投稿日:2015年02月19日 (木) 04時48分
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タバコ(に)する
タバコは江戸時代に日本に持ち込まれ、栽培されるようになった。鳥取県中部の砂地でも栽培されていた。これを喫煙用にしたのは18世紀のころだと思われるが、「タバコ(に)する」という表現で、タバコを吸う(のむ)、一服する、一休みするというように意味が派生してきたようだ。 鳥取県の方言に「タバコ(に)する」という表現がある。子どもでも使っていた。子どもが喫煙するわけはないから、一休みするという意味である。 昼タバコという語もある。これは昼休みという意味だが、野良仕事の一休み。畦に座って握り飯を食べる、大人はキセルでタバコを吸うといった光景がふさわしい。 筆者自身も子どものころ、タバコ(に)するという表現を使っていた(ように思う。遠い記憶)。大人に対しては丁寧な物言いの「ちょっとタバコしょいな」、同輩に対しては(若い女性は使わないと思う)「ちょっとタバコしょいや」と表現する。 インターネットで検索していたら鳥取の方言ラベルの地酒「方言のお酒」がヒットした。その中に「たばこしょいな」があった。ほかには「かっさま」「すいたやに」「よからぁで」「なんだいや」。「鳥取県御国言葉ノ酒」というのもあった。「まんぐるじゅう」「がんじがんじ」「えらい」「ごしないな」「あっとろし」「ばんじまして」「あげ、そげ、どげ」「ええしこ」「がんじょ」「きょーてー」「しょうから」「がいな」。この中には知らない方言、知っているけど地域が異なっていて使わない方言がある。機会を改めて取り上げたい。 (2015年2月26日) |
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