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モモとご主人様の1夜【第3話】

[119]K'SARS


 僕とモモは、夜の町へと繰り出した。
 そういえば、2人っきりで歩くというのも、随分と久しぶりかもしれないな。
 何度かモモと歩いた事はあったけど、必ず誰かがそばにいたっけ。
 いや、それ自体を悪く言っているのではなくて、あまりないなって、思っただけ。
 そう考えると、本当に悪いと思うな。 
 よし、今日は思いっきりモモとの時間を楽しむぞ。
「さてと、どこに行こうか?」
「………」
「モモ?」
 反応無し。
 どうしたんだろうな、モモ。
「お〜い、モモ〜」
「………」
「お〜い、モモちゃん〜」
「………」
「モモ?」
「…は、はい!」
 少し体を揺すったら、やっと気づいてくれた。
 何か考え事でもしたのだろうか?
 まあ、いくら家族といっても個人的なことなので、触れはしないけど。
「どこに行く?」
「えっと、それでは、ご主人様のお好きなところに」
「そう? じゃあね…」
 ぐぅ〜。
「………」
「……くす」
 なんて正直なんだ、僕の腹時計。
「あ、あははは」
「…モモ、ご飯を食べに行きたいです」
「そ、そっか。じゃあ、行こうか」
「はい。行きましょう」
 少しの気まずさを残して、僕たちは大家さんからもらった食事券の場所へと向かった。

 それからしばらくして、僕たちは食事券に書かれていた場所についた。
 そこは前にミドリと行ったファミレスで、夕食時だったのか、家族連れで賑わっていた。
「賑わっていますね」
「ちょうど良い時間だしね。それで、何を頼む?」 
「えっと、あの、これ…」 
 モモがメニューに指差した先には、お子様ランチが表示されていた。
「モモ、1度良いからこれ、食べてみたかったんです」
「あはは、そうか」
「あの、おかしいですか?」
「ううん。そんなことないよ」
 やはり守護天使同士、気が合うのかなと思った。
 僕は適当なものをオーダーして、ほどなく料理が運ばれてきた。
「うわ〜〜、おいしそうですね」
「遠慮せずに、どんどん食べてね」
「は、はい! いただきます」
 モモはお子様ランチに箸をつけるのを確認して、僕も自分の料理に箸をつける。
 う〜ん、そこそこいけるかな。
 僕はそんなに自分の舌に自身をもっているわけじゃないけど、ランたちのに比べるやはり劣るかな。
 まあ、僕なんかのことはどうでもいいんだけどさ。
 さてと、モモはどうかな?
「……♪」
 あはは、楽しそうに食べてる。
 クルミの食べる顔を見るのも好きだけど、こうしてモモの幸せそうに食べる顔を見るのも、なんか新鮮でいいな。
 …はっ。
 何を考えているんだ、僕は。
 いかん、雑念を払え。
 こういうときこそ、アカネに教えてもらったまじないを…。
「あの、ご主人様?」
「……」
「ご主人様?」
「…えっ、な、何かな?」
「なんか、難しそうな顔をしていましたけど…」
「な、なんでもないよ。あはははは」
 言えない。
 とても、僕の考えていたことをモモに言えない。言えるわけが無い。
 とにかく、そういうことを表に出さないようにしないと。
「………」
「………」
 お、重い。
 空気が、重い。
 何かしゃべらないといけないのに、何かに圧力をかけられたような感じがする。
 なんなんだ、これは?
 ともかく、何かしゃべらないと。
 ……。
 ……。
 ……。
 だ、だめだ。
 言葉が喉に引っかかって、声にならない。
 一体、どうしてなんだ…。

 そのとき、めいどの世界では。
「うふふ、これも試練です。さて、これからどうでますか? ご主人様、モモちゃん」
「あの、ユキさん」
「なんですか? ランさん」
「どうして、こんなことするんですか?」
「うふふ、それは秘密です」
「はあ…?」
「言葉通りですよ、ランさん。うふふふ」
 ユキさんが、何かをしていたのだった。


<続>



 後書き♪

 おめでたいから、御赤飯〜。おめでたいから、御赤飯〜♪
「ご主人様。どこかで聞いたようなフレーズで何を歌っているんですか?」
 うふふ、実はな。
「実は?」
 この『モモとご主人様の1夜』に感想をくださった人がいたんだよ。
 しかも、それが同じモモちゃんファンなんだから、もう嬉しくて。
「だから、ご主人様が好きな話の歌のフレーズを歌っていたんですね」
 そうなのだよ。
 なので、嬉しさついでに、サキミにも何かしてやるぞよ。
「ほ、本当ですか?」
 うむ、なんでもいってたもれ。
「じゃあ私、ご主人様の作品に登場したいです!」
 …さてと、今回はこの辺にするか。
「うわ! 無視しないでくださいよ、ご主人様〜」
 ではでは、また次回に。
 K'SARSでした〜。
「うう、ご主人様〜〜!!」

メール 2003年09月01日 (月) 12時35分


[128]エマ
Re:モモとご主人様の1夜【第3話】


うおおおおおおおおお( ̄□ ̄;)!!
こ、これまた大いに堪能させて頂きました!

なんというか、このもどかしさが堪らない…。お互いの気持ちを探りあうような、この気持ち…。なんだか恋にも似ているようで……、もう見ているほうはワクワクしてしょうがありません(笑)

幸せそうにお子様ランチを食べるモモちゃん、このご主人様に代わって私が隣で見て見たいですよ(何)

しかしねぇ、まさかユキさんの企てだったとは…(笑)
どうしてこうナイスなシチュエーショ……いや、試練を課したのか……次のお話にも期待です!

HOME 2003年09月30日 (火) 20時40分




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