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(951) 金色のガッシュ!!外伝 〜仲間達と共に〜 LEVEL161〜LEVEL170 投稿者:ルラ

LEVEL161 楽しく過ごそう

登場人物
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。
山上祐樹 ムートのパートナー。清麿の同級生だが、清麿とは違うクラス。
水野氷太 祐樹、真奈美のクラスメートで、友人。両親が離婚して、今は母親と暮らしている。


クレゲと、脚力が強化されたレドルが突っ込んでいく。
「フン!」
クレゲが右手の爪を振り下ろす。しかし、レドルは素早く攻撃をかわしクレゲの腹に蹴りを喰らわせる。
「ディオギコル・アムルク!」
攻撃を受けて体勢が崩れたクレゲを、レドルは氷をまとって強化された右腕で殴り飛ばす。
「なめるな!ゴウクロウ・ガゼルク!」
なんとか体勢を整えたクレゲは、更に強力な爪の鎧を身にまとって強化される。
「く・・・氷太!」
「ラージア・ゼルセン!」
相手が呪文を発動したのを見ると、レドルは一旦戻ってきて氷太が呪文を唱える。そして、レドルの両手首から先の部分が合体して巨大なロケットパンチになって放たれた。
「無駄だ!」
だが、相手は攻撃を破壊する。
「攻撃を・・・破壊した?」
自分の呪文が破壊されたことにより、二人は動揺して一瞬怯む。その隙を狙って、クレゲがレドルを爪で攻撃した。
「ぐぁあ!」
「レドル!」
攻撃を喰らって吹っ飛ばされたレドルに氷太が駆け寄る。レドルの腹には、爪によって作られた傷がありそこからは出血している。
「ハハハ、もう終わりだな!南北!」
「もらったぁあ!ガンズ・クロウセン!!」
南北は強化を解除した後呪文を唱え、クレゲがたくさんの爪を放って攻撃する。
「まだです・・・!」
その時、レドルは再び立ち上がって氷太の方に顔を向ける。それを見て氷太は、呪文を唱える。
「ディオザケル・アムルク!」
向かってきた爪を、レドルは電撃で強化された右腕で全て防ぐ。
「ディガノジア・ゼルセン!!」
そして氷太は、最大呪文を唱える。レドルが両手を前に出すと、とてつもなく巨大なロケットパンチが現れる。
「なななななななななななな、なにぃいいいいいいーーー!!??ギ、ギガノ・クロウドン!」
レドルたちをなめていたのか、相手は凄く驚いて一番強い呪文を唱える。しかし、そんな術では効くはずも無くあっけなくやぶられて腕が二人を襲う。
「ぐぁあああああああああ!!!!!」
そして、相手の本は南北の手を離れる。
「ディオエムル・アムルク!」
それを見計らってレドルが、炎をまとって強化された腕で本を燃やす。クレゲは、魔界へと送還された。

「・・・以上です。」
氷太が話し終わる。するとムートが
「なるほどな。しかし、呪文が弱すぎだな相手は。」
余裕の発言をする。それを聞いた祐樹が、
「だな。俺達は(ディオガ)や(〜オウ)を普通に持ってるし。」
「あはははは・・・」
二人の発言に、氷太は苦笑いをしていた。
「まあなんだ、とりあえずこれを見てくれ。」
そういうと祐樹は、袋の中から何かを出す。それは、写真だった。写真には、ガッシュ、ムート、レドルの三人が一緒に遊んでいる姿が映っていた。
「これは・・・」
「ムートが持ってたのさ。あ、そうそう、袋には他に何が入ってるかといえば、お菓子と漫画とゲームだから。」
レドルが楽しそうにしている写真をもらえ、氷太は笑顔を見せた。そして、三人は楽しく今日を過ごすのであった・・・


続く




LEVEL162 侵入者
登場人物
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。

とある平日、清麿、ジェリド、清は数学の授業を受けていた。さすがに授業の間は、
平和に・・・と思ったら突然教室のドアが開き、サングラスをした黒服の男が16人入ってくる。
『げ、あの黒服は・・・』
全員は驚く。しかし、その中でもジェリドは特に驚いていた。
「な、なんだねあんたたちは?今は授業中・・・」
無論、授業をしている中田先生は前に出る。すると、黒服の一人が先生を無視してジェリドの方に来る。
「なんだあんたら?俺達の友人を襲うとは、随分な度胸持ってるじゃねえか」
そういってジェリドの前に出たのは清だった。その上、どこから来たのかジルゼも一緒で、その手には魔本が握られている。
「何!?(清の奴、いくらジェリドを助けるためだからって呪文を使う気か!?)」
清麿は驚き清とジルゼがみんなから見えにくくなるような場所に行く。
「邪魔をするな。」
一言言うと男は、三人に向かっていく。
「しつこい!ジルゼ!」
「了解だ!」
そしてジルゼが男を止める。
「いまだジェリド、逃げろい!」
「Thank you!」
英語で「ありがとう」というと、ジェリドは教室の外に逃げようとする。
「させるか!」
しかし、別の男に阻まれた。
「悪いが、逃がすわけにも行かないのでね。」
男が言った。しかし次の瞬間、鈍い音と共に男は倒れる。ジェリドが驚き男の後ろを見ると、真奈美がいた。
「まったく、何の騒ぎ?さ、授業が終わるまで逃げてなさい。」
「わりい!」
ジェリドは、襲ってきた別の男の腹を蹴飛ばして廊下をかける。けれど、また男が現れる。
「いつまで出て来るんだよ!!」
しかしまた、今度は祐樹が男を蹴飛ばす。

「とぉ!」
教室では、ジルゼが男を吹っ飛ばす。
「行くぞ!」
フッ飛ばした後、ジルゼと清は廊下に行く。そこには、男と格闘している祐樹と真奈美がいる。
「甘い!」
祐樹は、次々と男をなぎ倒している。しかし、数名がそれをかわしてジェリドを追っていく。
「させるか!ドムバブシル!」
男達の周りを泡のバリアが覆い動きを封じる。

そして放課後・・・あの後ジェリドは、何とかみんなの協力で逃げ切ることが出来た。また襲われてはたまらないので、みんなで下校し、魔物達もたまたま来ている。
「なあジェリド。」
その途中で、清が質問をする。
「あいつら、なんなんだよ?」
「ああ、あいつらか?あいつらは俺の・・・」
質問に対し、ジェリドが答えようとしたその時、
「よう。久しぶりだな、ジェリド。」
「!」
その声は、どうやら男のようだ。するとジェリドは、はっとした感じで声の主を見る。
「あんたは・・・」


続く






LEVEL163 後継ぎ
登場人物
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。

「よっす!」
その声の主は、身長の高い青年だった。すると、その挨拶にムカついたのかジェリドが
「何がよっす!、だ!こっちはな、あんたのせいで学校に親父直属のボディーガード隊が着て大変だったんだぞ!!」
かなり怒っているジェリド。しかし、青年は
「そうカッカするなよ〜。でも、親父がお前を連れて行こうとしたってことは・・・」
「?」
「・・・そろそろ次期社長が必要なんだな。」
一瞬にして青年とジェリド以外のみんなが固まる。さすがに、「次期社長」と言う単語を聞けば無理もないだろう。
「なんでだよ?親父はまだまだ元気だぞ」
しかし、ジェリドはそれをあっけなく否定する。青年は、どっか違う方向を向いて口笛を吹いている。
「おい!聞いてんのかよ・・・」
しゃべる続けるジェリド。その時、再び黒服5人が現れた。
「今度こそ逃がし・・・」
またもやジェリドを狙っているようだ。周りには人が少ないので、清と祐樹は本を開く(強化呪文を唱えるため)。すると、男達は青年を見て
「・・・ゼルドさん?」
「よぉボディーガード隊。久しぶりぃ!」
「俺の話を聞け!」
どうやら青年の名は、ゼルドと言うようだ。
「ジェリド、アイツは一体誰なんだ?」
清麿が聞く。質問に対し、ジェリドは
「ゼルド・アロフ・・・俺の兄貴だ。」
「何!?」
「それと・・・何で俺がこんな丁寧に日本語を話せるか・・・分かるか?」
そういうとジェリドは、更に続ける。
「俺とゼルドはある巨大会社の社長の子どもだ。前から英才教育を施された・・・。だから、JapaneseもEnglishも話せるわけだ。」
『なるほど、英語の授業がやたらと得意なのはそういうわけか・・・」
話を聞いて清麿は納得する。しかし清が
『ん?じゃあ何で英才教育受けたのに他の教科は成績悪いんだ?』
と、心の中で突っ込んだ。すると、ゼルドが
「全く・・・あいつらもしつこいぜ。親父も、子どもにぐらい好きにさせろ」
「何が好きにさせろだ!俺は14歳だがあんたは22歳!その上、アメリカの某大学を15歳で卒業しといて7年間放浪のたびをして逃げ回ってたあんたが言うな!そのせいで俺にとばっちりが来たんだぞ!!」
ジェリドは激怒している。そして本を取り出し、ファルドを前に来させる。
「おいおい、俺を呪文で攻撃する気か・・・」
「(魔物の戦いを知ってる?)そうだよ!ギコル!」
相手の放った言葉に怯みながらも呪文を唱えると、ファルドの両手から複数の氷柱が放たれる。
「でもまあ、俺もそれくらいはできるのでね・・・」
するとゼルドは、魔本を懐から出して呪文を唱える。
「ウイシルド!」
呪文が唱えられるのとほぼ同時に子どもが現れ、手を前に出すと風の盾が攻撃を防ぐ。
「あんにゃろー!ムート!ギガノ・・・」
祐樹が呪文を使おうとする。しかし、ジェリドはそれを制した。
「悪いがこいつは俺達兄弟の問題だ。ここは俺とファルドだけで行く。みんなは違うとこから見ててくれ。」
「分かったよ。じゃあみんな、退散〜」
ジェリドの説得を聞き、祐樹が言った後みんなは下がる。
「さ、素早く決めるぞウインド♪」
「真面目にやってくれゼルド。」
のんきにしているゼルドを、魔物のウインドが突っ込む。そして、兄弟対決が始まった。


