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[2] 題名:「本の部屋」を使おう 名前:三戸 投稿日:2009年06月08日 (月) 17時31分

ここ最近買った本を数点紹介したい。

○岡本 薫『世間さまが許さない!「日本的モラリズム」対「自由と民主主義」』ちくま新書
 
 第1章 本当に日本人が「ダメ」なのか?
 第2章 何でもモラルで考える「日本的モラリズム」という文化
 第3章 「日本的モラリズム」がもたらす「自由と民主主義」の機能不全
 第4章 「自由と民主主義」がもたらす「日本的モラリズム」の機能不全
 第5章 「世間さま制」にしたら? 
 
 「世間」論なら買わねばなるまい、と思い買った。
(まだ、50頁ほどしか読んでいないのだが)その意味では「期待はずれ」。
だが、「日本・日本人のここがダメ、ここが変」論に対する議論は面白い。
「レストランでみんな同じものを注文してなぜ悪いの?」という問は大事だろう。
「地球温暖化をモラルの問題にしてしまった日本人」など面白い指摘を散見。
議論の中身に賛成できなくても、「問」を持たせてくれる一冊であることはまちがいない。
第3章と第4章を見れば…。
「価値的相対主義者」を自認しているヤツの本など…、なんだけどね…。

○佐伯啓思『自由と民主主義をもうやめる』幻冬舎新書

 第1章 保守に託された最後の希望
 第2章 自由は普遍の価値ではない
 第3章 成熟の果てのニヒリズム
 第4章 漂流する日本的価値
 第5章 日本を愛して生きるとということ

 国際化の時代、米中二大大国に挟まれている日本、
高付加価値で(当分の間)貿易立国を続けていかねばならぬ日本、
「保守」とは何か、何を「保守」せねばならぬか、
自民と民主はどちらが「保守」か、
等々考えていかねばならぬ「問」に気づき、突きつけられる。

上記の岡本『世間さま…』と対比するのも一興。

A佐伯啓思『20世紀とは何だったのか 「西欧近代」の帰結』PHP新書

 第1章「近代から現代へ−第一次世界大戦と西欧の悲劇−」 
 第2章「価値転換を迫られるヨーロッパ−ニーチェの真意−」
 第3章ニヒリズムと「存在の不安」−ハイデガーの試み−」
 第4章「なぜファシズムが生まれたのか−根無し草の帰る場所−」
 第5章「「大衆社会」とは何か−近代主義の負の遺産−」
 第6章「経済を替えた大衆社会−貨幣の新しい意味−」
 第7章「アメリカ文明の終着点−技術主義とニヒリズム−」

 第1章の最初に「近代」と「現代」の違い、19世紀と20世紀の断絶、が語られる。
それをよんで、次のような問が浮かんできた

・「今、現代」はいつからなのだろうか?
 時代は変わっている・いく、という。
しかし連続的に変わりながらも、また大きく不連 続的に断続している。
明治維新からの近代社会、戦後社会、経済成長社会、大衆消費者 会、中流社会、日本的経営等々、
今大きな変革期・転換期にあるように感じる。
「市場 原理・競争原理導入」「自民か民社か」「日本経済の展望」「企業戦略」等々、
「今」が わからなければ、ブーム・流れに乗るしかあるまい。

・時代・歴史は何により区分されるのだろうか?

・「ロシア革命が生み出した理想主義」として「正と悪の対立構造」とある。
「正と悪」は対立概念ではないはずだが…。

 第2章が面白い。「自由、平等、民主主義、人間の権利」や
「品行方正、誠実・正直、従順などの道徳的価値」は、
全て「弱者が支配者となるための口実」とある。

 どうだね、これだけで「買おう!!」という気になるだろう?
まだ、第2章までしか見ていない(「読んでいない」ではない!
読むなら、夏休みなどか、ゼミなどでなければ)。
佐伯本としては、こちらの方がいいのじゃないか。

○平岩弓枝『西遊記』文春文庫

『三國志』と『水滸伝』がブームだ。
忘れられた観がある『西遊記』に、陳舜臣本と平岩弓枝本が出た。
平凡社の中国古典文学大系の『西遊記』を読んで以来、
『東遊記』なども手に入れてきた私は、
『西遊記』を子ども向けとしてしか理解されず、
『ドラゴンボール』で受け入れられるだけで、
その魅力が理解されていないことに不満を持っていたが、
その不満が一挙に吹き飛んだ。

 陳舜臣本も面白いが、原典を読んだ人の方がその良さがわかるだろう。
 お薦めは平岩本。「小説とは」をあらためて理解させてくれたのだが、面白い。
 原典では、三蔵は悟空を「信頼」しておらず、緊コ呪で「安心」していたのだが、
平岩本では悟空を「信頼」しているのである。
そこがたまらなくいい!!
「心が温まる」などというクサいコピーを使いたくなる一冊。
中学生以上の子どもに原典をまず読ませ、
そしてこの平岩『西遊記』を読ませたい。

・宮城谷昌光『孟嘗君と戦国時代』中公新書

帯に「孟嘗君そのものが戦国時代なのである」とある。
 そうか!「本田宗一郎は、松下幸之助そのものが日本企業・日本的経営・企業家なのである」などと
「○○そのものが○○なのである」という把握の仕方があるなあ、と感心した。

【諸君へ】
 大野君、片岡君に頼んで「本の部屋」をオープンしてもらった。
 「本の部屋」構想は去年からあったのだが、
ちょっと前に真光が「掲示板」に買った本の事を書いていたので、
これはもう、と…。

「何が売れるかわからない」から出版社は「とにかく出そう」で、
点数は溢れ、すぐに見あたらなくなったり、見つけにくくなっている。
書店にしょっちゅう通わなければ、と思わせられる現状。

 だが、本を読み終えてから紹介する、「この本を読んだ」ではなかなか書きづらい。
(『西遊記』以外は、どれも1/3程度しか読んでいないのに紹介している。)
 「こんな本を買った」なら気楽に書けるのじゃないだろうか。

買った理由を「一言」書くだけでいいのだが、それも案外難しい。
その「一言」を「良い一言」にしたいという欲が働くから。
 
 だから、
 書評を読んだでも、
 TVで紹介していたでも、
 あの「誰それ本(佐伯啓思本など)」でもいい。
 小説なら「面白いよー」でいい。
 新書等だったら、「目次」を書いてくれるだけでいい。
 (手間がかかりそうだが、自分で目次を写すことで、その本に対する新しい発見もあるんじゃないか?)
 それも…、という人は、著者名・書名・出版社名だけでもいい。

「本の部屋」どういうものにしていくか、いろいろ可能性はあろう。
「書評」や「三戸ゼミ人気ランキング」などなど。
イメージ・夢はふくらむ。

まずは、とりあえず、「こんな本を買ったぞー」から。

忙しくて本を買いそびれるみんなのために、
このコーナーが盛況となることを願っている。


[1] 題名:OPEN!! 名前:片岡 憲洋(20期生) 投稿日:2009年06月05日 (金) 17時04分


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    三戸ゼミナール「本の部屋」

この「本の部屋」は、三戸ゼミナールにかかわる全ての
人に開かれた場です。

「よーし、みんなにこの本を紹介しよう!」、
というあなた、どうぞご活用ください。

どんどんどんどんどんどんどん「紹介したい」ね。

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2009年6月5日
「部屋の鍵は、私がお預かりいたします。」
三戸ゼミ不動産 「本の部屋」管理人 片岡 憲洋 




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