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(842) 金色のガッシュ!!外伝 〜仲間達と共に〜 復活魔物、しおり編 LEVEL141 勝て! 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。清麿が学校に行く時、いつもついてこようとする。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 とても頭のいい天才中学生。その頭脳のために、周りからいじめられて不登校だったが、ガッシュのおかげで変わる。


ガッシュたち六人は、通路を通って奥へと進んでいた。
「しかし、祐樹は二人で平気なのだろうか・・・」
清麿がつぶやいた。さすが、おせっかいをかけるだけはある。すると、剣心が
「平気だ。あいつ、かなりの覚悟を持った目をしていた。おそらく、あの戦いに何かあるんだろう。」
「だろうな。あそこまで何かなければ、自分達だけでやるなんて言わないよな」
グロウも割り込んで話した。しばらくすると、四人は大きな部屋に出る。
「フン・・・よくここまで来たな」
「何!?あいつは・・・」
敵を見て、グロウとサンは驚きを隠せなかった。


その頃、ムートと祐樹は・・・
「疲れた」
「は?」
祐樹が突然のんきな発言をしたので、ムートは呆れた。しかし、祐樹は先に進む。
「おい、お前疲れてるんじゃないのか?」
すると、祐樹は立ち止まって振り返り、言った。
「ウ・ソ」
その時、ムートの中の何かが切れた。
「てめえ、真面目にやりやがれーー!」
「げ!」
ムートが祐樹を追いかけ、祐樹は逃げながら先に進む。

「どういうことだ!なぜあんたがここにいる!」
グロウが言った。なんとその相手は、前にファルドを助けた魔物・・・グランだったのだ。
「何を言っているのか・・・俺は、二つの軍団を指揮している。」
「何!?二つの組織を同時に支配だと!?」
清麿が言った。グランは続ける。
「そうさ。だから、わざと味方同士を戦わせたのさ。「二つの組織は敵同士」と言うのを印象付けさせ、一気にお前らを潰すつもりだったのだが・・・」
「俺達が組織から抜け、ガッシュたちに味方したせいでそれは崩れた・・・だろ?」
サンが先に敵のいいたいことを行ってしまった。するとジークが
「なるほどな。俺たちは組織に入らずにいたが、そういうことだったのか。と言うことは、ヨミとか言う奴は俺達が悪だとだましたな?」
「ああ。あう言うのはうまくだまし、利用するに限る。無論、お前らもその例外ではなかった」
「チィ・・・」
グロウは舌打ちをする。一方清麿は、本を開いて心の力を溜めている。
「くそやろうが!てめえ、いい加減にしやがれ!」
「そうだぞ!お主、自分のやったことがどれだけひどいことだかわかっておるのか!!」
二人は凄い気迫を見せている。だが、グランは
「当たり前だ。ガッシュ・ベル、悪ってのはな、そんなことはわかってやるんだ。そこのとこ、よくわきまえた上で物を言うんだな・・・」
「ヌゥウ!!」
ガッシュが飛び出そうとする。しかし、ジークがそれを制した。
「焦るな、ガッシュ。確かに奴は俺も許せん。だが、怒りだけに身を任せてがむしゃらに攻撃しても、かえって相手の思う壺だ。」
「ウヌウ、だが・・・」
「いい加減にしろ!俺達がここでがむしゃらに戦って負けたら、今までに魔界へ帰っていった奴はどう思う!?お前の仲間達は、お前に王になって欲しい願いを託していったんだろ!そんな奴らのためにも、勝て!」
ジークの放った言葉に、ガッシュは冷静さを取り戻す。
「そうであったな・・・ジーク、スマヌのだ・・・(そうなのだ、今まで魔界へ帰っていった者達のためにもここで負けるわけにはいかぬ!)。」
「ああ、よく言ったぞガッシュ!みんな、悪かった。俺達が焦っていたら、勝てる戦いも勝てなくなる」
「ウヌ!みんな、いくぞ!」
ガッシュ、ジーク、グロウが走り出し、清麿、剣心、サンの三人は呪文を唱える。


続く


2005年03月15日 (火) 07時40分


(848) LEVEL142 圧倒的な力 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。清麿が学校に行く時、いつもついてこようとする。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 とても頭のいい天才中学生。その頭脳のために、周りからいじめられて不登校だったが、ガッシュのおかげで変わる。


「ザケルガァ!」
ガッシュの口から、強力な電撃が放たれる。
「フン・・・クレイシル!」
すると、グランの前に岩の盾が現れて電撃を防ぐ。
「グラン!」
グランが地面を叩くと、六人の視界がふさがれる。
「グランダム!」
「ダブ・ギルエス!」
再びグランが両手を地面につく。すると、ガッシュたち三人の横の土が壁となって三人を挟み込む。
「させるか!」
両腕の鎖が剣に変化していたので、ジークは剣で地面の壁を一刀両断する。
「ギガオルク!」
グロウが強化呪文を発動し、自らの体が光りだし強化される。そして、三人は突っ込んでいく。
「グランセン!」
グランの目の前に大砲が現われ、そこから複数の岩が放たれる。
「ラシルドォ!!」
ガッシュの目の前に長方形の盾が現われ、攻撃を受け止める。その隙に、グロウとジークは回り込んだ。盾も、攻撃を跳ね返す。
「無駄無駄ぁ!クレイド!」
呪文が発動すると、三人の足元から粘土が現われて足を縛る。
「グランバイソン!」
グランが地面によって作られた蛇を召喚した。そしてそれは、跳ね返ってきた岩を飲み込みガッシュへ向かっていく。
「く・・・ラウザルク!」
ガッシュに雷が落ち、ガッシュは虹色の光を纏う。そして、攻撃を回避して突っ込む。
「ヌァアアアアアアア!!!」
回り込んで突っ込んでいくガッシュ。グランは、右手を前に出して、戦闘の構えを取る。
「ディオル・グラドルク!」
呪文の効果により、周りの土が集まってグランの鎧となる。さらに、彼の右手には地面の槍が装備される。
「フン!」
突っ込んできたガッシュを、グランが槍で弾き飛ばす。
「だが・・・呪文はもう吹っ飛ばしたぜ!」
その隙に、グロウが後ろに回りこんでいた。ジークも前に出る。
「(違う呪文を使ったせいで解除されたか・・・だが・・・)永太、もう一度だ!」
「よし、ディオル・グラドルク!」
すると、槍が大きくなり、鋭くなる。グランは大きくなった槍を振り回し、二人を吹っ飛ばした。
「ぐっ・・・」
「槍を振り回すだと・・・?」
「まだ終わりではないぞ!」
さらにグランは、吹っ飛んでいたグロウに向かって走ってくる。
「させるか、ディオ・ザオルグ!!」
サンが「ギガオルク」を解除し、別の呪文を発動する。そして、グロウが気のエネルギーを放ってグランを弾き飛ばそうとする。だが・・・
「無駄だ!」
気のエネルギーはグランを弾き飛ばせなかった。グランは、グロウに向かって槍を放つ。
「槍を撃つのありかよ・・・」
グロウは半分あきらめモード?になっている。しかし、サンは呪文を使う。
「ザオルグ!」
すると、呪文を使った反動でグロウが微妙に動く。その後彼は肩に迫った槍を、体をひねってよけた。やりは壁に刺さり、ガッシュは槍の前に行く。
「ザグルゼム!」
ガッシュの口から光の球体が放たれ、槍に命中する。そして、槍が光りだした。
「甘いわぁ!」
その頃、ジークはグランと格闘を繰り広げていた。しかし、ジークはやや押されている。
『くっ、かなりのパワーだ・・・さすがに、剣だけではきついようだな・・・』
「フン!」
その時、ジークは吹っ飛ばされる。するとグランは呪文を解除し、永太が呪文を唱える。
「グランガ・コブラ!!」
グランが地面を手につくと、地面によって作られたコブラがジークに向かって放たれる。


続く


2005年03月17日 (木) 06時29分


(853) LEVEL143 吸収 投稿者:ルラ

登場人物
ジルゼ 泡の術を使う魔物。ガッシュの仲間であり友達。
上野清 ジルゼのパートナー。清麿のクラスメート。現実的だが、ボケる時もある。
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。

四人は道を進んでいた。しばらくして、四人は水のフィールドへ出る。
「水か・・・ならば、敵はあいつだ!」
「ザドルク!」
突然、水の中からジャグドが鎧を身にまとって突っ込んでくる。
「ドムバブシル!」
ジルゼが四人の周りにバリヤーをはり、ジャグドを弾く。
「チィ、西条、お前らは先に行け!」
「かっこつけてるわね・・・まあいいわ、ルル、いきましょ!」
「え・・・?でも・・・」
「つべこべ言わない!」
そういうと真奈美は、ルルを引っ張って先に進んでしまった。
「なめたまねを!ザドルセン!」
ジャグドが口を開くと、複数のエネルギー弾が放たれる。
「ハッ!」
二人は攻撃をかわし、ジルゼは手をジャグドに向ける。
「オルダ・バブロン!」
ジルゼが複数の泡の鞭を放って攻撃する。
「無駄だ、ギガノ・ザドルド!」
すると、ジャグドの前にサメの尾びれのような形をした盾が現れて鞭を受け止める。
「こっちも無駄だ!バブル・ボムルガ!」
呪文が発動すると、泡の鞭が一気に爆発して盾を吹っ飛ばす。
「バブルガァ!」
強力な泡をジルゼが放つ。
「ギガノ・ザドルク!」
ジャグドが強力な鎧でパワーアップし、泡を弾いた。
「ガァアアアアアアアア!!」
強化されたジャグドが、水を泳いで接近してくる。
「チィ、ガンズ・バブ・ブルク!」
呪文が発動すると、ジルゼの分身が十人現われる。そして、分身たちがジャグドを受け止める。
「何!?止めた?」
「うおりゃぁあああああああ!!」
分身たちが、ジャグドを水中に投げ飛ばした。ジルゼはジャンプし、両手を水中に向ける。
「ガンズ・バブル!バブル・ボムルガ!」
呪文を解除し分身は消え、ジルゼがたくさんの泡を放つ。それらは、水中で全て爆発する。
「ガァアアアアアアア!!」
ジャグドは大ダメージを食らう。ジルゼは地上に戻る。
「クソがぁ!ジャグド、最大呪文だ!」
ジャグドが水中から姿を現し、相手の本が大きな光を放つ。
「クソがぁ!ジルゼ、新呪文だ!」
「まねして遊ぶな!(まあ、新呪文は絶好の使い時だけど。)」
清がぼけてると、ジルゼに突っ込まれる。
「ディオガ・ザドルセン!!」
ジャグドが口を開くと、超巨大なサメが召喚される。
「ディオラグル・バブルドン!」
ジルゼが手を前に出すと、小さな泡が放たれる。
「ハッ、何だその術は!」
「甘く見てると痛い目にあうぜ(この呪文、もう実験済みだからな)。」
泡とサメが激突する。その時、泡がサメを吸収して巨大化した。
「何!?呪文を吸収した!?」
「そう、この新呪文は敵の術を吸収してその威力も吸い取る!終わりだ!」
巨大な泡が敵を吹き飛ばし、本は燃え尽きジャグドは魔界へ送還される。
「ハハハハハーーー!!余裕余裕♪」
清が大声で笑う。しかし、ジルゼに殴られた。
「ふざけるな!」
「ぐはっ!」