続く


LEVEL164 風の力

登場人物
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。

「こっちから行くぞ!ガンズ・ギコル!」
先に呪文を唱えたのはジェリドだった。ファルドが手からたくさんの氷柱を放つ。
「せっかちだなぁ・・・ウイルク!」
ゼルドも呪文を唱える。すると、ウインドがゼルドをつれて空中に飛び上がって攻撃をかわした。
「何!?」
驚きジェリドは声をあげる。
「ウインドの足の周りを空気が覆っている・・・それによって上空に上がれるようになってるんだな。」
呪文を見ていた祐樹が解説をつけた。ウインドとゼルドはおりてくる。
「どんどん行くぜ!ガルウイルク!」
素早くゼルドは呪文を唱える。ウインドが風を身にまとって回転しながら突っ込んでくる。
「チィイ、ギコガルク!」
対抗してジェリドも肉体強化を使う。ファルドが冷気で強化され、ウインドを受け止める。だが、少しずつだが押されている。
「もらった!」
ウインドが吼える。刹那、ファルドが吹っ飛ばされる。
「く・・・ジェリド!」
「グオウ・イオルガ!」
空中で体勢を整えたファルドが手をむけ、ジェリドが呪文を唱える。氷の龍が召喚されて向かっていく。
「中々の呪文だな、ジェリド。だが・・・ドルグ・ウイルガ!」
ウインドが手を前に出すと、大きな竜巻が現れて龍を飲み込み相殺した。
「何・・・!?龍を飲み込みやがった!」
「これで終わりじゃねえぜ!エイジャス・ドルウイル!」
呪文が唱えられると、ウインドが地面に手をつく。それから少しすると、ファルドとジェリドのしたから竜巻が現れて二人を飲み込む。
「ぐぁああああ!!」
竜巻の中で、二人はぐるぐる回っている。そのせいで、目を回している。
「目が回るー!!くそ、本が振り落とされるじゃねえかーーーー!!」
確かにそうだ。ジェリドは、風で本を振り落とされそうになっていて本を必死で守っている。その時、
「あ、そうだ!ファルド、手を前に!」
やけになったかと思いながらも、ファルドは手を前に出す。
「ラージア・フリズド!」
強力な冷気が放たれた。

「さーて、どうなったかな〜」
外では、ゼルドとウインドが竜巻を見ていた。すると、突然竜巻が凍る。
「何!?(く、竜巻の中で空気を一気に凍らせて風を止めたか?)」
「ラギコル・ファング!」
更に呪文の声が聞こえる。次の瞬間、凍った竜巻が砕け氷の狼がウインド向かって突っ込んできた。
「チィ、ドムガド・ウイルドン!」
呪文に反応してゼルドも反撃の呪文を唱え、狼の周りを風が包む。
「まだまだ!」
いつの間にか地上におりていたジェリドがいった。ファルドは手を前に出している。すると、狼が風を吹き飛ばす。
「(敵の術にからみついて爆発する風を防ぐとは・・・)ウイルガ!」
ウインドの手から一点に威力が集中した風が放たれる。
「イオルガ!」
ジェリドも同クラスの呪文を唱え、ファルドの口から強力な冷凍光線が放たれる。そして、二つの術が激しくせめぎあう。
「はぁあああああ!!!」
「オォオオオオオ!!!」
二つの本が大きな輝きを放つ。少しして、術は相殺した。
「まあまあだな・・・ウインド、そろそろ決めるぞ。」
「分かった。」
そういうとゼルドは、本に心の力を溜める。それにあわせ、本が大きな輝きを放つ。
「きたか・・・ジェリド!」
「分かっている!ついに最大呪文のお披露目だ!」
二つの本は大きな輝きを放ち、ファルドとウインドは両手を前に出した。


続く


LEVEL165 出番が少ない
登場人物
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。
ウインド 風属性の術を使う魔物。冷静で、ゼルドをフォローする。
ゼルド・アロフ ジェリドの兄。アメリカの某大学を15歳で卒業した天才。

「フオゲルス・ディオウイルガ!!」
ウインドが手を前に出すと巨大な風によって作られた鳥が現れる。
「ディオガ・フリズドン!!」
ファルドが手を前に出し、巨大な冷気の球が現れる。
「いっけぇええええええ!!!」
そして二つの術は激突する。どちらも、ほぼ同等の威力だ。
「チィ・・・(結構な力だ。だが・・・!)」
ゼルドが心の力を更に込める。すると、鳥が冷気の球を打ち砕いた。
「何!?(まずい、もう心の力が・・・)」
もう心の力を使い果たし、なすすべのない二人。だが、その時・・・
「ギガノ・バシルドォ!」
ジルゼと清が二人の前に出た。強力な泡の盾が現れ、攻撃を防いだ。
『ほう、助けたか・・・』
「さて、これ以上やるってなら俺が相手だ。あんたらの術は大体見てるから、対処法も余裕で分かる。」
清が挑発する。しかし、ゼルドは本を閉じた。
「いや、これ以上はやらないさ・・・ジェリド。」
「ん?」
「社長には俺がなろう。もう俺は十分遊んだし、お前にはいい仲間達がいるしな・・・ウイルク!」
ゼルドはそういうと、呪文を使ってウインドにつかまってどっかに行ってしまった・・・
「ふう、嘘ついてなければ俺はみんなと遊べるよ・・・でも、あいつ強すぎ・・・」
「だな。まあ、お前もまだまだだ。」
清が頷きまくりながら言った。ジェリドは、イライラしながらも清に怒らなかった。

そして三日後・・・清麿は、ガッシュ、ウマゴンと家でテレビを見ていた(なぜ清麿かといえば、今回出番が少ないからだ)。
「つい先ほど、クロス社の次期社長が発表されました。今の社長の息子、ゼルド・アロフ氏でアメリカの○○大学を15歳で卒業しました。その後は・・・」
「ふ〜ん、決まったようだな・・・」
清麿がニュースを見ていたが、突然
「さあ、私達とともに悪を倒そう!」
「は?」
チャンネルが変わり、カマキリジョーになってしまった。当然犯人は・・・
「ガッシュ!何でお前、人が見てるのに勝手にチャンネルを変えるんだ!」
「ウヌウ!よいではないか!今回は500人の怪人シリーズのクライマックスなのだぞ!!」
「んなもん知るか!」
その後ガッシュと清麿は、しばらく争っているのであった・・・
「メルメル・・・」
ウマゴンがため息をつく。二人の論争には加わらず、一人でテレビを見ていたのであった・・・

更に翌日。学校にて
「ういっす清麿。ゼルドの奴、ホントに継ぎやがった。」
「あ、ああ・・・(凄いのんきだな、自分の兄のことなのに・・・)」
確かにそうだ。ジェリドは、全然気にしていない。
「おーい、清麿ー!」
廊下のほうから祐樹の声がする。祐樹、真奈美、氷太だ。
「よ!ジェリド、何とか平気だったな。」
「おかげさまで。」
祐樹の言葉に、ジェリドは軽く返事をする。そして、再びいつもと変わらぬ生活が始まった・・・



LEVEL166 メルメルメーー!
登場人物
ウマゴン 馬形の魔物で、ガッシュの仲間。本名はシュナイダー。「メルメルメ〜」と話す。
カフカ・サンビーム ウマゴン(シュナイダー)のパートナーで、自動車工場で働く技師。「グルービー」が口癖。

ウマゴンは、今日は休みのようなのでサンビームの家に遊びに行っていた(ガッシュは学校に行った)。しばらくしてアパートに着き、蹄でドアを叩く。「コンコン」と言う音がした。
「はい・・・」
サンビームがドアを開けて出てくる。するとウマゴンが、サンビームに飛び掛って舐めだす。
「ウ、ウマゴン!?どうしたんだ、今日は・・・」
「メルメルメルメル――」
まだ舐めまくるウマゴン。少しして何とか引き離し、サンビームはウマゴンを部屋に招き入れる。
「メル、メルメルメルメルメ〜。」
「なるほど。今日はガッシュは清麿のところに行ってしまったし、他のみんなもいないのか・・・」
さすがはサンビーム。大体のウマゴンの言葉は分かるのだ(ウマゴンの本名以外は)。するとサンビームがいきなり立ち上がって言った。
「よし、今日は私達二人で遊びに行こうじゃないか!今日は私も仕事が休みだからな、気にすることはないさ!」
「メルメルメ〜!」
遊びにいけると知り、ウマゴンは大喜びする。そして、二人は遊びに行った・・・

「ハハハハハハハ、楽しかったな、ウマゴン。」
「メルメルメー。」
二人はモチノキ町から少し離れた町にある大きな公園で遊んでいた。そして、帰ろうと思ったその時・・・
「キロセン!」
いきなり二人の前にエネルギーの刃が飛んできた。見ると、子どもの魔物と少年がいる。
「フフフフフ、行くぞ・・・」
「く・・・」
周りにいる人たちに被害をかけないために、二人は人のいない場所に逃げる。それに合わせて、二人も追ってきた。そして、四人は構える。
「シュドルク!」
「肉体強化か・・・ガンズ・キロセン!」
「メルメルメー!」
ウマゴンは鎧で肉体を強化する。そして、たくさんの刃をよけていく。
「よけた!?」
魔物は驚く。そのまま、相手の魔物を吹っ飛ばした。
「ぐはっ!」
「チィイ、キロルク!」
地面に着地した後、魔物は両手に剣を持って突っ込んでくる。
「メルメルメー!」
相手は剣を振り回してくる。何とかかわして行くウマゴンだが、刃の一つが当たってしまった。
「メルー!」
「ウマゴン!?」
呪文が解除されてしまう。ウマゴンは地面を滑った。
「メル・・・」
ウマゴンは何とか立ち上がる。だが相手は、更に呪文を唱える。
「キロセン!」
刃が放たれる。しゃがんでかわしたウマゴン。すると、サンビームが目の色を変えてウマゴンを見る。
「メル?」
「ウ、ウマゴン・・・鏡を見てみるんだ・・・」
そういって鏡を出すサンビーム。ウマゴンがそれを見ると・・・
「メルーーーーー!!!!」
なんと、ウマゴンの背中の毛がばっさりと刈られているのだった。当然、ウマゴンは激怒する。
「メルメルメーーーーーーーー!!!」
ついに切れたウマゴン。一体どうなる?


