蘭「ど、どうでしょうか?」
編集局で、高橋蘭は自分の書いた小説を読んだ感想を編集長に聞いた。
編集長「う〜ん、なんかインパクトがないね〜。」
蘭「そうですか・・・。(‐_‐)」
少し落ち込みながら蘭は家に帰るため編集局を後にした。
蘭「は〜、今回も駄目か〜。何がいけないのかな〜。」
そんなことを考えながら家路をたどっていると、突然爆発音がした。
ドカアァァァァァァァァァ
蘭「な、なん・・・」
言い終わる前に蘭は誰かに捕まえられていた。
蘭「え!?」
男「おい!てめえらこれが見えねえか!?」
蘭たちの前には2人の少年がいた。1人は中学生くらいの黒髪の少年、もう1人は金髪の6歳くらいの男の子だった。
?「くっ・・・てめえ、人質とるなんて卑怯だぞ!!」
言いながら少年は1歩蘭たちに近ずいた。しかし、
男「おおっと、それ以上近ずいたらこの女がどうなるか分かって・・・」
男が途中で言葉を切った。次の瞬間、男が蘭の横に倒れていた。
?「!?」
蘭「え!?」
驚いて後ろを振り向くと、6歳位の女の子がいた。
?「ふん!悪いことをした罰よ!」
どうやら男は女の子に飛び蹴りを食らったらしい。しかし全然効いていなかったようで、すぐ立ち上がった。
男「もう完全にキレた。こいつは使わないでおこうと思ったが、しかたねぇ・・・。グリエ!!」
グリエ「なんだ?真治。」
真治「こいつらを倒すぞ!攻撃だ!!」
真治と言われた男が深緑色の本を取り出した。
同時に少年は赤い本を取り出した。
?「行くぞガッシュ!!」
ガッシュ「ウヌ!!」
2つの本が輝きだした。
真治「ギルグ!!」
?「ザケル!!」
グリエからは氷の塊が、ガッシュからは電撃が出た。
蘭「な、何なの?これ・・・。」
そう言った時女の子が近ずいてきた。
?「私の名前はサナって言うの。あなたこの本読める?」
そう言ってサナは、薄いピンク色をした本を差し出した。
蘭「?」
蘭は、不思議そうにしながらも本を受け取り開いてみた。
蘭(?!何これ!?全然読めない・・・。あれ?このページだけ読める・・・。)
サナ「読める?」
蘭「うん。一行だけ。え〜ッと第1の術」
サナ「それ以上読まないで。私が指示したら唱えて?」
そう言うとサナは、真治とグリエの横に回りこんだ。
サナ「唱えて!」
蘭「うん!第1の術ピアロ!!」
するとサナの手から炎が出てきて、深緑色の本に当たった。
真治「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
グリエ「!!俺の本が!!」
グリエは本に駆け寄ったが、本は半分以上燃えていた。
グリエ「くそ・・・、俺があの落ちこぼれに負けるなんて・・・。」
そのとき、グリエの体が透けてきた。しばらくして本が燃え尽きると同時にグリエは消えた。
真治「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
真治も逃げていった。
蘭は、グリエが消えたのに驚いていた。すると少年が蘭に駆け寄ってきた。
?「大丈夫ですか?」
蘭「ええ、大丈夫。ありがとう。ところであなた名前は?私の名前は高橋蘭って言うの。」
?「俺は、高嶺清麿です。こっちはガッシュ。」
蘭「清麿、ちょっと聞くけどあの子は何で消えたの?」
清麿「それは・・・」
サナ「そのことは私から話すわ。」
そういうとサナは、話し始めた。