続く


2005年03月18日 (金) 07時50分


(862) LEVEL144 こっちも吸収 投稿者:ルラ

登場人物
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。

「で、まだいたのね。」
「フン、余計なお世話だ!」
ルルと真奈美は、バルスとパートナーに遭遇していた。四人は戦闘の構えを取る。
「バドルク!」
バルスが鎧を身にまとってパワーアップする。
「ドムグルイド!」
なんと、真奈美はいきなりドムグルイドを使う。よっぽど急いでいるのだろうか。
「ガァアアアアア!!」
鳴き声をあげながらバルスが突進して来る。
「ドムルド!ギガロ・ビオル!」
ルルが手から爆発の波動を放つ。そしてそれは、自在に操れるようになる。しかし、
「ガルバドルク!」
バルスが回転し、波動を弾き飛ばした。
「くっ!」
そのままルルに体当たりを喰らわせ、ルルは倒れる。それを見て真奈美は、ため息をついた。
「あ〜あ、やっちゃったわ・・・」
ルルが立ち上がる。だが、彼女は明らかに凶暴化している。その時、声が聞こえる。
「光よ」
「呪文はたまりつつあるけど・・・」
そうつぶやきながら彼女はルルを見る。この状態では、ルルは明らかに暴走してた。
「ケッ、虫のクソ以下のクソの中のクソがぁ!このルル様を攻撃するたぁ、いい度胸してんじゃねえか!」
「何!?」
相手は怯む、その隙に、ルルはバルスを吹っ飛ばした。
「ガァアアア!」
「やれやれ・・・ギガ・マ・ビシルセン!!」
ルルが手を前に出すと、焔によって出来た盾が複数放たれ、バルスに命中する。それによって、バルスは遠くまで飛ばされた。
「チィイ、ディゴウ・バドルク!」
呪文が発動すると、バルスが最も強い鎧を身にまとう。そして、素早く突っ込んできた。
「・・・」
しかし真奈美は、呪文を唱えない。何かを待っているのだろうか。すると、
「天よ」
声が聞こえる。だが彼女は、これを狙ってはいなかった。
「(だいぶ近付いてきたわね・・・よし!)ギガ・ラ・ビシル!」
焔の球膜がバルスの周りに現れる。バルスは球膜に激突し、動きが止まる。
「フン、どうやらここで終わりのようだなぁ!!ルル様に勝とうなんて甘いんだよザコが!」
「焔よ」
三段階目の声が聞こえる。真奈美は、呪文の配分を慎重に考えている。
「よし、次は・・・」
その時、バルスが呪文を解除した。
「ラージア・バドルセン!」
巨大な羽が放たれ、球膜を破壊する。
「何!?」
ルルは驚く。バルスは、上昇した。相手は、本に心の力を溜める。
「ガドガルス・バドルセン!!」
すると、超巨大な羽が現れて二人に向かってくる。
「くっ、まだ最後まで行ってないのに・・・」
その時、声が聞こえた。
「時は満ちた、解き放て」
「(来た!)ルル、これで決めるわ!」
「フン、とっとと呪文を使いやがれ役立たず!!」
「(やっぱり暴走時は困るわ・・・)マオウ・ドムグルイド!!」
ルルが爆発の女神を召喚する。そして、二つの呪文は激突しそうになる。
「わざわざぶつけるだけの馬鹿じゃないわよ・・・フォスプ!」
真奈美が呪文のようなものを唱えると、女神の胸の辺りにあった鏡のようなものが術を吸収する。
「何だと!?」
「レイド!」
更に術を唱える。すると、さっき吸収した攻撃が爆発の力をまとって放たれた。
「何!?・・・ぐぁあああああ!!」
そして、相手は吹っ飛びバルスの本は燃える。
「ハイおしまい。ルル!」
「貴様、この私をたやすく名前で呼ぶな!ルル様と・・・」
その瞬間、ルルは倒れる。元に戻っただけなのだが。
『結構良いわねこの方法・・・次からはこうしよ。』


続く


2005年03月19日 (土) 09時44分


(879) LEVEL145 最悪な状況 投稿者:ルラ

登場人物
ジルゼ 泡の術を使う魔物。ガッシュの仲間であり友達。
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。


「ぎゃーーー!!」
ムートは、まだ祐樹を追いかけていた。しかし、突然止まる。
「ん?どしたの?」
「凄い力を感じる・・・」
ムートの額を、汗が伝う。それを見て祐樹も、悪寒が走る。その後、二人はさっきの穴へと戻る。
「ここだな。」
「ああ。ここから降りた道を進んでいくと凄い力を持つ魔物がいるはずだ。」
「よし!・・・ウイル・フレルク!」
呪文が発動すると、ムートの背中に炎の翼が現れる。そして、祐樹をつかんで下へと降りていった。

「嫌〜な感じがするんだよ・・・」
清がつぶやいた。ジルゼも、無言で頷く。すると二人は、全速力で走っていく。
「とにかく今は西条たちと合流するのが先決!とっとと行くぞーーーーー!!」
「走りながらしゃべるなーーー!!空気中のごみが口の中に入ってのどが痛くなるぞーーーー!!(いってるそばから口の中がごみだらけな俺。)」
ジルゼはそれ以上話さず、つばを地面に吐いた。口の中にごみが入っていたようだ。

「やっぱり、嫌な感じがするわね。」
「そうだね。敵はもうほとんど倒したのに・・・」
ルルと真奈美は、戦った後部屋で心の力が回復するのを待っていた。しかし、二人は嫌な感じがするのだ。
「おーい、西条ー!」
「ん?」
二人が声のしたほうこうを振り向く。そこには、ジルゼと清がいた。
「て言うかお前ら、まだここにいたのか?」
「あら、いちゃいけなかった?」
「そういうわけじゃない」
真奈美が挑発のような感じで言うも、清はそれを軽くスルーする。
「面白くないわね・・・」
「のんきなことをいう暇があったら先に進むぞ。」
「お前が言うな」
清が言ったことに対して、ジルゼが素早く突っ込みを入れた。

「まったく、困ったものですね・・・」
「そうね。でも、私達に会うなんてもうあいつらは終わりよ。さあグラス、終わらせてあげましょう」
転落組は、身長が170cmくらいで銀の長髪の少年と女性がいる。
「へえ、ずいぶんと余裕があるな・・・ギコル!」
相手にムカついていたジェリドが呪文を唱える。ファルドが、手から氷の矢を放つ。
「バリナ、防御を!」
「(この手の攻撃なら・・・)ジシルド!」
すると、鏡によって作られた盾が現れる。氷が鏡に直撃し、氷は跳ね返された。
「セウシル!」
ティオが手を前に出すとみんなの周りにバリヤーが現れ、跳ね返ってきた氷を防ぐ。
「まあ、このくらいはやってくれないと困りますね・・・。でも、心の力を消費しているあなたたちがこの私グラス・ノヴァルに勝てると思いますか?」
「へえ、随分と自分の力を(過信)しているようですね。そんなことでは、この戦いは勝てませんよ。」
グラスが自信たっぷりに言うと、ファルドが挑発する。
「まあいいわ。そんなことをいえるのは今のうち。グラスはボスが最も強い部下として自分と対等の立場にしたわ。それほど強いのよ・・・わかる?」
『チッ、ボスと同じくらいに強いだと?ボスのとこに行ったのは四組・・・こっちは五組・・・でも心の力を消費してる。まずい・・・かな?』
みんなの顔に緊張が走り、相手は余裕の笑みを見せていた。


2005年03月22日 (火) 07時51分


(889) LEVEL146 苦戦 投稿者:ルラ

登場人物
ティオ 防御中心の術を使う魔物。ガッシュと同じく、「やさしい王様」を目指す。ガッシュのことが・・・
キャンチョメ 変身の術を主に使う魔物。魔界でのあだ名は、泣き虫キャンチョメ。
ウマゴン 馬形の魔物で、ガッシュの仲間。本名はシュナイダー。「メルメルメ〜」と話す。
ウォンレイ 格闘の術を使う、カンフーの達人。ガッシュの仲間の魔物の中で最年長。「守る王」を目指して戦っている。
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
テッド ガッシュの友達で、肉体強化の呪文を使う。玉子焼きが大好物。

「さあ、あなた達が私に勝てますか・・・?」
グラスが挑発する。するとジードが、くわえていたタバコに火をつけてから言った。
「ほう、随分となめてるな。よっぽど俺達のことを甘く見てるか・・・」
「自分の力を過信しすぎている。まあ、ファルドがさっき言ったがな」
「メルメルメー!」
そして、ウマゴンとテッドが前に出る。
「ドラグナー・ナグル!」
「ゴウ・シュドルク!」
テッドとウマゴンが呪文によって強化され、突進していく。
「ガンズ・ジセル!」
グラスが手を前に出すと、たくさんの鏡が銃の球のように放たれる。
「メル!」
「フン!」
しかし、二人は攻撃を素早くよける。だがその時、地面に当たった鏡が粉々に割れた。
「何!?」
「させません!ジェリド!」
それを阻止するために、ファルドが両手を前に向ける。
「任せろぃ!ラージア・フリズド!」
強力な冷気が放たれ、鏡の破片を全て凍らせる。
「メルメルメー!」
ウマゴンは素早く近付き、グラスに体当たりを仕掛ける。
「おっと!」
だが、グラスはそれをひらりとかわしてウマゴンに手を向ける。いきなり攻撃をかわされたウマゴンは、驚く。
「エ・ジロン!」
グラスが、熱を帯びた鏡の鞭を放つ。
「おっと!俺も忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「セカン・ナグル!」
さっきグラスの後ろに回りこんでいたテッドが呪文で強化され、グラスにパンチを食らわせようとする。
「甘い!」
しかし、グラスはとっさに鞭を振って二人を吹っ飛ばした。その時、ウォンレイがグラスの斜め上45度のところへ上昇する。
「ガルレドルク!」
ウォンレイが回転しながら突っ込んでいく。
「ギガ・ジシル!」
グラスが手を出した瞬間、ウォンレイの回りに鏡の幕が張られる。ウォンレイはそのまま激突し、鏡の幕は破壊された。
「フフフ・・・これで一体終わりね・・・」
パリナが余裕の笑みを見せる。なんと、破壊された鏡の破片が全てウォンレイ、ウマゴン、テッドの三人に向かって落ちるのだ。
「セウシル!」
急いで恵が呪文を唱え、ティオが出したバリヤーで破片を防ぐ。
「フ、随分と余裕な物だな!ディカポルク!」
すると、キャンチョメの巨大な幻が現れる。
「・・・・・・ギガノ・ジダム!」
しかしパリナはそれを無視して呪文を唱えると、キャンチョメとフォルゴレの右と左に一枚ずつ、計二枚の鏡が現れて二人を挟み込もうとする。
「えぇええええ!!?ポ、ポルク!」
大慌てでフォルゴレは呪文を唱えた。キャンチョメがスケボーに変身し、フォルゴレはそれに乗って攻撃を避ける。
「結構もがきますね・・・素直にやられればいいものを。」
「まったくね・・・エ・ジロン!」
グラスが熱を帯びている溶け気味の鏡で出来た鞭を放つ。
「ギガ・ラ・セウシル!」
呪文が発動するとグラスの周りにバリヤーがはられる。
「無駄ですよ!」
そういうとグラスは、鞭を縮めた。
「縮めただと!?」
「メルメル!?」
ウマゴンとサンビームが声をあげる。
「ラージア・ペンダ・ラウジガル!」
グラスが手を上に上げると、複数の五角形の鏡が上から降り注いでくる。
「マ・セシルド!」
ティオが強力な円形状の盾で攻撃を受け止めるも、全ての鏡が一斉にぶつかり破片も全て命中すると一つの鏡を残して盾が崩壊した。
「もらった!」
「ギガノ・バシルド!」
突如泡の盾が現れ、破片を防いだ。
「まだいたか・・・」
「ハハハハハ、ヒーロー参上だぜベイベー!」
「馬鹿野郎!」
そこにはジルゼと清がいた。しかし、ジルゼは清を殴りつける。