続く






LEVEL167 怒りのウマゴン
登場人物
ウマゴン 馬形の魔物で、ガッシュの仲間。本名はシュナイダー。「メルメルメ〜」と話す。
カフカ・サンビーム ウマゴン(シュナイダー)のパートナーで、自動車工場で働く技師。「グルービー」が口癖。

「く・・・ゴウ・シュドルク!」
怒っているウマゴンに少し引きながらもサンビームは呪文を唱え、鎧を身にまとってウマゴンが強化された。
「メルメルメー!」
凄い速さでウマゴンが突っ込んでいく。
「チィイ、ガンズ・キロセン!」
相手がたくさんの刃を放つ。しかし、ウマゴンは全て一人でよけている。
「よし、いまだウマゴン!」
敵が怯んだのを見てサンビームが指示をする。それを聞いてウマゴンが敵の懐に行って吹っ飛ばした。
「グルーービーーー!!」
いつもの決め台詞を放つサンビーム。そしてウマゴンは、そのまま敵の本を奪いにいく。
「なめるなぁあ!ギガノ・キロセン!」
すぐに立ち上がっていた魔物が大きな刃でウマゴンを吹っ飛ばした。
「何!?ウマゴン!」
「メル・・・」
立ち上がったウマゴン。相手もウマゴンも、怒っている。ようするに、サンビーム以外は怒っているのだ。
「行くぞ!ディゴウ・アムキロルク!」
呪文を唱えると、相手の魔物が巨大な剣を装備する。しかも、剣を片手で持つほど相手には力があるようだ。
「ディオエムル・シュドルク!」
対抗してサンビームも呪文を唱える。そして、ウマゴンの体を炎が包む。
「何だ・・・?」
しばらくすると、ウマゴンは鎧を身に纏っていた。
「メルメルメーーー!!」
炎を放つウマゴン。相手は剣でそれを振り払った。
「メルメルメーーーーーーー!!」
しかし、それにも怯まず炎をまとって突進するウマゴン。相手も剣で応戦する。
「メル!」
けれども、相手は吹っ飛ばされる。ウマゴンの炎の力に負けているのだ。
「よし!ウマゴン、一気に決めるぞ!」
サンビームが呼びかける。ウマゴンは、力を全て溜めて突撃用意をする。
「(呪文をもう一回使って更に強化を・・・)ディオエムル・シュドルク!!」
同じ呪文を使って強化されるウマゴン。そしてそのまま、隕石のように突進していく。
「これぞ、ウマゴンメテオアタックだ!」
怯む相手にサンビームが言う。しかし、勝手に命名していいのだろうか。
「チィイ、ラージア・キロセン!」
魔物が巨大な刃を放つ。しかしそれでは相殺できず、相手は突進を喰らった。
「くっ、一旦退散だ!」
そういうと敵は、逃げていった(本は燃えてない)。

その日の夜、清麿の家にウマゴンとサンビームはいた。
「ウ、ウマゴン!!?どうしたのだ!?」
当然ガッシュが質問する。ウマゴンが答えようにも機嫌が悪いので、サンビームが答える。
「実は今日、魔物と戦ってな。その時、相手の呪文で毛が切れてしまったんだ・・・」
「ウヌ、そうだったのか・・・」
「メルメルメ〜」
悲しそうな感じでウマゴンは声を出す。その後、なぜかは知らないが清麿はウマゴンにかまれたという(サンビームいわく、ウマゴンに育毛剤をかけようとしたのだとか)。

しかし、その翌朝
「おお!ウマゴン、よかったのう!」
「メルメルメ〜!」
なんとウマゴンは、一晩にして毛が元に戻っていた。結局清麿は噛まれ損で、サンビームは杞憂をしたのだった。


続く






十人の異能者編 LEVEL168 新たな敵
登場人物
キャンチョメ 変身の術を主に使う魔物。魔界でのあだ名は、泣き虫キャンチョメ。
パルコ・フォルゴレ キャンチョメのパートナーで、イタリアのスーパースター。女好き。


「なあ清、今回はどんな話になってるんだ?」
「ん?ネタバレか?まあいいや、今回はキャンチョメとフォルゴレが主役(多分)の話さ。俺達は出ないけどな。」
「あ、そうなの・・・」
なぜか変なことを話しているジルゼと清。一体・・・?

ここはイタリア。コンサートが開かれている最中だ。当然、歌ってるのは・・・
「チッチチッチオッパーイ、ボインボイーン♪」
フォルゴレだ。観客はたくさんいるが、全て女性だ。そしてコンサートが終わる。
「今日も凄かったね、フォルゴレ!」
「ああ、見事だろ?私の歌に、バンビーナたちはメロメロさ!」
外で話している二人。しかし、突然フォルゴレのかばんの中から「ベリーメロン(歌詞無し)」の歌が聞こえてくる。
「ん?電話だ・・・もしもし?」
実に紛らわしい着メロだ。電話に出たフォルゴレ。聞こえてくる声は・・・
「ブララララ!私の名前は華麗なるビクトリーム様だ!明日の午前十時、郊外の森で待つ!来なかったら、命はないと思え、ブルァア!」
ビクトリームの声でそういい残すと、電話は切れてしまった。二人は、さっぱり意味が分からなかった・・・

そして翌日。二人は郊外の森にいた。
「フフフフフ、よく来たな・・・」
突然ビクトリームの声がする。しかし、声の主はビクトリームじゃなく、大きな男だ。
「よくぞここに来たな。ここがお前らの墓場だ。」
今度は違う声だ。男が手を横に出すと、横から本を持った女性が現れて呪文を唱える。どうやら、男は魔物のようだ。
「ボイルス!」
魔物が口を開くと、そこから声の波動が放たれる。二人は、何とかかわす。
「魔物の罠だったのか・・・ポルク!」
呪文を唱えるフォルゴレ。キャンチョメがロープに変身する。そして、フォルゴレはキャンチョメを木に向かって投げつける。見事木に引っかかる。
「あーああーーーーーー!!!」
叫びながらフォルゴレが木の間を移動する。しかし、敵は気にせず呪文を唱える。
「オル・ボイルス!」
魔物の口から音の衝撃波が放たれる。よける二人だが、攻撃は二人を追尾してくる。
「えぇえええええええ!!?」
絶叫する二人。相手はそれを表情一つ変えずに見ている。そして、攻撃は二人の前に迫っていた。
「させるか!ディマ・ブルク!」
フォルゴレが呪文を唱える。次の瞬間、キャンチョメの分身8人は攻撃を受け止めていた。
「(分身を使う術・・・)コル、次の呪文を」
コルと呼ばれた女性は、更に呪文を使う。
「ブレイヤ・ボイルド!」
次の瞬間、キャンチョメとフォルゴレは耳を押さえる。なんと、強力な音が二人の耳を襲っているのだ。更に、呪文が解除されて分身も消えてしまう。
「この呪文は相手の耳を攻撃し、機能を低下させる・・・終わりよ」
そういった後、コルは更に呪文を使う。
「ガンズ・ボイルス!」
魔物がたくさんの音の波動を放つ。その時、二人の前に人影が現れた。
「ダブ・ギルエス!」
人影はジークだった。鎖が変化した件で素早く波動を切る。
「随分とやり手のようだな。剣心、一気に・・・!」
ジークが呼びかけ、剣心も横に来る。
「了解だ。」
しかしその時、敵は背を向けて去っていく。ジークは追おうとするが、剣心はとめる。
「ストップだ。奴はかなりのやり手だ。今突っ込むのは危険だ。」
「・・・・・・仕方ない。今は追わずにいよう。」
そういって、ジークは剣を鎖に戻す。四人は、森を去った。

そして翌日。清麿宅に電話が入り清麿が出る。相手は剣心だ。
「清麿、どうも嫌な感じがするんだ。」
「・・・どういうことだ?」
剣心の言った事に清麿は疑問を感じる。剣心は続ける。
「ジークいわく、あいつは何処かで見たことがあるようなんだ。その実力が未知数で、不用意に戦うと、返り討ちになると言っていた・・・」
そういうと剣心は電話を切った。
『未知数の力を持つ敵か・・・嫌な予感がするな。』
深く考え込む清麿。不安が頭をよぎった。


続く


LEVEL169 刻印
登場人物
ブラゴ この戦いの優勝候補といっても過言でないほどの強さを持つ魔物。最初は自己中心的な性格だったが、だんだん成長しつつある。
シェリー・ベルモンド ブラゴの本の使い手で名門のお嬢様。身体能力が高く、パートナーの中では最強ランクの強さ。

