係がまずあり、この人とお付き合いしたいなと思える間柄になってこそ、公私に亘る交流ともなっていきます。
いわば「結果として」ビジネスに結び付くのが、社会人としての人付合いの基本姿勢ということでしょうか。
当社は仲介業務も手掛けていますが、折角信頼下さって当社に声を掛けてくれた訳ですから、お客さんが満足する取引をしてこそ、初めてその責務を果たせることとなり、その「結果として」当社は報酬を得ることとなる訳です。
従って社内では「当社がたとえ手数料を得られるとしても、お客が不満足の取引はするな」と、常に口を酸っぱくして言っています。
過去には私自身も、公私双方において苦しい時期がありました。 その時に歯を食いしばって日々懸命に活動をしていくと、必ず「結果として」誰かが支援してくれたりするのですね。
人が生きて行く為には、経済的なものを充実させていくことは勿論大切ですが、それは結果として生じるもの。 やはり人と人の信頼関係を大切にして、相手に一方的なものを求めるのではなく、人に何をしてあげられるかと考えて、日々誠実にベストを尽くしていけば、見ている人は見ているものであり、何事も良い方向に転換して行くものであると考えます。
日々の生活に金銭は大切ですが、それを将来に亘って安定的に確保する為にも、はるかに大切なのは人との信頼関係であると、自らの人生経験から確信を持って、後輩たちに伝えて行きたいと思います。
2019年11月15日 (金) 17時44分
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