続く


2005年03月25日 (金) 07時55分


(891) LEVEL147 March fool 投稿者:ルラ

登場人物
ジルゼ 泡の術を使う魔物。ガッシュの仲間であり友達。
上野清 ジルゼのパートナー。清麿のクラスメート。現実的だが、ボケる時もある。

「いてえなあ・・・ともかく、主人公ってのはこういうときに颯爽と現れて敵を瞬殺するんだよ!」
清が暴走している。全員はあきれて、突っ込む気力すらうせていた。
「残念だけど、この物語の主人公はガッシュ。俺達は主人公じゃなくて(脇役)なんだよ」
「なにぃ!?」
清の脳裏に、ジルゼの行った「脇役なんだよ」が響く。
――脇役)なんだよ 脇役)なんだよ 脇役)なんだよ 脇役)なんだよ 脇役)なんだよ――
「うぉおおおおおーーーー!!やーめーてーくーれー!」
頭の中でさっきの声が響き、清は勝手にうなされている。ジルゼは、それをあきれてみていた。すると清はそれに気付いたようで、
「な、何だその視線?まるで俺が、馬鹿みたいじゃないか!」
「馬鹿だからな」
「なんだとてめえーーーー!!」
すると清は勝手に怒り出し、本の光が大きくなる。それを見てジルゼは、両手を敵のほうに向ける。
「ガンズ・バブルーーー!!」
ジルゼが手からたくさんの泡を放つ。
「馬鹿ねこいつ・・・ガンジルド・ロンズ!」
グラスが複数の鏡の盾を出す。それに命中した泡は、全て跳ね返って二人を襲う。
「はねかえすだと!?友情タッグバトル2のラシルドかよ!?」
「のんきなことを言う暇があるなら呪文を使え!」
「アイアイサー!ギガノ・バシルド!」
強力な泡の盾が現れて、跳ね返ってきた攻撃を防ぐ。
「ならば・・・空中殺法だ!いけぇええジルゼ!」
すると清は、ジルゼを空中へと投げ飛ばす。そのままジルゼは、両手をグラスたちに向ける。
「空中に出るとはね・・・ギガノ・ジダム!」
ジルゼが空中に出た隙を狙って相手が呪文を唱える。二人の左右から、鏡が接近してくる。
「おい!ゲームみたいにやられないと思ったら大間違いだぞ!」
「あたりめえだ!とっとと呪文を使え!」
「あーあーわかってますよ〜。ガンズ・バブ・ブルク!」
呪文が発動すると、ジルゼの分身が六人現われ、三人ずつで両方の鏡を受け止める。
「バブル・ボムルガ♪」
六人の分身が一斉に爆発を起こし、鏡は破壊される。
「ドムバブシル!」
ジルゼの周り360度を泡のバリアが包み、鏡の破片を全て防ぐ。
「ディオガ・バブルドン!」
清の本が大きな輝きを放つ。ジルゼが巨大な泡の球を放って攻撃する。
「ガンジルド・ロンズ!」
再びパリナは同じ呪文を唱え、グラスが複数の鏡の盾で攻撃を防御する。しかし、鏡にひびが入っていく。
「中々やりますね・・・フン!」
鏡は全て崩壊する。相手は、迫ってきた泡の球を交わした。
「ギガ・ジシル!」
相手が呪文を唱えると、ジルゼと清の周りに鏡の膜が張られる。
「ふ〜ん♪こんな呪文で勝てると思ったら・・・大間違いだぞ!(byキャンチョメ?」
「まねする暇があったら呪文を使え・・・」
清がぼけまくり、ジルゼは突込みを入れる。
「は?マエストロする暇があったら?」
「マエストロじゃねえ!まねするだ!」
「はいはい。エルジャラス・バブル!」
すると、相手の回りに泡が現れて動きを封じた。
「く・・・私達の周りを包むとはね・・・エ・ジロン!」
グラスが鏡の鞭を放つ。それによって、相手の周りを包んでいた泡は破壊された。そのまま鞭は、ジルゼに向かっていく。
「まだだ!まだ終わるわけにはいかん!」
「まねをするなボケ!てゆうかお前今日は暴走しすぎだ!」
確かにそうだ。今回は、清が暴走しすぎている。
「五月蝿い!ハジケていると言って欲しいな。オルダー・バブローン!!」
変な呪文の唱え方だが、一応術は発動した。ジルゼが手を前に出すと、複数の泡の鞭が現れる。泡の鞭は鏡の鞭にまきつき、相殺する。
「ギガノ・バブル!(×3!)」
なんと清は、同じ呪文(しかもギガノ系)を三連続で使ったのだ。一気に同じ攻撃を三回放つ。
「ガンジルド・ロンズ!(×3!)」
相手も同じ呪文で攻撃を防いだ。しかも、三回使って・・・
「ハハハハハ!最大呪文で一気に終わりだ!ブオウ・ディオバブルガ!!!!!!!!!!」
ジルゼが巨大なエネルギーを放つ。そしてそれは姿を変え、巨大な泡によって作られた龍となった。
「・・・ルオウ・ラウラムジガル!!」
すると、人型の鏡の精霊を召喚される。
「この攻撃は特殊系の攻撃を反射しながら突っ込んでいく・・・あなたの泡の術は、無意味なのですよ!」
二つの術が激突する。しかし、ジルゼの術のほうが不利だ。
「この術にはこ〜んなつかい方もあるんですよ、奥さん。バブル・ボムルガ♪」
すると、泡の龍が口から巨大な光線を放つ。それによって、相手の術と押し合う。
「光線も特殊攻撃だが・・・威力が高ければ問題なし!」
ジルゼが言った。その時、泡の龍が相手の術を吹っ飛ばした。
「やりますね・・・でも、まだ術は・・・パリナ!」
「わかってるわ!ルオウ・・・」
相手は最大呪文を使おうとする。だが・・・
「フレルガ!」
突如放たれた強力な炎がグラスの本を燃やす、炎が飛んできた方向には、ムート、祐樹、ルル、真奈美がいた。
「今頃になって出てくる必要ないと思ったけど・・・まあ、清の心の力が無いなら本は燃やしたほうが良いからね」
祐樹が言った。グラスの本は燃え尽き。グラスは送還される。
「余計なお世話だ!でも、余裕余裕♪」
「お前がゆうんじゃねえクソが!」
「ブルァアアアアアアア!!!」
また清は、ジルゼに思いっきり蹴飛ばされた。


続く


2005年03月26日 (土) 09時08分


(895) LEVEL148 大ピンチ 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。清麿が学校に行く時、いつもついてこようとする。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 とても頭のいい天才中学生。その頭脳のために、周りからいじめられて不登校だったが、ガッシュのおかげで変わる。

「くっ、させるかぁ!」
すると清麿は、壁に刺さった槍を無理やり抜いて投げつける。それは、コブラの口に命中した。
「ガッシュ、槍のほうを向け!」
「ヌウ!」
「・・・剣心、防御呪文を!」
ガッシュは顔を槍に向け、ジークは何とか右手を前に出す。
「ザケルガ!」
「ギルエスト!」
ジークは風の盾で防御し、ガッシュの口から放たれた一直線に進む電撃は、槍に命中する。すると、さっき当たったザグルゼムが爆発を起こしたので、その衝撃でコブラも吹っ飛ぶ。
「防御術を使ったのは、万が一攻撃を相殺し切れなかった時に備えて・・・剣心、接近して隙をうかがう。状況に合わせて呪文を使うんだ」
「わかった。」
しかし、グロウはいつの間にかグランに接近していた。
「ギガオルク!」
肉体が強化される。そのまま、グロウは殴りかかった。
「チィ、ディオガ・グランドム!」
グランが地面に手を置くと、彼の前に大砲が現れて大きな岩を放つ。
「くっ、ラシルド!」
清麿が呪文を唱える。ガッシュは、さっき攻撃を相殺した後にグロウの横まで来ていたのだった。でも、これでは持たない。当然、清麿は「ザグルゼム」を使うつもりだった。しかし、突然岩が爆発する。
「何!?」
爆発した岩によってラシルドは壊され、その爆風で6人は視界が悪くなる。
「永太、心の力を薬で回復した方が・・・」
「ああ。」
すると永太は薬を取り出し全て飲む。それで体力が回復した。
「行くぞ、グランダム!」
グランが地面に手をつくと、六人の横から土の壁が迫る。
「まずい!ダブ・ギルエス!」
剣心はそれに気付いたようで素早く呪文を唱える。そして、ジークが剣で壁を切る。
「ザケル!」
ガッシュの口から電撃が放たれて天井に命中する。それによって天井は崩れ、破片がグランを襲う。
「甘い!」
だが、グランは破片を全てよけた。その時、グロウがグランの前に来る。
「まだまだ!サン、一気にけりをつけるぞ!」
「ああ!ギガオルク!」
呪文が発動すると、グロウの体が光に包まれ強化される。そのまま殴りかかった。
「ディオル・グラドルク!」
グランが土の鎧をまとう。そして、グロウと組み合った。
「チィ、全然押せねえ・・・」
ふとグロウがつぶやいた。確かに、グランはびくともしない。
「オォオオオオーーー!!まだなのだーーー!」
その時、ガッシュがグランの横に回りこんだ。
「ザグルゼム!」
ガッシュの口から光の球体が放たれ、グランに命中する。すると、相手の体が光りだした。
「余計な真似を・・・グランバオ!」
永太がムカついてる感じで呪文を唱えると、グランの周りが爆発してガッシュ、グロウ、ジークを吹っ飛ばした。
「まずはてめえからだ!グランガ・コブラ!」
サンの方向に吹っ飛ばされたグロウ目掛けて、グランが地面のコブラを出して攻撃する。
「くっ、ディオ・ザオルグ!」
グロウが強力な気のエネルギーで防御するも、それでは防御しきれずグロウとサンを吹っ飛ばす。
「ディオガ・グランドム!」
地面に砲台が現れ、そこから巨大な岩が放たれる。
「くっ、ガッシュ!」
「ウヌウ!」
何とか立ち上がったガッシュは、顔を岩に向ける。
「ザグルゼム!ザケルガ!」
光の球体を当てた後、ガッシュの口から一直線に進む強力な電撃が放たれる。だが、岩は爆発してその波動がサンの所へといった。
「しまった!」
そのままはどうはサンの前を通り過ぎた。すると、サンは本を出して困惑する。
「しまった・・・!本が!」
グロウの本には、火がついていた。