フランスの山中。二組の魔物が戦っていた。一組はブラゴとシェリー。もう一組は、フードをかぶった二人の男で一人は魔本を持っている。
「レイス!」
「フン!」
ブラゴの放った攻撃を二人はよける。魔物のほうが手を向けた。
「ガルゼルド・シャドウゼム!」
魔物が黒い光線を放つ。弾こうとするブラゴ。光線が当たると、彼の腹に×の形をした紋章が現れた。
「?こいつは・・・」
驚くブラゴ。しかし、敵はその後すぐに姿を消していた・・・
「チィ、逃げやがったか・・・」

「どうだシャドン、あの術を使えば奴らは逃げられないんだな?」
帰る途中に、パートナーの男が聞く。シャドンは頷いてこういった。
「ああ。あの術は食らわせた相手を強制的に・・・」
二人は話している。その後、二人は不気味な笑みを浮かべた。それを象徴するかのように奇妙な感じの風が吹いた。

「嫌な感じがする・・・また魔物が襲ってくるのか・・・?」
清麿が行った。放課後、清麿たちいつものメンバーは揃って下校している。すると清が
「襲って来ようがこまいが倒せばいいだけ。それにこんだけいれば、そうやすやすとは負けまい。」
「まあ、それもそうなんだが・・・」
悩む清麿。他のみんなは、あまり真剣に悩んでないようだ。
「じゃあ、また明日〜」
しばらく歩いて、公園のあたりで祐樹が言った。みんな、それぞれの家に帰っていく。
『確かに、俺達はいろんな戦いを超えて強くなった・・・術の効果も把握したし、ガッシュの能力も十分考慮した作戦を毎回指示し、確実に勝利している・・・だが何だ、この不安は!?』
そして、その不安は命中する。突然ブラゴの声がした。
「ほう、随分とのんきな物だな。ガッシュの奴はどうした?」
「この声はまさか・・・ブラゴ!!?」
悪寒を感じながら清麿は振り返る。だが、そこにいたのは大柄の魔物とコルだ。
「一体どうなっているのかしら?あなたの魔物は?」
コルが言う。ガッシュは今、植物園でみんなと遊んでいる。
『どうする!?ガッシュは今植物園にいるはず・・・。もし来てくれるとしても、その間逃げられるのか?』
清麿は額に汗が出る。かばんを持ち、今にも走り出そうとした体勢だ。その時、清麿の頭上に影が現れ光を遮る。上を見ると、背中に羽の生えた少年がいる。しかし、翼はすぐに消えた。少年は手を前に出す。
「ガンズ・フレル!」
少年はムートだった。たくさんの炎の球が敵を襲う。
「随分喧嘩っ早いのね。」
コルが言った。そして二人は、攻撃をかわす。ムートは、舌打ちをして清麿の前に来る。
「清麿、魔物の気配は感じていた!他のみんなもパートナーのところに戻ってる!直に援軍が来るはずだ!」
祐樹も前に出て本を開く。敵は呪文を使う。
「一気に決める・・・」
「ボイルスガ!」
魔物が口をあけると強力な声の波動が放たれて向かってくる。ムートは右足で攻撃に向けてキックする。
「レド・フレルク!」
呪文によってムートの足が強化され、波動を弾く。
「ギガノ・フレル!」
一気に連続攻撃をする祐樹。ムーとの手からかなりの威力の炎が放たれる。
「ボイスドルク!」
魔物の体が音の力でパワーアップする。そして、コルをつかんで攻撃を回避した。
「よけてばっかで・・・やる気あんのかぁ!リオル・フレルロン!」
「おいおい、呪文の使いすぎだ・・・」
突っ込みを入れながらも、ムートは二本の炎の鞭で相手を攻撃する。当然のごとく、相手は逃げ回る。祐樹はイライラしているようだ。
「当たらんかいゴラァ!」
切れる祐樹。ムートはあきれて物も言えない。その時、六つの人影が現れる。ジルゼ達だ。
「ギガ・ラ・ビシル!」
真奈美が呪文を唱えると、相手の上空に炎の球膜が現れる。ルルが手を下ろすと、二人に向かって球幕が落ちていく。
「結構な戦力だ・・・やはり、あの空間を利用するしかないな・・・」
魔物がつぶやく。攻撃が迫るが、またもやよけられてしまう。そのまま、相手は何処かへと去っていった・・・


続く


LEVEL170 開戦
登場人物
ガッシュ・ベル 電撃の術を使う魔物。魔界にいたときの記憶を失っている。「やさしい王様」が目標。
高嶺清麿 ガッシュのパートナーで、とても頭のいい天才中学生。

「ここは・・・一体どこだ!?」
「ヌゥウ・・・」
ガッシュと清麿の二人は、謎の闘技場にいた。今いるのは戦う場所のようで、その周りに無数の観客席がある。なぜ二人がいるかといえば・・・
『休日、俺とガッシュは買い物に行く途中だった。だが、魔物が現れたので採石場に行った後・・・突如謎の光が包んで・・・』
考え込む清麿。しかしその時、謎の声がする。
「気に入ってもらえたかしら?」
「誰だ!」
素早く振り向く二人。清麿は本を開く。そこには女性がいて、フードで体全体を隠している。
「ここは、魔界の物たちが使う決闘場・・・その名のとおり戦う場所だけどある秘密があってね・・・それに、ここは私達が改造して本とパートナーがないと呪文が使えないようにしたわ。」
話している女性。すると・・・
「おい!ここはどこなんだよ!」
いきなり清が現れて女性を蹴ろうとする。しかしかわされる。
「ボルス、やれ!」
指示を出す女性。その瞬間、ボルスとコルが現れた。
「ボイルス!」
口から音の波動を放つボルス。ジルゼが現れて波動を弾く。
「だいぶ揃ったようね・・・全員きなさい!」
女性が叫ぶ。すると、十三組の魔物とパートナーが現れた。全員がフードをかぶっており、顔が見えない。
「チィイ、総力戦か!」
清が言った。驚き清麿が周りを見ると、ティオ、ウマゴン、キャンチョメ、ウォンレイ、テッド、ムート、ファルド、ルルとパートナーたちがいる。だが、これだと数の上ではこちらが不利だ。
「今から決闘をするわ。両者一組ずつ出て全部で十四試合・・・負けたものには、容赦なく制裁が下る・・・」
『決闘!?それに十四試合なんて・・・人数が・・・足りない!』
かなり焦る清麿。その時、彼を助けるかのように三組の魔物とパートナーが現れる。
「フン、俺らを呼び出すとはな。だがこれで、互角だ!」
そういったのはゼルドだった。他には、ウインド、ジーク、剣心、ベズル、幸輔がいた。
「これで数が足りて・・・」
安堵の表情を見せる清麿。しかし、すかさず清が
「互角になると思ったら、大間違いだぞ!」
「え?」
指摘を受け、清麿は魔物とパートナーの数を数えだす。確かに、こちらが一組足りない。
「まずい・・・!一組足りない!」
「今頃気付いても遅いわ・・・自分から来たものもいるようだけど、あんたらの大半は私達が集めたもの・・・これで終わりよ」
余裕を見せる敵の女性。しかし、彼女には誤算があった。自分から来たものが多く、また、まだ来てない組がいた。それを指摘するようにシャドンが
「無理だ。まだ俺の刻印を施した組が来ていない。」
「あの強制参加の刻印ね・・・誰につけたの・・・?」
聞き返され、シャドンが答えようとするが
「俺達だ。いきなり変なとこに飛ばされたと思ったら、そういうことだったんだな。」
ブラゴだ。刻印は既に消えている。どうやら、ここに来ると消えるようだ。
「随分となめてくれたな。シェリー!」
「ギガノ・レイス!」
攻撃を放つブラゴ。だが、シャドンのパートナーが呪文を使う。
「アムシャドル!」
シャドンの腕が黒い光によって強化され、攻撃を防いだ。
「残念ねブラゴ。ここでは二チームに分かれての決闘が基本・・・つまりあんたには、こちらについてもらうか向こうに着くしかないわ・・・」
「何!?」
驚くブラゴ。するとシェリーが言う。
「仕方ないわね・・・。あいつらを倒すには、赤い本の子達のチームにつくしかないわ・・・ブラゴ、どうするの?」
「チッ、仕方がない・・・」
渋々ガッシュたちのいるほうに行くブラゴ。これで13対13。バトルがスタートする。しかし、わざわざこのような場所を選んだ敵の狙いは一体・・・


続く


2005年04月11日 (月) 18時09分


(952) LEVEL171 声の魔術師 投稿者:ルラ

登場人物
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。
山上祐樹 ムートのパートナー。清麿の同級生だが、清麿とは違うクラス。

