| [ No.340 ] こういう話題、ダメですか？ 投稿者： 2012年05月18日 (金) 22時38分 |  |
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>福島第一原子力発電所は解決したのですか。 との質問。 解決していません。 原子力利用に「解決」はあり得ず、「収束」、「復旧」、「停止」なとどいうレベルでしか表現できないのです。 全ての原子炉を廃炉にして解体するのに50年かかるとすれば、その後、高レベル放射性廃棄物を処理または処分するのに何十年かかかって、さらにその期間中に起こる問題に対処できて、はじめて「解決」となりますから、現実的にあり得ないのです。 日本語とは難しいもので、政府も「事故そのものは収束」という言い方になっていますね。 事故によって生じた今も継続している危険は別問題とした表現です。 4号機の使用済み核燃料プールが倒壊したら、それはそれは大変な事態です。 同時に、１〜3号機でも、海水注入によって腐食が進行（していると仮定）して格納容器の密閉能力が失われたら、同じ事態です。 また、循環注水冷却システムの放射性物質を取り除く「吸着塔」が高レベル放射性廃棄物として何十本だか何百本が敷地内に保管され、今も増殖を続けていますが、内部の放射性セシウム等の崩壊熱を、いつまで抑え込めるのか．．．等、様々な問題と、今後何十年にわたって向き合っていかなければなりません。 六ヶ所村の一時貯蔵および再処理施設もそうですが、原発を廃止するにしても再稼働するにしても、少なくともこの先50年〜100年は原子力と向き合っていかなければならないという事実について、一般大衆に理解されていないし、理解してもらうための取り組みに欠けているのが政府（議員）・行政（国家公務員）・電力会社ではないでしょうか。 私は、柏崎刈羽原発から50km圏内在住ですが、原発賛成派です。 なぜ原発が必要なのかについて説明をしてきました。 再稼働に（時機については条件付き）も賛成です。 しかし、ここで我が国が採るべき道は、原発の廃止なのかもしれません。 再生可能エネルギーで自給１００％のエネルギー構造をつくるために全力を注ぐことができる、世界で唯一の国であるとも感じています。（非常に高いハードルで、長きにわたって苦難を強いられる選択で、現在の私たちにそれができるのか、自信がありません） |