続く


2005年03月27日 (日) 17時45分


(897) LEVEL149 また会おうぜ! 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。清麿が学校に行く時、いつもついてこようとする。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 とても頭のいい天才中学生。その頭脳のために、周りからいじめられて不登校だったが、ガッシュのおかげで変わる。

「あ〜あ、やっちまったか・・・」
自分の本に火がついたのを見て、グロウはため息をついた。
「まあいい。サン、最大呪文で一気に決める!」
「何!?だが、あれはお前の体にも負担が・・・」
グロウの提案に対し、サンはあまり乗り気ではない。しかし、
「いいんだよ。せめてグランを潰してから帰らないと俺は気がすまないからな」
「わかった・・・レオウ・ギガオルク!!」
呪文が発動すると、グロウの体は銀色の光に包まれる。
「はぁあああ!」
そのままグロウは突進する。だが、それはすさまじい速度だった。
「チィ、ディオル・グラドルク!」
グランの体が土の鎧に包まれ強化される。そして受け止めようとするが、すぐに吹っ飛ばされた。
「何!?」
「ザグルゼム!」
ガッシュがグランの前にまで近付き、光の球体を放つ。そして、グランの体の光が大きくなった。
「そろそろ準備をしたほうがいいな・・・ギルエ・ロルバ!」
剣心が呪文を唱える。それによって、ジークの右手の鎖が外れる。
「ギルエ・リルバ!」
更に、左手の鎖も外れる。一方、グロウはグランを思いっきり殴り飛ばし、壁に打ち付ける。
「よし!ガッシュ、天井を向け!」
「ウヌ、わかったのだ!」
清麿の指示を聞いて、ガッシュは天井に顔を向ける。
「ザケル!」
ガッシュの口から電撃が放たれ、天井に命中して天井は崩れる。
「これで連鎖のラインを作り出す!ザグルゼム!ザグルゼム!ザグルゼム!」
三回連続で清麿は呪文を唱える。三回連続でガッシュの口から放たれた球体は、全て違う破片に命中する。
「くそ・・・永太、最大呪文で全てを吹っ飛ばせ!!」
「任せろ・・・・・・!スオウ・グランドム!!」
グランが地面に手をつくと、巨大な蛇・・・いや、龍が召喚される。しかも、とてつもなく大きい。
「行くぞ、清麿!」
「ああ!バオウ・ザケルガ!!」
「これで決めなくてはな・・・ギリンガ・ギルエス!」
ガッシュが口を開くと電撃によって出来た龍が召喚され、ジークは両手を前に出すと、巨大な鎖が現れる。バオウは、ザグルゼムをあてた天井の破片を次々と飲み込み、それらに当たっていたザグルゼムによってパワーアップしていく。
「フン、そんな術で倒せると思ったか!」
グランが吼える。そして三つの術は激突する。しかし、強化バオウと鎖は押されている。
「教えてやる!この術はな、呪文を俺が多く唱えれば唱えるほど強くなるのさ!もう俺は十回は呪文を使ってる・・・この意味がわかるか?」
それを聴いて、清麿たちは動揺する。確かに、呪文を使えば使うほど強くなるのはバオウも同じだが、それでも押されているのだ。
「だからどうしたぁ!俺はお前をぶっ飛ばす!」
その時、そういいながらグロウが龍に向かって突っ込んでいく。
「何!?あの呪文に突っ込んでいくなんて・・・」
「うるせえ!俺はお前をぶっ飛ばしてから魔界に帰るんだよ!サン、残った心の力を全て使え!」
「く・・・わかった!」
するとサンは、残りの心の力全てを本につぎ込む。それに答えるかのように、彼の魔本も大きな光を放った。
「はぁあああああああああああああ!!!!」
グロウが思いっきり龍にタックルを仕掛ける。それによって、龍は少しずつ力を失っていく。
「よし!ガッシュ!ジーク!一気に決めろ!!!」
すると、バオウと鎖が龍を粉砕する。そしてそのまま、グランと魔本を吹っ飛ばした。
「く、くそ・・・」
本は燃え尽き、グランは魔界へと帰っていく。グロウの本も、もう燃え尽きそうだった。全員がグロウの所へ来る。
「く、グロウ・・・」
「ハハハ、俺はもう満足だぜ。王にはなれなかったが、グランを吹っ飛ばすことが出来た。もう役目も終わりだぜ。」
「ああ。グロウ、またいつか会おうぜ!」
サンが言った。それにあわせ、グロウは笑顔を見せる。その後、ガッシュとジークを見て
「そうだな。じゃあな、ガッシュ、ジーク。また魔界で会おうぜ!」
そういうと、グロウの本は燃え尽きた。そして、グロウは静かに魔界へと帰って行った・・・


続く


2005年03月28日 (月) 08時47分


(899) LEVEL150 何だこの結末? 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。清麿が学校に行く時、いつもついてこようとする。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 とても頭のいい天才中学生。その頭脳のために、周りからいじめられて不登校だったが、ガッシュのおかげで変わる。

ここは、遺跡の外・・・そこには、双眼鏡を持ったビリーとキッドがいた。
「ビリー、やはりグランもグラスもやられたか。」
「ああ。何か良いことがあるかと思って一緒にいたが、これ以上いる必要はなさそうだ。奴らに見つかる前に、とっとと脱出するぞ。」
「了解。」
そういうと、二人は何処かへと去った・・・

「ムート。」
「ん?」
戦いが終わり、アポロのいる家に戻ってきたガッシュたち。全員違うことをしてるが、いきなり祐樹がムートに尋ねた。
「ラズの一族って、どんな一族なんだ?」
「ああ、あれか。作者の解説不足だからな。今俺が教えることにする。アイツの一族は、五感の術を使う一族でな。その術のおかげもあってか、以前魔界で起こった反乱を鎮圧する時大いに役立ったらしいんだ。その功績が認められてか、ラズの親父は結構な地位を得たのさ。ガテツがラズをはめたのは、そういったことが関係してると思うぜ。ともかく、俺が王になったらラズの親父をハザマから連れ戻す。」
「それがいいさ。さて、ゲームでもするか。」
すると祐樹は、かばんからPS2を取り出す(何でかばんに入ってるかは気にしないことにしよう)。
「おーいガッシュ、ゲームしようぜ〜」
プレステを持ちながら祐樹はガッシュに呼びかける。ムートはそれをあきれた感じで見ている。
「おお!やるのだ〜!」
ガッシュは目茶苦茶やるつもりだ。
「さあ、今回はいよいよ発売された友情タッグバトル2〜!」
そういいながら、祐樹はゲームソフトのはこを出す。確かにそれは、友情タッグバトル2のはこだった。しかし・・・
「祐樹、それ、GCバージョンだぞ。」
すかさず、近くで戦いの記録をとっていた清麿に突っ込まれる。
「あ、そうだった。こっちこっち」
清麿に指摘され、祐樹はPS2の友情タッグバトル2の箱からロムを取り出す。そして、電源をつけた。
「行くぞガッシュ、勝負だ〜!」
「ウヌウ、負けないのだ!」
こうして、祐樹とガッシュの勝負が始まる。
「私の出番なのだ〜。」
無論ガッシュは、自分を選ぶ。祐樹は・・・?
「フッ、こういうときはマエストロ・・・はまだ出してないから、ブラゴだ。」
祐樹はブラゴを選ぶ。そして、いよいよバトルが始まった。
「ウヌウ、ザケルなのだー!」
「甘いな、見切ってギガノ・レイス!」
「ヌォオオオオーーーー!私がやられたのだーーー!!」
ガッシュはボロ負けしている。祐樹は、「毎日やってます」と言わんばかりに脅威の実力を発揮した。
「楽勝!」
「ヌォオオオオオ・・・」
祐樹に負けたことにより、ガッシュは思いっきりへこむ。その時、突然清麿が祐樹を呼ぶ。
「ん?どしたの?」
「そろそろ帰る支度をしてくれないと、もうすぐ出発だぞ。」
清麿の言葉を聞いて祐樹は考え込む。少ししてから話し出した。
「ああ、まだ出発にはならないはずだぞ。」
「そう。アポロいわく、今は外が大雨で飛行機は出せないそうだぞ。」
「え?」
突然割り込んできた清の発言に驚き、二人は外を見る。確かに、外は大雨だった。
「そういうこと。だから清麿、昨日の続きをやるよ。」
アポロが清麿のとこに歩いてきていった。それにより、この場にいた全員が沈黙する。すると、清麿が
「なんでまたフードルーレットになるんだーーーーー!!!てゆうか、せっかくLEVEL150なのにこの話の内容は何なんだーーー!!!」


続く


2005年03月28日 (月) 10時53分


(904) ひと時の休息編 LEVEL151 フードルーレット2(前編) 投稿者:ルラ

登場人物(今回ルーレットを回す人)
ティオ 防御中心の術を使う魔物。ガッシュと同じく、「やさしい王様」を目指す。ガッシュのことが・・・
大海恵 ティオの本の使い手で、人気アイドル。清麿が・・・
パルコ・フォルゴレ キャンチョメのパートナーで、イタリアのスーパースター。女好き?
ウォンレイ 格闘の術を使う、カンフーの達人。ガッシュの仲間の魔物の中で最年長。「守る王」を目指して戦っている。
リィエン ウォンレイの本の使い手。彼の恋人でもある。前に、ガッシュと清麿に助けられた。

全員は、ルーレットのある部屋に来る。ちなみに、今回は日本語表記になっている。そして、アポロが何か言おうとすると
「今日は、順番にしてもらうぞ、アポロ。」
「あ、ああ。じゃあ、ティオからにするよ。」
清麿が凄い顔でアポロに詰め寄っていった。それに従い、アポロは仕方なくティオからにすることになった。
「もう、何で私から・・・」
愚痴をこぼしながら、ティオはルーレットを回す。少しして、球はある場所に入った。
「・・・・・・え?」
その内容に、彼女は唖然とする。なんと球が入った場所には、「豆三十個」と記されている。それを見てアポロは、豆三十個を持ってきた。
「な、なんでこうなるのよーーー!!」
ティオはショックで落ち込む。そして、またルーレットを回した(ルーレットは三回まわすことが出来る)。
「こ、これは・・・」
しばらくして球が入る。だが、そこには
「ツナ缶30個・・・(うう、なんでまた・・・)」
アポロがツナ缶30個を持ってきてティオに渡した。そして、最後の回転がスタートする。だが・・・
「うわぁああああああーーーーー!!!なんで納豆なのよーーーー!!!」
その悲惨たる結果に、ティオは暴走する。球の入ったところには、漢字で「納豆」と記されていた。

