ここの回までのあらすじ
薬を使った陰謀を打ち砕き、元の生活に戻ったガッシュたち。お互いの力を高めあうために、仲間同士でのバトルトーナメントを実施することにした。
準々決勝が終了し、全員戻ったところでナゾナゾ博士が、
「これで準々決勝は終了した。準決勝は、十分後に行う。それまでは、休憩とする。」
そして、みんな休憩し、約十分後・・・。
「では、準決勝第一回戦を開始する。両者、前に!」
ガッシュ、清麿、ティオ、恵が位置につく。
「試合開始!」
試合開始の合図がなり、ガッシュはティオの方を向き、ティオはガッシュに向けて手を向ける。
「ザケル!」
「サイス!」
電撃と三日月形の刃が激突し、相殺する。
「・・・」
それから少ししたが、四人とも動こうとしない。
『(ザケル)は(セウシル)に防がれる・・・。(ラシルド)は向こうが(サイス)を使ってきた時しか役に立たない。(ジケルド)なんて論外だ。(バオウ・ザケルガ)も(ザグルゼム)を使わないと(マ・セシルド)に防がれる危険性もある。(ザケルガ)なんて、下手に使ったら(ギガ・ラ・セウシル)で跳ね返されるだけ。やっぱり、(ラウザルク)と(ザグルゼム)を中心に戦わないとな・・・。』
『(セウシル)ならザケルは防げる。でも、(サイス)を使っても(ラシルド)で跳ね返される。(マ・セシルド)は攻撃を防げるけど、攻撃は無理・・・。やっぱり、(ギガ・ラ・セウシル)で攻撃を跳ね返していかないと・・・。』
その時、がッシュと清麿が動き出した。
「ザケル!」
ガッシュの口から放たれた電撃がティオと恵の前に落ち、煙が立つ。
「これは・・・?」
すると、また呪文の声が聞こえる。
「ザケルガ!」
「ザケルガ」と言う声に反応した恵は、とっさに術を唱える。
「ギガ・ラ・セウシル!」
円形状のバリヤーがガッシュと清麿のいるはずの場所の周りにかかる。しかし、煙が立ち込めていてよく見えない。その時、
「ザグルゼム!」
ガッシュの口から光の球体が放たれ、ティオに命中した。それによって、ティオの体が光る。
「え?ガッシュたちの周りには(ギガ・ラ・セウシル)がはられてるのに・・・。」
その時煙が少し晴れ、ガッシュと清麿がバリヤーの外にいた。
「残念だったな。さっきザケルを撃った後、俺達は煙にまぎれてこっそりとティオと恵さんの後ろに移動した・・・。そして関係無い所にザケルガを放ち、わざと(ギガ・ラ・セウシル)を使わせた。そしてその後にザグルゼムを撃ったのさ。」
そして、煙が全て晴れた。ガッシュが二人とは全然関係ない方向を向く。
「ザグルゼム!」
ガッシュの口から球体が放たれる。
「ザグルゼム!」
再び球体が放たれる。
「させないわ。サイス!」
ティオが、ガッシュがザグルゼムを当てた崩れた壁の破片に向かって刃を放つ。
「ラシルド!」
ガッシュが破片と刃の間に回りこみ、ガッシュの目の前に長方形の盾が現れ、刃を跳ね返した。
「く・・・、セウシル!」
バリヤーが跳ね返ってきた刃を防いだ。その隙に、清麿が
「今だ!ザケルガァ!!!!!」
ガッシュの口から放たれた強力な電撃がザグルゼムを当てた壁の破片に命中する。さらに、電撃は別のザグルゼムを、当てた破片に命中し、パワーアップする。
「マ・セシルド!」
強力な円形状の盾が電撃を受け止める。ひびが入ったが、何とか防いだ。
「まだまだ!ザグルゼム!ザグルゼム!」
再び清麿はザグルゼムを連続で唱える。
「バオウ・ザケルガ!」
ガッシュの口から電撃龍が召喚される。そして、ザグルゼムを当てた壁の破片に命中しバオウはパワーアップする。
「マ・セシルドー!!!」
さっきよりも心の力を込めて盾を出す。電撃流と激しく激突する。
「オォオオオオオオオオ!!!!!」
「はぁああああああああ!!!!!」
しばらくの激突の果てに、盾は崩壊する。そして、電撃龍が二人に突っ込んで行ったその時、
「ラオウ・ディバウレン!!」
ウォンレイが放った虎が、弱まっていた龍を相殺した。その後、疲労で倒れた清麿が
「ふう、やばかった・・・。」
さらに、ナゾナゾ博士が
「この勝負、決着はつかなかったが優勢だったガッシュくんの勝ち!」