完全版です。これからはコチラの方を読んで下さい。
このお話は、【金色のガッシュ・ベル】の後のお話です。
太陽の魔物 〜不思議な子供(前編)〜
「・・・・すけ・・・・よ・・・・すけ・・・・・陽輔!!」
誰かに叩き起こされ、目を覚ましたオレは今、学校の教室にいた
「陽輔、お前また寝ただろ?これで今日何回目だ?」
「・・・・・」
「お前、今日反省文を書いてから帰れ。分かったな?」
そう言ってくるのは、授業の、クラスの担任、大草先生だ
オレの名は、藤山 陽輔(ふじやま ようすけ)
中学2年生だ 成績はトップ 友達のいない学校生活を送っている
「えぇ〜、ここの問題等は、テストに出る大事なところだから、
よ〜く復習するように!」
先生がそう言った途端、授業が終わるチャイムがなった
オレは帰宅部だったため、作文を書いた後、すぐに家へ帰った
オレは家に帰る為には、小さな路地を通らないといけない
他に道があるけど、遠回りになるから、この路地を歩いている
それが、オレの運命を変えた
小さな路地を歩いていると、小さな子供が倒れていた
5、6歳程度の、黄色い髪に、何か模様の入った服
手には、オレンジ色の本がギッシリ握られていた
目の下には、縦線が1本引いてあり、
全身を見てみると、所々怪我をしている
「おい、大丈夫か?」
オレはその子を揺さぶった
息は荒いが、呼吸はしている
「息はあるな、とにかく家に・・・・」
オレはその子を抱きかかえ、家に帰ろうとした瞬間、
「待て!」
オレが抱いている子供と似た少年と、この本と似たような本を持つ男が、
オレの前に立ちはだかった
「だ、誰だ、お前たち?」
「そいつはオレの獲物だ!勝手に手を出してるんじゃねぇ!」
「そ、そいつって、この子の事か?」
「そうだ、そいつを置いて、とっとと失せろ!」
その小さな少年は、オレを睨みつけるようにして、立っている
もう1人の男は、そのまま立ち尽くしている
「この子は、怪我をしているんだぞ?置いて行く事なんか出来・・・・」
「なら、お前も死ぬんだな!?」
「え・・・・」
「やれ!」
小さな少年がそう言うと、後ろにいた男が本を開き、何かを唱えた
「フロルス!!」
次の瞬間、小さな子供の手から、氷の塊のような物が現れ、オレの方に飛んできた
オレはギリギリでそれを避け、家に走っていった
2人は近道の方に立っていた為に、遠回りの通路で家に家に帰った
〜不思議な子供(前編)〜 完