お次は恵の番だ。球をルーレットに入れる。そして、球が入るがそこには・・・
「え・・・?これは・・・」
恵は唖然とする。すると、清麿が
「いくらなんでも、原作が同じ雑誌だからって、ク○キー○ロ○パンはないだろ・・・」
球が入ったところには、確かにク○キー○ロ○パン(伏字なし)が書かれていた。
「変な物にはならなかったけど、あれはちょっと・・・」
そうつぶやきながら、恵は再び球を入れる。そして、今度は・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
入ったところには、「のり○ま」となっていた(さっきと同じく伏字なし)。
「まだまだ!」
そして三回目。今度は・・・
「これは・・・結果オーライなのかしら。」
球の入った場所に書いてあるのは、「ご飯大盛り」だった。

「では次はこの私、パールコ・フォルゴレがやらせていただこう。」
今度はフォルゴレの出番だ。そして球を入れる。
「・・・って、あれ?」
球が入った場所に、フォルゴレは唖然とする。入った場所には・・・「醤油1リットル」と記されていた。
「アハ、アハハハハ・・・まだ、次が・・・」
強がって見せるフォルゴレ。だがやはり、動揺を隠せないようだ。その後もう一回球を入れる。
「アハハハハハハハハ・・・」
再び苦笑いをするフォルゴレ。今度は・・・「ケチャップ」となっていた。
「くそぉおおおおおおーーーー!!!今度こそ決める!」
そういいながら、フォルゴレは最後のルーレットを回す。しかし・・・
「アハ、アハハハハハ・・・」
最後の最後で入ったのは、「カップラーメン5個」だった・・・。その悲惨な結果に、フォルゴレは笑い続けるしかなかった。

「次は、私か・・・」
ウォンレイが前に出る。そして球を入れる。
「こ、これは・・・」
球が入ったとこには・・・「豆腐」となっていたのだった。
「ふう、次は・・・」
再び球を入れる。しかし今度は、2回連続で「コンビニ弁当」を当ててしまったウォンレイであった・・・

「ウォンレイ、そんなに落ち込まないある。変な物だけにならなくてよかったじゃないあるか。」
へこんでいたウォンレイをリィエンが励ます。その後彼女は、ルーレットをまわすために前へ出た。
「どうぞ。」
アポロから球を受け取り、リィエンは球をルーレットに入れる。しかし、その2分後・・・
「こ、これは・・・」
なんと、リィエンは3回連続で同じものを当てた。しかもそれらは、なんと高級ステーキだった。


続く


2005年03月29日 (火) 22時32分


(909) LEVEL152 フードルーレット2(中編) 投稿者:ルラ

登場人物(今回ルーレットを回す人)
テッド ガッシュの友達で、肉体強化の呪文を使う。玉子焼きが大好物。
ジード テッドの本の持ち主で、バイクに乗って旅をしている。「自分のことは自分でやる」がモットー。
ジルゼ 泡の術を使う魔物。ガッシュの仲間であり友達。
上野清 ジルゼのパートナー。清麿のクラスメート。現実的だが、ボケる時もある。
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。

「次は俺か・・・」
次はテッドだ。アポロから球を受け取り、台に入れる。
「おお、やったぜ!」
しばらくして球が入ると、そこには「玉子焼き2皿」としるされていた。
「さあ、次は・・・」
好物が当たったことで上機嫌のテッドだが、二回目には彼の気分を一気に突き落とす出来事が起こった。
「何!?」
今度入ったところには、「塩1キロ」となっている。そして三回目も、同じものを引いてしまった。
「うぉおおおおーーーーー!!!」
その悲惨な結果に、テッドは叫ぶしかなかった。

「こいつを使うのか。そらよっ!」
魔物の次となれば、そのパートナー・・・というわけで、ジードが来る。そして球を入れる。
「っておい、こいつは・・・」
なんと球が入った場所には、「今が一回目の場合次に出たものの量を三倍にする。その場合、三回目はなし」と書かれていた。それに驚くも、ジードは二回目の球を入れる。
「何?これを三倍なのか・・・?」
球が入った場所に書かれているのは、さっきの結果に落ち込んだテッドを更にへこませるものだった。そこには・・・「玉子焼き2皿」と書かれているのであった。

そして今度は、ジルゼが行こうとする。だがその時、
「おいムート、俺はちょっと向こうの部屋に行くぞ。」
「は?」
後ろにいた祐樹がこっそりムートに言った。その突然のことに、ムートは唖然とする。
「何でだよ?」
「マエストロ出すためにタッグバトル2してくる。清が終わったら呼んでくれ。」
「あ、ああ。」
ムートは仕方なく認める。そして、祐樹はPS2をもって隣の部屋に行ってしまった・・・
「おいおい、これはないだろさすがに・・・」
その頃、ルーレットを回していたジルゼはその結果に驚く。なんと、一回目がハンバーガー100個、二回目が塩1キロ、三回目がラーメン10人前だったのだ。
「こんなに食えるかーーーーーー!!!!」
ジルゼの叫びが、部屋中に響き渡った。

「情けねえなジルゼ。俺が手本を見せてやる。さあ、行くぞー!」
お次は清だった。一体、どんな結果になるのか・・・
一回目・・・
「ノォオオオオオオーーーーーーン!!!!」
一回目の叫びが響き渡る。最初に出したのは・・・「砂糖1キロだった」。
「えーい、まだまだーーー!!」
そんでもって二回目・・・今度は
「オギャーーーーーーーーン!!!」
赤ん坊のような叫びが響く。二回目に出たのは・・・「梅干し50個」。
「何のこれしき!まだだ!」
そしてラスト三回目。しかし・・・
「ブルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
またもや叫びが部屋中に響く。最後に出たのは・・・「牛乳1リットル」だった。
「清、牛乳いっぱい飲んでもっと大きくなれば良いじゃないか・・・」
いつの間にか戻ってきていた祐樹が言った。
「なんだとてめえーーーー!!!ならば、貴様の悲惨な結果を大笑いしてやるーーー!!!」
その言葉を聞いて、清は激怒する。しかし、祐樹は平然と
「無理無理。俺は次回。今回はムートで終わりだよ。」
「は?」
祐樹の意味不明な発言に、清は唖然とする。
「まあそのとおりだ。というわけで、俺の番だな。」
本当に今回はムートで終わりです(笑)。そして、ムートが球を入れる。
「ありゃりゃ、これはちょっと・・・」
そういってため息をつくムート。今回出たのは・・・「麦茶3リットル」だったのだった。
「飲み物もいいが、普通の食い物がないとダメじゃん!」
とまあ、こんな感じに自分に突っ込むムート。そして、次は・・・
「はいはい。こりゃまた十分ですねぇ・・・」
なんだか自暴自棄になっている。二回目に出たのは・・・おにぎり15個だった。
「全く、今度こそ・・・」
今度こそ何かを当てるつもりのムート。そして出たのは・・・
「よっしゃあ!大当たり!」
歓喜の叫びが聞こえる。球が入った場所には・・・「牛丼5杯」と記されているのであった。


続く


2005年03月31日 (木) 17時08分


(910) LEVEL153 フードルーレット2(後編) 投稿者:ルラ

登場人物(今回ルーレットを回す人)
山上祐樹 ムートのパートナー。清麿の同級生だが、清麿とは違うクラス。
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。

「さあ、次は俺の番〜。」
今度は祐樹だ。アポロから球を受け取り、ルーレットに入れる。
「よし、一発目からラッキ〜!」
しばらくして球が入った場所には、「ハンバーグ二個」と書かれている。そして、祐樹はハンバーグ二個をもらった。
「さ、次は・・・」
そんでもって二回目。次は・・・
「ふう・・・」
さっきとは一転、祐樹は落ち込んでいる。二回目に出たのは・・・「ラーメン2人前」だ。
「合わないじゃないか・・・三回目いくか」
変な物を当てたショックにへこみながらも、祐樹は三回目のルーレットを回す。
「あ〜りゃりゃ〜。まあ、結果オーライか。」
仕方なさそうな感じに祐樹がつぶやいた。最後に入ったところは・・・「チャーシューいっぱい」と書かれていた。
「しかし、「たくさん」なんてアバウトだな・・・」
ラーメンを食べながら、祐樹が突っ込んだ。

「ふう、次は僕の番ですか・・・」
お次はファルドだ。そして一回目・・・
「あ・・・」
その結果に、ファルドは驚きを隠せない。なんと球の入ったとこに書かれていたのは・・・「メロン50個」だった。
「メロン50個か・・・ビクトリームだったら、泣いて喜んだだろうに・・・」
清がつぶやいた。その後ファルドは、二回連続で「メロン150個」を当ててしまい、合計350個のメロンを食べる羽目になったという・・・

「フッ、情けねえなファルド。次は俺の番だ。」
そういいながら、意気揚々とジェリドが球を入れる。しかし、こういう人に限って悲惨な結果になるものだ。当然・・・
「ノォオオオオオオオオンーーーーーー!!!!!」
悲痛の叫びが響く。ジェリドが当てたもの、それは「米粒一つ」だったのだ。
「くぅう、次こそ・・・」
だが次はこんな結果にはならず、なんとか二回連続で「ご飯大盛り」を当てたのであった。

残りも後二人・・・ルルだ。
「それっ!」
ルルは球をもらい、ルーレットに入れる。
「え!?」
しばらくして球が入る。しかしそこには、「コーヒー3リットル」と書かれている。
「まあそう落ち込まない。次があるわよ。」
落ち込むルルを、真奈美が励ます。そして二回目・・・
「ふう、これで何とか・・・」
今度はいいものが当たったようで、ルルがつぶやいた。今度入ったところには・・・「チャーハン3人前」と記されていた。
「三回目!」
少しいい気分でルルは三回目のルーレットを回す。そして、最後に入ったのは・・・
「よし!」
いいものが当たったようで、ルルは喜んでいる。入ったとこにかかれてたのは、「餃子2人前」だった。

「さあ、最後は私よ!ルーレットスタート!」
なんだか騒いでいるが、最後の回す人・・・真奈美はルーレットを回す。
「よぉし、ステーキゲット!」
そう、一回目に真奈美が当てたもの・・・ステーキだった。
「二回目行くわよ!」
そして二回目、球はルーレットの一つの枠に入った。そこには・・・「ご飯5人前」と記されている。
「そんなにいっぱいは食えるわけないわ!」
ご飯の量にムカつく真奈美。その後、三回目を回す。
「・・・・・・」
三回目の結果は凄いものだった。その凄さに、真奈美は驚きを隠せない。書かれていたのは・・・「超豪華ディナー」だった。

