ペッコミ ショートストーリー掲示板
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台所でなにやらミドリが考えている。「う〜ん・・・」「どうしたんだ?」様子をみてやってきたのはアカネ。そしていきなり訝しげな顔をする。「困ったことが起こったのれすよ」ミドリの顔の前には、1リットル入りの牛乳パック。アカネが見たところ、何の変哲もない、ただ誰かが飲んだのであろう、パックが開いていることだけは見て取れた。「それがどうかしたのか?」「この牛乳・・・」つつつ・・・と、指をさしてミドリは、「作られてから12日経ってるれすよ・・・」・・・・・・。ビミョー!アカネは心の中で叫んだ。「・・・この牛乳、飲んでも大丈夫れしょうか?」「大丈夫じゃないのか?」ミドリの真剣な悩み顔に、なかばあきれながらアカネが答える。「あーっ!すっごく、すっごくてきとーに答えたれすね!」「別に飲んでみてヘンな味がすればすぐに捨てればいいだろ?」そんなアカネの様子に、ミドリは食って掛かる。「そんな事して、ちょっと臭い牛乳を口に含んだ瞬間にツバサ姉さんが『げっ!木村先生なんでこんなとこに・・・って、なに勝手に庭に花園なんて作ってるんですかー!ああもー出てって・・・だから、かおりんって呼ばないでください!にゃっほー☆』とか突然出てきて、うわっ本人の声らって吹き出しそうになりつつも、やっぱりミドリさんって美少女キャラれすから口の中のものを出せず飲んでしまってからでは、手遅れなんれすよ〜?!」「あ〜、はいはい。・・・なんかツッコミどころ満載な文章だったけどわかったよ」「・・・つまりだ」ところ変わってここは外。さっきの牛乳をお皿に少し持ってきて、「においを嗅いでも、色を見ても、粘りけを見ても煮ても焼いても結局、いまの私たちには鋭い感覚が欠落していて判断は難しい」「そうれすねぇ・・・」そして、そのお皿を地面において、「ここはひとつ、私たちの後輩たちに手伝ってもらおうとな・・・」「そ、それって、野良猫さんたちれすかぁ?」ミドリは慌てて、「それって人体・・・いや、猫体実験れすよぉ、アカネひゃん!それって、とっても可哀想れす〜!それにこんなとこ誰かに見つかったら、動物愛護団体以前にタマミ姉さんにぼこぼこにされますれすよ〜」「あ〜、それはあれだ・・・。野良君たちは鋭い感覚をもっているから、危険を感じたらおのずと飲むことなんてないだろう」アカネは今日の空の色を見て言った。「そ、そうなんれひょうか?」ミドリは、じと目になっていたが、アカネに手を引かれて物陰に隠れた。・・・。何時間経っただろう。日中の暖かな日差しは過ぎ去り、変わって頬を撫でる冷たい風が夕方が近いことを教えてくれる。ぶるるっ。ミドリが身震いした。「もう帰りまひょうよぉ、猫さん来てくれませんし〜・・・」「どうしてだ・・・。わざわざ野良君の多いはずのところを選んできたはずなのに・・・」・・・・・・。「あの、アカネ姉さん?」「・・・なに?」「野良猫さんたちの鋭い感覚からして、いきなりあんな道の真ん中に牛乳の入ったお皿が置いてあるのは、おかしいと感じたのではないれひょうか?」「・・・・・・。」がーん。「ああっ!アカネお姉ひゃん、そんな背中を見せてしゃがみこんで、地面をぐりぐりして全身で悲しみを表現しなくてもっ!」ぐりぐりぐり・・・。「ふぅ・・・、もういいや、お皿の牛乳も痛んできただろうし、この実験は失敗だね・・・」「そうれすねー・・・、あっ!」「・・・どうしたんだ?」「・・・牛乳のパック、冷蔵庫に入れてくるの忘れてたれすよ」おしまい・・・。「ああっ、アカネお姉ひゃんが両膝を地面につけて、両こぶしを握り締めながら何かに耐えているれすよ!」ふるふるふる・・・。
2003年01月31日 (金) 07時35分
単刀直入に疑問を言わせて貰うと、ミドリはアカネのことを「アカネさん」と読んでたような…まぁ、おもしろいですし別にいいんですけどねでは
2003年02月04日 (火) 15時48分
変化コンビの場合、基本的にはあかねがリーダーだと思うんですが、こういうのを読むと、あかねはみどりに振り回されてるのかも、と、思ってしまいますね(笑)。なにしろ充分ありそうな話なんで(笑)。
メール 2003年02月06日 (木) 00時49分
すいません、すいません・・・<調べた結果>ミドリがアカネを呼ぶとき一般・・・アカネさんコミック版・・・アカネひゃん例外・・・アカネ姉さん
メール 2003年02月06日 (木) 03時59分
確かに…。何だかんだで仕切っているのはミドリ?アカネが色々とフォローをしている感じです…。しっぽでのやりとりを見ていても、もしかしたらミドリの方が案外お姉さんかもしれませんね…。…(笑)ななに嗅いでもらったら、良いのでは?今の状態でも嗅覚は人一倍鋭いし…ぇ? そういう問題じゃない?
メール 2003年02月07日 (金) 11時48分
わたしからも言わせていただければ、あとみどりちゃんがたまみちゃんを「姉さん」と呼ぶのはおかしいです。でも、そんなこと気にならないくらいおもしろくて、くすくす笑ってしまいました。結構いい加減で、抜けたところもあるあかねちゃんも、突っ込み役に回っているみどりちゃんも不自然でなくて、魅力的でした。
メール 2003年02月07日 (金) 22時42分