ガッシュチームのベンチ・・・ここでは、みんなが会議をしていた。
「とりあえず一回戦だが・・・誰が出る?」
清麿が言った。全員はしんとしている。しばらくすると、誰かが手を上げた。祐樹とムートだ。
「まずは俺達からだ。それに清、一回戦は勝てるだろ?」
いきなり話を投げかけられ戸惑うが、頷いた清。
「ん・・・まあ、M○Rでは一回戦はみんな勝ってるぞ。」
「よっし!ムート、俺達は勝率100%だ!」
叫ぶ祐樹。みんなはあきれて物も言えない。意気揚々と進む祐樹と、あきれるムート。闘技場に出た。
「あいつらか・・・コル、最初は俺達だ」
相手のベンチからボルスとコルが出てくる。そして、一回戦が開始した。
「(この戦いのルールは相手の本を燃え尽きさせるか、降参させるまで続く・・・)ムート!」
ムートが手を前に向ける。本が光りだした。
「フレルガ!」
強力な炎が放たれ相手に向かっていく。ボルスは口を開く。
「ボイルスガ!」
ボルスの口から強力な音の波動が放たれ炎と相殺する。二人は、相殺によって起きた煙に混じって前に出る。
「ロンド・フレル!」
呪文が唱えられると、炎の鞭をムートが持つ。
「はぁあ!」
鞭を振って攻撃するムート。
「オル・ボイルス!」
対抗してコルも同じタイプの呪文を唱える。音の波動が鞭に向かっていく。もちろん、ムートは鞭を操って波動をかわす。
「操作できる呪文か・・・フン!」
舌打ちするボルス。彼が手を動かすと、波動も動いて鞭と相殺する。
「まだまだ!ゴウ・フレルク!」
炎がムートの体を纏い、身体能力が大幅に強化される。
「ボイスドルク!」
ボルスも音の力で身体能力を強化する。二人は激突する。
「結構な力だな・・・チッ!」
互角の力だ。ムートは一旦手を離してけりを喰らわせようとする。しかし、ボルスは素早く反応して蹴りを止めた。
「止めたか・・・」
ムートがつぶやいた。そして二人は、格闘を繰り広げる。しばらくして、二人は呪文が切れて戻ってくる。祐樹がムートに言う。
「ムート、奴はかなりの強さだ。下手に攻撃したところでダメージは与えられないから、うまく攻撃をよけて隙を狙ってくれ!」
「了解・・・!」
短く返事をした後突っ込んでいくムート。しかし・・・
「ブレイヤ・ボイルド!」
ボルスがムートに手を向けると、いきなりムートが苦しみだす。
「ぐっ・・・耳が痛い。」
「フン、この術は相手に耳にダメージを与える術。貴様は終わりだ!」
だが、苦しみながらもムートは立ち上がる。そして言った。
「なめんなよクソ野郎が!俺はこんなもんきかねえぞ!祐樹!」
「ギガノ・フレル!!」
ムートが手からかなり高温の炎を放つ。相手はよけ、集中力が減って呪文が弱まる。
「もらったぁ!ガルフレルク!」
一気に接近するムート。祐樹が呪文を唱え、炎を身にまとって回転した。けれども、ボルスはムートを素手でとめる。
「ギガノ・ボイルスガ!」
ボルスの口から放たれた強力な音の波動がムートを吹っ飛ばす。そのまま地面をすべり、祐樹のところまで行く。
「ムート!」
駆け寄る祐樹。ムートは「大丈夫だ」と言ったあと、敵に向かっていく。
「ボイルス!」
音の波動が地面に命中して煙が起こる。それによって、ムートは周りがみづらくなる。その時、祐樹の声がする。
「ムート、後ろだ!」
祐樹の声を聞いて振り返るムート。しかし、そこには誰もいない。
「ボイルスガ!」
強力な音の波動がムートに直撃する。直後、煙がはれて視界が戻る。
「く・・・なんで祐樹が間違った指示を・・・」
戸惑うムート。するとボルスが
「フン、のんきなものだ。さっきの声は俺が言ったのさ。俺の声は自在に変えられる、どんな声にもな!」
順番に清麿、恵、フォルゴレ、サンビーム、ジードの声を巧みに使い分けた。そうすると、ムートが
「そういう能力か・・・だが、俺も負ける訳には行かないんだよ!」
ムートの頭の中に、この前の遺跡での戦いのときの記憶がよみがえる。
――じゃあな、みんな。そしてムート、また、一緒に遊ぼうぜ!
「俺のため、そして、あいつのためにな・・・」


続く


2005年04月11日 (月) 22時57分


(954) LEVEL172 いざ出陣! 投稿者:ルラ

登場人物
ムート 炎属性の術を使う魔物。様々な術を持っている万能型。
山上祐樹 ムートのパートナー。清麿の同級生だが、清麿とは違うクラス。

「ガンズ・ボイルス!」
ボルスが口からたくさんの音の波動を放つ。しかし、ムートは攻撃を全て見切っている。
「む・・・よけた?」
その様子を、コルは冷静に見ている。すると、ムートが
「言ったはずだ。俺には負けられない理由があると・・・!俺はあの時、ラズを守ることが出来なかった。力不足によってだ!もっと俺に力があれば、あんなことにはならなかった!」
拳に力を込めるムート。その時、本が光りだした。
「こいつは・・・」
驚く祐樹。本を開いていく。
「だからこそ、俺は強くなる!もうあんな犠牲を出さないために!」
大きな声で叫ぶムート。一方、本をめくっていた祐樹も・・・。
「こいつは・・・。ムート、新しい呪文だ!」
「よし!」
祐樹の指示を聞き、手を前に出すムート。それを阻止するように、相手は呪文を使う。
「ギガノ・ボイルスガ!」
ボルスが口を開き、強力な音の波動が放たれる。祐樹は本に心の力を込め、呪文を唱える。
「第十九の術、チャーゼル・フレルドン!」
ムートが手を前に出すと、青い炎が放たれ術に向かっていく。そして、二つの術が激突した。
「チィ・・・!だが、負けるかぁあああああ!!」
力を込めるムート。すると、炎がどんどん大きくなっていき、波動を粉砕する。
「く、ボイスドルク!」
ボルスの肉体が強化される。そして、コルをつかんで攻撃をかわした。
「いまだ!ディジャス・フレルガァ!」
隙を見て祐樹が呪文を唱え、ムートは地面に手をつく。敵の下から、強力な炎が現れた。
「ぐぁあ!」
「行くぜ、ガンズ・フレル!」
「まだまだ!ガンズ・ボイルス!」
吹っ飛ばされながらも敵は何とか呪文を唱え、たくさんの炎とたくさんの音が相殺する。
「ドオウ・ギガフレル!」
ムートの手から強力な炎が現れ、巨大な炎の龍となった。そのまま相手に向かっていく。ボルスとコルは地面に着地して、呪文を使う。
「ボルゼルス・ボルドン!!」
ボルスが手を前に出すと、巨大な音の波動が龍と激突する。
「チッ、やはり強力な術を持ってるか・・・」
舌打ちをして、祐樹が言った。ムートは、力を込めている。それを見て祐樹も、本に心の力を込めた。
「いっけぇええええええええええ!!!!」
思いっきり叫ぶムート。その時、龍が音を吹き飛ばした。
「まだよ・・・!ギガノ・ボイルス!」
何とか攻撃を防ごうとコルが呪文を唱え、強力な音の波動が龍と相殺する。
「何!?防ぎやがった!?」
驚き声をあげる祐樹。しかし、コルが
「ギブアップよ。もう私に心の力はないわ。」
いきなりの発言に、ボルスが声をあげる。
「何!?そんなことでは・・・」
「いいわ。」
そういうと、コルはベンチに戻る。ボルスもしかたなく後に続いた。

「よし、まずは一勝!」
ベンチに戻ってから祐樹が唸る。みんなも喜んでいる。すると、清が
「俺らが続くぜ!ジルゼ、いざ出陣だぜ!」
「あー、はいはい。」
清の調子にあきれながらも、ジルゼはついていく。すると、祐樹が清に
「おーい清、M○Rでは二戦目はあんまり勝率がよろしくないぜ〜♪」
「やかましい!俺がそんなものに振り回されて負けるとでも思ったか!」
切れる清。相手のベンチからも、一組の魔物とパートナーが出てくる。


続く


2005年04月12日 (火) 07時33分


(956) LEVEL173 究極の馬鹿 投稿者:ルラ

登場人物
ジルゼ 泡の術を使う魔物。ガッシュの仲間であり友達。
上野清 ジルゼのパートナー。清麿のクラスメート。現実的だが、ボケる(暴走する)時もある。

「ギャハハハハ!次は俺達の番だぜベイベー!」
少年が叫んだ。相手のベンチからは、その少年と男が出てくる。
「試合・・・開始!」
ジルゼが言った。四人は前に出る。男は呪文を唱える。
「ウォルセン!」
魔物が手を前に出すと、水の塊が放たれる。
「そうきたか・・・主人公の力、見せてくれる!」
またもやふざける清。すかさずツッコミが入る。
「お前は脇役。いい加減にしろよ・・・」
ジルゼの突っ込みを受け、勝手にへこむ清。
「っておい!呪文使えよ!」
落ち込んでいたので清は呪文を使わず、攻撃は二人に命中する。
「ぐっ!」
受身を取るジルゼ。対して清は、まだへこんでいる。すると、男が
「ギャハハハハ!マジで笑えるぜ!情けねえなぁ!」
その馬鹿にした言葉を聞いて、清が立ち上がる。
「てめえ・・・、主人公を馬鹿にして、ただで済むと思ったかぁあ!」
「いや、だから主人公じゃないって!(×25)」
他の味方メンバーから一斉にツッコミが入る。再びへこむ清。
「ざまあねえな!ラージア・ウォルセン!」
敵の魔物が巨大な水の弾を放つ。
「うっうっうっうっうっうっうっう・・・・・・」
「おい・・・泣くなボケ!」
なんと、清は泣いていた。ジルゼが何とか清を突き飛ばして自分も走って攻撃をかわす。その時、いきなり清が立ち上がって衝撃の言葉を吐く。
「こうなったら、もうギブアップだぁあああああーーーーー!!!!」
「なにぃいいいいいいいいーーーーーー!!!??」
目茶苦茶驚くジルゼ。相手も唖然としている。そして、清はうつむいたままベンチに戻った。ジルゼも怒りながら後に続く。