そして翌日・・・ガッシュ、ティオ、ウマゴン、ジルゼ、ムート、ファルド、ルルとパートナー達は、飛行機に乗って日本に向かっていた(ちなみに、ジーク、剣心、稲田、サンは先に帰った)。
「なあ、清麿はどうなると思う?」
しかしその中で、清、祐樹、真奈美、ジェリドは四人で集まって話をしている。最初に真剣な面持ちで話しだしたのは清だった。
「かなりまずいな。本人は気付いてないようだが、今度学校に行く日は最大の試練が清麿を襲うぞ。」
そういった祐樹も深刻そうな感じだ。すると、真奈美が
「しかし、何で高嶺なのかしら・・・そこが分からないわ。」
「いや、清麿でいいんだよ。まあ、そいつは・・・」
ジェリドが何かを言いかけるが、突然祐樹が割り込んできて
「今は話すな。さあ、次回に続く!」


続く


2005年04月01日 (金) 07時47分


(912) LEVEL154 清麿最大の試練 2月14日バレンタインデー(前編) 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。清麿と同じく恋愛というものは彼の辞書にはまるでない。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。恋愛に関する鈍さは随一。そのため、自分のことが好きな人が二人もいることにいまだ気付いていない。
ティオ 防御中心の術を使う魔物。ガッシュと同じく、「やさしい王様」を目指す。ガッシュのことがすき。恵が清麿のことをすきなのを知ってるのは本人以外彼女だけ。
大海恵 ティオの本の使い手で、人気アイドル。清麿のことがすき。
水野鈴芽 清麿のことが好きなクラスメート。超がつくほどの天然ボケ。

全員は元の町へと帰り、ひと時の休息をすごしていた。しかし、ただ一人だけすぐに試練が訪れる人物がいた・・・高嶺清麿である。
「なんか、嫌な予感がするな・・・」
清麿は嫌な感じを感じながらも、明日(月曜日)の学校に備えて寝るのだった。

そして翌日の朝・・・家の玄関では、ガッシュはスポーツバッグに身を包み、ウマゴンと一緒に清麿と学校に行こうとしている。
「清麿、今日も一緒に学校へ行くのだ〜!」
「メルメルメ〜!」
毎朝よく見る光景だ。当然、清麿は・・・
「えーいやかましい!大体お前、戦いの疲れって物はないのかーー!!!俺はな、おとといまでの戦いの疲れが今でも残ってるんだよ!!」
必死の訴えを聞かせる。清麿は、まだ足にシップをはる必要があるほどの筋肉痛やねんざなのだ。しかし、ガッシュとウマゴンは魔物なのでそんなものはたいてい1番寝れば治ってしまう。
「見苦しいぞガッシュ。」
突然家のドアが開き、清が入ってくる。ジルゼはいない。ガッシュとウマゴンは突然のことに驚き、清麿はその好きにウマゴンを振り落とし(ガッシュは振り落とせなかった)、家の外に出る。
「メ、メルメルーーー!!」
清も外に出る。ウマゴンは「ま、待ってよーーー!!」といった感じに訴えるも、四人においてかれるのであった・・・

「フフフ、清麿、今日はお前の人生の分かれ道かもしれないぜ。」
学校に向かって歩いてる途中、清が言った。ちなみに、祐樹、真奈美、ジェリド、氷太も合流している(ガッシュは、鬼と化した清麿が追い返した)。
「それはどういうことだ。大体、何でお前はそんなに元気なんだよ。」
清の質問は適当に答え、清麿は聞き返す。
「ああ。ジルゼの(ジオバブル)『←回復呪文』を使ったのさ。西条、How about you?」
「なぜに英語・・・?私も同じよ。ルルの回復呪文(ビバルジオ)で帰ってすぐに疲れを取ったわ。」
そのようだ。確かに、ジルゼもルルも回復呪文を持っている。それで疲れを取るとは、考えたものである。すると、清が更に
「清麿、今日は何日か分かるか?」
「お前、何でそんな質問を・・・今日は2月14日・・・ん?」
清麿は、今日が何日で何があるかやっと思い出したようである。そう、今日は・・・
「今日はバレンタインデー。でも、4月にこの話やるとは作者も手抜きだな。」
祐樹が言った。他のみんな(清麿以外)も、頷いている。

そして学校。ここで六人は、清麿、清、ジェリドのクラスとその隣にある祐樹、氷太、真奈美のクラスに分かれる。
「清麿、チョコちゃんともらえよ。」
「ん・・・あ、ああ。」
清の言葉に対し、清麿は適当に返事をして席につく。そして、清とジェリドは自分の席につく。
それを見ている少女・・・スズメ。当然、彼女も清麿にチョコを渡そうとするのだが・・・
「(よし、今よ!)高・・・」
清麿のとこへ行こうとするが、その瞬間あいていた教室の窓から
「清麿ー!」
突如ガッシュが入ってくる。どうやら、こっそり校庭に忍び込んで窓を上ってきたらしい。すると清麿は何か思いついたらしく、
「ガッシュ、ティオとルルはどうした」
「ウヌ?ティオとルルなら、ジルゼとムートとファルドたちと遊んでいると思うがのう・・・」
「馬鹿野郎!早く遊んで来い!」
凄い形相で清麿が怒る。早くも、本日二回目の鬼モードだ。それに驚いたガッシュは、学校から逃げ出すのであった・・・
「おいおい清麿、そんなことをする必要ありか・・・?」
「当たり前だ。大体アイツ、しつこすぎるんだよな・・・」
ジェリドが質問したものの、またもや清麿は軽くスルーするのであった。

そして放課後・・・清、ジェリド、祐樹、氷太、真奈美は学校を出る(ちなみに、真奈美はもう全員に義理チョコを上げている)。
「しかし、清麿さんを置いていって良いんですか?」
氷太が祐樹に尋ねる。すると、祐樹が
「いいのいいの。清とジェリド曰く、まだスズメの奴は清麿にチョコ上げられてないらしいからな。ほっといて様子見だ。」
「しかし、良いんですかそんなことして・・・」
四人の行動に、氷太は変な感じがしているのであった・・・

清麿たちが学校で授業を受けてる頃、ガッシュ達は公園にいた。
「どうぞ。」
ルルとティオは、みんなにチョコをあげていた(無論義理だが)。しかしティオは、ガッシュだけにチョコをあげてない。すると、感づいたのかルルが
「みんな、向こうで遊ぼう。」
突然なのでみんな驚くが、同意して違うとこに行く。ガッシュも行こうとしたがジルゼにとめられ、公園にはガッシュとティオだけが残った。

そして清麿は、まだ教室にいた。そしてそれを、教室の隅から見るスズメ・・・
『今度こそ、絶対高嶺くんに絶対チョコをあげるわ!』
それとまた同じ時間、今日は仕事のない恵も清麿の家に向かうのであった。もちろん目的は、スズメと同じである。

続く


2005年04月01日 (金) 11時13分


(913) LEVEL155 清麿最大の試練 2月14日バレンタインデー(後編) 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。清麿と同じく恋愛というものは彼の辞書にはまるでない。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。恋愛に関する鈍さは随一。そのため、自分のことが好きな人が二人もいることにいまだ気付いていない。
ティオ 防御中心の術を使う魔物。ガッシュと同じく、「やさしい王様」を目指す。ガッシュのことがすき。恵が清麿のことをすきなのを知ってるのは本人以外彼女だけ。
大海恵 ティオの本の使い手で、人気アイドル。清麿のことがすき。
水野鈴芽 清麿のことが好きなクラスメート。超がつくほどの天然ボケ。

「さて、そろそろ帰るか・・・」
そういって清麿は、かばんを持って教室を出ようとしたその時
「た、高嶺くん!」
「ん?」
清麿が振り返ると、スズメがいる。
「こ、これ・・・」
顔を赤らめながら、スズメは何かを清麿に渡す。
「こいつは・・・俺にか?」
これは明らかにバレンタインチョコだった。清麿は、突然のことに驚き聞き返す。
「そ、そうよ。」
「ふ〜ん、ありがとな。」
「う、うん」
そして清麿は帰ろうとするが、スズメが「今すぐ食べて欲しい」というので、清麿は包み紙を取ってチョコを出す。しかし、チョコからは変な匂いがする・・・
『こ、この匂いは・・・もしかして・・・』
変な感じがしながらも、清麿はチョコを一口食べる。だがその瞬間、口の中に一斉にわずかな甘みとものすごい量の塩辛さが清麿を襲う。
「○×△■☆@¥:;〜〜〜〜!!!」
まさか凄いしょっぱいとは誰も思わなかったであろう。清麿は、大慌てで水道場に行く。
「え?え?どうしたの、高嶺くん!?」
スズメが焦ってる間にも、清麿は水を一気に飲んでうがいを繰り返す。しばらくして、清麿が
「み、水野・・・塩、入れたか・・・?」
「え?し、塩!?」
清麿の鋭い指摘に、スズメは少し考える。

その頃、スズメの家では・・・
「あら?塩がなくなってるわ・・・」
スズメの母が、昨日まで全てあった塩が全てなくなっていることに気付いた。

「あ!」
しばらく考えた後、スズメはあることに気付く。昨日、買って来たチョコを溶かして型に入れる時、たまたま右腕が塩の入ってる袋に当たって中に入っていた塩がチョコと混ざってしまったのであった・・・。
「と、とにかく・・・俺は帰るぞ・・・」
そういうと清麿は、家に帰ってしまった・・・スズメは大失態に落ち込むのであった・・・。

再び話は、清麿が授業を受けていたころにさかのぼる。公園で、取り残されたガッシュとティオは・・・
「ウヌウ、なぜジルゼは私をおいていったのだろうかのう・・・」
ガッシュは、なぜ自分だけが置いていかれたのかが気になっていた。するとティオが、
「ガ、ガッシュ・・・」
「ウヌ?」
呼びかける。ガッシュは、何かと思ってティオの方を向いた。
「こ、これ・・・」
そういうとティオは、包み紙の巻かれた何かの箱をガッシュに渡す。
「もらってもよいのか?」
「う、うん。それとも・・・」
ガッシュは何も知らないで平然と話しているが、ティオは「もしもらってくれなかったらどうしよう」と考えている。
「ウヌ、ありがとうの、ティオ。」
そしてガッシュは、箱を受け取った。
「え、ええ!」
もらってもらえたことに、ティオは喜ぶ。ガッシュは、早速箱を開けた。
「おお、お魚の形をしたチョコなのだぁ!いただきますなのだ!」
ガッシュは、チョコをすぐに食べてしまった。その後ティオが、
「ね、ねえ。チョコどうだった?」
「ウヌウ、とってもおいしかったのだ。ティオ、ありがとうの。」
「う、うん。よかった・・・」

