登場人物
ルル・フィーネ 焔属性の術を使う魔物。攻撃を受けると、たまに暴走する。
西条真奈美 ルルの本の使い手で、体術を使える。清麿の同級生。
相手の二人は攻撃をかわし、男が呪文を使う。
「ギガノ・ジドン!」
アルベルトの手から大きなG型のエネルギーが放たれ、波動を飲み込み二人に向かって行く。
「・・・ビシルド!」
盾が現れて攻撃を受け止めた。
「hun!そんな盾じゃ、攻撃は防げないyo!」
男が叫んだ。しかし、盾は術と相殺した。相手は驚く。その隙を見て、真奈美はルルを空中に投げ飛ばす。
「視界良好ね、ルル?」
真奈美が聞く。ルルは、頷いて両手を前に出す。それを見て呪文を使う。
「ギガ・マ・ビシルセン!」
頑丈な炎の盾が複数現れ、相手に向かっていく。アルベルトが前に出た。
「e作戦だne・・・ディードルク!」
呪文の効果によってアルベルトの体は強化され、盾を弾いていく。
「結構厄介ね・・・ドムグルイド!」
術を唱えた真奈美だったが、何も怒らない。相手はハッタリかといい、アルベルトが突っ込んでくる。
「ルル、アイツをパートナーの所に戻らせないように!私が本を奪うわよ!」
「うん!はぁあ!」
アルベルトに突っ込んでいくルル。真奈美は男のほうに向かっていく。ルルは、アルベルトに向かって右ストレートを喰らわせようとする。
「そんなもの効かないYO!」
しかし、パンチは軽々と受け止められてしまう。だが、すかさずルルは手を前に出した。
「ギガ・マ・ビシルセン!」
複数の頑丈な盾がアルベルトを吹っ飛ばす。その時、声が聞こえる。
「光よ」
「第一段階ね・・・はあ!」
敵の男に接近して蹴りを喰らわせようとする真奈美。けれども、紙一重でよけられてしまう。
「く・・・まだまだ!」
再び素早く攻撃を繰り出す真奈美。しかしどれも避けられている。
「無駄だyo!シーズ・キロロ!」
相手には呪文を唱える余裕があったようだ。驚く真奈美。アルベルトがC字型の刃を複数放ち、全てルルに命中する。
「きゃぁあ!」
「ルル!」
ルルのところに戻る真奈美。しかし真奈美には、嫌な感じがした。起き上がったルルは、目つきが違う。
「フン・・・よくもあたいを散々やってくれたね!もう許さないよ、犬の糞以下の糞どもが!」
「な・・・に!?」
突然のルルの変化に驚く相手。それと同時に第二段階の声も聞こえ、真奈美は微笑を見せる。
「MUかつくYO・・・KOUなったら、こいつをくらいな!」
そう言うとアルベルトは、真奈美に手を向ける。しかし、何も起こらない。
『何もおきないわね・・・』
一旦不安になったが、自分の体には変化がないと悟って「ドムルド」を唱える真奈美。しかし、何も起こらない。
『どういうこと・・・まさか、心の力がない!?』
しかし、本は確かに光っていた。ルルも手を前に向けている・・・驚いてはいるが。
「な、なんだ・・・てめえら、パートナーに何をした!」
ルルが相手を指す。真奈美が話し出す
「tyo,tyottoruru,ittainanigaokotteiruno・・・」
完全にローマ字だ。すると、アルベルトが
「簡単な話だYO。MEの術は、相手をローマ字でしか話せなくするのSA!」
『え、ぇえええええええーーーーーー!!!??』
声にならない叫びを上げる真奈美。その時、第三段階の声が聞こえた。しかしそれも、彼女の不安を和らげることは出来なかった・・・
続く