ベンチに戻ってきた清の腹に、パンチが炸裂する。
「ブルァアアアアアアアアアアアア!!!!」
パンチを食らって倒れる清。パンチを食らわせたのは、真奈美だった。
「あんた真面目にやりなさい!そんな勝手な思い上がりで、世の中生きていけると思ってるわけ!!?」
真奈美の質問に、清は右拳を突き出して親指を上げながら
「オフコース!」
またふざけた。今の一言で、真奈美の中の何かが切れた。
「ふざけるんじゃないわよーーーー!!!」
今度は蹴りが腹に入る。清はぶっ倒れた。その後、相手が出てくる。少年と男で、二人とも外人のようだ。
「次はmeたちの番だzeベイベー!」
男が言う。完全にYO口調だ。魔物も同じような感じで話している。男が再び話し出す。
「さあ、youたちからは誰が出るんだい?」
ノリノリの様子の相手。すると、
「しかし、girlたちはみんなきれいだne〜でも・・・」
そういうと男は真奈美を指しながら、最悪とも取れることを言った。
「youはブサイクだねえ〜」
今の一言で、清によって高ぶっていた真奈美の神経が更に高まる。
「ふざけんじゃないわよーーー!!!(怒)もういいわ、ルル!次は私達よ!」
そういいながら真奈美は、魔本を持ってルルを引っ張りながら外に出た。すると魔物が
「HOー,YOUかい?でもまあ、弱そうだからさっさと決めてあげるYO−−−!」
更に真奈美が怒る。相手は怒らせるつもりはないし、これが普通なのだが、やはりこの口調では誰でも怒るだろう。真奈美からは、ものすごいオーラが感じられた。
「エルセン!」
相手が呪文を唱える。すると、魔物がL字型のエネルギー弾を放った。
「ビシルド!」
防御呪文を唱える。焔の盾が攻撃を防いだ。
「ドムルドォ!」
連続して呪文を唱える真奈美。ルルが手から爆発の波動を放った。
「チィイ、エスシルド!」
今度はS字型の盾が現れて攻撃の前に出る。舌打ちする真奈美。
「チッ、余計な術を・・・ギガロ・ビオル!」
呪文の効果により、焔が自在に操作できるようになる。ルルが手を動かすと、焔がそれて盾をよけた。
「ほう、結構面白い術を使うna!行くzeアルベルト!」
「了解だYO!」


続く


2005年04月13日 (水) 07時45分


(958) LEVEL174 YO口調の敵 投稿者:ルラ

登場人物
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。

相手の二人は攻撃をかわし、男が呪文を使う。
「ギガノ・ジドン!」
アルベルトの手から大きなG型のエネルギーが放たれ、波動を飲み込み二人に向かって行く。
「・・・ビシルド!」
盾が現れて攻撃を受け止めた。
「hun!そんな盾じゃ、攻撃は防げないyo!」
男が叫んだ。しかし、盾は術と相殺した。相手は驚く。その隙を見て、真奈美はルルを空中に投げ飛ばす。
「視界良好ね、ルル?」
真奈美が聞く。ルルは、頷いて両手を前に出す。それを見て呪文を使う。
「ギガ・マ・ビシルセン!」
頑丈な炎の盾が複数現れ、相手に向かっていく。アルベルトが前に出た。
「e作戦だne・・・ディードルク!」
呪文の効果によってアルベルトの体は強化され、盾を弾いていく。
「結構厄介ね・・・ドムグルイド!」
術を唱えた真奈美だったが、何も怒らない。相手はハッタリかといい、アルベルトが突っ込んでくる。
「ルル、アイツをパートナーの所に戻らせないように!私が本を奪うわよ!」
「うん!はぁあ!」
アルベルトに突っ込んでいくルル。真奈美は男のほうに向かっていく。ルルは、アルベルトに向かって右ストレートを喰らわせようとする。
「そんなもの効かないYO!」
しかし、パンチは軽々と受け止められてしまう。だが、すかさずルルは手を前に出した。
「ギガ・マ・ビシルセン!」
複数の頑丈な盾がアルベルトを吹っ飛ばす。その時、声が聞こえる。
「光よ」
「第一段階ね・・・はあ!」
敵の男に接近して蹴りを喰らわせようとする真奈美。けれども、紙一重でよけられてしまう。
「く・・・まだまだ!」
再び素早く攻撃を繰り出す真奈美。しかしどれも避けられている。
「無駄だyo!シーズ・キロロ!」
相手には呪文を唱える余裕があったようだ。驚く真奈美。アルベルトがC字型の刃を複数放ち、全てルルに命中する。
「きゃぁあ!」
「ルル!」
ルルのところに戻る真奈美。しかし真奈美には、嫌な感じがした。起き上がったルルは、目つきが違う。
「フン・・・よくもあたいを散々やってくれたね!もう許さないよ、犬の糞以下の糞どもが!」
「な・・・に!?」
突然のルルの変化に驚く相手。それと同時に第二段階の声も聞こえ、真奈美は微笑を見せる。
「MUかつくYO・・・KOUなったら、こいつをくらいな!」
そう言うとアルベルトは、真奈美に手を向ける。しかし、何も起こらない。
『何もおきないわね・・・』
一旦不安になったが、自分の体には変化がないと悟って「ドムルド」を唱える真奈美。しかし、何も起こらない。
『どういうこと・・・まさか、心の力がない!?』
しかし、本は確かに光っていた。ルルも手を前に向けている・・・驚いてはいるが。
「な、なんだ・・・てめえら、パートナーに何をした!」
ルルが相手を指す。真奈美が話し出す
「tyo,tyottoruru,ittainanigaokotteiruno・・・」
完全にローマ字だ。すると、アルベルトが
「簡単な話だYO。MEの術は、相手をローマ字でしか話せなくするのSA!」
『え、ぇえええええええーーーーーー!!!??』
声にならない叫びを上げる真奈美。その時、第三段階の声が聞こえた。しかしそれも、彼女の不安を和らげることは出来なかった・・・


続く


2005年04月14日 (木) 07時52分


(962) LEVEL175 たこ殴り 投稿者:ルラ

登場人物
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。

『く・・・話をしたつもりでも、声がローマ字になってるのね・・・でも、アルファベットをしゃべってるわけじゃないようだけど・・・』
しばらく考えた後、真奈美はルルを行かせ、自分も相手に向かって突っ込んでいく。アルベルトは、呪文なしでルルと格闘する。
「チッ、結構やるな。だがな、このルル様に勝てると思ったら大間違いなんだよ、糞野郎がぁあ!」
そういって、パンチやキックを連発するルル。真奈美も、パンチやキックを高速で繰り出して相手の男に呪文を唱えさせない。
「くっ、結構やるne・・・」
相手は防戦一方だ。その時、ルルがアルベルトをつかんで男に向かって投げ飛ばした。
「guhaltu!」
二人は地面に倒れる。すると真奈美は、アルベルトをつかんでたこ殴りにする。そして最後に、男に向かって投げつけた。
「GYLAAAAA!!」
「Burulaaa!!」
吹っ飛ぶ二人、それと同時に第四段階の声が聞こえた。
「あ、あ、ただいま・・・」
真奈美が話す。相手をぼこぼこにしたので、声が戻ったようだ。
「さ、ルル、決めるわよ・・・」
「何だその言い方!あたいに命令するんじゃねえ!」
怒っているルル。真奈美はため息をついた後に、本に先ほどから続けていた心の力を溜めるのを更に溜める。
「これで終わりよ・・・マオウ・ドムグルイド!!」
魔本が大きな光を放つ。そして、ルルが手を前に出すと巨大な女神が現れて相手に向かっていく。
「いててtete・・・・・・何!?」
起き上がった相手の男は、巨大な女神に驚き声をあげる。アルベルトは前に出て、呪文の発動を促した。
「何やってるんだYO!とっとと決めるんだYO!」
「あ、aa・・・ディオガ・ゼドルドン!!」
すると、巨大なZ型のエネルギーが現れて女神に向かっていく。
「フン・・・今までやってくれた恨み・・・!女の恨みは恐ろしいのよ!!」
真奈美が心の力を更に振り絞る。本の輝きがいっそう大きくなり、女神がZを飲み込んだ。そのまま相手に向かっていく。
「ぐぁあAAAAAA!!!」
女神が相手をふっ飛ばし、アルベルトの本が燃え尽きて送還される。その後、真奈美が
「さ、行くわよルル!」
「いい加減にしろ!あたいのことはルル様と呼べ!いいか!ルル様・・・」
そういうとルルはいきなり倒れる。真奈美は笑みを見せた。
「あれ?真奈美、何で笑ってるの?」
「いいのいいの。さ、これで二勝よ♪」
上機嫌な真奈美はベンチに戻る。ルルも疑問を感じるも続いた。

今度はベンチから誰が出るか・・・相談していると、ベズルが
「次は俺だ!この前ガッシュに本気見せられなかったし、一気に連勝だ!」
「任せろ!と、言うわけで皆さん、ここは任せろ!」
幸輔も唸る。そのまま二人は、外へと出た。相手のベンチからは、フードをかぶった男と少年が出てくる。
「お前らなんて、速攻で終わりだ・・・!」
そういうと二人はフードを脱ぐ、なんとその相手は、意外な人物だった。
「お、お前は・・・」
「ヌア?」
驚くガッシュと清麿。相手の二人は、不敵な笑みを浮かべていた・・・