そして清麿。家に帰ってきた彼は、二階の自分の部屋に上がるのだが・・・すぐに、玄関のチャイムがなる。下に下りると・・・
「恵さん!?」
「ウフフ。こんにちは、清麿くん。」
「いや、ウフフって・・・」
お茶目な恵。それに対し、清麿は唖然としている。
「今日はティオの迎えもあったけど・・・」
そういいながら、恵はかばんの中から袋を取り出す。
「こ、これって・・・」
「今日はバレンタインでしょ。それとも・・・」
「あ、いや、もらうよ。ありがとう。」
清麿がお礼を言うと、恵は笑顔を見せる。その後、二人は清麿の部屋に行った。
「ん?これは・・・ホワイトチョコレート?」
部屋に行ったあと清麿が包みを開けると、中から白いチョコ・・・ホワイトチョコレートが出てきた。
『まあ、見た目が全てじゃないし・・・それにこれは・・・』
そして清麿はチョコを食べ始める。しばらくすると、突然清麿が
「もしかしてこのチョコ・・・ホワイトチョコとミルクチョコ両方が?」
「さすがね、見ないで分かるなんて(まあ、味は違うけど・・・)。そうよ。」
食べ終わった後、清麿はしばらく何も言わないでいた。すると、
「恵さん・・・あなたの気持ち、十分分かった。水野からも、同じような物をもらったし・・・(まあ塩いっぱいで死ぬほどしょっぱかったし、表面にはかろうじて読める「I love you」があったな・・・でもやっぱり、恵さんのほうが味もよかったし同じ字があってもきれいだったし・・・)。」
「・・・」
しかし恵は、何も言わなかった。更に清麿は続ける。
「でも、今はどちらかを選ぶことは出来ない。俺はガッシュを王にする!恵さんも、ティオを・・・」
その清麿の言葉に、恵は一瞬戸惑うも黙って頷いた。
『すまない、二人とも・・・。今は俺はどちらかを選ぶなんて出来ない。だから、しばらく待っていて欲しい・・・』

その日の夜、真奈美の家・・・
「ねえ真奈美。前に言った、(明日はバレンタイン)って嘘じゃないの?」
「そうよ。まあ二人ともそれはわかっていたようだから問題ないわよ」
『いや、それって問題あるんじゃ・・・』
真奈美ののんきな発言に、あきれて突っ込む気力のうせたルルであった。


続く


2005年04月02日 (土) 09時02分


(914) 衝撃の事実 更なる戦い編 LEVEL156 衝撃の事実発覚! 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。
ナゾナゾ博士 自称「何でも知ってる不思議な博士」。キッドの本の使い手だった。マジョスティック12という超能力集団を従えている。

ここは、魔界のとある家・・・ここでは、王を決める戦いの関係者が数多く集まっている。
「そろそろ、公表したほうがいいと思うものは、挙手してください。」
何かの会議が行われているようだ。今の発言に、全員が挙手する。
「分かりました。では、ただちに・・・」
そういうとその会議の主催者は、外へと出て行った・・・

「こ、これは・・・」
ある平日。学校から帰ってきた清麿は、本が光っていることに気付いて本を開くと、こう記されているのだ。
―――王候補の魔物達よ、この戦いに参加した魔物の数は100ではない・・・200だ。なぜ今になってこのことを公表するかというのは、だいぶ数が減って残りが最初の半分くらいになったからである。この現実を諸君はよく受け止めて欲しい。
「・・・って驚いてる場合じゃない!すぐにナゾナゾ博士に電話しないと!」
そして清麿は、ナゾナゾ博士に電話をかける。
「あっ、もしもし?」
向こうは電話に出たものの、そこから聞こえてくる声は・・・
「やあ、その声は清麿かい?」
「・・・・・・フォルゴレ?」
「ああ、そのとおり。」
「何でお前が出るんだよ。」
一度は驚く清麿であったが、すぐに冷静な態度でフォルゴレを問い詰める。
「あ、いや、今日はナゾナゾ博士の家に遊びに来ててね・・・」
「ああ、はいはい。ところで、魔本なんだが・・・」
「魔本?今は見てないが・・・何かあったのかい?」
どうやらフォルゴレは、魔本に記されたお知らせを見てないようだ。
「見てないのかよ!もういい、ナゾナゾ博士に代われ!!」
「あ、ああ」
清麿が怒ったので、フォルゴレはナゾナゾ博士を呼んできたようだ。
「もしもし、どうしたのかね、清麿くん。」
「ついさっき、魔本に重大なことが出たんだ。実は、戦いに参加している魔物が実は・・・200人いたらしい。」
「何!?それは本当かね・・・」
いきなり言われて、さすがのナゾナゾ博士も驚き聞き返す。
「俺がそんなことで嘘をつくわけないだろ。とにかく、キャンチョメの魔本にも出てるはずだ。」
「ウム。では、フォルゴレ君にも確認を取ってみる。」
「ああ。じゃあ、もうきるぞ。」
そういって清麿は、電話を切った。
「ただいまなのだー!」
「メルメルメー!」
その時、ガッシュとウマゴンが帰ってくる。清麿は「ああ、お帰り」と言ったら更に、電話がかかってくる。
「もしもし?」
清麿は受話器を取る。
「清麿か?サンビームだが・・・本を見たか?」
「ああ。まさか、魔物がまだたくさんいたなんて・・・」
「ところで、今度の日曜日なのだが・・・」
「?」

そして、次の日曜日・・・ガッシュと清麿は、電車に乗っていた。
「清麿、(やきゅう)とは何なのだ?」
「ん?ああ・・・」
そんなこんなで、清麿は野球の解説を目的地に着くまでしていた。なぜこんなことをしているかというと・・・
『しかし、サンビームさんが野球のチケットを二枚当てたからってくれるとは・・・ラッキーなのかどうか・・・』

「打ったー!逆転3ランホームラン!!」
実況の大きな声が雰囲気を更に盛り上げる。ちょうど今、9回表の攻撃。負けてるほうのチームが、一気に四番のホームランで逆転したのだ。
「おお!凄いのだーー!!」
「確かに。まさか、ここまで緊迫した試合が見れるとは・・・」
ちなみに、この試合はデイゲームである。しかし、それを球場の外から見る影が二つ・・・
「どうだ、やはり魔物がいるか?」
「ああ。それも二組だ。」
魔本を持った一人の男と、その男の肩に乗っている流暢に日本語を話すねずみのような魔物。
「だが、まだ行かないほうがいいぞマギス。試合の途中で襲うと目立っちまう。試合の終わった後だ。」
「・・・そうだな」
そういうと、その二つの影は何処かへと身を隠した。そして、更に球場の中に背中にバットを持った子どもが・・・


続く


2005年04月02日 (土) 11時23分


(915) LEVEL157 野球少年 ベズル 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。

試合は、さっきのホームランを打ったチームが逃げ切った。そして、ヒーローインタビュー。アナウンサーがインタビューをする。
「さあ、今日のヒーローはもちろんこの人!逆転3ランを放って勝利を呼び寄せた、南山幸輔(みなみやまこうすけ)選手です!!」
そういってアナウンサーは、マイクを南山選手に向ける。しばらくして、インタビューは終了した。

「清麿、凄かったのう・・・」
「ああ、そうだな。」
ガッシュと清麿は球場の中を歩いて外に出ようとしていた。その時、二人は衝撃の事実を目の当たりにする。
「すごいぞ幸輔!俺も、あんなふうにがんばるぜ!」
「そうだぜ!お前には才能がある。そのうち、立派な選手になれるさ。」
先ほどホームランを打った南山選手と背中にバットをしょった子どもが話している。普通に見れば親子にも見えるが、南山選手の手には、魔本が握られている。
「き、清麿・・・あの者たち・・・」
「ああ、魔物とパートナーだ!」
清麿はかばんの中から魔本を出し、ガッシュは顔を子供に向ける。すると、向こうも二人に気付いたようで
「チィ、敵か。ベズル・・・」
「ああ!」
魔物の子・・・ベズルはバットを右手に持つ。そしてそのまま、球場の外へと向かっていこうとする。
「・・・?ガッシュ、どうやら戦う気はなさそうだ。」
「ウヌ・・・」
相手に戦う意志が無いと見た清麿は、ガッシュと外に出る。
「あれ?あいつら・・・戦おうとしてないな、ベズル。」
「あ、ああ・・・」
ベズルと幸輔は唖然としていた・・・

「フン、戦おうとしないとはとんだ甘ちゃんだな。」
球場の外に出た二人の前に、先ほどの男とねずみの魔物がいる。
「何?ここにも魔物が?」
驚くも、清麿は本を持ちガッシュは顔を向ける。
「ネシル!」
呪文を男が唱えると、マギスの口からエネルギーの波動が放たれる。
「く、ラシルド!」
長方形の盾がガッシュと清麿の前に現れ、波動を受け止めて跳ね返す。
「チィイ!」
しかし二人は、電撃をまとって跳ね返された波動をよける。
「行くぞ、輝夫!」
「ああ!ギガ・ネシルク!」
すると、マギスの体が巨大化して光をまとう。
「肉体強化か!ガッシュ、行くぞ!」
「ウヌ!任せるのだ!」
清麿が心の力を本に溜める。それにあわせて、雷がガッシュに振ってくる。
「ラウザルク!!」
ガッシュの体を虹色の光が纏い、ガッシュの肉体が強化される。
「ヌァアアアアアア!!!」
ガッシュが突っ込んでいき、マギスと激突する。しかし、ガッシュは押されている。
「ヌゥウ・・・」
「はっ、その程度か?ガルネシル!」
マギスが回転し、ガッシュを清麿のところに吹っ飛ばす。
「くっ、ガッシュ!(ラウザルク状態のガッシュを一撃で吹っ飛ばすとは・・・こいつら、強い!)」
「情けねえな!マギス、とどめだ!」
輝夫の指示にマギスは頷き、戻ってきて呪文を解除する。
「これで終わりだ!ネシルガ!」
マギスの口から強力なエネルギーの波動が放たれる。
「ヌア?」
「しまった!」
だがその時、突然子どもが二人の前に来る。
「グロブシル!」
ベズルが手を前に出すと大きなグローブの盾が現れ、波動を防ぐ。
「まさか、もう一組いたとはな。ベズル、一気に行くぞ!」
「了解だ!」
そこには、ベズルと、普段着に着替え本をもった幸輔がいた。
「俺達を、助けて・・・?」
「あんたらは優しいな。俺達の大事な試合を邪魔しないし、戦いを好まない・・・そうだろ?」
幸輔の言った言葉に、清麿は無言で頷く。それを見て安心したのか、二人は走り出した。
「バトルク!」


続く


2005年04月02日 (土) 12時06分


(917) LEVEL158 驚異的な力 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。
ベズル 野球の術を使う魔物。その実力は・・・?
南山幸輔 ベズルのパートナーで、プロ野球チームの四番。

