[300]2009年04月04日 (土) 14時23分
■Re
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ささっとさん初めまして。
『現代語訳 学問のすすめ』ですが、結局あれ以来1ページも読み進めておらず、僕はこの本を批評できる立場にありません。その上で、2月16日に「最低だと思った。こんなもんが学問であってたまるかと思った」という理由を書きます。
現代語訳の出だしの「人権の平等と学問の意義」[p9-10]のところでもう僕はダメでした。貧富の差は学問をするかしないかで生じるという主張がもう無理です。学問は立身出世のための手段なのだとしたら、学問をしたくともできない状況の人はどうしたらよいのでしょう。
また、学問というのは「しないお前が馬鹿なのだ」と上から駆り立てられてやらされるものなのでしょうか。それぞれの人がおかれた状況で、それぞれの実感から立ち上がる問いについて明らかにしていくことが学問の始まりなのではないかと僕は思うのです。
しかし、この本を読み進めていくとなるほどと思うことも書いてあります。ささっとさんがあげられている実学的な意義や国民の自治の基盤という部分がそうかもしれません。単純に「最低」と言い切ることはできそうにありません。
この本にはいろんなものが入り交じっているようです。この本がどういうものなのかを評価するには、書かれた時代とか、誰に向けて書かれたものなのかなどを考慮した上で評価しなければならないと思いました。
そして、とてもそんな仕事をしている余裕はないなーということで放置してしまいました。
RES
みいらかんす
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