続く


2005年04月15日 (金) 07時49分


(965) LEVEL176 放浪者 投稿者:ルラ

登場人物
ベズル 野球の術を使う魔物。その実力は・・・?
南山幸輔 ベズルのパートナーで、プロ野球チームの四番。

敵の正体は、以前の戦いで、敵の中で唯一生き残った魔物ビリーとパートナーのキッドだった。
「随分なもんだ。ビリー、いけぇえ!」
「フン!」
ビリーは素早く拳銃を取り出した。
「マグセン!」
キッドが呪文を唱えると、ビリーの拳銃に球が装填される。そして、球が放たれる。
「甘い!バトルク!」
対抗して呪文を使う幸輔。ベズルのバットが強化され、球を弾き飛ばす。驚き相手が怯む。
「すきありだ!幸輔、盗塁決めるぜ!」
そういってバットをしまい、相手に素手で突っ込んでいくベズル。ビリーは拳銃を両手で持ち、銃口をベズルに向ける。
「ガンズ・マグセン!!」
銃がマシンガンへと変化し、連続して球を放つ。
「べズグル・ウルトルク!」
ベズルの体が光りだした。素早く球をかわしていき、相手に接近する。
「はぁああああ!」
そのままスライディングをビリーに喰らわせた。キッドの持つ本を奪いに行くベズル。
「チィイイイイイ!!スナイプ・マグナルガ!」
すると、ビリーの拳銃がライフルに変化し球が補充される。球が放たれ、ベズルを吹っ飛ばした。
「ぐぁあ!」
「ベズル!」
幸輔が駆け寄る。相手は、再び球を放ってきた。すかさずベズルは、両手を球に向ける。
「ナイスだ!ギガ・ラ・グロブシル!!」
巨大なグローブの盾が現れる。攻撃が受け止められ、球が球状のエネルギーとなって跳ね返った。
「ぐぁあああああ!!」
跳ね返った球を喰らう二人。その隙を見て、幸輔は更に呪文を使う。
「終わりだ!ラージア・バトルク!!」
バットを取り出し、ベズルは相手に向かってスイングする。呪文によって、バットの先端に行くほどバットが大きくなって相手を吹っ飛ばした。
「ぐ・・・くそ!」
何とか立ち上がって二人。キッドは本に心の力を一気に溜め、呪文を唱える。
「ビランガ・マグナドン!」
次の瞬間、拳銃に熱粒子がたまっていく。そして、細い光線が放たれた。
「無駄だぜ!ギガ・ラ・グロブシル!」
巨大なグローブの盾が現れて攻撃を止め・・・しかし、光線はグローブを突き破ってベズルのわき腹をかする。ベズルはわき腹を押さえた。
「何!?く、なんちゅう威力だ・・・」
わき腹からは出血していた。だが、重症ではないのでベズルはバットを取り出して言った。
「幸輔!もう長引かせる必要はない、最大呪文で終わらせるぞ!」
「―――了解だ!」
すると幸輔は、本に心の力を溜める、相手も、対抗すべく心の力を溜めていく。ベズルのバットと、ビリーの拳銃が光りだした。
「ダイナカル・マグナドン!!」
ビリーの拳銃が、直径約十メートルの大砲に変化し巨大な砲弾を放つ。
「ディオガ・バトノルセン!!」
ベズルがバットをスイングする。巨大なボールが現れ、砲弾と激突した。
「はぁああああああ・・・・・・!!!」
一気に心の力を込める幸輔。相手も心の力を振り絞る。その時、ベズルのバットに亀裂が入った。
「く、ヒビが・・・だがな、負ける訳にはいかねえんだよ!」
叫ぶベズル。その時、球が砲弾を粉砕した。球は相手をふっ飛ばし、呪文の激突によって起こった波動が相手の本に火をつける。
「ぐ・・・くそぉおおおおお!!!」
ビリーは魔界へと送還される。ベズルは、バットをしまうとガッツポーズをした。


続く


2005年04月16日 (土) 19時08分


(968) LEVEL177 不安 投稿者:ルラ

登場人物
キャンチョメ 変身の術を主に使う魔物。魔界でのあだ名は、泣き虫キャンチョメ。
パルコ・フォルゴレ キャンチョメのパートナーで、イタリアのスーパースター。女好き。

「清麿、彼らは大丈夫なのか・・・?」
ベンチで清麿に質問を投げかけるサンビーム。清麿は何もいえない。
「私も、あの二人は心配だわ・・・」
恵も不安そうにしている。ますます何も言えなくなる清麿。全員あきれている。今回出たのは・・・
「キャ、キャンチョメ・・・私達も、勝つぞ・・・」
「う、うん・・・」
キャンチョメとフォルゴレだった。みんなが不安がるのも良く分かる。すると、ジェリドが清麿に
「清麿、次は俺とファルドが出るからここはあきらめたほうが良いぞ。」
「う〜ん・・・だが、あいつらだってやるときはやると思うがな・・・」
ベンチにいるみんなは、不安でいっぱいだった・・・一方、相手にベンチからは?
「変身の魔物か・・・英子、次は僕達だ。」
「ええ。」
片目にスコープのようなものをつけた少年と、高校生ぐらいの少女が出てくる。
「さ、さささささあ、いくぞ!」
「う、うん!」
ビビリながらも本を開くフォルゴレ。
「ポルク!」
呪文の効果によってキャンチョメが大砲に変身する。すると、魔物のスコープが光りだした。
「呪文の効果による変身・・・球はセットされていないね。英子、呪文を頼む。」
「わかったよ、セリン。ビライツ!」
次の瞬間、セリンのスコープが光りだしてそこから光線が放たれた。光線は二人に迫るが、キャンチョメの変身を解除し二人は何とか回避する。
「な、何で変身を見破ったんだ・・・ポルク!」
疑問を感じながらも呪文を使うフォルゴレ。キャンチョメが消えた。
「いなくなった・・・?セリン、どこに・・・」
「落ち着いて。今探してる・・・」
そういいながらスコープで周りをサーチする。そして、スコープを二人の右に向けた。
「ガンズ・ビライツ!」
たくさんの光線が放たれて地面に化けていたキャンチョメを狙う。光線は、半分ほどがキャンチョメに命中した。
「うわぁああああ!!!」
「キャ、キャンチョメーーー!!」
空中に吹き飛ばされ、その後地面に倒れるキャンチョメ。慌てて駆け寄るフォルゴレ。しかし、相手は攻撃の手を緩めない。
「英子、次の呪文を。」
「わかったよ。はぁあああああ・・・!」
心の力をためていく英子。すると、フォルゴレが
「させるか!ディカポルク!」
次の瞬間、巨大なキャンチョメが現れる。しかしセリンは、スコープで分析している。そして、目をキャンチョメの足元に向けた。
「ビライツ!」
光線が放たれ、本物のキャンチョメに向かっていく。
「く・・・キャンチョメ!」
何とか助けまいと、キャンチョメをつかんで攻撃をかわすフォルゴレ。光線は、フォルゴレの足に当たって違う方向へと飛んでいった。
「ぐぅう!」
思わず足を押さえるフォルゴレ。足には、わずかながらも出血があった。その時、フォルゴレを見て英子がひざをつく。
「だ、だめ・・・私は、もう戦えないわ・・・」
「!?」
驚く二人。セリンは、うつむいていた。


続く


2005年04月17日 (日) 20時52分


(971) LEVEL178 義理 投稿者:ルラ

登場人物
キャンチョメ 変身の術を主に使う魔物。魔界でのあだ名は、泣き虫キャンチョメ。
パルコ・フォルゴレ キャンチョメのパートナーで、イタリアのスーパースター。女好き。

『く、さすがに人が傷つくのを見るのは嫌か・・・』
驚くセリン。一方、キャンチョメとフォルゴレは・・・。
「なんだか知らないけどチャンスだ!行けるぞ、キャンチョメ!」
「うん!」
マッチを手に持ち、相手に向かって突っ込んでいくキャンチョメ。フォルゴレは呪文を唱える。
「コポルク!」
キャンチョメが小さくなり、相手の視界から消える。セリンは、キャンチョメの場所を探している。
「あそこか・・・!英子、呪文を!」
「ビ、ビライツ!」
セリンのスコープから光線が放たれ、キャンチョメを吹っ飛ばす。
「うわぁ!」
呪文が解けて元のサイズに戻るキャンチョメ。セリンが突っ込んで攻撃しようとするが、フォルゴレがキャンチョメを助ける。しばらくして、キャンチョメを地面に下ろす。
「キャンチョメ、第四の術だ!もう、この術にしか勝機はない!」
「分かったよフォルゴレ!僕の力を見せてやる!」
一歩前に出るキャンチョメ。フォルゴレは魔本をめくり、呪文を唱える。
「ディマ・ブルク!」
次の瞬間、キャンチョメの分身が八人現われる。分身たちと本体は、相手に向かっていく。
「く・・・英子、呪文を!」
「ビレオルード・・・!」
光のわっかを出してキャンチョメに投げつけるセリン。しかし、それは分身たち五人によって止められた。
「わぁあああああああ!!」
ワッカはセリンに投げつけられ、セリンはダメージをおう。分身たちの猛攻はまだまだ続く。
「よし・・・いけぇええええええ!!」
その時、キャンチョメをフォルゴレが呼ぶ。キャンチョメはなんだろうと思いつつ、分身にその場を任せ戻る。
「いいか、あいつを倒したら・・・・・・」
何かを吹き込むフォルゴレ。キャンチョメは驚くも、フォルゴレが必死に説得して渋々頷いた。
「分かった・・・」
分身たちは、息のあったコンビネーションでセリンの攻撃をかわし、的確に反撃している。その時、分身の一人の攻撃がセリンにクリーンヒットした。
「ぐぁあ・・・」
セリンは地面に倒れる。フォルゴレは心の力の放出を止め、分身は消えた。
「勝負ありだな。勝者・・・」
ベンチから清が出てきて言う。しかしその時、キャンチョメがひざをつく。
「あれ・・・」
そのままキャンチョメは地面に倒れる。どうやら、引き分けのようだ。
「(フン。あいつ、味な事してくれるぜ・・・)引き分けか・・・」
そういって、清はジルゼを呼ぶ。呪文を唱えた。
「ジオバブル!」
回復の泡がキャンチョメとフォルゴレに当たって怪我をゆっくりと治す。四人はベンチに戻った。戻った後、清麿が
「やるじゃないかフォルゴレ!負けなかっただなんて・・・」
ほめる清麿。すると、祐樹が
「フォルゴレ、お前、わざとキャンチョメに倒れさせただろ。」
「ああ、そうさ。あの子達は悪くなかったようだし、バンビーナをいじめるのは嫌いなのでね・・・」
延々と話しているフォルゴレ。全員はそれを無視する。そして次は・・・?
「俺達だ。一気に勝つぜぇえ!」
ジェリドが唸る。ファルドはあきれながらついていった。一方、相手ベンチでは
「ファルド・・・まさか、こんな形での再開になるなんて・・・」
そういって涙を流す少女。パートナーの男に連れられ、外に出た。