呪文が唱えられると、ベズルの持つバットが強化される。
「はぁあ!」
そしてそのまま、ベズルはバットを振ってマギスを吹っ飛ばす。
「チィイ、ガルネシル!
マギスが回転し、ベズルに体当たりを仕掛ける。
「突っ込んでくるか。バトノルク!」
幸輔は更に呪文を唱える。ベズルがスイングをすると、複数のボールが現れてマギスと輝夫に向かっていく。
「何!?」
敵が驚いている間にも、球は相手に迫る。
「輝夫、早く呪文を!」
「お、おう!ガンズ・ネシル!」
マギスが口を開くと、たくさんのエネルギー弾が放たれて攻撃を防ぐ。
「まだまだ!べズグル・ウルトルク!」
すると、ベズルの体が光に包まれる。
「よし、行くぞ!」
そういってベズルが突っ込んでいく。
「甘いわぁ!ギガ・ネシルク!」
呪文によってマギスの体が強化される。しかし、ベズルは凄い速さでマギスにスライディングを喰らわせた。
「ぐっ!」
「もらった!」
更にベズルが追い討ちをかける。しかも、先ほどよりもスピードが上がっているように見える。すると、それを見た清麿が
「南山さん、ベズルのあの呪文・・・」
「ああ、あれか?あいつは普通に使うと素早くなるだけだが、スライディングの攻撃を命中させるたびにベズルの身体能力が上がっていくのさ。」
「そんな呪文を・・・」
清麿は驚いていた。まさか、こんなに力を持っている魔物がまだ多くいたことに。
「ガッシュ、俺達も行くぞ!」
「ウヌ、分かったのだ!」

「ほらほらどーした!」
ベズルは、連続でパンチとキックを繰り出して相手を翻弄している。その速さに、相手は防戦一方だ。
「チィイ!輝夫!」
「ガルネシル!」
輝夫が呪文を唱えると、マギスが回転してベズルを吹っ飛ばす。
「チッ!」
ベズルは、一旦戻る。
「マギス、最大強化呪文だ!」
「ああ。」
輝夫の指示に従い、マギスは戦闘の構えを取る。
「ギルドム・ネシガルク!!」
呪文が唱えられると、マギスが巨大化して鎧を身にまとう。
「く、巨大化?」
「ヌア!?」
突然のことで、ガッシュとベズルは驚き声をあげる。
「ゴォオオオオオオ!!」
マギスが右前足で四人を攻撃する。
「く、ザケルガァ!」
ガッシュの口から一直線に進む強力な電撃が放たれるも、全然効いていない。
「何!?みんな、よけるんだ!」
迫ってくる足を、四人は慌ててよける。
「まずい、このままでは・・・」
清麿は焦りを感じていた。


続く


2005年04月02日 (土) 15時06分


(919) LEVEL159 一時の別れ 投稿者:ルラ

登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。
ベズル 野球の術を使う魔物。その実力は・・・?
南山幸輔 ベズルのパートナーで、プロ野球チームの四番。

「ガァアアアア!!」
再びマギスが右前足で攻撃してくる。ガッシュは顔を前に向ける。
「ザグルゼム!ザケルガァ!」
ガッシュの口から光の球体が放たれ命中したマギスの右前足は光りだす。更に放たれた強力な電撃により、ザグルゼムが炸裂し足に大ダメージを負わせる。
「よし、ボルド!」
幸輔が呪文を唱えると、ベズルがバットで地面を叩き煙が起こり相手の視界がさえぎられる。
「ザグルゼム!ザグルゼム!」
その間にも清麿は、ザグルゼムを二回唱えて両方ともマギスの顔にぶつける。
『もう2発当てた・・・後1回当てれば、(バオウ・ザケルガ)で確実に奴をしとめられる!』
清麿は残りの作戦を考えていた。そして、幸輔に
「南山さん!ギガノ以上の強力な術は持ってるか?」
「ああ、あるぞ。なんなら、ディオガでもいいが・・・」
幸輔ののんきな調子に、清麿は少し驚くも続ける。
「い、いや・・・とりあえず、視界がはれたらそれを奴の顔にぶつけてくれ。」
「了解、任せろ!ベズル!」
ベズルが前に出てバットを構える。そして視界がはれた。
「ギガノ・ボノルセン!」
呪文が唱えられる。ベズルがスイングをすると、巨大なボールが現れてマギスの顔に直撃する。
「ザグルゼム!」
ガッシュの口から放たれた光の球体が命中し、マギスの光は更に大きくなる。
「チィイ、余計な真似を!」
そういいながら、マギスは四人にのしかかってくる。
「まだ来るか!幸輔、一気に行くぜ!」
「よし来た!ラージア・バトルク!」
次の瞬間。ベズルの持つバットが先端に行けばいくほど大きくなっていた。そしてそのまま、マギスを吹っ飛ばす。
「凄い威力だ・・・ガッシュ!」
「ウヌ!清麿、これで決めるのだ!」
「ああ!バオウ・ザケルガ!!」
ガッシュの口から電撃の竜が現れ、相手に向かっていく。そして、相手に命中して大ダメージを与え、そのまま相手の本を燃やした。
「く、くそー!」
自分の魔物の本が燃えてしまったことにより、輝夫はビビリながら逃げていった・・・

「ウヌ!すごいのう、ベズル!」
「お前もだぜ。変わった呪文持ってるじゃねえか。」
あの後、ガッシュ、清麿、ベズル、幸輔の四人は話していた。そして、
「ベズル、今日から私とおぬしは友達なのだ!」
「ああ!よろしくな、ガッシュ!」
「おい、ベズル。」
楽しそうにしてるベズルを、幸輔がよぶ。
「もうそろそろ、次の試合の場所に行かないといけないんだが・・・」
「あ!悪い!じゃあ、また会おうぜガッシュ!」
そういって、ベズルと幸輔は行ってしまった・・・
「ガッシュ、いい魔物に会えたな。」
「ウヌ!また一緒に遊ぶのだ!」
「ああ!さ、俺達も行こうぜ!」
「ウヌ!」
ガッシュと清麿も、家に帰るのであった。

その次の日、清麿の家の電話が鳴っている。
「もしもし?」
清麿が受話器をとって出ると、聞き慣れた声がする。
「ああ、清麿か?南山幸輔だが・・・」
「南山さん!一体、どうしたんだ?」
「いや、じつはな。ベズルの奴、昨日あの後すごくはしゃいでてな、もう大変だったんだ。それでな、今度モチノキ町に試合に行くから、ガッシュにも伝えといてくれ。」
「分かった。ガッシュも喜ぶと思う。」
「ああ。じゃあな」
そういって、幸輔は電話を切った。一方、幸輔のいるホテルと同じ部屋にいたベズルが
「幸輔、清麿に電話したのか?」
幸輔に聞いてきた。幸輔は、「ああ、そうだが」といって頷く。
「また今度モチノキ町に行くんだろ?ああ、早くガッシュと遊びてえな〜。」
またガッシュと遊べることを知り、喜びはしゃぎまわるベズルであった。


続く


2005年04月02日 (土) 19時26分


(921) LEVEL160 氷太の思い出 投稿者:ルラ

登場人物
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。
山上祐樹 ムートのパートナー。清麿の同級生だが、清麿とは違うクラス。
水野氷太 祐樹、真奈美のクラスメートで、友人。両親が離婚して、今は母親と暮らしている。



レドルが敵のまたのあたりに到達し、氷太のもつ火がついてしまったレドルの本から巨大な光が放たれた。
「氷太!これで終わらせます!」
「ディガノジア・ゼルセン!!!」
ムートとの戦いの時とは比べ物にならないほどの大きさの腕が召喚され、龍の股間に命中した。それにより、致命的なダメージを受けた龍は倒れた。その後、みんなが集まる。レドルが帰るのを見届けるためである。
「氷太、今までの間あなたと一緒に居れてよかった。もう僕の本は燃えてしまいましたが、あなたの父さんを助けることが出来てよかったです。」
「レドル・・・。」
落ち込む氷太に、レドルが
「何落ち込んでるんですか?元気出してください。ところで、ガッシュさん。」
「ウヌ?」
「必ず、ここに来る途中で話してくれた、立派なやさしい王様になってください!」
レドルの本はもうほとんど燃え、レドルの姿もほとんど透明になっていた。ガッシュが涙声で言う。
「ウヌ!私は、絶対にやさしい王様になってみせるぞ!それまで・・・魔界で待っていてほしいのだ!」
「ええ、待ってますよ・・・。必ずなってくださいね!」
そして、レドルの本は燃え尽き、レドルは消えてしまった。

「あの時の戦い・・・」
ここは氷太の家。氷太は、ずっと前の戦いの事を思い出していた。

「ムート、氷太の家に遊びに行くぞ。」
「ん?ああ。じゃあ、行くか。」
祐樹の家。ムートと祐樹は、いきなりの祐樹の発言によって氷太の家に遊びに行くことになった。

『でも、くよくよしたって何も意味がない。むしろ、レドルに笑われるだけ・・・』
氷太は、レドルとの戦いの記録を書いたノートを見ていた。今は、もうこれ以上書くことはないが・・・
「ん?このページは・・・」
ページをめくっていると、氷太はあるページを見つけた。
『この戦いは、ガッシュくんたちと会う前の最後の戦い・・・』

その戦いが行われていたのは、前に氷太が住んでいた町の河川敷だった。
「クロウセン!」
人型の敵魔物が放った複数の鋭利な爪が、二人に向かっていく。
「アムルク!」
レドルの左腕が巨大化し、爪を打ち落とす。
「はぁあ!」
敵が次の呪文を唱えようとしている隙を見て、レドルが突っ込んでいく。
「ガンズ・ゼルセン!」
呪文が唱えられると、レドルの両腕の先部分が無数に分裂して放たれる。
「ぐっ!」
そしてそれは、相手の男の魔物とパートナーの男に命中する。
「チィイ、クレゲ!クロウゼルク!」
すると、クレゲの体が爪によって作られた鎧をまとって強化される。
「氷太、こっちも行きますよ!」
「任せてください!ゴウ・レドルク!」

氷太が回想をしている一方で、ムートと祐樹は氷太の住んでいるマンションに来ていた(祐樹の手には、何かの入った袋が握られている)。
「こんにちはー!」
インターホンを押しながら、祐樹が言った。

ピンポーン・・・
外から聞こえるインターホンの音。それを聴いて、氷太は今は母親が買い物に行ってることを思い出し、玄関に向かう。
「よっ!」
ドアを開けると、祐樹がいきなり話しかけてきた。
「ゆ、祐樹君?」
「そ、祐樹君。遊びに来たんだが、今は平気か?」
「ああ、大丈夫ですよ。さ、どうぞ。」
ムートと祐樹は中へと入った。そして、氷太の部屋・・・
「どうだ、最近?親父さんとは会ってるのか?」
「会ってますよ。でも、心を操られてたなんていえないからなんでずっと意識を失ってたかって言う理由を説明するのが大変でしたよ・・・」
『確かに。記憶が抜けてたようだから説明もちゃんとしとかないといけないわけだ・・・』
少し考えた後、祐樹は部屋の中を見る。すると、記録を見つけた。
「ん?戦いの記録・・・?あ、俺とムートとの戦いもある。」
「今までの戦いを記録したものです。見ますか?」
「ああ、見ます。」
そして三人は、記録を再び見る。しばらくすると、氷太が
「そうだ。ある戦いの話、聴いてくれますか?」
「いいぞ。」
祐樹は快く承諾した。氷太はさっき回想していたとこまでを話したあと、更にその続きを話し出す。


続く


2005年04月03日 (日) 15時54分




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