[2970] 相違点 |
- ぐらい堂 - 2017年09月22日 (金) 07時57分
YSKさん こんにちは
この乗り心地は主観に依るところが大きくなかなか難しいですが、個人的な感想として書かせて頂きます。私も同じ疑問を持って実際に自分の車で実験を行った経験があるのでその感想です。Y61は先にYSKさんが書かれた通りの相違点に加えてトレッドの拡大、ダンパー減衰力の変更、ステアリングジオメトリーの変更、ブッシュの最適化、ボディーの変更とそれに伴うマウントの変更、着座位置の変更が行われてるので明らかに違います。最終型Y61(ノーマルコンディション良好な個体)を運転させて頂いた際は自分のY60と隔世の感を感じました。これは車両トータルのなす技なので一概に足回りだけとは言えませんが驚きました。Y60にY61の足回りを全て移植するとトレッドの拡大とステアリングジオメトリーの違いにより特に高速走行時や、山岳路でのコーナリングでの安定性の向上を感じます。元々完調なY60の足回りでもなかなか驚きの高性能振りを発揮しますが、Y61の物は限界点が明らかに違います。それに加えトレッドの拡大から来る重心位置の低下、ロールセンターの上昇により左右のロール、前後のピッチングの感じがより少なくなりました。Y60の船の様な前後左右の大きな揺れのパターンが小さくなってます。これは物理的に来る振動周期の違いでより大きな車に乗っている感じがします。またステアリングの切れ角がY60ロングの6.7mから6.1mへの変更は実用性が格段に向上します。ただ上物が軽いY60での感想なのでY61だと印象はまた違うかと思いますが良い意味での進化、日常使いの向上、高速走行時の安定性はあるかと思います。メーカーの仕事には敵わないと言ったところでしょうか。Y60でも外径750mmの215/80R16のADグレードのタイアを+25〜+35の6J程のホイルに履かせた完全純正の足回りは最高のパフォーマンスを発揮します。ファッション性の向上としてタイア外径の増大780mmに伴いメーカーはトレッドの拡大を行って重心位置の上昇をつじつまを合わせております。これが悪名高き好き嫌いのかなり分かれるオーバーフェンダーの装着理由です。これにより随分と改善されますがやはり750mm外径のパフォーマンスには敵いません。実際に自分の車両で確認しております。そこでY61のトレッドに注目しスワップを行った経緯があります。これは確かに違いました。ただY60の750mmのそれとは違いますが、メーカーが目指した新たな方向性を感じました。このフレームに対しての完成系がこのトレッドとの組み合わせとメーカーも判断し現在に至っていると思います。確かにY61は進化しておりますが、Y60も完調な状態であるならばなかなかの物です。ラインオフから四半世紀ほどたっているY60ですので初期性能は出ていません。全ブッシュ、コイル、ダンパー、ボディーマウントを全て純正新品部品で交換されたならば別物の車の様になり驚かれると思います。ただコストがかなり掛るのでそこが難点ですけど。つらつらと書きましたがご参考になれば幸いです。
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