続く


2005年04月18日 (月) 07時54分


(974) LEVEL179 覚悟 投稿者:ルラ

登場人物
ファルド 氷属性の術を使う魔物。丁寧な口調で話す(ジェリド以外に)
ジェリド・アロフ ファルドのパートナーで、清麿のクラスメート。あまり頭はよくないが、その分運動神経がいい。

四人が前に出る。ファルドは、何かを感じ取ったようだ。
「ん?あの人は・・・」
考え込むが、相手は呪文を使ってくる。
「フリズセン!」
相手の少女が地面に手をつくと、凍った砲台が現れて氷の球が複数放たれる。ファルドは手を出して指示をする。
「ジェリド、防御呪文を!」
「ギシルド!」
氷の盾が現れて球を防ぐ。その後、ジェリドはファルドを空中に投げ飛ばした。
「いけえ、ファルドォ!ガンズ・ギコル!」
空中に上がったファルドは、たくさんの氷柱を放って攻撃する。
「く・・・フリズルク!」
呪文が唱えられると、少女の肉体が氷によって強化される。そして、氷を砕いていった。
「チッ・・・ギコガルク!」
ファルドの肉体が強化される。地面に降りた後、二人は突っ込んでいく。
「はぁあああああ!!!」
「やぁあああああ!!!」
激突する二人。互いの体が、術の力によって少しずつ凍る。それを見てまずいと思ったのか、離れる二人。すると、ジェリドが
「おいファルド、どうした?お前らしくもない。いつもなら、(もっと攻撃しろー!)とか言うじゃねえか!?」
普段よりも切れのない動きに、ファルドを問い詰めるジェリド。ファルドは、顔を下に向けて答える。
「あいつは・・・彼女は、僕の義妹の、ラムス・・・」
「何!?」
驚くジェリドと相手の男。すると、ラムスが
「気付いてたのね、ファルド・・・」
「当然ですよ。自分の家族を間違えるなんて、恥ずかしすぎる。」

二人の出会いは、今から昔にさかのぼる。まだファルドが幼かった頃だった。ある雨の日、母が買い物から帰ってくると、買ったもんではなく女の子が抱かれていたのだ。
「あれ・・・?母さん、お買い物は・・・?」
質問するファルド。すると、母は
「行こうと思ったんだけど、行く途中で倒れているこの子を見つけて・・・訊いて見ると、置いてきぼりにされたって言うから、うちで育てることにしたわ。」
「・・・・・・?」
まだ幼かったファルドに、難しいことは理解できなかった。

「元々私は、異能者一族の子・・・でも、特殊能力を持たない(落ちこぼれ)だったから、捨てられたのよ。」
ラムスが発した言葉に、異能者側のベンチにいるメンバー以外は驚く。男は、呪文を使う。
「ラージア・フリズセン!」
巨大な氷の球が現れファルドに向かっていく。しかし、ファルドは手を前に出さない。
「おいファルド、一体どうした?早く手を出せ!」
ジェリドが指示をするも、ファルドは手を出さない。やむなく、ジェリドはファルドの手を無理やり前に出して呪文を唱える。
「ラギコル・ファング!」
氷の狼が出現して氷の球体を飲み込む。ジェリドは、ファルドをつかんで相手に向かって突っ込んでいく。
「く・・・来ないで!」
「フリズ・ガルゴ!」
氷のとげが現れて二人の進路をさえぎる。ジェリドは、ファルドを空中に投げ飛ばして呪文を使う。
「グオウ・イオルガ!」
氷の龍が召喚され、とげを全て飲み込み相手に向かっていく。
「ギガノ・アムフリズル!」
ラムスの両腕が氷で強化される。パンチで、龍を粉砕した。
「く・・・あくまで攻撃してきますか・・・ジェリド、もう彼女をこの戦いに巻き込む分けにはいかない!ジェリド・・・呪文を!」
「(フン、随分と立ち直りが早いこと・・・)ラギコル・ファング!」
氷の狼が召喚される。相手に向かっていった。
「くっ、アイアン・フリズドン!」
次の瞬間、ラムスの上から巨大な氷のキューブが現れ、攻撃を押しつぶす。
「つぶした!?」
驚くファルド。男は、一気に呪文を使う。
「ディジャス・フリズルガ!」
呪文が使われると、ファルドの下から強力な氷の光線が放たれ、ファルドは空中へと吹っ飛ばされる。するとジェリドが
「チッ、これ以上は無理だ・・・ギブアップだ!」

ベンチに戻っても、ファルドはため息をついていた。ジェリドが
「ファルド、お前、今回は気持ちで負けてたな。時には自分の親族といえど、戦う時はある。そういったときは、覚悟を決めろ。あいつは覚悟を決めていた。おそらく、自分の命がかかっていたんだろう。」
「ああ・・・」
落ち込むファルド。するとゼルドがいきなり出てきて
「気にすんな!次は俺達の番だ!仇はとってやるぜ!」


続く


2005年04月19日 (火) 07時53分


(977) LEVEL180 電撃剣 投稿者:ルラ

これまでの試合

一回戦 ○ムートVSボルス× 「ドオウ・ギガフレル」でギリギリまで相手を追い詰めるムート。相手はギブアップし、ムートの勝ち。
二回戦 ×ジルゼVSギャドン○ 清が意味不明な行動を連発し、勝手にギブアップ。
三回戦 ○ルルVSアルベルト× 相手の「相手がローマ字しか話せなくなる力(笑)」で真奈美が呪文を使えなくなるも、何とか逆転勝ち。アルベルト送還。
四回戦 ○ベズルVSビリー× 全力で戦うビリーだが、本気を出したベズルの最大呪文の前に敗北。ビリー送還。
五回戦 △キャンチョメVSセリン△ 勝負としてはキャンチョメが優位だったが、フォルゴレの粋な計らいによって引き分けに。
六回戦 ×ファルドVSラムス○ 義兄妹としての絆を優先し、ファルドは戦意を失ったためジェリドがギブアップ。

そして七回戦。出撃したウインド&ゼルドの相手は・・・?

登場人物
ウインド 風属性の術を使う魔物。冷静で、ゼルドをフォローする。
ゼルド・アロフ ジェリドの兄。アメリカの某大学を15歳で卒業した天才。

外へと出た二人。それを見た相手のベンチは・・・
「次は俺だ。風使いの奴なら、俺で十分だ。」
そういって大柄の魔物が外に出る。パートナーの中年の男も続いた。
「さて、行くぞウインド。」
「ああ。」
手を前に出すウインド。ゼルドは本を開く。相手の男も本を開いた。
「レリド、素早く決めるのだ。」
「分かっている。」
レリドは懐から剣を取り出して構える。男は呪文を唱えた。
「ザルソルド!」
すると、レリドの剣が電撃を待とう。そのまま、ウインドに向かって突っ込んできた。
「接近戦はやめたほうがいいぜ!ウイルク!」
呪文によってウインドの足を風が纏う。空中に移動し、攻撃を避けた。
「ドルグ・ウイルガ!」
竜巻が起こってレリドに向かっていく。ゼルドはバックして、攻撃の巻き添えにならないようにした。しかし、レリドは剣を構えている。
「ザルドム・ソルド!」
次の瞬間、レリドの電撃を纏った剣が竜巻を一刀両断していた。怯むウインドに、レリドはジャンプして接近する。そして、電気を纏った剣で切りかかった。
「させるか!ウイルガ!」
ウインドが強力な風の光線を放つ。攻撃をもろにくらい、相手は吹っ飛んだ。
「ぐぁあ!」
「ムゥ・・・レリド!」
その隙を見て、ウインドは一気に接近する。相手に攻撃させないつもりだ。
「ラージア・ウィルン!」
ウインドが手を前に出すと、相手に強力な風の圧力がかかる。
「ぐぁああああ!!」
しばらくして呪文が消えるも、相手はボロボロだ。
「仕方がない・・・レリド、一気に決めるぞ。」
「ああ、了解だ。」
するとレリドは、剣を地面に突き刺す。それにあわせて、剣が光りだした。
「グラッグ・ソルド!」
男が呪文を唱えると、剣から一直線に進んだ所が地割れを起こしていく。慌てて避ける二人。
「ラージア・ザゾルセン!」
剣を振るレリド。巨大な電撃の剣が出現してウインドに向かっていく。
「させるか!ラージア・ウィルン!」
強力な風の圧力をかけ、攻撃を押しつぶす。ウインドとレリドは、突っ込んで行った。
「ウイル!」
風を放つウインド。レリドは簡単に避け、剣を懐にしまう。
「それがどうした!?ゼルド、呪文だ!」
敵の行動を意味不明と感じたウインドは、突っ込んでいきゼルドに呪文を使わせる。
「かかったな若造めが。ゼザルド・マ・ソルド!」
次の瞬間、ウインドが電撃の剣によって切られる。一気にゼルドの所まで吹っ飛ばされた。それを見て、ベンチにいた清麿が
「まずい!アイツの術、アースと同じだ!下手したら・・・」
清麿のこめかみの辺りを汗が伝う。何とかアドバイスしようとするが、聞こえていないようだ。相手ベンチでは、ラムスが
「無理よ・・・!戦ってる相手にアドバイスは出来ないのよ・・・」
そしてバトル場。ゼルドは怯んでいた。何できられたのかが、全く分からないのだ。
「フン・・・だが、あんな術は近付かなければいいだけのこと!」
叫ぶウインド。しかし、レリドにはまだ秘策があった・・・


続く


2005年04月20日 (水) 07時55分




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